JPH1166012A - 容易な検算及び着実な計算作業の出来る卓上加減乗除計算機 - Google Patents

容易な検算及び着実な計算作業の出来る卓上加減乗除計算機

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JPH1166012A
JPH1166012A JP9227028A JP22702897A JPH1166012A JP H1166012 A JPH1166012 A JP H1166012A JP 9227028 A JP9227028 A JP 9227028A JP 22702897 A JP22702897 A JP 22702897A JP H1166012 A JPH1166012 A JP H1166012A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一度計算を行えば入力内容の確認修正作業が
必要最低限の打鍵で可能であると共に、自動的に行われ
る再計算により容易に正しい答えが取得可能で、又、計
算途中でも直前の入力内容を振り返って確認修正し、再
び元の計算に復帰して計算を再開する作業を反復出来
る、操作性の良い卓上加減乗除計算機を実現する。 【解決手段】 通常電卓モードにおける計算の際に入力
される数値及び演算子を入力履歴記憶メモリに記憶し、
入力履歴表示モードにおいてこの記憶された数値及び演
算子を入力項番号と総入力項数と同時に表示確認可能に
すると共に、これを数値及び演算子の置換や挿入や削除
などにより修正可能にし、さらに、この記憶された入力
履歴を自動的に先頭から呼び出して再計算する手段、更
に、演算子と数値が交互に現れる整合性を維持出来ない
入力を禁じる手段と、その禁止を解いて計算を再開する
手段を持たせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通常電卓モードに
おける計算の際に入力される数値及び演算子を入力履歴
記憶メモリに記憶し、入力履歴表示モードにおいてこの
記憶された数値及び演算子を入力項番号と総入力項数と
一緒に表示確認可能にすると共に、これを数値及び演算
子の置換や削除や挿入などにより修正可能にし、さら
に、この記憶された入力履歴を自動的に先頭から呼び出
して再計算する手段、更に、演算子と数値が交互に現れ
る整合性を維持出来ない入力を禁じる手段と、その禁止
を解いて計算を再開する手段を持つことによって、一度
計算を行えば入力内容の確認修正作業が必要最低限の打
鍵で可能であると共に、自動的に行われる再計算により
容易に正しい答えが取得可能で、又、計算途中でも直前
の入力内容を振り返って確認修正し、再び元の計算に復
帰して計算を再開する作業を反復出来る、操作性の良い
卓上加減乗除計算機に関するものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来の卓
上加減乗除計算機は、検算作業を行うために最低二回、
同じ打鍵をしなければ誤入力を発見出来なかった。ま
た、従来の卓上加減乗除計算機は、途中で誤入力の恐れ
が発生したと感じられることがあっても、それを計算の
途中で直ちに振り返って確認し、必要ならこれを修正し
た後、再び、元の計算に復帰して計算を継続する有効な
術がなかった。
【0003】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するた
め、本発明では、通常電卓モードにおいて計算を行う際
に入力される数値及び演算子を各入力項毎に入力履歴記
憶メモリに記憶し、入力履歴表示モードにおいてこの記
憶された数値及び演算子を入力項毎に、入力項番号と総
入力項数と一緒に、入力順方向、逆入力順方向のどちら
の順序方向にも、1打鍵で自由に表示して確認出来るよ
うにすると共に、この記憶された入力履歴を数値及び演
算子の置換や削除や挿入などにより修正可能にし、さら
に、この入力履歴記憶メモリに記憶された数値及び演算
子を自動的に先頭から順次呼び出して再計算し、その再
計算結果を表示する手段を持つことにより、一度計算を
おこなえばその入力履歴の確認・変更作業を必要最低限
の打鍵のみで行うことが出来、自動的に行われる再計算
により容易に正しい答えを得ることの出来る卓上加減乗
除計算機を実現する。また、本発明は、入力履歴表示モ
ードに移ると同時に、直前に入力した最終入力項(つま
り、計算の途中において直前に入力し終えたばかりの数
値及び演算子)、あるいは、指定された入力項番号の入
力項を表示し、必要ならこれを修正する手段と、これら
を確認・修正した後、元の計算に復帰して、計算及びそ
の記憶を再開する手段により、計算の途中で誤入力の恐
れが発生したと感じられる個所の確認・修正をした後
も、再び元の計算に復帰して計算を再開し、あるいは、
同様の「確認・修正作業、及び、その後の計算再開作
業」を自由に何回でも反復することを可能にし、確実な
加減乗除計算を行う術を提供する。
【0004】
【発明の実施例】以下、本発明の実施例に基づき図面を
参照して説明する。まず、本発明の外観から説明するの
が最も本発明の内容を理解するのに便利であろうと思わ
れるので、外観から説明する。図1は本発明の実施例の
卓上加減乗除計算機の外観図である。まず、本発明の実
施例の卓上加減乗除計算機を特徴づけているのが、後で
詳説する各キーに対応するキー入力部の各ボタンであ
る。「モード切替キー(再計算キーを兼ねる。)」、
「前キー」、「次キー」、「移動キー」、「挿入キ
ー」、「削除キー」、「置換キー」の各キーに対応する
各ボタンなどがそれである。これらの各キーはシフトキ
ーなどの機能キーとの組合せにより通常の電卓が有する
他のボタンなどと兼用することも可能であるが、本実施
例では外観からも機能面の特徴をわかりやすくするため
に独立のボタンを配している。これらの各キーの動作に
ついては、後程、各キーを押した場合のサブルーチンに
関する説明の箇所と実際の入力に伴う動作例の説明の箇
所で詳しく詳説するので、ここでは、これらのボタンが
あることを特徴として概観いただくにとどめるのが、最
も順番として理解しやすいと思われる。そこで、まず、
第一に、本発明の卓上加減乗除計算機の実施例の液晶表
示部の各表示部について説明する。液晶表示部1には、
「モード表示部2」、「入力項番号表示部3」、「総入
力項数表示部4」、「メッセージ表示部8」、「報音代
替表示部9」、「右演算子表示部6」、「左演算子表示
部7」、「数値表示部5」が配置されている。以下、こ
れら液晶表示部の各表示部について簡単に説明する。 ・モード表示部2 本発明の特徴である二つの動作モードを表示する部分で
ある。動作モードフラグの値に従い、「通常電卓モー
ド」、又は、「履歴表示モード」と表示する。この表示
により、現在の動作モードを判別することが出来る。 ・入力項番号表示部3 現在、表示中、または、入力中の数値の入力項番号を表
示する部分である。本発明の卓上加減乗除計算機は、演
算子と数値を一組の入力項として、通常電卓モードにお
ける計算の際の記憶処理を行い、また、入力履歴表示モ
ードにおける入力履歴読出処理、及び、表示処理を行
う。この表示により、現在、表示中、または、入力中の
数値が、最初から数えて何番目の入力項に当たるかが判
別できる。 ・総入力項数表示部4 現在、入力履歴記憶メモリに記憶されている入力項の総
数を表示する部分である。この表示により、現在、記憶
されている入力項の総数を判別できる。 ・メッセージ表示部8 「再計算中」、「加減乗除キーで再開」などのメッセー
ジを表示する部分である。「再計算中」の表示は再計算
が行われている間のみ点灯し、再計算が終わると消灯す
ることにより、入力履歴の再計算が行われていることを
知らせる。また、「加減乗除キーで再開」の表示は、再
計算直後、及び、通常電卓モードにおいてイコールキー
が押し下げられた直後に、数字キー禁止フラグが1に設
定されるのと同時に点灯し、加減乗除キーの押し下げ、
または、入力履歴表示モードへの移行の際に、数字キー
禁止フラグが0に設定されるのと同時に消灯する。この
「加減乗除キーで再開」の表示により、ユーザーは、数
字キーの入力が禁止され、加減乗除キーの押し下げによ
って、計算が再開出来ることを知ることが出来る。 ・報音代替表示部9 増幅回路とスピーカーを通しての報音による知らせがな
されたことを視覚的にも表示して知らせる部分である。
押されたキーが無効であることを主に知らせる警告音で
ある「ピッ」に対応する「♪」マークを表示する部分
と、入力履歴の修正のための数値又は演算子の置換処理
が行われたことを知らせる「ピッ、ピッ」に対応する
「OK」マークを表示する部分からなる。 ・右演算子表示部6 通常電卓モードで使用される演算子の表示部であり、数
値表示部5の右に位置するため、通常電卓モードで数値
の直後に置かれる演算子を表示するのに適している。 ・左演算子表示部7 入力履歴表示モードで使用される演算子の表示部であ
り、数値表示部5の左に位置するため、入力履歴表示モ
ードで数値の直前に置かれる演算子を表示するのに適し
ている。なお、後述する実施例では、この左演算子表示
部を数値表示部5の左の固定された位置に配している
が、この左演算子表示部は数値表示部5の表示された数
値のすぐ左の桁を使うことにより可変的な位置にする実
施例も考えられる。 ・数値表示部5 通常の電卓と同様に数値を表示する働きをする他、移動
キーの操作にあたってはこの数値表示部に表示された数
値が移動先として指定された入力項番号と見なされる。
【0005】次に、上記の外観を呈する本発明の内部の
構成について説明するのが最も理解しやすいと思われる
ので、これについて説明する。図2は本発明の実施例の
卓上加減乗除計算機の電子回路の構成を示すブロック図
である。本発明の卓上加減乗除計算機は、通常の卓上加
減乗除計算機と同様、CPU10を備えている。このC
PU10にはキー入力部12からのキー操作信号にした
がって、ROM11にあらかじめ記憶されているシステ
ムプログラムを起動させ、各種の計算処理により回路各
部の動作制御をするもので、このCPU10にはこの
他、このシステムプログラムの各種の作業領域として使
用されるRAM17と、表示駆動回路13を介して表示
部14、更に、増幅回路15を介してスピーカ16が接
続されている。まず、本発明の卓上加減乗除計算機の実
施例の作業領域となるRAM17を構成する各フラグ及
び重要なレジスタの役割について説明するのがわかりや
すいと思われるので、簡単に説明しておく。図3と図4
は、本発明の卓上加減乗除計算機の実施例のRAM17
におけるレジスタ、及び、フラグの構成を示す図であ
る。(なお、図3は、入力項番号を共に記憶する実施例
のRAMを示しており、図4は、入力項番号は記憶せ
ず、アドレスから逆算して入力項番号を得る実施例のR
AMを示している。) 本発明の卓上加減乗除計算機には、図3及び図4に示す
とおり、「数値表示レジスタ18」、「入力項番号表示
レジスタ19」、「総入力項数表示レジスタ20」、
「右演算子表示レジスタ21」、「左演算子表示レジス
タ22」の各表示用レジスタと、「動作モードフラグ
F」、「数字キー禁止フラグR」、「初期状態フラグ
S」、「演算子キー押後フラグA」、「新数字入力フラ
グN」の各フラグと、「答えレジスタ23」、「入力項
カウンタ24」、「直前演算子レジスタ25」、「直後
演算子レジスタ26」、「アドレスポインタ27」、
「アドレス待避レジスタ28」、「挿入削除用一時記憶
レジスタ29」の各作業用レジスタ、そして、入力され
た入力項を記憶する「入力履歴記憶メモリ30」、を備
えている。以下、これら各フラグ及び重要なレジスタの
役割について、最もわかりやすいと思われる順番に説明
する。 ・動作モードフラグF 本発明の卓上加減乗除計算機は、「通常電卓モード」と
「入力履歴表示モード」の二つのモードを持っている
が、この動作モードフラグFは、この二つのモードを切
り替える働きをするフラグであり、本発明の卓上加減乗
除計算機の各キーは、図7〜図16の各キー押し下げ時
のフローチャートに示すとおり、この動作モードフラグ
Fが0の時、通常電卓モードとして動作し、このフラグ
が1の時、入力履歴表示モードとしての動作を行う。 ・数字キー禁止フラグR 既に記憶された入力履歴と「演算子、数値、演算子、数
値、」といった「演算子と数値が交互に現れる整合性」
を保つために、一時的に数字キーの入力を禁じる役目を
負うフラグである。再計算の行われた直後と通常電卓モ
ードにおけるイコールキー押し下げの直後に1に設定さ
れ、このフラグが1に設定されると数字キーの入力が出
来なくなり、この数字キーの入力が禁止された旨は、液
晶表示部1のメッセージ表示部8への「加減乗除キーで
再開」のメッセージ表示と数字キー押し下げ時の「報音
(「ピッ」の発音)及び報音代替表示(「♪」マークの
表示」)」により、知ることが出来る。イコールキー以
外の加減乗除のキーを押すことにより、この数字キー禁
止フラグRに0がセットされ、数字キー入力禁止が解除
され、「加減乗除キーで再開」のメッセージが消灯され
ると共に、この時押された演算子がこれに続いて入力さ
れる数値と既に記憶された入力履歴との間をつなぐ演算
子として入力されたものと判断され、既に記憶された入
力履歴と「演算子、数値、演算子、数値、」といった演
算子と数値が交互に現れる整合性を保つものとして、計
算処理、及び、記憶処理がなされる。 ・初期状態フラグS 電源投入後、あるいはACキー押し下げによる入力履歴
クリア後の初期状態において、最初に数字キーが押し下
げられた時には「+」を先頭の入力項の数値の前に置か
れる演算子とし、最初に加減乗除の演算子キーが押し下
げられた時には当該演算子を先頭の入力項の数値の前に
置かれる演算子として入力履歴を記憶するため、当該動
作をすべき初期状態であるかどうかを判別するためのフ
ラグである。この初期状態フラグSは、電源投入後、あ
るいはACキー押し下げによる入力履歴クリア後の初期
状態において1に設定され、この初期状態フラグSが1
の時、数字キー、及び、加減乗除の各キーは、それぞ
れ、「+」、「各加減乗除の演算子」を先頭の入力項の
数値の前に置かれる演算子として、入力履歴を記憶する
処理を行い、この処理が行われた直後にこの初期状態フ
ラグSが0に反転され、この動作を行うべき初期状態が
解除される。また、イコールキーは、この初期状態フラ
グSが1の時は報音(「ピッ」の発音)及び報音代替表
示(「♪」マークの表示」)を行うのみの動作を行う。 ・演算子キー押後フラグA 演算子キーが押された直後であることを知るためのフラ
グであり、演算子キーが押されると1が設定される。こ
の演算子キー押後フラグAに1が設定されると、演算子
キーが押されても演算及び入力項記憶処理を行わず、単
に直前に押された演算子を変更するのみの動作をする。
これは直前に押された演算子の入力を訂正するためのも
のであり、数字キーの押し下げなどにより0が設定され
解除される。 ・新数字入力フラグN この新数字入力フラグNが1の時、数値キーを押し下げ
ると当該数字を新しい数値の先頭数字であると判断し
て、数値表示レジスタ18をクリアし、この数字を数値
表示レジスタ18に入力する。また、この新数字入力フ
ラグNが0の時、数値キーを押し下げると当該数字が入
力中の数値の1の位の数字になる数字と判断して、この
数字が数値表示レジスタ18の1の位に追加表示され
る。この新数字入力フラグNが1の時に数字キーが押し
下げられることによりこの新数字入力フラグNが0に反
転され、続けて先頭数字以降の数字が入力可能となる。
また、演算キーの押し下げ後、及び、表示する入力項の
移動後に、再び新しい数字を入力可能にするため、この
新数字入力フラグN1が設定される。 ・数値表示レジスタ18 ここに設定された値が表示駆動回路13によって数値表
示部5に表示される。通常の電卓と同様に数値を表示す
る働きをする他、移動キーの操作にあたってはこの数値
表示レジスタ18に設定された数値が移動先として指定
された入力項番号と見なされる。 ・総入力項数表示レジスタ20 ここに設定された値が表示駆動回路13によって総入力
項数表示部4に表示される。通常電卓モードにおいて新
たな数値を入力する際に直接1増加されて入力中の数値
を含めた総入力項数を表示する以外では、表示駆動回路
13による各表示処理前に、入力項カウンタ24の値が
代入されることにより、演算子キーが押されず入力中の
数値が記憶されないまま入力履歴表示モードに移行して
も、常に、正しい総入力項数を表示する。 ・入力項番号表示レジスタ19 ここに設定された値が表示駆動回路13によって入力項
番号表示部3に表示される。通常電卓モードにおいて新
たな数値を入力する際に直接1増加されて入力中の数値
の入力項番号を表示する以外では、表示駆動回路13に
よる各表示処理前に、「数値及び演算子と一緒に入力履
歴記憶メモリに記憶された入力項番号」、又は、「当該
数値及び演算子が記憶された入力履歴記憶メモリのアド
レスから逆算することにより得られた入力項番号」の値
が代入されることにより、演算子キーが押されず入力中
の数値が記憶されないまま入力履歴表示モードに移行し
ても、常に、正しい入力項番号を表示する。 ・右演算子表示レジスタ21 ここに設定された演算子が表示駆動回路13によって右
演算子表示部6に表示される。通常電卓モードにおける
表示処理では、演算子はこの右演算子表示レジスタ21
に代入されることにより右演算子表示部6に表示され
る。右演算子表示部6は、数値表示部5の右に位置する
ため、通常電卓モードにおいて数値の直後に置かれる演
算子の表示に適している。 ・左演算子表示レジスタ22 ここに設定された演算子が表示駆動回路13によって左
演算子表示部7に表示される。入力履歴表示モードにお
ける表示処理では、演算子はこの左演算子表示レジスタ
22に代入されることにより左演算子表示部7に表示さ
れる。左演算子表示部7は、数値表示部5の左に位置す
るため、入力履歴表示モードにおいて数値の直前に置か
れる演算子の表示に適している。 ・答えレジスタ23 演算子の押し下げにより演算が行われた際は、この答え
レジスタ23に演算結果がその都度記憶されて次の演算
に備えると共に、この答えレジスタ23の値が数値表示
レジスタ18に代入され表示駆動回路13によって数値
表示部5に表示される。 ・入力項カウンタ24 演算子が押され数値が確定されて入力履歴記憶メモリ3
0に数値と演算子が記憶される度にこの値が1加算さ
れ、実際に入力されて記憶された「数値及び演算子から
なる入力項」の数を数え、これを記憶する働きをする。 ・直前演算子レジスタ25 処理を行う数値の直前に置かれる演算子が格納される。
演算子キーが押される度に、直後演算子レジスタ26に
入っていた演算子がこの直前演算子レジスタ25に代入
されて移されると共に、各演算処理では、この直前演算
子レジスタ25の演算子に応じた演算が行われる。 ・直後演算子レジスタ26 処理を行う数値の直後に置かれる演算子が格納される。
演算子キーが押される度に、この直後演算子レジスタ2
6に入っていた演算子が直前演算子レジスタ25に代入
されて移されると共に、この直後演算子レジスタ26に
はこの時押された演算子が代入され、又、この値が右演
算子表示レジスタ21にも代入され表示駆動回路13に
よって右演算子表示部6に表示される。(演算子キーの
押し下げ時、表示されるのはこの直後演算子レジスタ2
6の演算子であるが、演算は直前演算子レジスタ25の
演算子に応じて行われることに注意。これは通常の電卓
と同様である。) ・アドレスポインタ27 数値及び演算子からなる入力項を記憶し、又は、呼び出
しする入力履歴記憶メモリ30中のアドレス位置を指定
するアドレスポインタである。 ・アドレス待避レジスタ28 入力項の挿入、及び、削除を行う際に、上記のアドレス
ポインタ27の値を一時的に待避保存するレジスタであ
る。 ・挿入削除用一時記憶レジスタ29 入力項の挿入、及び、削除を行う際に、移動される入力
項の数値及び演算子と入力項番号などの値を一時的に記
憶するため使用されるレジスタである ・入力履歴記憶メモリ30 入力された数値及び演算子からなる入力項を記憶する領
域である。なお、図3は、入力項番号を一緒に記憶する
実施例におけるRAMの構成を示しており、また、図4
は入力項番号を記憶せず、入力項番号はアドレスから逆
算して得る実施例におけるRAMの構成を示している。
この入力履歴記憶メモリ30は、入力された数値を記憶
する「置数記憶メモリ30a」の領域と、入力された演
算命令(+、−、×、÷)を記憶する「演算子記憶メモ
リ30b」の領域と、また、入力項番号を一緒に記憶す
る実施例においては、各入力項の入力された順番である
入力項番号を記憶する「入力項番号記憶メモリ30c」
の領域を有する。そして、キー入力部12からの演算の
ための演算子の入力がなされる毎に、アドレスポインタ
27のPn(初期値P1)が順次その次のアドレス指定
Pn+1となり、数値データーと、その直前に入力された
演算子データーと、また、入力項番号を一緒に記憶する
実施例においては入力項番号データーをセットにして、
アドレスポインタ27によって指定されているアドレス
によって特定される入力履歴記憶メモリ30の領域に順
次記憶することになっている。なお、本実施例は、「数
値データーとその直前に入力された演算子を一組として
入力履歴記憶メモリ30に記憶する方法」を取って説明
しているが、入力履歴記憶メモリ30の領域への記憶の
方法には、「数値データーとその直後に入力された演算
子を一組として入力履歴記憶メモリ30に記憶する方
法」もある。
【0006】次に、本発明の各キーを押し下げした際の
動作について各キー毎に説明する。本発明のキー入力部
12には、図1、または、図2に示すように、「数値キ
ー12n」と「加減乗除(+、−、×、÷)キー12
i、12j、12k、12l」と「イコールキー12
m」、「ACキー12b」など、通常の卓上加減乗除計
算機が有するキーの他、「モード切替キー12a」、
「前キー12c」、「次キー12d」、「移動キー12
f」、「置換キー12e」、「挿入キー12g」、「削
除キー12h」が備えられており、これらの各キーは、
「通常電卓モード」と「入力履歴表示モード」でのそれ
ぞれのモードにおいて異なった働きをする。図7から図
17は、本発明の実施例の電卓の各キーの押し下げに伴
う処理(サブルーチン)を示したフローチャートであ
る。それぞれ、図17のACキー以外の各図は全て、そ
の最初において「動作モード=0?」の判断を経由する
ことになっており、この判断からは下のYES(つま
り、動作モード=0)に分岐する部分が通常電卓モード
における処理を示し、右のNO(つまり、動作モード=
1)に分岐する部分が入力履歴表示モードでの動作を示
すわかりやすい図となっている。以下、最も理解しやす
いと思われる順序にしたがって説明する。 ・ モード切替キー12a 図10は、本発明の実施例の、モード切替キー12aを
押し下げた場合の処理を示すフローチャートである。 (モード切替キー12aの通常電卓モードにおける動
作)本発明の卓上加減乗除計算機の動作モードを入力履
歴表示モードに切り替えると共に、記憶された先頭の入
力項を表示する動作を行う。具体的に説明すると、ま
ず、動作モードフラグFが0であるとの判断(ステップ
S50)を経た後、この動作モードフラグFに1を設定
して反転し入力履歴表示モードに切り替えると共に、
「履歴表示モード」のモード表示を点灯させ(ステップ
S51)、アドレスポインタ27に入力履歴記憶メモリ
30の先頭の入力項のアドレスP1を設定して(ステッ
プS54)、当該P1によって指定される入力履歴記憶
メモリ30の先頭領域から入力履歴読出処理を行い(ス
テップS55)、先頭の入力項の演算子及び数値を入力
項番号、総入力項数と共に表示する(ステップS5
6)。(この際、演算子は左演算子表示部7に表示す
る。)なお、この間、入力履歴が表示された状態におい
て新しい数字の入力が出来るよう新数字入力フラグNに
1を設定する(ステップS52)と共に、数字キー禁止
フラグRに0を設定し、「加減乗除キーで再開」の表示
を消灯する(ステップS53)。 (モード切替キー12aの入力履歴表示モードにおける
動作)本発明の卓上加減乗除計算機の動作モードを通常
電卓モードに切り替えると共に、記憶された入力履歴の
再計算を自動的に行い,その再計算結果を表示する動作
を行う。具体的に説明すると、まず、動作モードフラグ
Fが0でないとの判断(ステップS50)を経た後、動
作モードフラグFに0を設定して反転し通常電卓モード
に切り替えると共に、「通常電卓モード」のモード表示
を点灯させ(ステップS57)、また、再計算をする前
の準備として答えレジスタ23に初期値0を代入すると
ともに「再計算中」のメッセージ表示を点灯する(ステ
ップS58)。次に、アドレスポインタ27に入力履歴
記憶メモリ30の先頭の入力項のアドレスP1を設定し
て(ステップS59)、当該アドレスポインタ27によ
って指定される入力履歴記憶メモリ30の領域から入力
履歴読出処理を行い(ステップS60)、読み出した演
算子及び数値を入力項番号、総入力項数と共に表示する
(ステップS61)。(この際、演算子は左演算子表示
部7に表示する。)次に、各数値の左に表示されたこの
数値の直前の演算子に応じた計算処理を行い、結果を答
えレジスタ23に代入する(ステップS62)。また、
次の入力履歴読出処理に備えてアドレスポインタ27
(値、Pn)にPn+1を設定する(ステップS63)。次
に、処理した入力項が最終の入力項であるか否かの判断
を行い(ステップS64)、最終の入力項でなければス
テップS60からステップS63の処理を繰り返し、そ
の都度、新しい答えを答えレジスタ23に代入する。最
終の入力項であれば、「再計算中」の表示を消灯し、答
えレジスタ23の値を数値表示レジスタ18に代入して
再計算結果の表示処理を行う(ステップS65)。ま
た、再計算終了直後は、この再計算結果に対して継続し
て計算をしようとする場合に、既に記憶された入力履歴
と新しく継続的に入力される数値をつなぐ演算子が
「=」(あるいは、再計算後に「=」を代入しない場合
においては、「不定(過去に入力されて残っているだけ
の意味のない演算子)」)となってしまうため、「数
値」と「加減乗除の演算子」が交互に現れる整合性を入
力履歴が維持出来なくなってしまう。そのため、数字キ
ー禁止フラグRに1を設定して数字キーの入力を禁じる
と共に、「加減乗除キーで再開」の表示を点灯し、まず
最初に加減乗除キーの入力をすべきことをユーザーに促
す(ステップS66)。また、計算の再開に備えて、演
算キー押後フラグAと新数字入力フラグNに1を設定す
る(ステップS67)。 ・ 次キー12d 図11は、本発明の実施例の、次キー12dを押し下げ
た場合の処理を示すフローチャートである。 (次キー12dの通常電卓モードにおける動作)本発明
の卓上加減乗除計算機の動作モードを入力履歴表示モー
ドに切り替えると共に、記憶された先頭の入力項を表示
する動作を行う。これは、モード切替キー12aの通常
電卓モードにおける動作と全く同じなので、具体的な説
明は省略する。 (次キー12dの入力履歴表示モードにおける動作)次
の入力項の数値及び演算子を入力順に、順次、表示する
働きをする。最終の入力項に至り、次の入力項が無けれ
ばその旨を知らせるのみの動作を行う。具体的に説明す
ると、まず、動作モードフラグFが0でないとの判断
(ステップS68)を経た後、現在表示中の入力項が最
終の入力項であるかどうかを判断し(ステップS7
5)、最終の入力項であれば、これ以上次の入力項が無
い旨を知らせる報音処理(「ピッ」の発音)及び報音代
替表示処理(「♪」マークの点灯)(ステップS76)
を行って終了する。最終の入力項でなければ、アドレス
ポインタ27(値、Pn)にPn+1を設定し(ステップS
78)、当該Pn+1によって指定される入力履歴記憶メ
モリ30の次の入力項格納位置から入力履歴読出処理を
行い(ステップS79)、次の入力項の演算子及び数値
を入力項番号、総入力項数と共に表示する(ステップS
80)。(この際、演算子は左演算子表示部7に表示す
る。)なお、この間、この操作により、新しい入力項が
表示された状態において、新しい数字の入力が出来るよ
う、新数字入力フラグNに1を設定する(ステップS7
7)。 ・前キー12c 図12は、本発明の実施例の、前キー12cを押し下げ
た場合の処理を示すフローチャートである。 (前キー12cの通常電卓モードにおける動作)本発明
の卓上加減乗除計算機の動作モードを入力履歴表示モー
ドに切り替えると共に、記憶された最終の入力項(つま
り、計算の途中においては、直前に入力し終えたばかり
の入力項)の数値及び演算子を表示する動作を行う。計
算の途中において、直前に入力した内容が正しいかを振
り返ってみる際に有用なキーである。これは、先頭の入
力項ではなく最終の入力項を表示するためにアドレスポ
インタ27に最終入力項位置を指定するアドレスが代入
される(ステップS85)こと以外は、モード切替キー
12aの通常電卓モードにおける動作と全く同じなの
で、具体的な説明は後述する計算例の説明の箇所での説
明で代用する。 (前キー12cの入力履歴表示モードにおける動作)前
の入力項の数値及び演算子を、順次、逆入力順に表示す
る働きをする。先頭の入力項に至り、それ以上前の入力
項が無ければその旨を知らせて終了する動作を行う。具
体的に説明すると、まず、動作モードフラグFが0でな
いとの判断(ステップS81)を経た後、現在表示中の
入力項が先頭の入力項であるかどうかを判断し(ステッ
プS88)、先頭の入力項であれば、これ以上前の入力
項が無い旨を知らせる報音処理(「ピッ」の発音)及び
報音代替表示処理(「♪」マークの点灯)(ステップS
89)を行って終了する。先頭の入力項でなければ、ア
ドレスポインタ27(値、Pn)にPn-1を設定し(ステ
ップS91)、当該Pn-1によって指定される入力履歴
記憶メモリ30の一つ前の入力項格納位置から入力履歴
読出処理を行い(ステップS92)、一つ前の入力項の
演算子及び数値を入力項番号、総入力項数と共に表示す
る(ステップS93)。(この際、演算子は左演算子表
示部7に表示する。)なお、この間、この操作により、
新しい入力項が表示された状態において、新しい数字の
入力が出来るよう、新数字入力フラグNに1を設定する
(ステップS90)。 ・置換キー12e 図13は、本発明の実施例の、置換キー12eを押し下
げた場合の処理を示すフローチャートである。 (置換キー12eの通常電卓モードにおける動作)ま
ず、動作モードフラグFが0であるとの判断(ステップ
S94)を経た後、入力履歴表示モードではないことを
知らせる報音処理(「ピッ」の発音)及び報音代替表示
処理(「♪」マークの表示)(ステップS95)を行っ
て終了する動作を行う。 (置換キー12eの入力履歴表示モードにおける動作)
まず、動作モードフラグFが0でないとの判断(ステッ
プS94)を経た後、現在のアドレスポインタ27で指
定される位置の入力項の演算子・数値の記憶内容を現在
の数値表示レジスタ18の数値、左演算子表示レジスタ
22の演算子の内容に書き換える置換処理(ステップS
96)を行い、置換処理が完了したことを知らせる報音
処理(「ピッ、ピッ」の発音)及び報音代替表示処理
(「OK」マークの表示)(ステップS97)を行う動
作を行う。 ・移動キー12f 図14は、本発明の実施例の、移動キー12fを押し下
げた場合の処理を示すフローチャートである。 (移動キー12fの通常電卓モードにおける動作)本発
明の卓上加減乗除計算機の動作モードを入力履歴表示モ
ードに切り替えると共に、このキーが押下された時に数
値表示部5に表示されている数値表示レジスタ18の値
を移動先として指定された入力項番号とみなして、当該
指定された入力項番号の演算子及び数値を表示する動作
を行う。具体的に説明すると、まず、動作モードフラグ
Fが0であるとの判断(ステップS98)を経た後、こ
のキーが押下された時に数値表示部5に表示されている
数値表示レジスタ18の値を移動先として指定された入
力項番号とみなして、当該指定された入力項番号の入力
項が存在するかを判断する(ステップS99)。指定さ
れた入力項が存在しなければその旨を知らせる報音処理
(「ピッ」の発音)及び報音代替表示処理(「♪」マー
クの表示)(ステップS106)を行って終了する。指
定された入力項が存在する場合、動作モードフラグFに
1を設定して入力履歴表示モードにすると共に、「履歴
表示モード」の表示を点灯させる(ステップS10
0)。次に、アドレスポインタ27に指定入力項位置を
示すアドレスを設定し(ステップS103)、当該アド
レスにより指定された入力項の演算子及び数値の読出処
理(ステップS104)を行い、その入力項の演算子及
び数値を入力項番号、総入力項数と共に表示する(ステ
ップS105)。(この際、演算子は左演算子表示部7
に表示する。)なお、この間、この操作により、新しい
入力項が表示された状態において、新しい数字の入力が
出来るよう、新数字入力フラグNに1を設定(ステップ
S101)するとともに、数字キー禁止フラグRに0を
設定し「加減乗除キーで再開」のメッセージ表示を消灯
する(ステップS102)。 (移動キー12fの入力履歴表示モードにおける動作)
このキーが押下された時に数値表示部5に表示されてい
る数値表示レジスタ18の値を移動先として指定された
入力項番号とみなして、当該指定された入力項番号の演
算子及び数値を表示する動作を行う。具体的に説明する
と、まず、動作モードフラグFが0でないとの判断(ス
テップS98)を経た後、このキーが押下された時に数
値表示部5に表示されている数値表示レジスタ18の値
を移動先として指定された入力項番号とみなして、ま
ず、この指定された入力項番号の入力項が存在するかを
判断する(ステップS107)。指定された入力項が存
在しなければその旨を知らせる報音処理(「ピッ」の発
音)及び報音代替表示処理(「♪」マークの表示)(ス
テップS112)を行って終了する。指定された入力項
が存在する場合、次に、アドレスポインタ27に指定入
力項位置を示すアドレスを設定し(ステップS10
9)、当該アドレスにより指定された入力項の演算子及
び数値の読出処理(ステップS110)を行い、指定さ
れた入力項の演算子及び数値を入力項番号、総入力項数
と共に表示する(ステップS111)。なお、この間、
この操作により、新しい入力項が表示された状態におい
て、新しい数字の入力が出来るよう、新数字入力フラグ
Nに1を設定する(ステップS108)。 ・ 挿入キー12g 図15は、本発明の実施例の、挿入キー12gを押し下
げた場合の処理を示すフローチャートである。 (挿入キー12gの通常電卓モードにおける動作)ま
ず、動作モードフラグFが0であるとの判断(ステップ
S113)を経た後、入力履歴表示モードではないこと
を知らせる報音処理(「ピッ」の発音)及び報音代替表
示処理(「♪」マークの表示)(ステップS114)を
行って終了するのみの動作を行う。 (挿入キー12gの入力履歴表示モードにおける動作)
現在表示中の入力項の直前に、初期値が「+0」である
新たな入力項を挿入して、これを入力項番号、総入力項
数と共に表示する動作をする。具体的に説明すると、挿
入したい入力項の次の入力項が表示されている状態でこ
の挿入キー12gを押し下げると、まず、動作モードフ
ラグFが0でないとの判断(ステップS113)を経た
後、現在のアドレスポインタ27のアドレスをアドレス
待避レジスタ28に待避した後、このアドレスポインタ
27に記憶された最終入力項位置のアドレスを代入し
(ステップS115)、アドレスポインタ27によって
指定される位置の入力項を読み出す処理(ステップS1
16)を行う。続けて、アドレスポインタ27(値、P
n)にPn+1を代入し、また、入力項を同時に記憶する方
法による場合は、読み出した入力項番号を1増加した後
(ステップS117)、 Pn+1により指定される隣の領
域にこの入力項データーを書き込む処理(ステップS1
18)を行う。続いて、アドレスポインタPnにPn-2を
代入(ステップS119)して、次の入力項の移動に備
える。ここで挿入した最初の入力項位置であるかどうか
を判断(ステップS120)する。最初の入力項位置に
至るまで、上記の処理(ステップS116からステップ
S119)を繰り返し、 順次、入力項データーを隣り
の領域に移動する。最初の入力項位置に至った場合は、
この挿入位置の初期値の演算子及び数値として、それぞ
れ、「0」、「+」を代入(ステップS121)し、ま
た、入力項数を数えるレジスタである入力項カウンタ2
4の値を1増加(ステップS122)し、この挿入され
た入力項の演算子及び数値「+0」を入力項番号と総入
力項数と共に表示(ステップS123)する。(この
際、演算子は左演算子表示部7に表示する。) ・ 削除キー12h 図16は、本発明の実施例の、削除キー12hを押し下
げた場合の処理を示すフローチャートである。 (削除キー12hの通常電卓モードにおける動作)ま
ず、動作モードフラグFが0であるとの判断(ステップ
S124)を経た後、入力履歴表示モードではないこと
を知らせる報音処理(「ピッ」の発音)及び報音代替表
示処理(「♪」マークの表示)(ステップS125)を
行うのみの動作をする。 (削除キー12hの入力履歴表示モードにおける動作)
現在表示中の入力項を削除するとともに、削除位置より
も後に記憶された入力項データーを順次一つ前に移動し
て、削除位置の新たな入力項を表示する動作をする。具
体的に説明すると、削除したい入力項が表示されている
状態でこの削除キーを押下すると、まず、動作モードフ
ラグFが0でないとの判断(ステップS126)を経た
後、現在のアドレスポインタ27のアドレスをアドレス
待避レジスタ28に待避(ステップS126)した後、
このアドレスポインタ27(値、Pn)にPn+1を代入し
(ステップS127)、アドレスポインタ27によって
指定される位置の入力項を読み出す処理(ステップS1
28)を行う。続けて、入力項を同時に記憶する方法に
よる場合は読み出した入力項番号を1減算した後、アド
レスポインタ27(値、Pn)にPn-1を代入(ステップ
S129)して指定される隣の領域にこの入力項を書き
込む処理(ステップS130)により、順次、記憶され
た入力項の内容を移動する作業を行う。続いて、次の入
力項の移動に備えてアドレスポインタ27(値、Pn)
にPn+1を代入(ステップS131)し、これが最終の
入力項位置であるかどうかを判断する(ステップS13
2)。最終の入力項位置でなければ、上記の処理(ステ
ップS127からステップS131)を繰り返し、最終
の入力項位置に至った場合は、入力項数を数えるレジス
タである入力項カウンタ24の値を1減算すると共に最
終入力項位置の記憶をクリアし(ステップS133)、
アドレス待避レジスタ28のアドレスをアドレスポイン
タ27に戻した後、この位置、つまり削除された次の入
力項の記憶数値及び記憶演算子を読み出し処理(ステッ
プS134)を行い、これを入力項番号と総入力項数と
共に表示(ステップS135)する。(この際、演算子
は左演算子表示部7に表示する。) ・ 数字キー12n 図7は、本発明の実施例の、数字キー12nを押し下げ
た場合の処理を示すフローチャートである。 (数字キー12nの通常電卓モードにおける動作)数字
キー12nの通常電卓モードにおける動作を簡単にまと
めると次のようになる。数字キー禁止フラグRが1の時
は、報音及び報音代替処理のみを行う動作をする。数字
キー禁止フラグRが0の時は、初期状態フラグSが1の
時のみ先頭の入力項の数値の前に置かれるものとして記
憶される最初の演算子を「+」にした後、新数字入力フ
ラグNが1の時は新たな数値の入力として押された数字
を先頭の数字として表示すると共に入力項番号の表示と
総入力項数の表示をそれぞれ1増加し、新数字入力フラ
グNが0の時は入力中の数値の1の位の数字として表示
中の数値の右に追加表示する動作を行う。具体的に説明
すると、まず、動作モードフラグFが0であるとの判断
(ステップS1)を経た後、数字キー禁止フラグRが1
かどうかの判断(ステップS2)をまず行い、数字キー
禁止フラグRが1であれば報音処理(「ピッ」の発音)
及び報音代替表示処理(「♪」マークの表示)(ステッ
プS3)を行って終了する。数字キー禁止フラグRが1
でなければ、次に初期状態フラグSが1であるかどうか
の判断(ステップS4)を行い、初期状態フラグSが1
の時のみ初期状態フラグSを0に反転し、直後演算子レ
ジスタ26に「+」を代入した後(ステップS5)、演
算キー押後フラグAに0を設定(ステップS6)して演
算キーによる新たな演算を可能にした後、新数字入力フ
ラグNが1かどうかの判断(ステップS7)を行い、新
数字入力フラグNが1であれば、これが先頭の数字なの
で、新数字入力フラグNを0に反転してその次に押され
た数字キーを1の位に追加表示される数字として迎えら
れるように準備する(ステップS8)。その後、この今
回押された数字を新たな数字の先頭の数字として数値表
示レジスタ18に代入(ステップS9)し、入力項番号
表示レジスタ19、総入力項数表示レジスタ20をそれ
ぞれ1加算する(ステップS10)。新数字入力フラグ
Nが1でなければ、今回入力された数字を1の位の数字
として数値表示レジスタ18に追加(ステップS12)
し、これを表示(ステップS11)するのみの動作をす
る。 (数字キー12nの入力履歴表示モードにおける動作)
数字キー12nの入力履歴表示モードにおける動作を簡
単にまとめると次のようになる。新数字入力フラグNが
1の時は、新たな数値の入力として押された数字を先頭
の数字として表示し、新数字入力フラグNが0の時は、
入力中の数値の1の位の数字として表示中の数値の右に
追加表示する動作を行う。具体的に説明すると、まず、
動作モードフラグFが0でないとの判断(ステップS
1)を経た後、新数字入力フラグNが1かどうかの判断
(ステップS13)を行い、新数字入力フラグNが1で
あれば、これが先頭の数字なので、新数字入力フラグN
を0に反転してその次に押された数字キーを1の位に追
加表示される数字として迎えられるように準備する(ス
テップS14)。その後、この今回押された数字を新た
な数字の先頭の数字として数値表示レジスタ18に代入
(ステップS15)し、新数字入力フラグNが1でなけ
れば、今回入力された数字を1の位の数字として数値表
示レジスタ18に追加(ステップS16)し、これを表
示(ステップS11)するのみの動作をする。 ・ 加減乗除キー(「+」キー…12i、「−」キー…
12j、「×」キー…12k、「÷」キー…12l) 図8は、本発明の実施例の、加減乗除キーを押し下げた
場合の処理を示すフローチャートである。 (加減乗除キーの通常電卓モードにおける動作)加減乗
除キーの通常電卓モードにおける動作を簡単にまとめる
と次のようになる。初期状態フラグS、数字キー禁止フ
ラグR、演算キー押後フラグAのいずれもが1でない時
は、通常の電卓と同じ演算処理を行いその結果を表示す
ると共に、演算子と数値を一組の入力項として、入力履
歴記憶メモリ30に記憶する動作をする。初期状態フラ
グSが1の時は、押された加減乗除の演算子のいずれか
を、「先頭の入力項の数値の前に置かれて記憶される最
初の演算子」として、直後演算子レジスタ26に代入す
る。数字キー禁止フラグRが1の時は、押された加減乗
除の演算子のいずれかを、「既に記憶された入力履歴と
計算を続行することによって新たに記憶される入力履歴
とをつなぐ演算子」として、直後演算子レジスタ26に
代入する。演算キー押後フラグAが1の時は、押された
加減乗除の演算子のいずれかを、「その直前に押された
演算子を修正するために入力された正しい演算子」とし
て、直後演算子レジスタ26に代入する。具体的に説明
すると、まず、動作モードフラグFが0であるとの判断
(ステップS17)を経た後、初期状態フラグSが1で
あるかどうかの判断(ステップS18)を行い、初期状
態フラグSが1であれば、初期状態フラグSに0を代入
して反転し初期状態を解除するとともに、演算キー押後
フラグAに1を代入(ステップS19)した後、今回押
された加減乗除の演算子のいずれかを、「先頭の入力項
の数値の前に置かれて記憶される最初の演算子」として
直後演算子レジスタ26に代入(ステップS20)し、
これを右演算子表示部6に表示(ステップS21)して
終了する動作を行う。初期状態フラグSが1でなけれ
ば、次に数字キー禁止フラグRが1かどうかの判断(ス
テップS22)を行い、数字キー禁止フラグRが1であ
れば数字キー禁止フラグRを0に反転して数字キーの入
力を可能にし「加減乗除キーで再開」の表示を消灯した
後(ステップS23)、今回押された加減乗除の演算子
のいずれかを、「既に記憶された入力履歴と計算を続行
することによって新たに記憶される入力履歴とをつなぐ
演算子」として、直後演算子レジスタ26に代入する
(ステップS20)とともに、右演算子表示部6に表示
(ステップS21)する。初期状態フラグSが1でなく
(ステップS18)、数字キー禁止フラグRも1でなけ
れば(ステップS22)、次に演算キー押後フラグAが
1かどうかの判断(ステップS24)を行い、演算キー
押後フラグAが1であれば、新数字入力フラグNに1を
設定(ステップS25)した後、今回押された加減乗除
の演算子のいずれかを、「その直前に押された演算子を
修正するために入力された正しい演算子」として、直後
演算子レジスタ26に代入する(ステップS20)と共
に、右演算子表示部6に表示(ステップS21)する動
作を行う。初期状態フラグSが1でなく(ステップS1
8)、数字キー禁止フラグRも1でなく(ステップS2
2)、また、演算キー押後フラグAも1でなければ(ス
テップS24)、まず、演算キー押後フラグAを1に反
転し、新数字入力フラグNに1を設定(ステップS2
6)した後、直後演算子レジスタ26の値を直前演算子
レジスタ25に代入し、直後演算子レジスタ26には今
回押された演算子を代入する(ステップS27)。その
後、入力項カウンタ24の値を1加算(ステップS2
8)した後、アドレスポインタ27によって指定される
入力履歴記憶メモリ30に演算子と数値の組からなる入
力項を記憶する入力履歴記憶処理(ステップS29)を
行う。また、次の入力履歴の記憶に備えてアドレスポイ
ンタ27の値PnをPn+1にした(ステップS30)後、
通常の電卓と同じように直前演算子レジスタ25の演算
子に応じた加減乗除計算処理(ステップS31)を行
い、その結果を答えレジスタ23とともに、数値表示レ
ジスタ18に代入すると共に、入力項番号表示レジスタ
19と総入力項表示レジスタ20に入力項カウンタ24
の値を代入し、これら数値表示レジスタ18、入力項番
号表示レジスタ19と総入力項表示レジスタ20の値を
液晶表示部1に表示し、また、今回押された加減乗除の
演算子を右演算子表示部6に表示する表示処理(ステッ
プS21)を行う。 (加減乗除キーの入力履歴表示モードにおける動作)ま
ず、新数字入力フラグNに1を設定し(ステップS3
2)た後、今回押された加減乗除の演算子を、「入力履
歴表示モードで表示中の入力項の演算子を修正する目的
で入力された正しい演算子」として、左演算子表示部7
に表示(ステップS33)する動作を行う。 ・イコールキー12m 図9は、本発明の実施例の、イコールキー12mを押し
下げた場合の処理を示すフローチャートである。 (イコールキー12mの通常電卓モードにおける動作)
イコールキー12mの通常電卓モードにおける動作を簡
単にまとめると次のようになる。初期状態フラグSが1
でない時で、且つ、演算キー押後フラグAが1でない時
は、今回押された「=」を直後演算子レジスタに代入し
た後、加減乗除キーが押されたときと同じように入力履
歴記憶処理と直前演算子に応じた加減乗除計算処理を行
いその結果を表示した後、イコールキーの押し下げ直後
において既に記憶された入力履歴と演算子と数字が交互
に現れる整合性を維持できない入力を禁じるため数字キ
ーの入力を禁じる処理を行う。初期状態フラグSが1で
ある時は、報音及び報音代替処理を行って終了するのみ
の動作を行う。初期状態フラグSが1でない時は、演算
キー押後フラグAの値を判断し、演算キー押後フラグA
が1の時は、今回押された「=」を直後演算子レジスタ
に代入するのみの処理をした後、イコールキーの押し下
げ直後において既に記憶された入力履歴と演算子と数字
が交互に現れる整合性を維持できない入力を禁じるため
数字キーの入力を禁じる処理を行う。具体的に説明する
と、まず、動作モードフラグFが0でないとの判断(ス
テップS34)を経た後、初期状態フラグが1かどうか
の判断(ステップS35)を行い、初期状態フラグが1
の初期状態であればその旨を知らせる報音処理(「ピ
ッ」の発音)及び報音代替表示処理(「♪」マークの表
示)(ステップS36)のみを行って終了する。初期状
態フラグSが1でない時は、次に、演算キー押後フラグ
Aが1かどうかの判断(ステップS37)をし、演算キ
ー押後フラグAが1であれば、まず、新数字入力フラグ
Nに1を設定(ステップS38)して加減乗除キーで入
力禁止が解除されたときに新たな数値の入力が出来るよ
うに準備した後、今回押された「=」を直後演算子レジ
スタ26に代入(ステップS39)し、イコールキーの
押し下げ直後において既に記憶された入力履歴と演算子
と数字が交互に現れる整合性を維持できない入力を禁じ
るため数字キー禁止フラグRに1を設定して数字キーの
入力を禁じる処理を行うと共に「加減乗除キーで再開」
の表示を点灯させ(ステップS40)、今回押された
「=」を右演算子表示部6に表示するのみの動作(ステ
ップS41)をして終わる。初期状態フラグSが1でな
く、演算キー押後フラグAも1でない時は、演算キー押
後フラグAを1に反転し新数字入力フラグに1を設定
(ステップS42)した後、直後演算子レジスタ26の
値を直前演算子レジスタ25に代入し、直後演算子レジ
スタ26には今回押された「=」を代入(ステップS4
3)する。その後、入力項カウンタ24の値を1加算
(ステップS44)した後、入力履歴記憶処理(ステッ
プS45)を行う。また、次回の入力履歴記憶に備えて
アドレスポインタ27の値PnをPn+1(ステップS4
6)にした後、直前演算子レジスタ25の値に応じた加
減乗除計算処理(ステップS47)を行う。また、イコ
ールキーの押し下げ直後において既に記憶された入力履
歴と演算子と数字が交互に現れる整合性を維持できない
入力を禁じるため数字キー禁止フラグRに1を設定して
数字キーの入力を禁じる処理を行うと共に、「加減乗除
キーで再開」の表示を点灯させ(ステップS40)、表
示処理(ステップS41)では、演算の結果を答えレジ
スタ23とともに、数値表示レジスタ18に代入すると
共に、入力項番号表示レジスタ19と総入力項表示レジ
スタ20に入力項カウンタ24の値を代入し、これら数
値表示レジスタ18、入力項番号表示レジスタ19と総
入力項表示レジスタ20の値を液晶表示部1に表示し、
また、今回押された「=」を右演算子表示部6に表示す
る。 (イコールキー12mの入力履歴表示モードにおける動
作)まず、動作モードフラグFが0でないとの判断(ス
テップS34)を経た後、新数字入力フラグNに1を設
定し(ステップS48)た後は、通常電卓モードではな
いことを知らせる報音処理(「ピッ」の発音)及び報音
代替表示処理(「♪」マークの表示)(ステップS4
9)を行って終了する。 ・AC(オールクリア)キー12b 図17は、本発明の実施例の、 AC(オールクリア)
キー12bを押し下げた場合の処理を示すフローチャー
トである。(なお、ACキーは、通常電卓モード、入力
履歴表示モードとも同じ動作であり、また、電源投入時
にもこれと同じサブルーチンが実行され、同様の初期化
が行われる。) AC(オールクリア)キー12b の動作を簡単にまと
めると次のようになる。通常の電卓のAC(オールクリ
ア)キーの働きの他、フラグ群の初期化、メッセージ表
示部群の初期化、表示レジスタ群の初期化、入力項カウ
ンタ、アドレスポインタ、答えレジスタ等の作業領域群
の初期化、入力履歴記憶メモリの初期化、その他の初期
化など、各種の初期化作業を行う。具体的に説明する
と、まず、フラグ群の初期化(ステップS136)とし
て、動作モードフラグFに0、数字キー禁止フラグRに
0、初期状態フラグSに1を、演算キー押後フラグAに
0、新数字入力フラグNに1をそれぞれ設定する。次
に、メッセージ表示部群の初期化(ステップS137)
として、「通常電卓モード」の表示を点灯させ、「履歴
表示モード」の表示を消灯させ、また、「再計算中」と
「加減乗除キーで再開」の表示を消灯させる。次に、表
示レジスタ群の初期化(ステップS138)として、数
値表示レジスタ18、入力項番号表示レジスタ19、総
入力項表示レジスタ20のそれぞれに0を代入し、これ
が表示駆動回路13により液晶表示部1に表示される。
また、右演算子表示レジスタ21、左演算子表示レジス
タ22に、それぞれ、null値を設定するが、表示駆
動回路13は、右演算子表示レジスタ21、左演算子表
示レジスタ22の値がnull値である時、液晶表示部
の右演算子表示部6、左演算子表示部7には何も表示し
ない。次に、作業領域群の初期化(ステップS139)
として、入力項カウンタ24に0、アドレスポインタ2
7に入力履歴記憶レジスタ30の先頭の記憶領域のアド
レスであるP1、答えレジスタ23に演算開始前の初期
値である0を代入し、また、直前演算子レジスタ25と
直後演算子レジスタ26には、初期値としてnull値
を設定する。また、次に、入力履歴記憶メモリの初期化
(ステップS140)を行い、記憶された全ての入力項
の記憶をクリアして、新たな入力履歴の記憶が出来るよ
うにする。また、通常の加減乗除計算機に必要とされる
その他の初期化など、各種の初期化作業を行う。なお、
本実施例の加減乗除計算機においては、わかりやすくす
るため、以上の各キーに相当するボタンはそれぞれ独立
なものとして、電卓に配置されているが、シフトキーや
機能キーなどとの組合せにより、通常の電卓が有するボ
タンに兼用させることも可能である。
【0007】次に、上記の構成による卓上加減乗除計算
機の動作について、実際の計算例に即して説明する。図
5、及び、図6は、本発明の卓上加減乗除計算機の通常
電卓モードにおける計算と、計算と共に行われる入力履
歴記憶、そして入力履歴表示モードにおける、入力履歴
表示、入力履歴修正の処理、再計算処理、数字キー入力
禁止処置、及び、その禁止解除による計算及び入力履歴
記憶の再開、等に伴うキー操作と、その操作後になされ
る表示動作、及び、当該キーが押された後における「動
作モードフラグF」、「数字キー禁止フラグR」、「初
期状態フラグS」、「演算子キー押後フラグA」、「新
数字入力フラグN」の各フラグの状態と「直前演算子レ
ジスタ25」、「直後演算子レジスタ26」の状態を示
す図である。なお、図6は、図5の続きの図であり、ま
た、図5、図6では、各フラグをF、R、S、A、N、
直前演算子レジスタ25を「直前」、直後演算子レジス
タ26を「直後」と表記している。まず、図5の(a)
は、電源投入ボタンを兼ねたAC(オールクリア)キー
の押し下げによって、電源を入れた直後の初期状態を示
している。この時、各フラグの値は、 図17のAC
(オールクリア)キーの押し下げ時のサブルーチンにお
けるフラグ群の初期化(ステップS136)によって設
定された値となっており、F=0、R=0、S=1、A
=0、N=1であり、F=0であることからわかるよう
に電源投入後の初期状態では通常電卓モードとしての動
作を行うこととなっており、液晶表示部には、「通常電
卓モード」の表示と共に、数値表示レジスタ18の初期
値0と、入力項番号表示レジスタ19の初期値0、総入
力項数表示レジスタ20の初期値0が表示されている。
また、このACキー押し下げ直後は、「直前演算子レジ
スタ25」、「直後演算子レジスタ26」の値は、やは
り、図17のAC(オールクリア)キーの押し下げ時の
サブルーチンにおける作業領域群の初期化(ステップS
139)によって設定された値としてnull値となっ
ている。まず、この初期状態の通常電卓モードで計算を
「54×3−9=」とすることを想定して説明する。計
算の開始方法は、二通りあり、最初に数字キーを入力す
ることにより、自動的に、先頭の入力項の数値の前に置
かれる最初の演算子が「+」であると判断して入力履歴
を記憶する計算開始方法と、最初に加減乗除のいずれか
の演算子キーを押し下げることにより、当該押し下げら
れた加減乗除のいずれかの演算子を、先頭の入力項の数
値の前に置かれる最初の演算子として入力履歴を記憶す
る計算開始方法がある。ここでは、まず、前者の最初に
数字キーを押し下げる計算開始方法によって説明する。
まず、図5の(b)に示すように、キー入力部の数字キ
ーで「54×」の「5」と入力すると、図7の数字キー
のサブルーチンにおいて、動作モードフラグFが0であ
るとの判断、数字キー禁止フラグRが1でないとの判
断、初期状態フラグSが1であるとの判断を経て、初期
状態フラグSが0に反転されると共に、直後演算子レジ
スタ26に「+」が代入される。(なお、この「+」
は、入力中の数値「54」の前に置かれる先頭の演算子
なので、右演算子表示レジスタ21には代入されず、液
晶表示部1には表示されない。)その後、演算キー押後
フラグAに0が設定され、新数字入力フラグNが1であ
るとの判断を経て、次の数字入力のために新数字入力フ
ラグNが0に反転され、この「5」が新たな数値の先頭
の数値として数値表示レジスタ18に代入されると共
に、入力項番号表示レジスタ19と総入力項表示レジス
タ20のそれぞれの初期値「0」、「0」が直接1ずつ
増加され、それぞれ、「1」、「1」となる。これらが
表示駆動回路13によって液晶表示部1に表示される。
(図7のステップS1→S2→S4→S5→S6→S7
→S8→S9→S10→S11) 次に、図5の(c)に示すように、「54×」の「4」
と入力すると、やはり図7の数字キー押し下げ時のサブ
ルーチンにおいて、動作モードフラグFが0であるとの
判断、数字キー禁止フラグRが1でないとの判断、初期
状態フラグSが1でないとの判断を経て、演算キー押後
フラグAに0が設定され、新数字入力フラグNが1でな
いとの判断を経て、この「4」が数値の1の位の数字と
して数値表示レジスタ18に追加され、これらが表示駆
動回路13によって液晶表示部1に表示される。(図7
のステップS1→S2→S4→S6→S7→S12→S
11) 次に、図5の(d)に示すように、「×」の加減乗除キ
ーを押し下げ操作して「×」と入力すると、図8の加減
乗除キー押し下げ時のサブルーチンにおいて、動作モー
ドフラグFが0であるとの判断、初期状態フラグSが1
でないとの判断、数字キー禁止フラグRが1でないとの
判断、演算キー押後フラグAが1でないとの判断を経
て、演算キー押後フラグAが1に反転されると共に新数
字入力フラグNが1に設定される。次に、現在、直後演
算子レジスタ26に入っていた「+」が直前演算子レジ
スタ25に代入され、この直後演算子レジスタ26には
今回入力された「×」が代入される。次に、入力項カウ
ンタ24の値が1増加され「1」となり、また、入力履
歴記憶処理によって、この時の数値表示レジスタ18の
値(「54」)と直前演算子レジスタ26の値
(「+」)が、最初の入力項として、アドレスポインタ
27の初期値P1で指定される入力履歴記憶メモリ30
の先頭の記憶位置に記憶される。(図3、図4を参
照。)また、次の入力履歴記憶処理に備えてアドレスポ
インタ27に次の記憶領域を示すP2が代入される。ま
た、直前演算子レジスタ25の値(この場合「+」)に
よって、答えレジスタ23の初期値「0」との間で演算
「0+54」が行われ、その結果「54」がまた新たに
答えレジスタ23に代入されるとともに、数値表示レジ
スタ18にも代入され、これらが表示駆動回路13によ
り液晶表示部1に表示される。なお、この際、右演算子
表示部6に表示されるのは、直前演算子レジスタ25の
「+」ではなく、今回押し下げられた「×」であること
は、普通の電卓と同じである。(図8のステップS17
→S18→S22→S24→S26→S27→S28→
S29→S30→S31→S21) 次に、図5の(e)に示すように、「×3」の「3」を
入力すると、最初の「5」が入力されたのと同様に、図
7の数字キー押し下げ時のサブルーチンにおいて、動作
モードフラグFが0であるとの判断、数字キー禁止フラ
グRが1でないとの判断、初期状態フラグSが1でない
との判断を経て、演算キー押後フラグAに0が設定さ
れ、新数字入力フラグNが1であるとの判断を経て、次
の数字入力のために新数字入力フラグNが0に反転さ
れ、この「3」が新たな数値の先頭の数値として数値表
示レジスタ18に代入されると共に、入力項番号表示レ
ジスタ19と総入力項表示レジスタ20の値、「1」、
「1」がそれぞれ直接1増加され、それぞれ、「2」、
「2」となる。これらが表示駆動回路13によって液晶
表示部1に表示される。(図7のステップS1→S2→
S4→S6→S7→S8→S9→S10→S11) 次に、図5の(f)に示すように、「−9」の「−」を
入力すると、図8の加減乗除キー押し下げ時のサブルー
チンにおいて、動作モードフラグFが0であるとの判
断、初期状態フラグSが1でないとの判断、数字キー禁
止フラグRが1でないとの判断、演算キー押後フラグA
が1でないとの判断を経て、演算キー押後フラグAが1
に反転されると共に新数字入力フラグNが1に設定され
る。次に、現在、直後演算子レジスタ26に入っていた
「×」が直前演算子レジスタ25に代入され、この直後
演算子レジスタ26には今回入力された「−」が代入さ
れる。次に、入力項カウンタ24の値が1増加され
「2」となり、また、入力履歴記憶処理によって、この
時の数値表示レジスタ18の値(「3」)と直前演算子
レジスタ25の値(「×」)が、二番目の入力項とし
て、アドレスポインタ27の値P2で指定される入力履
歴記憶メモリ30の記憶位置に記憶される。(図3、図
4を参照。)また、次の入力履歴記憶処理に備えてアド
レスポインタ27に次の記憶領域を示すP3が代入され
る。また、直前演算子レジスタ25の値(この場合
「×」)によって、答えレジスタ23の値「54」との
間で演算「54×3」が行われ、その結果「162」が
また新たに答えレジスタ23に代入されるとともに、数
値表示レジスタ18にも代入され、表示駆動回路13に
より液晶表示部1に表示される。なお、この際、右演算
子表示部6に表示されるのは、直前演算子レジスタ25
の「×」ではなく、今回押し下げられた「−」であるこ
とは、普通の電卓と同じである。(図8のステップS1
7→S18→S22→S24→S26→S27→S28
→S29→S30→S31→S21) 次に、図5の(g)に示すように、「−9」の「9」を
入力すると、図7の数字キー押し下げ時のサブルーチン
において、動作モードフラグFが0であるとの判断、数
字キー禁止フラグRが1でないとの判断、初期状態フラ
グSが1でないとの判断を経て、演算キー押後フラグA
に0が設定され、新数字入力フラグNが1であるとの判
断を経て、次の数字入力のために新数字入力フラグNが
0に反転され、この「9」が新たな数値の先頭の数値と
して数値表示レジスタ18に代入されると共に、入力項
番号表示レジスタ19と総入力項表示レジスタ20の
値、「2」、「2」がそれぞれ直接1増加され、それぞ
れ、「3」、「3」となる。これが表示駆動回路13に
よって液晶表示部1に表示される。(図7のステップS
1→S2→S4→S6→S7→S8→S9→S10→S
11) この後、同様に数字キー又は加減乗除キーを入力するこ
とで、上記のステップが繰り返され、普通の電卓と同じ
計算処理がなされると同時に、入力された数値及びその
直前の演算子(入力項番号を共に記憶する場合にあって
は入力項番号も)が一つの入力項として、順次、入力履
歴記憶メモリ30のアドレスポインタ27によって指定
される領域に追加記憶されると共に、その都度、計算結
果が答えレジスタ23及び数値表示レジスタ18に入力
され、入力項番号、総入力項数と共に、表示駆動回路1
3により液晶表示部1に表示される。ここで、図5の
(h)に示すように、「=」を押すと、図9のイコール
キー押し下げ時のサブルーチンにおいて、動作モードフ
ラグFが0であるとの判断、初期状態フラグSが1でな
いとの判断、演算キー押後フラグAが1でないとの判断
を経て、演算キー押後フラグAが1に反転されると共に
新数字入力フラグNが1に設定される。次に、現在、直
後演算子レジスタ26に入っていた「−」が直前演算子
レジスタ25に代入され、この直後演算子レジスタ26
には今回入力された「=」が代入される。次に、入力項
カウンタ24の値が1増加され「3」となり、また、入
力履歴記憶処理によって、この時の数値表示レジスタ1
8の値(「9」)と直前演算子レジスタ25の値
(「−」)が、三番目の入力項として、アドレスポイン
タ27の値P3で指定される入力履歴記憶メモリの記憶
位置に記憶される。(図3、図4を参照。)また、次の
入力履歴記憶処理に備えてアドレスポインタ27に次の
記憶領域を示すP4が代入される。また、直前演算子レ
ジスタ25の値(この場合「−」)によって、答えレジ
スタ23の値「162」との間で演算「162−9」が
行われ、その結果「153」がまた新たに答えレジスタ
23に代入されるとともに、数値表示レジスタ18にも
代入され、表示駆動回路13により液晶表示部1に表示
される。なお、イコールキーを押して計算を終了した際
は、直後演算子レジスタ26の値が「=」(あるいは、
直後演算子レジスタ26に「=」を代入しない場合にお
いては、「不定(過去に入力されて残っているだけの意
味のない演算子)」)になってしまうため、このまま計
算の再開を許してしまうと、数値と演算子が交互に現れ
る入力履歴の整合性が保てなくなってしまう。そのた
め、イコールキーを押して計算を終了した際は、数字キ
ー禁止フラグRに1を設定して数字キーの入力を禁じる
と共に、「加減乗除キーで再開」の表示を点灯させ、そ
の旨をユーザーに知らせる。(図9のステップS34→
S35→S37→S42→S43→S44→S45→S
46→S47→S40→S41) この「加減乗除キーで再開」の表示が点灯している状態
で、任意の数字キーを入力しようとして、例えば、図5
の(i)に示すように、「5」を入力すると、図7の数
字キー押し下げ時のサブルーチンにおいて、動作モード
フラグFが0であるとの判断、数字キー禁止フラグRが
1であるとの判断を経て、数字キー入力が禁止されてい
ることを知らせる報音処理(「ピッ」の発音)及び報音
代替表示処理(「♪」マークの表示)のみが行われて、
他の動作は行われず、ユーザーは数字キー入力が出来な
くなったことを知ることが出来る。(図7のステップS
1→S2→S →S3) この数字キー入力が禁止された状態で加減乗除キーを押
して計算及び入力履歴記憶作業を再開する動作に関して
はまた後述するので、ここでは次に入力履歴表示モード
に移行する手段と入力履歴表示モードでの動作について
説明する。ここで図5の(j)に示すようにモード切替
キー(再計算キー)を押すと、図10のモード切替キー
押し下げ時のサブルーチンにおいて、動作モードフラグ
Fが0であるとの判断を経て、動作モードフラグFが1
に反転されるとともに、液晶表示部1に「履歴表示モー
ド」の文字が点灯され、また、入力履歴表示モードに移
行した後にも入力履歴修正のための数値が正しく入力で
きるよう新数字入力フラグNに1がセットされた後、数
字キー入力禁止状態でモード切替キーが押し下げられて
入力履歴表示モードに移行した時にも正しい表示が行わ
れるように数字キー禁止フラグRが0にセットされると
共に「加減乗除キーで再開」の表示が消灯される。次
に、アドレスポインタ27に先頭の値P1が設定され、
これによって指定される入力履歴記憶メモリ30の先頭
の領域から記憶された先頭の入力項の数値及び演算子の
入力履歴読出処理が行われ、読み出された数値及び演算
子(この場合、「+54」)がそれぞれ、左演算子表示
レジスタ22、数値表示レジスタ18に代入され、ま
た、同じく入力履歴から読み出されるか又はアドレスか
ら逆算された入力項番号「1」が入力項番号表示レジス
タ19に、また、入力項カウンタ24の値「3」が総入
力項数表示レジスタ20に、それぞれ代入され、これら
が表示駆動回路13によって液晶表示部1に表示され
る。なお、この入力履歴表示モードにおいては、演算子
は左演算子表示レジスタ22に代入されることにより、
左演算子表示部7に表示される。(図10のステップS
50→S51→S52→S53→S54→S55→S5
6) この入力履歴表示モードの状態で、図5の(k)、
(l)に示すように次キーを押下すると、そのキー操作
毎に、図11の次キー押し下げ時のサブルーチンにおい
て、動作モードフラグFが0でないとの判断、最終の入
力項でないとの判断を経て、移動先の次の入力項番号の
入力項表示状態で修正のための新たな数値が入力出来る
よう新数字入力フラグNに1がセットされた後、アドレ
スポインタ27(値、Pn)にPn+1がセットされ、こ
れにより指定される入力履歴記憶メモリ30の次の入力
項の記憶領域から記憶された入力項データーを読み出
し、読み出された入力項の演算子及び数値をそれぞれ左
演算子表示レジスタ22、数値表示レジスタ18、ま
た、同じく入力履歴から読み出されるか又はアドレスか
ら逆算された入力項番号を入力項番号表示レジスタ19
に代入、これらが表示駆動回路13によって液晶表示部
1に表示されることにより、入力履歴記憶メモリ30の
領域に記憶された計算式が、この次キーの押し下げ毎に
入力項ごとに順次読み出され、各入力項ごとの数値及び
その数値の直前に置かれる演算子の組み合わせ、及び、
入力項番号、総入力項数と共に表示される。(図11の
ステップS68→S75→S77→S78→S79→S
80) また、図5の(m)に示すように、最終入力項表示状態
で更に次キーを押し下げた場合には、図11の次キー押
し下げ時のサブルーチンにおいて、動作モードフラグF
が0でないとの判断、最終の入力項であるとの判断を経
て、これ以上次の入力項がないことを知らせる報音処理
(「ピッ」の発音)及び報音代替表示処理(「♪」マー
クの表示)のみが行われて他の動作は行われず、入力項
番号と総入力項数の表示に変化がないことと併せて、ユ
ーザーはこれ以上次の入力項がないことを知ることが出
来る。(図11のステップS68→S75→S76) また、この入力履歴表示モードの状態で、図5の(n)
に示すように、前キーを押下すると、そのキー操作毎
に、図12の前キー押し下げ時のサブルーチンにおい
て、動作モードフラグFが0でないとの判断、先頭の入
力項でないとの判断を経て、移動先の一つ前の入力項番
号の入力項表示状態で修正のための新たな数値が入力出
来るよう新数字入力フラグNに1がセットされた後、ア
ドレスポインタ27(値、Pn)にPn-1がセットさ
れ、これにより指定される入力履歴記憶メモリ30の一
つ前の入力項の記憶領域から記憶された入力項データー
を読み出し、読み出された入力項の演算子及び数値をそ
れぞれ左演算子表示レジスタ22、数値表示レジスタ1
8、また、同じく入力履歴から読み出されるか又はアド
レスから逆算された入力項番号を入力項番号表示レジス
タ19に代入、これらが表示駆動回路13によって液晶
表示部1に表示されることにより、入力履歴記憶メモリ
30の領域に記憶された計算式が、この前キーの押し下
げ毎に入力項ごとに順次読み出され、各入力項ごとの数
値及びその数値の直前に置かれる演算子の組み合わせ、
及び、入力項番号、総入力項数と共に表示される。(図
12のステップS81→S88→S90→S91→S9
2→S93) また、図5には示していないが、先頭の入力項を表示し
た状態で更に前キーを押し下げた場合にも、図12の前
キー押し下げ時のサブルーチンにおいて、動作モードフ
ラグFが0でないとの判断、先頭の入力項であるとの判
断を経て、これ以上前の入力項がないことを知らせる報
音処理(「ピッ」の発音)及び報音代替表示処理
(「♪」マークの表示)のみが行われて他の動作は行わ
れず、入力項番号と総入力項数の表示に変化がないこと
と併せて、ユーザーはこれ以上前の入力項がないことを
知ることが出来る。(図12のステップS81→S88
→S89) 次に、この入力履歴表示モードにおいて任意の入力項番
号の入力項が表示されている状態で、その入力項の入力
データーの間違いを発見したとする。(ここでは、第二
番目に入力した「×3」が誤りで、正しくは「÷2」と
入力しなければならなかったとする。)図5の(o)に
示すように、間違いを発見した入力項が表示されている
状態で、演算子キーを「÷」と押し下げすると、図8の
加減乗除キー押し下げ時のサブルーチンにおいて、動作
モードフラグFが0でないの判断を経て、次の新たな数
値入力を可能にするため新数字入力フラグNが1に設定
され、今回入力された正しい演算子「÷」が左演算子表
示レジスタ22に代入され左演算子表示部7に表示され
る。他の表示は変わらない。(図8のステップS17→
S32→S33)また、図5の(p)に示すように、数
字キーを「2」と押し下げすると、図7の数字キー押し
下げ時のサブルーチンにおいて、動作モードフラグFが
0でないの判断、新数字入力フラグNが1であるとの判
断を経て、次の数字入力のために新数字入力フラグNが
0に反転されると共に、今回入力された正しい数字であ
るこの「2」が新たな数値の先頭の数値として数値表示
レジスタ18に代入されると共に、これが表示駆動回路
13によって液晶表示部1に表示される。(図7のステ
ップS1→S13→S14→S15→S11) この状態で図5の(q)に示すように、置換キーを押し
下げると、図13の置換キー押し下げ時のサブルーチン
において、動作モードフラグFが0でないの判断を経
て、表示中の数値表示レジスタ18の数値および左演算
子表示レジスタ22の演算子が、その入力項番号の入力
項の新たな正しいデーターとして、現在のアドレスポイ
ンタ27によって示されるアドレスの入力履歴記憶メモ
リに上書き変更されて記憶される入力履歴記憶置換処理
が行われる。また、当該入力履歴記憶置換処理が終了し
た旨を知らせる報音処理(「ピッ、ピッ」の発音)及び
報音代替処理(「OK」の表示)が行われ、ユーザーは
正しい数字及び演算子に変更が行われたことを確認出来
る。(図13のステップS94→S96→S97)ここ
で、新しい数字又は演算子に変更が行われたことは、次
キー、又は、前キーによってこの変更が行われた入力項
番号の入力項の前後の入力履歴を順次往復表示させて参
照することでも確認出来る。また、置換キーを押さずに
次キー又は前キーなどで参照する入力項を移動するなど
他の処理を行った場合など、置換キーを押さなかった場
合は、新しい数字又は演算子への変更は入力履歴記憶メ
モリの領域に反映されず、この変更が行われなかったこ
とも、次キー、又は、前キーによってこの入力項番号の
入力項の前後の入力履歴を順次往復表示させて参照する
ことで確認出来る。このようにして入力履歴を確認し、
必要があればこれを正しく修正した後、図5の(r1)
に示すように、再び、モード切替キーを押し下げると、
図10のモード切替キー押し下げ時のサブルーチンにお
いて、動作モードフラグFが0でないの判断を経て、動
作モードフラグFが0に反転させると共に「通常電卓モ
ード」の表示が点灯される。また、再計算をする前の準
備として答えレジスタ23に初期値「0」を代入すると
ともに「再計算中」のメッセージ表示を点灯する。次
に、アドレスポインタ27に先頭の入力項のアドレスP
1を設定して、当該アドレスによって指定される入力履
歴記憶メモリ30の領域から入力履歴読出処理を行い、
読み出した演算子及び数値を液晶表示部1に表示する。
なお、図5の(r1)の表示部の表示及びフラグの状態
は、この再計算中の様子(最初の入力項である「+5
4」を表示中の様子)を示している。次に、各数値の左
に表示されたこの数値の直前の演算子に応じた計算処理
を行い、結果を答えレジスタ23に代入する。また、次
の入力履歴読出処理に備えてアドレスポインタ27
(値、Pn)にPn+1を設定する。次に、処理した入力項
が最終の入力項であるか否かの判断を行い、最終の入力
項でなければステップS60からステップS63の処理
を繰り返し、その都度、新しい答えを答えレジスタ23
に代入する。最終の入力項であれば「再計算中」の表示
を消灯し、答えレジスタ23の値を数値表示レジスタ1
8に代入して再計算結果の表示処理を行う。また、再計
算終了直後は、この再計算結果に対して継続して計算を
しようとする場合に、既に記憶された入力履歴と新しく
継続的に入力される数値をつなぐ演算子が「=」(ある
いは、再計算後に「=」を代入しない場合においては
「不定(過去に入力されて残っているだけの意味のない
演算子)」)となってしまうため、「数値」と「加減乗
除の演算子」が交互に現れる整合性を入力履歴が維持出
来なくなってしまう。そのため、数字キー禁止フラグR
に1を設定して数字キーの入力を禁じると共に、「加減
乗除キーで再開」の表示を点灯し、まず最初に加減乗除
キーの入力をすべきことをユーザーに促す。また、計算
の再開に備えて、演算キー押後フラグAと新数字入力フ
ラグNに1を設定する。なお、図5の(r2)の表示部
の表示及びフラグの状態は、この再計算が終了した後の
正しい演算結果である「18」が表示された様子を示し
ている。(図10のステップS50→S57→S58→
S59→S60→S61→S62→S63→S64→S
65→S66→S67) なお、再計算中の各入力項の表示に関しては、CPUの
実行速度と、計算する入力項の量により、これを、再計
算を実行する速度を優先して表示させない場合と、速度
は優先させずに各表示レジスタに逐次代入することによ
り液晶表示部1に逐次表示させる場合、あるいはユーザ
の選択によりこの再計算中の各入力項の表示・非表示を
切り替え可能にする場合などが考えられる。次に、数字
キー入力禁止後の計算再開の動作について、例に即して
説明する。この動作が必要になるのは、再計算終了直後
の図5の(r2)の状態、及び、通常の計算においてイ
コールキーにより計算を終了した図5の(h)の状態の
場合である。上記の二つの場合においては、継続して計
算をする場合に、直後演算子レジスタ26の値が「=」
(あるいは、「=」を直後演算子レジスタ26に代入し
ない場合においては「不定(過去に入力されて残ってい
るだけの意味のない演算子)」)となっている。この場
合は、続いて数値から入力を再開しても、既に記憶され
た入力履歴との間で、「演算子と数値、演算子と数値、
…」というように「数値」と「加減乗除の演算子」が交
互に現れる整合性を保つことが出来なくなるために、演
算が正しく行われなくなってしまうので、この「=」
(あるいは、「=」を直後演算子レジスタ26に代入し
ない場合においては「不定(過去に入力されて残ってい
るだけの意味のない演算子)」)を、既に入力された入
力履歴とこれから継続的に入力しようとする数値の間を
結ぶ正しい演算子に変更する作業が必要となる。図6
は、本発明の卓上加減乗除計算機の実施例のキー操作と
それに対応する表示動作、及び、当該各キーが押された
後の、各フラグと直前演算子レジスタ25、直後演算子
レジスタ26の状態を示す図5の続きとなる図である。
図6の(s)は、図5の(r2)の状態で数字キー(こ
の場合は「2」)を押し下げた状態を示しているが、こ
のように、再計算直後において答えが表示され「加減乗
除キーで再開」の表示が点灯している状態で、更にこれ
に続けて計算をするため数値を入力しようとしても、図
7の数字キー押し下げ時のサブルーチンにおいて、動作
モードフラグFが0であるとの判断、数字キー禁止フラ
グRが1であるとの判断を経て、数字キー入力が禁止さ
れていることを知らせる報音処理(「ピッ」の発音)及
び報音代替表示処理(「♪」マークの表示)のみが行わ
れて、他の動作は行われず、ユーザーは数字キー入力が
出来なくなったことを知ることが出来るのみである。
(図7のステップS1→S2→S3)これは、図5の
(i)において、イコールキーによる計算終了の後に、
「加減乗除キーで再開」の表示が点灯している状態で、
更にこれに続けて計算をするため数値を入力しようとし
ても、数字キーの入力が無効であることを知らせる報音
処理(「ピッ」の発音)及び報音代替表示処理(「♪」
マークの表示)のみが行われ、数字を入力することは出
来なかったのと同様である。この数字キー入力が禁止さ
れた状態で、計算及び入力履歴記憶作業を再開する方法
は、「加減乗除キーで再開」の表示による案内が示すと
おり、既に入力された入力履歴とこれから継続的に入力
しようとする数値の間を結ぶ演算子となる加減乗除のい
ずれかのキーをまず最初に押す方法による。図6の
(t)は、更に続けて「×5」と計算を続けるために、
「×」キーを押し下げた状態を示している。「×」キー
を押し下げると、図8の加減乗除キー押し下げ時のサブ
ルーチンにおいて、動作モードフラグFが0であるとの
判断、初期状態フラグSが1でないとの判断、数字キー
禁止フラグRが1であるとの判断を経て、数字キー禁止
フラグRが0に反転され数字キーの入力が許可されると
ともに「加減乗除キーで再開」の表示が消灯され、この
時押し下げられた演算子が、「前に入力された入力履歴
とこれから継続的に入力しようとする数値の間を結ぶ演
算子」として直後演算子レジスタ26に代入され、この
「×」が右演算子表示部6に表示されるのみの処理が行
われる。(なお、念のために説明しておくと、この
「×」キーを押し下げた後の状態において、直前演算子
レジスタ25には「−」が入っているが、この「−」
は、図5の(h)においてイコールキーが押し下げられ
た際に「−9」の演算を行うために直後演算子レジスタ
26から渡された演算子が残っているもので、「過去に
入力されて残っているだけの意味のない演算子」であ
り、これは、次に「×5」の「5」とそれに続く演算子
が入力されて実際に演算が行われる際には、その演算の
前に、現在、直後演算子レジスタ26に入っている
「×」が直前演算子レジスタ25に移動されて、この直
前演算子レジスタ25に移動された「×」に応じて加減
乗除計算処理が行われるものであり、なんら問題はな
い。) 次に、図6の(u)に示すように、「×5」の「5」を
入力すると、図7の数字キー押し下げ時のサブルーチン
において、動作モードフラグFが0であるとの判断、数
字キー禁止フラグRが1でないとの判断、初期状態フラ
グSが1でないとの判断を経て、演算キー押後フラグA
に0が設定され、新数字入力フラグNが1であるとの判
断を経て、次の数字入力のために新数字入力フラグNが
0に反転され、この「5」が新たな数値の先頭の数値と
して数値表示レジスタ18に代入されると共に、入力項
番号表示レジスタ19と総入力項表示レジスタ20の
値、「3」、「3」がそれぞれ直接1増加され、それぞ
れ、「4」、「4」となる。これらが表示駆動回路13
によって液晶表示部1に表示される。(図7のステップ
S1→S2→S4→S6→S7→S8→S9→S10→
S11) 次に、図6の(v)に示すように、「+」と入力する
と、図8の加減乗除キー押し下げ時のサブルーチンにお
いて、動作モードフラグFが0であるとの判断、初期状
態フラグSが1でないとの判断、数字キー禁止フラグR
が1でないとの判断、演算キー押後フラグAが1でない
との判断を経て、演算キー押後フラグAが1に反転され
ると共に新数字入力フラグNが1に設定される。次に、
現在、直後演算子レジスタ26に入っていた「×」が直
前演算子レジスタ25に代入され、この直後演算子レジ
スタ26には今回入力された「+」が代入される。次
に、入力項カウンタ24の値が1増加され「4」とな
り、また、入力履歴記憶処理によって、この時の数値表
示レジスタ18の値(「5」)と直前演算子レジスタ2
5の値(「×」)が、四番目の入力項として、アドレス
ポインタの値P4で指定される入力履歴記憶メモリ30
の記憶位置に記憶される。また、次の入力履歴記憶処理
に備えてアドレスポインタ27に次の記憶領域を示すP
5が代入される。また、直前演算子レジスタ25の値
(この場合「×」)によって、答えレジスタ23の値
「18」との間で演算「18×5」が行われ、その結果
「90」がまた新たに答えレジスタ23に代入されると
ともに、数値表示レジスタ18にも代入され、入力項番
号表示レジスタ19の値「4」と、入力項カウンタ24
の値「4」が代入された総入力項表示レジスタ20の値
「4」など、これら各表示レジスタの値が表示駆動回路
13により液晶表示部1に表示される。なお、この際、
右演算子表示部6に表示されるのは、直前演算子レジス
タ25の「×」ではなく、今回押し下げられた「+」で
あることは、普通の電卓と同じである。(図8のステッ
プS17→S18→S22→S24→S26→S27→
S28→S29→S30→S31→S21) 次に、これもまた、本発明の卓上加減乗除計算機の重要
な特徴である、入力履歴表示モードに移行すると共にユ
ーザーが表示することを所望する任意の入力項を表示す
る動作とその効用について、例に即して説明する。本発
明の卓上加減乗除計算機は、通常電卓モードにおける計
算の途中の任意の時点においてモード切替キーを押し下
げすること以外に、前キー、又は、次キー、又は、移動
キーを押下することによっても動作モードフラグFに1
をセットし入力履歴表示モードに移行することが出来る
と同時に、ユーザーが表示することを所望する任意の入
力項を直ちに表示することが出来る。この場合、前キー
が押し下げた場合にはすぐ直前に入力したばかりの最終
に記憶された入力項を表示することが出来、また、次キ
ーが押し下げた場合には再計算キーの場合と同様に最初
に入力され記憶された先頭の入力項を表示することが出
来、また、移動キーが押し下げた場合は、移動キーが押
し下げられた時に数値表示部5に表示されている数値を
ユーザーが表示することを所望する入力項番号であると
して判断し、当該入力項番号の入力項を表示することが
出来る。この内、モード切替キーの場合と同様に最初に
入力した先頭の入力項を表示する次キーを押し下げた場
合の動作に関しては、モード切替キーを押し下げた場合
と全く同じ動作なので詳細な説明は省略し、前キーと移
動キーを押し下げた場合について、例に即して説明す
る。図6の(v)に示すような「+」キーを押し下げた
ばかりのような通常電卓モードにおける計算の途中で、
図6の(w)に示すように、前キーを押下すると、図1
2の前キー押し下げ時のサブルーチンにおいて、動作モ
ードフラグFが0であるとの判断を経て、動作モードフ
ラグFが1に反転され「履歴表示モード」の表示が点灯
され、入力履歴表示モードに移行すると共に、入力履歴
修正のための数値が入力できるよう新数字入力フラグN
に1がセットされた後、数字キー禁止フラグRが0にセ
ットされると共に「加減乗除キーで再開」の表示が消灯
される。次に、アドレスポインタ27に記憶された最終
の入力項位置を示す値が設定され、これによって指定さ
れる入力履歴記憶メモリ30の最終の入力項の記憶位置
から記憶された最終の入力項の数値及び演算子の入力履
歴読出処理が行われ、読み出された数値及び演算子(こ
の場合、四番目の入力項である「×5」を構成する
「×」と「5」)がそれぞれ、左演算子表示レジスタ2
2、数値表示レジスタ18に代入され、また、同じく入
力履歴から読み出されるか又はアドレスから逆算された
入力項番号「4」が入力項番号表示レジスタ19に、ま
た、入力項カウンタ24の値「4」が総入力項数表示レ
ジスタ20に、それぞれ代入され、これらが表示駆動回
路13によって液晶表示部1に表示される。なお、この
入力履歴表示モードにおいては、演算子は左演算子表示
レジスタ22に代入されることにより、左演算子表示部
7に表示される。(図12のステップS81→S82→
S83→S84→S85→S86→S87)また、この
入力履歴表示モード移行後の状態において、更に、前キ
ーでその前の入力項を順次表示出来ること、その他、次
キーや移動キーで自由に表示する入力項を移動できるこ
と、置換キーで記憶された演算子又は数値を修正出来る
ことなどが自由に行えることは、モード切替キーで入力
履歴表示モードに移行した場合と同じである。この前キ
ーを押し下げすることによって、入力履歴表示モードに
移行すると同時にすぐ直前に入力した入力項を表示する
機能は、通常電卓モードに復帰するのと同時に入力履歴
を再計算してその結果を表示する機能、そして、演算子
と数値が交互に現れる整合性を保ちながら計算を再開す
る機能と合わせ備えられることで、計算の途中の任意の
時点で直前に入力した数回の入力履歴を振り返って参照
確認し、必要があればこれを修正して、再び、元の計算
に復帰して計算を再開すると言った作業を反復すること
を可能にし、計算事務に従事する人の計算作業を飛躍的
に着実で苦労の少ないものとすることが出来るといった
大きな効能を持っている。また、やはり、図6の(v)
に示すような通常電卓モードの状態で、図6の(x)に
示すように、移動先として所望する入力項番号(ここで
は二番目の入力項を表示することを所望すると仮定して
「2」とする。)を入力してこれを数値表示部5に表示
させた後、図6の(y)に示すように、移動キーを押し
下げると、図14の移動キー押し下げ時のサブルーチン
において、動作モードフラグFが0であるとの判断を経
て、動作モードフラグFが1に反転されるとともに「履
歴表示モード」の表示が点灯され、入力履歴表示モード
に移行すると共に、入力履歴修正のための数値が入力で
きるよう新数字入力フラグNに1がセットされた後、数
字キー禁止フラグRが0にセットされると共に「加減乗
除キーで再開」の表示が消灯される。次に、アドレスポ
インタ27に指定された入力項の記憶位置を示すアドレ
ス値が設定され、これによって指定される入力履歴記憶
メモリ30の記憶位置から指定された入力項の数値及び
演算子の入力履歴読出処理が行われ、読み出された数値
及び演算子(この場合、二番目の入力項である「÷2」
を構成する「÷」と「2」)がそれぞれ、左演算子表示
レジスタ22、数値表示レジスタ18に代入され、ま
た、同じく入力履歴から読み出されるか又はアドレスか
ら逆算された入力項番号「2」が入力項番号表示レジス
タ19に、また、入力項カウンタの値「4」が総入力項
数表示レジスタ20に、それぞれ代入され、これらが表
示駆動回路13によって液晶表示部1に表示される。な
お、この入力履歴表示モードにおいては、演算子は左演
算子表示レジスタ22に代入されることにより、左演算
子表示部7に表示される。(図14のステップS98→
S99→S100→S101→S102→S103→S
104→S105)また、この入力履歴表示モード移行
後の状態において、更に、前キー、次キーで自由に表示
する入力項を移動できること、置換キーで記憶された演
算子又は数値を修正出来ることなどが自由に行えること
は、モード切替キーで入力履歴表示モードに移行した場
合と同じである。この移動キーを押し下げすることによ
って、入力履歴表示モードに移行すると同時に、指定さ
れた入力項番号の入力項を表示する機能は、通常電卓モ
ードに復帰するのと同時に入力履歴を再計算してその結
果を表示する機能、そして、演算子と数値が交互に現れ
る整合性を保ちながら計算を再開する機能と合わせ備え
られることで、計算終了後において誤入力があったと思
われる付近の数回の入力履歴を振り返って参照確認し、
必要があればこれを修正して、再び、元の計算に復帰し
て計算を再開すると言った作業を反復することを可能に
し、計算事務に従事する人の計算作業を飛躍的に着実で
苦労の少ないものとすることが出来るといった大きな効
能を持っている。また、移動キーは、入力履歴表示モー
ドにおいても、動作モードとそのモード表示を変更する
ことと数字キー入力禁止を解除することをのぞいて、通
常電卓モードの状態で押し下げられたのと同じ動作を
し、数値表示部5に表示させた数値を所望される移動先
として指定された入力項番号とみなし、当該指定された
入力項の数値及び演算子を表示する動作を行う。次に、
これもまた、本発明の卓上加減乗除計算機の特徴である
挿入キー、削除キーの動作について、例に即して説明す
る。図6の(y)に示すような入力履歴表示モードで任
意の入力項(ここでは、修正された二番目の入力項であ
る「÷2」)が表示されている状態で、図6の(z1)
に示すように、挿入キーを押し下げると、図15の挿入
キー押し下げ時のサブルーチンにおいて、動作モードフ
ラグFが0でないとの判断を経た後、現在のアドレスポ
インタ27のアドレスをアドレス待避レジスタ28に待
避した後、このアドレスポインタ27に最終入力項位置
のアドレスを代入し、このアドレスによって指定される
位置の入力項を読み出す処理を行う。続けて、アドレス
ポインタ27(値、Pn)にPn+1を代入し、また、入力
項を同時に記憶する方法による場合は、読み出した入力
項番号を1増加した後、Pn+1により指定される隣の領
域にこの入力項データーを書き込む処理を行う。続い
て、アドレスポインタ27(値、Pn)にPn-2を代入し
て、次の入力項の移動に備える。ここで挿入した最初の
入力項位置であるかどうかを判断する。最初の入力項位
置に至るまで、上記の処理(ステップS116からステ
ップS119)を繰り返し、順次、入力項データーを隣
りの領域に移動する。最初の入力項位置に至った場合
は、この挿入位置の初期値の演算子及び数値としてそれ
ぞれ「0」、「+」を代入し、又、入力項数を数えるレ
ジスタである入力項カウンタ24の値を1増加した後、
この新たに挿入された入力項の演算子及び数値「+0」
を入力項番号と総入力項数と共に表示する。(この際、
演算子は左演算子表示部7に表示する。)以上の動作の
結果、二番目の入力項「÷2」、三番目の入力項「−
9」、四番目の入力項「×5」は、それぞれ、三番目の
入力項「÷2」、四番目の入力項「−9」、五番目の入
力項「×5」とされ、二番目の入力項には「+0」が初
期値として挿入され、これが、入力項番号表示レジスタ
19の値「2」と、1増加された入力項カウンタ24の
値が代入された総入力項数表示レジスタ20の値「5」
と共に、表示駆動回路13によって液晶表示部1に表示
される。(図15のステップS113→S115→S1
16→S117→S118→S119→S120→S1
21→S122→S123) この挿入後の初期値「+0」は、置換キーによって、ユ
ーザーが挿入することを所望する任意の数値及び演算子
に変更できるが、この動作に関しては、図6の(o)、
(p)、(q)の置換キーのところで説明したのと同じ
であるので省略する。次に、削除キーを押し下げた場合
の動作について説明する。図6の(z1)に示すように
ユーザーが削除することを所望する入力項(ここでは、
挿入されたばかりの二番目の入力項である「+0」が削
除したい入力項と仮定する。)が表示されている状態
で、図6の(z2)に示すように、削除キーを押し下げ
ると、図16の削除キー押し下げ時のサブルーチンにお
いて、動作モードフラグFが0でないとの判断を経た
後、現在のアドレスポインタ27のアドレスをアドレス
待避レジスタ28に待避した後、このアドレスポインタ
27(値、Pn)にPn+1を代入し、このアドレスによっ
て指定される位置の入力項を読み出す処理を行う。続け
て、入力項を同時に記憶する方法による場合は読み出し
た入力項番号を1減算した後、アドレスポインタ27
(値、Pn)にPn-1を代入して指定される隣の領域にこ
の入力項を書き込む処理により、記憶された入力項の内
容を移動する作業を行う。続いて、次の入力項の移動に
備えてアドレスポインタ27(値、Pn)にPn+1を代
入。最終の入力項位置であるかどうかを判断する。最終
の入力項位置に至るまで、上記の処理(ステップS12
7からステップS131)を繰り返し、最終の入力項位
置に至った場合は、入力項数を数えるレジスタである入
力項カウンタ24の値を1減算すると共に最終入力項位
置の入力項データーの記憶をクリアし、アドレス待避レ
ジスタ28のアドレスをアドレスポインタ27に戻した
後、この位置、つまり削除された次の入力項の記憶数値
及び記憶演算子を読み出し処理を行い、これを入力項番
号と総入力項数と共に表示する。以上の動作の結果、三
番目の入力項「÷2」、四番目の入力項「−9」、五番
目の入力項「×5」は、それぞれ、二番目の入力項「÷
2」、三番目の入力項「−9」、四番目の入力項「×
5」とされ、元の二番目の入力項「+0」は削除され
る。また、新しい二番目の入力項の「÷2」が、入力項
番号表示レジスタ19の値「2」と1減少された入力項
カウンタ24の値が代入された総入力項数表示レジスタ
20の値「4」と共に表示される。(図16のステップ
S124→S126→S127→S128→S129→
S130→S131→S132→S133→S134→
S135) なお、最後に、図5の(b)の説明においては、電源投
入後の初期状態、又は、ACキーによる各種の初期化後
の初期状態において、数字キーの押し下げから計算を開
始する場合に「+」が先頭の入力項の数値の前に置かれ
る最初の演算子とされる動作の例について説明したが、
同様の、電源投入後の初期状態、又は、ACキーによる
各種の初期化後の初期状態において、加減乗除キーの押
し下げから計算を開始し、当該押し下げられた加減乗除
の演算子を先頭の入力項の数値の前に置かれる最初の演
算子とする動作の例についても触れておく。図5の
(a)に示すような電源投入後の初期状態、又は、AC
キーによる各種の初期化後の初期状態で、まず最初に図
6の(b´)に示すように「−」キーを押し下げると、
図8の加減乗除キー押し下げ時のサブルーチンにおい
て、動作モードフラグFが0であるとの判断、初期状態
フラグSが1であるとの判断を経た後、初期状態フラグ
Sが0に反転されるとともに演算キー押後フラグAに1
が設定され、今回入力された「−」が直後演算子レジス
タ26に代入されると共に右演算子表示部6に表示され
るのみの動作が行われる。これにより、次に数値と更に
それに続く演算子が入力された場合は、この「−」が直
前演算子レジスタ25に移され、これに応じた演算が答
えレジスタ23の初期値「0」との間でなされると共
に、この「−」が先頭の入力項の数値の前に置かれる最
初の演算子として入力履歴記憶領域30に記憶されるこ
ととなる。(図8のステップS17→S18→S19→
S20→S21)
【0008】
【発明の作用と効果】本発明は、上記のような手段によ
り、計算作業を行う人の苦労を軽減することに資する。
以下に、主な効果を箇条書きにする。 ・前キー、次キー、移動キーなどの自由度の高い入力履
歴の参照手段により、入力履歴を入力順方向、逆入力順
方向のどちらの順序方向にも順次表示でき、また、指定
した任意の入力項番号の入力履歴も表示できるので、前
キー、次キー、移動キーなどの必要最低限の打鍵で直接
入力した内容を視覚的に確認できるため、入力内容の正
誤の確認、検算作業が従来の卓上加減乗除計算機と比較
して非常に容易である。 ・また、上記の、前キー又は次キー、あるいは移動キー
の操作において、表示中の入力項より前の当該入力項又
は次の当該入力項、あるいは指定された任意の当該入力
項が存在しない場合に、そのことを知らせる報音手段及
び報音代替表示手段を持つため、最終の入力項、先頭の
入力項に至ったこと、指定された入力項番号の入力履歴
が存在しないことなどを確実に知ることが出来る。 ・しかも、その入力履歴の表示の際は、これを入力項番
号と総入力項数の二つの表示と共に表示するため、表示
中の入力項の「先頭の入力項からの入力順における絶対
的位置」と、「全体の入力項の中における相対的位置」
の二つの位置把握により、表示中の入力項の位置把握を
容易かつ有意義なものにし、入力内容の正誤の検証に大
きく役立てることが出来る。これは、例えば、計算する
数値の数が50個あり、その数値に番号が振ってあるよ
うな事務計算を行う場合(このような計算は事務上多く
発生する。)などに大きく役に立つ。例えば、50個の
数値の内、1つの数値を飛ばして計算を終了してしまっ
た場合などは、計算終了後に総入力項数表示部の表示が
49となっているので、数値を1つ飛ばして入力した旨
がすぐにわかり、また、入力履歴を入力順方向又は逆入
力順方向に入力項番号と数値を対照しながら遡り表示さ
せることで、容易に飛ばして入力してしまった数値とそ
の位置を発見することが出来る。 ・また、入力履歴の修正として、入力項の挿入、削除が
出来るので、上記のように、数値を一つ飛ばして入力し
た場合の挿入による修正、あるいは、数値を二重に入力
した場合の削除による修正なども対処でき、これら修正
後の入力履歴が正しいことは、総入力項数が数値の個数
と一致することを確認することと、更に、入力履歴を入
力順方向又は逆入力順方向に入力項番号と数値を対照し
ながら遡り表示させることで、まさに、入力履歴の内容
が所望される計算内容と全く同じことを実施に確認する
ことが可能である。 ・また、入力した数値が違っていた場合も、正しい数値
の入力と置換キーの押し下げにより容易に出来、この正
しい数値に正しく修正がなされたことも、この修正され
た入力履歴の前後の入力項を入力項番号と数値を対照し
ながら表示させることで、容易且つ確実に確認できる。 ・また、上記のように入力履歴を表示確認し、又は、必
要に応じてこれを修正した後、モード切替キーにより通
常電卓モードに復帰する際に、自動的に、入力履歴記憶
メモリに記憶された入力履歴を自動的に入力項ごとに順
次先頭から呼び出して再計算し、その再計算結果を表示
する手段により、まさに、モード切替キーの1打鍵のみ
で、確認・修正された正しい入力履歴の再計算結果を得
ることが出来る。 ・また、上記の再計算終了後と、イコールキーによる計
算の終了後に、「既に記憶された入力履歴と、演算子と
数値が交互に現れる整合性をとれない入力を禁じる手
段」と「その入力禁止を解除し、既に記憶された入力履
歴と演算子と数値が交互に現れる整合性を保ちながら、
計算及び入力履歴の記憶を再開する手段」を持つことに
より、計算の途中又は計算の終了後に入力履歴を表示し
た場合も、通常電卓モードに移行する際に自動的に行わ
れる再計算結果表示に続けて、「既に記憶された入力履
歴とこれから入力する数値をつなぐ演算子」として所望
する演算子キーを押し下げすることにより、残りの計算
作業及びその入力履歴記憶作業を続行することが出来
る。 ・また、上記の、「既に記憶された入力履歴と演算子と
数値が交互に現れる整合性をとれない入力を禁じたこと
と、その入力禁止を解除して計算を再開する方法を知ら
せる表示手段」を持つことにより、ユーザーは容易に
「この入力が禁じられたこと」、そして、「計算の再開
方法(加減乗除キーのいずれかを押すことによる。)」
を知ることが出来る。 ・また、計算の途中で直前の数回に入力した入力内容の
誤りの可能性を感じることも非常にしばしばあることで
あるが、前キーを押下することによって入力履歴表示モ
ードに移行すると同時にすぐ直前に入力した入力項を表
示する機能は、通常電卓モードに移行するのと同時に入
力履歴を再計算してその結果を表示する機能、そして、
演算子と数値が交互に現れる整合性を保ちながら計算を
再開する機能と合わせ備えられることで、計算の途中の
任意の時点で直前に入力した数回の入力履歴を振り返っ
て参照確認し、必要があればこれを修正して、再び、元
の計算に復帰して計算を再開すると言った作業を反復す
ることを可能にし、計算事務に従事する人の計算作業を
飛躍的に着実で苦労の少ないものとすることが出来ると
いった大きな効能を持っている。 ・また、計算がすべて終了した後に、計算の途中の部分
での入力の誤りがあったのではないかと感じることも非
常にしばしばあることであるが、大量の計算において
も、移動キーを押下することによって入力履歴表示モー
ドに移行すると同時に指定された入力項を表示する機能
は、通常電卓モードに移行するのと同時に入力履歴を再
計算してその結果を表示する機能、そして、演算子と数
値が交互に現れる整合性を保ちながら計算を再開する機
能と合わせ備えられることで、計算が全て終了した後に
おいても入力の誤りが発生したと心配される入力項番号
の入力項付近の数回の入力履歴を振り返って参照確認
し、必要があればこれを修正して、再び、元の計算に復
帰して計算を再開すると言った作業を反復することを可
能にし、計算事務に従事する人の検算作業を飛躍的に容
易で苦労の少ないものとすることが出来るといった大き
な効能を持っている。 ・また、本発明の卓上加減乗除計算機は、通常電卓モー
ドにおいては、数値の右にその数値の直後に置かれる演
算子を表示し、入力履歴表示モードにおいては、数値の
左にその数値の直前に置かれる演算子を表示することに
より、非常な見やすさと分かりやすさを提供している。 ・また、電源投入後の初期状態、あるいは、ACキー押
し下げによる入力履歴クリア後の初期状態において、最
初に数字キーが押し下げられた時には「+」を先頭の入
力項の数値の前に置かれる最初の演算子とし最初に加減
乗除の演算子キーが押し下げられた時には当該押し下げ
られた演算子を先頭の入力項の数値の前に置かれる最初
の演算子として入力履歴を記憶する手段は、先頭の入力
項の数値の前に置かれる最初の演算子を意識することな
く数字キーでも計算を開始出来ると共に、先頭の入力項
の数値の前に置かれる最初の演算子を意識して、例え
ば、先頭の入力項の数値の前に置かれる最初の演算子を
「−」として演算を開始することをも可能にする、柔軟
性ある計算の開始方法を提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の卓上加減乗除計算機の実施例の外観図
である。
【図2】本発明の卓上加減乗除計算機の実施例の電子回
路の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の卓上加減乗除計算機の実施例(入力項
番号を共に記憶する場合)のRAMにおけるレジスタ、
及び、フラグの構成を示す図である。
【図4】本発明の卓上加減乗除計算機の実施例(入力項
番号は記憶せず、アドレスから逆算して入力項番号を得
る場合)のRAMにおけるレジスタ、及び、フラグの構
成を示す図である。
【図5】本発明の卓上加減乗除計算機の実施例の、通常
電卓モードにおける計算と、入力履歴表示モードにおけ
る、入力履歴表示・修正の処理、再計算処理、数字キー
入力禁止処理、及び、その禁止解除による計算及び入力
履歴記憶の再開処理、等に伴うキー操作と、その操作後
になされる表示動作、及び、当該キーが押された後にお
ける重要なフラグと直前演算子レジスタ、直後演算子レ
ジスタの状態を示す図である。
【図6】上記の図5の続きの図である。
【図7】本発明の実施例の、数字キーを押し下げた場合
の処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施例の、加減乗除キーを押し下げた
場合の処理を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施例の、イコールキーを押し下げた
場合の処理を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施例の、モード切替キーを押し下
げた場合の処理を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施例の、次キーを押し下げた場合
の処理を示すフローチャートである。
【図12】本発明の実施例の、前キーを押し下げた場合
の処理を示すフローチャートである。
【図13】本発明の実施例の、置換キーを押し下げた場
合の処理を示すフローチャートである。
【図14】本発明の実施例の、移動キーを押し下げた場
合の処理を示すフローチャートである。
【図15】本発明の実施例の、挿入キーを押し下げた場
合の処理を示すフローチャートである。
【図16】本発明の実施例の、削除キーを押し下げた場
合の処理を示すフローチャートである。
【図17】本発明の実施例の、ACキーを押し下げた場
合の処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…液晶表示部、2…モード表示部、3…入力項番号表
示部、4…総入力項数表示部、5…数値表示部、6…右
演算子表示部、7…左演算子表示部、8…メッセージ表
示部、9…報音代替表示部、10…CPU、11…RO
M、12…キー入力部、12a…モード切替キー、12
b…ACキー、12c…前キー、12d…次キー、12
e…置換キー、12f…移動キー、12g…挿入キー、
12h…削除キー、12i…「+」キー、12j…
「−」キー、12k…「×」キー、12l…「÷」キ
ー、12m…「=」キー、12n…数字キー、13…表
示駆動回路、14…表示部、15…増幅回路、16…ス
ピーカー、17…RAM、18…数値表示レジスタ、1
9…入力項番号表示レジスタ、20…総入力項数表示レ
ジスタ、21…右演算子表示レジスタ、22…左演算子
表示レジスタ、23…答えレジスタ、24…入力項カウ
ンタ、25…直前演算子表示レジスタ、26…直後演算
子表示レジスタ、F…動作モードフラグ、R…数字キー
禁止フラグ、S…初期状態フラグ、A…演算キー押後フ
ラグ、N…新数字入力フラグ、27…アドレスポイン
タ、28…アドレス待避レジスタ、29…挿入削除用一
時記憶レジスタ、30…入力履歴記憶メモリ、30a…
置数記憶メモリ、30b…演算子記憶メモリ、30c…
入力項番号記憶メモリ。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通常電卓モードにおいて計算を行う際
    に、「入力中の数値をその入力項番号と総入力項数と共
    に表示する手段」と、「入力された演算子と数値を入力
    項ごとに、順次、入力履歴記憶メモリに記憶する手段」
    を持ち、また、「入力履歴表示モードへの移行手段」に
    より移行する入力履歴表示モードにおいて、「入力履歴
    記憶メモリに記憶された数値と演算子を入力項ごとに、
    入力順方向、逆入力順方向のどちらの順序方向にも、順
    次、入力項位置を把握するための入力項番号及び総入力
    項数の二つの表示と共に表示する手段」と、この表示手
    段により表示された「入力履歴記憶メモリ中の入力項の
    数値の記憶内容及び演算子の記憶内容を入力項毎に修正
    する手段」を持ち、更に、「入力履歴記憶メモリに記憶
    された入力履歴を自動的に入力項ごとに順次先頭から呼
    び出して再計算し、その再計算結果を表示する手段」を
    持つ卓上加減乗除計算機。
  2. 【請求項2】 「通常電卓モードへの移行手段」により
    通常電卓モードに復帰する際に、自動的に、上記の「入
    力履歴記憶メモリに記憶された入力履歴を自動的に入力
    項ごとに順次先頭から呼び出して再計算し、その再計算
    結果を表示する手段」を実行することを特徴とする請求
    項1の卓上加減乗除計算機。
  3. 【請求項3】 「既に記憶された入力履歴と、演算子と
    数値が交互に現れる整合性を保てない入力を禁じる手
    段」と「その入力禁止を解除し、既に記憶された入力履
    歴と演算子と数値が交互に現れる整合性を保ちながら計
    算及び入力履歴の記憶を再開する手段」を持つことを特
    徴とする請求項1の卓上加減乗除計算機。
  4. 【請求項4】 「請求項3の、既に記憶された入力履歴
    と演算子と数値が交互に現れる整合性を保てない入力を
    禁じたことと、その入力禁止を解除して計算を再開する
    方法を知らせる表示手段」を持つことを特徴とする請求
    項1の卓上加減乗除計算機。
  5. 【請求項5】 「入力履歴表示モードに移ると同時に、
    直前に入力したばかりの最終入力項の数値及び演算子を
    表示する手段」を持つことを特徴とする請求項1の卓上
    加減乗除計算機。
  6. 【請求項6】 「入力履歴表示モードに移ると同時に、
    指定された任意の入力項番号の入力項の数値及び演算子
    を表示する手段」を持つことを特徴とする請求項1の卓
    上加減乗除計算機。
  7. 【請求項7】 「入力履歴表示モードにおいて、前、又
    は、次、あるいは指定された任意の入力項を表示させる
    手段と、その手段において、表示中の入力項より前の当
    該入力項、又は、次の当該入力項、あるいは指定された
    任意の当該入力項が存在しない場合に、そのことを知ら
    せる報音手段及び報音代替表示手段」を持つことを特徴
    とする請求項1の卓上加減乗除計算機。
  8. 【請求項8】 入力履歴表示モードにおいて、「入力項
    番号の順序と総入力項数の整合性を保ちながら、入力履
    歴記憶メモリに記憶された入力項を挿入する手段、及
    び、入力履歴記憶メモリに記憶された入力項を削除する
    手段」を持つことを特徴とする請求項1の卓上加減乗除
    計算機。
  9. 【請求項9】 「通常電卓モードにおいては、数値の右
    にその数値の直後に置かれる演算子を表示し、入力履歴
    表示モードにおいては、数値の左にその数値の直前に置
    かれる演算子を表示する手段」を持つことを特徴とする
    請求項1の卓上加減乗除計算機。
  10. 【請求項10】 電源投入後の初期状態、あるいは、A
    Cキー押し下げによる入力履歴クリア後の初期状態にお
    いて、最初に数字キーが押し下げられた時には「+」を
    先頭の入力項の数値の前に置かれる演算子とし、最初に
    加減乗除の演算子キーが押し下げられた時には当該押し
    下げられた演算子を先頭の入力項の数値の前に置かれる
    演算子として、入力履歴を記憶することを特徴とする請
    求項1の卓上加減乗除計算機。
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