JPH1165464A - 光学フイルムおよびプラズマデイスプレイ表示装置 - Google Patents

光学フイルムおよびプラズマデイスプレイ表示装置

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JPH1165464A
JPH1165464A JP22598397A JP22598397A JPH1165464A JP H1165464 A JPH1165464 A JP H1165464A JP 22598397 A JP22598397 A JP 22598397A JP 22598397 A JP22598397 A JP 22598397A JP H1165464 A JPH1165464 A JP H1165464A
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JP
Japan
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film
layer
transparent
optical film
plasma display
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Application number
JP22598397A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Miyauchi
和彦 宮内
Yoshihiro Hieda
嘉弘 稗田
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可視光域で着色なく透明であり、かつプラズ
マデイスプレイパネルから放出される電磁波、熱線およ
び近赤外線のすべてを効果的に遮蔽して、パネル表面の
温度上昇や家電製品の誤動作などを防止でき、しかも上
記パネル前面への取り付けが容易な光学フイルムを提供
する。 【解決手段】 透明フイルム基材10上に可視光透過率
が50%以上で電磁波および熱線をカツトする金属薄膜
層11とその上層および/または下層として無機ないし
有機の透明コ―ト層12A,12Bを有する電磁波・熱
線カツトフイルム1と、近赤外線を反射する高分子液晶
の固化層21を有する近赤外線反射フイルム2とを一体
化して、複合フイルム102を構成し、この複合フイル
ム102の一面側に対ガラス90゜剥離接着力が100
〜1,500g/20mm幅である透明粘着剤層3を設け
て、光学フイルムX1を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマデイスプ
レイパネル用の光学フイルムと、これを用いたプラズマ
デイスプレイ表示装置とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】プラズマデイスプレイパネルは、画像特
性が優先されるため、画面に画像を阻害する物体を配置
することは極力制限されるが、画面から放出される電磁
波と熱線の遮蔽は必要である。とくに上記パネルから放
出される電磁波と熱線は多く、パネル表面温度は80〜
100℃になり、火傷などの災害のおそれが危惧され、
人体への悪影響も懸念され、その改善が要望されてい
る。また、上記の熱線以外に、近赤外線(波長:800
〜1,100nm)の放出は、家電製品などのリモコン
動作を誤動作させる問題があり、その対策が要望されて
いる。
【0003】これに対し、従来より、プラズマデイスプ
レイパネルの前面に、透明基材上に誘電体薄膜と金属薄
膜を設けた電磁波シ―ルド用フイルムや、透明基材中に
赤外線吸収剤を含ませたり、透明基材上に金属薄膜を多
層に積層した光干渉により、赤外線をカツトする構成と
した赤外線遮蔽体などを、配置して、上記パネルから放
出される電磁波や赤外線を遮蔽することが提案されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方法では、電磁波、熱線(通常の赤外線)および近
赤外線のすべてを効果的に遮蔽することは難しく、また
公知の赤外線遮蔽体では着色したり、可視光透過率が低
くなるなどの問題もあり、画像特性が優先されるプラズ
マデイスプレイパネル用として実用的でなかつた。
【0005】本発明は、このような事情に照らして、可
視光域で着色なく透明であり、かつプラズマデイスプレ
イパネルから放出される電磁波、熱線および近赤外線の
すべてを効果的に遮蔽して、パネル表面の温度上昇や家
電製品の誤動作などを防止でき、しかも上記パネル前面
への取り付けが容易な光学フイルムと、これを用いたプ
ラズマデイスプレイ表示装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の目的
を達成するため、鋭意検討した結果、特定構成の電磁波
・熱線カツトフイルムと特定構成の近赤外線反射フイル
ムとにより複合フイルムを構成して、その一方の面に特
定の透明粘着剤層を設けるようにしたときに、可視光域
で着色なく透明であり、かつプラズマデイスプレイパネ
ルから放出される電磁波、熱線および近赤外線のすべて
を効果的に遮蔽して、パネル表面の温度上昇や家電製品
の誤動作などを防止でき、しかも上記粘着剤層を介して
プラズマデイスプレイパネルの前面に直接貼り付けで
き、その際異物の混入や貼り付け位置のミスといつた不
具合が生じた場合、容易に再剥離できて貼り直しが可能
であり、これにより上記パネル前面への取り付け作業を
非常に簡便に行えることを知り、本発明を完成するに至
つたものである。
【0007】すなわち、本発明は、透明フイルム基材上
に可視光透過率が50%以上で電磁波および熱線をカツ
トする金属薄膜層とその上層および/または下層として
無機ないし有機の透明コ―ト層を有する電磁波・熱線カ
ツトフイルムと、近赤外線を反射する高分子液晶の固化
層を有する近赤外線反射フイルムとが一体化されて、複
合フイルムが構成され、この複合フイルムの一面側に対
ガラス90゜剥離接着力が100〜1,500g/20
mm幅である透明粘着剤層が設けられてなるプラズマデイ
スプレイパネル(以下、PDPという)用の光学フイル
ム(請求項1)に係るものであり、この光学フイルムに
おいて、上記の近赤外線を反射する高分子液晶の固化層
がグランジヤン配向したコレステリツク高分子液晶の固
化層からなる態様(請求項2)を、好ましい態様として
いる。
【0008】また、本発明は、上記の近赤外線反射フイ
ルムが、近赤外線を反射する高分子液晶の固化層に1/
2波長板を介して上記同様の固化層が積層された構成
(請求項3)、近赤外線を反射する高分子液晶の固化層
にこれとは逆螺旋軸である上記同様の固化層が透明接着
材料層を介して積層された構成(請求項4)の上記光学
フイルムを、提供できるものである。さらに、本発明
は、PDPの前面に、上記各構成の光学フイルムが、透
明粘着剤層を介して直接貼り付けられているプラズマデ
イスプレイ表示装置(請求項5)を、提供できるもので
ある。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
1〜図7を参考にして説明する。図1は、本発明の光学
フイルムの一例を示したものである。この光学フイルム
X1は、透明フイルム基材10上に可視光透過率が50
%以上で電磁波および熱線をカツトする金属薄膜層11
とその上層および下層として無機ないし有機の透明コ―
ト層12A,12Bを有する電磁波・熱線カツトフイル
ム1と、透明基板20上に近赤外線を反射する高分子液
晶の固化層21を有する近赤外線反射フイルム2とが一
体化されて、複合フイルム102が構成され、その一面
側に透明粘着剤層3が設けられている。
【0010】透明フイルム基材10としては、可視光域
で透明であり、フレキシブル性を有し、機械的強度にす
ぐれ、耐熱性の良好なプラスチツクフイルム、たとえ
ば、ポリエステル樹脂、(メタ)アクリル樹脂、ポリカ
―ボネ―ト樹脂、ポリエチレンナフタレ―ト樹脂、ポリ
イミド樹脂、ポリエ―テルイミド樹脂、ポリアミド樹
脂、ポリスルフオン、ポリフエニレンサルフアイド、ポ
リエ―テルスルフオンなどの樹脂からなるフイルムが用
いられる。この透明フイルム基材10は、単層であつて
も、2層以上の複合層であつてもよいが、全体の厚さは
5〜600μmであるのがよい。また、この透明フイル
ム基材10としては、密着性向上のためのコロナ処理や
易接着処理を施したものであつてもよい。
【0011】金属薄膜層11には、可視光透過率が50
%以上、好ましくは60%以上で、波長25μm以下
(通常1μm以上)の熱線を反射し、かつ10〜1,0
00MHZ の電磁波を遮蔽できるように、材質や厚さな
どが決められる。上記熱線の反射は、透過率が通常50
%以下、好ましくは30%以下となることを意味する。
材質としては、Ag、Al、Pb、Sn、Zr、Ni、
In、Au、Cu、Znなどの金属または合金があり、
厚さは通常5〜500nmであるのがよい。また、この
金属薄膜層11は、単層であつても、2層以上の複合層
であつてもよい。形成方法としは、真空蒸着法、スパツ
タリング法、メツキ法(液相)などがあり、必要によ
り、パタ―ニングなどの加工を行つてもよい。
【0012】透明コ―ト層12A,12Bは、いずれ
も、無機の透明コ―ト層であつても、有機の透明コ―ト
層であつてもよい。無機の透明コ―ト層は、主に金属薄
膜層11の可視光域の透明性を向上させるのが目的であ
り、公知の光干渉法を利用して透過率を向上させる。ま
た、有機の透明コ―ト層は、主に金属薄膜層11の透明
性を向上させるとともに、耐久性を向上させるのが目的
である。
【0013】無機の透明コ―ト層には、可視光に対して
1.3以上、好適には1.4以上の屈折率を有し、かつ
可視光透過率が50%以上、好適には70%以上である
ものが選択使用される。代表的な材料としては、MgF
2 、Si、SiO、SnOx(1≦x≦2)、ZnSな
どがあり、SiO2 、Al2 3 、TiO2 、TiO、
In2 3 、ITOなども使用できる。形成方法として
は、真空蒸着法、スパツタリング法、イオンプレ―テン
グ法、ゾル粒子による塗工法などがある。
【0014】有機の透明コ―ト層には、エポキシ樹脂、
ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコ─ン樹
脂、フツ素樹脂、ポリイミド樹脂、(メタ)アクリル樹
脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹
脂などの熱可塑性樹脂、各種の熱硬化性樹脂、紫外線ま
たは電子線硬化型樹脂などがある。形成方法としては、
各種の塗工方法があり、厚さは0.01〜50μmであ
るのがよい。
【0015】電磁波・熱線カツトフイルム1は、図1に
示すように、透明フイルム基材10上に金属薄膜層11
を設け、その上層として無機ないし有機の透明コ―ト層
12Aを、下層として無機ないし有機の透明コ―ト層1
2Bを設けて構成するほか、金属薄膜層11に対して上
層の透明コ―ト層12Aだけか、あるいは下層の透明コ
―ト層12Bだけを設けて、構成してもよい。
【0016】近赤外線を反射する高分子液晶の固化層2
1は、可視光透過率が60%以上、好ましくは70%以
上の透明性があり、かつ近赤外線(波長:800〜1,
100nm)を反射する特性を示すものであり、その代
表例として、グランジヤン配向したコレステリツク高分
子液晶の固化層が挙げられる。この固化層21は、円偏
光二色性を示し、螺旋軸に対して平行に入射する(入射
角:0度)自然光のうち、ある波長の光の約半分を右
(または左)円偏光として反射し、残りの約半分を左
(または右)円偏光として透過する。
【0017】図2は、左螺旋軸(左巻きまたは左捻じれ
ともいう)のコレステリツク高分子液晶の固化層21に
ついて、円偏光二色性として、ある波長の自然光のう
ち、左円偏光を反射し、右円偏光を透過する様子を示し
たものである。これとは逆に、右螺旋軸(右巻きまたは
右捻じれともいう)のコレステリツク高分子液晶の固化
層の場合は、右円偏光を反射し、左円偏光を透過する。
ここで、選択波長λは、λ=n・Pで決定される。nは
コレステリツク高分子液晶の平均屈折率、Pはコレステ
リツク高分子液晶の固化層の螺旋(捻じれ)ピツチであ
る。
【0018】上記のコレステリツク高分子液晶として
は、ポリエステル系、ポリカ―ボネ―ト系などの主鎖型
高分子液晶のメソゲンをつなぐ屈曲鎖に光学活性成分を
導入したものや、ポリアクリル酸エステル、ポリメタク
リル酸エステル、ポリシロキサンなどの骨格主鎖にメチ
レン鎖のような屈曲鎖を介し側鎖としてコレステリン誘
導体や不整炭素原子を含む光学活性なメソゲンを結合し
た側鎖型高分子液晶などが挙げられる。これらの高分子
液晶は、単独重合体に限らず、共重合体であつてもよ
く、また1種または2種以上の混合物であつてもよい。
【0019】コレステリツク高分子液晶の固化層21
は、公知の配向処理により形成される。たとえば、透明
基板20上にポリイミドやポリビニルアルコ―ルなどか
らなる配向膜を形成し、これをレ―ヨンなどの布などで
ラビング処理し、その上にコレステリツク高分子液晶を
展開する。この高分子液晶をそのガラス転移温度以上、
等方相転移温度未満に加熱し、上記液晶がグランジヤン
配向した状態でガラス転移温度未満に冷却してガラス状
態とすると、配向が固定化された固化層が形成される。
このように形成される固化層21の厚さは、単層で0.
5〜20μm、好ましくは1〜10μmである。薄すぎ
ると近赤外線の反射率が低くなり、厚すぎると均一配向
性が低下し、配向不良(白化)が発生したり、円偏光二
色性が低下し、また配向処理が長時間となるなどの問題
がある。
【0020】透明基板20には、トリアセチルセルロ―
ス、ポリビニルアルコ―ル、ポリイミド、ポリアリレ―
ト、ポリエステル、ポリカ―ボネ―ト、ポリスルフオ
ン、エポキシ系樹脂などからなるプラスチツクフイルム
やガラス板などが用いられる。透明基板20上に形成さ
れる高分子液晶の固化層21は、透明基板20との一体
物としてそのまま使用するか、あるいは透明基板20よ
り剥離して単独のフイルム状物として使用でき、さらに
別の基板へ転写して使用してもよい。図1では、透明基
板20との一体物として使用した例を示している。
【0021】高分子液晶の展開には、加熱溶融による展
開、溶剤による溶液展開などの方法がある。後者では、
溶剤として、トルエンなどの芳香族系、メチルエチルケ
トンやシクロヘキサノンなどのケトン系、塩化メチレン
やトリクロロエチレンなどの塩素系、テトラヒドラフラ
ンなどの1種または2種以上を使用し、これらの溶剤に
完全に溶解した系で展開するか、サスペンシヨンのよう
に分散した系で展開する。展開には、スピナ、ロ―ルコ
―タなどの方法が用いられる。展開性の向上や膜の安定
性の点より、高分子液晶以外に、安定剤、レベリング
剤、可塑剤などの無機、有機、金属類などの添加剤を加
えてもよい。
【0022】高分子液晶の固化層21は、単層では近赤
外線を反射する波長域に限度があり、通常100〜15
0nmの波長域に限られる。そこで、近赤外線(波長8
00〜1,100nm)の有効反射のため、異なる波長
の光に対し円偏光二色性を示す高分子液晶を2層以上積
層、つまり反射円偏光の中心波長が異なる組み合わせで
2層以上積層し、複合層としてもよい。複合層は、波長
域の拡大化のほかに、斜め入射光の波長シフトに対処す
る場合にも有効となる。
【0023】このような近赤外線反射フイルム2は、電
磁波・熱線カツトフイルム1と一体化されて、複合フイ
ルム102とされる。その際、図1に示すように、近赤
外線反射フイルム2を、透明粘着剤層31を介して、電
磁波・熱線カツトフイルム1の透明フイルム基材10側
に接着一体化させるのが望ましい。しかし、場合によ
り、上記フイルム1の金属薄膜層11(および透明コ―
ト層12A,12B)側に接着一体化させることもでき
る。
【0024】複合フイルム102の一面側、つまり近赤
外線反射フイルム2側に、透明粘着剤層3が設けられ
る。この透明粘着剤層3は、場合により、上記と逆の電
磁波・熱線カツトフイルム1側に設けることもできる。
透明粘着剤層3としては、濡れ性、凝集性、接着性を有
するポリマ―からなり、透明性にすぐれ(可視光透過率
が70%以上)、耐候性、耐熱性にすぐれるもの、とく
にアクリル系粘着剤が好ましい。厚さは5〜100μ
m、好ましくは5〜50μmである。前記の透明粘着剤
層31についても、これと同様のものが用いられる。
【0025】アクリル系粘着剤は、(メタ)アタリル酸
アルキルエステルと、必要により、官能基含有単量体お
よびその他の共重合性単量体とを、適宜の重合触媒を用
い、溶液重合法、乳化重合法、塊状重合法(とくに紫外
線照射による重合法)、懸濁重合法などの方法で重合さ
せて得られる、重量平均分子量が40万以上、好ましく
は80万以上、さらに好ましくは100万以上のアクリ
ル系ポリマ―を主成分としたものである。このアクリル
系ポリマ―の重量平均分子量が40万未満となると、粘
着剤層の耐湿熱性が低下するため、好ましくない。
【0026】上記の(メタ)アタリル酸アルキルエステ
ルは、粘着剤に適度な濡れ性および柔軟性を発現するた
めの主単量体であつて、ポリマ―のガラス転移点(T
g)が−10℃以下となるアクリル酸アルキルエステル
またはメタクリル酸アルキルエステルの1種または2種
以上が用いられる。具体的には、n−ブチルアクリレ―
ト、イソブチルアクリレ―ト、イソアミル(メタ)アク
リレ―ト、ヘキシル(メタ)アクリレ―ト、ヘプチル
(メタ)アクリレ―ト、シクロヘキシル(メタ)アクリ
レ―ト、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレ―ト、イ
ソオクチル(メタ)アクリレ―ト、イソノニル(メタ)
アクリレ―ト、ラウリル(メタ)アクリレ―ト、ドデシ
ル(メタ)アクリレ―ト,イソミリスチル(メタ)アク
リレ―ト、オクタデシル(メタ)アクリレ―トなどが挙
げられる。
【0027】また、官能基含有単量体は、粘着剤に凝集
性、接着性および架橋反応性を付与するために、必要に
より用いられる。具体的には、(メタ)アクリル酸、カ
ルボキシエチルアクリレ―ト、イタコン酸、マレイン
酸、クロトン酸などのカルボキシル基含有単量体、(メ
タ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリ
ル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸4−
ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸6−ヒドロキシ
ヘキシル、(メタ)アクリル酸8−ヒドロキシオクチ
ル、(メタ)アクリル酸10−ヒドロキシデシル、(メ
タ)アクリル酸12−ヒドロキシラウリル、(4−ヒド
ロキシメチルシクロヘキシル)−メチルアクリレ―トな
どのヒドロキシル基含有単量体、無水マレイン酸、無水
イタコン酸などの酸無水物基含有単量体、(メタ)アク
リル酸グリシジルのようなエポキシ基含有単量体、トリ
メトキシリルプロピルアクリレ―トのようなアルコキシ
基含有単量体などを挙げることができる。
【0028】さらに、その他の共重合性単量体は、粘着
剤に凝集性および接着性を付与するために、必要により
用いられる。具体的には、2−アクリルアミド−2−メ
チルプロパンスルホン酸のようなスルホン酸基含有単量
体、2−ヒドロキシエチルアクリロイルホスフエ―トの
ようなリン酸基含有単量体、(メタ)アクリルアミド、
N−アクリロイルモルホリン、N−置換(メタ)アクリ
ルアミドなどのアミド系単量体、N−シクロヘキシルマ
レイミド、N−イソプロピルマレイミド、N−フエニル
マレイミドなどのマレイミド系化合物、N−ブチルイタ
コンイミド、N−オクチルイタコンイミドなどのイタコ
ンイミド系化合物、N−(メタ)アクリロイルオキシメ
チレンスクシンイミドのようなスクシンイミド系化合
物、酢酸ビニル、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカ
ルボン酸アミド類、スチレンのようなビニル系単量体な
どを挙げることができる。
【0029】また、その他の共重合性単量体としては、
上記のほか、前記の主単量体以外の(メタ)アクリル酸
エステル、たとえば、メチル(メタ)アクリレ―ト、n
−プロピルメタクリレ―ト、イソプロピルメタクリレ―
ト、n−ブチルメタクリレ―ト、イソブチルメタクリレ
―トなどや、その他、ジビニルベンゼンのようなジビニ
ル系単量体、1,6−ヘキシルジアクリレ―トのような
ジアクリレ―ト系単量体、テトラヒドロフルフリル(メ
タ)アクリレ―ト、ポリエチレングリコ―ル(メタ)ア
クリレ―ト、ポリプロピレングリコ―ル(メタ)アクリ
レ―ト、フツ化(メタ)アクリレ―ト、シリコ─ン(メ
タ)アクリレ―トなどの(メタ)アクリル酸エステル系
単量体などを使用することもできる。
【0030】これら単量体の重合に際して、用いられる
重合触媒には、熱重合開始剤や光重合開始剤などがあ
り、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過酸化水素
などと還元剤とを併用したレドツクス開始剤も用いられ
る。これらの重合触媒は、単量体に対して、通常0.0
01〜5重量%の割合で用いられる。
【0031】熱重合開始剤としては、過酸化ベンゾイ
ル、t−ブチルパ―ベンゾエイト、クメンヒドロパ―オ
キシド、ジイソプロピルパ―オキシジカ―ボネ―ト、ジ
−n−プロピルパ―オキシジカ―ボネ―ト、ジ(2−エ
トキシエチル)パ―オキシジカ―ボネ―ト、t−ブチル
パ―オキシネオデカノエ―ト、t−ブチルパ―オキシビ
バレ―ト、(3,5,5−トリメチルヘキサノイル)パ
―オキシド、ジプロピオニルパ―オキシド、ジアセチル
パ―オキシドなどの有機過酸化物が挙げられる。また、
2,2' −アゾビスイソブチロニトリル、2,2' −ア
ゾビス(2−メチルブチロニトリル)、1,1' −アゾ
ビス(シクロヘキサン1−カルボニトリル)、2,2'
−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,
' −アゾビス(2,4−ジメチル−4−メトキシバレ
ロニトリル)、ジメチル2,2' −アゾビス(2−メチ
ルプロピオネ―ト)、4,4' −アゾビス(4−シアノ
バレリツク酸)、2,2' −アゾビス(2−ヒドロキシ
メチルプロピオニトリル)、2,2' −アゾビス〔2−
(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン〕などのアゾ
系化合物を使用することもできる。
【0032】光重合開始剤としては、4−(2−ヒドロ
キシエトキシ)フエニル(2−ヒドロキシ−2−プロピ
ル)ケトン、α−ヒドロキシ−α,α' −ジメチルアセ
トフエノン、メトキシアセトフエノン、2,2−ジメト
キシ−2−フエニルアセトフエノン、1−ヒドロキシシ
クロヘキシルフエニルケトン、2−メチル−1−〔4−
(メチルチオ)−フエニル〕−2−モルホリノプロパン
−1などのアセトフエノン系開始剤、ペンゾインエチル
エ―テル、ベンゾインイソプロピルエ―テルなどのベン
ゾインエ―テル系開始剤、ベンジルジメチルケタ―ルの
ようなケタ―ル系開始剤、ペンゾフエノン、ベンゾイル
安息香酸、3,3' −ジメチル−4−メトキシベンゾフ
エノンなどのベンゾフエノン系開始剤、チオキサンソ
ン、2−クロロチオキサンソン、2−メチルチキサンソ
ン、2,4−ジメチルチオキサンソン、イソプロピルチ
オキサンソン、2,4−ジクロロチオキサンソン、2,
4−ジエチルチオキサンソン、2,4−ジイソプロピル
チオキサンソンなどのチオキサンソン系開始剤、その
他、カンフア―キノン、ハロゲン化ケトン、アシルホス
フイノキシド、アシルホスフオナ―トなどが挙げられ
る。
【0033】アクリル系粘着剤は、上記のようなアクリ
ル系ポリマ―を主成分とし、これに任意成分としてγ−
グリシドキシプロピルメトキシシランのような接着補強
成分(とくにガラス板に対する)や公知の各種添加剤を
加え、通常適宜の手段で架橋処理して、調製される。架
橋処理は、トリレンジイソシアネ―ト、トリメチロ―ル
プロパントリレンジイソシアネ―ト、ジフエニルメタン
トリイソシアネ―トなどの多官能イソシアネ―ト化合
物、ポリエチレングリコ―ルジグリシジルエ―テル、ジ
グリシジルエ―テル、トリメチロ―ルプロパントリグリ
シジルエ―テルなどのエポキシ化合物、メラミン樹脂、
金属塩、金属キレ―ト化合物などで代表される公知の架
橋剤を用いて、行うことができる。
【0034】また、電子線照射などの活性光線による架
橋処理を施してもよい。この場合、アクリル系ポリマ―
の合成時に、多官能アクリレ―トモノマ―を添加する
と、架橋処理の効果が上がるため、好ましい。多官能ア
クリレ―トモノマ―には、ヘキサンジオ―ルジ(メタ)
アクリレ―ト、(ポリ)エチレングリコ―ルジ(メタ)
アクリレ―ト、(ポリ)プロピレングリコ―ルジ(メ
タ)アクリレ―ト、ネオペンチルグリコ―ルジ(メタ)
アクリレ―ト、ペンタエリスリト―ルジ(メタ)アクリ
レ―ト、トリメチロ―ルプロパントリ(メタ)アクリレ
―ト、ペンタエリスリト―ルトリ(メタ)アクリレ―
ト、ジペンタエリスリト―ルヘキサ(メタ)アクリレ―
トなどや、その他、エポキシ(メタ)アクリレ―ト、ポ
リエステル(メタ)アクリレ―ト、ウレタン(メタ)ア
クリレ―トなどがある。
【0035】透明粘着剤層3は、このようなアクリル系
粘着剤を、トルエン、酢酸エチルなどの有機溶剤で10
〜40重量%程度の溶液として、複合フイルム102の
一面側に、流延ないし塗布したのち、乾燥することによ
り、形成することができる。また、剥離処理フイルムに
塗布し、乾燥したのち、これを複合フイルム102の一
面側に転写することにより、形成してもよい。
【0036】このように形成される透明粘着剤層3は、
対ガラス90゜剥離接着力が100〜1,500g/2
0mm幅、好ましくは200〜1,000g/20mm幅の
範囲に設定されていることが必要である。このように設
定することにより、光学フイルムX1を上記の透明粘着
剤層3を介してPDPの前面に簡便にかつ確実に取り付
けることができる。これに対して、上記の剥離接着力が
1,500g/20mm幅を超えると、貼り付け時、異物
の混入や貼り合わせ位置のミスといつた不具合が生じた
場合に、貼り直し作業が難しくなり、また100g/2
0mm幅未満となると、PDP前面への貼り付け後、経時
的に浮きやハガレを生じやすい。なお、対ガラス90゜
剥離接着力の上記設定は、アクリル系ポリマ―などのベ
―スポリマ―の単量体組成、分子量、架橋剤の種類、架
橋の度合、接着補強成分などの任意成分の添加により、
容易に制御することができる。
【0037】上記の透明粘着剤層3には、実用に供する
までの間、その表面をセパレ―タなどで保護することが
できる。また、複合フイルム102の透明粘着剤層3と
は反対側の面には、透明支持基材上に可視光透過率が7
0%以上で、外光の反射が5%以下となるような透明反
射防止層を形成した処理フイルムを貼り合わせたり、透
明支持基材上に透明防眩層、ハ―ドコ―ト層(硬度2H
以上)などを形成した処理フイルムを貼り合わせるよう
にしてもよい。
【0038】上記構成の光学フイルムX1は、全体とし
て可視光域で着色なく透明であり、使用に際し、比較的
薄くて軽量な光学フイルムとして、図3に示すように、
PDP4の前面に、透明粘着剤層3を介して直接貼り付
けられる。その際、金属薄膜層11には、電磁波シ―ル
ド性を出すために、導電性ペ―スト材料、たとえばAg
ペ―ストなどによるア―スを設置することができ、必要
によりア―ス構造を2辺、4辺などに設定してもよい。
PDP側にア―スをとる構造では、PDPに対して電磁
波・熱線カツトフイルム1と近赤外線反射フイルム2と
の位置関係を逆にして、上記フイルム1の金属薄膜層1
1(および透明コ―ト層12A,12B)がPDP側に
位置する構成としてもよい。
【0039】ここで、上記貼り付けに際し、光学フイル
ムX1の対ガラス90゜剥離接着力が1,500g/2
0mm幅以下に抑えられているため、PDP前面への貼り
付け時、異物の混入、貼り合わせ位置のミスといつた不
具合が生じた場合に、これを再剥離し、別の光学フイル
ムを貼り直すといつた作業が可能であり、その結果、光
学フイルムX1の取り付け作業が容易となる。
【0040】すなわち、光学フイルムの剥離は、作業者
の手で行われる。本発明者らの検討によると、通常、剥
離角度は約90゜、剥離速度は光学フイルムのサイズや
装置の組み立て状態により異なるが、約100mm/分で
ある。このような剥離作業を繰り返し行う場合、剥離接
着力が大きすぎると、作業者の疲労が著しく、また粘着
剤がPDP表面に残るなどの問題があり、作業効率を低
下しやすい。しかし、上記接着力を1,500g/20
mm幅以下とすると、必要以上の疲労を感じず、スム―ズ
に、効率良く、負担も少なく作業できる。
【0041】このようにして作製されるプラズマデイス
プレイ表示装置は、光学フイルムX1により視認性が阻
害されることはなく、高い視認性が得られる。また、P
DP内部より放出される電磁波および熱線を電磁波・熱
線カツトフイルム1の金属薄膜層11(および透明コ―
ト層12A,12B)により反射シ―ルドでき、さら
に、近赤外線反射フイルム2における高分子液晶の固化
層21により、PDP内部より放出される近赤外線を反
射でき、これと金属薄膜層11(および透明コ―ト層1
2A,12B)とにより、上記の近赤外線を通常30%
以下、好ましくは25%以下にまでカツトすることが可
能となる。
【0042】しかも、光学フイルムX1のPDP前面に
対する90゜剥離接着力が100g/20mm幅以上と大
きく設定されているため、貼り付け後、経時的に浮きや
ハガレなどを生じるおそれがなく、電磁波、熱線および
近赤外線の上記遮蔽機能を安定して発揮させることがで
きる。このため、パネル表面の過度な温度上昇を回避で
き、また家電製品などのリモコンの誤動作も生じること
はない。
【0043】図4は、本発明の光学フイルムの別の例を
示したものである。この光学フイルムX2は、近赤外線
を反射する高分子液晶の固化層21(およびその透明基
板20)に1/2波長板(以下、λ/2板という)22
を介して上記同様の固化層21(およびその透明基板2
0)が積層されて、近赤外線反射フイルム2が構成され
ており、その他の構成は、光学フイルムX1と同じであ
り、各構成要素を示す符号は、図1に対応するため、そ
の説明を省略する。
【0044】近赤外線反射フイルム2を上記のように構
成すると、一方の固化層21により、ある波長の光の約
半分が右(または左)円偏光として反射され、残りの約
半分が左(または右)円偏光として透過するが、この透
過光はλ/2板22により右(または左)円偏光に変え
られ、これが他方の固化層21により反射され、逆経路
を経て外に反射される。つまり、上記のようにλ/2板
を介することにより、ある波長の全光線を反射すること
が可能となる。
【0045】図5は、左螺旋軸のコレステリツク高分子
液晶の固化層21とλ/2板22を用いて上記近赤外線
反射フイルム2を構成させたときの選択反射の様子を示
したものであり、最初の固化層21により、ある波長の
自然光のうち、まず、左円偏光が反射され、右円偏光は
透過するが、これがλ/2板22により左円偏光に変え
られ、つぎの固化層21により反射されて、逆経路を経
て外に反射される。これとは逆に、右螺旋軸のコレステ
リツク高分子液晶の固化層21とλ/2板22を用いて
上記近赤外線反射フイルム2を構成したときは、まず、
右円偏光が反射され、左円偏光は透過するが、これがλ
/2板22により右円偏光に変えられ、つぎの固化層2
1により反射されて、逆経路を経て外に反射される。
【0046】λ/2板22は、可視光の透明性が高く、
均質な位相差を与えるものが好ましい。一般には、ポリ
カ―ボネ―ト、ポリビニルアルコ―ル、ポリスチレン、
ポリメタクリレ―ト、ポリプロピレン、その他のポリオ
レフイン、ポリアリレ―ト、ポリアミドなどを延伸処理
した複屈折フイルムからなるλ/2位相差板、ネマチツ
ク液晶ポリマ―の一方方向配向物や捻じれ配向物などが
用いられる。
【0047】なお、800〜1,100nmの赤外域を
反射する固化層21に対するλ/2板22としては、そ
の位相差が380〜700nm程度となるものを使用で
き、位相差層は1層または2層以上として形成できる。
1層からなる位相差層では、複屈折の波長分散が小さい
ものほど、波長ごとの偏光状態の均一化をはかれる。ま
た、位相差層の多層化は、積層枚数、各層の位相差、軸
角度を選ぶことで、広帯域のλ/2板とすることができ
る。なおまた、このようなλ/2板22と前記の高分子
液晶の固化層21との間には、両者の密着性を向上させ
るために、透明粘着剤層を適宜介在させることができ
る。
【0048】このような光学フイルムX2は、前記の光
学フイルムX1と同様に、全体として可視光域で着色な
く透明であり、使用に際し、PDPの前面に、透明粘着
剤層3を介して直接貼り付けることにより、前記同様に
容易に取り付けでき、かつ取り付け後、経時的に浮きや
ハガレなどを生じるおそれもない。このため、上記取り
付けにより作製されるプラズマデイスプレイ表示装置
は、電磁波、熱線および近赤外線の遮蔽機能にすぐれた
ものとなり、とくに、近赤外線反射フイルム2が前記構
成とされていることから、PDPから放出される近赤外
線を通常15%以下、好ましくは10%以下にまでカツ
トすることができ、家電製品などのリモコンの誤動作を
より確実に防ぐことが可能となる。
【0049】図6は、本発明の光学フイルムの別の例を
示したものである。この光学フイルムX3は、近赤外線
を反射する高分子液晶の固化層21A(およびその透明
基板20)にこれとは逆螺旋軸(逆巻き、逆捻じれまた
は逆キラルともいう)である上記同様の固化層21B
(およびその透明基板20)が透明接着材料層23を介
して積層されて、近赤外線反射フイルム2が構成されて
おり、その他の構成は、光学フイルムX1と同じであ
り、各構成要素を示す符号は、図1に対応するため、そ
の説明を省略する。
【0050】近赤外線反射フイルム2を上記のように構
成すると、一方の固化層21Aにより、ある波長の光の
約半分が右(または左)円偏光として反射され、残りの
約半分が左(または右)円偏光として透過するが、この
透過光は透明接着材料層23を透過し他方の固化層21
Bに達したときに、この固化層21Bが上記の固化層2
1Aとは逆螺旋軸の関係にあることから、この固化層2
1Bにより反射され、逆経路を経て外に反射される。つ
まり、上記高分子液晶の固化層21Aとこれと逆螺旋軸
の固化層21Bとを組み合わせることにより、ある波長
の全光線を反射することが可能となる。
【0051】図7は、左螺旋軸のコレステリツク高分子
液晶の固化層21Aと右螺旋軸のコレステリツク高分子
液晶の固化層21Bとを用いて上記近赤外線反射フイル
ム2を構成させたときの選択反射の様子を示したもので
あり、最初の固化層21Aにより、ある波長の自然光の
うち、まず、左円偏光が反射され、右円偏光は透過する
が、これが透明接着材料層23を透過し、つぎの固化層
21Bに達したとき、この固化層21Bより反射され
て、逆経路を経て外に反射される。
【0052】なお、高分子液晶の固化層21A,21B
は、両者が逆螺旋軸の関係にある以外は、前記の固化層
21と同じであるが、上記逆螺旋軸の関係に設定するに
は、たとえば、側鎖型コレステリツク高分子液晶におい
ては、光学活性成分のキラル部がR体であれば右螺旋軸
(右巻き)となり、S体であれば左螺旋軸(左巻き)と
なる。すなわち、コレステリツク高分子液晶のキラル部
のR体,S体の選択により、右または左螺旋軸の設定を
容易に行うことができる。
【0053】透明接着材料層23は、濡れ性、凝集性、
接着性を有するポリマ―からなり、透明性にすぐれ(可
視光透過率が70%以上)、耐候性、耐熱性にすぐれる
ものであれば種々の接着材料が使用可能であり、粘着剤
であつても、粘着剤以外の接着剤であつてもよい。粘着
剤の場合は、厚さが5〜100μm、好ましくは5〜5
0μmであるのがよく、また粘着剤以外の接着剤の場合
は、厚さは5〜100μm、好ましくは5〜50μmで
あるのがよい。
【0054】粘着剤には、アクリル系、ゴム系、ポリエ
ステル系などがあり、とくにアクリル系粘着剤を用いる
のが好ましい。アクリル系粘着剤は、アクリル系ポリマ
―、つまり、粘着剤に主として適度な濡れ性および柔軟
性を付与する単量体として、ホモポリマ―のガラス転移
点が−10℃以下となるアクリル酸アルキルエステルま
たはメタクリル酸アルキルエステルの1種または2種以
上を使用したアクリル系共重合体を用い、これに適宜公
知の各種添加剤を含ませたものが用いられる。熱架橋タ
イプ、光(紫外線、電子線)架橋タイプなどであつても
よい。
【0055】粘着剤以外の接着剤には、天然高分子系の
ニカワ、デンプン、半合成高分子系の酢酸セルロ―ス、
合成高分子系のポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、エポ
キシ樹脂、ウレタン樹脂、ポリクロロプレン、アクリロ
ニトリル−ブタジエン共重合体(NBR)、メラミン樹
脂、アクリル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポ
リエステル樹脂、ポリアミド樹脂などを用いたものがあ
る。また、これらは、常温硬化、加熱硬化、紫外線、電
子線、レ―ザ照射硬化タイプなどの各種硬化タイプの接
着剤として、使用することができる。
【0056】このような光学フイルムX3は、前記の光
学フイルムX1,X2と同様に、全体として可視光域で
着色なく透明であり、使用に際し、PDPの前面に、透
明粘着剤層3を介して直接貼り付けることにより、前記
同様に容易に取り付けでき、かつ取り付け後、経時的に
浮きやハガレなどを生じるおそれもない。このため、上
記取り付けにより作製されるプラズマデイスプレイ表示
装置は、電磁波、熱線および近赤外線の遮蔽機能にすぐ
れたものとなり、とくに、近赤外線反射フイルム2が前
記構成とされていることから、PDPから放出される近
赤外線を通常15%以下、好ましくは10%以下にまで
カツトすることができ、家電製品などのリモコンの誤動
作をより確実に防ぐことが可能となる。
【0057】
【実施例】つぎに、本発明の実施例を記載して、より具
体的に説明する。なお、以下において、部とあるのは重
量部を意味するものとする。また、透過率は日立(株)
製の分光光度計U−3410で測定した。可視光透過率
は波長550nmでの測定値である。さらに、表面抵抗
は、三菱化学(株)製の低抵抗率計ロレスタ―SPを用
いて、四探針法で測定した。
【0058】実施例1 透明フイルム基材として、厚さが50μmのポリエチレ
ンテレフタレ―トフイルム(以下、PETフイルムとい
う)を用い、その片面に、金属薄膜層および無機ないし
有機の透明コ―ト層として、ポリウレタン層(厚さ0.
5μm)/SnO2 層(厚さ500nm)/Ag層(厚
さ100nm)/SnO2 層(厚さ500nm)/熱硬
化アクリルウレタン層(厚さ0.1μm)を、この順に
形成して、電磁波・熱線カツトフイルムとした。このフ
イルムの表面抵抗は約6Ω/□であり、可視光透過率は
80%、近赤外線透過率は65%(800nm)、54
%(900nm)、44%(1,000nm)であつ
た。
【0059】これとは別に、透明基板として厚さが50
μmのトリアセチルセルロ―スフイルムを使用し、これ
に厚さが0.1μmのポリビニルアルコ―ル層を設け、
この層をレ―ヨン布でラビング処理した。この処理面
に、近赤外線(900nmの中心波長)を反射する右螺
旋軸のポリアクリル系コレステリツク側鎖型高分子液晶
(ガラス転移温度約80℃、等方相転移温度230℃、
重量平均分子量8,000)を溶解したシクロヘキサノ
ン溶液を、ワイヤ―バで塗布し、150℃で15分間乾
燥および配向処理を行つたのち、室温に冷却して、厚さ
が4μmの上記右螺旋軸のコレステリツク側鎖型高分子
液晶の固化層を形成した。
【0060】また、上記と同様にして、近赤外線(90
0nmの中心波長)を反射する左螺旋軸のポリアクリル
系コレステリツク側鎖型高分子液晶(ガラス転移温度約
80℃、等方相転移温度230℃、重量平均分子量8,
000)を用いて、透明基板上に厚さが4μmの上記左
螺旋軸のコレステリツク側鎖型高分子液晶の固化層を形
成した。この左螺旋軸の固化層と、前記の右螺旋軸のコ
レステリツク側鎖型高分子液晶の固化層とを、両者間に
アクリル系の透明粘着剤層を介在させて、貼り合わせ積
層して、近赤外線反射フイルムとした。
【0061】つぎに、上記の近赤外線反射フイルムと、
前記の電磁波・熱線カツトフイルムを、その透明フイル
ム基材側が内側となるように、アクリル系の透明粘着剤
層を介して、貼り合わせて、複合フイルムを作製した。
この複合フイルムの近赤外線反射フイルム側に、厚さが
23μmのアクリル系の透明粘着剤層を設けて、図6に
示す構造のPDP用の光学フイルムを作製した。なお、
上記厚さが23μmのアクリル系の透明粘着剤層は、下
記の方法によりアクリル系粘着剤溶液Aを調製し、これ
を剥離処理したポリエステルフイルムに塗工し、150
℃で5分間加熱処理して、上記厚さの透明粘着剤層を形
成したものである。
【0062】<アクリル系粘着剤溶液Aの調製>冷却
管、窒素導入管、温度計および攪拌装置を備えた反応容
器に、アクリル酸ブチル94.9部、アクリル酸5部、
2−ヒドロキシエチルアクリレ―ト0.1部、重合開始
剤として過酸化ベンゾイル0.3部、反応溶媒としてト
ルエンを投入し、窒素ガスの気流下、60℃で4時間反
応させた。反応終了後、トルエンで調整して、最終の固
形分濃度が30重量%であるアクリル系ポリマ―溶液を
得た。このアクリル系ポリマ―の重量平均分子量は、G
PCを用いた測定においてポリスチレン換算値として1
55万であつた。このアクリル系ポリマ―溶液に、その
固形分100部あたり、トリメチロ―ルプロパントリレ
ンジイソシアネ―ト1.2部、γ−グリシドキシプロピ
ルメトキシシラン0.75部を配合し、アクリル系粘着
剤溶液Aを調製した。
【0063】実施例2 複合フイルムの近赤外線反射フイルム側に、厚さが23
μmのアクリル系の透明粘着剤層を設けるにあたり、下
記の方法により調製したアクリル系粘着剤溶液Bを用い
るようにした以外は、実施例1と全く同様にして、図6
に示す構造のPDP用の光学フイルムを作製した。
【0064】<アクリル系粘着剤溶液Bの調製>単量体
成分としてアクリル酸イソオクチル99.9部および6
−ヒドロキシヘキシルアクリレ―ト0.1部、重合開始
剤として2,2−アゾビスイソブチロニトリル0.3部
を、使用した以外は、実施例1と同様にして、アクリル
系ポリマ―溶液を得た。このアクリル系ポリマ―の重量
平均分子量は、GPCを用いた測定においてポリスチレ
ン換算値として194万であつた。このアクリル系ポリ
マ―溶液に、その固形分100部あたり、トリメチロ―
ルプロパントリレンジイソシアネ―ト0.1部、γ−グ
リシドキシプロピルメトキシシラン0.01部を配合
し、アクリル系粘着剤溶液Bを調製した。
【0065】実施例3 複合フイルムの近赤外線反射フイルム側に、厚さが23
μmのアクリル系の透明粘着剤層を設けるにあたり、下
記の方法により調製したアクリル系粘着剤溶液Cを用い
るようにした以外は、実施例1と全く同様にして、図6
に示す構造のPDP用の光学フイルムを作製した。
【0066】<アクリル系粘着剤溶液Cの調製>単量体
成分としてアクリル酸ブチル99.6部および4−ヒド
ロキシブチルアクリレ―ト0.3部を使用した以外は、
実施例1と同様にして、アクリル系ポリマ―溶液を得
た。このアクリル系ポリマ―の重量平均分子量は、GP
Cを用いた測定においてポリスチレン換算値として17
0万であつた。このアクリル系ポリマ―溶液に、その固
形分100部あたり、トリメチロ―ルプロパントリレン
ジイソシアネ―ト0.3部、γ−グリシドキシプロピル
メトキシシラン0.1部を配合し、アクリル系粘着剤溶
液Cを調製した。
【0067】比較例1 複合フイルムの近赤外線反射フイルム側に、厚さが23
μmのアクリル系の透明粘着剤層を設けるにあたり、下
記の方法により調製したアクリル系粘着剤溶液Dを用い
るようにした以外は、実施例1と全く同様にして、図6
に示す構造のPDP用の光学フイルムを作製した。
【0068】<アクリル系粘着剤溶液Dの調製>単量体
成分としてアクリル酸ブチル90部およびアクリル酸1
0部を使用した以外は、実施例1と同様にして、アクリ
ル系ポリマ―溶液を得た。このアクリル系ポリマ―の重
量平均分子量は、GPCを用いた測定においてポリスチ
レン換算値として150万であつた。このアクリル系ポ
リマ―溶液を使用し、以下実施例1と同様にして、アク
リル系粘着剤溶液Dを調製した。
【0069】比較例2 複合フイルムの近赤外線反射フイルム側に、厚さが23
μmのアクリル系の透明粘着剤層を設けるにあたり、下
記の方法により調製したアクリル系粘着剤溶液Eを用い
るようにした以外は、実施例1と全く同様にして、図6
に示す構造のPDP用の光学フイルムを作製した。
【0070】<アクリル系粘着剤溶液Eの調製>単量体
成分としてアクリル酸ブチル88.9部、N−シクロヘ
キシルマレイミド11部および2−ヒドロキシエチルア
クリレ―ト0.1部を使用した以外は、実施例1と同様
にして、アクリル系ポリマ―溶液を得た。このアクリル
系ポリマ―の重量平均分子量は、GPCを用いた測定に
おいてポリスチレン換算値として150万であつた。こ
のアクリル系ポリマ―溶液に、その固形分100部あた
り、トリメチロ―ルプロパントリレンジイソシアネ―ト
1.5部を配合し、アクリル系粘着剤溶液Eを調製し
た。
【0071】比較例3 複合フイルムの近赤外線反射フイルム側に、厚さが23
μmのアクリル系の透明粘着剤層を設けるにあたり、下
記の方法により調製したアクリル系粘着剤溶液Fを用い
るようにした以外は、実施例1と全く同様にして、図6
に示す構造のPDP用の光学フイルムを作製した。
【0072】<アクリル系粘着剤溶液Fの調製>単量体
成分としてアクリル酸イソオクチル99.8部および6
−ヒドロキシルヘキシルアクリレ―ト0.2部、重合開
始剤として2,2´−アゾビスイソブチロニトリル0.
3部を、使用した以外は、実施例1と同様にして、アク
リル系ポリマ―溶液を得た。このアクリル系ポリマ―の
重量平均分子量は、GPCを用いた測定においてポリス
チレン換算値として194万であつた。このアクリル系
ポリマ―溶液に、その固形分100部あたり、トリメチ
ロ―ルプロパントリレンジイソシアネ―ト0.2部を配
合して、アクリル系粘着剤溶液Fを調製した。
【0073】以上の実施例1〜3および比較例1〜3の
各光学フイルムについて、表面抵抗、可視光透過率およ
び近赤外線透過率を調べた。なお、近赤外線透過率は8
00〜1,000nmでの最大値を示し、この透過率3
0%は70%の反射率であることを意味する。家電製品
の誤動作を防ぐには、近赤外線透過率が30%以下、と
くに15%以下であるのが望ましい。結果は、実施例1
〜3および比較例1〜3のいずれも、表面抵抗が6Ω/
□、可視光透過率が80%、近赤外線透過率が15%で
あり、電磁波および熱線のシ―ルド機能、視認性、さら
に近赤外線反射機能のすべてを満足するものであること
がわかつた。
【0074】つぎに、上記の各光学フイルムについて、
その一面側に設けたアクリル系の透明粘着剤層に基づく
対ガラス90°剥離接着力を、以下の方法により測定し
た。また、上記の各光学フイルムをPDPの前面に直接
貼り付ける際の取り付け作業性と、この取り付け後の経
時的接着性(密着性)を、以下の方法により調べた。こ
れらの結果は、表1に示されるとおりであつた。
【0075】<対ガラス90°剥離接着力試験>光学フ
イルムを、その透明粘着剤層を内側にして、ガラス板に
2Kgのゴムロ―ラを往復させて圧着し、50℃で5気圧
の条件下でオ―トクレ―ブ中に30分放置して、十分圧
着された状態とした。その後、温度25℃、剥離速度1
00mm/分の条件で90°剥離接着力を測定した。この
測定条件は、PDPの前面に光学フイルムを貼り合わせ
るときの実際の作業条件に合致するものである。
【0076】<取り付け作業性>光学フイルムを、25
℃の雰囲気下で、PDPの前面に貼り付けたのち、プラ
ズマデイスプレイ表示装置が大部分組みあがつた状態で
再剥離し、別の新たな光学フイルムを貼り付ける作業を
繰り返した。このときの作業性の良否を判定し、作業者
の疲労が著しく、また粘着剤がPDPに残るなどの問題
がある場合を×、作業者が疲労を感じず、スム―ズに、
効率良く、負担も少なく作業できる場合を○、と評価し
た。
【0077】<取り付け後の経時的接着性(密着性)>
光学フイルムを、50mm×100mmの大きさに切断し、
これを厚さが1.1mmのガラス板に貼り付けたのち、6
0℃,95%RHの雰囲気中に1,000時間放置した
ときに、光学フイルムに浮きやハガレが生じているかど
うか調べた。浮きやハガレがみられる場合を×、全くみ
られない場合を○、と評価した。
【0078】
【0079】上記の表1の結果から明らかなように、実
施例1〜3の光学フイルムは、対ガラス90°剥離接着
力が適正を値となつており、PDP前面への取り付け作
業を非常に簡便に行えるとともに、取り付け後のPDP
ガラス表面への経時的な密着性にもすぐれており、前記
した電磁波および熱線のシ―ルド機能、視認性、さらに
近赤外線反射機能にすぐれたプラズマデイスプレイ表示
装置を、作業良好に、かつ安定して作製できるものであ
ることがわかつた。これに対し、比較例1〜3の光学フ
イルムでは、取り付け作業性に劣つていたり、取り付け
後の密着性に劣つており、実用性の点で問題を有してい
た。
【0080】
【発明の効果】以上のように、本発明においては、特定
構成の電磁波・熱線カツトフイルムと特定構成の近赤外
線反射フイルムとにより複合フイルムを構成して、その
一方の面に特定の透明粘着剤層を設けたことにより、可
視光域で着色なく透明であり、かつPDPから放出され
る電磁波、熱線および近赤外線のすべてを効果的に遮蔽
して、パネル表面の温度上昇や家電製品の誤動作などを
防止でき、しかもPDP前面への取り付け作業が非常に
簡便である光学フイルムと、これを用いたプラズマデイ
スプレイ表示装置とを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学フイルムの一例を示す断面図であ
る。
【図2】本発明の光学フイルムに用いるコレステリツク
高分子液晶の円偏光二色性の説明図である。
【図3】本発明のプラズマデイスプレイ表示装置の一例
を示す断面図である。
【図4】本発明の光学フイルムの別の例を示す断面図で
ある。
【図5】上記の光学フイルムに用いるコレステリツク高
分子液晶の固化層に1/2波長板を介して上記同様の固
化層を積層した近赤外線反射フイルムの選択反射を示す
説明図である。
【図6】本発明の光学フイルムのさらに別の例を示す断
面図である。
【図7】上記の光学フイルムに用いるコレステリツク高
分子液晶の固化層にこれとは逆螺旋軸の上記同様の固化
層を透明接着材料層を介して積層した近赤外線反射フイ
ルムの選択反射を示す説明図である。
【符号の説明】 1 電磁波・熱線カツトフイルム 10 透明フイルム基材 11 金属薄膜層 12A,12B 無機ないし有機の透明コ―ト層 2 近赤外線反射フイルム 20 透明基板 21 近赤外線を反射する高分子液晶の固化層 21A,21B 互いに逆螺旋軸の関係にある上記固化
層 22 1/2波長板 23 透明接着材料層 102 複合フイルム 3 透明粘着剤層 31 透明粘着剤層 4 PDP(プラズマデイスプレイパネル) X1,X2,X3 PDP用の光学フイルム

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明フイルム基材上に可視光透過率が5
    0%以上で電磁波および熱線をカツトする金属薄膜層と
    その上層および/または下層として無機ないし有機の透
    明コ―ト層を有する電磁波・熱線カツトフイルムと、近
    赤外線を反射する高分子液晶の固化層を有する近赤外線
    反射フイルムとが一体化されて、複合フイルムが構成さ
    れ、この複合フイルムの一面側に対ガラス90゜剥離接
    着力が100〜1,500g/20mm幅である透明粘着
    剤層が設けられてなるプラズマデイスプレイパネル用の
    光学フイルム。
  2. 【請求項2】 近赤外線を反射する高分子液晶の固化層
    が、グランジヤン配向したコレステリツク高分子液晶の
    固化層からなる請求項1に記載のプラズマデイスプレイ
    パネル用の光学フイルム。
  3. 【請求項3】 近赤外線反射フイルムが、近赤外線を反
    射する高分子液晶の固化層に1/2波長板を介して上記
    同様の固化層が積層された構成からなる請求項1または
    2に記載のプラズマデイスプレイパネル用の光学フイル
    ム。
  4. 【請求項4】 近赤外線反射フイルムが、近赤外線を反
    射する高分子液晶の固化層にこれとは逆螺旋軸である上
    記同様の固化層が透明接着材料層を介して積層された構
    成からなる請求項1または2に記載のプラズマデイスプ
    レイパネル用の光学フイルム。
  5. 【請求項5】 プラズマデイスプレイパネルの前面に、
    請求項1〜4のいずれかに記載の光学フイルムが、透明
    粘着剤層を介して直接貼り付けられているプラズマデイ
    スプレイ表示装置。
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