JPH116543A - ベルト捌き装置 - Google Patents

ベルト捌き装置

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JPH116543A
JPH116543A JP15941797A JP15941797A JPH116543A JP H116543 A JPH116543 A JP H116543A JP 15941797 A JP15941797 A JP 15941797A JP 15941797 A JP15941797 A JP 15941797A JP H116543 A JPH116543 A JP H116543A
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JP
Japan
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belt
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JP15941797A
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English (en)
Inventor
Toshiro Baba
敏郎 馬場
Seiji Hashino
清治 端野
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Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カット後の未加硫ベルト成形体から、未加硫
ベルトを1本ずつに無理なく捌くことができるベルト捌
き装置を提供する。 【解決手段】 捌かれる未加硫ベルト2aを下側のピッ
キング部材11と上側の押さえ部材12との間に挟持し
た状態で、ピッキング部材11を回転し、捌かれる未加
硫ベルト2aを、残部ベルト成形体2Aから分離する。
このとき、ピッキング部材11の回転軸11e(回転中
心)が残部ベルト成形体2Aの下側に位置することか
ら、前記ピッキング部材11が下方に回転するようにな
り、捌かれる未加硫ベルト2aと残部ベルト成形体2A
との粘着部分にはまず剥離力が作用する。そのため、捌
かれる未加硫ベルト2aと残部ベルト成形体2Aとは無
理なく分離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円筒状の未加硫ベ
ルト成形体を所定のベルト幅にカットし、そのカット後
の未加硫ベルト成形体を主軸フレームに支持させ、残り
の未加硫ベルト成形体である残部ベルト成形体より、未
加硫ベルトを1本ずつ分離するベルト捌き装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】Vベルトの製造工程においては、図12
に示すように、まず、筒状の未加硫ベルト成形体101
が成形され、それから、その未加硫ベルト成形体101
を、所定のベルト幅の未加硫ベルト102a,・・に幅
カットした後、次の工程に(V切り、カバー装着等)
に、前記未加硫ベルト102aを一本ずつ、順序よく供
給する必要がある。
【0003】ところで、このように幅カットされた後の
未加硫ベルト102a,・・は、それら自体が有する粘
着性のために、幅カット後においてもカット面において
相互に粘着して、1かたまりとなっていることから、次
の工程に供給するには、粘着を解除するために、予め1
本ずつの未加硫ベルト102aに捌いてやる必要があ
る。
【0004】そこで、従来、未加硫ベルト102aを1
本ずつ分離する捌き装置として、例えば図13に示す装
置が用いられている。即ち、図示しない主軸フレームに
カット後の未加硫ベルト成形体102が巻き掛けられ、
捌かれる1本の未加硫ベルト102aを上側部材112
と下側部材113との間に挟持して、残りの未加硫ベル
ト成形体である残部ベルト成形体102Aより分離させ
る捌き手段111と、捌かれない側の残部ベルト成形体
102Aを主軸フレームに押さえ付けて該主軸フレーム
との間でそれを挟持する押さえ部材114とを備え、前
記下側部材113の回転軸113aを中心に前記捌き手
段111が図13において反時計方向に回転することで
(図13一点鎖線参照)、未加硫ベルト102aが捌か
れ、1本ずつ分離されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな捌き装置によるベルト捌きでは、下側部材113が
それの回転軸113aに対応する点0が残部ベルト成形
体102Aとは反対側に位置しているので、図14に示
すように、捌かれる未加硫ベルト102aが点Oを中心
として回転すると、上方向のせん断力が、捌かれる未加
硫ベルト102aと残部ベルト成形体102Aとの間に
作用すると共に、それと同時に剥離力(引き剥がし力)
も作用するため、捌かれる未加硫ベルト102aに無
理、無駄な力が発生することとなり、次のような課題を
生じていた。
【0006】(1)ベルト品種によっては、捌く能力が不
足するおそれがある(例えばカット幅の細いもの、粘着
性の強いもの、剛性の低いもの)。
【0007】(2)そのように捌く能力が不足すると、捌
き動作による未加硫ベルト102aの変形が生じるおそ
れがあり、後工程に好ましくない。
【0008】(3)それに加えて、捌く能力が不足するお
それがあると、捌き動作の信頼性が低く、人間が予め手
作業で捌いておく必要がある。
【0009】(4)また、せん断力のみを単独で作用させ
ると、その応力に耐えきれず、捌かれる未加硫ベルトに
変形が生じることが確認されている。
【0010】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、カット後の未加硫ベルト成形体から、未加硫ベルト
を1本ずつに無理なく捌くことができるベルト捌き装置
を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、円筒
状の未加硫ベルト成形体を所定のベルト幅にカットし、
そのカット後の未加硫ベルト成形体を主軸フレームに支
持させ、残りの未加硫ベルト成形体である残部ベルト成
形体より、未加硫ベルトを1本ずつ分離するベルト捌き
装置において、前記主軸フレームの軸線に直交する回転
軸について回転可能に支承され前記回転軸が残部ベルト
成形体側に位置しかつ、前記未加硫ベルトの内周面に当
接する当接部を有する下側支持部材と、該下側支持部材
との関連で昇降可能に設けられ下側支持部材の当接部と
の間で未加硫ベルトを挟持する上側押圧部材と、前記下
側支持部材に関連づけられ、前記下側支持部材を回転さ
せる第1の駆動手段と、前記上側押圧部材に関連づけら
れ、前記上側押圧部材を移動させる第2の駆動手段と、
前記第1及び第2の駆動手段に関連づけられ、前記下側
支持部材及び上側押圧部材にて未加硫ベルトを挟持した
状態として、前記下側支持部材を回転させ、未加硫ベル
トと残部ベルト成形体との間に剥離力を作用させて第1
の分離動作を行わせる駆動制御手段とを備える。
【0012】よって、請求項1の発明によれば、まず、
捌かれる未加硫ベルトが下側支持部材と上側押圧部材と
に挟持された状態とされ、それから、第1の駆動手段に
より下側支持部材が回転されるが、その際、上側押圧部
材がそれに追従して移動し、挟持状態を維持するので、
未加硫ベルトが、残部ベルト成形体から分離される第1
の分離動作が行われる。このとき、下側支持部材の回転
軸が残部ベルト成形体側に位置していることから、前記
下側支持部材が回転する際に、未加硫ベルトと残部ベル
ト成形体との間の粘着部分には、せん断力でなく、剥離
力が作用することとなり、分離される。そして、下側支
持部材が一定範囲回転して、第1の分離動作が終了す
る。
【0013】請求項2の発明は、請求項1のベルト捌き
装置において、前記下側支持部材の当接部の、未加硫ベ
ルトに当接する部分が傾斜面とされている。
【0014】請求項2の発明によれば、下側支持部材の
当接部の、未加硫ベルトに当接する部分が傾斜面とされ
ていることから、上側押圧部材の押圧力が、挟持のため
に作用した際、未加硫ベルトと残部ベルト成形体との間
の粘着部分には、小さな剥離力が作用して、無理なく分
離される。そして、この分離部分が、この後に続くベル
ト捌きである分離の起点となる。
【0015】請求項3の発明は、請求項1又は2記載の
ベルト捌き装置において、さらに、前記主軸フレームの
軸線方向に進退可能に設けられ未加硫ベルトの一部を支
持可能である可動支持部材を備え、前記駆動制御手段
が、第1の分離動作の後、第1及び第2の駆動手段を制
御して、前記下側支持部材と未加硫ベルトとの関連を一
旦解除してから、残部ベルト成形体の端面に沿って上側
押圧部材を移動させ、未加硫ベルトと残部ベルト成形体
との間にせん断力を作用させて分離部分をさらに拡大す
る第2の分離動作を行わせ、上側押圧部材を可動支持部
材に対し押圧させるものである。
【0016】請求項3の発明によれば、第1の分離動作
の後、前記下側支持部材と未加硫ベルトとの関連が一旦
解除される。その状態で、未加硫ベルトと残部ベルト成
形体との間に沿って上側押圧部材が移動せしめられ、未
加硫ベルトと残部ベルト成形体との間にせん断力を作用
させて、分離部分をさらに拡大する第2の分離動作が行
われる。そして、上側押圧部材が可動支持部材に対し押
圧された状態で第2の分離動作が終了する。
【0017】請求項4の発明は、請求項3記載のベルト
捌き装置において、さらに、前記可動支持部材に関連づ
けられ該可動支持部材を前記主軸フレームの軸線方向に
進退させる第3の駆動手段と、昇降可能に設けられた分
離ロールと、該分離ロールに関連づけられ分離ロールを
昇降させる第4の駆動手段とを備え、前記駆動制御手段
は、第3及び第4の駆動手段にも関連づけられ、第2の
分離動作の後、第3及び第4の駆動手段を制御して未加
硫ベルトを可動支持部材が支持した状態でベルト捌き方
向に移動させると共に、前記分離ロールに未加硫ベルト
と残部ベルト成形体との間を通過させて、未加硫ベルト
を残部ベルト成形体から分離させる第3の分離動作を行
わせるものである。
【0018】請求項4の発明によれば、第2の分離動作
の後、未加硫ベルトを可動支持部材が支持した状態で、
可動支持部材がベルト捌き方向に移動せしめられる。そ
れと共に、前記分離ロールが未加硫ベルトと残部ベルト
成形体との間を通過するように移動せしめられ、未加硫
ベルトを残部ベルト成形体から分離させる第3の分離動
作が行われる。そして、未加硫ベルトが残部ベルト成形
体から完全に分離されて第3の分離動作が終了する。
【0019】請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれ
かのベルト捌き装置において、さらに、プッシャ部材を
有し該プッシャ部材によって、前記可動支持部材によっ
て支持されている未加硫ベルトを押して主軸フレームの
軸線方向に送る送り手段を備える。
【0020】請求項5の発明によれば、残部ベルト成形
体より捌かれて単体となった未加硫ベルトが可動支持部
材にて支持され、該可動支持部材にて支持されている未
加硫ベルトが、送り手段のプッシャ部材にて主軸フレー
ムの軸線方向に送られ、例えば次の工程に供給される。
【0021】請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれ
かのベルト捌き装置において、前記主軸フレームの下方
に、テンションロールを備え、前記主軸フレームとテン
ションロールとの間に、カット後の未加硫ベルト成形体
が巻き掛けられる。
【0022】請求項6の発明によれば、カット後の未加
硫ベルト成形体が主軸フレームとテンションロールとの
間に張られた状態で分離が行われることとなり、残部ベ
ルト成形体より未加硫ベルトを分離する際、残部ベルト
成形体を押さえておく必要がなくなる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0024】概略構成を示す図1〜図3において、1は
ベルト捌き装置で、円筒状の未加硫ベルト成形体が所定
のベルト幅にカットされ、そのカット後の未加硫ベルト
成形体2が、そのまま、上側に位置する主軸フレーム3
に支持されるようになっている。なお、カット後の未加
硫ベルト成形体2は、カットされた各未加硫ベルト22
a,・・のカット面同士が、未加硫ゴム自体の粘着力に
よって相互の粘着した状態にあることから、前述したよ
うにカット後においても一かたまりとなっている。
【0025】また、主軸フレーム3の下側には、テンシ
ョンロール4が配設されている。テンションロール4
は、ロール軸4aに回転可能に支承され、該ロール軸4
aは、図示しない装置フレームに昇降可能に支持されて
おり、それによって、前記ロール軸4a従ってテンショ
ンロール4を昇降させることによって、主軸フレーム3
とテンションロール4との間隔が、未加硫ベルト成形体
2(未加硫ベルト2a)のサイズ(周長)に応じて調整
できるようになっている。
【0026】よって、前記未加硫ベルト成形体2は、主
軸フレーム3とテンションロール4との間に巻き掛けら
れた張り状態で、1本ずつの未加硫ベルト2a(図5参
照)に、残りの未加硫ベルト成形体(カット後の複数の
未加硫ベルト2a,・・からなる)である残部ベルト成
形体2Aより順次捌かれるようになっている。
【0027】前記主軸フレーム3は、カット後の未加硫
ベルト成形体2を軸線方向に沿って搬送するためのコン
ベヤ手段5を上側に有し、その先端部であって、前記コ
ンベヤ手段5の下側に、捌かれる未加硫ベルト2aを、
残部ベルト成形体2Aから、所定の円周軌道に沿って移
動させることで、それらを分離するためのピッキング部
材11(下側支持部材)が回転可能に設けられている。
なお、前記コンベヤ手段5は、未加硫ベルト成形体2を
送る際の抵抗を低減するために、主軸フレーム3に円弧
状かつ千鳥状に複数のベアリング部材5a,・・が配置
されて構成されている。
【0028】その一方、前記コンベヤ手段5の上方に
は、前記ピッキング部材11に適当な押さえ力を付与し
ながら、その動きに一定範囲において追従する押さえ部
材12(上側押圧部材)が、第2の駆動手段(図示せ
ず)にて移動可能に設けられている。すなわち、押さえ
部材12は、具体的に図示していないが、主軸フレーム
3の軸線方向に進退可能である可動フレームに昇降シリ
ンダを介して昇降可能に支持されており、それによっ
て、昇降可能かつ進退可能で、ピッキング部材11の動
きに追従して移動できるようになっている。なお、押さ
え部材12には引張りバネ25(図7参照)が連係され
ており、第2の駆動手段による駆動力が解除されたフリ
ー状態では、引張りバネ25のバネ力により初期位置に
戻るようになっている。
【0029】前記ピッキング部材11は、上面が若干傾
斜しており捌かれる側の未加硫ベルト2の内周面に当接
して支持する当接部11aと、該当接部11aより後方
(コンベヤ手段5側)に延び回転軸11eを有する回転
支持部11bと、前記両部11a,11bより斜め下方
かつ前方に延びる延長部11cとを備える。前記延長部
11cの下端部には長孔11dが形成され、該長孔11
dに、図示しない駆動手段にて進退駆動される連結ロッ
ド13の端部が連係され、該連結ロッド13の進退動に
より、ピッキング部材11が、主軸フレーム3の軸線に
直交する回転軸11eについて回転するようになってい
る。なお、前記連結ロッド13には、例えばエアシリン
ダの第1の駆動手段(図示せず)が関連づけられてい
る。
【0030】そして、前記ピッキング部材11は、回転
軸11eが残部ベルト成形体2A側に位置することか
ら、連結ロッド13の後退により、当接部11aが未加
硫ベルト2aの一部(上側部分)を支持しつつ、下方に
回転変位するようになっている。よって、ピッキング部
材11によるピッキング動作は、図4に示すような円周
軌道を描くように行われ、捌かれる未加硫ベルト2aと
残部ベルト成形体2Aとの間の粘着部分に対し、剥離力
のみが連続的かつ効果的に与えられ、ピッキング動作が
確実になされる。
【0031】また、前記ピッキング部材11の両側に
は、主軸フレーム3の軸線方向に進退可能である1対の
セパレートプッシャ部材14,14(可動支持部材)が
略対称に配設されている。かかるセパレートプッシャ部
材14,14は、前記ピッキング部材11と押さえ部材
12とにより挟持して分離された未加硫ベルト2aの一
部を支持可能で、未加硫ベルト2aの一部を支持した状
態で前方へ移動させることで、残部ベルト成形体2Aよ
りさらに大きく引き離すことができるようになってい
る。
【0032】ところで、前記セパレートプッシャ部材1
4,14は可動ベース21に設けられ、該可動ベース2
1にはガイド部材22が設けられている。一方、主軸フ
レーム3上には、ガイド部材22がスライド可能に係合
する案内溝23aを有する案内部材23が設けられてい
る。そして、図示しない第3の駆動手段(例えばエアシ
リンダ)によって可動ベース21を進退させることで、
ガイド部材22と案内部材23との係合関係で案内され
つつ、セパレートプッシャ部材14,14が進退するよ
うになっている。
【0033】さらに、前記捌かれる加硫ベルト2aの左
右の直線部分に対応して、図示しない第4の駆動手段に
よって、セパレートロール15,15(分離ロール)が
昇降可能に設けられている。そして、前記セパレートプ
ッシャ部材14,14にて上側部分が大きく引き離され
た、捌かれる未加硫ベルト2aと残部ベルト成形体2A
との間を、前記セパレートロール15,15が上側から
下側にかけて移動することにより、せん断力を作用さ
せ、捌かれる未加硫ベルト2aを、残部ベルト成形体2
Aから完全にかつ無理なく分離させるようになってい
る。
【0034】前記セパレートプッシャ部材14と、ピッ
キング部材11との間には、捌かれた後であってピッキ
ング部材11に垂下されている未加硫ベルト2aを、次
の工程に送るプッシャ部材16が進退可能に設けられて
いる。プッシャ部材16は、スライダ31を有する可動
フレーム32上に設けられている。前記スライダ31が
スライド可能に係合するガイドレール33が前記可動ベ
ース21上に支持ブラケット34を介して設けられてい
る。よって、プッシャ部材16は、図示しない駆動手段
によって可動フレーム32を進退させることで、スライ
ダ31とガイドレール33との係合関係で案内されつ
つ、進退するだけでなく、可動ベース21が進退するこ
とによっても進退するようになっている。
【0035】前記テンションロール4には、捌き動作の
間において、未加硫ベルト2が揺れるのを防止するため
に、1対の芯体揺れ止め部材17,17が、前記ロール
軸4aの中心軸に一致する回転中心について、ロール軸
4aの中心軸に直交する平面内において回転可能なるよ
うに設けられている。すなわち、前記ロール軸4aの端
部に支持ブラケット41を介して回転手段42が取り付
けられ、該回転手段42の回転軸42aに芯体揺れ止め
部材17,17の基端部が連結され、それによって回転
軸42aが回転することで芯体揺れ止め部材17,17
が回転するようになっている。
【0036】続いて、上記ベルト捌き装置1によるベル
ト捌き動作について、図5〜図11に沿って説明する。
【0037】まず、テンションロール4が上昇した状態
で、カット後であって複数の未加硫ベルト2a,・・を
含む未加硫ベルト成形体2全体がコンベヤ手段5にて搬
送され、所定の位置になると、図示しない送り手段によ
って幅送りされ、テンションロール4が下降せしめら
れ、未加硫ベルト成形体2が張られた状態とする。な
お、この幅送り量は、未加硫ベルト2aの1本の幅に相
当する量であるが、この量は、測長爪(図示せず)によ
って測定されるようになっている。
【0038】このようにして、未加硫ベルト成形体2が
張られた状態で、まず、図5に示すように、押さえ部材
12が下降して、ピッキング部材11との間に、最初に
捌かれる未加硫ベルト2aが、図6に示すように上下方
向において挟持される。この挟持の際に、ピッキング部
材11の当接部11aの上面が若干傾斜していることか
ら、押さえ部材12が下降して未加硫ベルト2aを押圧
すると、該未加硫ベルト2aが前記当接部11aの上面
に沿って傾き、未加硫ベルト2aと残部ベルト成形体2
Aとの間に徐々にかつ連続的に剥離力のみが効果的に作
用することとなり、その結果、前記挟持部分(未加硫ベ
ルト2a)が残部ベルト成形体2Aから強制的に分離せ
しめられ、挟持動作(ピッキング動作)が確実なものと
される。そして、この分離部分が、この後に続くベルト
捌きである分離の起点となり、分離動作(ベルト捌き動
作)が容易となる。
【0039】特に、かかるピッキング動作を、2軸間の
曲面の頂点上である主軸フレーム3上で行うようにして
いるので、捌かれる未加硫ベルト2aの形状剛性が高め
られて、未加硫ベルト2aの耐応力性が増大した状態で
ピッキング動作が行われることとなり、未加硫ベルト2
aの変形を低減するのに有利である。
【0040】それから、図7に示すように、連結ロッド
13が後退し、ピッキング部材11が下方に(時計方向
に)回転せしめられ、前記未加硫ベルト2aの挟持部分
が残部ベルト成形体2Aから大きく離され、捌かれる未
加硫ベルト2aと残部ベルト成形体2Aとの分離部分が
さらに拡大される。このとき、押さえ部材12は、引張
りバネ25のバネ力に抗して、ピッキング部材11の動
きに追従し、前記挟持状態を維持し、また、ピッキング
部材11の回転軸11e(回転中心)が残部の未加硫ベ
ルト成形体2側に位置しており、前記ピッキング部材1
1が下方に回転することから、捌かれる未加硫ベルト2
aと残部ベルト成形体2Aとの粘着部分には剥離力が作
用することとなり、無理なく分離されることとなる。な
お、前記押さえ部材12は、図7に示す位置で追従を停
止し、上昇を開始して挟持状態を解除するようになって
いる。
【0041】その後、図8に示すように、押さえ部材1
2は上昇を継続する一方、ピッキング部材11は、初期
位置(図5参照)から略90度回転し、未加硫ベルト2
aとの関連が断たれた待避状態となる。すなわち、ピッ
キング部材11の上面がセパレートプッシャ部材14の
支持面14aよりも下側に位置し、捌かれる未加硫ベル
ト2aとピッキング部材11との関連が完全に断たれる
ことになる。
【0042】それから、図9に示すように、再び、押さ
え部材12が下降し、セパレートプッシャ部材14に対
し未加硫ベルト2aを押さえ付ける。このとき、未加硫
ベルト2aと残部ベルト成形体2Aとの粘着部分に対し
せん断力が作用するが、ピッキング部材11の回転によ
り形成された分離部分がウィークポイントとなり、分離
部分が拡大されるので、分離動作が容易になされること
になる。そして、図10(a)(b)に示すように、セ
パレートプッシャ部材14がベルト捌き方向に徐々に前
進し、捌かれる未加硫ベルト2aと残部ベルト成形体2
Aとの間の分離部分をさらに拡げると共に、セパレート
ロール15,15が、捌かれる未加硫ベルト2aと残部
ベルト成形体2Aとの間を上側から下側に移動して、未
加硫ベルト2aの下側部分についての捌き動作が行われ
る。
【0043】この捌き動作は、ピッキングされた未加硫
ベルト2aのウイークポイントについて、セパレートロ
ール15,15の移動により剪断力を与え、ウイークポ
イントを拡げることにより行われるので、ベルト捌きは
簡単かつ容易である。
【0044】このようにして、捌き動作が終了した後、
図11に示すように、プッシャ部材16が前進して、捌
かれた未加硫ベルト2aが次の工程に送られる。
【0045】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に述べるような効果を奏する。
【0046】請求項1の発明は、上記のように、捌かれ
る未加硫ベルトを下側支持部材と上側押圧部材とにより
挟持された状態とし、それから、回転軸が残部ベルト成
形体側に位置している下側支持部材を回転して、未加硫
ベルトが、残部ベルト成形体から分離される第1の分離
動作を行うようにしているので、前記下側支持部材が回
転する際には、未加硫ベルトと残部ベルト成形体との間
の粘着部分に対し、せん断力でなく、剥離力が作用する
こととなり、無理なく分離することができる。
【0047】請求項2の発明は、下側支持部材の当接部
のうち、未加硫ベルトに当接する部分を傾斜面としてい
るので、上側押圧部材の押圧力が、挟持のために作用し
た際に、未加硫ベルトと残部ベルト成形体との間の粘着
部分に小さな剥離力を作用させて効果的に分離させるこ
とができ、この分離部分を、この後に続くベルト捌きで
ある分離の起点として、円滑にベルト捌きを行うことが
可能となる。
【0048】請求項3の発明は、第1の分離動作の後、
前記下側支持部材と未加硫ベルトとの関連を一旦解除
し、未加硫ベルトと残部ベルト成形体との間に沿って上
側押圧部材を移動させるようにしているので、未加硫ベ
ルトと残部ベルト成形体との間にせん断力を作用させ
て、分離部分をさらに拡大する第2の分離動作を効率よ
く行うことができる。
【0049】請求項4の発明は、第2の分離動作の後、
未加硫ベルトを可動支持部材が支持した状態で、可動支
持部材をベルト捌き方向に移動させると共に、分離ロー
ルが未加硫ベルトと残部ベルト成形体との間を通過させ
るようにしているので、未加硫ベルトを残部ベルト成形
体から分離させる第3の分離動作を簡単に行うことがで
きる。
【0050】請求項5の発明は、捌かれた未加硫ベルト
を可動支持部材にて支持し、該可動支持部材にて支持さ
れている未加硫ベルトを、送り手段のプッシャ部材に
て、主軸フレームの軸線方向に送るようにしているの
で、簡単に、捌かれた未加硫ベルトを、次の工程に送る
ことができる。
【0051】請求項6の発明は、カット後であって未加
硫ベルトを含む未加硫ベルト成形体を主軸フレームとテ
ンションロールとの間に張られた状態で分離を行うよう
にしているので、ベルトを捌く際に、残部ベルト成形体
を押さえておく必要がなくなり、構造が簡単となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るベルト捌き装置の正面図である。
【図2】同装置の上側部分の側面図である。
【図3】同装置の下側部分の側面図である。
【図4】本発明に係るベルト捌き動作の説明図である。
【図5】本発明に係るベルト捌き動作の説明図である。
【図6】本発明に係るベルト捌き動作の説明図である。
【図7】本発明に係るベルト捌き動作の説明図である。
【図8】本発明に係るベルト捌き動作の説明図である。
【図9】本発明に係るベルト捌き動作の説明図である。
【図10】本発明に係るベルト捌き動作の説明図で、
(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図11】本発明に係るベルト捌き動作の説明図であ
る。
【図12】一般的なベルト捌きの説明図である。
【図13】従来のベルト捌き装置の説明図である。
【図14】従来例のベルト捌き動作の説明図である。
【符号の説明】
1 ベルト捌き装置 2 未加硫ベルト成形体 2A 残部ベルト成形体 2a 未加硫ベルト 3 主軸フレーム 4 テンションロール 11 ピッキング部材 11a 当接部 11e 回転軸 14 セパレートプッシャ部材 15 セパレートロール 16 プッシャ部材 17 分離ロール

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の未加硫ベルト成形体を所定のベ
    ルト幅にカットし、そのカット後の未加硫ベルト成形体
    を主軸フレームに支持させ、残りの未加硫ベルト成形体
    である残部ベルト成形体より、未加硫ベルトを1本ずつ
    分離するベルト捌き装置において、 前記主軸フレームの軸線に直交する回転軸について回転
    可能に支承され前記回転軸が残部ベルト成形体側に位置
    しかつ、前記未加硫ベルトの内周面に当接する当接部を
    有する下側支持部材と、 該下側支持部材との関連で昇降可能に設けられ下側支持
    部材の当接部との間で未加硫ベルトを挟持する上側押圧
    部材と、 前記下側支持部材に関連づけられ、前記下側支持部材を
    回転させる第1の駆動手段と、 前記上側押圧部材に関連づけられ、前記上側押圧部材を
    移動させる第2の駆動手段と、 前記第1及び第2の駆動手段に関連づけられ、前記下側
    支持部材及び上側押圧部材にて未加硫ベルトを挟持した
    状態として、前記下側支持部材を回転させ、未加硫ベル
    トと残部ベルト成形体との間に剥離力を作用させて第1
    の分離動作を行わせる駆動制御手段とを備えることを特
    徴とするベルト捌き装置。
  2. 【請求項2】 前記下側支持部材の当接部は、未加硫ベ
    ルトに当接する部分が傾斜面とされているところの請求
    項1記載のベルト捌き装置。
  3. 【請求項3】 さらに、前記主軸フレームの軸線方向に
    進退可能に設けられ未加硫ベルトの一部を支持可能であ
    る可動支持部材を備え、 前記駆動制御手段は、第1の分離動作の後、第1及び第
    2の駆動手段を制御して、前記下側支持部材と未加硫ベ
    ルトとの関連を一旦解除してから、残部ベルト成形体の
    端面に沿って上側押圧部材を移動させ、未加硫ベルトと
    残部ベルト成形体との間にせん断力を作用させて分離部
    分をさらに拡大する第2の分離動作を行わせ、上側押圧
    部材を可動支持部材に対し押圧させるものであるところ
    の請求項1又は2記載のベルト捌き装置。
  4. 【請求項4】 さらに、前記可動支持部材に関連づけら
    れ該可動支持部材を前記主軸フレームの軸線方向に進退
    させる第3の駆動手段と、昇降可能に設けられた分離ロ
    ールと、該分離ロールに関連づけられ分離ロールを昇降
    させる第4の駆動手段とを備え、 前記駆動制御手段は、第3及び第4の駆動手段にも関連
    づけられ、第2の分離動作の後、第3及び第4の駆動手
    段を制御して未加硫ベルトを可動支持部材が支持した状
    態でベルト捌き方向に移動させると共に、前記分離ロー
    ルに未加硫ベルトと残部ベルト成形体との間を通過させ
    て、未加硫ベルトを残部ベルト成形体から分離させる第
    3の分離動作を行わせるものであるところの請求項3記
    載のベルト捌き装置。
  5. 【請求項5】 さらに、プッシャ部材を有し該プッシャ
    部材によって、前記可動支持部材によって支持されてい
    る未加硫ベルトを押して主軸フレームの軸線方向に送る
    送り手段を備えるところの請求項1〜4のいずれかに記
    載のベルト捌き装置。
  6. 【請求項6】 前記主軸フレームの下方に、テンション
    ロールを備え、前記主軸フレームとテンションロールと
    の間に、カット後の未加硫ベルト成形体が巻き掛けられ
    るところの請求項1〜5のいずれかに記載のベルト捌き
    装置。
JP15941797A 1997-06-17 1997-06-17 ベルト捌き装置 Pending JPH116543A (ja)

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