JPH116537A - ばね外装式油圧緩衝器の端部密閉構造 - Google Patents

ばね外装式油圧緩衝器の端部密閉構造

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JPH116537A
JPH116537A JP17529997A JP17529997A JPH116537A JP H116537 A JPH116537 A JP H116537A JP 17529997 A JP17529997 A JP 17529997A JP 17529997 A JP17529997 A JP 17529997A JP H116537 A JPH116537 A JP H116537A
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JP
Japan
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cylinder
head cap
welded
spring
hydraulic buffer
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Application number
JP17529997A
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English (en)
Inventor
Yoko Izawa
庸行 井沢
Tomoki Hayase
知己 早瀬
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KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH116537A publication Critical patent/JPH116537A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ばね外装式油圧緩衝器の端部密閉構造におい
て、溶着部品を取付ブラケットのみとして部品点数の減
少と溶接個所の減少とを図ると共に、外観上の見苦しさ
の除去と油圧緩衝器自体の振動体への装着の制約をも少
なくする。 【解決手段】 シリンダ1の上端に外周へと突出する鍔
状のばね受3と、当該ばね受3に続く部分をすぼめて帽
子状に形成したヘッドキャップ部分19を軸方向に並べ
て一体に成形し、かつ、このヘッドキャップ部分19の
末端部分にある開口22を外部から覆って取付ブラケッ
ト23を溶着し、当該取付ブラケット23の溶着によっ
てシリンダ1の上端を密閉する。しかも、好ましくは、
上記ヘッドキャップ部分19の最大内径をシリンダ1の
内径よりも大きく成形し、当該ヘッドキャップ部分19
の内部容積を同じ長さ当りのシリンダ1の内部容積より
も大きくして、同じ気体容積でありながら油圧緩衝器自
体の取付長を短くして振動体への装着の制約を少なくし
てやる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ばね外装式油圧
緩衝器におけるシリンダのヘッド側の端部を密封する密
閉構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のばね外装式油圧緩衝器に
おけるヘッド側の端部密閉構造としては、例えば、本願
特許出願人が先に提案したところの昭和53年実用新案
出願公開第127093号公報にみられるようなものが
知られている。
【0003】すなわち、このものは、図9に示すよう
に、シリンダ1の上端と下端をヘッドキャップ2とロッ
ドキャップ27でそれぞれ塞ぎ、このシリンダ1の内部
上方に気体20の部分を残して作動油21を封入してい
る。
【0004】シリンダ1の内部には、作動油21の部分
に浸してピストン28を摺動自在に挿入し、このピスト
ン28から下方に向って延びるピストンロッド29を外
部へとロッドキャップ27を油密に貫通して突出させて
ある。
【0005】シリンダ1から外部へと突出する上記ピス
トンロッド29の外方端には、鍔状のばね受30を有す
る取付ブラケット31をねじ32で結合し、かつ、この
取付ブラケット31を止めナット33でピストンロッド
29に固定して一体的に取り付けている。
【0006】一方、シリンダ1の上端を塞ぐヘッドキャ
ップ2は、帽子状に形成してその鍔部をばね受3とし、
当該ヘッドキャップ2をシリンダ1の上端に被せて周囲
に溶接34を施すことによりシリンダ1の内部を気密に
密封して溶着してある。
【0007】しかも、このヘッドキャップ2の上端に
は、上記したピストンロッド29側の取付ブラケット3
1に対応するもう一方の取付ブラケット23を同じく溶
接24により溶着して取り付けている。
【0008】そして、上記ヘッドキャップ2のばね受3
と取付ブラケット31のばね受30との間に懸架ばね2
6を介装し、かつ、取付ブラケット23,31を自動二
輪車等の振動体(図示省略)に対して装着することによ
り、懸架ばね26で振動体を弾性的に支持して使用され
る。
【0009】このようにして、振動体からの外部振動を
受けてシリンダ1とピストンロッド29が軸方向へと相
対変位を起こしたときに、当該シリンダ1へのピストン
ロッド29の浸入および退出に伴うシリンダ1内の容積
変化を内部の気体20の収縮および膨張で補償する。
【0010】また、これと併せて、ピストン28に設け
た減衰バルブ(図示省略)を通して作動油21を流し、
この減衰バルブ通る作動油21の流動抵抗で所望の減衰
特性を発生し、振動体に生じた外部振動を速やかに減衰
することになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記提案のば
ね外装式油圧緩衝器にあっては、シリンダ1の上端を気
密に密封する端部密閉構造としてばね受3を兼ね備える
ヘッドキャップ2と、当該ヘッドキャップ2に溶着した
取付ブラケット23とを使用している。
【0012】そのために、シリンダ1におけるヘッド側
の端部を密閉するに当って上記ヘッドキャップ2と取付
ブラケット23の二つの部品が必要となり、部品管理に
手数を要することになる。
【0013】しかも、シリンダ1へのヘッドキャップ2
と取付ブラケット23の取り付けに際して、ヘッドキャ
ップ2と取付ブラケット23との間、および、シリンダ
1とヘッドキャップ2との間の二個所にそれぞれ溶接2
4,34を施してやる必要があり、しかも、溶接終了後
のスパッタ除去にも多くの時間と手数を要することか
ら、製造コストがどうしても嵩んでしまうという問題点
をも有する。
【0014】また、シリンダ1とヘッドキャップ2との
間における溶接34の溶接長が長くなるために、当該溶
接34の部分から気体20が洩れだす要因が増大するば
かりでなく、外観上からも見苦しくなるという欠点もあ
る。
【0015】したがって、この発明の目的は、シリンダ
への溶着部品を取付ブラケットのみとして部品点数の減
少と溶接個所の減少とを図ると共に、併せて、外観上の
見苦しさをも除去することのできるばね外装式油圧緩衝
器の端部密閉構造を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記した目的は、この発
明において、シリンダの端部に外周へと突出する鍔状の
ばね受と、当該ばね受に続く部分をすぼめて帽子状に形
成したヘッドキャップ部分を軸方向に並べて一体に成形
し、このヘッドキャップ部分の末端外部に取付ブラケッ
トを溶着して取り付けることにより達成される。
【0017】また、好ましくは、上記ヘッドキャップ部
分の最大内径をシリンダの内径よりも大きく成形して、
当該ヘッドキャップ部分の内部容積を同じ長さ当りのシ
リンダの内部容積よりも大きくとってやる すなわち、上記のように構成することにより、シリンダ
の上端への溶着部品が取付ブラケットのみとなって部品
点数の減少と溶接個所の減少とを図ることができるばか
りでなく、必要によっては、当該取付ブラケットの溶着
を利用してシリンダの上端を気密に密封することもでき
る。
【0018】その結果、部品の点数の減少によって部品
管理が容易になると共に、溶接個所も取付ブラケットの
一箇所となることから溶接作業も簡単となり、かつ、溶
接作業終了後のスパッタ除去も短時間で行うことができ
るので、製造コストの低減を図ることが可能になる。
【0019】しかも、併せて、溶接部分の長さも極めて
短くなることから、油圧緩衝器自体としての外観上の見
苦しさは勿論のこと、気体洩れの要因をも極力減少させ
ることができる。
【0020】なお、上記において、シリンダの端部にお
けるヘッドキャップ部分の最大内径をシリンダの内径よ
りも大き成形し、当該ヘッドキャップ部分の内部容積を
同じ長さ当りのシリンダの内部容積よりも大きくとって
やることにより、同じ気体容積でありながら油圧緩衝器
自体の取付長を短くして振動体への取り付けの制約を少
なくすることもできる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、添付した図面に基いてこの
発明の好ましい実施の形態を説明していくことにする。
【0022】図1は、この発明を適用したばね外装式油
圧緩衝器の端部密閉構造を示すもので、シリンダ1の上
端部分に外周へと突出する鍔状のばね受3と、当該ばね
受3に続く部分をすぼめて帽子状に形成したヘッドキャ
ップ部分19を軸方向に並べて一体に成形した点で先に
述べた図9の従来例と基本的に相違している。
【0023】この場合において、上記したシリンダ1
は、図2に示すように、予め、当該シリンダ1を形作る
パイプ素材4の一端を拡径して端部にテーパ状の部分5
と拡管部6をもつ一次加工品として成形しておく。
【0024】そして、このパイプ素材4を図3のように
して、プレス機械におけるワークガイド7とダイスガイ
ド8からなる外型にセットし、この外型に対して曲げ芯
金9とダイス10からなる内型を挿し込み、これら曲げ
芯金9とダイス10とでパイプ素材4の拡管部6を挟
む。
【0025】次いで、この状態から曲げ芯金9でパイプ
素材4における拡管部6の端面を押圧しつつ内型を外型
へと押し込み、パイプ素材4のテーパ状の部分5を周囲
にある空間部11へと図4のように押し曲げて鍔部12
を形成し、パイプ素材4を図5に示したように端部に拡
管部6と鍔部12を備えた二次加工品に成形する。
【0026】続いて、今度は、二次加工品に成形したパ
イプ素材4を図6のように、プレス機械におけるワーク
ガイド13とダイスガイド14からなる外型にセット
し、この外型内へと割型15を挿入してワークガイド1
3と当該割型15とでパイプ素材4の鍔部12を挟んで
拘束する。
【0027】しかも、この状態から図7に示すように、
外型の内部へと向って中心穴16と下端内周にテーパ面
17をもつダイス18を押し込み、二次加工品であるパ
イプ素材4の拡管部6の上端部分をダイス18のテーパ
面17に沿い内方へと絞って帽子状のヘッドキャップ部
分19に成形する。
【0028】このようにして、パイプ素材4から図8の
ように鍔部12をばね受3とし、かつ、当該ばね受3に
続く部分を上端に開口22を有するヘッドキャップ部分
19とした一体型のシリンダ1を最終製品として成形加
工により作り出す。
【0029】そして、図1に示したように、このシリン
ダ1の内部上方に気体20の部分を残して作動油21を
封入すると共に、ヘッドキャップ部分19の頂部に開口
22を覆って外部から取付ブラケット23を当てがい、
当該取付ブラケット23の周囲に溶接24を施すことに
よってシリンダ1の端部を気密に密封する。
【0030】なお、これまで述べてきた実施の形態にあ
っては、図5に示す二次加工品であるパイプ素材4の拡
管部6を図8のようにヘッドキャップ部分19として成
形するのにプレス機械を用いて実施してきた。
【0031】そのために、ヘッドキャップ部分19の頂
部には必然的に開口22が残り、この開口22を密閉し
て塞いでやる必要があることから、当該実施の形態にあ
っては、上記したようにヘッドキャップ部分19への取
付ブラケット23の溶接24に伴って塞いでやるように
している。
【0032】しかし、上記のようにヘッドキャップ部分
19をプレス機械によって成形する代わりに、例えば、
スピニング加工を用いて成形するようにしてやれば、当
該加工に伴いヘッドキャップ部分19の頂部が一体的に
溶着されて開口22の残ることがなくなるので、シリン
ダ1への取付ブラケット23の溶接24に際して何等気
密性を考慮する必要はない。
【0033】このようにして、ばね受3に対しては、ば
ねガイド25を挟んで懸架ばね26の上端を押し当て、
当該ばね受3により懸架ばね26の上端を支えて振動体
を弾性的に支持するようにしたのである。
【0034】これにより、シリンダ1の上端への溶着部
品が取付ブラケット23のみとなって部品点数の減少と
溶接個所の減少とを図ることができるばかりでなく、必
要によっては、当該取付ブラケット23の溶着を利用し
てシリンダ1の上端を気密に密封することもできる。
【0035】その結果、部品の点数の減少によって部品
管理が容易になると共に、溶接個所も取付ブラケット2
3の一箇所となることから溶接作業も簡単となり、か
つ、溶接作業終了後のスパッタ除去も短時間で行うこと
ができるので製造コストが著しく低減する。
【0036】しかも、併せて、溶接24の部分の溶接長
も極めて短くなることから、油圧緩衝器自体としての外
観上の見苦しさは勿論のこと、気体20の洩れる要因も
減少することになる。
【0037】さらに、上記によって、シリンダ1の上端
部分であるヘッドキャップ部分19の最大内径を当該シ
リンダ1自体の内径よりも大きくとることができるの
で、気体20の容積が同じでありながら油圧緩衝器自体
の取付長を短くして振動体への取り付けの制約を少なく
することが可能になる。
【0038】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、シリンダのヘッド側における溶着部品が取付ブラケ
ットのみとなって部品点数の減少と溶接個所の減少とを
図ることができるばかりでなく、必要によっては、当該
取付ブラケットの溶着を利用してシリンダの上端を気密
に密封することもできる。
【0039】その結果、部品の点数が減少によって部品
管理が容易となると共に、溶接個所も取付ブラケットの
一箇所となることから溶接作業も簡単となり、かつ、溶
接作業終了後のスパッタ除去も短時間で行うことができ
るので、製造コストの低減をも図ることができる。
【0040】しかも、上記と併せて、溶接部分の長さも
極めて短くなることから、油圧緩衝器自体としての外観
上の見苦しさは勿論のこと、気体洩れの要因をも極力減
少させることができる。
【0041】また、請求項2の発明によれば、上記の効
果に加えて、シリンダの端部におけるヘッドキャップ部
分の最大内径をシリンダの内径よりも大きくして、当該
ヘッドキャップ部分の内部容積を同じ長さ当りのシリン
ダの内部容積よりも大きく形成したことで、同じ気体容
積でありながら油圧緩衝器自体の取付長を短くして振動
体への取り付けの制約を少なくすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態であるばね外装式油圧緩
衝器の端部密閉構造を縦断して示す要部の縦断正面図で
ある。
【図2】この発明の実施に際して用いられるシリンダの
一次加工品を示す要部縦断正面図である。
【図3】上記したシリンダの一次加工品をプレス機械に
よって二次加工品にプレス加工する場合のセット状態を
示す一部切断正面図である。
【図4】同上、プレス加工終了時の状態を示す一部切断
正面図である。
【図5】上記のプレス加工を施して成形したシリンダの
二次加工品を示す要部縦断正面図である。
【図6】二次加工品のシリンダをさらにプレス機械によ
って最終製品にプレス加工する場合のセット状態を示す
一部切断正面図である。
【図7】同じく、プレス加工終了時の状態を示す一部切
断正面図である。
【図8】上記によるプレス加工を施して成形した最終製
品としてのシリンダを示す要部縦断正面図である。
【図9】従来から使用されている端部密閉構造を備えた
ばね外装式油圧緩衝器を一部のみ残して軸方向に切断し
た縦断正面図である。
【符号の説明】
1 シリンダ 3 ばね受 19 ヘッドキャップ部分 20 気体 21 作動油 22 開口 23 取付ブラケット 24 溶接 25 ばねガイド 26 懸架ばね

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダの端部に外周へと突出する鍔状
    のばね受と、当該ばね受に続く部分をすぼめて帽子状に
    形成したヘッドキャップ部分を軸方向に並べて一体に成
    形し、このヘッドキャップ部分の末端外部に取付ブラケ
    ットを溶着して取り付けたことを特徴とするばね外装式
    油圧緩衝器の端部密閉構造。
  2. 【請求項2】 ヘッドキャップ部分の最大内径をシリン
    ダの内径よりも大きく成形して、当該ヘッドキャップ部
    分の内部容積を同じ長さ当りのシリンダの内部容積より
    も大きくした請求項1のばね外装式油圧緩衝器の端部密
    閉構造。
JP17529997A 1997-06-16 1997-06-16 ばね外装式油圧緩衝器の端部密閉構造 Pending JPH116537A (ja)

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