JPH1113814A - 複筒型油圧緩衝器のアウタチューブ - Google Patents
複筒型油圧緩衝器のアウタチューブInfo
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- JPH1113814A JPH1113814A JP18905097A JP18905097A JPH1113814A JP H1113814 A JPH1113814 A JP H1113814A JP 18905097 A JP18905097 A JP 18905097A JP 18905097 A JP18905097 A JP 18905097A JP H1113814 A JPH1113814 A JP H1113814A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 複筒型油圧緩衝器において、アウタチューブ
へのシリンダの組み付けを容易にすると共に、作動油洩
れの要因の除去と製造コストの低減および外観上の見苦
しさをも除く。 【解決手段】 アウタチューブ2の閉塞端側に成形加工
を施して、手前側から先端側へと向いシリンダ20に設
けたベースバルブ21の端部を案内する漏斗状のガイド
面3と、当該ガイド面3の小径端に続いてシリンダ20
の端部を受け止める段状の位置決め用の着座面4と、こ
の着座面4の内方端からアウタチューブ2の端部を閉じ
るように中心へと向って変形したキャップ部分5を順次
に軸方向へと並べて一連に成形し、このキャップ部分5
の外面頂部に溶接を施して取付ブラケット18を溶着す
る。
へのシリンダの組み付けを容易にすると共に、作動油洩
れの要因の除去と製造コストの低減および外観上の見苦
しさをも除く。 【解決手段】 アウタチューブ2の閉塞端側に成形加工
を施して、手前側から先端側へと向いシリンダ20に設
けたベースバルブ21の端部を案内する漏斗状のガイド
面3と、当該ガイド面3の小径端に続いてシリンダ20
の端部を受け止める段状の位置決め用の着座面4と、こ
の着座面4の内方端からアウタチューブ2の端部を閉じ
るように中心へと向って変形したキャップ部分5を順次
に軸方向へと並べて一連に成形し、このキャップ部分5
の外面頂部に溶接を施して取付ブラケット18を溶着す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シリンダの外周
を囲繞する同芯状のアウタチューブで両者の間に貯油室
を形成した複筒型の油圧緩衝器に関し、特に、この種の
油圧緩衝器におけるアウタチューブの閉塞端側の構成に
関する。
を囲繞する同芯状のアウタチューブで両者の間に貯油室
を形成した複筒型の油圧緩衝器に関し、特に、この種の
油圧緩衝器におけるアウタチューブの閉塞端側の構成に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の複筒型油圧緩衝器におけ
るアウタチューブの閉塞端側の構成としては、例えば、
従来から図6にみられるような構成のものが広く一般に
知られている。
るアウタチューブの閉塞端側の構成としては、例えば、
従来から図6にみられるような構成のものが広く一般に
知られている。
【0003】すなわち、このものは、アウタチューブ1
5の閉塞端側にキャップ16を嵌めて周囲に溶接17を
施し、このキャップ16でアウタチューブ15の下端を
油密に塞ぐと共に、当該キャップ16の外面頂部に取付
ブラケット18を溶接19で取り付けている。
5の閉塞端側にキャップ16を嵌めて周囲に溶接17を
施し、このキャップ16でアウタチューブ15の下端を
油密に塞ぐと共に、当該キャップ16の外面頂部に取付
ブラケット18を溶接19で取り付けている。
【0004】それに対して、シリンダ20は、一端に嵌
着して配置した圧側減衰力発生用のベースバルブ21
と、内部に対して摺動自在に挿入した伸側減衰力発生用
の部材であるピストン22、および、他端へと嵌着して
設けた案内支持部材であるベアリング23とを備えてい
る。
着して配置した圧側減衰力発生用のベースバルブ21
と、内部に対して摺動自在に挿入した伸側減衰力発生用
の部材であるピストン22、および、他端へと嵌着して
設けた案内支持部材であるベアリング23とを備えてい
る。
【0005】ピストン22からは、同芯状態を保ってピ
ストンロッド24が上記ベアリング23を貫通して上方
へと延び、当該ピストンロッド24をベアリング23に
より案内支持してシリンダ20の外方へと突出してい
る。
ストンロッド24が上記ベアリング23を貫通して上方
へと延び、当該ピストンロッド24をベアリング23に
より案内支持してシリンダ20の外方へと突出してい
る。
【0006】かくして、油圧緩衝器1aの組立に際して
は、上記したシリンダ20をアウタチューブ15の内部
にベースバルブ21を向けて挿し込み、ベースバルブ2
1の部分をキャップ16の内面に形成した漏斗状のガイ
ド面25で案内しながら、当該ガイド面25に続くキャ
ップ16の段状の位置決め用の着座面26へと導いて当
てる。
は、上記したシリンダ20をアウタチューブ15の内部
にベースバルブ21を向けて挿し込み、ベースバルブ2
1の部分をキャップ16の内面に形成した漏斗状のガイ
ド面25で案内しながら、当該ガイド面25に続くキャ
ップ16の段状の位置決め用の着座面26へと導いて当
てる。
【0007】しかる後に、アウタチューブ15とシリン
ダ20の間における貯油室27の上部に気体28の部分
を残してシリンダ20と当該貯油室27の内部を作動油
29で満たし、かつ、ベアリング23の上からシール3
0を宛てがってアウタチューブ15に加締め31を施す
ることにより、シリンダ20をキャップ16の着座面2
6とシール30とで挟んで確固に組付けている。
ダ20の間における貯油室27の上部に気体28の部分
を残してシリンダ20と当該貯油室27の内部を作動油
29で満たし、かつ、ベアリング23の上からシール3
0を宛てがってアウタチューブ15に加締め31を施す
ることにより、シリンダ20をキャップ16の着座面2
6とシール30とで挟んで確固に組付けている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、そうとは言っ
ても、このものでは、アウタチューブ15の閉塞端側に
キャップ16を嵌着して取り付けているために、アウタ
チューブ15の内壁面からキャップ16の内端縁部32
が段状に出っ張って露呈することになる。
ても、このものでは、アウタチューブ15の閉塞端側に
キャップ16を嵌着して取り付けているために、アウタ
チューブ15の内壁面からキャップ16の内端縁部32
が段状に出っ張って露呈することになる。
【0009】そのために、アウタチューブ15へのシリ
ンダ20の挿入に際してベースバルブ21がキャップ1
6の内端縁部32に当ってしばしば干渉を起こし、シリ
ンダ20の組付けに支障をきたして組込作業が面倒にな
るという不具合があった。
ンダ20の挿入に際してベースバルブ21がキャップ1
6の内端縁部32に当ってしばしば干渉を起こし、シリ
ンダ20の組付けに支障をきたして組込作業が面倒にな
るという不具合があった。
【0010】また、アウタチューブ15の閉塞端側を密
閉するのにキャップ16と取付ブラケット18の二つの
部品が必要となり、その結果、部品の管理に手数を要す
るばかりでなく、これらキャップ16と取付ブラケット
18の取付けに二個所の溶接17,19を施す必要が生
じる。
閉するのにキャップ16と取付ブラケット18の二つの
部品が必要となり、その結果、部品の管理に手数を要す
るばかりでなく、これらキャップ16と取付ブラケット
18の取付けに二個所の溶接17,19を施す必要が生
じる。
【0011】しかも、併せて、これら溶接終了後のスパ
ッタ除去にも多くの時間と手数を要することから、製造
コストがどうしても嵩んでコスト高になってしまうとい
う問題点をも有していた。
ッタ除去にも多くの時間と手数を要することから、製造
コストがどうしても嵩んでコスト高になってしまうとい
う問題点をも有していた。
【0012】さらに、アウタチューブ15へのキャップ
16の取付部における溶接17の長さが長くなるため
に、当該溶接17の部分から内部の作動油が洩れだす要
因が増大するばかりでなく、外観上からも見苦しくなる
という欠点もあった。
16の取付部における溶接17の長さが長くなるため
に、当該溶接17の部分から内部の作動油が洩れだす要
因が増大するばかりでなく、外観上からも見苦しくなる
という欠点もあった。
【0013】したがって、この発明の目的は、アウタチ
ューブへのシリンダの組付けを容易にすると共に、作動
油洩れの要因の除去と製造コストの低減および外観上の
見苦しさをも除くことのできる複筒型油圧緩衝器のアウ
タチューブを提供することである。
ューブへのシリンダの組付けを容易にすると共に、作動
油洩れの要因の除去と製造コストの低減および外観上の
見苦しさをも除くことのできる複筒型油圧緩衝器のアウ
タチューブを提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記した目的は、この発
明において、アウタチューブの閉塞端側に成形加工を施
して、手前側から先端側へと向いシリンダの端部を案内
する漏斗状のガイド面と、当該ガイド面の小径端に続い
てシリンダの端部を受け止める段状の位置決め用の着座
面と、この着座面の内方端からアウタチューブの端部を
閉じるように中心へと向って変形したキャップ部分を順
次に軸方向へと並べて一連に成形し、このキャップ部分
の外面頂部に溶接を施して取付ブラケットを溶着するこ
とにより達成される。
明において、アウタチューブの閉塞端側に成形加工を施
して、手前側から先端側へと向いシリンダの端部を案内
する漏斗状のガイド面と、当該ガイド面の小径端に続い
てシリンダの端部を受け止める段状の位置決め用の着座
面と、この着座面の内方端からアウタチューブの端部を
閉じるように中心へと向って変形したキャップ部分を順
次に軸方向へと並べて一連に成形し、このキャップ部分
の外面頂部に溶接を施して取付ブラケットを溶着するこ
とにより達成される。
【0015】すなわち、上記のように構成することで、
アウタチューブの閉塞端側における内壁面は、漏斗状の
ガイド面を通してシリンダの端部を受け止める段状の位
置決め用の着座面へと連続して円滑に続き、それらの間
には何等の突出部も存在しないことになる。
アウタチューブの閉塞端側における内壁面は、漏斗状の
ガイド面を通してシリンダの端部を受け止める段状の位
置決め用の着座面へと連続して円滑に続き、それらの間
には何等の突出部も存在しないことになる。
【0016】その結果、油圧緩衝器の組立に際し、ベー
スバルブをアウタチューブ側へと向けてシリンダを挿入
する際に、シリンダは、ベースバルブの部分をアウタチ
ューブの漏斗状のガイド面により案内されつつ何等の障
害をも受けることなく円滑に位置決め用の着座面へと導
かれる。
スバルブをアウタチューブ側へと向けてシリンダを挿入
する際に、シリンダは、ベースバルブの部分をアウタチ
ューブの漏斗状のガイド面により案内されつつ何等の障
害をも受けることなく円滑に位置決め用の着座面へと導
かれる。
【0017】そのために、アウタチューブへのシリンダ
の組付作業が著しく容易となり、短時間で組付作業を終
了することが可能になる。
の組付作業が著しく容易となり、短時間で組付作業を終
了することが可能になる。
【0018】また、アウタチューブの閉塞端側への溶着
部品が取付ブラケットのみで済むことになり、かつ、必
要によっては、当該取付ブラケットの溶接を利用してア
ウタチューブの閉塞端側を油密に密封することもでき
る。
部品が取付ブラケットのみで済むことになり、かつ、必
要によっては、当該取付ブラケットの溶接を利用してア
ウタチューブの閉塞端側を油密に密封することもでき
る。
【0019】これにより、部品の点数を減少させて部品
管理の容易化を図ると共に、溶接個所も取付ブラケット
の一箇所のみとして溶接作業とスパッタ除去を容易に
し、これらによって、製造コストの低減をも図ることが
可能になる。
管理の容易化を図ると共に、溶接個所も取付ブラケット
の一箇所のみとして溶接作業とスパッタ除去を容易に
し、これらによって、製造コストの低減をも図ることが
可能になる。
【0020】しかも、併せて、溶接部分の長さも極めて
短くなることから、油圧緩衝器自体としての外観上の見
苦しさは勿論のこと、作動油洩れの要因をも減少させる
ことができる。
短くなることから、油圧緩衝器自体としての外観上の見
苦しさは勿論のこと、作動油洩れの要因をも減少させる
ことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、添付した図面に基いてこの
発明の好ましい実施の形態を説明していくことにする
が、ここでは、説明の重複を避けるために先に述べた図
6の従来例と異なる点にのみ重点を絞って説明していく
ことにする。
発明の好ましい実施の形態を説明していくことにする
が、ここでは、説明の重複を避けるために先に述べた図
6の従来例と異なる点にのみ重点を絞って説明していく
ことにする。
【0022】図1は、この発明を適用した油圧緩衝器1
の要部のみを取り出して示したもので、アウタチューブ
2の閉塞端側に対し漏斗状のガイド面3と、当該ガイド
面3の小径端に続く段状の着座面4と、この着座面4の
内方端からアウタチューブ2の端部を閉じるように中心
へと向って変形したキャップ部分5を順次に軸方向へと
並べて一連に成形した点で従来例と基本的に相違してい
る。
の要部のみを取り出して示したもので、アウタチューブ
2の閉塞端側に対し漏斗状のガイド面3と、当該ガイド
面3の小径端に続く段状の着座面4と、この着座面4の
内方端からアウタチューブ2の端部を閉じるように中心
へと向って変形したキャップ部分5を順次に軸方向へと
並べて一連に成形した点で従来例と基本的に相違してい
る。
【0023】上記した実施の形態において、アウタチュ
ーブ2は、図2に示したように、予め、当該アウタチュ
ーブ2を形作るパイプ素材6の一端を縮径して端部にテ
ーパ状の部分7をもつ一次加工品として成形しておく。
ーブ2は、図2に示したように、予め、当該アウタチュ
ーブ2を形作るパイプ素材6の一端を縮径して端部にテ
ーパ状の部分7をもつ一次加工品として成形しておく。
【0024】そして、図3のように、このパイプ素材6
の内部に曲げ芯金8を挿入してプレス機械におけるワー
クガイド9とダイスガイド10からなる外型にセット
し、曲げ芯金8とワークガイド9とでパイプ素材6の筒
状部を挟んで拘束する。
の内部に曲げ芯金8を挿入してプレス機械におけるワー
クガイド9とダイスガイド10からなる外型にセット
し、曲げ芯金8とワークガイド9とでパイプ素材6の筒
状部を挟んで拘束する。
【0025】また、これと併せて、パイプ素材6におけ
るテーパ状の部分7の根本部分とダイスガイド9との間
にスペーサ11を当て、当該スペーサ11と上記曲げ芯
金8とでテーパ状の部分7の根本部分を挟んで拘束して
やる。
るテーパ状の部分7の根本部分とダイスガイド9との間
にスペーサ11を当て、当該スペーサ11と上記曲げ芯
金8とでテーパ状の部分7の根本部分を挟んで拘束して
やる。
【0026】次いで、この状態から、下端内周にテーパ
面13を備えた中心穴12をもつダイス14を外型の内
部に押し込み、上記した図2の一次加工品であるパイプ
素材6のテーパ状の部分7の先方の部分を図4のように
折り曲げる。
面13を備えた中心穴12をもつダイス14を外型の内
部に押し込み、上記した図2の一次加工品であるパイプ
素材6のテーパ状の部分7の先方の部分を図4のように
折り曲げる。
【0027】これにより、曲げ芯金8とスペーサ11と
で挟んでおいたテーパ状の部分7の内面をガイド面3と
し、かつ、これに続く段状の着座面4とこの着座面4の
内方端から先端部分を閉じるように中心方向へと向って
皿状に変形したキャップ部分5を成形加工する。
で挟んでおいたテーパ状の部分7の内面をガイド面3と
し、かつ、これに続く段状の着座面4とこの着座面4の
内方端から先端部分を閉じるように中心方向へと向って
皿状に変形したキャップ部分5を成形加工する。
【0028】このようにして、一次加工品であるパイプ
素材6に対して成形加工を施すことにより、閉塞端側の
手前側から先端側へと向って漏斗状のガイド3面と、当
該ガイド面3の小径端に続く段状の位置決め用の着座面
4と、この着座面4の内方端から端部を閉じるように中
心方向へと向って変形したキャップ部分5をもつ最終製
品である図5のアウタチューブ2を作り出す。
素材6に対して成形加工を施すことにより、閉塞端側の
手前側から先端側へと向って漏斗状のガイド3面と、当
該ガイド面3の小径端に続く段状の位置決め用の着座面
4と、この着座面4の内方端から端部を閉じるように中
心方向へと向って変形したキャップ部分5をもつ最終製
品である図5のアウタチューブ2を作り出す。
【0029】そして、図1に示すように、キャップ部分
5の外面頂部に取付ブラケット18を抵抗溶接により取
り付けてアウタチューブ2の閉塞端側を油密に密閉する
と共に、ベースバルブ21をアウタチューブ2の着座面
4に載せてシリンダ20を支持する。
5の外面頂部に取付ブラケット18を抵抗溶接により取
り付けてアウタチューブ2の閉塞端側を油密に密閉する
と共に、ベースバルブ21をアウタチューブ2の着座面
4に載せてシリンダ20を支持する。
【0030】しかも、この状態において、先に述べた図
6の従来例と同様に、貯油室27の上部に気体部分を残
してアウタチューブ2とシリンダ20の内部を作動油で
満たし、かつ、シリンダ20の他端へと嵌挿したベアリ
ング23の上からシール30を宛てがってアウタチュー
ブ2に加締め31を施することにより、シリンダ20を
キャップ16の着座面26とシール30との間に挟んで
確固に組付けるのである。
6の従来例と同様に、貯油室27の上部に気体部分を残
してアウタチューブ2とシリンダ20の内部を作動油で
満たし、かつ、シリンダ20の他端へと嵌挿したベアリ
ング23の上からシール30を宛てがってアウタチュー
ブ2に加締め31を施することにより、シリンダ20を
キャップ16の着座面26とシール30との間に挟んで
確固に組付けるのである。
【0031】かくして、上記したように構成すること
で、アウタチューブ2の閉塞端側における内壁面は、漏
斗状のガイド面3を通してシリンダ20側のベースバル
ブ21を受け止める段状の位置決め用の着座面4へと連
続して円滑に続き、それらの間には何等の突出部も存在
しないことになる。
で、アウタチューブ2の閉塞端側における内壁面は、漏
斗状のガイド面3を通してシリンダ20側のベースバル
ブ21を受け止める段状の位置決め用の着座面4へと連
続して円滑に続き、それらの間には何等の突出部も存在
しないことになる。
【0032】その結果、油圧緩衝器1の組立に際し、ベ
ースバルブ21をアウタチューブ2側へと向けてシリン
ダ20を挿入する際に、シリンダ20は、ベースバルブ
21の部分をアウタチューブ2の漏斗状のガイド面3に
より案内されつつ何等の障害をも受けることなく円滑に
位置決め用の着座面4へと導かれる。
ースバルブ21をアウタチューブ2側へと向けてシリン
ダ20を挿入する際に、シリンダ20は、ベースバルブ
21の部分をアウタチューブ2の漏斗状のガイド面3に
より案内されつつ何等の障害をも受けることなく円滑に
位置決め用の着座面4へと導かれる。
【0033】そのために、アウタチューブ2内へのシリ
ンダ20の組付作業が著しく容易となって、短時間で組
付作業を終了することが可能になる。
ンダ20の組付作業が著しく容易となって、短時間で組
付作業を終了することが可能になる。
【0034】また、アウタチューブ2の閉塞端側への溶
着部品が取付ブラケット18のみで済むことになり、か
つ、必要によっては、当該取付ブラケット18の溶接を
利用してアウタチューブの閉塞端側を油密に密封するこ
ともできる。
着部品が取付ブラケット18のみで済むことになり、か
つ、必要によっては、当該取付ブラケット18の溶接を
利用してアウタチューブの閉塞端側を油密に密封するこ
ともできる。
【0035】これにより、部品の点数を減少させて部品
管理の容易化を図ると共に、溶接個所も取付ブラケット
18の一箇所のみとして溶接作業とスパッタ除去作業を
容易化し、これらによって、製造とストの低減をも図る
ことが可能になる。
管理の容易化を図ると共に、溶接個所も取付ブラケット
18の一箇所のみとして溶接作業とスパッタ除去作業を
容易化し、これらによって、製造とストの低減をも図る
ことが可能になる。
【0036】しかも、併せて、溶接部分の長さも極めて
短くなることから、油圧緩衝器自体としての外観上の見
苦しさは勿論のこと、作動油洩れの要因をも減少させる
ことができるのである。
短くなることから、油圧緩衝器自体としての外観上の見
苦しさは勿論のこと、作動油洩れの要因をも減少させる
ことができるのである。
【0037】
【発明の効果】以上のように、この発明のものによれ
ば、アウタチューブの閉塞端側に直に漏斗状のガイド面
と、当該ガイド面に続く段状の位置決め用の着座面とを
成形するようにしたので、油圧緩衝器の組立時にガイド
面でシリンダを案内しつつ容易に位置決め用の着座面へ
と当接してシリンダをアウタチューブ内へと組込むこと
ができ、短時間でシリンダの組付作業を行うことが可能
になる。
ば、アウタチューブの閉塞端側に直に漏斗状のガイド面
と、当該ガイド面に続く段状の位置決め用の着座面とを
成形するようにしたので、油圧緩衝器の組立時にガイド
面でシリンダを案内しつつ容易に位置決め用の着座面へ
と当接してシリンダをアウタチューブ内へと組込むこと
ができ、短時間でシリンダの組付作業を行うことが可能
になる。
【0038】また、これと併せて、アウタチューブの閉
塞端側を塞ぐキャップ部分をも一連にして成形したこと
により、アウタチューブへの溶着部品を取付ブラケット
のみとして部品点数と溶接個所を減少し、部品管理と溶
接作業および溶接作業終了後のスパッタ除去作業をそれ
ぞれ簡単にして製造コストを著しく低減させることもで
きる。
塞端側を塞ぐキャップ部分をも一連にして成形したこと
により、アウタチューブへの溶着部品を取付ブラケット
のみとして部品点数と溶接個所を減少し、部品管理と溶
接作業および溶接作業終了後のスパッタ除去作業をそれ
ぞれ簡単にして製造コストを著しく低減させることもで
きる。
【0039】しかも、上記に伴って、溶接個所の長さも
著しく短くなることから、油圧緩衝器自体としての外観
上の見苦しさは勿論のこと、作動油洩れの要因をも減少
させることが可能になる。
著しく短くなることから、油圧緩衝器自体としての外観
上の見苦しさは勿論のこと、作動油洩れの要因をも減少
させることが可能になる。
【図1】この発明の実施の形態である複筒型油圧緩衝器
の閉塞端側を縦断して示す要部の縦断正面図である。
の閉塞端側を縦断して示す要部の縦断正面図である。
【図2】この発明の実施に際して用いられるアウタチュ
ーブの一次加工品を示す要部縦断正面図である。
ーブの一次加工品を示す要部縦断正面図である。
【図3】上記した一次加工品であるアウタチューブをプ
レス機械に掛けて成形する場合のセット状態を示す半裁
図である。
レス機械に掛けて成形する場合のセット状態を示す半裁
図である。
【図4】同じく、プレス加工終了時の状態を示す半裁図
である。
である。
【図5】上記によるプレス加工を施して成形した完成品
としてのアウタチューブを示す要部縦断正面図である。
としてのアウタチューブを示す要部縦断正面図である。
【図6】従来から使用されている複筒型油圧緩衝器を示
す縦断正面図である。
す縦断正面図である。
1 油圧緩衝器 2 アウタチューブ 3 漏斗状のガイド面 4 段状の着座面 5 キャップ部分 18 取付ブラケット 20 シリンダ
Claims (1)
- 【請求項1】 アウタチューブの閉塞端側に成形加工を
施して、手前側から先端側へと向いシリンダの端部を案
内する漏斗状のガイド面と、当該ガイド面の小径端に続
いてシリンダの端部を受け止める段状の位置決め用の着
座面と、この着座面の内方端からアウタチューブの端部
を閉じるように中心へと向って変形したキャップ部分を
順次に軸方向へと並べて一連に成形し、このキャップ部
分の外面頂部に取付ブラケットを溶着したことを特徴と
する複筒型油圧緩衝器のアウタチューブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18905097A JPH1113814A (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | 複筒型油圧緩衝器のアウタチューブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18905097A JPH1113814A (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | 複筒型油圧緩衝器のアウタチューブ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1113814A true JPH1113814A (ja) | 1999-01-22 |
Family
ID=16234460
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18905097A Pending JPH1113814A (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | 複筒型油圧緩衝器のアウタチューブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1113814A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013242031A (ja) * | 2012-05-23 | 2013-12-05 | Showa Corp | 油圧緩衝器 |
WO2020086420A1 (en) * | 2018-10-22 | 2020-04-30 | Tenneco Automotive Operating Company Inc. | Damper with two-piece shell |
-
1997
- 1997-06-30 JP JP18905097A patent/JPH1113814A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013242031A (ja) * | 2012-05-23 | 2013-12-05 | Showa Corp | 油圧緩衝器 |
WO2020086420A1 (en) * | 2018-10-22 | 2020-04-30 | Tenneco Automotive Operating Company Inc. | Damper with two-piece shell |
US11384810B2 (en) | 2018-10-22 | 2022-07-12 | Tenneco Automotive Operating Company Inc. | Damper with two-piece shell |
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