JPH1165319A - 転写ベルト装置及び画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の大型化及び高価格化を招く事無く、像
担持体に対する転写ベルトの接離制御を確実に行い、転
写ベルトの位置ずれによる転写不良を防止し、装置の長
寿命化を図るものでありながら転写性向上による画質向
上を図る。 【解決手段】 ＤＣモータ４３に駆動されるシャフトギ
ア４４の駆動を、同一巻き方向の第１あるいは第２のス
プリングクラッチ４７、５２にて、カムシャフト４２と
一体に回動する第１あるいは第２のアーバ４６、５１に
伝達してカム４１を矢印ｑ方向あるい矢印ｔ方向に回動
する。更にカムシャフト４２と一体に回動する第１ある
いは第２のスリーブ４８、５３の突起部４８ｂ、５３ｂ
を第１あるいは第２のストッパ５０ａ、５０ｂに当接
し、カム４１をＥ位置あるいはＤ位置に静止する。この
カム４１のＥ位置及びＤ位置の変位により、移動手段３
７のレバー３７ｂを揺動し、転写ベルト１３を感光体ド
ラム１１に対し接離制御する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタや電子写
真装置等において、感光体ドラムに形成されるトナー像
を転写されるシート紙を、転写ベルトにて転写位置に搬
送する転写ベルト装置及びこの転写ベルト装置を用いる
画像形成装置の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】プリンタや複写機等画像形成装置におい
て、例えば４連タンデムのカラー画像形成装置の様に平
行に配置された複数の感光体ドラム上のトナー像に同期
して、用紙を各感光体ドラムの転写位置に搬送し、順次
トナー像を転写するための搬送手段として、従来、用紙
を静電吸着するエンドレスの転写ベルトが用いられてい
た。

【０００３】そしてこの様な転写ベルトは、転写ベルト
の変形あるいは感光体ドラムや転写ベルトの汚損を防止
するため、感光体ドラム上のトナー像を用紙に転写する
間は感光体ドラムに当接する一方、非転写時にあっては
感光体ドラムから離間する様変位されていた。

【０００４】そして従来は、ソレノイドを用いて転写ベ
ルトを上方に引上げて感光体ドラムに当接する一方転写
ベルトを押下して感光体ドラムから離間したり、あるい
はパルスモータを用いて感光体ドラムに対して転写ベル
トを接離させるレバーを上げ下げするための回動カムを
所定の角度に静止制御する等して転写ベルトの変位を行
っていた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら半導電性
のポリウレタンゴム等からなる転写ベルトは重量が有
り、４連タンデム等のカラー画像形成装置に用いる転写
ベルトは長さも有り、重量が重い事から、これ等を感光
体ドラムに対して接離させるためのソレノイドあるいは
パルスモータにかかる負荷が大きく、ソレノイドにあっ
ては、接離時の負荷変動に耐え得るため、大型化され広
い設置スペースを要すると共に単価も高く成り、画像形
成装置本体の小型化、低価格化を妨げるという問題を生
じていた。又、パルスモータにあっても、感光体ドラム
に対して転写ベルトを接離する際の負荷変動に耐えられ
ずにモータの脱調を生じたり、さらには停止時間の誤差
により回動カムの停止位置がずれて、感光体ドラムに対
する転写ベルトの接離を良好に行えず、転写不良を生じ
てしまうという問題を有しており、接離時の負荷変動に
耐え、接離制御不良を防止するためには、大型且つ高価
なパルスモータを用いなければ成らず、しかも駆動タイ
ミングを細かく制御するための専用のパルスドライバも
必要となり更にコストの上昇を招くという問題を有して
いた。

【０００６】そこで、本発明は、上記課題を除去するも
ので、感光体ドラムに対し転写ベルトを接離する際の転
写ベルトによる負荷が大きいにもかかわらず、駆動源の
大型化且つ高価格化を招く事無く、しかも負荷変動に強
く、接離制御を確実に行え、転写不良を生じる事無く、
表示品位の高い画像を得られる転写ベルト装置及び画像
形成装置を提供する事を目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するための手段として、転写材を静電吸着し像担持体の
転写位置に搬送する転写ベルトと、この転写ベルトを前
記像担持体に当接させる第１の位置及び前記転写ベルト
を前記像担持体から離間させる第２の位置に移動させる
移動手段とこの移動手段に当接し、前記移動手段を前記
第１の位置あるいは前記第２の位置に付勢するカム部
と、このカム部を軸着し前記カム部を回転するカムシャ
フトと、ＤＣモータにより回転される駆動ギアと、この
駆動ギアの駆動を前記カムシャフトに伝達して前記カム
シャフトを第１の方向に回転し、前記カム部が前記前記
移動手段を前記第１の位置に付勢する第１の角度に達す
ると前記駆動ギアの駆動の前記カムシャフトへの伝達を
停止して前記カム部を前記第１の角度に静止する第１の
駆動伝達手段と、前記駆動ギアの駆動を前記カムシャフ
トに伝達して前記カムシャフトを第２の方向に回転し、
前記カム部が前記前記移動手段を前記第２の位置に付勢
する第２の角度に達すると前記駆動ギアの駆動の前記カ
ムシャフトへの伝達を停止して前記カム部を前記第２の
角度に静止する第２の駆動伝達手段とを設けるものであ
る。

【０００８】又本発明は上記課題を解決するための手段
として、転写材を静電吸着し像担持体の転写位置に搬送
する転写ベルトと、この転写ベルトを前記像担持体に当
接させる第１の位置及び前記転写ベルトを前記像担持体
から離間させる第２の位置に移動させる移動手段とこの
移動手段に当接し、前記移動手段を前記第１の位置ある
いは前記第２の位置に付勢するカム部と、このカム部を
軸着し前記カム部を回転するカムシャフトと、このカム
シャフトに挿通されＤＣモータにより回転される駆動ギ
アと、前記カムシャフトに固着される第１のアーバ及
び、前記駆動ギアの第１の方向への回転を前記第１のア
ーバに伝達する第１のスプリングクラッチ並びに、第１
のストッパとの当接により前記第１のスプリングクラッ
チによる前記第１のアーバの前記第１の方向の回転を停
止して、前記移動手段を前記第１の位置に付勢するよう
前記カム部を前記第１の角度に静止させる第１の静止手
段からなる第１の駆動伝達手段と、前記カムシャフトに
固着される第２のアーバ及び、前記駆動ギアの第２の方
向への回転を前記第２のアーバに伝達する第２のスプリ
ングクラッチ並びに、第２のストッパとの当接により前
記第２のスプリングクラッチによる前記第２のアーバの
前記第２の方向の回転を停止して、前記移動手段を前記
第２の位置に付勢するよう前記カム部を前記第２の角度
に静止させる第２の静止手段からなる第２の駆動伝達手
段とを設けるものである。

【０００９】又本発明は上記課題を解決するための手段
として、像担持体と、この像担持体に画像を形成する画
像形成手段と、転写材を静電吸着し前記像担持体の転写
位置に搬送する転写ベルトと、前記転写位置にて前記画
像を前記像担持体から前記転写材に転写する転写手段
と、前記転写ベルトを前記像担持体に当接させる第１の
位置及び前記転写ベルトを前記像担持体から離間させる
第２の位置に移動させる移動手段と、この移動手段に当
接し、前記移動手段を前記第１の位置あるいは前記第２
の位置に付勢するカム部と、このカム部を軸着し前記カ
ム部を回転するカムシャフトと、ＤＣモータにより回転
される駆動ギアと、この駆動ギアの駆動を前記カムシャ
フトに伝達して前記カムシャフトを第１の方向に回転
し、前記カム部が前記前記移動手段を前記第１の位置に
付勢する第１の角度に達すると前記駆動ギアの駆動の前
記カムシャフトへの伝達を停止して前記カム部を前記第
１の角度に静止する第１の駆動伝達手段と、前記駆動ギ
アの駆動を前記カムシャフトに伝達して前記カムシャフ
トを第２の方向に回転し、前記カム部が前記前記移動手
段を前記第２の位置に付勢する第２の角度に達すると前
記駆動ギアの駆動の前記カムシャフトへの伝達を停止し
て前記カム部を前記第２の角度に静止する第２の駆動伝
達手段とを設けるものである。

【００１０】又本発明は上記課題を解決するための手段
として、像担持体と、この像担持体に画像を形成する画
像形成手段と、転写材を静電吸着し前記像担持体の転写
位置に搬送する転写ベルトと、前記転写位置にて前記画
像を前記像担持体から前記転写材に転写する転写手段
と、前記転写ベルトを前記像担持体に当接させる第１の
位置及び前記転写ベルトを前記像担持体から離間させる
第２の位置に移動させる移動手段と、この移動手段に当
接し、前記移動手段を前記第１の位置あるいは前記第２
の位置に付勢するカム部と、このカム部を軸着し前記カ
ム部を回転するカムシャフトと、このカムシャフトに挿
通されＤＣモータにより回転される駆動ギアと、前記カ
ムシャフトに固着される第１のアーバ及び、前記駆動ギ
アの第１の方向への回転を前記第１のアーバに伝達する
第１のスプリングクラッチ並びに、第１のストッパとの
当接により前記第１のスプリングクラッチによる前記第
１のアーバの前記第１の方向の回転を停止して、前記移
動手段を前記第１の位置に付勢するよう前記カム部を前
記第１の角度に静止させる第１の静止手段からなる第１
の駆動伝達手段と、前記カムシャフトに固着される第２
のアーバ及び、前記駆動ギアの第２の方向への回転を前
記第２のアーバに伝達する第２のスプリングクラッチ並
びに、第２のストッパとの当接により前記第２のスプリ
ングクラッチによる前記第２のアーバの前記第２の方向
の回転を停止して、前記移動手段を前記第２の位置に付
勢するよう前記カム部を前記第２の角度に静止させる第
２の静止手段からなる第２の駆動伝達手段とを設けるも
のである。

【００１１】又本発明は上記課題を解決するための手段
として、複数の像担持体と、この複数の像担持体の各々
に色の異なる画像を形成する複数の画像形成手段と、転
写材を静電吸着し前記複数の像担持体の各転写位置に順
次搬送する転写ベルトと、前記各転写位置にて前記画像
を前記複数の像担持体から前記転写材に順次転写する複
数の転写手段と、前記転写ベルトを前記複数の像担持体
に当接させる第１の位置及び前記転写ベルトを前記複数
の像担持体から離間させる第２の位置に移動させる移動
手段と、この移動手段に当接し、前記移動手段を前記第
１の位置あるいは前記第２の位置に付勢するカム部と、
このカム部を軸着し前記カム部を回転するカムシャフト
と、ＤＣモータにより回転される駆動ギアと、この駆動
ギアの駆動を前記カムシャフトに伝達して前記カムシャ
フトを第１の方向に回転し、前記カム部が前記前記移動
手段を前記第１の位置に付勢する第１の角度に達すると
前記駆動ギアの駆動の前記カムシャフトへの伝達を停止
して前記カム部を前記第１の角度に静止する第１の駆動
伝達手段と、前記駆動ギアの駆動を前記カムシャフトに
伝達して前記カムシャフトを第２の方向に回転し、前記
カム部が前記前記移動手段を前記第２の位置に付勢する
第２の角度に達すると前記駆動ギアの駆動の前記カムシ
ャフトへの伝達を停止して前記カム部を前記第２の角度
に静止する第２の駆動伝達手段とを設けるものである。

【００１２】又本発明は上記課題を解決するための手段
として、複数の像担持体と、この複数の像担持体の各々
に色の異なる画像を形成する複数の画像形成手段と、転
写材を静電吸着し前記複数の像担持体の各転写位置に順
次搬送する転写ベルトと、前記各転写位置にて前記画像
を前記複数の像担持体から前記転写材に順次転写する複
数の転写手段と、前記転写ベルトを前記複数の像担持体
に当接させる第１の位置及び前記転写ベルトを前記複数
の像担持体から離間させる第２の位置に移動させる移動
手段と、この移動手段に当接し、前記移動手段を前記第
１の位置あるいは前記第２の位置に付勢するカム部と、
このカム部を軸着し前記カム部を回転するカムシャフト
と、このカムシャフトに挿通されＤＣモータにより回転
される駆動ギアと、前記カムシャフトに固着される第１
のアーバ及び、前記駆動ギアの第１の方向への回転を前
記第１のアーバに伝達する第１のスプリングクラッチ並
びに、第１のストッパとの当接により前記第１のスプリ
ングクラッチによる前記第１のアーバの前記第１の方向
の回転を停止して、前記移動手段を前記第１の位置に付
勢するよう前記カム部を前記第１の角度に静止させる第
１の静止手段からなる第１の駆動伝達手段と、前記カム
シャフトに固着される第２のアーバ及び、前記駆動ギア
の第２の方向への回転を前記第２のアーバに伝達する第
２のスプリングクラッチ並びに、第２のストッパとの当
接により前記第２のスプリングクラッチによる前記第２
のアーバの前記第２の方向の回転を停止して、前記移動
手段を前記第２の位置に付勢するよう前記カム部を前記
第２の角度に静止させる第２の静止手段からなる第２の
駆動伝達手段とを設けるものである。

【００１３】そして本発明は上記手段により、ＤＣモー
タの駆動を第１及び第２の駆動伝達手段にてカムに伝達
し、カムを第１及び第２の方向に回動し、更に第１及び
第２の角度に静止する事により、小型且つ低価格の駆動
源でありながら、転写ベルトの負荷が大きいにもかかわ
らず、感光体ドラムに対する転写ベルトの接離制御を確
実に行い、転写ベルト及び感光体ドラムの長寿命化を図
るものにおいて、転写不良を生じる事がなく画像品位の
高い良質の画像を得るものである。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下本発明を図１乃至図８に示す
実施の形態を参照して説明する。図１は、像担持体であ
る感光体ドラム１１にイエロー（Ｙ）、マゼンタ
（Ｍ）、シアン（Ｃ）、ブラック（ＢＫ）の各トナーを
用いて画像形成を行う４組の画像形成手段１２ａ〜１２
ｄを、半導電性のポリウレタンゴム等からなる転写ベル
ト１３に沿って並列配置し、カラー画像を得る４連タン
デムのカラー複写機１０を示す概略構成図である。

【００１５】各画像形成手段１２ａ〜１２ｄは、それぞ
れ感光体ドラム１１周囲に、その回転方向に沿って帯電
チャージャ１４、原稿台１６上の原稿を走査し、黄色、
赤色、青色及び黒色に分光し各感光体ドラム１１を露光
する露光装置１７の露光部１７ａ、現像装置１８、転写
・剥離チャージャ２０、クリーニング装置２１、除電ラ
ンプ２２が順次配置されている。又各画像形成手段１２
ａ〜１２ｄの現像装置１８は、それぞれイエロー
（Ｙ）、マゼンタ（Ｍ）、シアン（Ｃ）、ブラック（Ｂ
Ｋ）のトナー及びキャリアからなる二成分現像剤からな
る現像剤にて現像を行うように成っている。

【００１６】カラー複写機１０下方には画像形成手段１
２ａ〜１２ｄ側に供給される用紙Ｐを収納する給紙カセ
ット装置２３ａ、２３ｂが着脱自在に装着され、カラー
複写機１０の右側には手差しにより用紙Ｐを給紙する手
差しトレイ２４が設けられている。そして転写ベルト１
３より上流には、給紙カセット装置２３ａ、２３ｂ、手
差しトレイ２４より用紙Ｐを取り出す第１乃至第３のピ
ックアップローラ２６ａ〜２６ｃ、第１乃至第３の分離
ローラ２７ａ〜２７ｃ、第１乃至第３の搬送ローラ２８
ａ〜２８ｃ及びレジストローラ３０が設けられ、転写ベ
ルト１３より下流側には、定着ローラ３１、排紙ローラ
３２、排紙トレイ３３が配置されている。尚３４は原稿
台１６に原稿を供給する自動原稿送り装置である。

【００１７】転写ベルト１３は、コピー時感光体ドラム
１１の転写位置に用紙Ｐを搬送し転写を行う間は感光体
ドラム１１に当接されるものの、非転写時にあっては相
互の摺接により転写ベルト１３が変形し更には感光体ド
ラム１１及び転写ベルト１３が傷つくのを防止するた
め、感光体ドラム１１から離間される様に成っている。
次に転写ベルト１３を感光体ドラムに対して接離するた
めの接離手段３６について詳述する。３７は、転写ベル
トユニット１５を押上げて感光体ドラム１１に当接させ
る押上げ部３７ａ及びレバー３７ｂからなり、常時はバ
ネ３８により軸３７ｃを支点に矢印ｒ方向に付勢される
移動手段である。

【００１８】４０は、図５に点線で示す第１の位置であ
るＥ位置に有っては、レバー３７ｂから離間される一
方、図５に実線で示す第２の位置であるＤ位置に有って
は、バネ３８の付勢力に抗してレバー３７ｂを押し下
げ、転写ベルト１３を感光体ドラム１１から離間させる
カム４１を有するカム手段である。カム４１は、ネジ４
１ａにてカムシャフト４２に固着されている。カムシャ
フト４２には、ＤＣモータ４３の駆動を伝達するシャフ
トギア４４が挿通され、カムシャフト４２のシャフトギ
ア４４を介し対称と成る位置には、夫々ピン４６ａ、５
１ａ及びＥリング４６ｂ、５１ｂにてカムシャフト４２
に固定される第１及び第２のアーバ４６、５１が取着さ
れている。

【００１９】シャフトギア４４と第１のアーバ４６の間
には、右巻きのスプリングクラッチ４７及び、この第１
のスプリングクラッチ４７を覆う第１の静止手段である
第１のスリーブ４８が設けられている。第１のスプリン
グクラッチ４７のひげ部４７ａ及び曲げ部４７ｂは夫々
第１のアーバ４６の溝４６ａ及び第１のスリーブ４８の
スリット４８ａに挿入され、シャフトギア４４、第１の
スプリングクラッチ４７、第１のスリーブ４８、第１の
アーバ４６が連結される。第１のスリーブ４８外周には
第１の突起部４８ｂが形成され、ホルダ５０に設けられ
る第１のストッパ５０ａに当接される様に成っている。

【００２０】一方、シャフトギア４４と第２のアーバ５
１の間には、第１のスプリングクラッチ４７と同様右巻
きの第２のスプリングクラッチ５２及び、この第２のス
プリングクラッチ５２を覆う第２の静止手段である第２
のスリーブ５３が設けられている。第２のスプリングク
ラッチ５２のひげ部５２ａ及び曲げ部５２ｂは夫々第２
のアーバ５１の溝５１ａ及び第２のスリーブ５３のスリ
ット５３ａに挿入され、シャフトギア４４、第２のスプ
リングクラッチ５２、第２のスリーブ５３第２のアーバ
５１が連結される。第２のスリーブ４３外周には第２の
突起部５３ｂが形成され、ホルダ５０に設けられる第２
のストッパ５０ｂに当接される様に成っている。

【００２１】尚、ＤＣモータ４３の駆動はウォームギア
４３ａにて第１の伝達ギア５４に伝達され、更に第１の
伝達ギア５４と同軸の第２の伝達ギア５６からシャフト
ギア４４に伝達される様に成っている。

【００２２】次に作用について述べる。コピー開始時自
動原稿送り装置３４に原稿をセットし、操作パネル（図
示せず）上よりコピー条件を入力し、コピーボタン（図
示せず）をオンしコピーを開始すると、露光装置１７及
び画像形成手段１２ａ〜１２ｄが駆動され、露光装置１
７による原稿走査と共に感光体ドラム１１が矢印ｐ方向
に回転され順次画像形成工程が実施される。これによ
り、各感光体ドラム１１は、帯電チャージャ１４にて帯
電され、次いで夫々イエロー、マゼンタ、シアン、ブラ
ックの画像光を照射され静電潜像を形成され、更に現像
装置１８により現像され、各色のトナー像を形成された
後、転写ベルト１３上の用紙Ｐに順次トナー像を転写す
る事となる。

【００２３】感光体ドラム１１に各色のトナー像が形成
される間、給紙カセット装置２３ａ、２３ｂにあって
は、用紙Ｐが取り出されレジストローラ３０位置にて一
旦停止された後、感光体ドラム１１上のトナー像と同期
して転写ベルト１３の転写位置に送られ、各感光体ドラ
ム１１より順次イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック
のトナー像を多重転写される。この後用紙Ｐは、転写ベ
ルト１３より剥離され、定着ローラ３１に搬送されトナ
ー像を加熱定着され画像を完成された後、排紙ローラ３
２により排紙トレイ３７上に排紙される。

【００２４】一方、各画像形成手段１３ａ〜１３ｄにあ
っては、トナー像転写後、クリーニング装置２１、除電
ランプ２２を経て次のコピー可能状態とされ、必要枚数
に達する迄上記コピー操作を繰返す事となる。

【００２５】次に転写ベルト１３の感光体ドラム１１と
の接離動作について詳述する。コピー開始前にあって
は、摺接により生じる双方の汚損を防止する様、感光体
ドラム１１から転写ベルト１３を離間するため、接離手
段３６のカム４１は、図５に実線で示す様にＤ位置に静
止されている。この後コピー開始により、ＤＣモータ４
３が軸方向から見て右回り（時計回り）に回転すると、
ウォームギア４３ａを介し第１及び第２の伝達ギア５
４、５６が矢印ｐ方向に回転され、これに連動してシャ
フトギア４４は矢印ｑ方向に回転される。

【００２６】これにより第１のスプリングクラッチ４７
が締まる方向に回転され、シャフトギア４４と第１のア
ーバ４６を連結し、シャフトギア４４の駆動を第１のア
ーバ４６に伝達し、第１のアーバ４６及びこれと一体に
回動される第１のスリーブ４８、カムシャフト４２、カ
ム４１を矢印ｑ方向に回動する。尚この間第１のスプリ
ングクラッチ４７と同じ右巻きの第２のスプリングクラ
ッチ５２は、拡がる方向に回転されるので、シャフトギ
ア４４の駆動を第２のアーバ５１に伝達する事はない
が、第２のアーバ５１はピン５１ａにてカムシャフト４
２に固定されているのでカムシャフト４２の回転と共に
第１の方向である矢印ｑ方向に回転される事となる。

【００２７】そしてカム４１が矢印ｑ方向に回転され図
５に点線で示すＥ位置に達すると、第１のスリーブ４８
の突起部４８ｂがホルダ５０の第１のストッパ５０ａに
当接し、このＥ位置にて第１のスリーブ４８及びこれと
一体のカムシャフト４２、カム４１の回動を静止する。
この後、ＤＣモータ４３は一旦停止される。このカム４
１のＥ位置での静止により、移動手段３７のレバー３７
ｂはカム４１から開放される。これにより移動手段３７
は、バネ３８に付勢され矢印ｒ方向に回動し、押上げ部
３７ａが転写ベルトユニット１５を矢印ｓ方向に押上げ
る事により、転写ベルト１３が感光体ドラム１１に当接
される事と成る。この状態において、転写ベルト１３は
用紙Ｐへのトナー像の転写を可能とする。

【００２８】この後、コピー操作を終了すると、接離手
段３６は転写ベルト１３を感光体ドラム１１から離間す
るため、当接時と逆にＤＣモータ４３を軸方向から見て
左回り（反時計回り）に回転し、ウォームギア４３ａを
介し第１及び第２の伝達ギア５４、５６を矢印ｐ方向と
反対方向に回転し、これに連動してシャフトギア４４を
矢印ｑ方向と反対のｔ方向に回転する。

【００２９】これにより第２のスプリングクラッチ５２
は締まる方向に回転され、シャフトギア４４と第２のア
ーバ５１を連結し、シャフトギア４４の駆動を第２のア
ーバ５１に伝達し、第２のアーバ５１及びこれと一体に
回動される第２のスリーブ５３、カムシャフト４２、カ
ム４１を第２の方向であり矢印ｑ方向と反対の矢印ｔ方
向に回動する。尚この間第２のスプリングクラッチ５２
と同じ巻き方向の第１のスプリングクラッチ４７は、拡
がる方向に回転されるので、シャフトギア４４の駆動を
第１のアーバ４６に伝達する事は無いが、第１のアーバ
４６はピン４６ａによりカムシャフト４２に固定されて
いるのでカムシャフト４２の回転に伴い矢印ｔ方向に回
転される。

【００３０】この後カム４１が矢印ｔ方向に回転され図
５に実線で示すＤ位置に達すると、第２のスリーブ５３
の突起部５３ｂがホルダ５０の第２のストッパ５０ｂに
当接し、このＤ位置にて第２のスリーブ５３及びこれと
一体のカムシャフト４２、カム４１の回動を静止する。
この後ＤＣモータ４３は一旦停止される。このカム４１
のＤ位置での静止により、移動手段３７のレバー３７ｂ
はカム４１に押し下げられ、移動手段３７は、バネ３８
の付勢力に抗して矢印ｒ方向と逆方向に回動され、押上
げ部３７ａは転写ベルト１３に対する上方への付勢力を
解除する。これにより転写ベルト１３は自重により矢印
ｕ方向に降下し、感光体ドラム１１から離間する事と成
る。

【００３１】この様に構成すれば、駆動源として負荷変
動に強いＤＣモータ４３を用い、このＤＣモータ４３の
左右回転を、第１あるいは第２のスプリングクラッチ４
７、５２によりシャフトギア４４を介しカム４１に伝達
し、カム４１を矢印ｑ方向あるいは矢印ｔ方向に回動す
る一方、第１あるいは第２のストッパ５０ａ、５０ｂに
よりカム４１をＥ位置あるいはＤ位置に静止して、移動
手段３７の押上げ部３７ａを上げ下げする事により、コ
ピー操作に応じて、感光体ドラム１１に対し転写ベルト
１３を確実に接離する事が出来る。従って、ソレノイド
あるいはパルスモータを駆動源として転写ベルト１３を
変位する従来の装置に比し、小型且つ低価格でありなが
ら、しかもパルスモータのように負荷変動に負けて脱調
する事もなく、更には細かい時間制御のためのパルスコ
ントローラ等を必要とする事なく、転写ベルト１３の感
光体ドラム１１に対する接離を確実に行え、小型化且つ
低価格化を妨げる事無く、感光体ドラム１１への当接時
の位置ずれによる転写不良を防止出来、表示品位の高い
良好な画像を得られ、更に転写ベルト１３の変形や傷あ
るいは感光体ドラム１１の傷等の汚損を防止出来、感光
体ドラム１１や転写ベルト１３の長寿命化も得られる。

【００３２】尚本発明は上記実施の形態に限定されず種
々設計変更可能であり、例えば転写ベルトの材質やサイ
ズ等限定されず、画像形成装置も４連タンデム構造でな
くても良い。又、ＤＣモータの駆動力の大きさも任意で
あり、駆動力が弱い場合は、静止手段によりカムが所定
の角度に静止された後もＤＣモータを回転し続ける事に
より、転写ベルトによる負荷変動に抗し、転写ベルトを
確実に感光体ドラムに当接させる事が可能と成る。更に
カムの静止角度も画像形成装置の内部構造等に応じて任
意であり、静止角度の調整も、ストッパの位置を変える
事により容易に調整可能とされるし、例えば、前述の実
施の形態におけるスプリングクラッチの巻き方向を、逆
の左巻きにした場合には、ストッパの取り付け位置を前
述の実施の形態と逆に配置すれば、実施の形態と同様の
カムの静止角度を得られる事となる。

【００３３】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、負
荷の大きい転写ベルトを像担持体に対して接離可能に変
位させるためのカムを、負荷変動に強いＤＣモータを駆
動げんとして駆動し、所定角度に確実に静止させる事に
より、ソレノイドあるいはパルスモータによりカムを制
御する従来の装置に比し、小型且つ低価格でありなが
ら、細かい制御を必要としたり、負荷変動に負けて脱調
したりする事なく、感光体ドラムに対し転写ベルトを確
実に接離制御出来る。従って、転写ベルト及び像担持体
の汚損を防止し長寿命化を得るものでありながら、駆動
源の小型化且つ低価格化を妨げる事無く転写ベルト変位
時の位置ずれを防止し、転写不良のない表示品位の高い
画像を得られ信頼性向上を図れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態のカラー複写機を示す概略
説明図である。

【図２】本発明の実施の形態の転写ベルト及びその移動
手段を示す概略説明図である。

【図３】本発明の実施の形態の接離手段を示す平面図で
ある。

【図４】本発明の実施の形態の接離手段を示す図３のＡ
−Ａ´線から見た断面図である。

【図５】本発明の実施の形態の接離手段を示す正面図で
ある。

【図６】本発明の実施の形態のカム手段の分散斜視図で
ある。

【図７】本発明の実施の形態の接離手段を示す図３のＢ
−Ｂ´線にて正面から見た概略説明図である。

【図８】本発明の実施の形態の接離手段を示す図３のＣ
−Ｃ´線にて正面から見た概略説明図である。

【符号の説明】

１０…カラー複写機 １１…感光体ドラム １２ａ〜１２ｄ…画像形成手段 １３…転写ベルト １５…ベルトユニット ３６…接離手段 ３７…移動手段 ３７ａ…押上げ部 ３７ｂ…レバー ３８…バネ ４０…カム手段 ４１…カム ４２…カムシャフト ４３…ＤＣモータ ４３ａ…ウォームギア ４４…シャフトギア ４６…第１のアーバ ４７…第１のスプリングクラッチ ４８…第１のスリーブ ４８ｂ…突起部 ５０ａ…第１のストッパ ５０ｂ…第２のストッパ ５１…第２のアーバ ５２…第２のスプリングクラッチ ５３…第２のスリーブ ５３ｂ…突起部

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 転写材を静電吸着し像担持体の転写位置
   に搬送する転写ベルトと、この転写ベルトを前記像担持
   体に当接させる第１の位置及び前記転写ベルトを前記像
   担持体から離間させる第２の位置に移動させる移動手段
   と、 この移動手段に当接し、前記移動手段を前記第１
   の位置あるいは前記第２の位置に付勢するカム部と、こ
   のカム部を軸着し前記カム部を回転するカムシャフト
   と、ＤＣモータにより回転される駆動ギアと、 この駆動ギアの駆動を前記カムシャフトに伝達して前記
   カムシャフトを第１の方向に回転し、前記カム部が前記
   前記移動手段を前記第１の位置に付勢する第１の角度に
   達すると前記駆動ギアの駆動の前記カムシャフトへの伝
   達を停止して前記カム部を前記第１の角度に静止する第
   １の駆動伝達手段と、 前記駆動ギアの駆動を前記カムシャフトに伝達して前記
   カムシャフトを第２の方向に回転し、前記カム部が前記
   前記移動手段を前記第２の位置に付勢する第２の角度に
   達すると前記駆動ギアの駆動の前記カムシャフトへの伝
   達を停止して前記カム部を前記第２の角度に静止する第
   ２の駆動伝達手段とを具備する事を特徴とする転写ベル
   ト装置。
2. 【請求項２】 転写材を静電吸着し像担持体の転写位置
   に搬送する転写ベルトと、この転写ベルトを前記像担持
   体に当接させる第１の位置及び前記転写ベルトを前記像
   担持体から離間させる第２の位置に移動させる移動手段
   と、 この移動手段に当接し、前記移動手段を前記第１の位置
   あるいは前記第２の位置に付勢するカム部と、このカム
   部を軸着し前記カム部を回転するカムシャフトと、この
   カムシャフトに挿通されＤＣモータにより回転される駆
   動ギアと、 前記カムシャフトに固着される第１のアーバ及び、前記
   駆動ギアの第１の方向への回転を前記第１のアーバに伝
   達する第１のスプリングクラッチ並びに、第１のストッ
   パとの当接により前記第１のスプリングクラッチによる
   前記第１のアーバの前記第１の方向の回転を停止して前
   記移動手段を前記第１の位置に付勢するよう前記カム部
   を前記第１の角度に静止させる第１の静止手段からなる
   第１の駆動伝達手段と、 前記カムシャフトに固着される第２のアーバ及び、前記
   駆動ギアの第２の方向への回転を前記第２のアーバに伝
   達する第２のスプリングクラッチ並びに、第２のストッ
   パとの当接により前記第２のスプリングクラッチによる
   前記第２のアーバの前記第２の方向の回転を停止して前
   記移動手段を前記第２の位置に付勢するよう前記カム部
   を前記第２の角度に静止させる第２の静止手段からなる
   第２の駆動伝達手段とを具備する事を特徴とする転写ベ
   ルト装置。
3. 【請求項３】 第１のアーバ及び第２のアーバを駆動ギ
   アを介し対称と成るようカムシャフトに軸着し、第１の
   スプリングクラッチ及び第２のスプリングクラッチの巻
   き方向を同じにする事を特徴とする請求項２に記載の転
   写ベルト装置。
4. 【請求項４】 像担持体と、この像担持体に画像を形成
   する画像形成手段と、転写材を静電吸着し前記像担持体
   の転写位置に搬送する転写ベルトと、前記転写位置にて
   前記画像を前記像担持体から前記転写材に転写する転写
   手段と、前記転写ベルトを前記像担持体に当接させる第
   １の位置及び前記転写ベルトを前記像担持体から離間さ
   せる第２の位置に移動させる移動手段と、 この移動手段に当接し、前記移動手段を前記第１の位置
   あるいは前記第２の位置に付勢するカム部と、このカム
   部を軸着し前記カム部を回転するカムシャフトと、ＤＣ
   モータにより回転される駆動ギアと、 この駆動ギアの駆動を前記カムシャフトに伝達して前記
   カムシャフトを第１の方向に回転し、前記カム部が前記
   前記移動手段を前記第１の位置に付勢する第１の角度に
   達すると前記駆動ギアの駆動の前記カムシャフトへの伝
   達を停止して前記カム部を前記第１の角度に静止する第
   １の駆動伝達手段と、 前記駆動ギアの駆動を前記カムシャフトに伝達して前記
   カムシャフトを第２の方向に回転し、前記カム部が前記
   前記移動手段を前記第２の位置に付勢する第２の角度に
   達すると前記駆動ギアの駆動の前記カムシャフトへの伝
   達を停止して前記カム部を前記第２の角度に静止する第
   ２の駆動伝達手段とを具備する事を特徴とする画像形成
   装置。
5. 【請求項５】 像担持体と、この像担持体に画像を形成
   する画像形成手段と、転写材を静電吸着し前記像担持体
   の転写位置に搬送する転写ベルトと、前記転写位置にて
   前記画像を前記像担持体から前記転写材に転写する転写
   手段と、前記転写ベルトを前記像担持体に当接させる第
   １の位置及び前記転写ベルトを前記像担持体から離間さ
   せる第２の位置に移動させる移動手段と、 この移動手段に当接し、前記移動手段を前記第１の位置
   あるいは前記第２の位置に付勢するカム部と、このカム
   部を軸着し前記カム部を回転するカムシャフトと、この
   カムシャフトに挿通されＤＣモータにより回転される駆
   動ギアと、 前記カムシャフトに固着される第１のアーバ及び、前記
   駆動ギアの第１の方向への回転を前記第１のアーバに伝
   達する第１のスプリングクラッチ並びに、第１のストッ
   パとの当接により前記第１のスプリングクラッチによる
   前記第１のアーバの前記第１の方向の回転を停止して、
   前記移動手段を前記第１の位置に付勢するよう前記カム
   部を前記第１の角度に静止させる第１の静止手段からな
   る第１の駆動伝達手段と、 前記カムシャフトに固着される第２のアーバ及び、前記
   駆動ギアの第２の方向への回転を前記第２のアーバに伝
   達する第２のスプリングクラッチ並びに、第２のストッ
   パとの当接により前記第２のスプリングクラッチによる
   前記第２のアーバの前記第２の方向の回転を停止して、
   前記移動手段を前記第２の位置に付勢するよう前記カム
   部を前記第２の角度に静止させる第２の静止手段からな
   る第２の駆動伝達手段とを具備する事を特徴とする画像
   形成装置。
6. 【請求項６】 第１のアーバ及び第２のアーバを駆動ギ
   アを介し対称と成るようカムシャフトに軸着し、第１の
   スプリングクラッチ及び第２のスプリングクラッチの巻
   き方向を同じにする事を特徴とする請求項５に記載の画
   像形成装置。
7. 【請求項７】 複数の像担持体と、この複数の像担持体
   の各々に色の異なる画像を形成する複数の画像形成手段
   と、転写材を静電吸着し前記複数の像担持体の各転写位
   置に順次搬送する転写ベルトと、前記各転写位置にて前
   記画像を前記複数の像担持体から前記転写材に順次転写
   する複数の転写手段と、前記転写ベルトを前記複数の像
   担持体に当接させる第１の位置及び前記転写ベルトを前
   記複数の像担持体から離間させる第２の位置に移動させ
   る移動手段と、 この移動手段に当接し、前記移動手段を前記第１の位置
   あるいは前記第２の位置に付勢するカム部と、このカム
   部を軸着し前記カム部を回転するカムシャフトと、ＤＣ
   モータにより回転される駆動ギアと、 この駆動ギアの駆動を前記カムシャフトに伝達して前記
   カムシャフトを第１の方向に回転し、前記カム部が前記
   前記移動手段を前記第１の位置に付勢する第１の角度に
   達すると前記駆動ギアの駆動の前記カムシャフトへの伝
   達を停止して前記カム部を前記第１の角度に静止する第
   １の駆動伝達手段と、 前記駆動ギアの駆動を前記カムシャフトに伝達して前記
   カムシャフトを第２の方向に回転し、前記カム部が前記
   前記移動手段を前記第２の位置に付勢する第２の角度に
   達すると前記駆動ギアの駆動の前記カムシャフトへの伝
   達を停止して前記カム部を前記第２の角度に静止する第
   ２の駆動伝達手段とを具備する事を特徴とする画像形成
   装置。
8. 【請求項８】 複数の像担持体と、この複数の像担持体
   の各々に色の異なる画像を形成する複数の画像形成手段
   と、転写材を静電吸着し前記複数の像担持体の各転写位
   置に順次搬送する転写ベルトと、前記各転写位置にて前
   記画像を前記複数の像担持体から前記転写材に順次転写
   する複数の転写手段と、前記転写ベルトを前記複数の像
   担持体に当接させる第１の位置及び前記転写ベルトを前
   記複数の像担持体から離間させる第２の位置に移動させ
   る移動手段と、 この移動手段に当接し、前記移動手段を前記第１の位置
   あるいは前記第２の位置に付勢するカム部と、このカム
   部を軸着し前記カム部を回転するカムシャフトと、この
   カムシャフトに挿通されＤＣモータにより回転される駆
   動ギアと、 前記カムシャフトに固着される第１のアーバ及び、前記
   駆動ギアの第１の方向への回転を前記第１のアーバに伝
   達する第１のスプリングクラッチ並びに、第１のストッ
   パとの当接により前記第１のスプリングクラッチによる
   前記第１のアーバの前記第１の方向の回転を停止して、
   前記移動手段を前記第１の位置に付勢するよう前記カム
   部を前記第１の角度に静止させる第１の静止手段からな
   る第１の駆動伝達手段と、 前記カムシャフトに固着される第２のアーバ及び、前記
   駆動ギアの第２の方向への回転を前記第２のアーバに伝
   達する第２のスプリングクラッチ並びに、第２のストッ
   パとの当接により前記第２のスプリングクラッチによる
   前記第２のアーバの前記第２の方向の回転を停止して、
   前記移動手段を前記第２の位置に付勢するよう前記カム
   部を前記第２の角度に静止させる第２の静止手段からな
   る第２の駆動伝達手段とを具備する事を特徴とする画像
   形成装置。
9. 【請求項９】 第１のアーバ及び第２のアーバを駆動ギ
   アを介し対称と成るようカムシャフトに軸着し、第１の
   スプリングクラッチ及び第２のスプリングクラッチの巻
   き方向を同じにする事を特徴とする請求項８に記載の画
   像形成装置。