JPH1165302A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH1165302A
JPH1165302A JP22954797A JP22954797A JPH1165302A JP H1165302 A JPH1165302 A JP H1165302A JP 22954797 A JP22954797 A JP 22954797A JP 22954797 A JP22954797 A JP 22954797A JP H1165302 A JPH1165302 A JP H1165302A
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JP22954797A
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English (en)
Inventor
Toru Fujiwara
徹 藤原
Hideyuki Kurahashi
秀幸 倉橋
Hirotaka Yamashita
浩貴 山下
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一般的な転写ベルトを装備する画像形成装置
において、諸原因により転写ベルト表面に発生したしわ
を、画像転写位置直下、記録紙吸着位置近傍のどちらか
一方、或いは前記二カ所とベルト状態検出センサ位置の
直下のうちの少なくとも一カ所において解消し、記録紙
を正確に搬送し、かつ色ズレを防止して、良好な画像形
成を行うことが可能な画像形成装置を提供することにあ
る。 【解決手段】 転写チャージャ43C〜43K筐体の側
面に遊転ローラ45Ca〜45Kaを配置し、これをスプ
リング456Kaによってベルト幅方向外側へ弾性付勢
する。一方転写ベルト60内周面の両端部にリブ64
a、64bを設け、これに前記弾性付勢された遊転ローラ
45Ca〜45Kaを係合させ、転写ベルト60を幅方向
へ展張して表面に発生したしわを解消する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、少なくとも単一
の感光体と、感光体から直接画像転写され、或いは画像
転写される記録シートを搬送する転写ベルトを有する画
像形成装置に関し、特に複数の感光体を有するタンデム
型画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在フルカラー複写機として主流になり
つつある動きが見られるタンデム型は、複数の感光体ド
ラムを転写ベルト上に並列に配置し、色成分毎のトナー
画像を一枚の記録紙に順次転写してカラー画像の再現を
行う。したがって、多重転写時において記録紙を正確に
転写ベルト上に配置し、色ズレなく所定の位置に転写を
行うことが重要とされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、転写ベ
ルト表面には諸々の原因によってしわが発生しやすい。
例えば図13のように、転写ベルト60の回動駆動(X
方向)の駆動力によって感光体ドラム41Cを従動駆動
(X’方向)させるために、転写ベルト60を介して感
光体ドラム41Cのドラム軸413方向両端部に対向す
る位置に圧接ローラ411、412を配置し、ドラム4
1Cの両端部周面をベルト60周面に接触させる場合に
おいては、ドラム41Cの回転駆動の慣性力によって、
ベルト60幅方向の両端部における搬送速度がベルト6
0中央部における搬送速度を下回り、ベルト60の張力
により図中の位置に波状のしわを形成する原因となって
しまう。また上記の他にも、ベルトの周長の不均一性に
よって回動駆動時にはたらく張力がベルトの幅方向で疎
密化し、しわを生じることがある。
【0004】これらのしわの発生は、記録紙をベルト上
の正確な搬送位置からずらして転写画像の色ズレの原因
となるばかりか、ベルト材質を変質させてベルトの耐久
性を低下させる原因になる。また、ベルト位置情報検出
センサが検出基準用に読み取るためにベルト表面にプリ
ントされたレジストマーク等の情報が、上記しわの発生
によってベルトとともに変形してしまい、センサがベル
ト表面における正確な位置を読み取れなくなってしま
う。したがって、ベルトの回動駆動速度や記録紙の搬送
位置、給紙タイミング等の制御が乱れるといった問題が
ある。
【0005】これに対し、たとえば転写ベルトを合成ゴ
ム等の伸縮性に富む材質にすることでしわの発生をなく
すと、前記伸縮性によって記録紙の正確な転写位置を確
保することができなくなってしまう。また、これとは反
対に、ベルトを合成樹脂等の剛性材質にすると、その回
動駆動は柔軟さを欠いたものとなるので高速の画像形成
処理が行えない。したがって、転写ベルトの材質特性に
よって転写ベルトのしわの発生を抑制し、同時に良好な
画像形成を行うことは困難であるとされている。
【0006】さらに、転写ベルトが張架される駆動・従
動ローラの周長が不均一な場合にも、ベルトに掛かる張
力のばらつきによってしわが発生するが、これは主にロ
ーラの加工精度上の問題であるため、根本的に解決する
のは非常に困難である。本発明はこのような問題に鑑み
てなされたものであって、その目的は、従来の材質によ
って作製された転写ベルトや、加工精度のばらつきを有
する駆動・従動ローラを使用する場合であっても、転写
ベルト表面に発生したしわを解消して記録紙を正確に搬
送し、かつ色ズレを防止して、良好な画像形成を行うこ
とが可能な画像形成装置を提供することにある。また他
の目的としては、ベルト位置情報検出センサに対するベ
ルト被検面が上記しわの発生によってベルトとともに変
形し、センサがベルト表面の正確な位置を読み取れなく
なるのを防止して、ベルトの回動駆動速度や記録紙の搬
送位置、給紙タイミング等の制御を正確に行うことにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は,少なくとも一の感光体と、感光体から直接
画像転写され、若しくは画像転写される記録シートを吸
着搬送する転写ベルトを有する画像形成装置において、
感光体直下の画像転写位置と、転写ベルトに搬送される
よう記録シートがベルトの表面に吸着載置される記録シ
ート吸着開始位置の近傍とのうちの少なくとも一方の位
置に転写ベルト表面のベルト幅方向両端部を外側へ引っ
張るベルト展張手段を備えることを特徴とする。
【0008】また本発明は、少なくとも一の感光体と、
感光体から直接画像転写され、若しくは画像転写される
記録シートを吸着搬送する転写ベルトと、転写ベルトの
状態をベルト表面から読み取るベルト状態検出センサと
を有する画像形成装置において、感光体直下の画像転写
位置と、転写ベルトに搬送されるよう記録シートがベル
ト表面に吸着載置される記録シート吸着開始位置の近傍
と、ベルト状態検出センサの読取り位置のうちの一カ所
以上の位置に、転写ベルト表面のベルト幅方向両端部を
外側へ引っ張るベルト展張手段を備えることを特徴とす
る。
【0009】また前記画像形成装置は、転写ベルト上に
複数の感光体ドラムが列設され、転写ベルト表面に直接
または当該ベルト上を搬送される記録シートに画像形成
を行うタンデム型画像形成装置とすることもできる。さ
らに前記ベルト展張手段のベルト引っ張り力は、スプリ
ングの弾性復元力、転写ベルトに対して斜め外方に搬送
力を作用する駆動ローラのベルト幅方向に沿った搬送分
力、若しくは磁石の吸着力若しくは反発力とすることも
できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)次に、本発明をタンデム型フルカラー
複写機に適用した例について説明する。図1は、複写機
1の全体の主要な内部構成を示す正面図である。複写機
1は大きく分けてイメ−ジリ−ダ部10と、プリンタ部
20と、制御部30と、光学系40と、給紙部50から
構成されている。
【0011】イメ−ジリ−ダ部10は、紙面の水平方向
に配置されたプラテンガラス101と、プラテンガラス
の直下において、当該ガラス平面に沿って図中左右に移
動可能なCCDスキャナ(不図示)等で構成される。制
御部30は、内部にレッド、グリーン、ブルー(以下
R、G、Bと省略する)の各色原稿画像データを格納す
る画像メモリを有している。
【0012】光学系40は、ポリゴンミラー31を中心
とした複数のミラー401〜412等から構成される。
ポリゴンミラー31とミラー401〜412は図のよう
に、4本の破線をシアン、マゼンタ、イエロー、ブラッ
ク(以下C、M、Y、Kとする)各色成分画像の光路と
して、CCDスキャナが読み取った原稿画像を各感光体
ドラム41C〜41Kの周面に走査できるように、所定
の角度を保持しつつ配されている。
【0013】給紙部50は、複写機1筐体側面(図中右
側面)に設けられた給紙カセット51と、給紙カセット
51に収納された記録紙Sの先端部に接する繰り出しロ
ーラ52と、当該ローラ52の繰り出し方向下流側に設
けられた捌きローラ53等から構成される。プリンタ部
20は、複写機1筐体内部中央において、駆動ローラ6
1、従動ローラ62、テンションローラ63の周面によ
って張架され、繰り出しローラ52側を上流としてX方
向に回動駆動される転写ベルト60と、その往路上にお
いてX方向と直交し、等間隔かつ互いに平行に配置され
た感光体ドラム41C〜41Kとから構成される。感光
体ドラム41C〜41Kの周面には、それぞれ図中左上
からZ方向に沿って帯電器42C〜42K、現像器44
C〜44K、転写チャージャ43C〜43K等が配され
ており、公知のカールソンプロセスによる画像形成が行
われるようになっている。感光体ドラム41C〜41K
は図示しない公知の機構によってベルトの駆動力を伝達
され、Z方向へ従動駆動される。
【0014】転写ベルト60の搬送往路上流部には、公
知の電源供給部68によって電力を供給される吸着ロー
ラ67が、ベルト表面を転動するように配置されてい
る。また、感光体ドラム41C〜41Kをはさんだ下流
部には、公知のベルト位置情報検出センサ66が設けら
れている。搬送往路最下流部には定着部80があり、さ
らにこの定着部80の下流側の本体側面に排紙トレー9
0が配置されている。
【0015】次に、転写ベルト60周辺の正面図を図2
に示す。なお本図では、前記帯電器42C〜42K、現
像器44C〜44K等は省略している。転写チャージャ
43C〜43Kには、その各筐体の正面端部に遊転ロー
ラ45Ca〜45Kaがベルト内周面を転動するよう配置
され、また転写ベルト60を介してこれらのローラ45
Ca〜45Kaと対向する位置には、圧接ローラ46Ca
〜46Kaがベルト表面と接触するよう配置されてい
る。さらに転写ベルト60の内周面端部には、図3に示
すように、一定の厚みを持たせたウレタン樹脂製リブ6
4aが接着されている。
【0016】なお図示しないが、紙面奥側の転写ベルト
60の内周面にも同様にして、遊転ローラ45Cb〜4
5Kb、圧接ローラ46Cb〜46Kb、リブ64b等が設
けられている。また以降の説明に含まれるCa〜Ka番号
の構成に対し、Cb〜Kb番号の構成が対称的に転写ベル
ト60の他端部側周辺にも配置されているものとする。
【0017】遊転ローラ45Kaを中心とする遊転ロー
ラユニット450Kaは、図2のL-L”線断面図である
図3のように、転写チャージャ43Kの筐体側面にビス
止めされた取付台453Kaから感光体ドラム41Cの
軸と平行に延長された六角ボルト451Kaの軸上に、
ナット454Ka、ワッシャ455Ka、スプリング45
6Ka、スライド円筒457Ka、スラストベアリング4
58Ka、ワッシャ459Kaが順次通貫されており、さ
らにスライド円筒457Kaの上に遊転ローラ45Kaが
通貫され、六角袋ナット462Kaによって保持された
構成を有している。
【0018】すなわち、この遊転ローラユニット450
Kaの各構成の具体的な配置について示した図4の遊転
ローラユニット450Ka組立図において、六角ボルト
451Kはワッシャ452Kaおよび鋼板製取付台45
3Kaに通された後、感光体ドラム41Cのドラム軸と
平行にされ、このボルト軸上にスプリング456Kaを
介してスライド円筒457Kaが遊挿され、六角ボルト
451Kaで先端を締結されている。スプリング456
Kaの弾性力によって、スライド円筒457Kaはボルト
軸の先端方向(図3のZ方向)へ弾性付勢される。
【0019】さらに、上記スライド円筒457Kaの円
筒周面には、スラストベアリング458Ka、ボールベ
アリング460Ka、461Kaを介し、遊転ローラ45
Kaが保持されている。転写チャージャ43K側面にお
ける遊転ローラ45Kaは、スライド円筒457Kaがス
プリング456Kaから受けた弾性力により、その側面
をリブ64aの内側側面へ押圧される。
【0020】このような遊転ローラ45Kaがリブ64a
との係合する部分の対向位置には、図3のように転写ベ
ルト60を介して前記圧接ローラ46Kaがベルト表面
と圧接しており、前記係合部分がベルトの回動駆動中に
外れない構成となっている。以上の構成を持つ複写機1
によれば、まずユーザーによってコピー動作が開始され
ると、1枚目の記録紙Sが給紙カセット51から繰り出
しロ−ラ52によって繰り出され、捌きロ−ラ53の直
前に記録紙S先端を位置されて待機される。一方、プラ
テンガラス101上に載置された原稿画像が図示しない
CCDスキャナに読取られ、R、G、B各色成分の画像
データとして制御部30の画像メモリに格納される。続
いて各色画像データは制御部30によってC、M、Y、
Kの各色画像デ−タに対応するレーザ光に変換され、そ
れぞれ光学系40の各光路を経て、Z方向に回動駆動す
る感光体ドラム41C〜41Kの周面上に、露光器44
C〜44Kから露光される(図1の破線参照)。このと
き感光体ドラム41C〜41Kの周面は、露光直前に帯
電器42C〜42Kによって帯電されているので、これ
によって当該周面上に静電潜像が形成され、次に現像器
44C〜44Kによってトナ−画像がこの上に形成され
る。
【0021】このトナー画像の形成と同期して、捌きロ
−ラ52の直前で待機状態にあった記録紙Sが、転写ベ
ルト60の回動駆動により各感光体ドラム41C〜41
Kの転写位置に搬送され、C、M、Y、K各色のトナー
画像が、転写チャ−ジャ43C〜43Kの発生する電界
によって順次記録紙Sに転写される。このような一連の
画像形成の動作中、例えば転写チャージャ43K筐体の
両側面に設けられた遊転ローラユニット450Ka、4
50Kbにおいて、スプリング456Ka、456Kbの
弾性力により遊転ローラ45Ka、45KbがそれぞれZ
方向またはZと逆方向へ弾性付勢される。この遊転ロー
ラ45Ka、45Kbの弾性力は、ベルトの回動駆動中に
当該2つのローラが転動しつつリブ64a、64bを介し
て転写ベルト60に伝わり、これが展張力となって転写
ベルト60の幅方向両端は常に外側へ引っ張られる。感
光体ドラム41K直下の転写位置付近に発生する転写ベ
ルト60表面のしわは、このようにベルトの幅方向両端
から外側の方向へ展張力がはたらいて解消する。
【0022】また、遊転ローラ45Ka、45Kb、およ
び圧接ローラ46Ka、46Kbがベルト内外周面を転動
するので、前記展張力の付与によってベルトにストレス
がかかったり、表面が削れ等を起こして耐久性を低下さ
せる影響は少ない。なお本実施の形態において、遊転ロ
ーラユニットの位置を画像形成位置の直下としたが、本
発明はこれに限定されず、以下のように取付位置を変え
ても良い。
【0023】図5は、遊転ローラ45Da、45Db
(45Dbは不図示)を従動ローラ62の両端面に設
け、転写ベルト60を介して、当該ユニットと対向する
位置に圧接ローラ46Da、46Db(46Dbは不図
示)をそれぞれ配置した形態を示している。これら遊転
ローラ45Da、45Dbを構成に有する遊転ローラユ
ニット450Da、450Dbは、具体的には図6の遊
転ローラユニット450Da周辺図のように、従動ロー
ラ62のローラ軸621a上に従動ローラ62の径より
やや小さな円盤状の取付台453aが通貫固定され、こ
れに図3の遊転ローラユニット450Kaとほぼ同様に
して、同図と対応する各構成454Da〜457Daが
配置されている。また452DaはEリングであり、こ
れによってスライド円筒457DaのZ方向への弾性付
勢が規制されている。また紙面右方向に延長されたロー
ラ軸621aは、図示しない軸受け部によって軸承され
ている。
【0024】このような構成によれば、転写ベルト60
の表面は従動ローラ62周辺において、遊転ローラ45
Da、45Dbによってベルト幅方向から外側へ展張さ
れるため、特に従動ローラ62付近に発生したベルトの
しわが良好に解消される。したがって、当該ローラ62
のすぐ下流に位置する吸着ローラ67においても上記し
わが解消されるため、均一性に優れるベルト表面上で吸
着ローラ67が転動し、電力供給部68により吸着ロー
ラ67周面で発生される静電力によって、記録紙が正確
な位置に順次吸着搬送される。
【0025】なおこの場合、各遊転ローラユニット45
0Da、450Dbは従動ローラ62とともに回転され
るため、例えば遊転ローラユニット450Daに関し
て、スラストベアリング458Da、ボールベアリング
460Da、461Da等を省略し、スライド円筒45
7Daの円筒上で遊転ローラ45Daが軸方向にのみス
ライド可能になるよう互いにスプライン接合させること
で、従動ローラ62と遊転ローラ45Da、45Dbの
回転を同調させてもよい。
【0026】さらに図7は、遊転ローラ45Fa、45
Saおよび圧接ローラ46Fa、46Saを、それぞれ
転写ベルト60の搬送帰路下流域(従動ローラ62の手
前側)と、搬送往路下流域(ベルト位置検出センサ66
の直下)に設けた例を示している。遊転ローラユニット
450Fa、450Fb、450Sa、450Sb(不
図示)は、ともにほぼ転写チャージャ43C〜43Kの
長手と同じ長さをもつ角柱状の取付部材(不図示)の両
端面に取り付けられ、またそれぞれの遊転ローラユニッ
ト450Fa、450Fb、450Sa、450Sb
は、図3に示した遊転ローラユニット450Kaとほぼ
同様の構成を有している。
【0027】このような位置に遊転ローラユニット45
0Fa、450Fb、450Sa、450Sbを配置す
れば、まず転写ベルト60の搬送往路下流域(ベルト位
置情報検出センサ66の直下)に設けられた遊転ローラ
ユニット450Fa、450Fbによって、前述の従動
ローラ62の両端面に遊転コーラユニット450Da、
450Dbを取り付けた場合とほぼ同様に記録紙が転写
ベルト60の正確な位置に吸着搬送される。また、上記
ベルトの展張に加えて、搬送帰路下流域(従動ローラ6
2の手前側)に設けられた遊転ローラユニット450S
a、450Sbによれば、遊転ローラ45Sa、45S
bと圧接ローラ46Sa、46Sbとが対向しながらベ
ルト内外面に圧接することにより、ベルトの回動駆動中
においてベルトが上下方向にたわむのを抑制され、上記
センサ66とベルト被検面との間の光路長が一定に保た
れて、ベルト位置情報検出センサ66の読み取った情報
にバラつきが発生するのを防止される。
【0028】(実施の形態2)本実施の形態を図8の転
写ベルト60上面(一部切り欠き)図により説明する。
本実施例は、タンデム型フルカラー画像形成装置におけ
る各感光体ドラム41C〜41K直下の転写位置の転写
ベルト60幅方向両端側において、ベルトの搬送方向に
対し、斜め外方へ回転駆動される展張ローラ47Ca〜
47Kaをそれぞれ設け、これのベルト幅方向にはたら
く駆動力の分力によって、ベルトのしわを解消するもの
である。なお本実施の形態は、転写ベルト60周辺以外
の構成がほぼ実施の形態1と共通であるため、それらの
詳細な解説を省略する。
【0029】図のように、モータ48Ca〜48Kaのロ
ータ軸480Ca〜480Ka先端に取着された展張ロー
ラ47Ca〜47Kaは、転写ベルト60の幅方向端部側
の表面に接するように配置されており、その回転方向を
ベルト搬送方向(X方向)に対して角度θを持つY方向
に向けられている。各モータ48Ca〜48Kaによる展
張ローラ47Ca〜47Kaの回転速度Vは、図10の展
張ローラ速度成分図に示すようにX方向に平行なv1
(Vsinθ)と、Y方向に平行なv2(Vcosθ)とに分
けられ、そのそれぞれについて角度θとモータ回転速度
を調整することで適切に設定がなされる。具体的には、
v1は転写ベルト60の表面にしわを発生させないよう
にベルトの搬送速度と同一速度に設定され、v2は実際
に使用する転写ベルト60のしわの発生具合やベルト材
質に応じて適宜設定される。
【0030】また各ロータ軸480Ca〜480Kaの軸
上には、モータ筐体近くに平歯車475Ca〜475Ka
がそれぞれ通貫固定されている。この平歯車475Ca
〜475Kaに関して、例えば図9のベルト斜視図のよ
うに、両端部にそれぞれ平歯車475Kaと対向ローラ
474Kaをもつ軸477Kaが、前記平歯車475Ka
と平歯車476Kaを囓合され、かつ軸477Kaの軸方
向をロータ軸480Kaと平行になるよう軸支されてい
る。このような平歯車475Ca〜475Kaと平歯車4
76Ca〜476Ka、また展張ローラ47Ca〜47Ka
と対向ローラ474Ca〜474Kaは、互いに同一型
であり、モータの駆動によってそれぞれ等速度で回転駆
動される。
【0031】この展張ローラ47Ca〜47Kaとモータ
48Ca〜48Kaは、図8のように隣り合うロータ軸同
士が平行かつその間隔が一定になるように、2本のシャ
フトフレーム471a、481aによってローラ毎或いは
モータ毎に支持されている。シャフトフレーム471a
は、転写ベルト60上における展張ローラ47Ca〜4
7Kaの位置を保持しながら、各ロータ軸480Ca〜4
80Kaから延長された鉤型シャフト49Ca〜49Ka
の端部を軸支しつつ、図示しないフレームによって固定
されている。鉤型シャフト49Kaは、ボールベアリン
グ(不図示)を介して展張ローラ47Kaに挿入され、
展張ローラ47Kaを回転のみ自在に担持している。ま
た、その形状は、図9のように展張ローラ側面s1の軸
穴入口から延長された後に、展張ローラ47Kaを囲む
ようにコの字状に折れ曲がり、展張ローラ47Kaの中
心点P4aの真上で転写ベルト60表面に対して垂直に
延長されている。鉤型シャフト49Kaの他端側は、シ
ャフトフレーム471aに設けられた穴に突貫され、こ
れによって当該鉤型シャフト49Kaがシャフトフレー
ム471aに回転のみ自在に軸支されるようになってい
る。
【0032】これに対しシャフトフレーム481aは、
各モータ48Ca〜48Ka筐体後端からベルト表面に垂
直に延長されたシャフトの端部484Ca〜484Kaを
回転のみ自在に軸支し、展張ローラ47Ca〜47Kaの
中心点P1a〜P4aを回転軸にして、各ロータ軸480
Ca〜480Kaを互いに平行に保ったまま図8中A方向
へ一度に揺動できるようになっている。これは、前記角
度θの調整を行い易くするためである。
【0033】なお図示しないが、本実施の形態も実施の
形態1と同様に、図8に示した転写ベルト60の幅方向
端部の反対側において、Ca〜Ka番号の各構成に対して
対称的にCb〜Kb番号を持つ各構成が配置されている。
このような構成によれば、転写ベルト60が回動駆動す
ると、展張ローラ47Ca〜47Ka、47Cb〜47Kb
および対向ローラ474Ca〜474Ka、474Cb〜
474Kbは、X方向に対する角度θの方向に沿いなが
ら、それぞれベルト内外周面を転動される。このとき上
記2種のローラ間に介在する転写ベルト60は、当該ロ
ーラによって適切に圧接されている。
【0034】さらに速度成分v2を発揮するためのモー
タ駆動力は、転写ベルト60の両端部において対称的に
展張ローラ47Ca〜47Ka、47Cb〜47Kbが配置
されていることから、各感光体ドラム41C〜41Kの
転写位置で、転写ベルト60の両端部方向から外側に向
かって一直線上にはたらき、各展張ローラ47Ca〜4
7Ka、47Cb〜47Kbは転写ベルト60の表面に対
して滑り摩擦を起こす。この滑り摩擦の摩擦力がベルト
展張力となり、ベルト表面のしわが延伸されて解消され
る。
【0035】なお、このように上記実施の形態1および
2において、ローラを用いて直接転写ベルト表面に転動
させながらしわを解消する例を示したが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、たとえば図11に示すよう
に、転写ベルト60の幅方向両端における各感光体ドラ
ム41C〜41Kのドラム軸線上に、紙面に垂直な回転
軸を持つ磁性ローラ70Ca〜70Ka、70Cb〜70
Kb(70Cb〜70Kbは不図示)を配してもよい。以
降の説明を、図12の転写ベルト60の断面図を用いて
行う。
【0036】転写ベルト60の幅方向両端部の内周面に
は、実施の形態1におけるリブ64a、64bとほぼ同様
にして、鉄粉等の金属粉を多量に含有するウレタン製リ
ブ65a、65bが接着されている。一方、このリブ65
a、65bに対向するベルト端部外側の位置においては、
転写チャージャ43Kの筐体側面に固定された磁性ロー
ラユニット700Kのボールベアリング702Kによっ
て、回転自由に担持された磁性ローラ70Ca〜70K
a、70Cb〜70Kbの周面が配置されている。これら
リブ65a、65bと磁性ローラ70Ca〜70Ka、70
Cb〜70Kbは、互いに強力に磁力で密着している。ま
た、磁性ローラユニットは、図示しないスプリングによ
って図中Z方向へ弾性付勢されており、これによって磁
性ローラには常にベルト端部から外側へ向かう力がはた
らいている。なおこの機構についての詳細な図示は省略
する。
【0037】以上の構成によれば、転写ベルト60が回
動駆動すると、これに伴うリブ65a、65bの回動駆動
と同期して、磁性ローラ70Ca〜70Ka、70Cb〜
70Kbがリブ65a、65bと密着しながら回転し、転
写ベルト60の幅方向には常にこの磁力線による磁力が
安定して作用する。この磁力は、各転写位置のベルト両
側から外側に向かって等しくベルトに影響するため、こ
れによってベルト表面のしわが展張される。またこの構
成は、ベルトに接触する部分が少ないので、摩擦等によ
ってベルトの耐久性を低下させる影響も少ない。
【0038】さらに本実施の形態では、画像形成は転写
ベルトに搬送される記録紙上になされるものとしたが、
ベルトを転写中間体にする等、ベルト表面に直接画像を
転写してもよい。また、上述した実施の形態中におい
て、画像転写位置直下、従動ローラ62近傍、およびベ
ルト位置情報検出センサ66直下の3つの位置にて遊転
ローラ、展張ローラ、あるいは磁性ローラを配置する例
をそれぞれ示したが、本発明ではこれら3つの位置のう
ち少なくとも画像転写位置直下或いは従動ローラ62近
傍のどちらか一カ所に設ければよく、したがってこれら
を組み合わせて、適宜設置位置を増やしたり変更したり
しても良い。
【0039】さらに加えて本実施の形態では、ベルト状
態検出センサとして転写ベルト位置情報検出センサを用
いたが、必ずしもベルト表面の所定の位置を検出するも
のに限らず、ベルト表面の傷等を検出する等、他の目的
で装備されるセンサであっても良い。
【0040】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、少なくとも一の感光体と、感光体から直接画像転写
され、若しくは画像転写される記録シートを吸着搬送す
る転写ベルトを有する画像形成装置において、感光体直
下の画像転写位置と、転写ベルトに搬送されるよう記録
シートがベルトの表面に吸着載置される記録シート吸着
開始位置の近傍とのうちの少なくとも一方の位置に転写
ベルト表面のベルト幅方向両端部を外側へ引っ張るベル
ト展張手段を備えるものであるから、諸々の原因により
ベルト表面に張力差が生じてしわが発生しても、適切に
それを解消することが可能になり、転写位置を正確に維
持して、色ズレのない良好な画像形成を行え、またベル
ト位置情報の正確な検知或いは記録シートの正規姿勢で
の吸着が行えて、結果的に良好な画像形成が行えるとい
った効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一適用例であるタンデム型フルカラー
画像形成装置の主要構成を示す内部正面図である。
【図2】転写ベルト60周辺の正面図である。
【図3】転写ベルト60周辺のベルト幅方向に平行なL
-L’線断面図である。
【図4】遊転ローラユニット450Kaの構成斜視図で
ある。
【図5】転写ベルト60周辺の正面図である。
【図6】遊転ローラユニット450Daの構成斜視図で
ある。
【図7】転写ベルト60周辺の正面図である。
【図8】転写ベルト60の上面図である。
【図9】展張ローラ周辺の斜視図である。
【図10】展張ローラの回転速度成分図である。
【図11】転写ベルト60の上面図である。
【図12】転写ベルト60周辺のベルト幅方向に平行な
断面図である。
【図13】しわの発生した従来における転写ベルトの上
面図である。
【符号の簡単な説明】 41C〜41K 感光体ドラム 43C〜43K 転写チャージャ 45Ca〜45Ka、45Da、45Fa、45Sa、4
5Cb〜45Kb、45Db、45Fb、45Sb 遊転
ローラ 47Ca〜47Ka、47Cb〜47Kb 展張ローラ 46Ca〜46Ka、46Cb〜46Kb 圧接ローラ 48Ca〜48Ka 、48Cb〜48Kb モータ 60 転写ベルト 64a、64b、65a、65b リブ 70Ca〜70Ka、70Cb〜70Kb 磁性ローラ 450Ca〜450Ka、450Da、450Fa、45
0Sa、450Cb〜450Kb、450Db、450F
b、450Sb 遊転ローラユニット 474Ca〜474Ka、474Cb〜474Kb 対向ロ
ーラ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一の感光体と、感光体から直
    接画像転写され、若しくは画像転写される記録シートを
    吸着搬送する転写ベルトを有する画像形成装置におい
    て、 感光体直下の画像転写位置と、転写ベルトに搬送される
    よう記録シートがベルトの表面に吸着載置される記録シ
    ート吸着開始位置の近傍とのうちの少なくとも一方の位
    置に転写ベルト表面のベルト幅方向両端部を外側へ引っ
    張るベルト展張手段を備えることを特徴とする画像形成
    装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも一の感光体と、感光体から直
    接画像転写され、若しくは画像転写される記録シートを
    吸着搬送する転写ベルトと、転写ベルトの状態をベルト
    表面から読み取るベルト状態検出センサとを有する画像
    形成装置において、 感光体直下の画像転写位置と、転写ベルトに搬送される
    よう記録シートがベルト表面に吸着載置される記録シー
    ト吸着開始位置の近傍と、ベルト状態検出センサの読取
    り位置のうちの一カ所以上の位置に、転写ベルト表面の
    ベルト幅方向両端部を外側へ引っ張るベルト展張手段を
    備えることを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記画像形成装置は、転写ベルト上に複
    数の感光体ドラムが列設され、転写ベルト表面に直接ま
    たは当該ベルト上を搬送される記録シートに画像形成を
    行うタンデム型画像形成装置であることを特徴とする請
    求項1または2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記ベルト展張手段のベルト引っ張り力
    は、スプリングの弾性復元力、転写ベルトに対して斜め
    外方に搬送力を作用する駆動ローラのベルト幅方向に沿
    った搬送分力、若しくは磁石の吸着力若しくは反発力で
    あることを特徴とする請求項1〜3記載の画像形成装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100840595B1 (ko) 2006-02-06 2008-06-23 후지제롯쿠스 가부시끼가이샤 화상 형성 장치
JP2009163073A (ja) * 2008-01-09 2009-07-23 Canon Inc 画像加熱装置

Cited By (3)

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KR100840595B1 (ko) 2006-02-06 2008-06-23 후지제롯쿠스 가부시끼가이샤 화상 형성 장치
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