JPH116467A - フューエルインジェクタ - Google Patents

フューエルインジェクタ

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Publication number
JPH116467A
JPH116467A JP17774097A JP17774097A JPH116467A JP H116467 A JPH116467 A JP H116467A JP 17774097 A JP17774097 A JP 17774097A JP 17774097 A JP17774097 A JP 17774097A JP H116467 A JPH116467 A JP H116467A
Authority
JP
Japan
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housing
joint member
injector
housing body
core tube
Prior art date
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JP17774097A
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English (en)
Inventor
Hajime Goto
一 後藤
Masaru Kanai
勝 金井
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インジェクタ本体のハウジングを3個の部材
から構成することにより、ハウジングの製造を効率化す
ると共に、その強度を向上させる。 【解決手段】 インジェクタ本体21のハウジング22
を、ハウジング本体23、コア筒26およびジョイント
部材27から構成する。そして、ハウジング22の組立
時には、ハウジング本体23内にジョイント部材27を
挿嵌し、このジョイント部材27にコア筒26を嵌合さ
せた後に、ジョイント部材27をハウジング本体23と
コア筒26とにそれぞれ溶着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車用エ
ンジン等の燃料噴射装置に用いて好適なフューエルイン
ジェクタに関する。
【0002】
【従来の技術】ここで、従来技術によるフューエルイン
ジェクタを図6ないし図8に基づいて説明する。
【0003】1は段付き筒状に形成されたインジェクタ
本体、2は該インジェクタ本体1を構成するハウジング
を示し、該ハウジング2は、図6および図7に示す如
く、電磁ステンレス鋼等の磁性材料からなり、大径筒部
3Aおよび小径筒部3Bを有する段付き筒状に形成され
たハウジング本体3と、後述のコア筒5とから構成され
ている。
【0004】そして、ハウジング本体3には、大径筒部
3Aと小径筒部3Bとの間に位置して環状突起3Cが径
方向内向きに突出形成され、該環状突起3Cの内周側は
後述のアンカ11が挿入されるアンカ挿入孔3Dとなっ
ている。また、ハウジング本体3には、後述の噴射ノズ
ル8内に外部から燃料を供給するため4個の燃料ポート
4,4,…が径方向に穿設されている。
【0005】5はハウジング本体3の大径筒部3A内に
設けられたコア筒で、該コア筒5は図7に示す如く、電
磁ステンレス鋼等の磁性材料からなり、後述のジョイン
ト部材6を介してハウジング本体3の環状突起3Cに接
続されている。
【0006】6はハウジング本体3とコア筒5とを接続
するためのジョイント部材で、該ジョイント部材6は、
図7に示す如く、例えば銅、アルミニウム、非磁性ステ
ンレス等の磁性材料により断面L字状の筒体として形成
されている。そして、ジョイント部材6は、例えばろう
付け等の手段により、一端側がろう材7を介してコア筒
5の外周側に固着され、他端側が他のろう材7を介して
ハウジング本体3の環状突起3Cに固着されている。
【0007】8は一端側がハウジング本体3の小径筒部
3B内にかしめ固定された段付き筒状の噴射ノズルで、
該噴射ノズル8には、後述するニードル弁10用の挿嵌
穴8Aと、ニードル弁10が離着座する略円錐状の弁座
8Bと、噴射ノズル8の他端面に開口した噴射口8Cと
が形成されている。また、噴射ノズル8の他端側には、
複数の噴射孔を有するノズルプレート9が取付けられて
いる。
【0008】10は噴射口8Cを開,閉するため噴射ノ
ズル8内に設けられた弁体としてのニードル弁で、該ニ
ードル弁10は、噴射ノズル8の挿嵌穴8A内に摺動可
能に挿嵌された弁軸10Aと、該弁軸10Aの端部に形
成された略円錐状の弁部10Bとを備えている。そし
て、ニードル弁10には、弁軸10Aの一端側にアンカ
11を嵌着するための大径部10Cと、ニードル弁10
の開弁時に後述のストッパプレート12に当接する鍔状
のストッパ部10Dとが設けられている。
【0009】そして、ニードル弁10は、後述する電磁
コイル13からの磁力によりアンカ11を介して開弁さ
れ、このとき弁部10Bは噴射ノズル8の弁座8Bから
所定のリフト量をもって離間する。これにより、噴射ノ
ズル8内の燃料は噴射口8Cからノズルプレート9を介
して外部に噴射される。
【0010】11は磁性材料等によって略筒状に形成さ
れたアンカで、該アンカ11はニードル弁10の大径部
10Cに嵌着され、コア筒5の他端面と所定寸法の隙間
を介して軸方向に対向している。
【0011】12は略U字状またはC字状に形成された
ストッパプレートで、該ストッパプレート12は、ニー
ドル弁10のリフト量を定めるため噴射ノズル8と共に
ハウジング本体3の小径筒部3B内にかしめ固定されて
いる。
【0012】13はハウジング本体3の大径筒部3A内
に収容された電磁コイルで、該電磁コイル13は、大径
筒部3Aとコア筒5との間に配設されたコイルボビン1
3Aと、該コイルボビン13Aに巻装されたコイル13
Bとからなり、大径筒部3Aの開口端側にかしめ固定さ
れた蓋体14によってハウジング本体3内に保持されて
いる。また、コイル13Bはコネクタ15の端子ピン1
5Aと接続されている。そして、電磁コイル13は、ニ
ードル弁10の開弁時に外部から給電されることによ
り、コア筒5を介してアンカ11を磁気的に吸引し、ニ
ードル弁10を上向きに摺動変位させる。
【0013】16はニードル弁10を閉弁方向に常時付
勢する弁ばねで、該弁ばね16は、その付勢力を調整す
るためコア筒5内に嵌合された調整ロッド17とアンカ
11との間に配設されている。そして、弁ばね16は、
ニードル弁10を閉弁時に噴射ノズル8の弁座8Bに着
座させるものである。
【0014】18はハウジング本体3の外周側に嵌合さ
れた筒状のカバーで、該カバー18には、各燃料ポート
4の位置に複数のフィルタ18A,18A,…が設けら
れている。
【0015】従来技術によるフューエルインジェクタは
上述の如き構成を有するもので、燃料ポンプから吐出さ
れる燃料は、燃料配管(図示せず)等を介して各燃料ポ
ート4から噴射ノズル8内に供給される。
【0016】そして、この状態で電磁コイル13のコイ
ル13Bに外部からコネクタ15を介して給電すると、
該コイル13Bがコア筒5を介してアンカ11を磁気的
に吸引することにより、ニードル弁10が弁ばね16に
抗して上向きに摺動変位する。これにより、ニードル弁
10は開弁し、噴射ノズル8内の燃料は噴射口8Cから
ノズルプレート9を介して外部に噴射される。
【0017】また、電磁コイル13に対する給電を停止
すると、ニードル弁10は、弁ばね16の付勢力により
アンカ11と共に下向きに摺動変位し、弁部10Bが前
記弁座8Bに着座して閉弁する。これにより、燃料の噴
射は停止される。
【0018】次に、このように構成される従来技術によ
るフューエルインジェクタについて、ハウジング2を製
造するには、図8に示す如く、まず電磁ステンレス等の
磁性材料により一体形成されたハウジング材料19を予
め用意する。
【0019】次に、ハウジング材料19内にジョイント
部材6を配置した後に、例えばろう付け等の手段によ
り、その一端側をろう材7を介してコア筒5の外周側に
固着する。また、ジョイント部材6の他端側も同様に、
他のろう材7を介してハウジング本体3の環状突起3C
に固着する。
【0020】さらに、ハウジング材料19に対して小径
筒部3B側から環状突起3Cの内周側に切削加工を施
し、図8中に二点鎖線で示す部位を切削すると共に、ア
ンカ挿入孔3Dを形成する。これにより、ハウジング本
体3とコア筒5とは切離され、ジョイント部材6を介し
て接続された状態となる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、ハウジング2を製造するときにハウジング
材料19に対してジョイント部材6をろう付けし、その
後に切削加工を施すことにより、ハウジング本体3とコ
ア筒5とを形成するようにしている。
【0022】しかし、この場合には、ハウジング材料1
9とジョイント部材6の表面に対してろう材7を確実に
固着させるため、これらの表面を酸性溶液等により予め
洗浄する作業が必要となる。また、ジョイント部材6を
ろう付けするときには、ハウジング材料19内の狭い空
間でこれとジョイント部材6との間にろう材7を流し込
む作業を行わなければならず、ろう付け作業に多大な手
間がかかるという問題がある。
【0023】さらに、ハウジング材料19とジョイント
部材6とは、例えばろう付け時に約800〜900℃の
温度で溶融した高温のろう材7から熱伝導を受けること
によって歪みが生じ易くなる。また、ハウジング材料1
9に対する切削加工は、ジョイント部材6をろう付けし
た部位の近傍に施されるため、ろう付け部位の強度が切
削加工時に加わる外力等によって低下する虞れがあり、
信頼性を向上させるのが難しいという問題がある。
【0024】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明はハウジングの製造を容易に行う
ことができ、製造時にハウジングの歪み、強度の低下等
が生じるのを確実に防止できると共に、信頼性を向上さ
せることができるようにしたフューエルインジェクタを
提供することを目的としている。
【0025】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、ハウジングを有するインジェクタ本体
と、該インジェクタ本体に設けられ燃料の噴射口が形成
された噴射ノズルと、該噴射ノズル内に摺動可能に設け
られ前記噴射口を開,閉する弁体と、該弁体を駆動する
ため前記インジェクタ本体内に設けられた電磁コイルと
からなるフューエルインジェクタに適用される。
【0026】そして、請求項1の発明が採用する特徴
は、前記インジェクタ本体のハウジングは、軸方向一側
が開口して内部がコイル収容室となった円筒体となり、
軸方向他側にアンカ挿入孔を有する環状突起が設けられ
た磁性材料からなるハウジング本体と、該ハウジング本
体のコイル収容室内に挿嵌された磁性材料からなるコア
筒と、該コア筒の他端側と前記ハウジング本体の環状突
起との間を接続するための筒状体として形成され、該コ
ア筒と前記ハウジング本体との間にそれぞれ溶接手段に
よって固着された非磁性材料からなるジョイント部材と
から構成したことにある。
【0027】このように構成することにより、ハウジン
グの製造時には、コア筒をジョイント部材を介してハウ
ジング本体のコイル収容室内に挿嵌し、この状態でジョ
イント部材をハウジング本体とコア筒とにそれぞれ溶着
する。これにより、磁性材料からなるハウジング本体の
環状突起とコア筒とを非磁性材料からなるジョイント部
材を介して接続し、ハウジングを製造できる。
【0028】また、請求項2の発明では、前記ジョイン
ト部材は、前記ハウジング本体とコア筒との間に嵌合さ
れることによって仮止めされた状態で、前記溶接手段に
よって固着する構成としている。
【0029】これにより、ハウジング本体に嵌合したジ
ョイント部材に対してコア筒を嵌合し、これらを一体的
に仮止めすると共に、この状態で溶接手段を施してこれ
らを固着させることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
1ないし図5に従って詳細に説明する。
【0031】ここで、図1ないし図4は本発明による第
1の実施例を示し、本実施例では従来技術と同一の構成
要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとす
る。
【0032】21は本実施例によるインジェクタ本体、
22は該インジェクタ本体21を構成するハウジングを
示し、該ハウジング22は、後述のハウジング本体2
3、コア筒26およびジョイント部材27から構成され
ている。
【0033】23は電磁ステンレス鋼等の磁性材料によ
り段付き円筒状に形成されたハウジング本体で、該ハウ
ジング本体23は、図1および図2に示す如く、従来技
術のハウジング本体3とほぼ同様に構成され、軸方向一
側が開口した大径筒部23Aと、該大径筒部23Aの軸
方向他端側に一体形成された小径筒部23Bと、該小径
筒部23Bと大径筒部23Aとの間に位置して径方向内
向きに突出した環状突起23Cとを有し、該環状突起2
3Cの内周側は、アンカ11用のアンカ挿入孔23Dと
なっている。
【0034】そして、ハウジング本体23には、小径筒
部23B内に開口する4個の燃料ポート24,24,…
が径方向に穿設されている。また、大径筒部23A内に
は、電磁コイル13を収容したコイル収容室25が形成
されている。さらに、大径筒部23Aの開口端側には蓋
体14がかしめ固定され、小径筒部23B内には噴射ノ
ズル8がストッパプレート12と共にかしめ固定されて
いる。
【0035】ここで、ハウジング本体23の環状突起2
3Cには、図2および図4に示す如く、アンカ挿入孔2
3Dが一端側で段付き状に拡径することにより、ジョイ
ント部材27を嵌合するための嵌合部23Eが形成され
ている。
【0036】26は磁性材料により形成されたコア筒
で、該コア筒26は、図1および図2に示す如く、従来
技術のコア筒5とほぼ同様に、ハウジング本体23のコ
イル収容室25内に大径筒部23Aと同軸になるように
挿嵌され、一端側が大径筒部23Aから突出すると共
に、その内部には調整ロッド17が嵌合されている。
【0037】また、コア筒26は他端側寄りの部位が僅
かに拡径し、この拡径部の外周側には電磁コイル13の
コイルボビン13Aを嵌合するための周溝26Aが形成
されている。そして、コア筒26の他端側には、図2お
よび図4に示す如く、その外周側が段付き状に縮径する
ことによって環状の段部26Bが形成されている。
【0038】27はハウジング本体23の環状突起23
Cとコア筒26とを接続するためのジョイント部材で、
該ジョイント部材27は、図2および図4に示す如く、
例えば銅、アルミニウム、非磁性ステンレス等の非磁性
材料により短尺の略筒状に形成され、一端側がコア筒2
6の他端側外周に挿嵌されている。また、ジョイント部
材27は、他端側がハウジング本体23の嵌合部23E
内に嵌合されている。
【0039】また、ジョイント部材27の内周側には、
環状のストッパ27Aが径方向内向きに突出形成され、
該ストッパ27Aはコア筒26の段部26Bと当接する
と共に、コア筒26をハウジング本体23に対して軸方
向に位置決めしている。そして、ストッパ27Aは、コ
ア筒26が溶接時の熱膨張等によりハウジング本体23
に対して傾くように歪むのを抑制するものである。
【0040】そして、この状態でジョイント部材27
は、一端側内周が環状の溶接部28Aを介してコア筒2
6の外周側に固着され、他端側外周が環状の溶接部28
Bを介してハウジング本体23の環状突起23Cに固着
されている。これにより、ハウジング本体23とコア筒
26とはジョイント部材27を介して接続されている。
【0041】本実施例によるフューエルインジェクタは
上述の如き構成を有するもので、次にハウジング22の
製造工程について説明する。
【0042】まず、図3中に示すジョイント部材27の
他端側をハウジング本体23の嵌合部23E内に突当た
る位置まで挿嵌する。続いて、コア筒26をジョイント
部材27内に挿嵌し、その段部26Bがジョイント部材
27のストッパ27Aに突当たる位置までコア筒26を
ジョイント部材27内に押込み、ハウジング本体23と
コア筒26とをジョイント部材27を介して仮止め状態
で接続する。
【0043】次に、ジョイント部材27の一端側とコア
筒26との当接部位、およびジョイント部材27の他端
側とハウジング本体23の環状突起23Cとの当接部位
に対して、例えば電子ビーム溶接等によるすみ肉溶接手
段を図4中に示す矢示A,Bの如く全周に亘って施し、
これらの当接部位に溶接部28A,28Bを形成すると
共に、ハウジング本体23、コア筒26およびジョイン
ト部材27を一体的に固着する。
【0044】かくして、本実施例では、ハウジング22
を、ハウジング本体23、コア筒26およびジョイント
部材27から構成したので、ハウジング22の製造時に
は、ジョイント部材27をハウジング本体23の嵌合部
23E内に嵌合し、コア筒26をジョイント部材27内
に挿嵌した後に、該ジョイント部材27をハウジング本
体23とコア筒26とにそれぞれ溶着するだけの簡単な
作業により、ハウジング22を容易に製造でき、ハウジ
ング本体23の環状突起23Cとコア筒26とをジョイ
ント部材27を介して確実に接続することができる。
【0045】従って、本実施例によれば、従来技術のろ
う付けおよびこれに伴う処理等を省略できるから、ハウ
ジング22の製造を効率よく行うことができ、例えばフ
ューエルインジェクタの製造ライン等においてハウジン
グ22を円滑に製造することができる。
【0046】また、ハウジング22がろう材等からの高
熱によって変形するのを防止できると共に、溶接後に切
削加工等を行う必要がなくなり、溶接部28A,28B
の強度を安定して保持でき、信頼性を確実に向上させる
ことができる。
【0047】そして、ジョイント部材27をハウジング
本体23とコア筒26との間に嵌合することにより仮止
めした状態で溶接手段によって固着する構成としたか
ら、ハウジング本体23、コア筒26およびジョイント
部材27を一体的に仮止めした状態で、これらを溶接手
段によって容易に固着させることができ、溶接時の作業
性を確実に向上させることができる。
【0048】さらに、ジョイント部材27にストッパ2
7Aを形成し、コア筒26の段部26Bをストッパ27
Aに当接させたから、例えば溶接用の電子ビーム等を周
回させてコア筒26の外周側に溶接部28Aを形成する
ときには、その途中で溶接の済んだ部位だけが僅かに熱
膨張し、コア筒26がハウジング本体23に対して傾く
ように歪むのをストッパ27Aによって確実に防止する
ことができる。
【0049】また、ハウジング本体23、コア筒26と
ジョイント部材27とを溶接部28A,28Bを介して
固着することにより、ハウジング22の強度を従来技術
によりも向上できると共に、溶接手段として電子ビーム
溶接を用いることにより、溶接部28A,28Bの位
置、溶接の深さ等に対する精度を確実に高めることがで
きる。
【0050】次に、図5は本発明による第2の実施例を
示し、本実施例では前記第1の実施例と同一の構成要素
に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
しかし、本実施例の特徴は、ジョイント部材31に鍔部
31Bを設けたことにある。
【0051】ここで、ジョイント部材31は、第1の実
施例とほぼ同様に非磁性材料から略筒状に形成され、内
周側に環状のストッパ31Aが形成されているものの、
本実施例では、ジョイント部材31の他端側から径方向
外向きに突出する環状の鍔部31Bを設けている。そし
て、鍔部31Bは、ハウジング本体23の環状突起23
Cの上面に当接させ、この状態で電子ビーム溶接等によ
るすみ肉溶接手段により形成された溶接部32によって
環状突起23Cに固着し、コア筒26とジョイント部材
31とを同様に溶接部33によって固着する。
【0052】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得るこ
とができるが、特に本実施例では、ジョイント部材31
に鍔部31Bを設け、該鍔部31Bを溶接部32を介し
てハウジング本体23の環状突起23Cに固着するよう
にしたから、溶接部32を径方向の広い範囲に形成で
き、ジョイント部材31とハウジング本体23との接合
強度をより向上させることができる。
【0053】なお、前記各実施例では、ハウジング22
の側面に形成された各燃料ポート24を介して外部から
噴射ノズル8内に燃料を供給するサイドフィード型のフ
ューエルインジェクタを例に挙げて述べたが、本発明は
これに限らず、インジェクタ本体(コア筒)の軸方向一
端側に外部の燃料ホース等を接続し、この燃料ホース等
を介してインジェクタ本体内に燃料を供給するトップフ
ィード型のフューエルインジェクタに適用してもよい。
【0054】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明によれば、ハ
ウジングを、ハウジング本体、コア筒およびジョイント
部材から構成したので、ハウジングの製造時には、コア
筒をジョイント部材を介してハウジング本体内に挿嵌
し、ジョイント部材をハウジング本体とコア筒とにそれ
ぞれ溶着するだけの簡単な作業により、ハウジング本体
の環状突起とコア筒とをジョイント部材を介して確実に
接続でき、ハウジングを容易に製造することができる。
従って、従来技術のろう付け等の処理を省略できるか
ら、ハウジングの製造を効率よく行うことができ、ハウ
ジングがろう材等からの高熱によって変形するのを防止
できると共に、溶接後に切削加工等を行う必要がなくな
り、溶接部の強度、信頼性を確実に向上させることがで
きる。
【0055】また、請求項2に記載の発明によれば、ジ
ョイント部材をハウジング本体とコア筒との間に嵌合す
ることにより仮止めした状態で溶接手段によって固着す
る構成としたから、ハウジング本体、コア筒およびジョ
イント部材を一体的に仮止めした状態で、これらを溶接
手段によって容易に固着させることができ、溶接時の作
業性を確実に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例によるフューエルインジェクタを
示す縦断面図である。
【図2】図1中のハウジングを拡大して示す縦断面図で
ある。
【図3】ハウジング、コア筒およびジョイント部材を溶
接する前の状態で示す縦断面図である。
【図4】ハウジング本体、コア筒およびジョイント部材
を溶接した後の状態で示す拡大断面図である。
【図5】第2の実施例によるフューエルインジェクタを
示す拡大断面図である。
【図6】従来技術によるフューエルインジェクタを示す
縦断面図である。
【図7】図6中のハウジングを拡大して示す縦断面図で
ある。
【図8】ハウジング材料に対して切削加工を施すことに
よりハウジング本体とコア筒とを形成する状態を示す縦
断面図である。
【符号の説明】
8 噴射ノズル 8C 噴射口 10 ニードル弁(弁体) 13 電磁コイル 21 インジェクタ本体 22 ハウジング 23 ハウジング本体 25 コイル収容室 26 コア筒 27,31 ジョイント部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングを有するインジェクタ本体
    と、該インジェクタ本体に設けられ燃料の噴射口が形成
    された噴射ノズルと、該噴射ノズル内に摺動可能に設け
    られ前記噴射口を開,閉する弁体と、該弁体を駆動する
    ため前記インジェクタ本体内に設けられた電磁コイルと
    からなるフューエルインジェクタにおいて、 前記インジェクタ本体のハウジングは、 軸方向一側が開口して内部がコイル収容室となった円筒
    体となり、軸方向他側にアンカ挿入孔を有する環状突起
    が設けられた磁性材料からなるハウジング本体と、 該ハウジング本体のコイル収容室内に挿嵌された磁性材
    料からなるコア筒と、 該コア筒の他端側と前記ハウジング本体の環状突起との
    間を接続するための筒状体として形成され、該コア筒と
    前記ハウジング本体との間にそれぞれ溶接手段によって
    固着された非磁性材料からなるジョイント部材とから構
    成したことを特徴とするフューエルインジェクタ。
  2. 【請求項2】 前記ジョイント部材は、前記ハウジング
    本体とコア筒との間に嵌合されることによって仮止めさ
    れた状態で、前記溶接手段によって固着する構成として
    なる請求項1に記載のフューエルインジェクタ。
JP17774097A 1997-06-18 1997-06-18 フューエルインジェクタ Pending JPH116467A (ja)

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JP17774097A JPH116467A (ja) 1997-06-18 1997-06-18 フューエルインジェクタ

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