JP2008063952A - 電磁式燃料噴射弁 - Google Patents

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竜二 青木
Akiyoshi Ohashi
昭義 大橋
Junichi Miyashita
純一 宮下
Ryohei Kimura
亮平 木村
Koji Kitamura
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Abstract

【課題】切粉を発生させず,また各部に無用な変形を与えることなく,リテーナの,弁ばねの固定端を支承する前端部の軸方向位置を容易に調節できるようにして,弁ばねのセット荷重を調整し得る電磁式燃料噴射弁を提供する。
【解決手段】可動コア12と,それの縦孔21に配設されるパイプ状のリテーナ23との間に弁ばね22を縮設し,固定コア5には,その縦孔21に連通する燃料入口筒26を連設した電磁式燃料噴射弁において,固定コア5に,縦孔21の後端から半径方向に広がる環状段部37を形成し,この環状段部37に外周側を固定される環状端壁部40の内周端部40aに,縦孔21に挿入されるリテーナ23を一体に連設し,環状端壁部40の内周端部40aを,それの軸方向の塑性変形によりリテーナ23の軸方向位置を調節して弁ばね22のセット荷重を調整する調節変形部40aとした。
【選択図】 図2

Description

本発明は,主として内燃機関の燃料供給系に使用される燃料噴射弁に関し,特に,前端部に弁座を有する弁座部材と,この弁座部材の後端に同軸に結合される磁性筒体と,この磁性筒体の後端に同軸に結合される非磁性カラーと,この非磁性カラーの後部に嵌合固定される固定コアとで弁ハウジングを構成し,この弁ハウジングに,前記弁座に着座可能の弁体及び,この弁体の後端に連設されて前記固定コアの前端吸引面に対向する可動コアよりなる弁組立体を配設し,前記弁体の前記弁座への着座方向へ前記弁組立体を付勢すべく,前記可動コアと,前記固定コアの縦孔に配設されるリテーナとの間に弁ばねを縮設し,前記固定コアには,その縦孔に連通する燃料入口筒を連設した,電磁式燃料噴射弁の改良に関する。
かゝる電磁式燃料噴射弁は,下記特許文献1に開示されるように既に知られている。
特開2006−9754号公報
かゝる電磁式燃料噴射弁において,弁ばねのセット荷重は,電磁力による弁体の開弁時期を決定する重要なファクタであり,従来,この弁ばねのセット荷重の調整は,弁ばねの固定端を支承するリテーナの固定コアへの固定位置を調節することにより,行われていた。リテーナの固定コアへの固定位置の調節手法には,(1) リテーナを固定コアの縦孔内周面への圧入固定する際,その圧入深さを調節する手法と,(2) 固定コアの外周からかしめによりリテーナを固定する際,リテーナの固定コア縦孔への挿入深さを調節する手法とがあるが,(1) の手法では圧入に伴ない切粉が多少とも発生するため,これが燃料経路に侵入しないよう充分な清掃が必要であり,また(2) では,固定コアの外周からのかしめ力により,固定コアその他に多少とも無用な変形を与えることになる。
本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたもので,切粉を発生させず,また各部に無用な変形を与えることなく,リテーナの,弁ばねの固定端を支承する前端部の軸方向位置を容易に調節できるようにして,弁ばねのセット荷重を調整し得る前記電磁式燃料噴射弁を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために,本発明は,前端部に弁座を有する弁座部材と,この弁座部材の後端に同軸に結合される磁性筒体と,この磁性筒体の後端に同軸に結合される非磁性カラーと,この非磁性カラーの後部に嵌合固定される固定コアとで弁ハウジングを構成し,この弁ハウジングに,前記弁座に着座可能の弁体及び,この弁体の後端に連設されて前記固定コアの前端吸引面に対向する可動コアよりなる弁組立体を配設し,前記弁体の前記弁座への着座方向へ前記弁組立体を付勢すべく,前記可動コアと,前記固定コアの縦孔に配設されるリテーナとの間に弁ばねを縮設し,前記固定コアには,その縦孔に連通する燃料入口筒を連設した,電磁式燃料噴射弁において,前記固定コアに,前記縦孔の後端から半径方向に広がる環状段部を形成し,この環状段部に外周側を固定される環状端壁部の内周端部に,前記縦孔に挿入される前記リテーナを一体に連設し,前記環状端壁部の内周端部を,それの軸方向の塑性変形により前記リテーナの軸方向位置を調節して前記弁ばねのセット荷重を調整する調節変形部としたことを第1の特徴とする。
また本発明は,第1の特徴に加えて,前記固定コアと前記環状端壁部の内周端部との間に,該内周端部の塑性変形を吸収する環状の空所を設けたことを第1の特徴とする。
さらに本発明は,第1又は第2の特徴に加えて,前記環状端壁部に,該環状端壁部の強度を他の部分よりも弱くする手段を施したことを第3の特徴とする。
さらにまた本発明は,第3の特徴に加えて,前記手段として,前記環状端壁部の肉厚を他の部分の肉厚より小さく設定したことを第4の特徴とする。
さらにまた本発明は,第3の特徴に加えて,前記手段として,前記環状端壁部に複数の肉抜き孔を設けたことを第5の特徴とする。
さらにまた本発明は,第1〜第3の特徴の何れかに加えて,前記環状端壁部の外周側を前記固定コアに環状溶接を介して液密に結合したことを第6の特徴とする。
さらにまた本発明は,第1〜第3の特徴の何れかに加えて,前記固定コアの後端面外周部に前記燃料入口筒を連設する一方,前記リテーナには,前記環状端壁部の外周端から後方に延びる大径の連結筒部を設け,この連結筒部を前記燃料入口筒に圧入もしくは溶接により固定したことを第7の特徴とする。
さらにまた本発明は,第1〜第3の特徴の何れかに加えて,前記リテーナと,前記環状端壁部の外周端から後方に延びる前記燃料入口筒とを単一素材より一体に形成して,リテーナ・燃料入口筒結合体を構成したことを第8の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば,固定コアの環状段部に当接する環状端壁部の内周端部,即ち調節変形部を軸方向に塑性させるという,極めて簡単な手法で弁ばねのセット荷重を調整することができる。しかも,固定コアと,その縦孔に挿入されるリテーナとの間には圧入部が存在しないので,切粉の発生もなく,調節変形部の塑性変形は,他の部分に無用な変形を与えることもなく,常に電磁式燃料噴射弁の安定した性能を確保することができる。
本発明の第2の特徴によれば,調節変形部の塑性変形を,その外側の環状の空所に吸収させ,他の隣接部材への変形波及を確実に防ぐことができる。
本発明の第3の特徴によれば,環状端壁部の強度を他の部分よりも弱くすることにより,調節変形部を比較的小さい荷重により塑性変形させることができ,弁ばねのセット荷重の調整を容易に行うことができる。
本発明の第4の特徴によれば,環状端壁部の肉厚を他の部分の肉厚より小さく設定するという簡単な構成により,環状端壁部の強度を他の部分よりも弱くすることができ,調節変形部の小荷重による塑性変形を可能にして,弁ばねのセット荷重の調整を容易に行うことができる。
本発明の第5の特徴によれば,環状端壁部に複数の肉抜き孔を設けるという簡単な構成により,環状端壁部の強度を他の部分よりも弱くすることができ,調節変形部の小荷重による塑性変形を可能にして,弁ばねのセット荷重の調整を容易に行うことができる。
本発明の第6の特徴によれば,固定コア及び環状端壁部間を結合する環状溶接部を利用して,固定コアの縦孔から固定コアの後方への燃料漏れを防ぐことができる。
本発明の第7の特徴によれば,形状や寸法の異なる燃料入口筒に対応して,連結筒部の形状及び寸法を変えるだけで,環状端壁部付きのリテーナを固定コアに取り付けることができ,多機種生産に有効である。
本発明の第8の特徴によれば,リテーナ・燃料入口筒結合体は,安価な単一の鋼管より成形が可能であり,部品点数の削減と相俟って,電磁式燃料噴射弁のコスト低減に寄与し得る。
本発明の実施の形態を,添付図面に示す本発明の好適な実施例に基づいて以下に説明する。
図1は本発明の第1実施例に係る電磁式燃料噴射弁の縦断面図,図2は図1の2部拡大図,図3は同電磁式燃料噴射弁における弁ばねのセット荷重調整工程説明図で,(a)は調整前,(b)は調整後の状態を示す。図4は本発明の第2実施例を示す,リテーナ・燃料入口管結合体の縦断面図,図5は図4の5−5線断面図,図6は図4中の肉抜き孔の変形例を示す,図5との対応図,図7は図4中の肉抜き孔の他の変形例を示す,図5との対応図,図8は本発明の第2実施例を示す,図3(a)との対応図,図9は本発明の第3実施例を示す,図3(a)との対応図,図10は本発明の第4実施例を示す,図3(a)との対応図である。
先ず,図1〜図5に示す本発明の第1実施例の説明より始める。図1において,燃料噴射弁Iの弁ハウジング2は,前端部に弁座8を有する円筒状の弁座部材3と,この弁座部材3の後端に同軸状に液密に溶接される磁性筒体4と,この磁性筒体4の後端に同軸状に液密に溶接される非磁性カラー6と,この非磁性カラー6の後端部内周面に同軸状に液密に嵌合,固定される固定コア5と,この固定コア5の後端部に同軸状に液密に連結される燃料入口筒26とで構成される。
弁座部材3には,円錐状の弁座8の中心部を貫通する弁孔7と,弁座8の後端に連なる円筒状の第1ガイド孔9と,この第1ガイド孔9の後端に連なる,それより大径の第2ガイド孔9′とが設けられる。
非磁性カラー6の前端部には,固定コア5と嵌合しない部分が残され,その部分から弁座部材3に至る弁ハウジング2内に弁組立体Vが収容される。この弁組立体Vは,前記ガイド孔9に摺動自在に嵌合されて弁座8に対し開閉動作する球状の弁部16及びそれを支持する中空の杆部17からなる弁体18と,杆部17に溶接されて固定コア5の前端吸引面に対向する可動コア12とからなっており,その可動コア12の前端部は前記第2ガイド孔9′に摺動可能に嵌合される。
弁組立体Vには,可動コア12の後端面から弁部16の手前で終わる縦孔19と,この縦孔19を,杆部17の外周面に連通する複数の横孔20と,弁部16の外周面に形成されて上記横孔20に連なる複数の面取り部16aとが設けられる。縦孔19の途中には,可動コア12内周面の段部よりなるばね座24が設けられる。
また固定コア5には,弁組立体Vの縦孔19と連通する深い縦孔21と,固定コア5の後端面に開口する,縦孔21より大径で浅い取り付け孔36とが設けられ,これら縦孔21及び取り付け孔36間には平坦な環状段部40が形成される。
一方,前記燃料入口筒の前端には,それより小径のパイプ状リテーナ23が環状端壁部40を介して一体に連設され,これによりリテーナ・燃料入口筒結合体25が構成される。このリテーナ・燃料入口筒結合体25は,単一の鋼管を絞り加工することにより製作したもので,環状端壁部40の肉厚は,リテーナ23や燃料入口筒26の肉厚より小さく設定される。
而して,リテーナ23は固定コア5の縦孔21内に緩く嵌装し,燃料入口筒26の前端部は固定コア5の取り付け孔36に嵌合して環状端壁部40を環状段部40に当接させ,燃料入口筒26を環状の溶接部43を介して固定コア5の後端に液密に結合する。こうして燃料入口筒26は固定コア5に液密に固定され,縦孔21から固定コア5後方への燃料漏れを防ぐことができる。その際,このリテーナ23と可動コア12のばね座24との間にコイルばねよりなる弁ばね22が縮設され,これにより弁組立体Vは,その弁部16の弁座8との着座方向に付勢される。
可動コア12の内周面には,高硬度で非磁性の円筒状ストッパ部材14が弁ばね22を囲繞するようにして固着される。このストッパ部材14は,その外端を可動コア12の後端吸引面から僅かに突出させていて,通常,弁組立体Vの開弁ストロークに相当する間隙を存して固定コア5の前端吸引面と対置される。
弁ハウジング2の外周にはコイル組立体28が嵌装される。このコイル組立体28は,磁性筒体4から固定コア5にかけてそれらの外周面に嵌合するボビン29と,これに巻装されるコイル30とからなっており,このコイル組立体28を収容する円筒状のコイルハウジング31が磁性筒体4に一体に連設される。このコイルハウジング31の開放された後端部と固定コア5との間にヨーク35が圧入固定される。
弁座部材3の前端面には,前記弁孔7に連通する複数の燃料噴孔11が穿設されたインジェクタプレート10が,その外周部をレーザ溶接により環状に接合される。このインジェクタプレート10の前面外周部を覆うキャップ42が弁座部材3の外周面に嵌合固定され,このキャップ42とコイルハウジング31の前端面との間に,弁座部材3の外周面に密接するOリング等のシール部材41が装着される。このシール部材41は,エンジンの吸気系部材に設けられる取り付け孔に電磁式燃料噴射弁Iの前端部が嵌装されるとき,その取り付け孔の内周面に密接して,取り付け孔をシールするものである。
コイルハウジング31の後半部から燃料入口筒26にかけて,それらの外周面に射出成形による硬質合成樹脂製の被覆体32が形成される。その際,コイルハウジング31の一部に形成されたスリット31sを通して上記合成樹脂がコイルハウジング31内に充填されてコイル組立体28を埋封する。またこの被覆体32の中間部には,一側方に突出するカプラ34が一体成形され,このカプラ34は,コイル30に連なる給電用端子33を保持する。
燃料入口筒26の入口に燃料フィルタ27が装着され,この燃料フィルタ27の後端のフランジ27aと,前記被覆体32の後端面との間に,燃料入口筒26の後端部外周面に密接するOリング等のシール部材44が嵌装される。
而して,コイル30を消磁した状態では,弁ばね22の付勢力で弁組立体Vは前方に押圧され,弁体18を弁座8に着座させている。この状態では,図示しない燃料ポンプから燃料入口筒26に圧送された燃料は,パイプ状のリテーナ23内部,弁組立体Vの縦孔19及び横孔20を通して弁座部材3内に待機させられる。
コイル30を通電により励磁すると,それにより生ずる磁束が固定コア5からヨーク35,コイルハウジング31及び磁性筒体4を経て,非磁性カラー6を迂回しながら可動コア12へ,そして固定コア5へと順次走り,これに伴い発生する磁力により可動コア12が弁ばね22のセット荷重に抗して固定コア5に吸引され,弁体18が弁座部材3の弁座8から離座するので,弁座部材3内の高圧燃料は,弁座8に沿って弁孔7側に進み,燃料噴孔11から微粒化しながらエンジンに向けて噴射される。
ところで,このような燃料噴射を,そのタイミング及び量において適正に行うために,コイル30への通電時,所定の電流に正確に対応して弁体18を開弁させる必要があり,そのため弁ばね22のセット荷重の調整は重要であり,本発明では,次のような構造により,弁ばね22のセット荷重の調整を可能にする。
図2に示すように,固定コア5において,リテーナ23の後端に連なる環状端壁部40の内周端部40aと,固定コア5との間に環状空所39を設けるように,環状段部40及び縦孔21との間に,後方に向かって拡径する円錐面38が形成される。そして,前記環状端壁部40の内周端部40aは,これを環状空所39側に向かって塑性変形することでリテーナ23の軸方向位置を調整する調節変形部とされる。
その調整方法について説明すると,先ず,リテーナ・燃料入口筒結合体25を固定コア5に取り付ける際には,予め弁ばね22のセット荷重を所定値より弱めに設定しておく。そして,リテーナ・燃料入口筒結合体25の固定コア5への取り付け後,図3(a)に示すように,棒状治具Jを燃料入口筒26内に挿入して,その先端の円錐部Jaを前記内周端部40aに係合させて,それを環状空所39に向けて押圧し,図3(b)に示すように,塑性変形させる。すると,その塑性変形に伴ない,弁ばね22の固定端を支承するリテーナ23が弁ばね22側に変位するので,その変位分eだけ弁ばね22を圧縮して,そのセット荷重を増加調整することができる。その間,弁座部材3の弁孔7側から弁体18に開弁方向に荷重を加えて,弁体18の開弁時の荷重を調べ,その開弁荷重が規定値になったとき,治具Jの内周端部40aに対する荷重を解除し,調整作業を終了する。
こうして,固定コア5の環状段部40に当接する,環状端壁部40の内周端部40a,即ち調節変形部40aを軸方向に塑性させる,極めて簡単な手法で弁ばね22のセット荷重を調整することができる。しかも固定コア5と,その縦孔21に緩く挿入されるリテーナ23と間には圧入部が存在しないから,切粉の発生もなく,調節変形部40aの塑性変形は,その外側の環状空所に吸収され,他の隣接部材への変形を波及を防ぐことができる。切粉の除去工程が不要となり,また無用な変形により電磁式燃料噴射弁Iの性能の変化を回避することができる。
またリテーナ23及び燃料入口筒26を,安価な単一の鋼管より成形してリテーナ・燃料入口筒結合体25が構成されるので,部品点数の削減と相俟って,電磁式燃料噴射弁Iのコスト低減に寄与し得る。
しかも,その際,環状端壁部40の肉厚は,リテーナ23や燃料入口筒26の肉厚より小さく設定して,環状端壁部40の強度を他の部分より弱くしてあるから,調節変形部40aを比較的小さい荷重により塑性変形させることができ,弁ばね22のセット荷重の調整を容易に行うことができる。
次に,図4及び図5に示す本発明の第2実施例について説明する。
この第2実施例では,環状端壁部40の強度を他の部分より弱くするために,その内周端部40a,即ち調節変形部40aに環状配列の複数の肉抜き孔46,46…が穿設される。その他の構成は前実施例と同様であるので,図4及び図5中,前実施例と対応する部分には同一の参照符号を付して,重複する説明を省略する。
この第2実施例においても,環状端壁部40の肉厚を小さくした前実施例と同様に,調節変形部40aを比較的小さい荷重により塑性変形させることができ,弁ばね22のセット荷重の調整を容易に行うことができる。
また上記肉抜き孔46,46…は,図6及び図7に示すように,その孔の形状を変えて,調節変形部40aを囲むように環状端壁部40に穿設することもできる。
次に,図8に示す本発明の第3実施例について説明する。
この第3実施例では,固定コア5の後端面外周部に,固定コア5とは別体の燃料入口筒26が環状溶接部47を介して液密に結合され,この燃料入口筒26に,環状端壁部40の外周端から後方へ延びる大径の連結筒部23aが圧入固定される。その組立時には,先ず,燃料入口筒26への連結筒部23aの圧入を行い,その際に発生した切粉を除去した後,固定コア5の縦孔21にリテーナ23を挿入しながら,固定コア5の,環状段部40を含む後端面に燃料入口筒26の前端面及び環状端壁部40を重ね,固定コア5及び燃料入口筒26間を溶接する。その他の構成は,第1実施例と同様であるので,図8中,第1実施例と対応する部分には同一の参照符号を付して,重複する説明を省略する。
この第3実施例によれば,燃料入口筒26を,安価な非磁性材料で構成することができる。また形状や寸法の異なる燃料入口筒26に対応して,連結筒部23aの形状及び寸法を変えるだけで,環状端壁部40付きのリテーナ23を固定コア5に取り付けることができ,多機種生産に有効である。
次に,図9に示す本発明の第4実施例について説明する。
この第4実施例では,固定コア5と燃料入口筒26とが,同一の磁性材料で一体に構成される。その他のの構成は,第3実施例と同様と同様であるので,図9中,第3実施例と対応する部分には同一の参照符号を付して,重複する説明を省略する。
この第4実施例によれば,固定コア5及び燃料入口筒26の一体成形により,それらの結合工程が不要となる。
最後に,図10に示す本発明の第5実施例について説明する。
この第5実施例では,個別に構成した固定コア5,リテーナ23付きの環状端壁部40及び燃料入口筒26の三者が重ねられ,そして共通の環状溶接部48を介して液密に結合される。その他の構成は,第1実施例と同様であるので,図10中,第1実施例と対応する部分には同一の参照符号を付して,重複する説明を省略する。
この第5実施例によれば,固定コア5,リテーナ23付きの環状端壁部40及び燃料入口筒26の三者を,それぞれの要求特性に対応して材料で構成することができ,しかもこれら三者を共通の環状溶接部48により一挙に液密に結合し得るので,構造及び製造工程の簡素化に寄与し得る。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
本発明の第1実施例に係る電磁式燃料噴射弁の縦断面図。 図1の2部拡大図。 同電磁式燃料噴射弁における弁ばねのセット荷重調整工程説明図で,(a)は調整前,(b)は調整後の状態を示す。 本発明の第2実施例を示す,リテーナ・燃料入口管結合体の縦断面図。 図4の5−5線断面図。 図4中の肉抜き孔の変形例を示す,図5との対応図。 図4中の肉抜き孔の他の変形例を示す,図5との対応図。 本発明の第2実施例を示す,図3(a)との対応図。 本発明の第3実施例を示す,図3(a)との対応図。 本発明の第4実施例を示す,図3(a)との対応図。
符号の説明
I・・・・・電磁式燃料噴射弁
V・・・・・弁組立体
2・・・・・弁ハウジング
3・・・・・弁座部材
4・・・・・磁性筒体
5・・・・・固定コア
6・・・・・非磁性カラー
8・・・・・弁座
12・・・・可動コア
18・・・・弁体
21・・・・縦孔
22・・・・弁ばね
23・・・・リテーナ
23a・・・連結筒部
25・・・・リテーナ・燃料入口管結合体
26・・・・燃料入口筒
37・・・・環状段部
40・・・・環状端壁部
40a・・・内周端部,調節変形部
43,48・・・環状溶接部
46・・・・肉抜き孔

Claims (8)

  1. 前端部に弁座(8)を有する弁座部材(3)と,この弁座部材(3)の後端に同軸に結合される磁性筒体(4)と,この磁性筒体(4)の後端に同軸に結合される非磁性カラー(6)と,この非磁性カラー(6)の後部に嵌合固定される固定コア(5)とで弁ハウジング(2)を構成し,この弁ハウジング(2)に,前記弁座(8)に着座可能の弁体(18)及び,この弁体(18)の後端に連設されて前記固定コア(5)の前端吸引面に対向する可動コア(12)よりなる弁組立体(V)を配設し,前記弁体(18)の前記弁座(8)への着座方向へ前記弁組立体(V)を付勢すべく,前記可動コア(12)と,前記固定コア(5)の縦孔(21)に配設されるリテーナ(23)との間に弁ばね(22)を縮設し,前記固定コア(5)には,その縦孔(21)に連通する燃料入口筒(26)を連設した,電磁式燃料噴射弁において,
    前記固定コア(5)に,前記縦孔(21)の後端から半径方向に広がる環状段部(37)を形成し,この環状段部(37)に外周側を固定される環状端壁部(40)の内周端部(40a)に,前記縦孔(21)に挿入される前記リテーナ(23)を一体に連設し,前記環状端壁部(40)の内周端部(40a)を,それの軸方向の塑性変形により前記リテーナ(23)の軸方向位置を調節して前記弁ばね(22)のセット荷重を調整する調節変形部(40a)としたことを特徴とする,電磁式燃料噴射弁。
  2. 請求項1記載の電磁式燃料噴射弁において,
    前記固定コア(5)と前記環状端壁部(40)の内周端部(40a)との間に,該内周端部(40a)の塑性変形を吸収する環状の空所(39)を設けたことを特徴とする,電磁式燃料噴射弁。
  3. 請求項1又は2記載の電磁式燃料噴射弁において,
    前記環状端壁部(40)に,該環状端壁部(40)の強度を他の部分よりも弱くする手段を施したことを特徴とする,電磁式燃料噴射弁。
  4. 請求項3記載の電磁式燃料噴射弁において,
    前記手段として,前記環状端壁部(40)の肉厚を他の部分の肉厚より小さく設定したことを特徴とする,電磁式燃料噴射弁。
  5. 請求項3記載の電磁式燃料噴射弁において,
    前記手段として,前記環状端壁部(40)に複数の肉抜き孔(46)を設けたことを特徴とする,電磁式燃料噴射弁。
  6. 請求項1〜3の何れかに記載の電磁式燃料噴射弁において,
    前記環状端壁部(40)の外周側を前記固定コア(5)に環状溶接(43,48)を介して液密に結合したことを特徴とする,電磁式燃料噴射弁。
  7. 請求項1〜3の何れかに記載の電磁式燃料噴射弁において,
    前記固定コア(5)の後端面外周部に前記燃料入口筒(26)を連設する一方,前記リテーナ(23)には,前記環状端壁部(40)の外周端から後方に延びる大径の連結筒部(23a)を設け,この連結筒部(23a)を前記燃料入口筒(26)に圧入もしくは溶接により固定したことを特徴とする,電磁式燃料噴射弁。
  8. 請求項1〜3の何れかに記載の電磁式燃料噴射弁において,
    前記リテーナ(23)と,前記環状端壁部(40)の外周端から後方に延びる前記燃料入口筒(26)とを単一素材より一体に形成して,リテーナ・燃料入口筒結合体(25)を構成したことを特徴とする,電磁式燃料噴射弁。
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