JPH1164575A - 加圧水型原子力発電所の2次系ライン水処理装置 - Google Patents

加圧水型原子力発電所の2次系ライン水処理装置

Info

Publication number
JPH1164575A
JPH1164575A JP9246205A JP24620597A JPH1164575A JP H1164575 A JPH1164575 A JP H1164575A JP 9246205 A JP9246205 A JP 9246205A JP 24620597 A JP24620597 A JP 24620597A JP H1164575 A JPH1164575 A JP H1164575A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
desalination
steam generator
condensate
desalination device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9246205A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3800571B2 (ja
Inventor
Katsumi Okugawa
克巳 奥川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Organo Corp
Original Assignee
Organo Corp
Japan Organo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Organo Corp, Japan Organo Co Ltd filed Critical Organo Corp
Priority to JP24620597A priority Critical patent/JP3800571B2/ja
Publication of JPH1164575A publication Critical patent/JPH1164575A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3800571B2 publication Critical patent/JP3800571B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A20/00Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
    • Y02A20/124Water desalination
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Landscapes

  • Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Treatment Of Water By Ion Exchange (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加圧水型原子力発電所の2次系ライン水を高
pH値に調整し、高いアンモニア濃度とした場合でも処
理装置の長時間の連続運転を可能にする。 【解決手段】 蒸気発生器11に、脱塩室にカチオン交
換体のみを充填してなる電気脱イオン装置25Aを連結
すると共に、該装置25Aにイオン交換式脱塩装置26
Aを連結し、蒸気発生器11から取り出したブローダウ
ン水をまず電気脱イオン装置25Aにて脱塩処理し、ア
ンモニウムイオンの荒取りを行ない、次いで、電気脱イ
オン装置25Aの出口水をイオン交換式脱塩装置26A
に通水し、脱塩処理する。脱塩処理した処理水を、処理
水管27、復水管17を通して蒸気発生器11に還流す
る。復水管17に復水脱塩装置19を連結すると共に、
これと並列的にバイパス管22を設け、復水は通常、バ
イパス管22を通るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は加圧水型原子力発電
所の2次系内を流れる水を浄化するための水処理装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】加圧水型原子力発電所では、原子炉から
熱を取り出す1次系と、蒸気を発生させてタービンを回
す2次系とが蒸気発生器を介して分離されている。蒸気
発生器は原子炉1次系の高温、高圧水から熱交換により
高圧の蒸気を発生させる熱交換器である。2次系におい
ては、タービンを駆動して発電を行なった後、蒸気を復
水器で冷却し、復水となし、この復水を蒸気発生器に戻
している。この2次系には湿分分離機器、給水加熱器等
の機器が接続されており、これら機器を含む配管系統の
腐食の問題があり、この腐食の発生を防止するため従来
から水処理対策が施されてきた。
【0003】従来の水処理対策は、アンモニア添加によ
るpH調整、ヒドラジン添加による脱酸素、及び復水脱
塩装置による脱塩処理である。復水脱塩装置はカチオン
交換体及びアニオン交換体を使用してなるイオン交換式
脱塩装置であり、該復水脱塩装置は図4に示すように復
水器1の後段に設置され、復水器1からの復水をこの復
水脱塩装置2で脱塩処理し、脱塩処理された水は脱気器
3、給水加熱器4を通して蒸気発生器5に戻される。図
中、6はタービン、7は発電機、8は復水ポンプであ
る。蒸気発生器5では系内に持ち込まれた塩類等の不純
物及び腐食生成物が濃縮されるため、蒸気発生器内部の
腐食の問題や蒸気発生器の伝熱管への腐食生成物の付着
の問題が発生する。伝熱管への腐食生成物の付着は伝熱
性能の低下をもたらすばかりでなく、伝熱管の腐食損傷
の要因ともなる。そのため、従来は図4に示すように、
蒸気発生器5内の水を一部ブローダウンし、このブロー
ダウン水を復水器1に導入し、復水と混合されたブロー
ダウン水を復水脱塩装置2に通して脱塩処理し、しかる
後、蒸気発生器5に戻すようにしていた。
【0004】蒸気発生器の伝熱管に付着する腐食生成物
は、2次系の機器及び配管内表面から発生し、復水中に
微量存在するクラッドであり、このクラッドとしては大
部分が鉄酸化物(鉄クラッド)である。従来、鉄酸化物
の発生を防止するための水処理対策として、2次系内の
水にアンモニアを添加してpHを9.2という高い値に
調整して運転を行なっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、蒸気系
統の機器、配管内表面では気液二相流域であるところ、
アンモニアの気液分配率が1以上のため、当該気液二相
流域における液相中のアンモニア濃度が小さくなり、p
Hが9.2より低い値となって、結果的に鉄酸化物の生
成を抑制できないという問題が生じていた。上記した従
来技術の欠点を解決するための水質改善対策として、2
次系内の水のアンモニア濃度を上昇させ、気液二相流域
での液相側のpHの低下を防止して鉄酸化物の生成を抑
制させることが提案されている。そのためにはpHを
9.2より更に上昇させる必要があり、検討の結果、好
ましくは、pH9.8となるようにアンモニア濃度を上
昇させると、鉄酸化物の生成を抑制できることがわかっ
ている。しかしながら、次のような問題点が生じる。
【0006】即ち、pHを9.8に設定した場合、pH
9.2のときに比べアンモニア濃度は約10倍となる。
pH9.2に設定した場合、アンモニア濃度は約1pp
m程度なので、図4に示す復水脱塩装置2にて脱塩処理
を行なったとき、該復水脱塩装置2は通常、複数の脱塩
塔を備えていて一つの脱塩塔については通常、10日に
一度再生処理を行なえば済むが、pHを9.8に設定す
ると、アンモニア濃度は約10ppmとなり、1日です
べての脱塩塔の再生処理を行なう必要性が生じる。1日
ですべての脱塩塔を再生処理するのは、再生時間が長時
間となるので実際上不可能であり、従ってpHを9.8
に設定した場合は復水脱塩装置2において通常のH−O
H型運転を行なうことは不可能となる。尚、火力発電所
における復水脱塩装置のようにアンモニア型運転を採用
すると、カチオン交換樹脂におけるナトリウムイオンと
アンモニウムイオンの選択係数の相違から、ナトリウム
イオンが多量にリークするため、H−OH型運転に代え
てアンモニア型運転を行なうこともまた不可能である。
このように、2次系の水を高pHにすると水処理のため
の処理装置の稼働を連続して長時間行なうことができな
いという問題があった。
【0007】本発明者は上記の従来技術の持つ欠点に鑑
み、2次系内の水のpHを9.2より上昇させた場合に
おいて、復水器からの復水を復水脱塩装置で脱塩処理す
ることなく(即ち、復水脱塩装置をバイパスして)蒸気
発生器に戻し、一方、蒸気発生器からのブローダウン水
をイオン交換式脱塩装置により脱塩処理することを検討
した。その結果、次の問題点を生じることが判明した。
即ち、ブローダウン水の量は復水の量に比べて遙かに少
ないとはいえ、ブローダウン水のpHは9.2を越える
高pH値を有しているため、イオン交換式脱塩装置はイ
オン交換体の交換容量が早期に貫流点に到達してしま
い、復水脱塩装置による脱塩処理におけると同様、通常
のH−OH型運転を行なうことができないという問題点
を生じる。
【0008】そこで、本発明者は更に研究を進めた結
果、イオン交換式脱塩装置の前段に、薬液による再生処
理が不要な脱塩装置を設けることにより、上記した問題
点を解消し、高pHであっても通常のH−OH型運転を
長時間連続して行なうことができるという知見を得、こ
の知見に基づき本発明を完成した。本発明は、2次系内
の水のpHを9.2より上昇させることによって鉄酸化
物の生成を確実に抑制して、蒸気発生器の電熱管への鉄
酸化物の付着を防止できる、加圧水型原子力発電所の2
次系ライン水処理装置を提供することを目的とする。ま
た本発明は、そのような9.2を越える高いpH値に調
整された水の脱塩処理であっても何ら支障なく脱塩処理
を行なうことができ、通常のH−OH型運転を確保でき
る、加圧水型原子力発電所の2次系ライン水処理装置を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、(1)蒸
気発生器から供給される水蒸気によりタービンを駆動し
て発電を行った後、水蒸気を復水器で冷却して復水とな
し、この復水を蒸気発生器に戻す加圧水型原子力発電所
の2次系ラインの水処理装置であって、上記復水を蒸気
発生器に戻す復水循環路に配設された復水脱塩装置と、
上記復水が復水脱塩装置を通らずに蒸気発生器に還流さ
れることができるように復水循環路に設けられたバイパ
ス路と、蒸気発生器から取り出したブローダウン水を脱
塩処理する第1脱塩装置と、該第1脱塩装置の後段に設
置され、第1脱塩装置により脱塩処理された水を流入せ
しめて脱塩処理を行なう第2脱塩装置と、前記第1脱塩
装置及び第2脱塩装置により脱塩処理された水を蒸気発
生器に還流するための還流路とを備え、前記第1脱塩装
置は脱塩室にカチオン交換体のみを充填してなる電気脱
イオン装置として構成し、且つ第2脱塩装置は、カチオ
ン交換体及びアニオン交換体を使用してなるイオン交換
式脱塩装置として構成したことを特徴とする加圧水型原
子力発電所の2次系ライン水処理装置、(2)蒸気発生
器から供給される水蒸気によりタービンを駆動して発電
を行った後、水蒸気を復水器で冷却して復水となし、こ
の復水を蒸気発生器に戻す加圧水型原子力発電所の2次
系ラインの水処理装置であって、上記復水を蒸気発生器
に戻す復水循環路に配設された復水脱塩装置と、上記復
水が復水脱塩装置を通らずに蒸気発生器に還流されるこ
とができるように復水循環路に設けられたバイパス路
と、蒸気発生器から取り出したブローダウン水を脱塩処
理する第1脱塩装置と、該第1脱塩装置の後段に設置さ
れ、第1脱塩装置により脱塩処理された水を流入せしめ
て脱塩処理を行なう第2脱塩装置と、前記第1脱塩装置
及び第2脱塩装置により脱塩処理された水を蒸気発生器
に還流するための還流路とを備え、前記第1脱塩装置は
電気透析装置として構成し、且つ第2脱塩装置は、カチ
オン交換体及びアニオン交換体を使用してなるイオン交
換式脱塩装置として構成したことを特徴とする加圧水型
原子力発電所の2次系ライン水処理装置、(3)第2脱
塩装置が混床式脱塩装置である上記(1)又は(2)記
載の加圧水型原子力発電所の2次系ライン水処理装置、
(4)電気脱イオン装置の濃縮水の一部を、第2脱塩装
置により脱塩処理された水に混入するようにした上記
(1)記載の加圧水型原子力発電所の2次系ライン水処
理装置、(5)ブローダウン水はpH9.2を越えるp
H値を有するものである上記(1)又は(2)記載の加
圧水型原子力発電所の2次系ライン水処理装置を要旨と
するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】図1には加圧水型原子力発電所
(以下、PWRという)の2次系ラインにおける本発明
処理装置の一例が示されている。蒸気発生器11は内部
に伝熱管12を備えてなるもので、図示しない原子炉か
らの高温、高圧水の供給を受けて、伝熱管12により熱
交換を行ない、蒸気発生器11内部の水を加熱し、水蒸
気を発生させる。蒸気発生器11には蒸気管13を通し
てタービン14が連結され、該タービン14に復水器1
5が連結されている。16は発電機である。
【0011】復水器15にて生じる凝縮水即ち復水を蒸
気発生器11に還流するために復水器15と蒸気発生器
11との間に、それらを連結する復水循環路としての復
水管17が設けられている。この復水管17には復水器
15から蒸気発生器11に向かう方向に沿って、復水ポ
ンプ18、復水脱塩装置19、脱気器20、給水加熱器
21の各装置が復水管17のライン上に設けられてい
る。
【0012】復水脱塩装置19を連結してある復水管1
7には該復水脱塩装置19と並列的に、バイパス路とし
てのバイパス管22が設けられ、復水を復水脱塩装置1
9、バイパス管22のいずれにも通水できるように構成
されている。23は通水切換え用の切換えバルブであ
る。蒸気発生器11にはブローダウン水を取り出すため
の取出管24が設けられ、この取出管24にはその途中
に冷却器(図示せず)を介して第1脱塩装置25が連結
され、且つ該第1脱塩装置25の後段に第2脱塩装置2
6が連結されている。
【0013】前記第1脱塩装置25及び第2脱塩装置2
6により脱塩処理された水を蒸気発生器11に還流する
ために、還流路としての処理水管27が、第2脱塩装置
26の出口側と復水器15との間に設置され、処理水が
復水器15を経由して蒸気発生器11に還流されるよう
に構成されている。
【0014】第1脱塩装置25及び第2脱塩装置26は
蒸気発生器11から取り出したブローダウン水を脱塩処
理するための脱塩処理装置である。第1脱塩装置25は
電気的にイオンを吸引分離する機構を備えた脱塩装置と
して構成してあり、このような機構を備えた脱塩装置と
して例えば、電気脱イオン装置或いは電気透析装置を用
いることができる。本発明において電気脱イオン装置、
電気透析装置としては公知の構造のものを用いることが
できるが、電気脱イオン装置については後述するよう
に、脱塩室にカチオン交換体のみを充填してなる電気脱
イオン装置が用いられる。また本発明において用いられ
る電気透析装置とは、脱塩室にイオン交換体を充填して
いない構造の電気透析装置をいう。この電気透析装置
は、脱塩室にイオン交換体を充填していない点を除いて
電気脱イオン装置と同様の構造を備えた装置である。
【0015】また第2脱塩装置26は、カチオン交換樹
脂、カチオン交換繊維等のカチオン交換体及びアニオン
交換樹脂、アニオン交換繊維等のアニオン交換体を使用
してなるイオン交換式脱塩装置として構成してある。か
かる脱塩装置として、一般的には、カチオン交換樹脂及
びアニオン交換樹脂を混合してなる脱塩塔を備えた混床
式脱塩装置が用いられるが、該装置の代わりに、カチオ
ン交換樹脂を充填してなるカチオン塔と、アニオン交換
樹脂を充填してなるアニオン塔とを直列に接続してなる
2床式や2床3塔式等の脱塩装置を用いることもでき
る。
【0016】ブローダウン水には、アンモニア水等のp
H調整剤が高濃度で含まれているが、第1脱塩装置25
はこのようなアンモニウムイオン等のpH調整剤の陽イ
オンを荒取りする(即ち、アンモニウムイオン等を大部
分、分離除去する)ための装置である。
【0017】第1脱塩装置25として電気脱イオン装置
を用いる場合には、脱塩室にカチオン交換樹脂、カチオ
ン交換繊維等のカチオン交換体のみが充填された電気脱
イオン装置が用いられる。第1脱塩装置25はアンモニ
ウムイオン等の陽イオン(カチオン)の荒取りを目的と
するものであるから、カチオン交換体のみの充填で足
り、特にアニオン交換体を充填する必要はない。
【0018】以下、第1脱塩装置25として電気脱イオ
ン装置を用いる場合の本発明の実施例について説明する
と、該電気脱イオン装置25Aとしては、例えば図2に
示すような構造のものが使用される。同図において28
は脱塩室、29は濃縮室で、これらの脱塩室28、濃縮
室29は交互に複数設けられている。一般的には脱塩室
28を構成するに当たっては1個のモジュール品として
製作される。即ち、四周枠状に形成された例えば合成樹
脂からなる枠体の両面にそれぞれカチオン交換膜30、
アニオン交換膜31を接着し、その内部空間にカチオン
交換樹脂やカチオン交換繊維等のカチオン交換体(以
下、カチオン交換樹脂を例にとって説明する)を充填し
て脱イオンモジュール32を製作し、該脱イオンモジュ
ール32内のイオン交換樹脂充填部を脱塩室28として
構成する。上記脱イオンモジュール32は離間して複数
並設され、各脱イオンモジュール32、32間に濃縮室
29が形成される。上記の如き脱塩室28と濃縮室29
との交互配列体の両側部に陽極33と陰極34が配置さ
れている。図中、40は陽極室、41は陰極室である。
【0019】脱塩室28の入口側には、蒸気発生器11
から取り出したブローダウン水を導く取出管24が連結
され、また、脱塩室28の出口側には脱塩室28から流
出する処理水を第2脱塩装置26に導くための処理水管
27が連結されている。一方、濃縮室29の入口側には
濃縮水流入管36が連結され、濃縮室29の出口側には
濃縮水流出管37が連結されている。38は電極水流入
管、39は電極水流出管である。尚、濃縮水流入管36
及び電極水流入管38にも、通常は、蒸気発生器11か
らのブローダウン水が導入される。
【0020】上記の如く第1脱塩装置として電気脱イオ
ン装置を用いた場合における本発明処理装置の作用につ
いて以下、説明する。原子炉1次系より供給される高
温、高圧水が蒸気発生器11内の伝熱管12の内部を流
れ、ここで熱交換が行なわれて蒸気発生器11内の水は
加熱され、水蒸気となる。蒸気発生器11内で発生した
水蒸気は蒸気管13を通ってタービン14を駆動し、発
電を行なう。
【0021】タービン駆動後、水蒸気は復水器15で冷
却され、凝縮水即ち復水が生成する。冷却水として通
常、海水が用いられる。復水は復水管17を通り復水ポ
ンプ18で加圧されて蒸気発生器11に環流される。こ
の還流の経路は次の通りである。まず、定常時は、復水
はバイパス管22を経由する。即ち、切換えバルブ23
によって通常、流路はバイパス管22の方に切換えられ
ており、復水はバイパス管22を流れる。従って、復水
は復水脱塩装置19に流れることはなく、その結果、当
該セクションにおいて脱塩処理は行なわれない。バイパ
ス管22を通った復水は次に脱気器20に入り、ここで
脱酸素処理を行ない、次いで給水加熱器21を通り、こ
こで復水は予備加熱された後、蒸気発生器11に流入す
る。
【0022】機器類や配管系統から鉄酸化物が生成する
のを防ぐために、蒸気発生器11に導入される水は、p
H9.2を越える値、好ましくはpH9.8に設定され
ている。このpH調整剤として通常、アンモニア水が用
いられるが、アンモニア水以外に、エタノールアミン等
の有機アミンであってもよい(以下、pH調整剤として
アンモニアを用いた場合について説明する。)。また脱
酸素を行なって還元性雰囲気を維持するために、2次系
内の水にはヒドラジンが添加されている。2次系内の水
は上記したように還元性雰囲気下におかれているので、
2次系ラインに配置された機器類や配管の内表面に鉄酸
化物が生成することは極力抑制されるが、仮りに鉄酸化
物が生成した場合でも、蒸気発生器11からのブローダ
ウンによって、蒸気発生器11内に鉄酸化物が量的に蓄
積されるのを防止することができる。
【0023】一方、2次系ラインには時々、補給水が供
給されるが、この補給水によって系内にナトリウムイオ
ン、塩素イオン、硫酸イオン等の塩類が持ち込まれる場
合がある。このような塩類が系内の水に入り込んだとし
ても、蒸気発生器11からのブローダウンによって、蒸
気発生器11内の水の塩濃度が増大することはない。蒸
気発生器11内の水は取出管24を通してブローダウン
される。ブローダウンは連続的でも間欠的でもよいが、
連続して行なわれるのが一般的である。
【0024】取出管24を経てブローダウンされた高温
の水は不図示の冷却器で所定の温度に冷却された後、そ
の大部分が第1脱塩装置25としての電気脱イオン装置
25Aの脱塩室に導かれ、ここで脱塩処理が行なわれ
る。又、ブローダウン水の一部は電気脱イオン装置25
Aの濃縮室及び電極室(陽極室、陰極室)に導かれる。
この脱塩処理においてまずブローダウン水は取出管24
より、電気脱イオン装置25Aの脱塩室28に流入す
る。ブローダウン水にはpH調整剤としてのアンモニア
水が高濃度で含まれており、該ブローダウン水がカチオ
ン交換樹脂の充填層を通過する際にブローダウン水中の
アンモニウムイオンがカチオン交換樹脂に吸着される。
【0025】陽極33、陰極34の両電極間には電圧が
印加されており、カチオン交換樹脂に吸着されたアンモ
ニウムイオンは陰極34側に吸引され、カチオン交換膜
30を通って濃縮室29に移動する。濃縮室29を流れ
る濃縮水はこの移動してくるアンモニウムイオンを受け
取り、イオンを濃縮した濃縮水として濃縮水流出管37
より流出し、系外に排出される。また、脱塩室28より
流出する処理水は処理水管27を通して第2脱塩装置2
6としてのイオン交換式脱塩装置26Aに導かれる。
【0026】前述したように、ブローダウン水に対し
て、イオン交換式脱塩装置26Aによる脱塩処理に先立
って、その前段で電気脱イオン装置25Aによる脱塩処
理が行なわれるので、この前段における脱塩処理によっ
ていわゆる、アンモニウムイオンの荒取りが行なわれ、
ブローダウン水に含まれるアンモニウムイオンの大部分
が取り除かれる。そのためイオン交換式脱塩装置26A
に導かれる処理水中のアンモニウムイオン濃度は低く、
該イオン交換式脱塩装置26Aにおいて、前段で除去し
きれなかった残余のアンモニウムイオンに対する脱塩処
理や、ナトリウムイオン、塩素イオン、硫酸イオン等の
不純物イオンに対する脱塩処理が行なわれる。
【0027】尚、ブローダウン水に含まれるナトリウム
イオン等の不純物イオンは、前段の電気脱イオン装置2
5Aによる脱塩処理においても多少、除去されるが、脱
塩効率の点で充分ではないため、不純物イオンの大部分
は後段のイオン交換式脱塩装置26Aによる脱塩処理に
おいて除去されることになる。
【0028】前述したように、ブローダウン水中のアン
モニウムイオンは前段の電気脱イオン装置25Aにおい
てその大部分が除去されるので、イオン交換式脱塩装置
26Aに導かれる水のアンモニウムイオン濃度は極めて
低くなり、その結果、通常のH−OH型運転を行なうこ
とが可能となる。イオン交換式脱塩装置26Aは、充填
されているイオン交換樹脂の交換容量が貫流点に達した
時に薬品で再生する必要のある脱塩装置であり、被処理
水中のイオン濃度が極めて高い場合には、再生サイクル
との関係で通常のH−OH型運転を行なうことが困難な
場合があるが、本発明においては上記の理由により通常
のH−OH型運転を行なうことができるものである。
尚、イオン交換式脱塩装置26Aとして、非再生式のカ
ートリッジタイプの脱塩装置を用いることも可能であ
り、この場合は、ブローダウン水を予め電気脱イオン装
置25Aで処理することなく直接、カートリッジタイプ
の脱塩装置に通水する場合に比べて、内部に充填されて
いるイオン交換樹脂の交換頻度を著しく少なくすること
ができる。
【0029】イオン交換式脱塩装置26Aにおいて脱塩
処理された処理水は、還流路としての処理水管27を通
り、復水器15に導かれ、ここで復水と混合される。こ
の復水と処理水との混合水は、復水循環路としての復水
管17を通り、バイパス管22−脱気器20−給水加熱
器21を経て蒸気発生器11に還流される。
【0030】電気脱イオン装置25Aによる脱塩処理の
際、ブローダウン水に含まれる鉄酸化物が該装置のイオ
ン交換樹脂やイオン交換膜に付着して電流効率を低下さ
せる虞れがあり、そのため、電気脱イオン装置25Aの
前段に図示しない濾過装置を設置して、事前に鉄酸化物
を除去しておくことが好ましい。ここにおいて用いる濾
過装置としては、通常、復水濾過装置として用いられて
いる中空糸膜濾過器、電磁濾過器、プリーツ型膜濾過器
等一般的な濾過装置が挙げられる。電気脱イオン装置2
5Aにより脱塩処理された処理水は通常、pH9.2以
下になる。2次系ラインの任意の位置において、pH調
整剤としてのアンモニア水が注加され、ライン水は再び
pH9.2を越える値、好ましくはpH9.8にpH調
整される。電気脱イオン装置25Aは薬品による再生処
理が不要であるので、2次系ライン水のアンモニア濃度
が高くても連続した長時間の脱塩処理を何ら支障なく行
うことができる。
【0031】復水器15から蒸気発生器11に向かうラ
インにおいて、このラインを流れる復水は通常、上述の
如くバイパス管22を流れ、従って復水脱塩装置19に
通水されることはないが、万が一、復水器15の冷却管
から海水が漏れ、復水中にリークした場合には、図示し
ない検出器が海水のリークを検知して、電気信号を出力
し、それにより切換えバルブ23を作動させる。切換え
バルブ23の作動により、バイパス管22への流路は遮
断され、復水脱塩装置19への流路が開かれる。その結
果、リークにより海水が混入した復水は復水脱塩装置1
9に通水されることになり、ここで脱塩処理が行われ
る。従って、蒸気発生器11へ流入する復水の中に高濃
度の不純物イオンが混入されるという事態の発生は防止
される。電気脱イオン装置25Aにおける濃縮水流出管
37より流出する濃縮水中のイオンは大部分がアンモニ
ウムイオンであり、このアンモニア濃度は脱塩処理前の
ブローダウン水中のアンモニア濃度に比べて一般的に1
0〜100倍の濃度になっている。一方、濃縮水中のナ
トリウムイオン、塩素イオン等の不純物イオンの含有量
は微量である。このため、アンモニアストリッピング法
などで濃縮水からアンモニアのみを回収して、2次系ラ
イン水のpH調整剤として再利用することも可能であ
る。
【0032】又、本発明においては、電気脱イオン装置
の濃縮室から流出する濃縮水を全量放流せずに、その一
部を処理水に混合してもよい。即ち、図1に示した如く
電気脱イオン装置25Aの濃縮室から流出する濃縮水の
一部は放流管37aを経て系外に放流し、残部を分岐管
37bを経てイオン交換式脱塩装置26Aの出口側の処
理水管27内を流れる該脱塩装置26Aの処理水と合流
し、これにより、濃縮水中に含有されるアンモニアの一
部を回収してpH調整剤として再利用することができ
る。
【0033】尚、この場合、イオン交換式脱塩装置26
Aの出口側から流出する処理水中にはナトリウムイオン
等の不純物イオンはほとんど含まれておらず、又、この
処理水に混合される濃縮水中の不純物イオンの含有量も
前述の如く微量であるので、イオン交換式脱塩装置26
Aの処理水に電気脱イオン装置25Aの濃縮水の一部を
混合しても、混合水中の不純物イオン濃度はほとんど増
加しない。
【0034】本発明は第2脱塩装置として、上記した如
き独立の脱塩装置(イオン交換式脱塩装置26A)を設
けずに、復水循環路に設置されている復水脱塩装置19
(この復水脱塩装置19は、カチオン交換樹脂及びアニ
オン交換樹脂が充填された脱塩塔を備えている)を利用
して、これを第2脱塩装置として用いることもできる。
即ち、図3に示すように、電気脱イオン装置25Aの出
口側に設けた処理水管27を復水脱塩装置19の入口側
に連結する。このようにすれば、電気脱イオン装置25
Aで脱塩処理された処理水を復水脱塩装置19に通水し
て、この装置19において、前述したイオン交換式脱塩
装置26Aと同様の脱塩処理を行うことができる。この
場合、復水脱塩装置19は通常、複数の脱塩塔を備えて
いるので、そのうちの一つをブローダウン水の脱塩処理
に使用すればよい。
【0035】上述の実施形態ではいずれも、第1脱塩装
置及び第2脱塩装置で脱塩処理された処理水を復水管1
7を経由して蒸気発生器11に還流する構成としたが、
本発明の別の態様として、上記処理水を復水管17を経
由することなく直接蒸気発生器11に還流させる構成と
してもよい。
【0036】前記した実施例において、第1脱塩装置と
しての電気脱イオン装置25Aは、脱塩室28と濃縮室
29とを横方向に交互に配列し、その両側部に電極を配
置した構造のものとして説明したが、本発明はこれに限
定されるものではなく、例えば脱塩室と濃縮室が螺旋状
に丸く形成された構造のものであってもよい。即ち、中
心に棒状の形態をした一方の電極を配置し、この棒状電
極を中心として脱塩室を螺旋状に伸びる方向に丸く形成
し、これに伴ない、脱塩室に隣接する濃縮室も螺旋状に
伸びる方向に丸く形成する。脱塩室にカチオン交換樹脂
が充填される。螺旋体の最外周に筒状の形態をした他方
の電極を配置する。本発明はこのような丸型構造を有す
る電気脱イオン装置を用いてもよい。
【0037】さらに、上述の実施形態では第1脱塩装置
として電気脱イオン装置25Aを用いたが、電気脱イオ
ン装置25Aの代わりに、脱塩室28にイオン交換体を
充填しないことを除いて図2に示した電気脱イオン装置
25Aとほぼ同じ構成の電気透析装置を用いてもよく、
このようにした場合も、上記電気脱イオン装置の場合と
同様に、ブローダウン水中のアンモニウムイオンの荒取
りを行なうことができる。
【0038】
【実施例】次に、本発明の具体的実施例を示す。 実施例 蒸気発生器からのブローダウン水として、以下の組成の
模擬水溶液を調製した。 アンモニア 15mg/リットル ヒドラジン 0.1mg/リットル Na+ 0.2μg/リットル Cl- 1.2μg/リットル 上記の模擬水溶液を電気脱イオン装置及び混床式イオン
交換樹脂塔により脱塩処理を行なった。
【0039】電気脱イオン装置は、300mm×500
mmの大きさで厚み8mmの形枠の中にH形のカチオン
交換樹脂を充填し、形枠の両面にそれぞれ、カチオン交
換膜、アニオン交換膜を貼り付けてなる脱イオンモジュ
ールを用いて構成した。2つの脱イオンモジュールをス
ペーサーを介して重ね併せて濃縮室を形成すると共に、
両側に電極を配置して電極室を形成し、これらを押さえ
板で両側から押さえると共にボルトで締め付け、スタッ
ク状態の電気脱イオン装置を構成した。混床式イオン交
換樹脂塔は、直径80mm、高さ1500mmのアクリ
ル樹脂製円筒カラムに、H形のカチオン交換樹脂(アン
バーライト200CP)を2.6リットル、及びOH形
のアニオン交換樹脂(アンバーライト:IRA900C
P)を1.4リットル混合して充填した脱塩塔を用いて
構成した。
【0040】上記模擬水溶液のpHを測定したところ、
pH9.8であった。この模擬水溶液を200リットル
/hrの流量で、最初に電気脱イオン装置に通水し、次
いで該電気脱イオン装置の出口水を混床式イオン交換樹
脂塔に通水した。電気脱イオン装置の出口水と混合床式
イオン交換樹脂塔の出口水のそれぞれにつき、イオン濃
度を測定した。結果を表1に示す。
【0041】
【表1】
【0042】試験結果から、ブローダウン水模擬水溶液
に対して、電気脱イオン装置により90%以上のアンモ
ニウムイオンが除去され、これによってアンモニウムイ
オンの荒取りが確実に行なわれていることが判る。また
微量の不純物であるナトリウムイオンや塩素イオンは、
混床式イオン交換樹脂塔により95%以上が除去されて
おり、これらのことから、本発明装置により蒸気発生器
からのブローダウン水の脱塩処理を行なった場合には、
優れた浄化機能を発揮できることが判る。
【0043】電気脱イオン装置の出口水中のアンモニウ
ムイオン及びナトリウムイオン等の不純物イオンの濃度
は、全量で約100μg/リットル程度の濃度であるた
め、後段の混床式イオン交換樹脂塔へのイオン負荷は極
めて小さく、従って混床式イオン交換樹脂塔におけるイ
オン交換樹脂の交換容量が貫流点に到達するのに約1年
かかること、換言すれば約1年間の連続通水が可能であ
ることが判明した。
【0044】
【発明の効果】本発明は、蒸気発生器から取り出したブ
ローダウン水を、脱塩室にカチオン交換体のみを充填し
てなる電気脱イオン装置として構成した第1脱塩装置又
は電気透析装置として構成した第1脱塩装置で脱塩処理
すると共に、この第1脱塩装置の出口水を、カチオン交
換体及びアニオン交換体を使用してなるイオン交換式脱
塩装置からなる第2脱塩装置で脱塩処理するように構成
したものであるから、第1脱塩装置において、ブローダ
ウン水中のアンモニウムイオン等のpH調整剤に由来す
る陽イオンの大部分を除去でき、いわゆるアンモニウム
イオン等の荒取りを行なうことができる。従って、後段
の第2脱塩装置に通水される水の中に含まれるイオンの
量は極めて微量なものとなり、イオン負荷が小さくな
り、その結果、第2脱塩装置を通常のサイクルで再生処
理することができ、通常のH−OH型運転を行なうこと
が可能となる。
【0045】第1脱塩装置はイオン濃度の高いブローダ
ウン水に対する脱塩処理を行なうが、該第1脱塩装置は
電気的にイオンを吸引分離する機構を備えたものであっ
て、薬液による再生が不要な構造であるから、被処理水
のイオン濃度が高くても長時間の連続運転が可能であ
る。
【0046】また本発明は復水循環路にバイパス路を設
け、通常は復水が復水脱塩装置を通らずに蒸気発生器に
還流されるように構成したので、本発明は上記した構成
と相俟って、PWRの2次系ライン水のpHを9.2を
越えるpH値に設定しても脱塩処理を何ら支障なく行な
うことができ、長時間連続して運転することが可能であ
る。従って、本発明によれば、2次系ライン水のpHを
9.2を越える、例えば9.8という高いpH値に設定
することが可能となり、その結果、2次系に設置される
機器類や配管系統からの鉄酸化物の生成を最大限抑制で
き、蒸気発生器内に鉄酸化物が蓄積されることによる不
具合(伝熱管の伝熱性能の低下等)の発生を未然に防止
できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明処理装置を配置したPWRの2次系ライ
ンを示す略図である。
【図2】本発明処理装置における第2脱塩装置の一例と
しての電気脱イオン装置を示す略図である。
【図3】本発明処理装置の別の態様を示す略図である。
【図4】従来の処理装置を示す略図である。
【符号の説明】
11 蒸気発生器 14 タービン 15 復水器 17 復水管 19 復水脱塩装置 22 バイパス管 25 第1脱塩装置 26 第2脱塩装置 27 処理水管

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸気発生器から供給される水蒸気により
    タービンを駆動して発電を行った後、水蒸気を復水器で
    冷却して復水となし、この復水を蒸気発生器に戻す加圧
    水型原子力発電所の2次系ラインの水処理装置であっ
    て、上記復水を蒸気発生器に戻す復水循環路に配設され
    た復水脱塩装置と、上記復水が復水脱塩装置を通らずに
    蒸気発生器に還流されることができるように復水循環路
    に設けられたバイパス路と、蒸気発生器から取り出した
    ブローダウン水を脱塩処理する第1脱塩装置と、該第1
    脱塩装置の後段に設置され、第1脱塩装置により脱塩処
    理された水を流入せしめて脱塩処理を行なう第2脱塩装
    置と、前記第1脱塩装置及び第2脱塩装置により脱塩処
    理された水を蒸気発生器に還流するための還流路とを備
    え、前記第1脱塩装置は脱塩室にカチオン交換体のみを
    充填してなる電気脱イオン装置として構成し、且つ第2
    脱塩装置は、カチオン交換体及びアニオン交換体を使用
    してなるイオン交換式脱塩装置として構成したことを特
    徴とする加圧水型原子力発電所の2次系ライン水処理装
    置。
  2. 【請求項2】 蒸気発生器から供給される水蒸気により
    タービンを駆動して発電を行った後、水蒸気を復水器で
    冷却して復水となし、この復水を蒸気発生器に戻す加圧
    水型原子力発電所の2次系ラインの水処理装置であっ
    て、上記復水を蒸気発生器に戻す復水循環路に配設され
    た復水脱塩装置と、上記復水が復水脱塩装置を通らずに
    蒸気発生器に還流されることができるように復水循環路
    に設けられたバイパス路と、蒸気発生器から取り出した
    ブローダウン水を脱塩処理する第1脱塩装置と、該第1
    脱塩装置の後段に設置され、第1脱塩装置により脱塩処
    理された水を流入せしめて脱塩処理を行なう第2脱塩装
    置と、前記第1脱塩装置及び第2脱塩装置により脱塩処
    理された水を蒸気発生器に還流するための還流路とを備
    え、前記第1脱塩装置は電気透析装置として構成し、且
    つ第2脱塩装置は、カチオン交換体及びアニオン交換体
    を使用してなるイオン交換式脱塩装置として構成したこ
    とを特徴とする加圧水型原子力発電所の2次系ライン水
    処理装置。
  3. 【請求項3】 第2脱塩装置が混床式脱塩装置である請
    求項1又は2記載の加圧水型原子力発電所の2次系ライ
    ン水処理装置。
  4. 【請求項4】 電気脱イオン装置の濃縮水の一部を、第
    2脱塩装置により脱塩処理された水に混入するようにし
    た請求項1記載の加圧水型原子力発電所の2次系ライン
    水処理装置。
  5. 【請求項5】 ブローダウン水はpH9.2を越えるp
    H値を有するものである請求項1又は2記載の加圧水型
    原子力発電所の2次系ライン水処理装置。
JP24620597A 1997-08-27 1997-08-27 加圧水型原子力発電所の2次系ライン水処理装置 Expired - Fee Related JP3800571B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24620597A JP3800571B2 (ja) 1997-08-27 1997-08-27 加圧水型原子力発電所の2次系ライン水処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24620597A JP3800571B2 (ja) 1997-08-27 1997-08-27 加圧水型原子力発電所の2次系ライン水処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1164575A true JPH1164575A (ja) 1999-03-05
JP3800571B2 JP3800571B2 (ja) 2006-07-26

Family

ID=17145089

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24620597A Expired - Fee Related JP3800571B2 (ja) 1997-08-27 1997-08-27 加圧水型原子力発電所の2次系ライン水処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3800571B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003014884A (ja) * 2001-07-02 2003-01-15 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 給水浄化装置及び原子力発電設備
JP2007090299A (ja) * 2005-09-30 2007-04-12 Japan Organo Co Ltd 電気脱イオン装置およびそれを用いた加圧水型原子力発電所の2次系ライン水処理装置
JP2007175647A (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Japan Organo Co Ltd 電気式脱イオン水製造装置及び脱イオン水製造方法
JP2008178826A (ja) * 2007-01-25 2008-08-07 Toshiba Corp 水処理装置
JP2008190933A (ja) * 2007-02-02 2008-08-21 Japan Atom Power Co Ltd:The Pwr型原子力発電所における二次冷却材中のイオン不純物濃度評価方法及びこの評価方法を用いたpwr型原子力発電所の二次冷却系統の運転システム
JP2009162514A (ja) * 2007-12-28 2009-07-23 Japan Organo Co Ltd 加圧水型原子力発電所の2次系系統水浄化システム
JP2009160554A (ja) * 2008-01-09 2009-07-23 Japan Organo Co Ltd 発電所の補給水供給設備
JP2009216495A (ja) * 2008-03-10 2009-09-24 Toshiba Corp 水処理装置及び水処理方法
JP2009268999A (ja) * 2008-05-09 2009-11-19 Toshiba Corp 水処理方法及び水処理装置
JP2013052354A (ja) * 2011-09-05 2013-03-21 Toshiba Corp プラント水処理装置、電気脱塩装置の制御方法および蒸気タービンプラント
US20160305280A1 (en) * 2013-11-05 2016-10-20 Siemens Aktiengesellschaft Steam power plant with a liquid-cooled generator

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5606841B2 (ja) 2010-09-14 2014-10-15 オルガノ株式会社 電気式脱イオン水製造装置

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003014884A (ja) * 2001-07-02 2003-01-15 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 給水浄化装置及び原子力発電設備
JP2007090299A (ja) * 2005-09-30 2007-04-12 Japan Organo Co Ltd 電気脱イオン装置およびそれを用いた加圧水型原子力発電所の2次系ライン水処理装置
JP2007175647A (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Japan Organo Co Ltd 電気式脱イオン水製造装置及び脱イオン水製造方法
JP2008178826A (ja) * 2007-01-25 2008-08-07 Toshiba Corp 水処理装置
JP2008190933A (ja) * 2007-02-02 2008-08-21 Japan Atom Power Co Ltd:The Pwr型原子力発電所における二次冷却材中のイオン不純物濃度評価方法及びこの評価方法を用いたpwr型原子力発電所の二次冷却系統の運転システム
JP2009162514A (ja) * 2007-12-28 2009-07-23 Japan Organo Co Ltd 加圧水型原子力発電所の2次系系統水浄化システム
JP2009160554A (ja) * 2008-01-09 2009-07-23 Japan Organo Co Ltd 発電所の補給水供給設備
JP2009216495A (ja) * 2008-03-10 2009-09-24 Toshiba Corp 水処理装置及び水処理方法
JP2009268999A (ja) * 2008-05-09 2009-11-19 Toshiba Corp 水処理方法及び水処理装置
JP2013052354A (ja) * 2011-09-05 2013-03-21 Toshiba Corp プラント水処理装置、電気脱塩装置の制御方法および蒸気タービンプラント
US20160305280A1 (en) * 2013-11-05 2016-10-20 Siemens Aktiengesellschaft Steam power plant with a liquid-cooled generator

Also Published As

Publication number Publication date
JP3800571B2 (ja) 2006-07-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3760033B2 (ja) 加圧水型原子力発電所の2次系ライン水処理装置
JP3800571B2 (ja) 加圧水型原子力発電所の2次系ライン水処理装置
JP4197380B2 (ja) 電気脱イオン装置
EP0078499B1 (en) Method and apparatus for purifying liquid
JP4129941B2 (ja) 電気脱イオン装置
JP3900666B2 (ja) 脱イオン水製造方法
JP4970064B2 (ja) 水処理装置
JP4982425B2 (ja) 水処理方法及び水処理装置
JP3610388B2 (ja) 復水脱塩装置
JP2009162514A (ja) 加圧水型原子力発電所の2次系系統水浄化システム
JP4931107B2 (ja) 電気脱イオン装置およびそれを用いた加圧水型原子力発電所の2次系ライン水処理装置
JP5039569B2 (ja) 加圧水型原子力発電所の補給水供給設備
KR100423749B1 (ko) 전기탈이온 공정을 이용한 원자로 1차 냉각수 정화장치 및 방법
JP3480661B2 (ja) 電気式脱イオン水製造装置の通水処理方法
JP3707940B2 (ja) 復水処理システムおよび復水処理方法
JP2013245833A (ja) 発電プラント
JP4724194B2 (ja) 水処理装置及び水処理方法
JP2004330154A (ja) 復水脱塩装置およびその装置へのイオン交換樹脂の充填方法
JP3610390B2 (ja) 復水脱塩装置におけるイオン交換樹脂の充填方法
JPH05134094A (ja) 復水中の有機性不純物の除去方法及びシステム
JP3202887B2 (ja) 排水回収方法
JP6137972B2 (ja) 原子炉構造物の腐食抑制方法及び腐食抑制装置
JP3219741B2 (ja) 復水処理システムおよび復水処理方法
JP2001239262A (ja) 復水脱塩装置の運転方法
JP4673751B2 (ja) 加圧水型原子力発電所の復水脱塩装置の運転方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040713

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060404

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060419

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060421

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090512

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100512

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110512

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110512

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120512

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130512

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140512

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees