JPH1164231A - ガラス管の泡筋検出方法および装置 - Google Patents

ガラス管の泡筋検出方法および装置

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JPH1164231A
JPH1164231A JP23132197A JP23132197A JPH1164231A JP H1164231 A JPH1164231 A JP H1164231A JP 23132197 A JP23132197 A JP 23132197A JP 23132197 A JP23132197 A JP 23132197A JP H1164231 A JPH1164231 A JP H1164231A
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JP
Japan
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glass tube
light
detecting
laser
bubble
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JP23132197A
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English (en)
Inventor
Tadashi Matsui
忠 松井
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AGC Techno Glass Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガラス管の泡筋を精度よく検出することがで
きる方法および装置を提供する。 【解決手段】 レーザ2よりガラス管1の外もしくは内
表面に垂直にレーザ光を照射し、このレーザ光がガラス
管1の軸心に垂直な方向に散乱した光を光検出器3、4
で検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガラス管の泡筋を検
出する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ガラス管の製造過程で生じる泡筋は、ガ
ラス管の長さ方向に伸びる、直径(幅)数μm以下、長
さ 1〜20mm程度のきわめて微細な欠陥であり、その検査
には、他のガラス成型品に対する欠陥検査と同様、外観
を熟練した検査員が目視により観察する方法が一般に用
いられている。
【0003】しかしながら、このような目視検査では、
泡筋が微細でかつ薄い欠陥であり、ガラス管に付着した
埃や汚れなどと区別しにくいことから、熟練者をもって
しても、欠陥を見逃したりあるいは逆に埃等を欠陥と誤
認するおそれがあり、検査の信頼性に欠けるという問題
があった。
【0004】そこで、このような目視に代わる方法とし
て、ガラス管の表面をCCDカメラやラインセンサーに
より撮像し、画像処理を施すなどして欠陥を検出する方
法が検討されている。
【0005】しかしながら、ガラス管が円筒状の場合に
は、板ガラス等と異なり、カメラ等の焦点を合わせ難い
ため、鮮明な画像を得ることが困難で、しかも、欠陥が
微細であるため外乱光などの影響で良好なSN比が得ら
れず、このため、検出精度が不十分で未だ実用化される
までには至っていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の目視によるガラス管の泡筋検出方法では、検査の信頼
性に乏しく、また、CCDカメラ等を用いて間接的に検
出する方法によっても、鮮明な画像が得られないなどの
理由から、検出精度が低いという問題がある。
【0007】本発明はこのような従来の問題に対処して
なされたもので、ガラス管の泡筋を精度よく検出するこ
とができる方法および装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のガラス管の泡筋
検出方法は、ガラス管の外もしくは内表面に垂直にレー
ザ光を照射し、このレーザ光がガラス管の軸心に垂直な
方向に散乱した光を検出することにより、前記ガラス管
の泡筋を検出することを特徴としている。
【0009】また、本発明のガラス管の泡筋検出装置
は、ガラス管の外もしくは内表面に垂直にレーザ光を照
射するレーザ光照射手段と、この照射されたレーザ光が
ガラス管の軸心に垂直な方向に散乱した光を検出する光
検出手段とを具備してなることを特徴としている。
【0010】ガラス管に泡筋があると、照射されたレー
ザ光は泡(空気層)とガラスとの屈折率差に基づき、ガ
ラス管の軸心に対し垂直な方向にのみ散乱する。一方、
ガラス管に付着した埃や異物などにレーザ光が照射され
ると、レーザ光は方向性を持たず一様に散乱する。この
ときの、ガラス管の軸心に対し垂直な方向に散乱する光
は、泡筋に起因する散乱光に比べ十分に(識別可能に)
弱い。したがって、本発明によれば、泡筋を埃や異物等
と誤認することなく確実に検出することができる。
【0011】なお、レーザ光を、その照射位置をガラス
管の周方向および軸方向に相対的に移動させつつ照射す
るようにした場合には、ガラス管全体の泡筋の検査が可
能となり、ガラス管の品質管理を行う上で有用である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。
【0013】図1は、本発明のガラス管の泡筋検出装置
の一実施形態を概略的に示す正面図、図2および図3は
その装置による泡筋の検出原理を説明するための斜視図
である。
【0014】図1において、1は、被検物である円筒状
ガラス管、2は、この円筒状ガラス管1の外表面に垂直
にレーザ光を照射しうるように配置された半導体レーザ
などのレーザである。なお、このようにレーザ2を配置
するのは、ガラス管自体によるレーザ光の屈折をなくす
ためである。
【0015】また、3および4は、レーザ光が円筒状ガ
ラス管2の軸心に垂直な方向に散乱したときの光を検出
しうるように、円筒状ガラス管1のレーザ2と対向する
側に設置されたフォトセンサー等からなる光検出器であ
る。すなわち、この例では、光検出器3、4は、図2に
示すように、レーザ光が散乱せずガラス管1内を直進し
たときの光路上の一点をAとしたとき、この点Aを含む
円筒状ガラス管1の軸心に垂直な平面上で、ガラス管1
の点A側のガラス管1の軸心からの距離が点Aとほぼ同
距離にある点Bおよび点Cの 2ヶ所に設置されている。
なお、光検出器3、4の設置数は、この例のように 2ヶ
所程度が適当であるが、特にこれに限定されるものでは
なく、また、その設置位置も泡筋による散乱光が検出し
うる範囲であれば特に限定されるものではない。
【0016】このような装置においては、レーザ2より
円筒状ガラス管1の外表面に垂直に照射されたレーザ光
は、円筒状ガラス管1に泡筋や埃、異物等がまったく存
在しない場合には、そのまま直進するため、光検出器
3、4により光が検出されることはないが、泡筋が円筒
状ガラス管1のレーザ光入射側あるいはレーザ光出射側
の少なくともいずれかに存在すると、泡(空気層)とガ
ラスとの屈折率差に基づき、ガラス管1の軸心に対し垂
直な方向に散乱し、光検出器3、4に検出される。一
方、埃や異物が存在すると、図3に示すように、レーザ
光は方向性をもたず一様に散乱し、その一部の光が光検
出器3、4に検出される。
【0017】図4は、このようにして検出されたレーザ
光の波形の例を示したもので、Pは泡筋によるもの、Q
は埃や異物によるものである。同図からも明らかなよう
に、検出された光のレベルには、識別できるだけの十分
な有意差があり、したがって、ガラス管1に存在する泡
筋を、埃や異物と誤認することなく確実に検出すること
ができる。なお、光検出器3、4のガラス管1からの離
間距離を調整することにより、埃や異物による光の検出
レべルをほとんど無視できるまでに低減することもで
き、検出精度をより高めることができる。
【0018】本発明においては、上記装置に、円筒状ガ
ラス管1を回転させつつ軸方向に移動させる移動装置を
設けたり、あるいは円筒状ガラス管1を回転させる回転
装置と、レーザ2および光検出器3、4を円筒状ガラス
管1の軸方向に移動させる移動装置を設けるなどして、
レーザ光の円筒状ガラス管1に対する照射位置を周方向
および長さ方向に相対的に移動させることができ、ま
た、それに対応して照射されたレーザ光のガラス管1の
軸心に垂直な方向に散乱した光が光検出器3、4により
検出されるように構成することができる。
【0019】このように構成することにより、ガラス管
全体について容易に泡筋を検査することが可能となり、
品質管理を行う上で有用である。ここでの相対的な回転
速度および移動速度は、光検出器の種類やガラス管の外
径等によって適宜定められるが、少なくとも光検出器の
周波数特性に影響を及ぼさない程度とすることが望まし
い。
【0020】また、本発明においては、光検出器3、4
により検出された光検出レベルが、所定のレベル以上に
なると不良(泡筋あり)と判断して、これをランプの点
灯や警報を発することにより外部に知らせる警報装置を
設けるようにしてもよい。このような警報装置を設ける
ことにより、ガラス管の不良を即座に検知し、迅速な対
応が可能となる。
【0021】さらに、以上説明した例では、円筒状ガラ
ス管の外側からレーザ光を照射するようにした例である
が、本発明においては、図5に示すように、レーザ2を
ガラス管1の下方に配置し、レーザ2からガラス管1内
に出射された光が光反射ミラー5によりガラス管1の内
側からガラス管1の内表面に照射されるようにするとと
もに、照射したレーザ光のガラス管1の軸心に対し垂直
な方向に散乱した光を光反射ミラー6により下方に変向
させ、これを光検出器3、4で検出されるようにしても
よい。図5において、図1に共通する部分には同一符号
を付してある。なお、この例においても、例えば円筒状
ガラス管1を回転させつつ、レーザ2および光検出器
3、4を収容した装置本体7を上方に移動させる構成と
することにより、ガラス管1全体について容易に泡筋の
検査を行うことが可能となる。また、前述したような警
報装置を設けることにより、ガラス管の不良を即座に検
知し、迅速な対応が可能となる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、泡
筋に起因する散乱光を埃や異物等による散乱光や外乱光
と明確に区別して検出することができるため、ガラス管
に存在する泡筋を精度良く検出することができる。ま
た、外乱光の影響を受けることがないため、特別な検査
環境が要求されることもない。さらに、検査員の熟練度
による検査結果のばらつきも防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガラス管の泡筋検出装置の一例を概略
的に示す正面図。
【図2】図1に示す装置において、ガラス管に泡筋が存
在したときのレーザ光の散乱状態を示す斜視図。
【図3】図1に示す装置において、ガラス管に埃や異物
が存在したときのレーザ光の散乱状態を示す斜視図。
【図4】図1に示す装置の光検出器が検出した光の波形
例を示す図。
【図5】本発明のガラス管の泡筋検出装置の他の例を概
略的に示す図。
【符号の説明】
1………円筒状ガラス管 2………レーザ 3、4………光検出器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス管の外もしくは内表面に垂直にレ
    ーザ光を照射し、このレーザ光がガラス管の軸心に垂直
    な方向に散乱した光を検出することにより、前記ガラス
    管の泡筋を検出することを特徴とするガラス管の泡筋検
    出方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のガラス管の泡筋検出方法
    において、レーザ光を、その照射位置をガラス管の周方
    向および軸方向に相対的に移動させつつ照射することを
    特徴とするガラス管の泡筋検出方法。
  3. 【請求項3】 ガラス管の外もしくは内表面に垂直にレ
    ーザ光を照射するレーザ光照射手段と、この照射された
    レーザ光がガラス管の軸心に垂直な方向に散乱した光を
    検出する光検出手段とを具備してなることを特徴とする
    ガラス管の泡筋検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のガラス管の泡筋検出装置
    において、ガラス管に対するレーザ光の照射位置をガラ
    ス管の周方向および軸方向に相対的に移動させる移動手
    段を備えてなることを特徴とするガラス管の泡筋検出装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載のガラス管の泡筋
    検出装置において、光検出手段により検出された散乱光
    のレベル値が所定レベル以上のとき、これを外部に知ら
    せる警報手段を備えてなることを特徴とするガラス管の
    泡筋検出装置。
JP23132197A 1997-08-27 1997-08-27 ガラス管の泡筋検出方法および装置 Withdrawn JPH1164231A (ja)

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