JPH1163073A - オイルダンパ - Google Patents
オイルダンパInfo
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- JPH1163073A JPH1163073A JP9240312A JP24031297A JPH1163073A JP H1163073 A JPH1163073 A JP H1163073A JP 9240312 A JP9240312 A JP 9240312A JP 24031297 A JP24031297 A JP 24031297A JP H1163073 A JPH1163073 A JP H1163073A
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Abstract
リザーバ室へ排出したエア(気泡)が再度内筒の油室内
に吸い込まれるのを防止して、常に安定した減衰特性が
得られるよう信頼性の向上を図る。 【解決手段】内筒1の上側両端1a,1bに内筒1内の
油室A,Bとリザーバ室Rとを連通するエア抜き孔兼減
衰力発生用オリフィス1fを穿設した複筒式横据付型オ
イルダンパにあって、エア抜き孔兼減衰力発生用オリフ
ィス1fに連通するように内筒1の外周に環状の凹溝1
c,1dを成形し、この環状の凹溝1c,1dをC型形
状したリング部材13で覆い、一部をリザーバ室Rの下
方油侵側に開口eし、リング部材13と環状の凹溝1
c,1dとで形成する環状の連通路mを介してリザーバ
室Rと油室A,Bとを連通する。
Description
オイルダンパに関し、特に、横据付型ダンパにおけるエ
ア抜きの改良に関するものである。
主に内外筒、前後蓋等からなり、内外筒と前後蓋とに囲
まれてリザーバ室が形成され、また、内筒内にはピスト
ンロッドに締結されたピストンが摺動自在に嵌挿し、油
室A,Bを区画している。ピストンロッドは、内筒から
前蓋に設けたシール部材、軸受部材を介して前蓋より摺
動自在に突き出ている。内筒の一端に設けた底板には、
リザーバ室から油室Bへ一方向に油の流れのみを許すチ
ェック弁と油室Bからリザーバ室への方向の流れに減衰
力を発生する減衰弁とが配設してあり、また、ピストン
ロッドに係合してピストンに設けた連通路には油室Aか
ら油室Bへ一方向の油の流れに減衰力を発生する減衰弁
とリリーフ弁とが配設されている。前蓋には、リザーバ
室と油室Bとを連通する通路にリザーバ室から油室Aへ
一方向の油の流れのみを許すチェック弁が配設されてい
る。
端1bに油室Bとリザーバ室Rとを連通するようにエア
抜き孔兼減衰力発生用オリフィス1fが穿設してあり、
このエア抜き孔1fは、内筒1の油室B内に籠もったエ
ア(気泡)をリザーバ室Rに排出するようにするととも
に減衰力をも発生するように設けられている。
のオイルダンパにおけるエア抜き孔は、内筒の上側端に
油室とリザーバ室とを連通するエア抜き孔を穿設してあ
り、ロッドの圧縮行程にあっては、油室に籠もっている
気泡は、油室からエア抜き孔を介してリザーバ室に排出
されるが、ロッドの伸び行程では、エアがリザーバ室よ
りエア抜き孔を介して再度油室に吸い込まれてしまい、
次の圧縮行程では依然として油室内に吸い込まれたエア
が混入していて、このため、圧縮行程での所定の減衰特
性が得られないと言う問題があった。そこで、この発明
は、ピストンロッドの伸縮行程において、油室よりリザ
ーバ室に排出したエアが再度内筒の油室内へ吸い込まれ
るのを防止して、安定した減衰特性が得られるよう信頼
性の向上を図ることを目的とする。
と、外筒内に嵌合する蓋体により同芯的に配設される内
筒と、内外筒との間に形成されるリザーバ室と、内筒内
に摺動自在に嵌挿し油室A,Bとを区画するピストンを
締結するピストンロッドと、油室Aから油室Bへの流れ
に減衰力を発生するようピストンに設けられた減衰弁と
リリーフ弁と、内筒端に係合する底板に設けられリザー
バ室から油室Bへのみ流れを許すチェック弁と油室Bか
らリザーバ室への流れに減衰力を発生する減衰弁と、油
室Aとリザーバ室とを連通するよう蓋体に設けられる連
通路中にリザーバ室から油室Aへのみ流れを許すチェッ
ク弁とを備え、内筒の上側両端に内筒内の油室とリザー
バ室とを連通するエア抜き孔兼減衰力発生用オリフィス
を穿設した複筒式横据付型オイルダンパにおいて、前記
エア抜き孔兼減衰力発生用オリフィスに連通するように
内筒の外周に環状の凹溝を成形し、環状の凹溝をC型形
状したリング部材で覆い一部をリザーバ室の油侵側に開
口し、リング部材と環状の凹溝とで形成する環状の通路
を介してリザーバ室と油室とを連通する。
の内径を内筒の外径より僅かに小さくして、内筒に成形
した環状の凹溝に係合する弾性線条部材にする。
施の形態について説明するに、前記従来例と同一の構成
要素に対しては同一の名称、符号を付して説明する。こ
の実施の形態に関わるオイルダンパは、図1に示すよう
に、主に内外筒1,2、前後蓋3,4等からなり、外筒
2内に結合した前後蓋体3,4には内筒1が同芯的にシ
ール部材5でシールされて、支承されており、内外筒
1,2と前後蓋3,4とで囲まれてリザーバ室Rが形成
されている。
結されたピストン7がシール部材8でシールされて摺動
自在に嵌挿し、油室A,Bを区画している。
設けたオイルシール9、シール部材10、軸受部材11
を介して前蓋3より摺動自在に突出している。
ーバ室Rから油室Bへ一方向に油の流れのみを許すチェ
ック弁CV1と油室Bからリザーバ室Rへの流れに減衰
力を発生する減衰弁RV1とが配設してあり、通路12
a介してリザーバ室に連通している。
減衰弁RV2と連通路7bにリリーフ弁PVとが油室A
から油室Bへ一方向の油の流れに減衰力を発生するよう
に配設されている。
通する連通路3aが設けられ、この連通路3a中にリザ
ーバ室Rから油室Aへ一方向の油の流れを許すチェック
CV2が配設されている。
上側両端1a,1bに油室A,Bとリザーバ室Rとを連
通するエア抜き孔兼減衰力発生用オリフィス(以下エア
抜き孔という)1fが穿設してあり、このエア抜き孔1
fに連通するように内筒1の外周に環状の凹溝1c,1
dが成形してある。
(a),(b)、図4に示すように、環状の凹溝1c,
1dの巾hより大きい径Hを有し、しかも、内筒1の外
径Dより小さい内径dを有し、一部切り欠きのあるC型
形状したバネ鋼,ピアノ線等の弾性線材からなるリング
部材13が、環状の凹溝1c,1dを覆い、一部に開口
部eをリザーバ室Rの下方油侵側に形成している。
で環状の連通路mが形成され、開口部e、環状の連通路
m、エア抜き孔1fを介して内筒1内の油室A,Bとリ
ザーバ室Rとを連通するようになっている。
に、ピストンロッド6が伸側方向(図中下方向)に作動
すると、油室A内の油はチェック弁CV2により前蓋3
に設けた通路3aを閉塞する一方、ピストン7に設けた
通路7aより減衰弁RV2、通路7bよりリリーフ弁P
Vを介して減衰力を発生させて油室Aから油室Bへ流れ
る一方、エア(気泡)を含んだ油は、図5に示すよう
に、内筒1に成形したエア抜き孔1fから環状の凹溝1
cとリング部材13とで形成される環状の連通路m、開
口部eを介して、内筒1の油室Aからリザーバ室Rの下
方油侵側へ流出して減衰力を発生するとともに、気泡
は、リザーバ室Rの上方側に浮上し、油はリザーバ室に
留まり、気泡と油とが分離される。
向)に作動すると、油室B内の油は、底板12に設けた
減衰弁RV1により減衰力を発生し、油室Bからリザー
バ室Rへ流出する一方、エア(気泡)を含んだ油は、内
筒1に設けたエア抜き孔1fから環状の凹溝1dとリン
グ部材13とで形成される環状の連通路m、開口部eを
介して、油室Bからリザーバ室Rへ流出して減衰力を発
生させるとともに、気泡は、リザーバ室Rの上方側に浮
上し、油はリザーバ室Rに留まり、気泡と油とが分離さ
れる。
ック弁CV2を介してリザーバ室Rの油が内筒1の油室
A内に流入する一方、開口部e、環状の凹溝1cとリン
グ部材13とで形成される環状の連通路m,エア抜き孔
1fを介して、リザーバ室Rの気泡を含まれない油が油
室Aに吸い込まれるために、内筒1の油室A,Bに混入
している気泡は、ピストン7が伸縮を繰り返すことで、
除々にリザーバ室Rの上方側へと分離され、内筒1内の
油室A,Bには気泡がなくなり、油だけとなって、エア
抜きが行われる。
内筒1内の油室A,Bとリザーバ室Rとを連通するエア
抜き孔1fを穿設した複筒式横据付型オイルダンパにお
いて、前記エア抜き孔1fに連通するように内筒1の外
周に環状の凹溝1c,1dを成形し、この環状の凹溝1
c,1dをC型形状したリング部材13で覆い、一部に
開口部eをリザーバ室の下方油侵側に形成し、開口部
e、リング部材13と環状の凹溝1c,1dとで形成す
る環状の通路m介してリザーバ室Rと油室A,Bとを連
通するようにしたので、ピストンロッド6の伸縮行程に
おいて、油室内に混入されている気泡は、油室A,Bよ
りリザーバ室Rに排出され、排出された気泡が再度内筒
1内の油室A,Bへ吸い込まないようになり、常に安定
した減衰特性が得られるようになり、信頼性の向上に役
立てることができる。
dを内筒1の外径Dより僅かに小さくして(D>d)、
内筒1に成形した環状の凹溝1c.1dに係合するよう
な弾性線条部材にしてあり、内筒1の環状の凹溝1c,
1dにリング部材13を係合させるのに特別に係合手段
を必要とせず、線状部材の弾性を利用して環状の凹溝1
c,1dに簡単に係合するさせるだけで組付ができ、組
付け調整工数を要さずに、安価にできる。
内筒内の油室とリザーバ室とを連通するエア抜き孔兼減
衰力発生用オリフィスを穿設した複筒式横据付型オイル
ダンパにおいて、エア抜き孔兼減衰力発生用オリフィス
に連通するように内筒の外周に環状の凹溝を成形し、環
状の凹溝をC型形状したリング部材で覆い一部をリザー
バ室の油侵側に開口し、リング部材と環状の凹溝とで形
成する環状の通路を介してリザーバ室と油室とを連通す
るようにしたので、ピストンロッドの伸縮行程におい
て、油室内に混入されている気泡は、油室よりリザーバ
室に排出され、排出された気泡が再度内筒内の油室へ吸
い込まないようになり、常に安定した減衰特性が得られ
るようになり、信頼性の向上に役立てることができる。
部材の内径を内筒の外径より僅かに小さくして、内筒に
成形した環状の凹溝に係合する弾性線条部材にしたの
で、内筒の外周に設けた環状の凹溝にリング部材を係合
させるのに特別に係合手段を必要とせず、線状部材の弾
性を利用して環状の凹溝に簡単に係合させることがで、
組付け調整工数を要さずに、安価にできる効果がある。
断面図である。
ある。 (b)同じく図2(a)におけるE部拡大断面図であ
る。
る。
状の連通路の油の流れを示す説明面図である。
る。 (b)同じく図6(a)におけるF部拡大断面図であ
る。
Claims (2)
- 【請求項1】外筒と、外筒内に嵌合する蓋体により同芯
的に配設される内筒と、内外筒との間に形成されるリザ
ーバ室と、内筒内に摺動自在に嵌挿し油室A,Bとを区
画するピストンを締結するピストンロッドと、油室Aか
ら油室Bへの流れに減衰力を発生するようピストンに設
けられた減衰弁とリリーフ弁と、内筒端に係合する底板
に設けられリザーバ室から油室Bへのみ流れを許すチェ
ック弁と油室Bからリザーバ室への流れに減衰力を発生
する減衰弁と、油室Aとリザーバ室とを連通するよう蓋
体に設けられる連通路中にリザーバ室から油室Aへのみ
流れを許すチェック弁とを備え、内筒の上側両端に内筒
内の油室とリザーバ室とを連通するエア抜き孔兼減衰力
発生用オリフィスを穿設した複筒式横据付型オイルダン
パにおいて、前記エア抜き孔兼減衰力発生用オリフィス
に連通するように内筒の外周に環状の凹溝を成形し、環
状の凹溝をC型形状したリング部材で覆い一部をリザー
バ室の油侵側に開口し、リング部材と環状の凹溝とで形
成する環状の通路を介してリザーバ室と油室とを連通す
るようにしたことを特徴とするオイルダンパ。 - 【請求項2】前記C型形状したリング部材の内径を内筒
の外径より僅かに小さくして、内筒に成形した環状の凹
溝に係合する弾性線条部材からなることを特徴とする請
求項1に記載のオイルダンパ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24031297A JP3870993B2 (ja) | 1997-08-21 | 1997-08-21 | オイルダンパ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24031297A JP3870993B2 (ja) | 1997-08-21 | 1997-08-21 | オイルダンパ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1163073A true JPH1163073A (ja) | 1999-03-05 |
JP3870993B2 JP3870993B2 (ja) | 2007-01-24 |
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ID=17057596
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24031297A Expired - Fee Related JP3870993B2 (ja) | 1997-08-21 | 1997-08-21 | オイルダンパ |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3870993B2 (ja) |
Cited By (4)
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-
1997
- 1997-08-21 JP JP24031297A patent/JP3870993B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP3870993B2 (ja) | 2007-01-24 |
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