JPH1162456A - 掘削用ビットおよびそれを用いたビット装置 - Google Patents

掘削用ビットおよびそれを用いたビット装置

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JPH1162456A
JPH1162456A JP22472797A JP22472797A JPH1162456A JP H1162456 A JPH1162456 A JP H1162456A JP 22472797 A JP22472797 A JP 22472797A JP 22472797 A JP22472797 A JP 22472797A JP H1162456 A JPH1162456 A JP H1162456A
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bit
bit device
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Hirobumi Yamazaki
博文 山▲崎▼
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビット装置本体底面の端縁部の磨耗をできる
だけ少なくして、端縁部近傍や外周面に取り付けられて
いるビットの抜け落ちを防ぎ、ビット装置全体の長寿命
化が図れる掘削用ビットおよびビット装置を提供する。 【解決手段】 ハンマーの衝撃力およびハンマーシリン
ダーの回転力を受けるデバイスの底面に設けられるビッ
ト装置本体に取り付けられる掘削用ビットにおいて、ビ
ット装置本体34に設けられる取り付け穴36に固定さ
れる柱状の支持部32aと、支持部32aの一端側に形
成され、ビット装置本体34の底面または外周面のどち
らか一方から突出して土砂等を掘削する掘削部32b
と、支持部32aまたは掘削部32bに形成され、ビッ
ト装置本体34の底面または外周面の他方から突出して
土砂等を掘削する突部32cとを具備することを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土砂等を掘削する
ビット装置に取り付けられる掘削用ビットおよびこの掘
削用ビットを用いたビット装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ハンマーの衝撃力およびハンマーシリン
ダの回転力を受けるデバイスの底面に取り付けられて回
転し、土砂等を掘削するビット装置を有する、特開平8
−821819号公報に示すような掘削装置が知られて
いる。以下、図14〜図17に基づいて、上記従来のビ
ット装置を有する掘削装置について説明する。10はデ
バイスである。デバイス10は、エアハンマー装置11
のハンマーシリンダ18の下部内に螺合して固定された
ネジ筒(筒体)13の内周壁に設けた突条20がスプラ
イン溝15に嵌入することで、上下動自在、かつネジ筒
13に対して非回転状態に係合し、図示しない駆動装置
によりハンマーシリンダ18が軸線を中心として回転さ
れることで、ハンマーシリンダ18と共に回転される。
また、ハンマーシリンダ18内に位置するデバイス10
の上端部の円柱体25にはカラー(抜け止め部)19が
装着されて抜け止めがなされている。17はパイプであ
り、掘削が進むに連れてデバイス10の大径部23に設
けられた押圧部21がパイプ17の内周下部に設けられ
た段差22に当接することで、デバイス10に引き連れ
られて掘削穴内に進入するようになっている。
【0003】12a、12bは、タングステン鋼等によ
って各々略半円状に形成されたビット装置本体である。
ビット装置本体12a、12bの底面の回転方向の先端
部には、突周部31a、31bが設けられており、ビッ
ト装置本体の回転方向の先端部の磨耗を防ぐようにして
いる。また、突周部31a、31bに対向するビット装
置本体の端面には、突周部31a、31bが進入しうる
切欠39a、39bが形成されている。また、両ビット
装置本体12a、12bの上面には偏心軸14a、14
bが設けられている。一方の偏心軸14aの中途部上に
は、周方向に比較的幅広の係合溝26aが形成され、他
方の偏心軸14bの中途部上には、係合溝26aよりも
幅狭の係合溝26bが周方向に形成されている。また、
デバイス10の円形を成す底面は、下方に突出する凸段
部27bと凸段部27b以外の部位の凹段部27aに形
成されている。そして、凸段部27bに軸穴28bが、
凹段部27aに軸穴28aが設けられている。かかる軸
穴28a、28bは、デバイス10の円形の中心に対
し、点対称の位置に設けられている。
【0004】ビット装置本体12a、12bの底面およ
び外周面には、超硬合金によって先端部が半球状に形成
された円柱である掘削用ビット(以下、単に「ビット」
という)16を取り付けるための図示しない取り付け穴
が形成されており、この取り付け穴に、ビット装置本体
12a、12bの底面あるいは外周面から半球状の先端
部が突出するようにビット16が挿入される。挿入され
たビット16は取り付け穴に銀ろう付け等によって強固
に固定される。また、ビット装置本体の外周面に取り付
けられるビットは、半球状の先端部が斜め下を向くよう
に外周面に対して斜めに取り付けられている。
【0005】偏心軸14a、14bが軸穴28a、28
bに嵌入され、デバイス10を貫通するピン29a、2
9bが係合溝26a、26bに進入することにより、ビ
ット装置12a、12bは、偏心軸14a、14bを回
動自在にデバイス10に装着される。このとき、係合溝
26aの幅よりもピン29aの径の方が小さく設定され
ていて、ビット装置12aは、デバイス10に対して偏
心軸14aの軸線方向に接離可能に成されている。ま
た、係合溝26bの幅とピン29bの径とはほぼ同一の
大きさに形成され、ビット装置12aの偏心軸14aの
軸線方向への移動は行われない。
【0006】掘削開始時、両ビット装置12a、12b
が下降して設置すると、ビット装置12bよりも下方に
突出しているビット装置12aはデバイス10からの荷
重によりデバイス10方向に接近し、上方に突出した直
状端面がデバイス10底面の段差壁30に当接する。ハ
ンマーシリンダ18、デバイス10が矢印A方向に回転
すると、土砂から抵抗を受けているビット装置本体12
a、12bもそれぞれ偏心軸14a、14bを中心に回
動する。以後両ビット装置本体12a、12bは突周部
31a、31bがパイプ17より外方に突出した状態で
回転し、かつエアハンマー装置11の図示しないハンマ
ーからの殴打を受けつつ土砂を掘削する。掘削された土
砂等は、エアハンマー装置11からの高圧の排出エアに
よりデバイス10の外周に設けた排出溝24およびハン
マーシリンダ18とパイプ17との間を通って外部へ排
出される。このようなビット装置を用いて掘削を行う
と、ビット装置本体12aがデバイス10の段差壁30
に当接していることから、掘削時にビット装置本体12
a、12bが縮径することなく、パイプ17の外方に突
出した突周部31a、31bの突出が維持されたまま掘
削を続けることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述してきた掘削用ビ
ットを取り付けたビット装置によって地面を掘削する
と、ビット装置本体底面の端縁部(図17の斜線で示し
た部分)が他の部分と比較して磨耗が特に激しく、端縁
部近傍や外周面に取り付けられているビットの取り付け
穴の周囲が磨耗して取り付け穴が露出し、ビットが抜け
落ちてしまうといった課題があった。
【0008】そこで、本発明は上記問題点を解決すべく
なされ、その目的とするところは、ビット装置本体底面
の端縁部の磨耗をできるだけ少なくして、端縁部近傍や
外周面に取り付けられているビットの抜け落ちを防ぎ、
ビット装置全体の長寿命化が図れる掘削用ビットおよび
ビット装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため次の構成を備える。すなわち、本発明に係る掘
削用ビットによれば、ハンマーの衝撃力およびハンマー
シリンダーの回転力を受けるデバイスの底面に設けられ
るビット装置本体に取り付けられる掘削用ビットにおい
て、前記ビット装置本体に設けられる取り付け穴に固定
される柱状の支持部と、該支持部の一端側に形成され、
前記ビット装置本体の底面または外周面のどちらか一方
から突出して土砂等を掘削する掘削部と、前記支持部ま
たは前記掘削部に形成され、前記ビット装置本体の底面
または外周面の他方から突出して土砂等を掘削する突部
とを具備することを特徴としている。この構成を採用す
ることによって、ビット装置本体の底面および外周面の
両方から掘削用ビットを突出させてビット装置本体の端
縁部近傍や外周面の土砂を掘削用ビットが掘削するの
で、ビット装置本体底面の端縁部や外周面の磨耗を防
ぎ、掘削用ビット自身の抜け落ちを防ぐことができる。
また、前記突部は、前記支持部の外壁面に、支持部の径
方向に突出するように、且つ支持部の軸線方向に延びる
ように形成されていても好適である。さらに、前記突部
の一端側は、前記掘削部の先端部または中途部から形成
されていることによって、突部の一端側が、ビット装置
本体から突出することを図ることができ、端縁部の磨耗
をさらに一層防ぐことができる。
【0010】また、本発明は、ハンマーの衝撃力および
ハンマーシリンダの回転力を受けるデバイスの底面に設
けられるビット装置本体と、該ビット装置本体に設けら
れる掘削用ビットとを有し、土砂等を掘削するビット装
置において、請求項1、2または3の掘削用ビットが、
前記掘削部と前記突部のうちいずれか一方を前記ビット
装置本体の底面から突出させ、他方を前記ビット装置本
体の外周面から突出させるようにして前記ビット装置本
体に取り付けられていることを特徴としたビット装置で
もある。この構成を採用することによって、ビット装置
底面の端縁部近傍や外周面の土砂をビットに設けた突部
または掘削部が掘削するので、ビット装置底面の端縁部
や外周面の磨耗を防ぎ、ビット自身の抜け落ちを防ぐこ
とができるので、ビット装置の長寿命化を図ることがで
きる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。図1〜図2に本
発明に係る掘削用ビットを示す。掘削用ビット(以下、
単に「ビット」という)32は、超硬合金によって一体
に形成され、円柱状の支持部32aと、この支持部32
aの一方の端部側に半球状の掘削部32bと、支持部3
2aの外周上に径方向に突出し、支持部32aの軸方向
に延びる突部30cとから成る。突部32cの一端側
は、半球状の掘削部32bの中途まで延び、他端側は、
特に限定されないが、支持部32aの略全長にわたって
延びている。突部32cの他端側には、支持部の外壁と
の間で略V字を成す切り込み32dが形成されている。
また、切り込み32dは特にV字でなくともよい。ま
た、突部32cの断面形状は、図2の(a)に示すよう
に支持部32aの径方向に延びる直方体状であっても、
図2の(b)に示すように支持部32aの径方向に延び
た後に、その先端部が、装着されるビット装置本体の外
周面に沿って、ビット装置の回転後方側に向けて鍵状に
曲がっているものであってもよい。なお、上述したビッ
ト32の突部32cは、一端側が半球状の掘削部32b
の中途から形成されているものについて説明したが、一
端側が掘削部32bの先端部から形成されているもので
あってもよい。さらに、突部32cの一端側が掘削部3
2bから形成されておらず、支持部32aの一端側から
形成されているものであってもよい。
【0012】次いで、図3〜図5に、上述したビット3
2を取り付けたビット装置34と、ビット装置34を有
する掘削装置を示す。ただし、従来の技術と同様の構成
要素については同じ符号を付し、説明を省略する。ビッ
ト装置34は、タングステン鋼等によって、各々ほぼ半
円状に形成された2個のビット装置本体34a、34b
を有し、これらビット装置本体34a、34bの底面
に、従来形状のビット16、および上述したビット32
が十分な数取り付けられて構成されている。また、ビッ
ト装置本体34a、34bの底面の回転方向の先端部に
は、突周部31a、31bが設けられており、ビット装
置本体の回転方向の先端部の磨耗を防ぐようにしてい
る。ビット32は、ビット装置本体34a、34bの底
面に形成された取り付け穴36に挿入されることでビッ
ト装置本体34a、34bに取り付けられる。取り付け
穴36は、ビット32の支持部32aを収納する円柱状
部36aと、円柱状部36aからビット装置本体34
a、34bの外周面に向けて開口して、ビット32の突
部32cを嵌入する切欠部36bとから形成されてい
る。
【0013】従来形状のビット16は、ビット装置本体
34a、34bの底面のうち、端縁部から離れた部位に
形成された取り付け穴37に挿入されることによってビ
ット装置本体に取り付けられる。取り付け穴37は、ビ
ット装置本体34a、34bの底面に、ビット16を収
納可能な径を有して形成されている。なお、ビット装置
本体34a、34bの底面の端縁部から離れた部位に
も、ビット16ではなく、ビット30を取り付けてもよ
い。この場合には、ビット装置本体34a、34bに形
成される取り付け穴は、ビット32の円柱状の支持部3
2aが収納される円柱状部の他に、突部32cが収納さ
れる部分をも設けられているものでなくてはならない
(図示せず)。ビット16、ビット32は、取り付け穴
36、37に挿入された後、銀ろう付け等で強固に固定
される。
【0014】また、取り付け穴36の切欠部36bの上
下方向の長さd1(図5)は、円柱状部36aの長さd
2よりも短く形成されている。このため、ビット32の
掘削部32bと突部32cとの間に形成され、V字を成
す切り込み32dに、切欠部36bの長さと円柱状部3
6aの長さとの差によって形成される壁部38が入り込
む。これにより、切り込み32dに入り込む壁部38や
その周辺の部分の磨耗がなくなり、ビット32が抜け落
ちにくくなるように形成されている。なお、ビット32
には切り込み32dが形成されていないものであっても
よい。この場合は、切欠部36bの長さを円柱状部36
aの長さよりも短くする必要はなく、切欠部36bの長
さを円柱状部36aの長さと等しくすればよい。また、
図5に示すようにビット32の突部32cの一端側を掘
削部32bから形成し、突部32cの一端側をビット装
置本体底面の端縁部から突出させるようにビット32を
取り付けることによって、ビット装置本体34a、34
bの端縁部が露出しない。したがって、突部32dの周
辺の端縁部(図5の一点鎖線)の磨耗を防ぐことがで
き、好適である。
【0015】図6および図7に、ビット装置を底面から
みた場合の、ビット装置の動作について説明する。掘削
開始時、両ビット装置34a、34bが下降して設置す
ると、ビット装置34bよりも下方に突出しているビッ
ト装置34aはデバイス10からの荷重によりデバイス
10方向に接近し、上方に突出した直状端面がデバイス
10底面の段差壁30に当接する。ハンマーシリンダ1
8、デバイス10が矢印A方向に回転すると、土砂から
抵抗を受けているビット装置本体34a、34bもそれ
ぞれ偏心軸14a、14bを中心に回動し、図7のよう
に、回転方向の先端部である突周部31a、31bがパ
イプ17の外方へ突出して地面を掘削する。掘削中は、
ビット装置本体34aの上方に突出した直状端面がデバ
イス10底面の段差壁30に当接するため、掘削中に外
方に突出したビット装置34a、34bが縮まることは
なく、突周部31a、31bの突出が維持されたまま回
転する。
【0016】また、ビットが取り付けられるビット装置
本体は、上述してきたような突周部を設けた略半円状の
ものに限られることはなく、様々な形状のビット装置、
例えば円形のものであっても好適である。さらに、ビッ
トをビット装置本体の外周面から取り付け、掘削部がビ
ット装置本体の外周面から外方に向かって突出するよう
にしてもよい。図8〜図9に、ビットを、円形のビット
装置本体の外周面から取り付けたビット装置本体につい
て示す。本実施例では、ビット装置本体40の外周面か
らビット32の掘削部32aが外方に向かって突出し、
突部32bが底面から突出するように複数本のビット3
2が取り付けられている。ビット装置本体40に形成さ
れているビット32の取り付け穴42は、ビット32の
掘削部32aをビット装置本体40の円の中心方向に向
かって収納する円柱状部42aと、円柱状部42aから
ビット装置本体底面から外部へ向かって開口し、ビット
32の突部32cが嵌入される切欠部42bとから形成
されている。ビット32は、ビット装置本体40に銀ろ
う付け等によって固定される。このようなビット装置を
用いて地面を掘削しても、ビット装置本体40底面の端
縁部や外周面に接する土砂をビット32の突部32cが
掘削するので、ビット装置本体底面40の端縁部の磨耗
を防ぐことができる。
【0017】次に、上述してきた形状以外のビットにつ
いて説明する。図10に、ビットの第2の実施例と、そ
れを取り付けたビット装置を示す。ビット50は、ビッ
ト装置本体52の端縁部から先端部が斜めに突出するよ
うに形成されたビットである。このビット50は、超硬
合金によって一体に形成された、円柱状の支持部50a
と、この支持部50aの一方の端部側に半球状の掘削部
50bと、支持部50aおよび掘削部50bから支持部
50aの他方の端部方向へ斜めに突出する突部50cと
から成る。ビット装置本体52の端縁部には、ビット5
0の支持部50aが挿入される取り付け穴54がビット
装置本体52の底面に対して斜めに形成されている。ま
た、取り付け穴54からビット装置本体52の外周面の
上方に向けて、ビット50の突部50cが挿入される溝
55が凹設されている。このように、ビット装置本体の
端縁部から掘削部が斜めに突出するように形成されたビ
ットをビット装置本体に設けることによっても、ビット
装置本体の底面および端縁部に接する土砂は掘削部によ
って掘削され、またビット装置本体の外周面に接する土
砂は突部によって掘削されるので、ビット装置本体の端
縁部および外周面の磨耗を防ぎ、ビット自身の抜け落ち
を防ぐことができる。
【0018】図11に、ビットの第3の実施例と、それ
を取り付けたビット装置を示す。ビット60は、矢印状
に形成されており、超硬合金によって一体に形成された
円柱状の支持部60aと、この支持部60aの一方の端
部側を矢印の先端部分としてここから支持部60aの他
方の端部方向に斜めに突出する掘削部60bおよび突部
60cとから成る。掘削部60bと突部60cは、ビッ
ト装置本体の底面および外周面に沿って延びるように、
支持部60aの先端部分において直角に交わっている。
ビット装置本体62の端縁部には、ビット60の支持部
60aが挿入される取り付け穴64がビット装置本体5
2の底面に対して斜めに形成されている。また、取り付
け穴64からビット装置本体62の外周面の上方に向け
て、ビット60の突部60cが挿入される溝65が凹設
され、取り付け穴64からビット装置本体62の底面の
中心に向けて、ビット60の掘削部60bが挿入される
溝66が凹設されている。このように、ビット装置本体
の端縁部から矢印状に形成されたビットの掘削部と突部
が突出するように設けることによっても、ビット装置本
体の底面に接する土砂は掘削部によって掘削され、また
ビット装置本体の外周面に接する土砂は突部によって掘
削されるので、ビット装置本体の端縁部および外周面の
磨耗を防ぎ、ビット自身の抜け落ちを防ぐことができ
る。
【0019】図12に、ビットの第4の実施例と、それ
を取り付けたビット装置を示す。ビット70は、超硬合
金によって一体に形成された、円柱状の支持部70a
と、この支持部70aの一方の端部側に支持部70aの
軸線に直角方向に延びる掘削部70bと、掘削部70b
の一端から支持部70aの他方の端部方向に延びる突部
70cとから成る。ビット装置本体72の端縁部には、
ビット70の支持部70aが挿入される取り付け穴74
がビット装置本体72の底面から上方に向けて設けられ
ている。また、ビット装置本体72の底面には、掘削部
70bが挿入される溝76が凹設されている。溝76の
端縁部からビット装置本体72の外周面の上方に向けて
ビット70の突部70cが挿入される溝75が凹設され
ている。このようなビットを用いることによっても、ビ
ット装置本体の底面に接する土砂は掘削部によって掘削
され、またビット装置本体の外周面に接する土砂は突部
によって掘削されるので、ビット装置本体の端縁部およ
び外周面の磨耗を防ぎ、ビット自身の抜け落ちを防ぐこ
とができる。
【0020】なお、図13に、ビットとビット装置本体
との間の固定手段の補助的なものとして、固定ピンを用
いる方法を示す。ここで、ビットは図1に示したものを
用いて説明する。固定ピンは金属製であって円柱状の部
材である(図示せず)。ビット32には、ビット32を
貫通して形成されている固定穴44が設けられている。
また、ビット装置本体32には、取り付け穴36にビッ
ト32が挿入された際に固定穴44と連通するように固
定穴45が形成される。ビットとビット装置本体との固
定ピンを用いた固定は、取り付け穴36にビット30を
嵌入して連通した固定穴44、45に固定ピンを挿入す
ることによって行われる。さらにこの後、固定ピンを含
めてビット30と取り付け穴36全体を銀ろう付けする
ことによって、ビットはさらに強固に固定される。固定
ピンを用いて、このような固定手段を用いることによ
り、固定ピンがビット30の軸線方向への移動を係止
し、ビット30が取り付け穴36から抜け落ちることを
防ぐことができる。
【0021】以上本発明につき好適な実施例を挙げて種
々説明したが、本発明はこの実施例に限定されるもので
はなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を
施し得るのはもちろんである。
【0022】
【発明の効果】本発明に係る掘削用ビットによれば、ビ
ット装置本体の底面および外周面の両方から掘削用ビッ
トを突出させてビット装置本体の端縁部近傍や外周面の
土砂を掘削用ビットが掘削するので、ビット装置本体底
面の端縁部や外周面の磨耗を防ぎ、掘削用ビット自身の
抜け落ちを防ぐことができる。また、前記突部は、前記
支持部の外壁面に、支持部の径方向に突出するように、
且つ支持部の軸線方向に延びるように形成され、突部の
一端側は、掘削部の先端部または中途部から形成されて
いることによって、突部の一端側が、ビット装置本体か
ら突出することを図ることができ、端縁部の磨耗をさら
に一層防ぐことができる。上記ビットを用いた掘削装置
によれば、ビットの突部がビット装置底面の端縁部近傍
や外周面に接する土砂を掘削してビット装置底面の端縁
部および外周面が磨耗することを防ぐことができ、掘削
装置の長寿命化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる掘削用ビットの側面図である。
【図2】図1に示した掘削用ビットの平面図である。
【図3】図1に示した掘削用ビットを取り付けた掘削装
置を示す説明図である。
【図4】掘削用ビットの取り付けを示す説明図である。
【図5】掘削用ビットを取り付けたビット装置の断面図
である。
【図6】掘削用ビット装置の底面図である。
【図7】ビット装置の掘削時の状況を示す説明図であ
る。
【図8】掘削用ビットの突部がビット装置の底面側に突
出するように設けた実施例を示す説明図である。
【図9】図8に示したビット装置の底面図である。
【図10】掘削用ビットの第2の実施例と、それを取り
付けたビット装置を示す説明図である。
【図11】掘削用ビットの第3の実施例と、それを取り
付けたビット装置を示す説明図である。
【図12】掘削用ビットの第4の実施例と、それを取り
付けたビット装置を示す説明図である。
【図13】掘削用ビットとビット装置との固定手段を示
す説明図である。
【図14】従来の掘削装置を示す説明図である。
【図15】従来のビット装置のデバイスへの装着を示す
部分断面図である。
【図16】従来のビット装置の底面図である。
【図17】図16に示したビット装置の掘削時の状況を
示す説明図である。
【符号の説明】
32 掘削用ビット 32a 支持部 32b 掘削部 32c 突部 32d 切り欠け部 34 ビット装置 34a、34b ビット装置本体 36 取り付け穴 37 取り付け穴 38 壁部 40 円形のビット装置 44 固定穴 45 固定穴

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンマーの衝撃力およびハンマーシリン
    ダーの回転力を受けるデバイスの底面に設けられるビッ
    ト装置本体に取り付けられる掘削用ビットにおいて、 前記ビット装置本体に設けられる取り付け穴に固定され
    る柱状の支持部と、 該支持部の一端側に形成され、前記ビット装置本体の底
    面または外周面のどちらか一方から突出して土砂等を掘
    削する掘削部と、 前記支持部または前記掘削部に形成され、前記ビット装
    置本体の底面または外周面の他方から突出して土砂等を
    掘削する突部とを具備することを特徴とする掘削用ビッ
    ト。
  2. 【請求項2】 前記突部は、 前記支持部の外壁面に、支持部の径方向に突出するよう
    に、且つ支持部の軸線方向に延びるように形成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の掘削用ビット。
  3. 【請求項3】 前記突部の一端側は、前記掘削部の先端
    部または中途部から形成されていることを特徴とする請
    求項2記載の掘削用ビット。
  4. 【請求項4】 ハンマーの衝撃力およびハンマーシリン
    ダの回転力を受けるデバイスの底面に設けられるビット
    装置本体と、該ビット装置本体に設けられる掘削用ビッ
    トとを有し、土砂等を掘削するビット装置において、 請求項1、2または3の掘削用ビットが、前記掘削部と
    前記突部のうちいずれか一方を前記ビット装置本体の底
    面から突出させ、他方を前記ビット装置本体の外周面か
    ら突出させるようにして前記ビット装置本体に取り付け
    られていることを特徴とするビット装置。
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