JP3597227B2 - 掘削装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はビット装置を有する掘削装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
地面に穴を掘る掘削装置として、ハンマーの衝撃力及びハンマーシリンダーの回転力を受けるデバイスの底面に取り付けられて回転し、土砂等を掘削するビット装置を有する掘削装置が知られている(特公平3−21717号)。
上記従来の掘削装置を図6、図7により説明する。
10は上記デバイスである。
12a、12bは形状がほぼ半円形をなすビット装置であり、上面に設けた偏心軸14a、14bがデバイス10の円形をなす底面の中心に対し点対称の位置に設けた軸穴に回動自在に挿入、固定されることでデバイス10に装着される。
ビット装置12a、12bの底面には超硬合金で形成したビット16が十分な数固定される。
17はパイプであり、掘削が進むに連れてデバイス12に引き連れられて掘削穴内に進入するようになっている。
両ビット装置12a、12bは、図6のように、その両周面が底面側から見て円形のとき、その直状端面が適宜な間隔15をもって対向位置し、また両ビット装置で形成する円の直径はパイプ17の内径よりも小さい。そして、図7のように、ビット装置12a、12bが偏心軸14a、14bを中心に回動して、直状端面が当接したとき、両ビット装置12a、12bの端部がパイプ17より外方に突出して土砂等を掘削するのである。
【0003】
ハンマーシリンダー、デバイス10が矢A方向に回転すると、土砂から抵抗を受けているビット装置12a、12bもそれぞれ偏心軸14a、14bを中心に回動し、図7のようにその直状端面が当接する。以後この直状端面が互いのストッパ面として作用し、両ビット装置12a、12bは先端がパイプ17より外方に突出した状態で土砂を掘削する。掘削穴はパイプ17の径よりも大きくなるので、パイプ17が掘削穴内にデバイス10と共に引き込まれるのである。
掘削時両ビット装置12a、12bはその直状端面が当接するので、安定して回転する。
掘削終了時には、ハンマーシリンダー、およびデバイス10が若干逆方向に回転される。これにより両ビット装置12a、12bが図6の状態に戻り、径が減少するので、パイプ17を地中に残したまま、デバイス10等と共にビット装置12a、12bをパイプ17内を通して上方に回収することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、従来のビット装置12a、12bを備える掘削装置によれば、掘削時両ビット装置12a、12bの広い直状端面が当接して互いにストッパとして作用するから、デバイス10からの強力な回転力を受け止めることができる。
しかしながら、本発明者が検討したところ、岩盤などの地盤が固いところでは、固い土砂からの強い抵抗により両ビット装置12a、12bが土砂からの反力でその直状端面が当接しない状態で回転されてしまう。一方また、軟弱な地盤を掘削するときにも、かえって地盤からの抵抗力が小さくて、やはり両直状端面が当接した状態で回転せず、両ビット装置12a、12bが中途半端な回動位置で回転し、その結果、所望の径の掘削穴が掘削できず、掘削穴の径がばらついたり、またパイプ17の進入が妨げられたりする事態が発生することがあることが判明した。両ビット装置12a、12bが偏心軸14a、14bを中心に自在に回動することが上記結果が生じる原因となっている。
また掘削時、上記のように両ビット装置12a、12bの先端が外方に突出することから、特に周速度の速い先端部分のビット16(図において3個のビット16a、16b、16c)の磨耗が著しく、ビット装置12a、12b全体の寿命を短くしていた。
【0005】
そこで、本発明は上記問題点を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは、掘削時、安定してビット装置先端が外方に突出した位置で維持され、正確な穴を掘削できる掘削装置、さらにはビット装置の長寿命化が図れる掘削装置を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するため次の構成を備える。
すなわち、ハンマーの衝撃力およびハンマーシリンダーの回転力を受けるデバイスの底面に取り付けられて回転し、土砂等を掘削するビット装置を有する掘削装置において、前記デバイスの底面に2個の軸穴を点対称の位置に設け、前記ビット装置は、底面形状が前記デバイスの径とほぼ同径のほぼ半円形をなすと共に、少なくとも底面にビットが取り付けられた2個のビット装置に形成し、該2個のビット装置上面に各々偏心軸を立設し、2個のビット装置をその直状端面を対向させて前記偏心軸を前記軸穴に抜け止めして回動自在に嵌入し、かつ一方の前記ビット装置を前記デバイスに対し軸線方向に所定距離接離自在に設けると共に該一方のビット装置の高さを他方の前記ビット装置の高さより高く形成し、前記偏心軸の位置を、前記デバイスが掘削方向に回転した際に、前記両ビット装置の各々一方の端部が共にデバイスの外周面より所定の掘削量分だけ外方に突出する位置まで回動するよう前記デバイスの中心から偏心して設け、前記デバイスは、一方のビット装置に対応する底面を他方のビット装置に対応する底面よりも高く形成して、両底面間に段差壁を形成し、掘削時には、両ビット装置が前記掘削位置まで回動した際に一方のビット装置がデバイス方向に移動することにより、一方のビット装置の直状端面上部が前記段差壁に当接することで、一方のビット装置はデバイスから直接回転力を受けると共に、他方のビット装置の直状端面あるいは直状端面の他端縁側が前記一方のビット装置の直状端面に当接して、他方のビット装置は一方のビット装置から回転力を受けることを特徴としている。
【0007】
また、ハンマーの衝撃力およびハンマーシリンダーの回転力を受けるデバイスの底面に取り付けられて回転し、土砂等を掘削するビット装置を有する掘削装置において、前記デバイスの底面に2個の軸穴を点対称の位置に設け、前記ビット装置は、底面形状が前記デバイスの径とほぼ同径のほぼ半円形をなすと共に、少なくとも底面にビットが取り付けられた2個のビット装置に形成し、該2個のビット装置上面に各々偏心軸を立設し、2個のビット装置をその直状端面を対向させて前記偏心軸を前記軸穴に抜け止めして回動自在、かつ前記デバイスに対し軸線方向に所定距離接離自在に設け、前記偏心軸の位置を、前記デバイスが掘削方向に回転した際に、前記両ビット装置の各々一方の端部が共にデバイスの外周面より所定の掘削量分だけ外方に突出するよう前記デバイスの中心から偏心して設け、掘削時には、両ビット装置が前記掘削位置まで回動した際にデバイス方向に移動することにより、前記デバイスの底面のほぼ中央で径方向に伸びる係止突部の両側壁面に、両ビット装置の直状端面上部がそれぞれ当接し、両ビット装置はデバイスから直接回転力が伝達されることを特徴としている。
【0008】
前記各ビット装置の掘削時に外方に突出する部位の直状端面下部に各ビット装置の回転方向に突出する突周部をそれぞれ設け、該突周部下面にもビットを取り付け、該突周部に対向する他のビット装置の直状端面に該突周部が進入可能な切欠部を設けるようにすると、掘削効率が上がると同時に長寿命化が図れて好適である。
さらにまた本発明では、ハンマーの衝撃力およびハンマーシリンダーの回転力を受けるデバイスの底面に取り付けられて回転し、土砂等を掘削するビット装置を有する掘削装置において、前記デバイスの底面に2個の軸穴を点対称の位置に設け、前記ビット装置は、底面形状が前記デバイスの径とほぼ同径のほぼ半円形をなすと共に、少なくとも底面にビットが取り付けられた2個のビット装置に形成し、該2個のビット装置上面に各々偏心軸を立設し、2個のビット装置をその直状端面を対向させて前記偏心軸を前記軸穴に抜け止めして回動自在に嵌入し、前記偏心軸の位置を、前記デバイスが掘削方向に回転した際に、前記両ビット装置の各々一方の端部が共にデバイスの外周面より所定の掘削量分だけ外方に突出する位置まで回動するよう前記デバイスの中心から偏心して設け、前記各ビット装置の掘削時に外方に突出する部位の直状端面下部に各ビット装置の回転方向に突出する突周部をそれぞれ設け、該突周部下面にもビットを取り付け、該突周部に対向する他のビット装置の直状端面に該突周部が進入可能な切欠部を設けたことを特徴としている。
【0009】
【作用】
ハンマーシリンダー20が矢A方向に回転するとデバイス23も一体となって回転する。
さらに不図示のハンマーピストンが円柱体25の頂部を殴打することによってビット装置36a、36bが地中に進入する。
図4において、デバイス23が矢A方向に回転すると、掘削抵抗を受けるビット装置36a、36bは偏心軸37a、37bを中心として矢Aとは相対的に反対方向に回動し、先端部がパイプ31の外周よりも外方に突出する掘削位置まで回動する。
上記位置まで回動するとビット装置36aはデバイス23方向に接近し、その直状端面上部が段差壁44に当接し(凹凸係合する)、デバイス23から直接回転力が伝達され、土砂を掘削する。他のビット装置36bはその直状端面あるいは直状端面の他端縁側がビット装置36aの直状端面に当接してビット装置36aから回転力が伝達され、土砂を掘削する。
掘削が終了した際には、デバイス23を若干逆回転させると共に若干引き上げることにより、ビット装置36aが下降してデバイス23との係合が外れ、また両ビット装置36a、36bがほぼ円形状態になるまで回動復帰するから、ハンマーシリンダー20、デバイス23等と共にパイプ31から上方に回収することができる。
また、両ビット装置36a、36bの直状端面の下部に突周部42a、42bを設けて、該突周部下面にもビット46を取り付けることにより、周速の大きい部分に多くのビット46を配置することができるから、それだけ掘削効率を高められ、また寿命を延ばすことができる。
【0010】
【実施例】
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1において、20はハンマーシリンダーであり、内部に適宜なハンマーピストン(図示せず)を内蔵すると共に適宜な動力源(図示せず)によりその軸線を中心として回転する。
ハンマーシリンダー20の下端部内壁には雌ねじが切ってあり、固定具21が螺着されている。
固定具21は中空で内部に突起22が設けられている。23はデバイスであり、上部にスプライン溝24が一体に形成されており、さらに上部には円柱体25が固定されており、該円柱体25の胴部にはカラー26が固定されている。
【0011】
デバイス23をハンマーシリンダー20に装着するには、固定具21をその内面の突起22がスプライン溝24に係合するようにデバイス23に嵌合し、次いで円柱体25にカラー26を固定し、固定具21によりハンマーシリンダー20下部に螺着すればよい。デバイス23はカラー26が固定具21に衝止するので抜け止めされると共にスプライン溝24と突起22に係合するのでハンマーシリンダー20と一体に回転する。
【0012】
前述のハンマーピストンは円柱体25の頂部を殴打する。
デバイス23外周には係止突周部30が設けられ、パイプ31に設けられた段差32に係止している。さらにデバイス23には適宜な排出溝34が刻設されている。
図2、図3において、36a、36bは形状がほぼ半円状をなすビット装置であり、その上面に各々偏心軸37a、37bが立設され、また少なくとも下面には適宜数のビット46が取り付けられている。一方の偏心軸37aの中途部上には周方向に比較的幅広の係合溝38aが形成され、他方の偏心軸37bの中途部には係合溝38aより幅狭の係合溝38bが周方向に形成されている。
またデバイス23の円形をなす底面には、底面の中心に対し点対称の位置に軸穴39a、39bが設けられている。
【0013】
偏心軸37aが軸穴39aに嵌入され、デバイス23を貫通するピン40aが前記係合溝38aに進入することにより、ビット装置36aは偏心軸37aを中心に回動自在にデバイス23に装着される。なお係合溝38aの幅よりピン40aの径の方が小さく設定されていて、ビット装置36aはデバイス23に対して偏心軸37aの軸線方向に接離可能になされている。
同様に、偏心軸37bが軸穴39bに嵌入され、デバイス23を貫通するピン40bが前記係合溝38bに進入することにより、ビット装置36bは偏心軸37bを中心に回動自在にデバイス23に装着される。係合溝38bの幅とピン40bの径とはほぼ同一の大きさに形成され、偏心軸37bの軸線方向への移動は行われない。
両ビット装置36a、36bはその端面を対向させて、かつ図4に実線で示すように両ビット装置36a、36bの外周が円形をなすとき、両直状端面間がほぼ接触するようにデバイス23に装着される。
【0014】
ビット装置36aのビット装置36bに対する対向端面下部の、掘削時外方に突出する部分には突周部42aが設けられ、また該突周部42aに対向するビット装置36bの端面には、突周部42aが進入しうる切欠43bが形成されている。
また同様に、ビット装置36bのビット装置36aに対する対向端面下部の、掘削時外方に突出する部分には突周部42bが設けられ、また該突周部42bに対向するビット装置36aの端面には、突周部42bが進入しうる切欠43aが形成されている。
【0015】
さらにビット装置36aは、図3に明確なようにビット装置36bよりも高さが高く形成され、図3のごとく、デバイス23に装着した際、ビット装置36aは高さが高い分だけ下方に突出することになる。このとき両ビット装置36a、36bの上面は一致しており、前記したようにデバイス23の下方にて偏心軸37a、37bを中心に回動可能である。
一方、ビット装置36aに対応するデバイス23下面はビット装置36bに対応するデバイス23下面よりも高く形成され、両下面間に段差壁44が形成されている。
【0016】
続いて動作について説明する。
図4はビット装置36a、36bの平面図である。
図においてデバイス23が矢A方向に回転されると、ビット装置36a、36bは相対的に矢B方向に偏心軸37a、37bを中心として回動され、図の想像線で示すようにその直状端面がほぼ当接する位置まで回動し、その先端側がパイプ31よりも外方に突出する。
掘削開始時、両ビット装置36a、36bが下降して接地すると、図1に示すようにビット装置36bよりも下方に突出しているビット装置36aはデバイス23からの荷重によりデバイス23方向に接近し、上方に突出した直状端面がデバイス23底面の前記衝止段差壁44に当接する。
【0017】
こうしてデバイス23が掘削方向(A方向)に回転されると、両ビット装置36a、36bも同方向に回転され、土砂を掘削することになる。その際、ビット装置36aにはデバイス23の段差壁44に当接して直接デバイス23から強力な回転力を受け、またビット装置36bはその直状端面もしくは直状端面の他端側端縁がビット装置36aの直状端面に接してビット装置36aから回転力を受けて土砂を掘削する。そしてビット装置36aは段差壁44に当接していることから、掘削時、図4の実線位置まで戻ることなく、先端部の突出が維持されたまま回転されるから、所定の径の掘削穴を精度よく掘ることができるのである。
【0018】
また、両ビット装置36a、36bのパイプ31外方に突出する先端部は、ビット装置36a、36bの回転方向に突周部42a、42bが直状端面よりもさらに突出しているから、当該突周部42a、42bの部位にもビット46を設けることによって、周速度の大きいビット装置36a、36bの先端部付近により多くのビット46を取り付けられるので、磨耗をそれだけ減少させることができ、寿命を延ばすことができる。
【0019】
掘削終了時には、ハンマーシリンダー20と共にデバイス23を若干引き上げ、ビット装置36a、36bを若干穴底面から浮かせるようにし、デバイス23を逆回転させるようにする。すると、ビット装置36aは自重により下降し、段差壁44から外れるので、前記と逆方向に回動して、図4の実線位置まで回動復帰する。ここでハンマーシリンダー20、デバイス23と共に引き上げると、パイプ31を地中に残したまま地上に回収することができるのである。
【0020】
図5は他の実施例を示す。
前記実施例ではビット装置36aのみをデバイス23に対して接離可能に設けたが、本実施例ではビット装置36b側も、ピン40bに対して係合溝38bを幅広に形成してデバイス23に対して接離方向に移動可能に設けている。
そして、デバイス23底面のほぼ中央に径方向に伸びる係止突部45を設けている。
本実施例では、デバイス23を回転させて前記のように両ビット装置36a、36bを先端部がデバイス23よりも外方に突出するようにし、デバイス23を下降させてビット装置36a、36bを接地させると、両ビット装置36a、36bがデバイス23に接近し、両ビット装置36a、36bは直状端面上部にて係止突部45の両側壁面に当接する。この状態にてデバイス23が所定方向に回転されると両ビット装置36a、36bがデバイス23により掘削方向に強制回転され、土砂を掘削するのである。
【0021】
本実施例では、両ビット装置36a、36bの直状端面は当接しない。
掘削終了後は、前記と同様にデバイス23を若干引き上げ、かつ逆方向に若干回転することにより、両ビット装置36a、36bはデバイス23の係止突部45との係合が外れ、底面が円形状態に回動復帰するので、パイプ31を残したまま、パイプ31中をハンマーシリンダー20、デバイス23と共に上方に回収することができる。
【0022】
上記第1の実施例では、段差壁44とビット装置36aの直状端面上部でデバイス23とビット装置36aが凹凸係合し、また第2の実施例では、係止突部45の両壁面と両ビット装置36a、36bの直状端面上部で凹凸係合するようにしたが、他の凹凸係合、例えばビット装置の上面に凸部を設け、デバイス下面に、ビット装置が掘削位置まで回動した際に前記凸部が嵌入しうる凹部を設けるなどして、デバイスとビット装置との間の凹凸係合部を形成するようにしてもよい。
さらに上記各実施例では、凹凸係合部と突周部42a、42bを併用して設けたが、突周部42a、42bのみを設けて、掘削効率の増大、長寿命化を図るようにしてもよい。
なお、突周部42a、42bを設けるのは、前記のように、両ビット装置36a、36bが掘削時先端部が外方に突出した状態において、突出部の周長(掘削回転の円弧の周長)をできるだけ長く確保して、該部分にビットをできるだけ多く配設するためであった。そのために、突周部を設けることの他に、両ビット装置36a、36bの外形を円弧面でなく、図4で破線Cに示すように、先端部に引き続く外周部を外側に膨出させて、先端部が突出した際の突出部の周長を長く確保するようにすると好適である。もちろん膨出量はパイプ31から上方に引き抜けるだけの量とする。
また、直状端面も必ずしも平面でなくともよい。本発明において、ほぼ半円形とは、上記のような各変形も含む概念である。
【0023】
【発明の効果】
本発明に係る掘削装置によれば、上述したように、掘削時、少なくとも一方のビット装置がデバイス底面と凹凸係合してデバイスから直接回転力が伝達されるので、掘削時の突出量が確実に維持され、所要精度の穴を掘削できる。
また各ビット装置の直状端面下部に回転方向に突出する突周部を設けて、該突周部下面にもビットを取り付けることにより、周速の大きい部分に多くのビットを配置でき、それだけ掘削効率を高めることができると共に、寿命も延ばすことができるという著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は掘削装置の掘削部分を示した部分断面図である。
【図2】図2はビット装置の斜視図である。
【図3】図3はビット装置のデバイスへの装着状態を示す部分断面図である。
【図4】図4はビット装置の回動状態を示す平面図である。
【図5】図5は他の実施例を示す部分断面図である。
【図6】図6は従来のビット装置の底面図である。
【図7】図7は従来のビット装置の掘削時の状況を示す説明図である。
【符号の説明】
20 ハンマーシリンダー
21 固定具
23 デバイス
25 円柱部
26 カラー
31 パイプ
36a、36b ビット装置
37a、37b 偏心軸
39a、39b 軸穴
40a、40b ピン
42a、42b 突周部
43a、43b 切欠
44 段差壁
45 係止突部
46 ビット

Claims (4)

  1. ハンマーの衝撃力およびハンマーシリンダーの回転力を受けるデバイスの底面に取り付けられて回転し、土砂等を掘削するビット装置を有する掘削装置において、
    前記デバイスの底面に2個の軸穴を点対称の位置に設け、
    前記ビット装置は、底面形状が前記デバイスの径とほぼ同径のほぼ半円形をなすと共に、少なくとも底面にビットが取り付けられた2個のビット装置に形成し、該2個のビット装置上面に各々偏心軸を立設し、2個のビット装置をその直状端面を対向させて前記偏心軸を前記軸穴に抜け止めして回動自在に嵌入し、かつ一方の前記ビット装置を前記デバイスに対し軸線方向に所定距離接離自在に設けると共に該一方のビット装置の高さを他方の前記ビット装置の高さより高く形成し、前記偏心軸の位置を、前記デバイスが掘削方向に回転した際に、前記両ビット装置の各々一方の端部が共にデバイスの外周面より所定の掘削量分だけ外方に突出する位置まで回動するよう前記デバイスの中心から偏心して設け、
    前記デバイスは、一方のビット装置に対応する底面を他方のビット装置に対応する底面よりも高く形成して、両底面間に段差壁を形成し、
    掘削時には、両ビット装置が前記掘削位置まで回動した際に一方のビット装置がデバイス方向に移動することにより、一方のビット装置の直状端面上部が前記段差壁に当接することで、一方のビット装置はデバイスから直接回転力を受けると共に、他方のビット装置の直状端面あるいは直状端面の他端縁側が前記一方のビット装置の直状端面に当接して、他方のビット装置は一方のビット装置から回転力を受けることを特徴とする掘削装置。
  2. ハンマーの衝撃力およびハンマーシリンダーの回転力を受けるデバイスの底面に取り付けられて回転し、土砂等を掘削するビット装置を有する掘削装置において、
    前記デバイスの底面に2個の軸穴を点対称の位置に設け、
    前記ビット装置は、底面形状が前記デバイスの径とほぼ同径のほぼ半円形をなすと共に、少なくとも底面にビットが取り付けられた2個のビット装置に形成し、該2個のビット装置上面に各々偏心軸を立設し、2個のビット装置をその直状端面を対向させて前記偏心軸を前記軸穴に抜け止めして回動自在、かつ前記デバイスに対し軸線方向に所定距離接離自在に設け、前記偏心軸の位置を、前記デバイスが掘削方向に回転した際に、前記両ビット装置の各々一方の端部が共にデバイスの外周面より所定の掘削量分だけ外方に突出するよう前記デバイスの中心から偏心して設け、
    掘削時には、両ビット装置が前記掘削位置まで回動した際にデバイス方向に移動することにより、前記デバイスの底面のほぼ中央で径方向に伸びる係止突部の両側壁面に、両ビット装置の直状端面上部がそれぞれ当接し、両ビット装置はデバイスから直接回転力が伝達されることを特徴とする掘削装置。
  3. 前記各ビット装置の掘削時に外方に突出する部位の直状端面下部に各ビット装置の回転方向に突出する突周部をそれぞれ設け、該突周部下面にもビットを取り付け、該突周部に対向する他のビット装置の直状端面に該突周部が進入可能な切欠部を設けたことを特徴とする請求項1または2項記載の掘削装置。
  4. ハンマーの衝撃力およびハンマーシリンダーの回転力を受けるデバイスの底面に取り付けられて回転し、土砂等を掘削するビット装置を有する掘削装置において、
    前記デバイスの底面に2個の軸穴を点対称の位置に設け、
    前記ビット装置は、底面形状が前記デバイスの径とほぼ同径のほぼ半円形をなすと共に、少なくとも底面にビットが取り付けられた2個のビット装置に形成し、該2個のビット装置上面に各々偏心軸を立設し、2個のビット装置をその直状端面を対向させて前記偏心軸を前記軸穴に抜け止めして回動自在に嵌入し、前記偏心軸の位置を、前記デバイスが掘削方向に回転した際に、前記両ビット装置の各々一方の端部が共にデバイスの外周面より所定の掘削量分だけ外方に突出する位置まで回動するよう前記デバイスの中心から偏心して設け、
    前記各ビット装置の掘削時に外方に突出する部位の直状端面下部に各ビット装置の回転方向に突出する突周部をそれぞれ設け、該突周部下面にもビットを取り付け、該突周部に対向する他のビット装置の直状端面に該突周部が進入可能な切欠部を設けたことを特徴とする掘削装置。
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