JPH1161683A - 抄紙用合成繊維処理剤及び抄紙用合成繊維の処理方法 - Google Patents

抄紙用合成繊維処理剤及び抄紙用合成繊維の処理方法

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JPH1161683A
JPH1161683A JP6948398A JP6948398A JPH1161683A JP H1161683 A JPH1161683 A JP H1161683A JP 6948398 A JP6948398 A JP 6948398A JP 6948398 A JP6948398 A JP 6948398A JP H1161683 A JPH1161683 A JP H1161683A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】それが繊維長10mm以上の長繊維束であって
も、抄紙工程の分散浴に投入した合成繊維束を単繊維に
速やかに均一分散し、しかもその均一分散状態を安定維
持することができ、したがって良好な地合と優れた強度
を有する抄紙を得ることができる、抄紙用合成繊維処理
剤及び抄紙用合成繊維の処理方法を提供する。 【解決手段】抄紙用合成繊維処理剤として、特定の4成
分系の構成単位を有し、各構成単位をそれぞれ所定割合
で有する、数平均分子量3000〜20000のポリエ
ーテルポリエステルを用いた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は抄紙用合成繊維処理
剤(以下、単に処理剤という)及び抄紙用合成繊維の処
理方法(以下、単に処理方法という)に関する。合成繊
維を用いて湿式法により抄紙を製造する場合、その抄紙
工程で合成繊維束を分散浴に投入するが、この際、良質
な地合及び優れた強度を有する抄紙を得るため、投入し
た合成繊維束が分散浴中に速やかに単繊維に均一分散
し、且つその均一分散状態の安定維持されることが要求
される。特に近年のように、より優れた強度を有する抄
紙を得るため、合成繊維束として繊維長が10mm以上の
長繊維のものを用いる場合においては、上記の要求が強
い。本発明はかかる要求に応える処理剤及び処理方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、合成繊維を用いて湿式法によ
り抄紙を製造する場合、その抄紙工程で合成繊維束を分
散浴に投入するに先立ち、該合成繊維束に処理剤を付着
させて、それが分散浴中に分散し易くなるようにしてい
る。かかる処理剤として、1)ポリアルキレングリコー
ル単位を有するポリエステルポリエーテルブロック共重
合体(特開昭58−208500)、2)スルホン基を
有する特定の親水性ポリエステル(特開平3−2794
89)、3)末端を炭化水素基で封鎖したポリエーテル
(特開昭56−169814)、4)ポリアルキルアミ
ノアクリレート等の高分子凝集剤(特開昭60−810
52)等が提案されている。ところが、これら従来の処
理剤では、これらを付着させた合成繊維束を分散浴に投
入すると、該分散浴が発泡し易く、発生した微細な気泡
が合成繊維束に付着してその均一分散を妨げることもあ
って、分散浴に投入した合成繊維束が速やかに単繊維に
均一分散しなかったり、或はまた当初は相応に均一分散
してもそれが安定維持されないという問題があり、特に
かかる問題は合成繊維束として繊維長が10mm以上の長
繊維のものを用いる場合において大きく、そのため良質
な地合及び優れた強度を有する抄紙を得ることができな
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、従来の処理剤では、分散浴に投入した合成
繊維束が速やかに単繊維に均一分散しなかったり、或は
また当初は相応に均一分散してもそれが安定維持されな
いという問題があり、特にかかる問題は合成繊維束とし
て繊維長が10mm以上の長繊維のものを用いる場合にお
いて大きく、そのため良質な地合及び優れた強度を有す
る抄紙を得ることができない点である。
【0004】
【課題を解決するための手段】しかして本発明者らは、
上記課題を解決すべく研究した結果、処理剤として特定
のポリエーテルポリエステルが正しく好適であることを
知見した。
【0005】すなわち本発明は、下記の構成単位A〜D
で構成されるポリエーテルポリエステルであって、全構
成単位中に構成単位AとBとを合計で15〜40重量
%、構成単位Cを45〜80重量%及び構成単位Dを5
〜15重量%の割合で有し、且つ構成単位A/構成単位
B=65/35〜35/65(モル比)の割合で有する
数平均分子量3000〜20000のポリエーテルポリ
エステルから成ることを特徴とする処理剤及びこの処理
剤を用いる処理方法に係る。
【0006】構成単位A:ナフタレンジカルボン酸から
形成される構成単位及び/又はナフタレンジカルボン酸
のエステル形成性誘導体から形成される構成単位
【0007】構成単位B:炭素数4〜22の脂肪族二塩
基酸から形成される構成単位及び/又は炭素数4〜22
の脂肪族二塩基酸のエステル形成性誘導体から形成され
る構成単位
【0008】構成単位C:下記の構成単位C1〜C9から
選ばれる一つ又は二つ以上の構成単位 構成単位C1;オキシアルキレン単位の炭素数が2〜4
である数平均分子量600〜10000のポリオキシア
ルキレンジオールから形成される構成単位 構成単位C2;オキシアルキレン単位の炭素数が2〜4
である数平均分子量600〜6000のポリオキシアル
キレンジオールのモノエーテルであって、該ポリオキシ
アルキレンジオールの片末端を炭素数1〜22の炭化水
素基で封鎖したモノエーテルから形成される構成単位 構成単位C3;数平均分子量600〜6000のN,
N,N−トリスポリオキシエチレンアミンから形成され
る構成単位 構成単位C4;数平均分子量600〜6000のN,
N,N−トリスポリオキシエチレンポリオキシプロピレ
ンアミンから形成される構成単位 構成単位C5;数平均分子量600〜6000のN,
N,N’,N’−テトラキスポリオキシエチレンエチレ
ンジアミンから形成される構成単位 構成単位C6;数平均分子量600〜6000のN,
N,N’,N’−テトラキスポリオキシエチレンポリオ
キシプロピレンエチレンジアミンから形成される構成単
位 構成単位C7;下記の式1で示されるN−ポリオキシア
ルキレン−N,N−ジアルキルアミンから形成される構
成単位 構成単位C8;下記の式1で示されるN−ポリオキシア
ルキレン−N,N−ジアルキルアミンの塩から形成され
る構成単位 構成単位C9;下記の式1で示されるN−ポリオキシア
ルキレン−N,N−ジアルキルアミンの四級化物から形
成される構成単位
【0009】
【式1】
【0010】式1において、 R1,R2:同時に同一又は異なる炭素数1〜22のアル
キル基 Y:オキシアルキレン単位がオキシエチレン単位又はオ
キシエチレン単位とオキシプロピレン単位とから成り且
つ該オキシアルキレン単位の繰り返し数が10〜100
であるポリオキシアルキレンジオールから全ての水酸基
を除いた残基
【0011】構成単位D:炭素数2〜6のアルキレンジ
オールから形成される構成単位
【0012】本発明の処理剤であるポリエーテルポリエ
ステルは、その構成単位として、前記した構成単位A、
構成単位B、構成単位C及び構成単位Dを有するもので
ある。かかるポリエーテルポリエステルは、構成単位A
を形成することとなる化合物と、構成単位Bを形成する
こととなる化合物と、構成単位Cを形成することとなる
化合物と、構成単位Dを形成することとなる化合物とを
縮合重合反応させることにより得られる。
【0013】構成単位Aを形成することとなる化合物と
しては、1)2,6−ナフタレンジカルボン酸、2,3
−ナフタレンジカルボン酸、1,4−ナフタレンジカル
ボン酸等のナフタレンジカルボン酸、2)2,6−ナフ
タレンジカルボン酸ジメチル、2,6−ナフタレンジカ
ルボン酸ジエチル、1,4−ナフタレンジカルボン酸ジ
メチル等の前記1)のエステル形成性誘導体が挙げられ
るが、なかでも2,6−ナフタレンジカルボン酸、その
エステル形成性誘導体が好ましい。
【0014】構成単位Bを形成することとなる化合物と
しては、1)コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セ
バシン酸、α、ω−ドデカンジカルボン酸、ドデセニル
コハク酸、オクタデセニルジカルボン酸、シクロヘキサ
ンジカルボン酸等の炭素数4〜22の脂肪族二塩基酸、
2)コハク酸ジメチル、アジピン酸ジメチル、アゼライ
ン酸ジメチル、セバシン酸ジメチル等の前記1)のエス
テル形成性誘導体が挙げられるが、なかでもアジピン
酸、アゼライン酸、セバシン酸等の炭素数6〜12の脂
肪族二塩基酸、それらのエステル形成性誘導体が好まし
い。
【0015】構成単位Cは前記したように構成単位C1
〜C9から選ばれる一つ又は二つ以上の構成単位であ
る。構成単位C1を形成することとなる化合物はオキシ
アルキレン単位の炭素数が2〜4である数平均分子量6
00〜10000のポリオキシアルキレンジオールであ
る。かかるポリオキシアルキレンジオールとしては、ポ
リオキシエチレンジオール、ポリオキシプロピレンジオ
ール、ポリオキシブチレンジオール、異なる2種以上の
オキシアルキレン単位を有するポリオキシアルキレンジ
オール等が挙げられるが、なかでも数平均分子量100
0〜5000のものが好ましく、とりわけオキシアルキ
レン単位がオキシエチレン単位又はオキシエチレン単位
とオキシプロピレン単位とから成り且つオキシエチレン
単位/オキシプロピレン単位=100/0〜50/50
(モル%)の割合で有するものが好ましい。
【0016】構成単位C2を形成することとなる化合物
はオキシアルキレン単位の炭素数が2〜4である数平均
分子量600〜6000のポリオキシアルキレンジオー
ルのモノエーテルであって、該ポリオキシアルキレンジ
オールの片末端を炭素数1〜22の炭化水素基で封鎖し
たモノエーテルである。この場合、ポリオキシアルキレ
ンジオールはその数平均分子量を除き構成単位C1につ
いて前記したものと同じものである。ポリオキシアルキ
レンジオールの片末端を封鎖する炭化水素基としては、
1)メチル基、エチル基、ブチル基、n−オクチル基、
ラウリル基、ステアリル基、オレイル基等の炭素数1〜
22の直鎖アルキル基、2)イソプロピル基、2−エチ
ルヘキシル基等の炭素数1〜18の分岐アルキル基、
3)フェニル基、4)モノブチルフェニル基、オクチル
フェニル基、ノニルフェニル基等の炭素数1〜9のアル
キル基で置換されたアルキルフェニル基等が挙げられる
が、なかでもフェニル基が好ましい。
【0017】構成単位C3を形成することとなる化合物
は数平均分子量600〜6000のN,N,N−トリス
ポリオキシエチレンアミンであるが、なかでも数平均分
子量1000〜5000のものが好ましい。また構成単
位C4を形成することとなる化合物は数平均分子量60
0〜6000のN,N,N−トリスポリオキシエチレン
ポリオキシプロピレンアミンであるが、なかでも数平均
分子量1000〜5000のものが好ましく、オキシエ
チレン単位/オキシプロピレン単位を50/50(モル
%)以上の割合で有するものが好ましい。
【0018】構成単位C5を形成することとなる化合物
は数平均分子量600〜6000のN,N,N’,N’
−テトラキスポリオキシエチレンエチレンジアミンであ
るが、なかでも数平均分子量1000〜5000のもの
が好ましい。また構成単位C6を形成することとなる化
合物は数平均分子量600〜6000のN,N,N’,
N’−テトラキスポリオキシエチレンポリオキシプロピ
レンエチレンジアミンであるが、なかでも数平均分子量
1000〜5000のものが好ましく、オキシエチレン
単位/オキシプロピレン単位を50/50(モル%)以
上の割合で有するものが好ましい。
【0019】構成単位C7を形成することとなる化合物
は式1で示されるN−ポリオキシアルキレン−N,N−
ジアルキルアミンであり、また構成単位C8を形成する
こととなる化合物は式1で示されるN−ポリオキシアル
キレン−N,N−ジアルキルアミンの塩であって、更に
構成単位C9を形成することとなる化合物は式1で示さ
れるN−ポリオキシアルキレン−N,N−ジアルキルア
ミンの四級化物である。
【0020】式1で示されるN−ポリオキシアルキレン
−N,N−ジアルキルアミンは、ジアルキルアミンにエ
チレンオキサイド又はエチレンオキサイドとプロピレン
オキサイドとを開環付加重合させることにより得られ
る。かかるジアルキルアミンとしては、ジメチルアミ
ン、ジエチルアミン、ジブチルアミン、ジオクチルアミ
ン、ジラウリルアミン、メチルオクチルアミン、メチル
ラウリルアミン等のアルキル基の炭素数が1〜22であ
るN,N−ジアルキルアミンが挙げられるが、なかでも
アルキル基の炭素数が1〜6であるN,N−ジアルキル
アミンが好ましい。かかるN,N−ジアルキルアミンに
エチレンオキサイド又はエチレンオキサイドとプロピレ
ンオキサイドとを開環付加重合させて形成させるポリオ
キシアルキレン基は、オキシエチレン単位又はオキシエ
チレン単位とオキシプロピレン単位とから成り且つ該オ
キシアルキレン単位の繰り返し数が10〜100のもの
とするが、オキシアルキレン単位の繰り返し数が40〜
90のものとするのが好ましい。
【0021】式1で示されるN−ポリオキシアルキレン
−N,N−ジアルキルアミンの塩は、式1で示されるN
−ポリオキシアルキレン−N,N−ジアルキルアミンを
酸で中和することにより得られる。かかる酸としては、
酢酸、プロピオン酸、オクタン酸、オレイン酸等の脂肪
酸、乳酸、クエン酸等のヒドロキシ脂肪酸、安息香酸等
の芳香族カルボン酸、メタンスルホン酸、ブタンスルホ
ン酸、ラウリルスルホン酸等の脂肪族スルホン酸、ベン
ゼンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸等の芳香族スル
ホン酸、p−トルエンスルホン酸等のアルキル置換芳香
族スルホン酸、メチルサルフェート、エチルサルフェー
ト、ブトキシエチルサルフェート、オクチルサルフェー
ト等のサルフェート、メチルホスフェート、イソプロピ
ルホスフェート、オクチルホスフェート、ブトキシエチ
ルホスフェート等の有機リン酸エステル、フェニルホス
ホネート、ラウリルホスホネート等の有機ホスホネート
等の有機酸、リン酸、次亜リン酸、ホウ酸等の無機酸が
挙げられるが、なかでも酢酸、リン酸が好ましい。
【0022】式1で示されるN−ポリオキシアルキレン
−N,N−ジアルキルアミンの四級化物は、式1で示さ
れるN−ポリオキシアルキレン−N,N−ジアルキルア
ミンを四級化剤で四級化することにより得られる。かか
る四級化剤としては、メチルクロライド、エチルブロマ
イド、ブチルアイオダイド、ベンジルクロライド等の有
機ハライド化合物、ジメチル硫酸、ジエチル硫酸等の低
級アルキル硫酸エステル、トリメチルホスフェート、ト
リエチルホスフェート等のリン酸トリエステル、ベンゼ
ンスルホン酸メチル、p−トルエンスルホン酸メチル等
のスルホン酸エステル、エチレンオキサイド、プロピレ
ンオキサイド等の低級アルキレンオキサイド等が挙げら
れるが、なかでもジエチル硫酸、ベンジルクロライドが
好ましい。
【0023】構成単位Cは、以上説明した構成単位C1
〜C9から選ばれる一つ又は二つ以上の構成単位である
が、なかでも構成単位C7〜C9から選ばれる一つ又は二
つ以上の構成単位が好ましい。
【0024】構成単位Dを形成することとなる化合物と
しては、エチレングリコール、1,2−プロパンジオー
ル、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコー
ル等の炭素数2〜6のアルキレンジオールが挙げられる
が、なかでもエチレングリコール、1,2−プロパンジ
オール、1,3−プロパンジオールが好ましい。
【0025】本発明の処理剤であるポリエーテルポリエ
ステルは、以上説明したような構成単位A〜Dで構成さ
れるものであって、これらの全構成単位中、構成単位A
とBとを合計で15〜40重量%、好ましくは20〜3
5重量%、構成単Cを45〜80重量%、好ましくは5
5〜75重量%、構成単位Dを5〜15重量%、好まし
くは5〜10重量%の割合で有するものである。
【0026】また本発明の処理剤であるポリエーテルポ
リエステルは、構成単位AとBとを、構成単位A/構成
単位B=65/35〜35/65(モル比)、好ましく
は60/40〜40/60(モル比)の割合で有するも
のである。
【0027】更に本発明の処理剤であるポリエーテルポ
リエステルは、数平均分子量3000〜20000、好
ましくは3000〜15000のものである。
【0028】本発明は本発明の処理剤であるポリエーテ
ルポリエステルの合成方法を特に制限するものではな
く、これには公知の合成方法が適用できる。例えば、
1)構成単位Aを形成することとなるナフタレンジカル
ボン酸と、構成単位Bを形成することとなる脂肪族二塩
基酸と、構成単位C1を形成することとなるポリオキシ
アルキレンジオールと、構成単位Dを形成することとな
るアルキレンジオールとを、公知のアニオン重合触媒、
カチオン重合触媒、配位アニオン重合触媒等の存在下で
高温高真空下に低分子量化合物を留去しながら重縮合反
応させてポリエーテルポリエステルとする直接重縮合反
応による方法、2)構成単位Aを形成することとなるナ
フタレンジカルボン酸ジメチルと、構成単位Bを形成す
ることとなる脂肪族二塩基酸ジメチルと、構成単位C1
を形成することとなるポリオキシアルキレンジオール
と、構成単位Dを形成することとなるアルキレンジオー
ルとを、公知のアニオン重合触媒、カチオン重合触媒、
配位アニオン重合触媒等の存在下でエステル交換反応さ
せた後、高温高真空下に低分子量化合物を留去しながら
重縮合反応させてポリエーテルポリエステルとするエス
テル交換−重縮合反応による方法、3)前記1)又は
2)において、構成単位C1を形成することとなるポリ
オキシアルキレンジオールに代え、構成単位C7を形成
することとなるN−ポリオキシアルキレン−N,N−ジ
アルキルアミンを用い、以下同様に重縮合反応させてポ
リエーテルポリエステルとする方法、4)前記3)のポ
リエーテルポリエステルを公知の有機酸又は無機酸で中
和し、該ポリエーテルポリエステル中に構成単位C7
代えて構成単位C8を形成させる方法、5)前記3)の
ポリエーテルポリエステル重合体を公知の四級化剤で四
級化し、該ポリエーテルポリエステル中に構成単位C7
に代えて構成単位C9を形成させる方法等が挙げられ
る。
【0029】本発明の処理剤を抄紙用合成繊維に付着さ
せる場合、本発明の処理剤を濃度0.1〜20重量%の
水性液となし、該水性液を抄紙用合成繊維に対し処理剤
として0.03〜3重量%、好ましくは0.1〜2重量
%となるように付着させる。本発明の処理剤を抄紙用合
成繊維に付着させる方法としては公知の方法が適用で
き、これには例えば、ローラータッチ法、スプレー法、
シャワー法、浸漬法等が挙げられる。
【0030】本発明の処理剤を適用する抄紙用合成繊維
としては、ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、ポ
リアクリロニトリル系繊維、ポリプロピレン系繊維、こ
れらの2種以上のポリマーを用いた複合合成繊維等が挙
げられるが、なかでもポリエステル系繊維に適用する場
合に有効であり、とりわけ裁断された繊維長が10mm以
上で繊度が0.5デニール以下のファインデニールの抄
紙用ポリエステル系繊維に適用する場合に特に有効であ
る。また本発明の処理剤を適用する工程としては紡糸・
延伸工程以降が好ましい。
【0031】本発明の処理剤を抄紙用合成繊維に付着さ
せるに際し、該処理剤を分散或は乳化した水性液とする
ため、また付着時の濡れ特性を向上させるため、補助的
に添加剤を併用することができる。かかる目的のために
用いることのできる添加剤としては、ポリオキシエチレ
ン(以下POEと略記する)アルキルエーテル、POEア
ルキルエステル等の非イオン界面活性剤、アルキルサル
フェート、アルキルスルホネート、アルキルホスフェー
ト等のアニオン界面活性剤が挙げられる。これらの添加
剤を併用する場合も含め、本発明の処理剤の水性液の作
製に際しては適宜に有機溶媒を使用することもできる。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明の処理剤の実施形態として
は、次の1)〜16)が好適例として挙げられる。 1)構成単位Aとしての2,6−ナフタレンジカルボン
酸残基、構成単位Bとしてのアジピン酸残基、構成単位
CとしてのN−ポリオキシアルキレン(オキシエチレン
単位の繰り返し数80、以下n=80とする)−N,N
−ジブチルアミン残基及び構成単位Dとしてのエチレン
グリコール残基で構成され、全構成単位中に構成単位A
とBとを合計で30重量%、構成単位Cを62重量%及
び構成単位Dを8重量%の割合で有し、且つ構成単位A
/構成単位B=60/40(モル比)の割合で有する数
平均分子量6000(GPC法、ポリスチレン換算、以
下同じ)のポリエーテルポリエステル(P−1)から成
る処理剤。
【0033】2)構成単位Bがセバシン酸残基であり、
構成単位A、C及びDが前記1)と同じである場合の各
構成単位で構成され、全構成単位中に構成単位AとBと
を合計で21重量%、構成単位Cを74重量%及び構成
単位Dを5重量%の割合で有し、且つ構成単位A/構成
単位B=50/50(モル比)の割合で有する数平均分
子量5000のポリエーテルポリエステル(P−2)か
ら成る処理剤。
【0034】3)構成単位Bがアゼライン酸残基であ
り、構成単位A、C及びDが前記1)と同じである場合
の各構成単位で構成され、全構成単位中に構成単位Aと
Bとを合計で34重量%、構成単位Cを61重量%及び
構成単位Dを5重量%の割合で有し、且つ構成単位A/
構成単位B=40/60(モル比)の割合で有する数平
均分子量7000のポリエーテルポリエステル(P−
3)から成る処理剤。
【0035】4)構成単位CがN−ポリオキシエチレン
ポリオキシプロピレン{オキシエチレン単位の繰り返し
数が60(n=60)、オキシプロピレン単位の繰り返
し数が20(以下m=20とする)}−N,N−ジブチ
ルアミン残基であり、構成単位A、B及びDが前記3)
と同じである場合の各構成単位で構成され、全構成単位
中に構成単位AとBとを合計で28重量%、構成単位C
を64重量%及び構成単位Dを8重量%の割合で有し、
且つ構成単位A/構成単位B=60/40(モル比)の
割合で有する数平均分子量5900のポリエーテルポリ
エステル(P−4)から成る処理剤。
【0036】5)構成単位Cが数平均分子量3000の
ポリオキシエチレンジオールの片末端をフェニル基で封
鎖したポリオキシエチレンジオールのモノエーテル残基
であり、構成単位A、B及びDが前記1)と同じである
場合の各構成単位で構成され、全構成単位中に構成単位
AとBとを合計で30重量%、構成単位Cを62重量%
及び構成単位Dを8重量%の割合で有し、且つ構成単位
A/構成単位B=60/40(モル比)の割合で有する
数平均分子量5500のポリエーテルポリエステル(P
−5)から成る処理剤。
【0037】6)構成単位Cが数平均分子量4000の
ポリオキシエチレンジオール残基であり、構成単位A、
B及びDが前記1)と同じである場合の各構成単位で構
成され、全構成単位中に構成単位AとBとを合計で30
重量%、構成単位Cを62重量%及び構成単位Dを8重
量%の割合で有し、且つ構成単位A/構成単位B=60
/40(モル比)の割合で有する数平均分子量1100
0のポリエーテルポリエステル(P−6)から成る処理
剤。
【0038】7)構成単位CがN−ポリオキシエチレン
(n=80)−N,N−ジブチルアミン酢酸塩残基であ
り、構成単位A、B及びDが前記1)と同じである場合
の各構成単位で構成され、全構成単位中に構成単位Aと
Bとを合計で30重量%、構成単位Cを62重量%及び
構成単位Dを8重量%の割合で有し、且つ構成単位A/
構成単位B=60/40(モル比)の割合で有する数平
均分子量6000のポリエーテルポリエステル(P−
7)から成る処理剤。
【0039】8)構成単位Bがセバシン酸残基であり、
構成単位CがN−ポリオキシエチレン(n=80)−
N,N−ジブチルアミンリン酸塩残基であって、構成単
位A及びDが前記1)と同じである場合の各構成単位で
構成され、全構成単位中に構成単位AとBとを合計で3
0重量%、構成単位Cを62重量%及び構成単位Dを8
重量%の割合で有し、且つ構成単位A/構成単位B=6
0/40(モル比)の割合で有する数平均分子量500
0のポリエーテルポリエステル(P−8)から成る処理
剤。
【0040】9)構成単位CがN−ポリオキシエチレン
(n=80)−N,N−ジブチルアミンのジエチル硫酸
による四級化物の残基であり、構成単位A、B及びDが
前記1)と同じである場合の各構成単位で構成され、全
構成単位中に構成単位AとBとを合計で30重量%、構
成単位Cを62重量%及び構成単位Dを8重量%の割合
で有し、且つ構成単位A/構成単位B=60/40(モ
ル比)の割合で有する数平均分子量6100のポリエー
テルポリエステル(P−9)から成る処理剤。
【0041】10)構成単位Bがアゼライン酸残基であ
り、構成単位CがN−ポリオキシエチレン(n=80)
−N,N−ジブチルアミンのベンジルクロライドによる
四級化物の残基であって、構成単位A及びDが前記1)
と同じである場合の各構成単位で構成され、全構成単位
中に構成単位AとBとを合計で30重量%、構成単位C
を62重量%及び構成単位Dを8重量%の割合で有し、
且つ構成単位A/構成単位B=60/40(モル比)の
割合で有する数平均分子量5000のポリエーテルポリ
エステル(P−10)から成る処理剤。
【0042】11)構成単位Cが数平均分子量2500
のN,N,N−トリスポリオキシエチレン(n=19)
アミン残基であり、構成単位A、B及びDが前記1)と
同じである場合の各構成単位で構成され、全構成単位中
に構成単位AとBとを合計で37重量%、構成単位Cを
55重量%及び構成単位Dを8重量%の割合で有し、且
つ構成単位A/構成単位B=60/40(モル比)の割
合で有する数平均分子量3200のポリエーテルポリエ
ステル(P−11)から成る処理剤。
【0043】12)構成単位Cが数平均分子量2800
のN,N,N−トリスポリオキシエチレン(n=15)
ポリオキシプロピレン(m=5)アミン残基であり、構
成単位A、B及びDが前記1)と同じである場合の各構
成単位で構成され、全構成単位中に構成単位AとBとを
合計で重量35%、構成単位Cを57重量%及び構成単
位Dを8重量%の割合で有し、且つ構成単位A/構成単
位B=55/45(モル比)の割合で有する数平均分子
量3500のポリエーテルポリエステル(P−12)か
ら成る処理剤。
【0044】13)構成単位Cが数平均分子量1600
のN,N,N’,N’−テトラキスポリオキシエチレン
(n=9)エチレンジアミン残基であり、構成単位A、
B及びDが前記1)と同じである場合の各構成単位で構
成され、全構成単位中に構成単位AとBとを合計で40
重量%、構成単位Cを50重量%及び構成単位Dを10
重量%の割合で有し、且つ構成単位A/構成単位B=6
0/40(モル比)の割合で有する数平均分子量360
0のポリエーテルポリエステル(P−13)から成る処
理剤。
【0045】14)構成単位Cが数平均分子量1600
のN,N,N’,N’,−テトラキスポリオキシエチレ
ン(n=6)ポリオキシプロピレン(m=2)エチレン
ジアミン残基であり、構成単位A、B及びDが前記1)
と同じである場合の各構成単位で構成され、全構成単位
中に構成単位AとBとを合計で重量42%、構成単位C
を60重量%及び構成単位Dを8重量%の割合で有し、
且つ構成単位A/構成単位B=55/45(モル比)の
割合で有する数平均分子量3700のポリエーテルポリ
エステル(P−14)から成る処理剤。
【0046】15)構成単位CがN−ポリオキシエチレ
ン(n=80)−N,N−ジブチルアミン残基と、N−
ポリオキシエチレン(n=80)−N,N−ジブチルア
ミンのジエチル硫酸による四級化物の残基との混合物で
あり、構成単位A、B及びDが前記1)と同じである場
合の各構成単位で構成され、全構成単位中に構成単位A
とBとを合計で26重量%、構成単位Cを64重量%及
び構成単位Dを10重量%の割合で有し、且つ構成単位
A/構成単位B=50/50(モル比)の割合で有する
数平均分子量5700のポリエーテルポリエステル(P
−16)から成る処理剤。
【0047】16)構成単位CがN−ポリオキシエチレ
ン(n=80)−N,N−ジブチルアミン残基と、N−
ポリオキシエチレン(n=80)−N,N−ジブチルア
ミンの酢酸による中和物の残基との混合物であり、構成
単位A、B及びDが前記7)と同じである場合の各構成
単位で構成され、全構成単位中に構成単位AとBとを合
計で26重量%、構成単位Cを64重量%及び構成単位
Dを10重量%の割合で有し、且つ構成単位A/構成単
位B=50/50(モル比)の割合で有する数平均分子
量5700のポリエーテルポリエステル(P−17)か
ら成る処理剤。
【0048】また本発明の処理方法の実施形態として
は、次の17)が好適例として挙げられる。 17)前記1)〜16)のいずれかの処理剤をその濃度
0.1〜20重量%の水性液となし、該水性液をポリエ
ステル系繊維に該処理剤として0.03〜3重量%とな
るように付着させる方法。
【0049】
【実施例】
試験区分1(ポリエーテルポリエステルの合成) ・ポリエーテルポリエステル(P−1)の合成 N−ポリオキシエチレン(n=80)−N,N−ジブチ
ルアミン361g(0.096モル)、2,6−ナフタ
レンジカルボン酸ジメチル146.4g(0.6モ
ル)、アジピン酸ジメチル69.6g(0.4モル)、
エチレングリコール136.4g(2.2モル)、酢酸
亜鉛2水塩0.35g及び三酸化アンチモン0.1gを
反応容器に仕込み、窒素雰囲気下、140〜220℃で
メタノールを留出させながら6時間反応させ、ほぼ理論
量のメタノールが留出したところで亜リン酸0.25g
を加えた。続いて20mmHgの減圧下に220〜250℃
で60分間、更に0.8〜0.6mmHgの減圧下に250
〜280℃で60分間重縮合反応を行なって反応物を得
た。この反応物を分析したところ、全構成単位中、構成
単位Aに相当する2,6−ナフタレンジカルボン酸残基
と構成単位Bに相当するアジピン酸残基とを合計で3
0.0%(重量%、以下同じ)、構成単位Cに相当する
N−ポリオキシアルキレン(n=80)−N,N−ジブ
チルアミン残基を62.0%及び構成単位Dに相当する
エチレングリコール残基を8.0%の割合で有し、且つ
2,6−ナフタレンジカルボン酸残基/アジピン酸残基
=60/40(モル比)の割合で有する数平均分子量6
000のポリエーテルポリエステル(P−1)であっ
た。
【0050】・ポリエーテルポリエステル(P−2)〜
(P−6)、(P−11)〜(P−14)及び(R−
1)〜(R−10)の合成 ポリエーテルポリエステル(P−1)の合成と同様にし
て、ポリエーテルポリエステル(P−2)〜(P−
6)、(P−11)〜(P−14)及び(R−1)〜
(R−10)を合成した。
【0051】・ポリエーテルポリエステル(P−7)の
合成 酢酸1.0g(0.0167モル)及び水236gをフ
ラスコに仕込み、酢酸水溶液とした。そこへポリエーテ
ルポリエステル(P−1)100g(0.0167モ
ル)を撹拌しながら注入し、中和して、ポリエーテルポ
リエステル(P−7)の30%水性液を得た。
【0052】・ポリエーテルポリエステル(P−8)の
合成 ポリエーテルポリエステル(P−7)の合成と同様し
て、ポリエーテルポリエステル(P−8)の30%水性
液を得た。
【0053】・ポリエーテルポリエステル(P−9)の
合成 ポリエーテルポリエステル(P−1)600g(0.1
モル)をフラスコに仕込み、窒素雰囲気下に撹拌しなが
ら80℃に加温し、ジエチル硫酸12.3g(0.08
モル)を10分かけて滴下して反応させた。反応温度は
80〜85℃に維持した。更に同温度にて1時間熟成し
て反応を終了し、ポリエーテルポリエステル(P−9)
を得た。
【0054】・ポリエーテルポリエステル(P−10)
の合成 ポリエーテルポリエステル(P−9)の合成と同様し
て、ポリエーテルポリエステル(P−10)を合成し
た。
【0055】・ポリエーテルポリエステル(P−16)
の合成 N−ポリオキシエチレン(n=80)−N,N−ジブチ
ルアミン361g(0.096モル)、2,6−ナフタ
レンジカルボン酸129.6g(0.6モル)、アジピ
ン酸58.4g(0.4モル)、エチレングリコール1
36.4g(2.2モル)、酢酸亜鉛2水塩0.42g
及び三酸化アンチモン0.12gを反応容器に仕込み、
窒素雰囲気下、140〜220℃で水を留出させながら
8時間反応させ、ほぼ理論量の水が留出したところで亜
リン酸0.3gを加えた。続いて20mmHgの減圧下に2
20〜250℃で60分間、更に0.8〜0.6mmHgの
減圧下に250〜280℃で60分間重縮合反応を行な
って反応物を得た。この反応物を分析したところ、全構
成単位中、構成単位Aに相当する2,6−ナフタレンジ
カルボン酸残基と構成単位Bに相当するアジピン酸残基
とを合計で25.8%(重量%、以下同じ)、構成単位
Cに相当するN−ポリオキシエチレン(n=80)−
N,N−ジブチルアミン残基を63.8%及び構成単位
Dに相当するエチレングリコール残基を10.3%の割
合で有し、且つ2,6−ナフタレンジカルボン酸残基/
アジピン酸残基=50/50(モル比)の割合で有する
数平均分子量5700のポリエーテルポリエステル(P
−15)であった。このポリエーテルポリエステル(P
−15)570g(0.1モル)をフラスコに仕込み、
窒素雰囲気下に撹拌しながら80℃に加温し、ジエチル
硫酸7.8g(0.05モル)を10分かけて滴下して
反応させた。反応温度は80〜85℃に維持した。更に
同温度にて1時間熟成して反応を終了し、四級化率50
%のポリエーテルポリエステル(P−16)を得た。
【0056】・ポリエーテルポリエステル(P−17)
の合成 酢酸0.5g(0.008モル)及び水222gをフラ
スコに仕込み、酢酸水溶液とした。そこへ前記のポリエ
ーテルポリエステル(P−15)95g(0.0167
モル)を撹拌しながら注入し、中和して、50%中和し
たポリエーテルポリエステル(P−17)の30%水性
液を得た。
【0057】
【表1】
【0058】表1において、 A−1:2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル A−2:2,6−ナフタレンジカルボン酸 B−1:アジピン酸ジメチル B−2:アジピン酸 B−3:セバシン酸ジメチル B−4:アゼライン酸ジメチル C−1:N−ポリオキシエチレン(n=80)−N,N
−ジブチルアミン C−2:N−ポリオキシエチレン(n=60)ポリオキ
シプロピレン(m=20)−N,N−ジブチルアミン C−3:平均分子量3000のポリオキシエチレンジオ
ールの片末端をフェニル基で封鎖したポリオキシエチレ
ンジオールのモノエーテル C−4:平均分子量4000のポリオキシエチレンジオ
ール C−5:N−ポリオキシエチレン(n=80)−N,N
−ジブチルアミンの酢酸塩 C−6:N−ポリオキシエチレン(n=80)−N,N
−ジブチルアミンのリン酸塩 C−7:N−ポリオキシエチレン(n=80)−N,N
−ジブチルアミンのジエチル硫酸による4級化物 C−8:N−ポリオキシエチレン(n=80)−N,N
−ジブチルアミンのベンジルクロライドによる4級化物 C−9:N,N,N−トリスポリオキシエチレン(n=
19)アミン C−10:N,N,N−トリスポリオキシエチレン(n
=15)ポリオキシプロピレン(m=5)アミン C−11:N,N,N’,N’−テトラキスポリオキシ
エチレン(n=9)エチレンジアミン C−12:N,N,N’,N’−テトラキスポリオキシ
エチレン(n=6)ポリオキシプロピレン(m=2)エ
チレンジアミン C−13:N−ポリオキシエチレン(n=20)−N,
N−ジブチルアミン D−1:エチレングリコール
【0059】試験区分2(水性液の調製) ・水性液(WP−1)の調製 1000mlのビーカーに50℃の温水380gを秤量
し、これを撹拌しつつ、予め120℃で溶融状態にして
おいたポリエーテルポリエステル(P−1)20gを注
入した後、撹拌しながら40℃以下まで冷却し、ポリエ
ーテルポリエステル(P−1)の5%水性液(WP−
1)を調製した。
【0060】・水性液(WP−2)〜(WP−16)及
び(WR−1)〜(WR−15)の調製水性液(WP−
1)の調製と同様にして、各ポリエーテルポリエステル
の5%水性液(WP−2)〜(WP−16)及び(WR
−1)〜(WR−15)を調製した。但し、水性液(W
P−7)、(WP−8)及び(WP−16)について
は、各ポリエーテルポリエステルの30%水性液を水希
釈した。調製した各水性液の内容を表2にまとめて示し
た。
【0061】試験区分3(ポリエステル繊維束への処理
剤の付着とその評価) ・ポリエステル繊維束への処理剤の付着 極限粘度が0.60のポリエステル繊維を1300m/
分の引取速度で引取り、単糸繊度が0.5デニール、1
40000フィラメントの未延伸糸を得た。これに試験
区分2で調製した5%水性液をローラータッチで目標付
着量となるように付着させ、次いで10mmの長さに切断
して、処理済み未延伸ポリエステル繊維束とした。また
極限粘度が0.60のポリエステル繊維を1300m/
分の引取速度で引取り、更に延伸して単糸繊度が0.5
デニール、140000フィラメントの延伸糸を得た。
これに試験区分2で調製した5%水性液をローラータッ
チで目標付着量となるように付着させ、次いで10mmの
長さに切断して、処理済み延伸ポリエステル繊維束とし
た。尚、処理剤としてのポリエーテルポリエステル等の
付着量は、処理済みポリエステル繊維束(処理済み未延
伸ポリエステル繊維束と処理済み延伸ポリエステル繊維
束との混合物)をソックスレー抽出器を用いてメタノー
ル/キシレン(50/50容量比)混合溶剤で抽出操作
する方法で測定した。
【0062】・抄紙特性の評価 水2000mlと上記で得た処理済みポリエステル繊維束
{処理済み未延伸ポリエステル繊維束/処理済み延伸ポ
リエステル繊維束=30/70(重量比)の混合物}
2.0gとを3000mlのビーカー(直径15cm×高さ
22cm)に入れ、直径5cmの4枚羽根のプロペラにより
900r.p.mの速度で30秒間撹拌した後、この液を
275mm×209mm×60mmのバットに移しかえて、ポ
リエステル繊維への気泡の付着状態を目視し、以下の基
準で判定した。更にこの液をNo.5Aの濾紙を用いて
ヌッチェ(直径15.5cm)で濾過し、脱水後に風乾し
て得た紙の地合を目視し、以下の基準で判定した。
【0063】 ・・気泡の付着状態の判定基準 ◎:気泡の付着が全く認められない。 ○:わずかに気泡の付着が認められる。 △:一部に気泡の付着が認められる。 ×:繊維全体に気泡の付着が認められる。
【0064】 ・・紙の地合の判定基準 ◎:地合が良好で、貝柱などの繊維束が全く認められな
い。 ○:地合が良好で、貝柱などの繊維束が一部認められ
る。 △:地合が不良で、貝柱などの繊維束が多く認められ
る。 ×:地合が不良で、貝柱などの繊維束が多く、ヌッチェ
から剥すことができない。
【0065】・抄紙の強度の評価 上記で得た処理済みポリエステル繊維束{未延伸ポリエ
ステル繊維束/延伸ポリエステル繊維束=30/70
(重量比)の混合物}を、繊維濃度が0.15%となる
ように分散浴に投入し、更に粘度調節剤を0.2%とな
るように加えた。この混合液をタツピ式(丸型)抄紙器
へ供給し、抄紙した。ドライパートの温度を105℃に
設定し、乾燥後直ちに巻き取った。得られたポリエステ
ル繊維抄紙の米坪量は20g/m2であった。得られた
ポリエステル繊維抄紙について、JIS−P8113
(紙及び板紙の引張強さ試験方法)に準拠して引張強さ
を測定し、以下の基準で抄紙の強度を評価した。以上の
結果を表2にまとめて示した。
【0066】 ・・抄紙の強度の判定基準 ◎:引張強さが0.60kg/15mm以上 ○:引張強さが0.40kg/15mm以上、0.60kg/
15mm未満 △:引張強さが0.20kg/15mm以上、0.40kg/
15mm未満 ×:引張強さが0.20kg/15mm未満
【0067】
【表2】
【0068】表2において、WR−11:テレフタル酸
ジメチル/アジピン酸ジメチル/N−ポリオキシエチレ
ン(n=80)−N,N−ジブチルアミン/エチレング
リコール=0.50/0.50/0.27/2.20
(モル比)の割合で縮重合して得られる平均分子量50
00のポリエーテルポリエステル共重合体(R−11)
を5%水性液としたもの WR−12:テレフタル酸ジメチル/イソフタル酸ジメ
チル/ポリオキシエチレンジオール(分子量4000)
/エチレングリコール=0.80/0.20/0.18
/2.20(モル比)の割合で縮重合して得られる平均
分子量10000のポリエーテルポリエステル共重合体
(R−12)を5%水性液としたもの WR−13:イソフタル酸/ポリオキシエチレンジオー
ル(分子量300)/ポリオキシエチレンジオール(分
子量1700)/ジエチレングリコール=2.6/0.
4/1.2/1.0(モル比)の割合で縮重合して得ら
れる平均分子量8000のポリエーテルポリエステル共
重合体(R−13)を5%水性液としたもの WR−14:テレフタル酸/5−スルホイソフタル酸/
エチレングリコール/ポリオキシエチレンジオール(分
子量300)=80/20/80/20(モル比)の割
合で縮重合して得られる平均分子量1000のポリエー
テルポリエステル共重合体(R−14)を5%水性液と
したもの WR−15:ポリオキシアルキレンジオール(オキシプ
ロピレン単位の繰り返し数90/オキシエチレン単位の
繰り返し数10)モノジイソブチルフェニルエーテル
(R−15)を5%水性液としたもの
【0069】
【発明の効果】既に明らかなように、以上説明した本発
明には、それが繊維長10mm以上の長繊維束であって
も、抄紙工程の分散浴に投入した合成繊維束を単繊維に
速やかに均一分散し、しかもその均一分散状態を安定維
持することができ、したがって良好な地合と優れた強度
を有する抄紙を得ることができるという効果がある。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の構成単位A〜Dで構成されるポリ
    エーテルポリエステルであって、全構成単位中に構成単
    位AとBとを合計で15〜40重量%、構成単位Cを4
    5〜80重量%及び構成単位Dを5〜15重量%の割合
    で有し、且つ構成単位A/構成単位B=65/35〜3
    5/65(モル比)の割合で有する数平均分子量300
    0〜20000のポリエーテルポリエステルから成るこ
    とを特徴とする抄紙用合成繊維処理剤。 構成単位A:ナフタレンジカルボン酸から形成される構
    成単位及び/又はナフタレンジカルボン酸のエステル形
    成性誘導体から形成される構成単位 構成単位B:炭素数4〜22の脂肪族二塩基酸から形成
    される構成単位及び/又は炭素数4〜22の脂肪族二塩
    基酸のエステル形成性誘導体から形成される構成単位 構成単位C:下記の構成単位C1〜C9から選ばれる一つ
    又は二つ以上の構成単位 構成単位C1;オキシアルキレン単位の炭素数が2〜4
    である数平均分子量600〜10000のポリオキシア
    ルキレンジオールから形成される構成単位 構成単位C2;オキシアルキレン単位の炭素数が2〜4
    である数平均分子量600〜6000のポリオキシアル
    キレンジオールのモノエーテルであって、該ポリオキシ
    アルキレンジオールの片末端を炭素数1〜22の炭化水
    素基で封鎖したモノエーテルから形成される構成単位 構成単位C3;数平均分子量600〜6000のN,
    N,N−トリスポリオキシエチレンアミンから形成され
    る構成単位 構成単位C4;数平均分子量600〜6000のN,
    N,N−トリスポリオキシエチレンポリオキシプロピレ
    ンアミンから形成される構成単位 構成単位C5;数平均分子量600〜6000のN,
    N,N’,N’−テトラキスポリオキシエチレンエチレ
    ンジアミンから形成される構成単位 構成単位C6;数平均分子量600〜6000のN,
    N,N’,N’−テトラキスポリオキシエチレンポリオ
    キシプロピレンエチレンジアミンから形成される構成単
    位 構成単位C7;下記の式1で示されるN−ポリオキシア
    ルキレン−N,N−ジアルキルアミンから形成される構
    成単位 構成単位C8;下記の式1で示されるN−ポリオキシア
    ルキレン−N,N−ジアルキルアミンの塩から形成され
    る構成単位 構成単位C9;下記の式1で示されるN−ポリオキシア
    ルキレン−N,N−ジアルキルアミンの四級化物から形
    成される構成単位 【式1】 (式1において、 R1,R2:同時に同一又は異なる炭素数1〜22のアル
    キル基 Y:オキシアルキレン単位がオキシエチレン単位又はオ
    キシエチレン単位とオキシプロピレン単位とから成り且
    つ該オキシアルキレン単位の繰り返し数が10〜100
    であるポリオキシアルキレンジオールから全ての水酸基
    を除いた残基) 構成単位D:炭素数2〜6のアルキレンジオールから形
    成される構成単位
  2. 【請求項2】 ポリエーテルポリエステルが、構成単位
    Bが炭素数6〜12の脂肪族二塩基酸から形成される構
    成単位及び/又は炭素数6〜12の脂肪族二塩基のエス
    テル形成性誘導体から形成される構成単位である場合の
    ものである請求項1記載の抄紙用合成繊維処理剤。
  3. 【請求項3】 ポリエーテルポリエステルが、構成単位
    Cが構成単位C7〜C9から選ばれる一つ又は二つ以上の
    構成単位である場合のものである請求項1又は2記載の
    抄紙用合成繊維処理剤。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の抄紙用合成繊
    維処理剤をその濃度0.1〜20重量%の水性液とな
    し、該水性液を合成繊維に該抄紙用合成繊維処理剤とし
    て0.03〜3重量%となるように付着させる抄紙用合
    成繊維の処理方法。
  5. 【請求項5】 抄紙用合成繊維がポリエステル系繊維で
    ある請求項4記載の抄紙用合成繊維の処理方法。
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