JPH1161613A - 繊維複合シートの製造方法 - Google Patents

繊維複合シートの製造方法

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JPH1161613A
JPH1161613A JP22801597A JP22801597A JPH1161613A JP H1161613 A JPH1161613 A JP H1161613A JP 22801597 A JP22801597 A JP 22801597A JP 22801597 A JP22801597 A JP 22801597A JP H1161613 A JPH1161613 A JP H1161613A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】熱可塑性樹脂が強化繊維に均質に行き渡り、均
質で高強度の繊維複合シートを得ることが出来る繊維複
合シートの製造方法を提供することを目的としている。 【解決手段】熱可塑性樹脂繊維と強化繊維とをエアにて
混合積層して互いに絡めた不織布状態のマット状物と
し、該マット状物を前記熱可塑性樹脂繊維の溶融温度以
上に加熱し、前記熱可塑性樹脂繊維を一旦溶融切断し、
前記強化繊維間を溶融熱可塑性樹脂で接合させた後、加
圧、冷却し、シートとすることを特徴とする繊維複合シ
ートの製造方法としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、強化繊維間を熱可塑
性樹脂で接合した繊維複合シートの製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、繊維強化熱可塑性樹脂シートの製
造方法としては、強化繊維からなるマット状物に振動を
与えながら熱可塑性樹脂の粉体を振り掛けまぶしながら
加熱溶融させ強化繊維間を接合していた。
【0003】また、繊維強化熱可塑性樹脂シートの製造
法としては、強化繊維からなるマット状物の両表面に熱
可塑性樹脂からなるフィルムを重ね合わせ、上下一対の
ベルトにて挟み込み、移送しつつ、熱可塑性樹脂フィル
ムが溶融する温度に加熱すると共に、加圧し、溶融した
熱可塑性樹脂を補強繊維からなるマット状物の繊維の間
隙に侵入させることにより、強化繊維と熱可塑性樹脂と
を一体化させる製造方法(特開昭64−77664号)
が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者で
は、振動を与えていたとしても強化繊維に粉体が当た
り、均一な分散が難しく場所による熱可塑性樹脂の過不
足が出来、均質な繊維強化熱可塑性樹脂シートが出来な
かった。
【0005】また、後者では、強化繊維の間隙に溶融し
た熱可塑性樹脂を十分に浸透させるため熱可塑性樹脂の
溶融状態での樹脂粘度を低くする必要があり、低くする
と、溶融した樹脂がその表面張力により滴状に凝集して
しまうため、樹脂の分布が不均一になったり、全く樹脂
の存在しない部分が生じるといった問題があった。
【0006】そこで、この発明は、このような問題に鑑
みて、熱可塑性樹脂が強化繊維に均質に行き渡り、均質
で高強度の繊維複合シートを得ることが出来る繊維複合
シートの製造方法を提供することを目的としている。
【0007】
【問題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1の発明は、熱可塑性樹脂繊維と強化繊維と
をエアにて混合積層して互いに絡めた不織布状態のマッ
ト状物とし、該マット状物を前記熱可塑性樹脂繊維の溶
融温度以上に加熱し、前記熱可塑性樹脂繊維を一旦溶融
切断し、前記強化繊維間を溶融熱可塑性樹脂で接合させ
た後、加圧、冷却し、シートとすることを特徴とする繊
維複合シートの製造方法としている。
【0008】請求項2の発明は、熱可塑性樹脂繊維と強
化繊維とを互いに絡めた不織布状態のマット状物とし、
該マット状物を前記熱可塑性樹脂繊維の溶融温度以上に
加熱し、前記熱可塑性樹脂繊維を一旦粒子状に溶融して
強化繊維中に分散させ、溶融状態にある粒子状熱可塑性
樹脂を前記強化繊維の互いに絡み合った接点に移行させ
た後、加圧、冷却し、シートとすることを特徴とする繊
維複合シートの製造方法としている。
【0009】請求項3の発明は、熱可塑性樹脂繊維と強
化繊維とを互いに絡めた不織布状態のマット状物とし、
該マット状物に振動を与えながら該マット状物を前記熱
可塑性樹脂繊維の溶融温度以上に加熱し、前記熱可塑性
樹脂繊維を一旦粒子状に溶融して強化繊維中に分散さ
せ、溶融状態にある粒子状熱可塑性樹脂を前記強化繊維
の互いに絡み合った接点に移行させた後、加圧、冷却
し、シートとすることを特徴とする繊維複合シートの製
造方法としている。
【0010】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
かに記載の繊維複合シートの製造方法において、前記強
化繊維は、そのモノフィラメント径が、好ましくは1〜
50μmであり、より好ましくは2〜30μmであるこ
とを特徴とする繊維複合シートの製造方法としている。
【0011】請求項5の発明は、請求項3記載の繊維複
合シートの製造方法において、前記振動は、振幅が数十
μmから数mmであり、振動数が数百Hzから数MHz
であることを特徴とする繊維複合シートの製造方法とし
ている。
【0012】
【作用】請求項1の発明は、熱可塑性樹脂繊維と強化繊
維とをランダムに混合積層し、互いに絡めた不織布状態
のマット状物とし、マット状物を加熱することにより、
熱可塑性樹脂繊維がその場で溶融し、その場あるいは既
に出来ている接点まで少し移動して凝固し、離れていた
あるいは単に接していた強化繊維間を結合させて強固に
接合した繊維複合シートを得ることが出来る。
【0013】請求項2の発明は、熱可塑性樹脂と強化繊
維とを互いに絡めた不織布状態のマット状物とし、これ
を加熱し、繊維状であった熱可塑性樹脂を一旦粒子状に
し、離れていた強化繊維間を結合させ、あるいは既に出
来ている接点に移動させ、粒状となった熱可塑性樹脂を
ほぼ均一に分散させ、この状態でマット状物を加圧しな
がら冷却して凝固させることにより、強化繊維を熱可塑
性樹脂で強固に接合した繊維複合シートを得ることが出
来る。
【0014】
【実施例】以下、この実施に用いた装置の図面を参考
に、この発明を説明する。
【0015】図1において、1は繰り出し機であり、不
織布混合物試料a〜fを巻き付けており、繰り出し機1
に対向した位置には加工後の繊維複合シートを巻き取る
巻き取り機2が設けられている。この繰り出し機1と巻
き取り機2との間には、振動装置3,加熱炉4,温調炉
6,及び冷却ロール10が順次配置されている。
【0016】振動装置3は、溶融した熱可塑性樹脂の移
動を促進させ且つ熱可塑性樹脂の偏在をなくし均一にす
る。加熱炉4内には、多数の赤外線ヒーター5が対向し
て設けられており、熱可塑性樹脂を溶融する。温調炉6
には、プレスロール7,電熱ヒーター8,ブロアー9が
設けられ、温風を送り込み、炉内を熱可塑性樹脂の凝固
前の軟粘度状態に保持する温度にし、プレスロール7で
加圧し、シートを目的の厚さに設定する。冷却ロール1
0は、中に温水を通すなどしてシートを適当な温度に調
整する。
【0017】熱可塑性樹脂繊維 成形に用いられる熱可塑性樹脂は、繊維状に加工でき、
その樹脂の溶融する温度に加熱した際には、表面張力に
より粒子状に凝集するものであれば、特には限定されな
い。例として、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリ
オレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレートやオキ
シベンゾイル構造等を持つポリエステル系樹脂、ナイロ
ン6等のポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂もしくは
それらの共重合体や他の樹脂との混合物等が挙げられ
る。
【0018】強化繊維 強化繊維としては、炭素繊維、ガラス繊維等の無機繊
維、アラミド繊維、ナイロン繊維等の有機繊維、金属繊
維等、通常樹脂の強化に用いられるものであれば特に限
定されないが、熱可塑性樹脂の加工温度にて、繊維とし
て形状が保持できないものは不適である。
【0019】強化繊維のモノフィラメント径は、1〜5
0μmが好ましく、2〜30μmが特に好ましい。径が
1μm未満だと繊維が折れやすく、取り扱いが困難であ
る。径が50μmを超えると強化繊維間に樹脂を含浸さ
せることが困難であり、繊維強化シートとしての性能を
充分に発揮させることができない。
【0020】強化繊維と熱可塑性樹脂繊維との不織布状
混合物の製造方法 不織布混合物の製造方法は限定されない。
【0021】例として、熱可塑性樹脂繊維と強化繊維と
をエアにて混合積層し、互いに絡めた不織布状態のマッ
ト状物とし、必要とあればニードルパンチングにて一体
化させる方法などが挙げられる。
【0022】不織布状混合物の加熱方法 不織布状混合物の溶融温度以上への加熱方法は、材料、
温度、速度などから適宜最適な方法が選択される。熱
風、遠赤外線、誘電加熱等、特に限定されないが、ここ
では赤外線ヒーター5が用いられている。
【0023】不織布状混合物の溶融温度以上での加熱時
間は、熱可塑性樹脂繊維が滴状に変形するのに充分な時
間であればよい。材料により必要時間は変化するが、ポ
リプロピレン樹脂で、230℃で12秒以上、ポリエチ
レンテレフタレート樹脂で、250℃で10秒以上であ
る。
【0024】不織布状混合物への振動付与方法 不織布状混合物に振動を与えながら加熱し、熱可塑性樹
脂繊維の切断、滴状化、強化繊維の交わる点への局在化
を促進することにより、より効率的に成形後のシートの
強度を発現させることができる。
【0025】振動条件としては、振幅は数十μmから数
mmの範囲であり、この範囲を下回ると繊維同士の接点
への粒子状となった樹脂の移行が効率的に行われずに、
またこの範囲を超えると交点に移行した樹脂をその位置
に保持できなくなる。振動数についても同様な理由で、
数百Hz〜数MHzの範囲が好適である。
【0026】不織布状混合物の温調方法 熱可塑性樹脂の溶融温度以上に加熱炉4で加熱された不
織布状混合物を、熱可塑性樹脂の溶融温度以下、軟化温
度以上への冷却温調方法は、特に限定されないが、空冷
法が簡便である。ここでは、温調炉6でブロアー9から
の空気を電熱ヒーター8で暖めた温風で行っている。
【0027】不織布状混合物の加圧冷却方法 不織布状混合物の冷却固化方法としては、適切な温度に
温調された冷却ロール10にて、加圧冷却して所定厚さ
に凝固させる方法が通常用いられるが、特に限定されな
い。
【0028】
【発明の実施の形態】不織布状混合物試料の種類 本発明の実施に使用される不織布状混合物試料を以下の
ように制作する。ここで強化繊維と熱可塑性樹脂繊維と
の比率は、体積換算で全不織布状混合物試料a〜fにお
いてほぼ同一になるように設定する。
【0029】<不織布混合物試料a>繊維径約10μ
m、平均長さ50mmの炭素繊維(CF)と繊維径約2
0μm、平均長さ約50mmのポリエステル(PET)
繊維(溶融温度225℃)の不織布状混合物 厚み約12mm GF:PET=約50:50(wt%) 繊維目付量 約450g/m2 <不織布混合物試料b>繊維径約18μm、平均長さ5
0mmのガラス繊維(GF)(Eガラス)と繊維径約2
0μm、平均長さ約50mmのポリエステル(PET)
繊維(溶融温度225℃)の不織布状混合物 厚み約12mm GF:PET=約59:41(wt%) 繊維目付量 約550g/m2 <不織布混合物試料c>繊維径約10μm、平均長さ5
0mmの炭素繊維と繊維径約20μm、平均長さ約50
mmのポリアミド(ナイロン(Nyl)66)繊維(溶
融温度265℃)の不織布状混合物 厚み約12mm GF:PET=約55:45(wt%) 繊維目付量 約410g/m2 <不織布混合物試料d>繊維径約18μm、平均長さ5
0mmのガラス繊維(Eガラス)と繊維径約20μm、
平均長さ約50mmのポリアミド(ナイロン66)繊維
(溶融温度265℃)の不織布状混合物 厚み約12mm GF:Nyl=約64:36(wt%) 繊維目付量 約500g/m2 <不織布混合物試料e>繊維径約10μm、平均長さ5
0mmの炭素繊維と繊維径約20μm、平均長さ約50
mmのポリプロピレン(PP)繊維(溶融温度110
℃)の不織布状混合物 厚み約12mm CF:PP=約61:39(wt%) 繊維目付量 約370g/m2 <不織布混合物試料f>繊維径約18μm、平均長さ5
0mmのガラス繊維(Eガラス)と繊維径約20μm、
平均長さ約50mmのポリプロピレン繊維(溶融温度1
10℃)の不織布状混合物 厚み約12mm GF:PP=約69:31(wt%) 繊維目付量 約470g/m2 [実施例1]強化繊維と熱可塑性樹脂繊維との不織布状
混合物試料aを図1に示す設備を用いてシート化を行っ
た。
【0030】振動装置3で繰り出し機1から加熱炉4の
出口までの振動付与ゾーンにおいて、不織布状混合物試
料aを振幅100μm、振動数50KHzにて振動を与
えつつ、加熱炉4の加熱溶融ゾーンに導入通過させた。
【0031】加熱溶融ゾーン:赤外線ヒーター5の遠赤
外線により炉内雰囲気温度を約285℃に加熱保持。不
織布状混合物試料aは280℃以上に昇温されて約15
秒かけて加熱溶融ゾーンを通過。
【0032】シート化ゾーン:ブロアー9及び電熱ヒー
ター8により温風で温調炉6内を雰囲気温度を約180
℃に保持し、ロール間のクリアランス約0.4mmのプ
レスロール7(ロール表面温度約180℃)により加圧
し、シートに成形。
【0033】冷却固化ゾーン:表面温度約25℃に温度
調節された冷却ロール10(線圧約20kgf/cm)
により冷却し、熱可塑性樹脂を凝固させる。
【0034】[実施例2]強化繊維と熱可塑性樹脂繊維
との不織布状混合試料bを用いた他は実施例1と同様で
ある。
【0035】[実施例3]強化繊維と熱可塑性樹脂繊維
との不織布状混合試料cを図1に示す設備を用いてシー
ト化を行った。下記条件以外は実施例1と同様である。
【0036】加熱溶融ゾーン:遠赤外線により炉内温度
を約290℃に保持。不織布状混合物試料cは285℃
以上に昇温されて約15秒かけて加熱溶融ゾーンを通
過。
【0037】シート化ゾーン:ブロアー9及び電熱ヒー
ター8により炉内雰囲気温度を約190℃に保持し、ロ
ール間クリアランス約0.4mmのプレスロール7(ロ
ール表面温度約190℃)により加圧しシートに成形。
【0038】冷却固化ゾーン:表面温度約25℃に温度
調節された冷却ロール10(線圧約20kgf/cm)
により冷却し、熱可塑性樹脂を凝固させる。
【0039】[実施例4]強化繊維と熱可塑性樹脂繊維
との不織布状混合試料dを用いた他は、実施例3と同様
である。
【0040】[実施例5]強化繊維と熱可塑性樹脂繊維
との不織布状混合試料eを図1に示す設備を用いてシー
ト化を行った。下記条件以外は実施例1と同様である。
【0041】加熱溶融ゾーン:遠赤外線により炉内温度
を約220℃に保持。不織布状混合物試料eは210℃
以上に昇温されて約15秒かけて加熱溶融ゾーンを通
過。
【0042】シート化ゾーン:ブロアー9及び電熱ヒー
ター8により炉内雰囲気温度を約100℃に保持し、ロ
ール間クリアランス約0.4mmのプレスロール7(ロ
ール表面温度約100℃)により加圧しシートに成形。
【0043】冷却固化ゾーン:表面温度約25℃に温度
調節された冷却ロール10(線圧約20kgf/cm)
により冷却し、熱可塑性樹脂を凝固させる。
【0044】[実施例6]強化繊維と熱可塑性樹脂繊維
との不織布状混合試料fを用いた他は実施例5と同様で
ある。
【0045】[比較実施例1]振動を付与しなかったこ
と以外は実施例1と同様である。
【0046】[比較実施例2]振動を付与しなかったこ
と以外は実施例2と同様である。
【0047】[比較実施例3]振動を付与しなかったこ
と以外は実施例3と同様である。
【0048】[比較実施例4]振動を付与しなかったこ
と以外は実施例4と同様である。
【0049】[比較実施例5]振動を付与しなかったこ
と以外は実施例3と同様である。
【0050】[比較実施例6]振動を付与しなかったこ
と以外は実施例4と同様である。
【0051】実施例1〜6、比較実施例1〜6で得られ
たシートの厚み及び引張弾性率を評価した。
【0052】
【表1】
【0053】
【効果】以上説明してきたように、請求項1の発明は、
熱可塑性樹脂が粉体でなく繊維とし不織布状態のマット
状物としているため、強化繊維に均質に行き渡り、均質
で高強度の繊維複合シートを得ることが出来る繊維複合
シートの製造方法を提供することが出来る。
【0054】請求項2の発明は、請求項1の効果に加
え、繊維を一旦粒子状に溶融させ、粒子状の熱可塑性樹
脂を強化繊維の接点に移行させて強化繊維の接点を接合
するため、より一層確実に接合できる。
【0055】請求項3の発明は、請求項1の効果に加
え、振動を加えることにより、粒子状の熱可塑性樹脂を
強化繊維の接点に移行する事を促進させ、接合するた
め、より一層確実に且つ強固に接合できる。
【0056】請求項4の発明は、請求項1の発明の効果
に加えて、繊維が折れにくく、取り扱いやすく、しかも
樹脂の含浸も良いので樹脂の含浸状態が良く、一層高強
度なシートが得られる。
【0057】請求項5の発明は、請求項1の発明の効果
に加えて、溶融樹脂がスムースに移動できまた所望位置
で留まることができ、確実に早く作れ、しかも一層高強
度なシートが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の繊維複合シートの製造方法を実施す
る装置の概略説明図である。
【符号の説明】
3 振動装置 4 加熱炉 5 赤外線ヒーター 6 温調炉 7 プレスロール 10 冷却ロール

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂繊維と強化繊維とをエアに
    て混合積層して互いに絡めた不織布状態のマット状物と
    し、該マット状物を前記熱可塑性樹脂繊維の溶融温度以
    上に加熱し、前記熱可塑性樹脂繊維を一旦溶融切断し、
    前記強化繊維間を溶融熱可塑性樹脂で接合させた後、加
    圧、冷却し、シートとすることを特徴とする繊維複合シ
    ートの製造方法。
  2. 【請求項2】 熱可塑性樹脂繊維と強化繊維とを互いに
    絡めた不織布状態のマット状物とし、該マット状物を前
    記熱可塑性樹脂繊維の溶融温度以上に加熱し、前記熱可
    塑性樹脂繊維を一旦粒子状に溶融して強化繊維中に分散
    させ、溶融状態にある粒子状熱可塑性樹脂を前記強化繊
    維の互いに絡み合った接点に移行させた後、加圧、冷却
    し、シートとすることを特徴とする繊維複合シートの製
    造方法。
  3. 【請求項3】 熱可塑性樹脂繊維と強化繊維とを互いに
    絡めた不織布状態のマット状物とし、該マット状物に振
    動を与えながら該マット状物を前記熱可塑性樹脂繊維の
    溶融温度以上に加熱し、前記熱可塑性樹脂繊維を一旦粒
    子状に溶融して強化繊維中に分散させ、溶融状態にある
    粒子状熱可塑性樹脂を前記強化繊維の互いに絡み合った
    接点に移行させた後、加圧、冷却し、シートとすること
    を特徴とする繊維複合シートの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の繊維複
    合シートの製造方法において、 前記強化繊維は、そのモノフィラメント径が、好ましく
    は1〜50μmであり、より好ましくは2〜30μmで
    あることを特徴とする繊維複合シートの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の繊維複合シートの製造方
    法において、 前記振動は、振幅が数十μmから数mmであり、振動数
    が数百Hzから数MHzであることを特徴とする繊維複
    合シートの製造方法。
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