JPH1160621A - オレフィン(共)重合体の製造方法 - Google Patents

オレフィン(共)重合体の製造方法

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JPH1160621A
JPH1160621A JP21723297A JP21723297A JPH1160621A JP H1160621 A JPH1160621 A JP H1160621A JP 21723297 A JP21723297 A JP 21723297A JP 21723297 A JP21723297 A JP 21723297A JP H1160621 A JPH1160621 A JP H1160621A
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JP
Japan
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compound
olefin
polymer
producing
transition metal
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Withdrawn
Application number
JP21723297A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Shioda
勉 潮田
Jun Saito
純 斉藤
Mototake Tsutsui
元武 筒井
Yoshitoyo Yasuda
吉豊 安田
Hiroyuki Fujita
浩之 藤田
Minoru Adachi
穣 安達
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JNC Corp
Original Assignee
Chisso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オレフィン(共)重合体のアタクチックポリ
マーの割合を10%以下の範囲で所望の量に制御できる
オレフィン(共)重合体の製造方法を提供する。 【解決手段】 下記に示した化合物(A)、(B)、
(C)および(D)を主成分とする触媒系を用いて、オ
レフィンを(共)重合する。ただし、化合物(A)はd
l体とmeso体の混合物である。 化合物(A):式Q(C54m1 m)(C54
n2 n)MXYで表される遷移金属化合物 化合物(B):アルミノキサン 化合物(C):微粒子状担体 化合物(D):有機アルミニウム化合物

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メタロセン触媒系
を用いたdl体とmeso体の混合物からなるオレフィ
ン(共)重合体の製造法に関するものであって、より詳
しくは、オレフィン(共)重合体のアタクチックポリマ
ーの割合を10%以下の範囲で所望の量に制御できるオ
レフィン(共)重合体の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリプロピレンやポリエチレン等のオレ
フィン(共)重合体は、機械的性質、耐薬品性等に優
れ、また経済性とのバランスにおいて極めて有用なため
各成形分野に広く用いられている。これらのオレフィン
(共)重合体は、従来は主として三塩化チタンや四塩化
チタンあるいはこれらを塩化マグネシウム等の担体に担
持した遷移金属触媒成分と有機アルミニウム化合物を組
み合わせたいわゆるチーグラー・ナッタ系の触媒を用い
てオレフィンを(共)重合させることによって製造され
てきた。
【0003】一方、近年では従来の触媒系とは異なるメ
タロセンとアルミノキサンを組み合わせてなる触媒を用
いてオレフィンを(共)重合してオレフィン(共)重合
体を製造する方法が盛んに行われている。該メタロセン
系触媒を用いて得られたオレフィン(共)重合体は分子
量分布が狭く、また共重合体の場合にはコモノマーが均
一に共重合されていることから、従来より均質なオレフ
ィン(共)重合体が得られるという特徴がある。
【0004】また、dl体のメタロセンを用いると立体
規則性のオレフィン重合体、例えば、アイソタクチック
ポリプロピレンが得られる事が、特開平3−12406
号公報、特開平6−100579号公報、およびOrgano
metallics,13,954-963(1994)等に記載されている。
【0005】上記したdl体のメタロセンの異性体であ
るmeso体は、立体規則性のないアタクチックポリプ
ロピレンを与える。
【0006】通常、dl体のメタロセンは、上記Organo
metallics,13,954-963(1994)等に記載されているよう
に、合成時にほぼ1:1の割合で生成するdl体とme
so体の混合物を再結晶して得られる。この再結晶操作
は、数回行われるが、dl体とmeso体の立体構造が
あまり違わない場合には、再結晶効率は非常に低くな
り、その結果100%の純度のdl体を高収率で得るこ
とは困難である。
【0007】そこで、meso体を少量混入したdl体
を用いてアイソタクチックポリプロピレンを製造できれ
ば、再結晶の負担を軽減できるため、dl体とmeso
体の混合物を用いることが望まれていた。
【0008】特開平6−157662号公報には、dl
体とmeso体の混合物を用いてポリプロピレンを製造
する方法が記載されている。その場合、アタクチックポ
リプロピレンの分子量が高いため、アイソタクチックポ
リプロピレンに混入してもポリプロピレンの特徴である
高い硬度を損なわないことが記載されている。
【0009】しかしながら、この発明に開示された方法
においては、メタロセン化合物が複雑な構造を有してい
るため、それらのメタロセン化合物の合成経路も複雑で
経済的に不利であるという問題がある。
【0010】それに対して、本発明にて用いているよう
な、単純な構造を有するメタロセンの場合には、mes
o体から得られるアタクチックポリプロピレンの分子量
が低いため、硬いポリプロピレンが所望の場合には、よ
りアタクチックポリプロピレン量の少ないアイソタクチ
ックポリプロピレンを得ることが望まれており、特にd
l/meso混合物を用いてポリプロピレンを製造する
際のアタクチックポリプロピレンの量を制御する方法、
特により低くなるように制御する方法が望まれていた。
【0011】また、ポリプロピレンの用途としては、柔
らかいものについては所望の用途も多々あるが、それら
の用途向けには、一般にプロピレンとエチレン等とのラ
ンダム共重合によって柔らかいポリプロピレンを得るこ
とが行われている。
【0012】しかしながら、メタロセン触媒系を用いて
ランダム共重合を行うと、特表平8−504457号公
報、WO94/28039号公報に記載されているよう
に、得られるポリマーが、プロピレン単独重合体に比べ
て低分子量化してしまい好ましくない。
【0013】そこで、本発明の目的は、ポリプロピレン
の分子量を低下させずに、より柔軟な(共)重合体を製
造する方法を提供することにある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、前記目
的を達成すべく鋭意研究した結果、特定の成分から構成
される触媒系を用いてオレフィン(共)重合体を製造す
ることにより、アタクチックポリマーの割合を10%以
下の所望の量に制御できる新たな方法を見いだし、幅広
い製品幅のオレフィン(共)重合体が得られる本発明を
完成した。
【課題を解決するための手段】
【0015】すなわち、本発明によれば、下記に示した
化合物(A)、(B)、(C)および(D)を主成分と
する触媒系を用いてオレフィン(共)重合体を製造する
方法であって、化合物(A)がdl体とmeso体との
混合物からなり、そのdl体とmeso体の比が99.
9:0.1ないし50:50の範囲であって、化合物
(D)を化合物(A)の遷移金属化合物1モルに対して
化合物(D)が1ないし10,000モルの範囲で使用
することによって、得られる重合体中に占めるアタクチ
ックポリマーの割合を10%以下で所望の量に調整する
ことを特徴とするオレフィン(共)重合体の製造方法が
提供される。 化合物(A):下記一般式 Q(C54m1 m)(C54n2 n)MXY で表される遷移金属化合物、〔式中、(C54m
1 m)および(C54 n2 n)は置換シクロペンタジ
エニル基を示し、mおよびnは1ないし3の整数であ
る。R1 およびR2 は、炭素数1ないし20の炭化水素
基、ケイ素含有炭化水素基、またはシクロペンタジエニ
ル環上の2個の炭素原子と結合して炭化水素で置換され
ていてもよい1つ以上の炭化水素環を形成している炭化
水素基であって、同一または異なっていてもよいが、R
1 およびR2 のシクロペンタジエニル環上の位置および
種類は、Mを含む対称面が存在しない位置をとるものと
する。また、少なくとも片方のシクロペンタジエニル環
にはQに結合している炭素の隣の少なくとも片方の炭素
にはR1 若しくはR2 が存在するものとする。Qは(C
54m1 m)および(C54n2 n)を架橋す
るいずれも2価の、炭化水素基、非置換シリレン基、ま
たは炭化水素置換シリレン基である。Mはチタン、ジル
コニウムまたはハフニウムである遷移金属を示し、Xお
よびYは同一または異なっていてもよく、水素、ハロゲ
ンまたは炭化水素基を示す。〕である。 化合物(B):アルミノキサン 化合物(C):微粒子状担体 化合物(D):有機アルミニウム化合物
【0016】また、本発明によれば、オレフィン(共)
重合体がプロピレン単独重合体またはプロピレン重合単
位を50重量%以上含有するプロピレン−オレフィンラ
ンダム共重合体もしくはプロピレン−オレフィンブロッ
ク共重合体もしくはプロピレン−オレフィンブロック共
重合体中のゴム成分以外の成分である上記オレフィン
(共)重合体の製造方法が提供される。
【0017】また、本発明によれば、化合物(A)がジ
メチルシリレン(2,3,5−トリメチルシクロペンタ
ジエニル)(2’,4’,5’−トリメチルシクロペン
タジエニル)ジルコニウムジクロライドである上記オレ
フィン(共)重合体の製造方法が提供される。
【0018】また、本発明によれば、化合物(D)と化
合物(A)の遷移金属化合物のモル比を、化合物(A)
の遷移金属化合物1モルに対して化合物(D)を50な
いし2000モルの範囲から選択する上記オレフィン
(共)重合体の製造方法が提供される。
【0019】また、本発明によれば、化合物(A)のd
l体とmeso体の割合が、dl:meso比で99.
9:0.1ないし80:20の範囲内である上記オレフ
ィン(共)重合体の製造方法が提供される。
【0020】また、本発明によれば、化合物(A)のd
l体とmeso体の割合が、dl:meso比で99.
9:0.1ないし90:10の範囲内である上記オレフ
ィン(共)重合体の製造方法が提供される。
【0021】また、本発明によれば、化合物(D)を、
トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウ
ム、若しくは、両者を10:90ないし90:10の混
合比で混合したもの、から選択する上記オレフィン
(共)重合体の製造方法が提供される。
【0022】
【発明実施の形態】本発明において用いられる触媒系
は、下記に示した化合物(A)、(B)、(C)および
(D)を主成分とするものであり、より詳しくは、化合
物(A)、(B)、(C)を主成分とする担持型固体触
媒成分と、重合時に別途反応系にスキャベンジャーとし
て添加する化合物(D)を主成分として構成される。
【0023】化合物(A):下記一般式 Q(C54m1 m)(C54n2 n)MXY で表される遷移金属化合物、〔式中、(C54m
1 m)および(C54 n2 n)は置換シクロペンタジ
エニル基を示し、mおよびnは1ないし3の整数であ
る。R1 およびR2 は、炭素数1ないし20の炭化水素
基、ケイ素含有炭化水素基、またはシクロペンタジエニ
ル環上の2個の炭素原子と結合して炭化水素で置換され
ていてもよい1つ以上の炭化水素環を形成している炭化
水素基であって、同一または異なっていてもよいが、R
1 およびR2 のシクロペンタジエニル環上の位置および
種類は、Mを含む対称面が存在しない位置をとるものと
する。また、少なくとも片方のシクロペンタジエニル環
にはQに結合している炭素の隣の少なくとも片方の炭素
にはR1 若しくはR2 が存在するものとする。Qは(C
54m1 m)および(C54n2 n)を架橋す
るいずれも2価の、炭化水素基、非置換シリレン基、ま
たは炭化水素置換シリレン基である。Mはチタン、ジル
コニウムまたはハフニウムである遷移金属を示し、Xお
よびYは同一または異なっていてもよく、水素、ハロゲ
ンまたは炭化水素基を示す。〕である。 化合物(B):アルミノキサン 化合物(C):微粒子状担体 化合物(D):有機アルミニウム化合物
【0024】化合物(A)の例としては、前記した範囲
内であればどのような化合物を用いても良いが、ジメチ
ルシリレン(2,3,5−トリメチルシクロペンタジエ
ニル)(2’,4’,5’−トリメチルシクロペンタジ
エニル)チタニウムジクロライド、ジメチルシリレン
(2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル)
(2’,4’,5’−トリメチルシクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシリレン
(2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル)
(2’,4’,5’−トリメチルシクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジメチル、ジメチルシリレン(2,
3,5−トリメチルシクロペンタジエニル)(2’,
4’,5’−トリメチルシクロペンタジエニル)ハフニ
ウムジクロライド、ジメチルシリレン(2,3,5−ト
リメチルシクロペンタジエニル)(2’,4’,5’−
トン(2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル)
(2’,4’,5’−トリメチルシクロペンタジエニ
ル)ハフニウムジメチル、ジメチルシリレンビス(2−
メチル、4−フェニルインデニル)ジルコニウムジクロ
リド等が挙げられ、中でも、ジメチルシリレン(2,
3,5−トリメチルシクロペンタジエニル)(2’,
4’,5’−トリメチルシクロペンタジエニル)ジルコ
ニウムジクロライドが好ましく例示される。
【0025】化合物(A)は、上記したように、dl体
とmeso体の混合物として用いられるが、その際のd
l体とmeso体の割合は、好ましくはdl:meso
比が99.9:0.1ないし50:50の範囲内であ
り、より好ましくは、99.9:0.1ないし80:2
0の範囲内であり、特に好ましくは、99.9:0.1
ないし90:10の範囲内である。また、本発明によれ
ば、dl体とmeso体の混合物を使用できるため、合
成時の再結晶の負担を軽減できる。
【0026】化合物(B)のアルミノキサンとは、下記
の一般式[1]若しくは[2]で表される有機アルミニ
ウム化合物である。 ここでR3 は炭素数が1ないし6、好ましくは1ないし
4の炭化水素基であり、具体的には、メチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基、イソブチル基、ペンチル
基、ヘキシル基等のアルキル基、アリル基、2−メチル
アリル基、プロペニル基、イソプロペニル基、2−メチ
ル−1−プロペニル基、ブテニル基等のアルケニル基、
シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル
基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、およびア
リール基等が挙げられる。これらのうち、特に好ましい
のはアルキル基であり、各R3 は同一でも異なっていて
もよい。 また、qは4ないし30の整数であり、好ま
しくは6ないし30、特に好ましくは8ないし30であ
る。
【0027】上記のアルミノキサンは公知の様々な条件
下に調製することが可能である。具体的には、以下の方
法が例示できる。 トリアルキルアルミニウムをトルエン、エーテル等の
有機溶剤を使用して直接水と反応させる方法。 トリアルキルアルミニウムと結晶水を有する塩類、例
えば硫酸銅水和物、硫酸アルミニウム水和物と反応させ
る方法。 トリアルキルアルミニウムとシリカゲル等に含浸させ
た水分と反応させる方法。 トリメチルアルミニウムとトリイソブチルアルミニウ
ムを混合し、トルエン、エーテル等の有機溶剤を使用し
て直接水と反応させる方法。 トリメチルアルミニウムとトリイソブチルアルミニウ
ムを混合し、結晶水を有する塩類、例えば硫酸銅水和
物、硫酸アルミニウム水和物と反応させる方法。 シリカゲル等に水分を含浸させ、トリイソブチルアル
ミニウムを反応させた後、トリメチルアルミニウムを更
に反応させる方法。
【0028】化合物(C)の微粒子状担体としては、無
機担体あるいは有機担体であって、粒子径が1ないし5
00μm、好ましくは5ないし300μmの顆粒状ない
しは球状の微粒子固体が使用される。
【0029】上記微粒子状無機担体としては酸化物が好
ましく、具体的にはSiO2 、Al 23 、MgO、Z
rO2 、TiO2 またはこれらの混合物を例示すること
ができる。これらの中で、SiO2 、Al23 および
MgOからなる群から選ばれた少なくとも1種の成分を
主成分として含有する担体が好ましい。該無機酸化物担
体は、通常100ないし1000℃で1ないし40時間
焼成して用いられる。また、焼成する変わりに、例え
ば、SiCl4 、クロロシラン等による化学的脱水法を
用いることもできる。このうち、担体に使用する無機化
合物としては、SiO2 、Al23 、MgO、TiO
2 、ZnO等またはこれらの混合物、たとえば、SiO
2 −Al23 、SiO2 −MgO、SiO2 −TiO
2 、SiO 2 −Al23 −MgO等が挙げられる。こ
れらの中では、SiO2 またはAl 23 を主成分とす
るものが好ましい。
【0030】さらに微粒子状有機担体としては、微粒子
状有機重合体、たとえばポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリ−1−ブテン、ポリ−4−メチル−1−ペンテ
ンなどのポリオレフィンの微粒子状重合体、ポリスチレ
ンなどの微粒子状重合体などを例示することができる。
【0031】化合物(A)、(B)、(C)からなる担
持型触媒成分は、(C)の存在のもとに、(A)と
(B)を反応させることによって得られる。通常、炭化
水素可溶のメタロセン化合物とアルミノキサンは、当該
メタロセン化合物とアルミノキサンを脱水された担体の
上に沈着させることによって所望の担持触媒に変換され
る。メタロセン化合物とアルミノキサンを担体に加える
順序は任意に変えることができる。例えば、適当な炭化
水素溶媒に溶解させたメタロセン化合物を最初に担体に
加え、その後でアルミノキサンを加えることができる。
また、アルミノキサンとメタロセン化合物を予め反応さ
せたものを同時に担体に加えることができる。そして、
アルミノキサンを最初に担体に加え、その後でメタロセ
ン化合物を加えることもできる。反応の際の温度は、通
常−20ないし100℃、好ましくは0ないし100℃
であり、反応に要する時間は、通常0.1分以上、好ま
しくは1分ないし200分の範囲である。また、担持触
媒は、必要により少量のオレフィンで予備重合してから
使用できる。
【0032】予備重合に用いるオレフィンとしては、エ
チレン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、3−
メチル−1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン等が挙
げられ、2つ以上のモノマーを共重合させることもでき
る。
【0033】スキャベンジャーとして用いる化合物
(D)の有機アルミニウム化合物の例としては、トリメ
チルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリイソ
プロピルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、
トリ−n−ブチルアルミニウム等のトリアルキルアルミ
ニウムや、ジメチルアルミニウムクロライド、ジメチル
アルミニウムブロマイド、ジエチルアルミニウムクロラ
イド、ジイソプロピルアルミニウムクロライド等のジア
ルキルアルミニウムハライドや、メチルアルミノウムセ
スキクロライド、エチルアルミニウムセスキクロライ
ド、エチルアルミニウムセスキブロマイド、イソプロピ
ルアルミニウムセスキクロライド等のアルキルアルミニ
ウムセスキハライド等が挙げられ、最も好ましくはトリ
エチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウムが用
いられる。また、これらの有機アルミニウム化合物は1
種以上を同時に使用することが可能である。
【0034】本発明は、アイソタクチックポリマー中の
アタクチックポリマーの量を所望の量に制御できる点に
重要な特徴があるが、具体的には、上記したように、特
定のdl:meso比を有するメタロセン触媒系を用い
て、スキャベンジャーである化合物(D)とメタロセン
化合物(A)の遷移金属化合物のモル比を、化合物
(A)の遷移金属化合物1モルに対して、好ましくは化
合物(D)を1ないし10,000モル、より好ましく
は50ないし2,000モルの範囲から選択することに
よってアタクチックポリマー量を所望の量に制御するも
のである。
【0035】化合物(D)とメタロセン化合物(A)の
遷移金属化合物のモル比が高いと、アイソタクチックポ
リマー中のアタクチックポリマーの量が少なくなり、ま
た、化合物(D)とメタロセン化合物(A)の遷移金属
化合物のモル比が低いとアイソタクチックポリマー中の
アタクチックポリマーの量が多くなる。
【0036】アイソタクチックポリマー中のアタクチッ
クポリマーの量を制御することにより、アイソタクチッ
クポリマーの物性を制御することができる。例えば、ア
タクチックポリマーの量がより少ないと、より硬く、剛
性の高いオレフィン(共)重合体に、逆に、アタクチッ
クポリマーの量がより多いと、より柔軟なオレフィン
(共)重合体となる。
【0037】オレフィン(共)重合体中の、アタクチッ
クポリマーの割合は、以下のように定義される。ホモポ
リプロピレンを代表例とするオレフィン単独重合体の場
合には、沸騰n−ヘキサン抽出を3時間の間行って求め
られる沸騰n−ヘキサン抽出率によって求められる。ま
た、プロピレン−エチレンランダムもしくはブロック共
重合体を代表例とするプロピレン重合単位を50重量%
以上含有するプロピレン−オレフィンランダム共重合体
もしくはプロピレン−オレフィンブロック共重合体の場
合には、沸騰n−ペンタン抽出を3時間の間行って求め
られる沸騰n−ペンタン抽出率によって求められる。
【0038】また、プロピレン重合単位を50重量%以
上含有するプロピレン−オレフィンブロック共重合体の
ゴム成分以外の成分について適用する場合には、その成
分が、プロピレン単独重合体の場合、既に上述の沸騰n
−ヘキサン抽出率により、またプロピレン重合単位を5
0重量%以上含有するプロピレン−オレフィンランダム
共重合体の場合、既に上述の沸騰n−ペンタン抽出率に
より求められる。
【0039】本発明のアタクチックポリマーの分子量
は、低いことが特徴であり、少なくとも重量平均分子量
(Mw)は100,000g/mol以下である事が特
徴である。
【0040】本発明のオレフィン(共)重合体の代表例
であるプロピレン系(共)重合体の重合方法としては、
公知のプロピレン(共)重合プロセスが使用可能であ
り、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、イソオク
タン等の脂肪族炭化水素、シクロペンタン、シクロヘキ
サン、メチルシクロヘキサン等の脂環族炭化水素、トル
エン、キシレン、エチルベンゼン等の芳香族炭化水素、
更に、ガソリン留分や水素化ジーゼル油留分等の不活性
溶媒中でプロピレンを(共)重合するスラリー重合法、
プロピレンモノマー自身を溶媒として用いるバルク重
合、そしてプロピレン(共)重合を気相中で実施する気
相重合法、さらに(共)重合して生成するプロピレン
(共)重合体が液状である溶液重合、あるいはこれらの
プロセスの2以上を組み合わせた重合プロセスが使用可
能である。
【0041】重合条件は、通常公知のチーグラー系触媒
によるオレフィン(共)重合と同様な重合条件が採用さ
れる。すなわち、重合温度は50ないし150℃、好ま
しくは50ないし100℃の温度にて、重合圧力は大気
圧ないし7MPa、好ましくは0.2MPaないし5M
Pa、重合時間は通常1分ないし20時間程度である。
また、得られるプロピレン系(共)重合体の分子量調整
は、前記した重合条件の選択の他、分子量調節剤である
水素を重合系に導入することによっても達成される。
【0042】本発明のオレフィン(共)重合体を構成す
るオレフィンとしては、特に限定されないが、炭素数2
ないし12のオレフィンが好ましく用いられる。具体的
には、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテ
ン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、4−メ
チル−1−ペンテン、3−メチル−1−ペンテン等が挙
げられ、特に好ましくはプロピレンが主単量として用い
られる。これらのオレフィンは1種のみならず2種以上
であってもよいし、場合によってはこれらに加えて少量
の1,5−ヘキサジエン、1,9−デカジエン等のα,
ω−ジエンを共重合させてもよい。
【0043】最も好ましい態様としての、プロピレンを
主単位量とするオレフィン(共)重合体の具体例として
は、プロピレン単独重合体またはプロピレン重合単位を
50重量%以上含有するプロピレン−オレフィンランダ
ム共重合体もしくはプロピレン−オレフィンブロック共
重合体が上げられ、その際のオレフィンとしては、エチ
レン、1−ブテンが最も好ましく用いられ、それぞれ単
独でも両方一緒でも用いる事ができる。また、プロピレ
ン−オレフィンブロック共重合体のゴム成分以外の成分
だけについても本発明のオレフィン(共)重合体の製造
方法は適用できる。
【0044】プロピレン系(共)重合終了後は、必要に
応じて公知の触媒失活処理工程、触媒残さ除去工程、乾
燥工程等の後処理工程を経た後、本発明のプロピレン系
(共)重合体が得られる。
【0045】本発明のプロピレン系(共)重合体には、
本発明の目的を損なわない範囲で、酸化防止剤、紫外線
吸収剤、帯電防止剤、造核剤、滑剤、難燃剤、アンチブ
ロッキング剤、着色剤、無機質または有機質の充填剤等
の各種添加剤、更には種々の合成樹脂を配合する事がで
き、通常は加熱溶融混練され、更に粒状に切断されたペ
レット状態にて各種成形品の製造用に供される。
【実施例】
【0046】以下に、本発明を実施例および比較例によ
りさらに詳細に説明する。本発明の実施例および比較例
において使用する用語の定義および測定方法は、以下の
通りである。
【0047】MFR:JIS K7210に準拠して、
表1の条件14(21.18N荷重下、230℃条件
下)で測定した値(単位:g/10分)
【0048】融点(Tm):DSC7型示差走査熱量分
析計(パーキン・エルマー社製)を用いてオレフィン
(共)重合体組成物を室温から30℃/分の昇温条件下
230℃まで昇温し、同温度にて10分間保持後、−2
0℃/分にて−20℃まで降温し、同温度にて10分間
保持した後、20℃/分の昇温条件下で融解時のピーク
を示す温度を融点とした。
【0049】結晶化温度(Tc):DSC7型示差走査
熱量分析計(パーキン・エルマー社製)を用いてオレフ
ィン(共)重合体組成物を室温から30℃/分の昇温条
件下230℃まで昇温し、同温度にて10分間保持後、
−20℃/分にて−20℃まで降温し、同温度にて10
分間保持した後、20℃/分の昇温条件下で230℃ま
で昇温し、同温度にて10分間保持後、−80℃/分に
て150℃まで降温し、さらに150℃からは−5℃/
分にて降温しながら結晶化時の最大ピークを示す温度を
測定した値(単位:℃)。
【0050】分子量:Mw、Mn、Mw/Mnはそれぞ
れ次のような方法に従ったゲルパーミエーションクロマ
トグラフィー(GPC)の測定結果に基づき算出する。
即ち、ポリマー濃度0.05重量%のo−ジクロロベン
ゼン溶液を用い、カラムは混合ポリスチレンゲルカラム
(たとえば東ソー(株)社製PSKgel GMH6−
HT)を使用し、135℃にて測定することによって求
める。測定装置としては、例えばウォーターズ社製GP
C−150Cが用いられる。
【0051】沸騰n−ヘキサン抽出率:200℃の加熱
プレスにて、無加圧状態にて100×100×1mmの
大きさのフィルムを作成し、そのフィルムを冷却プレス
で冷却する。その後、20×20×1mmの大きさに細
かく切った後、粉砕器にて500μm(32メッシュ)
パスまで粉砕する。このようにして作製した、500μ
mパスのサンプル2gを用いソックスレー抽出装置に
て、沸騰n−ヘキサンにて3時間抽出する。抽出後、サ
ンプルを80℃にて2時間真空乾燥する。抽出前のサン
プルから抽出後のサンプルの重量減少率が、沸騰n−ヘ
キサン抽出率となる。
【0052】沸騰n−ペンタン抽出率:200℃の加熱
プレスにて、無加圧状態にて100×100×1mmの
大きさのフィルムを作成し、そのフィルムを冷却プレス
で冷却する。その後、20×20×1mmの大きさに細
かく切った後、粉砕器にて500μm(32メッシュ)
パスまで粉砕する。このようにして作製した、500μ
mパスのサンプル2g用いソックスレー抽出装置にて、
沸騰n−ペンタンにて3時間抽出する。抽出後、サンプ
ルを80℃にて2時間真空乾燥する。抽出前のサンプル
重量と抽出後のサンプル重量を測定し、その減少率が、
沸騰n−ペンタン抽出率となる。
【0053】曲げ弾性率:JIS K7203に準拠し
て測定した。尚、測定に用いた試験片は以下のようにし
て調製した。得られたポリプロピレン100重量部に、
テトラキス〔メチレン(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシルーハイドロシンナメート)〕メタン0.0
5重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)
フォスファイト0.1重量部、ステアリン酸カルシウム
0.1重量部を混合し、該混合物をスクリュー径40m
mおよび押し出し温度200℃に設定された単軸押し出
し造粒器を用いてポリプロピレンペレットを得た。該ポ
リプロピレンペレットをスクリュー径40mmの射出成
型機を用い、溶融樹脂温度200℃、金型温度50℃で
JIS形の試験片を射出成形し調製した。
【0054】<実施例1> 〔担持型触媒の調整〕十分に乾燥し、N2 置換した50
0mlのフラスコに、ジメチルシリレン(2,3,5−
トリメチルシクロペンタジエニル)(2’,4’,5’
−トリメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジク
ロライド(dl:mesoモル比=96:4)を0.3
9g(0.889mmol)、メチルアルミノキサンの
トルエン希釈品をAl原子換算で267mmolを加
え、10分間反応させた。その後、800℃で8時間焼
成したシリカ(グレース・デビソン)を10gを添加
し、10分間攪拌した。
【0055】その後に、容器の頂部から真空を適用しな
がら、N2のわずかな流れを底部から加えた。9時間の
間、溶媒を蒸発させながらその混合物を70℃で加熱し
た。その乾燥した固体を室温下で一晩冷却した。十分に
乾燥し、N2置換した500mlのフラスコにこのよう
にして得られた固体触媒およびイソペンタンを250m
l加え、0℃に冷却した。その後、エチレンを80ml
/minの流量で4時間連続的に加えて予備重合を行っ
た。その後、上澄み液をデカントし、さらに100ml
のイソペンタンで4回デカント洗浄した。さらに室温に
て2時間真空乾燥して35gの担持型触媒を調整した。
触媒の組成分析を行った結果、担持型触媒中にZrが
0.17wt%含まれていた。
【0056】〔ポリプロピレンの製造および物性測定〕
十分にN2 置換された100Lオートクレーブに、n−
ヘキサンを19L、トリエチルアルミニウムを40mm
ol加え、5分間攪拌した、その後、上記のようにして
調整された4gの担持型触媒を加え、50℃に昇温し
た。その後、H20.08モルを導入した後、プロピレ
ンモノマーを連続的に供給しながら、50℃で、圧力が
1.32MPaの一定圧力となるようにして10時間重
合した。その後、得られたスラリーを濾過後、乾燥する
ことによって6.4Kgのポリプロピレンを得た。得ら
れたポリプロピレンを分析したところ、MFRが35g
/10min、融点が155.5℃、結晶化温度が11
3.3℃、Mw/Mnが2.3であった。また、沸騰n
−ヘキサン抽出率は、1.2%であり、曲げ弾性率は1
330MPaであった。
【0057】<実施例2> 〔ポリプロピレンの製造〕トリエチルアルミニウムの量
を20mmol、H2 の導入量を0.12モルとした以
外は実施例1と同様にして重合し、6.0Kgのポリプ
ロピレンを得た。得られたポリプロピレンを分析したと
ころMFRが34g/10min、融点が155.6
℃、結晶化温度が113.0℃、Mw/Mnが2.6で
あった。また、沸騰n−ヘキサン抽出率は、2.0%で
あり、曲げ弾性率は1270MPaであった。
【0058】<実施例3> 〔ポリプロピレンの製造〕トリエチルアルミニウムの量
を50mmol、H2 の導入量を0モルとした以外は実
施例1と同様にして重合し、6.3Kgのポリプロピレ
ンを得た。得られたポリプロピレンを分析したところM
FRが33g/10min、融点が155.5℃、結晶
化温度が113.0℃、Mw/Mnが2.2であった。
また、沸騰n−ヘキサン抽出率は、0.7%であり、曲
げ弾性率は1470MPaであった。
【0059】<実施例4> 〔ポリプロピレンの製造〕トリエチルアルミニウムの代
わりにトリイソブチルアルミニウムを用いた以外は、実
施例3と同様にして重合し、11Kgのポリプロピレン
を得た。得られたポリプロピレンを分析したところ、M
FRが8.0g/10min、融点が155.2℃、結
晶化温度が113.0℃、Mw/Mnが2.7であっ
た。また、沸騰n−ヘキサン抽出率は、2.5%であ
り、曲げ弾性率は1200MPaであった。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、dl体とmeso体の
混合物からなるメタロセン触媒系を用いてオレフィン
(共)重合体を製造する際に、アタクチックポリマーの
割合を10%以下の範囲で所望の量に制御でき、その結
果、同一の触媒系を用いて幅広い製品幅のポリプロピレ
ンが得られる。また、dl体とmeso体の混合物を使
用できるため、メタロセン錯体合成時の再結晶の負担を
軽減できるため、経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のオレフィン系共重合体の製造方法のフ
ローシートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 浩之 千葉県市原市松ケ島302−4(6街区13号) (72)発明者 安達 穣 千葉県市原市辰己台東2丁目17番地

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記に示した化合物(A)、(B)、
    (C)および(D)を主成分とする触媒系を用いてオレ
    フィン(共)重合体を製造する方法であって、化合物
    (A)がdl体とmeso体との混合物からなり、その
    dl体とmeso体の比が99.9:0.1ないし5
    0:50の範囲であって、化合物(D)を化合物(A)
    の遷移金属化合物1モルに対して化合物(D)が1ない
    し10,000モルの範囲で使用することによって、得
    られる重合体中に占めるアタクチックポリマーの割合を
    10%以下で所望の量に調整することを特徴とするオレ
    フィン(共)重合体の製造方法。 化合物(A):下記一般式 Q(C54m1 m)(C54n2 n)MXY で表される遷移金属化合物、〔式中、(C54m
    1 m)および(C54 n2 n)は置換シクロペンタジ
    エニル基を示し、mおよびnは1ないし3の整数であ
    る。R1 およびR2 は、炭素数1ないし20の炭化水素
    基、ケイ素含有炭化水素基、またはシクロペンタジエニ
    ル環上の2個の炭素原子と結合して炭化水素で置換され
    ていてもよい1つ以上の炭化水素環を形成している炭化
    水素基であって、同一または異なっていてもよいが、R
    1 およびR2 のシクロペンタジエニル環上の位置および
    種類は、Mを含む対称面が存在しない位置をとるものと
    する。また、少なくとも片方のシクロペンタジエニル環
    にはQに結合している炭素の隣の少なくとも片方の炭素
    にはR1 若しくはR2 が存在するものとする。Qは(C
    54m1 m)および(C54n2 n)を架橋す
    るいずれも2価の、炭化水素基、非置換シリレン基、ま
    たは炭化水素置換シリレン基である。Mはチタン、ジル
    コニウムまたはハフニウムである遷移金属を示し、Xお
    よびYは同一または異なっていてもよく、水素、ハロゲ
    ンまたは炭化水素基を示す。〕である。 化合物(B):アルミノキサン 化合物(C):微粒子状担体 化合物(D):有機アルミニウム化合物
  2. 【請求項2】 オレフィン(共)重合体がプロピレン単
    独重合体またはプロピレン重合単位を50重量%以上含
    有するプロピレン−オレフィンランダム共重合体もしく
    はプロピレン−オレフィンブロック共重合体もしくはプ
    ロピレン−オレフィンブロック共重合体中のゴム成分以
    外の成分である請求項1記載のオレフィン(共)重合体
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 化合物(A)がジメチルシリレン(2,
    3,5−トリメチルシクロペンタジエニル)(2’,
    4’,5’−トリメチルシクロペンタジエニル)ジルコ
    ニウムジクロライドである請求項1または2記載のオレ
    フィン(共)重合体の製造方法。
  4. 【請求項4】 化合物(D)と化合物(A)の遷移金属
    化合物のモル比を、化合物(A)の遷移金属化合物1モ
    ルに対して化合物(D)を50ないし2,000モルの
    範囲から選択する請求項1ないし3のいずれか1記載の
    オレフィン(共)重合体の製造方法。
  5. 【請求項5】 化合物(A)のdl体とmeso体の割
    合が、dl:meso比で99.9:0.1ないし8
    0:20の範囲内である請求項1ないし4のいずれか1
    記載のオレフィン(共)重合体の製造方法。
  6. 【請求項6】 化合物(A)のdl体とmeso体の割
    合が、dl:meso比で99.9:0.1ないし9
    0:10の範囲内である請求項1ないし5のいずれか1
    記載のオレフィン(共)重合体の製造方法。
  7. 【請求項7】 化合物(D)を、トリエチルアルミニウ
    ム、トリイソブチルアルミニウム、若しくは、両者を1
    0:90ないし90:10の混合比で混合したもの、か
    ら選択する請求項1ないし6のいずれか1記載のオレフ
    ィン(共)重合体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001213923A (ja) * 2000-02-03 2001-08-07 Chisso Corp ポリオレフィン組成物およびその製造方法。

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