JPH1159045A - クリップ具 - Google Patents

クリップ具

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JPH1159045A
JPH1159045A JP21939297A JP21939297A JPH1159045A JP H1159045 A JPH1159045 A JP H1159045A JP 21939297 A JP21939297 A JP 21939297A JP 21939297 A JP21939297 A JP 21939297A JP H1159045 A JPH1159045 A JP H1159045A
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clip device
plate
projection
projections
clip
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Yoshinori Tanaka
義徳 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】メモ用紙等の挿入がスムーズに行なえ、しかも
外れにくいクリップ具を安価に提供することにある。 【解決手段】弾性を有する板状の突起部が複数段設けら
れた2つの羽根板30、40と、各突起部の案内口側に
配置される曲がり制限桟51、61が設けられた2つの
羽根板止め枠50、60を有する。板状の突起部は、製
造が簡単であり、クリップ具自体の生産コストが低減さ
れる。また、曲がり制限桟51、61の突出方向の長さ
を変えれば、クリップ具の保持力を任意に調整すること
が可能である。また、板状の突起部は、長手方向にほと
んど変形しないため、用紙が横方向に外れにくい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メモ用紙等の着脱
をワンタッチで行なうことのできるクリップ具に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】メモ用紙等の着脱をワンタッチで行なう
ことのできるクリップ具は、例えば、特許第25296
17号公報、特開昭60−129297号公報、実公昭
53−51212号公報、実開昭51−27221号公
報等に記載されている。
【0003】これら従来のクリップ具は、支持体から斜
行状又は直角状にのびた直毛材を多数備えており、これ
らの直毛材の弾性を利用して用紙の着脱を可能にする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
クリップ具は、直毛材の製造に手間がかかり、これが製
造コストを押しあげるという問題があった。
【0005】また、直毛材は、それぞれ横方向に動きや
すく、図2に示すように横方向の力が加わると、メモ用
紙が簡単に外れてしまうという問題があった。
【0006】このような問題点に鑑み、本発明の目的
は、用紙の挿入がスムーズに行なえ、しかも外れにくい
クリップ具を安価に提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の一態様によれば、弾性を有する板状の突起部
が複数段設けられた2つの羽根板が双方の突起部先端を
接触させた状態でケースに組み込まれ、前記ケースに
は、突起部先端同士の接触箇所に目的の被保持部材を導
く案内口が形成され、前記板状の突起部の案内口側に
は、前記被保持部材の挿入方向と反対の方向の突起部の
曲がりを制限する曲がり制限部が配置されていることを
特徴とするクリップ具が提供される。
【0008】上記目的を達成するための本発明のその他
の態様によれば、先端同士を接触させた状態で又は先端
同士を隙間をあけて対向させた状態で配置される2つの
板状の突起部が被保持部材の挿入方向に沿って複数段設
けられ、各突起部のそれぞれについて、前記被保持部材
の挿入方向と反対の方向の突起部の曲がりを制限する曲
がり制限部が配置されていることを特徴とするクリップ
具が提供される。
【0009】上記目的を達成するための本発明のさらに
別の態様によれば、被保持部材の挿入方向に沿って複数
段設けられた板状の突起部と、前記各突起部と接触する
か又は隙間をあけて対向する壁面部と、前記各突起部の
それぞれについて設けられた、前記被保持部材の挿入方
向と反対の方向の突起部の曲がりを制限する曲がり制限
部とを備えることを特徴とするクリップ具が提供され
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態の幾つか
を図面を参照しながら説明する。
【0011】図1は、本発明の第一の実施形態のクリッ
プ具の分解図である。
【0012】同図に示すように、このクリップ具は、本
体ケースを構成する2つの枠板(枠板A10、枠板B2
0)と、弾性を有する板状の突起部31(41)が複数
段設けられた2つの羽根板(羽根板A30、羽根板B4
0)と、各突起部の下面側に配置される曲がり制限桟5
1(61)を備えた2つの羽根板止め枠(羽根板止め枠
A50、羽根板止め枠B60)と、本体ケースを金属製
の壁面等に取り付けるためのマグネット(マグネットA
70、マグネットB80)を有して構成される。
【0013】本実施形態において、枠板A、Bや羽根板
止め枠A、Bはプラスチック製品であり、羽根板A、B
は、ゴム製品である。羽根板A、Bの素材は、熱可塑性
エラストマーなど、ある程度の弾性力を有するものであ
れば特に限定されない。マグネットA、Bは、枠板A1
0の背面に装着される。
【0014】枠板A10の正面には、羽根板A等を収納
するための凹部11が形成されている。羽根板止め枠A
50の両側面には、固定用の爪52が形成されており、
枠板A10には、これらの爪が係合可能な微小な凹部1
2が形成されている。
【0015】羽根板A30と羽根板止め枠A50は、互
いに組み合わされた状態で凹部11内に納められる。こ
のとき、羽根板止め枠A50の爪52が枠板A10の微
小凹部12に係合し、羽根板A30と羽根板止め枠A5
0が枠板A10に固定される。
【0016】枠板B20についても同様な構造により、
羽根板B40と羽根板止め枠B60が固定される。
【0017】羽根板A30や羽根板止め枠A50が装着
された枠板A10と、羽根板B40や羽根板止め枠B6
0が装着された枠板B20は、互いに重ね合わされ、こ
のとき、枠板A10に形成されている嵌合溝13に、枠
板B20に形成されている突起部(図示省略)が嵌まり
込む。これにより、枠板A側部品と枠板B側部品とが固
定され一体化される。なお、接着剤やねじを併用するか
又はこれらのみを用いて一体化を図るようにしてもよ
い。
【0018】以上の作業により図2に示すようなクリッ
プ具が完成する。同図のクリップ具100には、被保持
部材1(例えば、メモ用紙)が挟まれている。
【0019】図3は、このクリップ具と同タイプのクリ
ップ具の縦断面図である。図3のクリップ具は、曲がり
制限桟の断面形状が台形であるが、それ以外の構造は、
図1、図2に示したクリップ具と同一である。
【0020】すなわち、本クリップ具では、弾性を有す
る板状の突起部が複数段設けられた2つの羽根板(羽根
板A30、羽根板B40)が、双方の突起部先端を接触
させた状態でケース90の中に組み込まれている。ケー
ス90には、突起部先端同士の接触箇所に用紙を導く案
内口91が形成されている。なお、用紙が脱落しない程
度に、突起部先端同士を隙間をあけて対向させるように
してもよい。
【0021】各突起部の下面側(案内口側)には、用紙
の挿入方向(A方向)と反対方向の突起部の曲がりを制
限する曲がり制限桟51、61が配置されている。 つ
ぎに、クリップ具に用紙を挟む場合と取り外す場合の各
突起部の動作について説明する。
【0022】クリップ具に用紙を挟む場合、案内口91
から挿入されたメモ用紙は、そのまま突起部先端同士の
接触箇所に導かれ、図4(a)に示すように、各突起部
を順次押し曲げながら進行する。このとき、各突起部
は、図5(a)に示すように、弧を描くようにして無理
なく曲がるため、用紙のスムーズな挿入が可能となる。
【0023】また、曲げられた各突起部には、自身の弾
性によって元の姿勢に復帰しようする力が働き、挿入さ
れた用紙は、両側の突起部に挟み込まれるようにしてホ
ールドされる。
【0024】一方、用紙がクリップ具にホールドされて
いるときに、用紙を抜き取ろうとする力が働くと、図4
(b)に示すように、該用紙には、挿入時よりも大きな
摩擦力が加わることになる。具体的には、図5(b)に
示すように、用紙を引き抜こうとすると、やや座屈状態
にある突起部は、曲がり制限桟51(61)に邪魔され
て曲がりが制限される。用紙挿入時よりも曲がりの少な
い突起部は、その分、用紙を強く押圧し、これにより、
用紙に対する突起部の摩擦力が増大する。
【0025】このように本クリップ具によれば、用紙を
ワンタッチでスムーズに止めることができると共に、用
紙が簡単に外れてしまうようなことがない。
【0026】なお、各突起部は、板状に形成されている
ため、その長手方向に対してはほとんど変形しない。
【0027】したがって、用紙に横方向の力(図2の矢
印B方向の力)が働いても、用紙が簡単に外れてしまう
ようなことがない。
【0028】もちろん、クリップ具の保持力以上の力を
加えれば、用紙はクリップ具から簡単に抜き取ることが
できる。
【0029】つぎに、突起部の突出方向の長さと、曲が
り制限桟の同方向の長さの関係について述べる。
【0030】突起部の曲がり制限部である曲がり制限桟
は、図6(a)に示すように、突起部先端を隠すことの
ないように配置されているため、L1とL2の間には差
が生じるが、この差分L3を調節すれば、クリップ具の
保持力を変えることができる。
【0031】すなわち、用紙が挿入される場合には、突
起部31(41)が挿入方向に曲がるため、曲がり制限
桟51(61)は特別な働きをしないが、用紙が抜き取
られる場合は、L3が小さい程、突起部31(41)が
逆方向に曲がりにくくなって用紙に対する摩擦力が増加
し、L3が大きい程、突起部31(41)が逆方向に曲
がりやすくなって用紙に対する摩擦力が減少する。
【0032】このように本クリップ具によれば、突起部
の突出方向長さを変えることなくクリップ具の保持力を
調整することができるようになる。これは、同一形状の
羽根板を用いた複数種のクリップ具の生産を可能とする
ものである。
【0033】つぎに、本発明の第二の実施形態を説明す
る。
【0034】前述の第一の実施形態では、図6(b)に
示すように、突起部31(41)の先端に、用紙の挿入
方向に進むにつれて相手の突起部との間隔が狭くなるよ
うなテーパ面が形成されている。テーパ面の手前側の縁
にはRが付されている。
【0035】このようにすれば、軽い力で用紙を挿入で
きるようになり、比較的薄い用紙でもクリップ具に簡単
に止めることができる。テーパ面のほか、用紙の挿入方
向に進むにつれて相手の突起部との間隔が狭くなるよう
な曲面を採用しても構わない。
【0036】一方、第二の実施形態では、図7(a)に
示すように、突起部の先端に、用紙の挿入方向と平行な
フラット面を形成し、突起部同士を完全に突き合わせて
いる。
【0037】このように構成した場合、用紙の挿入時に
は多少硬い感触を得るものの、クリップ具の保持力はア
ップし、写真や厚紙等の比較的厚みのあるものもホール
ドできるようになる。
【0038】つぎに、本発明の第三の実施形態を説明す
る。
【0039】ここでは、図7(b)に示すように、突起
部先端の長手方向の両角が切り欠かれている。突起部先
端を直角にカットした状態では、用紙を挿入するときに
突起部の角に用紙が引っ掛かりやくすなる。
【0040】そこで、このようにテーパ状に角をとれ
ば、よりスムーズな用紙の挿入が可能となる。
【0041】つぎに、本発明の第四の実施形態を説明す
る。
【0042】ここでは、図8(a)、図8(b)に示す
ように、突起部が、長手方向において分割されている。
【0043】このようにすれば、突起部全体として曲が
りやすさが向上し、よりスムーズな用紙の挿入が可能と
なる。
【0044】また、突起部の先端は、図8(c)に示す
ように、R形状に形成してもよい。
【0045】なお、本実施形態によれば、分割の個数を
変えることで、クリップの保持力を調節することもでき
る。
【0046】つぎに、本発明の第五の実施形態を説明す
る。
【0047】本実施形態では、図9に示すように、各羽
根板に、複数段の板状の突起部が2列設けられており、
同一段に存在する各列の突起部が、逆ハの字状に配列さ
れている。
【0048】このようにすれば、用紙の挿入時におい
て、各突起部は、案内口91(図3参照)に近い部分か
ら遠い方へと滑らかに折れ曲がることになるため、軽い
力で用紙を挿入できるようになる。
【0049】もちろん、同一段に存在する各列の突起部
が、ハの字状に配列されていてもよい。
【0050】また、板状の突起部が3列以上設けられて
いてもよい。
【0051】つぎに、本発明の第六の実施形態を説明す
る。
【0052】ここでは、様々な曲がり制限桟を例示す
る。
【0053】図10(a)では、曲がり制限桟として、
金属棒を使用している。図10(b)では、先端部分が
案内口側に向かって湾曲した金属プレス品を曲がり制限
桟として使用している。
【0054】このように、曲がり制限桟は、材質や加工
方法に合わせて、様々なバリエーションが可能である。
【0055】つぎに、本発明の第七の実施形態を説明す
る。
【0056】図11(b)には、案内口から奥に向かっ
て湾曲する曲がり制限桟51が示されている。突起部3
1は、図11(a)に示すように、曲がり制限桟51が
存在しない状態では、羽根板30の平面部分に対してほ
ぼ垂直に突出するものであるが、曲がり制限桟51が配
置されることで、突起部31は、曲がり制限桟51にな
らうようにして湾曲する。
【0057】図11(c)には、案内口から奥に向かっ
て傾斜する曲がり制限桟51が示されている。突起部3
1は、前述と異なり、曲がり制限桟51の傾斜角度に合
わせて突出させている。
【0058】このように突起部31を湾曲または傾斜さ
せると、図12に示すように、用紙の挿入時において突
起部31が倒れやすくなると共に、用紙の抜き取り時に
おいて突起部31の逆曲がりがさらに制限される。
【0059】これにより、用紙の挿入のしやすさと、ク
リップ具の保持力を同時に向上させることができる。ま
た、これらの仕様は、羽根板の間隔L4を変えることで
任意に調整可能である。
【0060】また、L4を小さくした場合、クリップ具
自体が薄くなりコンパクト化が図られる。
【0061】つぎに、本発明の第八の実施形態を説明す
る。
【0062】図13に示すように、本実施形態のクリッ
プ具は、本体ケースを構成する円形の2つの枠板(枠板
A110、枠板B120)と、弾性を有する板状の突起
部が複数段設けられた2つの羽根板(羽根板A130、
羽根板B140)と、2つの止め板(止め板A150、
止め板B160)と、本体ケースを壁面等に取り付ける
ための粘着シート170を有して構成される。
【0063】ここでは、羽根板止め枠を用意せずに、枠
板A、B自体に曲がり制限桟を設けている。
【0064】枠板A、Bや止め板A、Bは、例えばプラ
スチックで形成され、羽根板A、Bは、例えばゴムで形
成される。
【0065】枠板A110は、背後から羽根板A130
が挿入され、その後、止め板A150が装着される。枠
板B120は、背後から羽根板A140が挿入され、そ
の後、止め板A160が装着される。枠板A110の正
面には接合用の穴111が形成され、枠板B120の正
面には、この穴に対応する箇所に凸部(図示省略)が形
成されており、これらを係合させることで、枠板A11
0と枠板B120が固定される。
【0066】曲がり制限桟は、前述と同様、突起部先端
を隠すことのないように配置され、用紙の挿入方向と反
対方向の突起部の曲がりを制限する。
【0067】本実施形態では、羽根板止め枠が無い分だ
け部品点数が減少し、コストの低減を図ることができ
る。
【0068】つぎに、本発明の第九の実施形態を説明す
る。
【0069】図14(b)に示すように、本実施形態の
クリップ具は、本体ケースを構成する2つの枠板(枠板
A210、枠板B220)と、弾性を有する板状の突起
部が複数段設けられた2つの羽根板(羽根板A230、
羽根板B240)と、コの字状の止め具250と、本体
ケースを壁面等に取り付けるための両面粘着シート27
0を有して構成される。枠板A、Bは、例えばプラスチ
ックで形成され、羽根板A、Bは、例えばゴムで形成さ
れる。止め具250は、例えばプラスチックや金属で形
成される。
【0070】本実施形態でも、前述と同様、羽根板止め
枠を用意せずに、枠板A、B自体に曲がり制限桟を設け
ている。
【0071】枠板A210、B220には、それぞれ、
相手の枠板の嵌入孔(嵌入孔212、222)に嵌入さ
れるピン211、221が設けられており、各ピンが嵌
入孔に嵌入されることで枠板A210、B220が一体
化される。これらの固定には接着剤を用いてもよい。そ
して、枠板A210には、背後から羽根板A230が挿
入され、枠板B220には、背後から羽根板A240が
挿入され、これらは、止め具250で固定される。
【0072】以上により、図14(a)に示すようなク
リップ具200が完成する。
【0073】そして、本実施形態のクリップ具によれ
ば、枠板A、Bが同一部品であるため、準備する金型が
一種類で済み、さらなるコスト低減が図られる。
【0074】以上、本発明の各種の実施形態を説明して
きたが、各実施形態で使用する羽根板は、例えば、図1
5に示す如く製作する。
【0075】すなわち、板状の突起部が複数段設けられ
たゴム製の長尺物2を用意し、それを一定の間隔で切断
する。突起部の段数や切断幅は、必要に応じて増減すれ
ばよい。
【0076】このようにすれば、一定形状の羽根板を簡
単に大量生産することができる。
【0077】ゴム製の長尺物2については、押し出し成
形機等を用いて必要な長さだけつくればよい。
【0078】なお、時間はかかるが、羽根板を一つ一つ
成形型で作製してもよい。ただし、目的とする羽根板
は、板状の突起部を複数段有するだけの単純構造の部材
であるため、成形型自体は非常に簡単に作製することが
できる。
【0079】一方、従来のクリップ具に使用されてい
た、直毛材を複数有する部材(図19参照)において
は、複雑な型形状が必要となり、成形型自体の作製に手
間がかかる。また、直毛材を複数有する部材について
は、その形状から、押し出し成形機等による作製は事実
上不可能である。
【0080】つぎに、本発明の第十の実施形態を説明す
る。
【0081】図16に示すように、本実施形態は、長尺
型のクリップ具であり、予め定めた長さ(たとえば数枚
の用紙を並べて止めることのできる長さ)の2つの枠板
(枠板A310、枠板B320)と、一つの枠板に対し
て複数本挿入される単段型の羽根板330と、羽根板3
30が挿入された2つの枠板を一体化するための固定用
ピース350、360を有して構成される。
【0082】枠板310、320には、図17(a)に
示すように、用紙の挿入方向と反対の方向の突起部33
1の曲がりを制限する曲がり制限部311が複数段形成
されている。また、枠板310、320には、羽板板3
30の脚部332が挿入される挿入溝312が曲がり制
限部311と同じ数だけ形成されている。
【0083】複数本(例えば4本)の羽根板330は、
図17(b)に示すように枠板310に挿入され、この
枠板310は、4本の羽根板330が挿入された羽根板
320と重ね合わされ、両側から固定用ピース350、
360が装着(例えば接着固定)されることによって一
体化される。
【0084】なお、本実施形態の単段型の羽根板330
も、前述と同様、押し出し成形機等を用いれば必要な長
さを簡単につくることができる。
【0085】つぎに、本発明の第十一の実施形態を説明
する。
【0086】本実施形態では、図18に示すように、用
紙の挿入方向に沿って複数段設けられた板状の突起部4
31と、各突起部と接触した壁面部451と、各突起部
のそれぞれについて設けられた、用紙の挿入方向と反対
の方向の突起部の曲がりを制限する曲がり制限部411
を有して構成される。
【0087】具体的には、図1に示したものと同形状の
羽根板430と、曲がり制限桟が複数段形成された枠板
410と、背後から羽根板430が挿入された枠板41
0の上からセットされるケース450と、ケース450
を目的の場所に取り付けるためのマグネット(または粘
着シート)470を備えている。
【0088】なお、必要に応じて、各突起部と壁面部4
51との間に隙間を設けるようにしてもよい。
【0089】本実施形態では、このように羽根板が2つ
ではなく一つであるが、性能的には全く問題はない。
【0090】なお、従来にも、図20(a)に示すよう
に、弾性部品(直毛材3を備えた部品)4が一つである
タイプのクリップ具が存在していたが、このクリップ具
においては、用紙1を引き抜く際に、直毛材3が反り返
って壁面5に当接し、そのまま戻らなくなってしまうこ
とがある。
【0091】一方、本発明の各実施形態によれば、板状
突起部の曲がりが制限されるため、このような問題が生
じることはない。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、用
紙の挿入がスムーズに行なえ、しかも外れにくいクリッ
プ具が実現される。
【0093】また、本発明のクリップ具によれば、曲が
り制限部の突出方向の長さを変えるだけで、クリップ具
の保持力を任意に調整することができる。
【0094】また、本発明のクリップ具によれば、板状
の突起部が簡単構造であるため、クリップ具自体の生産
コストを引き下げることができる。
【0095】また、前述の板状の突起部により、クリッ
プ具の横方向の保持力を向上させることができる。
【0096】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態のクリップ具の分解
図。
【図2】図1に示したクリップ具の外観図。
【図3】図1に示したクリップ具と同タイプのクリップ
具の断面図。
【図4】図3に示したクリップ具に用紙が抜き差しされ
る様子を示した説明図(その1)。
【図5】図3に示したクリップ具に用紙が抜き差しされ
る様子を示した説明図(その2)。
【図6】図3に示したクリップ具の突起部周辺の様子を
示した説明図。
【図7】本発明の第二、三の実施形態のクリップ具の突
起部周辺の様子を示した説明図。
【図8】本発明の第四の実施形態のクリップ具の突起部
周辺の様子を示した説明図。
【図9】本発明の第五の実施形態のクリップ具の突起部
周辺の様子を示した説明図。
【図10】本発明の第六の実施形態のクリップ具の突起
部周辺の様子を示した説明図。
【図11】本発明の第七の実施形態のクリップ具の突起
部周辺の様子を示した説明図。
【図12】本発明の第七の実施形態のクリップ具に用紙
が挿入される様子を示した説明図。
【図13】本発明の第八の実施形態のクリップ具の分解
図。
【図14】本発明の第九の実施形態のクリップ具の分解
図。
【図15】本発明の各実施形態で使用する羽根板の製造
方法を示す説明図。
【図16】本発明の第十の実施形態のクリップ具の外観
図。
【図17】図16に示した枠板に羽根板が挿入される様
子を示した説明図。
【図18】本発明の第十一の実施形態のクリップ具の断
面図。
【図19】従来の直毛材部品の断面図。
【図20】従来のクリップ具に用紙が抜き差しされる様
子を示した説明図。
【符号の説明】
1:用紙、 2:ゴム製の長尺物、 3:直毛材、
4:直毛材を備えた部品、 5、451:壁面、 1
0、20、110、120、210、220、310、
320、410:枠板、 11、12:凹部、 13:
嵌合溝、 30、40、130、140、230、24
0、330、430:羽根板、 31、41、431:
突起部、 50、60:羽根板止め枠、 51、61:
曲がり制限桟、 52:固定用の爪、 70、80:マ
グネット、 90、450:ケース、91:案内口、
100、200:クリップ具、 111:穴、 15
0、160:止め板、 170、270、470:粘着
シート、 211、221:ピン、 212、222:
嵌入孔、 250:止め具、 350、360:固定用
ピース

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】弾性を有する板状の突起部が複数段設けら
    れた2つの羽根板が双方の突起部先端を接触させた状態
    でケースに組み込まれ、 前記ケースには、突起部先端同士の接触箇所に目的の被
    保持部材を導く案内口が形成され、 前記板状の突起部の案内口側には、前記被保持部材の挿
    入方向と反対の方向の突起部の曲がりを制限する曲がり
    制限部が配置されていることを特徴とするクリップ具。
  2. 【請求項2】先端同士を接触させた状態で又は先端同士
    を隙間をあけて対向させた状態で配置される2つの板状
    の突起部が被保持部材の挿入方向に沿って複数段設けら
    れ、各突起部のそれぞれについて、前記被保持部材の挿
    入方向と反対の方向の突起部の曲がりを制限する曲がり
    制限部が配置されていることを特徴とするクリップ具。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載のクリップ具にお
    いて、 前記突起部の先端には、被保持部材の挿入方向と平行な
    フラット面が形成されていることを特徴とするクリップ
    具。
  4. 【請求項4】請求項1または2に記載のクリップ具にお
    いて、 前記突起部の先端には、被保持部材の挿入方向に進むに
    つれて相手の突起部との間隔が狭くなるようなテーパ面
    が形成されていることを特徴とするクリップ具。
  5. 【請求項5】請求項1、2、3または4に記載のクリッ
    プ具において、 前記突起部は、その長手方向において分割されているこ
    とを特徴とするクリップ具。
  6. 【請求項6】請求項1、2、3、4または5に記載のク
    リップ具において、 前記突起部の先端の長手方向の両角が切り欠かれている
    ことを特徴とするクリップ具。
  7. 【請求項7】請求項1、2、3、4、5または6に記載
    のクリップ具において、 複数段の板状の突起部が少なくとも2列設けられ、 同一段に存在する各列の突起部が、ハの字状に又は逆ハ
    の字状に配列されていることを特徴とするクリップ具。
  8. 【請求項8】請求項1、2、3、4、5、6または7に
    記載のクリップ具において、 前記曲がり制限部は、当該クリップ具の奥に向かって傾
    斜または湾曲していることを特徴とするクリップ具。
  9. 【請求項9】被保持部材の挿入方向に沿って複数段設け
    られた板状の突起部と、 前記各突起部と接触するか又は隙間をあけて対向する壁
    面部と、 前記各突起部のそれぞれについて設けられた、前記被保
    持部材の挿入方向と反対の方向の突起部の曲がりを制限
    する曲がり制限部とを備えることを特徴とするクリップ
    具。
JP21939297A 1997-08-14 1997-08-14 クリップ具 Pending JPH1159045A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7356883B2 (en) 2001-11-08 2008-04-15 Erich Mekyska Holder for securing objects
JP2011079258A (ja) * 2009-10-08 2011-04-21 Maazen Products:Kk マグネット保持具
JP2016212304A (ja) * 2015-05-12 2016-12-15 株式会社大阪クリップ 名札

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