JPH1157632A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

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JPH1157632A
JPH1157632A JP9232893A JP23289397A JPH1157632A JP H1157632 A JPH1157632 A JP H1157632A JP 9232893 A JP9232893 A JP 9232893A JP 23289397 A JP23289397 A JP 23289397A JP H1157632 A JPH1157632 A JP H1157632A
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substrate
wafer
arm
rotation
scrub
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JP9232893A
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Kaoru Niihara
薫 新原
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70216Mask projection systems
    • G03F7/70358Scanning exposure, i.e. relative movement of patterned beam and workpiece during imaging

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Cleaning In General (AREA)
  • Cleaning Or Drying Semiconductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】基板の全域を均一にスクラブ洗浄できる基板処
理装置を提供する。 【解決手段】スピンチャック10によって保持されて回
転されるウエハWは、スキャンブラシ装置20によるス
クラブ洗浄を受ける。スキャンブラシ装置20は、回動
アーム22と、その先端に取り付けられた洗浄ブラシ2
3とを有する。回動アーム22が回動することにより、
洗浄ブラシ23はウエハWの半径方向に沿って移動し、
ウエハWの表面をスキャンしながらスクラブ洗浄してい
く。回動アーム22の回動位置を検出する回動位置検出
用エンコーダ26が出力する位置信号に基づいて、回動
アーム22の回動速度、洗浄ブラシ23の回転速度およ
びスピンチャック10の回転速度のうちの少なくとも1
つが変化させられる。 【効果】スクラブ位置に対応した適切なスクラブ状態が
得られるので、ウエハWの表面を均一に洗浄できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハ、液
晶表示装置用ガラス基板およびPDP(プラズマ・ディ
スプレイ・パネル)用ガラス基板などの各種被処理基板
に対して処理を施すための基板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造工程には、半導体ウエ
ハ(以下、単に「ウエハ」という。)の表面に成膜やエ
ッチングなどの処理を繰り返し施して微細パターンを形
成していく工程が含まれる。微細加工のためにはウエハ
自体の表面およびウエハ表面に形成された薄膜の表面を
清浄に保つ必要があるから、必要に応じてウエハの洗浄
が行われる。たとえば、ウエハやその表面上に形成され
た薄膜をスラリー(研磨剤)を用いて研磨した後には、
スラリーがウエハ表面に残留しているから、これを除去
するための洗浄が必要である。
【0003】ウエハ表面に残留しているスラリーの除去
のためのウエハ洗浄処理には、従来から、いわゆるスキ
ャンブラシ装置が用いられており、その概念的な構成
は、図4に示されている。すなわち、スピンチャック
(図示せず)に保持されたウエハWの上方に洗浄用ブラ
シ1が配置されている。洗浄用ブラシ1は、回動軸4ま
わりに回動する回動アーム3の先端に下方に向けて取り
付けられている。この洗浄用ブラシ1は、自転すること
ができ、かつ、回動アーム3の回動によって公転するこ
とができるようになっている。さらに、回動軸4は昇降
することができるようになっていて、これにより、洗浄
用ブラシ1は、ウエハWに接触する処理位置と、ウエハ
Wの上方に退避した待機位置との間で上下移動が可能と
されている。
【0004】洗浄の際には、スピンチャックが高速回転
され、これによりウエハWがその中心を通る鉛直軸まわ
りに回転される。その一方で、回動アーム3の回動によ
って、洗浄用ブラシ1は、自転しながら、ウエハWの表
面をその半径方向に沿って中心から外側に向かってスキ
ャンする。これにより、ウエハWの表面の全体にスクラ
ブ処理が施され、スクラブ処理によって除去された汚染
物質は、ウエハWの外側に押し出されていく。
【0005】洗浄用ブラシ1の自転の速さは一定(たと
えば、約760rpm)とされ、また、回動アーム3の
回動による洗浄用ブラシ1のウエハWの半径方向に沿う
移動速度もまた一定(たとえば、約20mm/秒)とさ
れる。また、スピンチャックによりウエハWが回転され
るときの回転速度は、たとえば、0〜3000rpmの
間で可変設定が可能であるが、1枚のウエハWの洗浄処
理が行われ、回動アーム3が回動されている期間中は、
その回転速度は一定に保持される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の構成では、1枚
のウエハWの洗浄処理中には、ウエハWの回転速度は終
始一定である。そのため、ウエハWの周縁付近において
は、洗浄用ブラシ1のウエハWに対する相対速度が大き
く、ウエハWの中心付近においては、洗浄用ブラシ1の
ウエハWに対する相対速度が小さくなる。よって、洗浄
用ブラシ1の回転速度およびウエハWの半径方向への移
動速度が終始一定であると、ウエハWの周縁付近ほど大
きなスクラブ効果が得られる。これにより、ウエハWの
周縁付近と中心付近とで、洗浄むらが生じることにな
る。
【0007】そこで、本発明の目的は、上述の技術的課
題を解決し、基板の全域を均一にスクラブ洗浄すること
ができる基板処理装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記の
目的を達成するための請求項1記載の発明は、基板を保
持して回転させる基板保持手段と、この基板保持手段に
保持された基板に接触して回転することにより、その基
板をスクラブ洗浄するスクラブ部材と、このスクラブ部
材を回転可能に保持するアームと、上記スクラブ部材が
上記基板保持手段に保持された基板に対して接触/離間
するように、上記アームを上記基板保持手段に保持され
た基板とほぼ直交する方向に変位させる第1アーム駆動
部と、上記スクラブ部材を上記基板保持手段に保持され
た基板の少なくとも中心部と周縁部との間で変位させる
ために、上記アームを上記基板保持手段に保持された基
板とほぼ平行な方向に移動させる第2アーム駆動部と、
上記スクラブ部材を回転させるスクラブ部材回転駆動部
と、上記基板保持手段に保持された基板を回転させる基
板回転駆動部と、上記第2アーム駆動部によって移動さ
れる上記アームの位置を検出して、位置信号として出力
するアーム位置検出部と、このアーム位置検出部から出
力された位置信号に基づいて、上記アーム駆動部、スク
ラブ部材回転駆動部および基板回転駆動部のうち少なく
とも1つの動作を制御し、その動作状態を変更するため
の制御部とを含むことを特徴とする基板処理装置であ
る。
【0009】基板の回転速度が一定である場合には、基
板の中心付近(この明細書において、回転中心の近傍の
領域を意味するものとする。)では基板の周速度が遅
く、基板の周縁付近(この明細書において、回転中心か
ら遠い位置、すなわち回転半径の末端付近の領域を意味
するものとする。)では基板の周速度が速い。よって、
スクラブ部材の回転速度およびスクラブ部材の移動速度
が一定であれば、基板のスクラブ効果は、基板の周縁付
近においては大きいが、中心部では小さくなる。
【0010】そこで、請求項1記載の発明では、アーム
位置検出部から出力される位置信号に応じて、第2アー
ム駆動部、スクラブ部材回転駆動部または基板回転駆動
部の動作が制御され、その動作状態が変更される。これ
により、アームの位置、すなわち、基板に対するスクラ
ブ部材の相対位置に応じて、スクラブ部材による基板の
スクラブ状態が変更されることになる。その結果、スク
ラブ位置に対応した適切なスクラブ状態が得られるの
で、基板の表面を均一に洗浄できる。すなわち、基板の
中心部と周縁部とで基板に対するスクラブ洗浄効果を均
一化することができる。
【0011】なお、上記第2アーム駆動部は、基板とほ
ぼ直交する方向に平行な軸のまわりに上記アームを回動
させることにより、スクラブ部材の基板に対する相対位
置を変化させるものであってもよい。また、上記第2ア
ーム駆動部は、上記アームを基板に沿って平行移動させ
ることにより、スクラブ部材の基板に対する相対位置を
変化させるものであってもよい。
【0012】さらに、上記スクラブ部材は、基板に対し
てほぼ垂直な方向に沿う軸を中心に回転するディスクブ
ラシであってもよく、基板とほぼ平行な方向に沿う軸を
中心に回転されるロールブラシであってもよい。請求項
2記載の発明は、上記制御部は、上記スクラブ部材が上
記基板保持手段に保持された基板の周縁部に位置すると
きよりも、この基板の中心部に位置するときの方が、上
記スクラブ部材の回転速度が大きくなるように、上記ス
クラブ部材回転駆動部の動作を制御するものであること
を特徴とする請求項1記載の基板処理装置である。
【0013】この構成によれば、スクラブ部材の回転速
度を、基板の中心付近では速く、周縁付近では遅くする
ことにより、基板の全域に対して均一なスクラブ洗浄処
理を施すことができる。しかも、アームの動作態様を変
更したり、基板回転駆動部の動作を変更したりするのに
比較して、実施が容易である。請求項3記載の発明は、
上記制御部は、上記スクラブ部材が上記基板保持手段に
保持された基板の周縁部に位置するときよりも、この基
板の中心部に位置するときの方が、基板の回転速度が大
きくなるように、上記基板回転駆動部の動作を制御する
ものであることを特徴とする請求項1または請求項2記
載の基板処理装置である。
【0014】この構成によれば、スクラブ部材が基板の
中心付近に位置するときには基板の回転速度を速くし、
スクラブ部材が基板の周縁付近に位置するときには基板
の回転速度を遅くすることにより、基板の表面を均一に
スクラブ洗浄できる。請求項4記載の発明は、上記制御
部は、上記スクラブ部材が上記基板保持手段に保持され
た基板の周縁部に位置するときよりも、この基板の中心
部に位置するときの方が、上記アームの移動速度が小さ
くなるように、上記第2アーム駆動部の動作を制御する
ものであることを特徴とする請求項1、請求項2または
請求項3記載の基板処理装置である。
【0015】この構成によれば、アームが変位する速さ
を、スクラブ部材が基板の中心付近に位置しているとき
には遅く、スクラブ部材が基板の周縁付近に位置してい
るときには速く設定することにより、基板表面の全域の
均一なスクラブ洗浄を達成している。請求項5記載の発
明は、上記スクラブ部材は、上記基板保持手段に保持さ
れた基板に対してほぼ垂直な方向に沿う軸を中心として
回転するディスクブラシであることを特徴とする請求項
1ないし請求項4のいずれかに記載の基板処理装置であ
る。
【0016】ディスクブラシを用いてスクラブ洗浄を行
うことにより、たとえば、ロールブラシを用いて洗浄を
行う場合に比較して、効果的に基板を洗浄することがで
きる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下では、本発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この
発明の基板処理装置の一実施形態としてのウエハ洗浄装
置の基本的な構成を示す概念図である。このウエハ洗浄
装置は、たとえば、スラリー(研磨剤)を用いてウエハ
W自体の表面またはウエハWの表面に形成された薄膜の
表面(以下「ウエハの表面」と総称する。)を研磨した
後にウエハWの表面に残留するスラリーを除去するため
に適用される。
【0018】このウエハ洗浄装置は、ウエハWを水平に
保持した状態でその中心を通る鉛直軸線まわりに回転す
るスピンチャック10(基板保持手段)と、このスピン
チャック10によって保持されたウエハWの表面をスク
ラブ洗浄するためのスキャンブラシ装置20とを備えて
いる。また、スピンチャック10の側方のウエハWより
も高い位置には、スクラブ洗浄の際に、ウエハWの上面
に向けて純水および薬液をそれぞれ供給するためのノズ
ルDN,CNと、ウエハWの上面に向けて超音波振動が
付与された純水を供給する超音波洗浄ノズルDSNとが
備えられている。さらに、スピンチャック10に保持さ
れたウエハWの側方のウエハWよりも低い位置には、ウ
エハWの下面に向けて純水および薬液をそれぞれ供給す
るノズルDN10,CN10が備えられている。
【0019】スピンチャック10は、鉛直方向に沿って
設けられた回転軸11と、この回転軸11の上端に固定
され、水平方向に放射状に延びた複数本(この実施形態
では6本)のアーム15を有する回転部材12と、アー
ム15の先端部にそれぞれ鉛直方向に沿って立設された
保持爪13とを有している。保持爪13は、ウエハWの
端面に当接する当接面13aと、ウエハWの周縁部の下
面を支持する支持面13bとを有している。回転軸11
は、ウエハ回転駆動機構17(基板回転駆動部)によっ
てその軸線まわりに回転駆動されるようになっている。
ウエハ回転駆動機構17は、ウエハ回転用モータM1を
備えており、このウエハ回転用モータM1の回転速度を
制御することによって、ウエハWの回転速度を変更する
ことができるようになっている。
【0020】一方、スキャンブラシ装置20は、スピン
チャック10の側方において鉛直方向に沿って配置され
た回動軸21と、この回動軸21の上端に水平方向に延
びて固定された回動アーム22(アーム)と、この回動
アーム22の先端部において下方に向けて回転自在に取
り付けられた洗浄ブラシ23(スクラブ部材)とを有し
ている。
【0021】回転軸21は、アーム回動駆動機構25
(第2アーム駆動部)によって、その軸線まわりに回転
されるようになっており、これにより、回動アーム22
は、スピンチャック10に保持されたウエハWの中心部
を向く状態と、スピンチャック10の側方に退避した状
態との間で回動される。その結果、洗浄ブラシ23は、
スピンチャック10に保持されたウエハWの中央から、
そのウエハWの周縁部を経て、その側方に至る範囲で変
位する。この場合、洗浄ブラシ23は、スピンチャック
10に保持されたウエハWの半径方向に沿って変位する
ことになる。
【0022】アーム回動駆動機構25には、アーム回動
用モータM2が備えられており、このモータM2の回転
速度を可変することによって、回動アーム22の回動速
度、すなわち、洗浄ブラシ23の変位速度を変化させる
ことができるようになっている。また、アーム回動駆動
機構25に関連して回動位置検出用エンコーダ26(ア
ーム位置検出部)が備えられている。この回動位置検出
用エンコーダ26は、回転軸21の回転位置を検出する
ことにより、回動アーム22の回動位置を検出し、その
検出結果を表す位置信号を出力する。
【0023】洗浄ブラシ23を上下に変位させるため
に、回動軸21を昇降させるための昇降駆動機構27
(第1アーム駆動部)が備えられている。この昇降駆動
機構27によって、回転軸21を上下動させることによ
り、回動アーム22が上下動し、洗浄ブラシ23が、ス
ピンチャック10に保持されたウエハWの表面に押し付
けられた状態と、ウエハWの表面から上方に離間した状
態との間で上下に変位させられる。昇降駆動機構27
は、昇降用モータM3を備えており、また、回転軸21
の上下方向位置を検出するための上下位置検出用エンコ
ーダ28を備えている。これにより、回転軸21の上下
方向位置の検出を通じて、洗浄ブラシ23の上下方向位
置が検出されることになる。
【0024】洗浄ブラシ23を回転駆動するために、ブ
ラシ用モータM4を有するブラシ回転駆動機構30(ス
クラブ部材回転駆動部)が備えられている。そして、ブ
ラシ用モータM4の回転速度を制御することによって、
洗浄ブラシ23の回転速度が可変とされている。洗浄ブ
ラシ23は、ほぼ円柱形状に形成されたディスクブラシ
であり、その底面は、ウエハWの表面に接触する接触面
をなしている。
【0025】図2は、上記ウエハ洗浄装置の要部の電気
的構成を示すブロック図である。ウエハ回転用モータM
1、アーム回動用モータM2、昇降用モータM3および
ブラシ回転用モータM4にそれぞれ対応して、モータ駆
動回路31,32,33,34が設けられている。これ
らのモータ駆動回路31〜34は、CPU、ROMおよ
びRAMなどを含むコントローラ35(制御部)によっ
て制御され、これにより、モータM1〜M4の起動/停
止や回転速度が制御される。
【0026】コントローラ35には、ウエハ洗浄装置の
動作内容を設定入力するための入力装置36と、入力内
容や装置の動作状態を表示したりするための表示装置3
7とが接続されている。さらに、コントローラ35に
は、回動位置検出用エンコーダ26と、上下位置検出用
エンコーダ28との各出力信号が入力されている。これ
らのエンコーダ26,28からの信号に基づいて、コン
トローラ35は、回動アーム22の回動位置および上下
位置を検出する。これを通じて、結果的に、ウエハWの
半径方向に関する洗浄ブラシ23の位置、およびウエハ
Wの表面に交差する方向に関する洗浄ブラシ23の位置
が検出されることになる。
【0027】ウエハWの洗浄を行う際、コントローラ3
5は、モータ駆動回路31を介してウエハ回転用モータ
M1を制御することにより、ウエハWを保持した状態の
スピンチャック10を回転させる。さらに、コントロー
ラ35は、回動位置検出用エンコーダ26が出力する位
置信号を監視しつつモータ駆動回路32を介してアーム
回動用モータM2を制御することにより、洗浄ブラシ2
3をウエハWのほぼ中心位置に導く。このとき、洗浄ブ
ラシ23がウエハWの表面から離間した退避高さに位置
するように、昇降用モータM3が制御されている。
【0028】洗浄ブラシ23がウエハWのほぼ中心位置
の上方に導かれると、コントローラ35は、モータ駆動
回路33を介して昇降用モータM3を作動させ、洗浄ブ
ラシ23がウエハWの表面に接触する処理高さに位置す
るように、回動軸21および回動アーム22を下降させ
る。コントローラ35は、洗浄ブラシ23がウエハWの
表面に接触するよりも早く、ブラシ回転用モータM4を
起動する。したがって、洗浄ブラシ23がウエハWの表
面に接触するときには、洗浄ブラシ23は回転状態とな
っており、接触と同時にウエハWの表面のスクラブ洗浄
が開始される。
【0029】洗浄ブラシ23が上記処理高さまで下降し
た後には、コントローラ35は、アーム回動用モータM
2を制御することにより、回動アーム22を図1の矢印
R1方向に回動させる。これにより、洗浄ブラシ23
は、ウエハWの半径方向に沿ってウエハWの中心からそ
の周縁に向けて変位する。この際、ウエハWは、スピン
チャック10とともに回転しているので、洗浄ブラシ2
3がウエハWの中心部からその周縁部まで移動する過程
で、ウエハWの全表面が洗浄ブラシ23のスキャンを受
けることになる。これにより、ウエハWの表面の全域を
隈無くスクラブ洗浄することができる。
【0030】洗浄ブラシ23がウエハWの周縁に達した
ことが、回動位置検出用エンコーダ26の出力に基づい
て検出されると、コントローラ35は、昇降用モータM
3を制御し、洗浄ブラシ23をウエハWの上方に退避し
た退避高さに導く。その後、コントローラ35は、アー
ム回動用モータM2を制御することにより、回動アーム
22を図1の矢印R2方向に回動させ、洗浄ブラシ23
をウエハWのほぼ中心位置の上方に導く。その後は、コ
ントローラ35は、昇降用モータM3を制御して、洗浄
ブラシ23をウエハWの表面に接触する処理高さまで下
降させる。そして、上述と同様な動作が行われる。
【0031】こうして、洗浄ブラシ23は、ウエハWの
表面を中心から周縁までを走査しつつスクラブしてウエ
ハWの中心位置まで戻るサイクルを所定回数繰り返す。
これにより、ウエハWの表面のパーティクルが除去され
て、ウエハWの周縁から押し出される。次に、コントロ
ーラ35によるウエハ回転用モータM1、アーム回動用
モータM2およびブラシ回転用モータM4の回転速度の
制御について説明する。
【0032】この実施形態においては、コントローラ3
5は、洗浄ブラシ23がウエハWに接触してスクラブ洗
浄を行っている期間中、ウエハ回転用モータM1の回転
速度を一定に保持する。すなわち、スピンチャック10
に保持されたウエハWは一定速度で回転する。また、コ
ントローラ35は、洗浄ブラシ23によるウエハWのス
クラブ洗浄の過程で、アーム回動用モータM2の回転速
度を一定に保持する。
【0033】そして、コントローラ35は、ブラシ回転
用モータM4の回転速度を、回動位置検出用エンコーダ
26が出力する位置信号に基づき、回動アーム22の位
置(すなわち、洗浄ブラシ23の位置)に応じて変化さ
せる。すなわち、洗浄ブラシ23がウエハWの中心付近
をスクラブしているときにはブラシ回転用モータM4の
回転速度を大きくし、洗浄ブラシ23がウエハWの周縁
付近をスクラブしているときにはブラシ回転用モータM
4の回転速度を小さくする。たとえば、コントローラ3
5は、洗浄ブラシ23の回転速度が、ウエハWの中心部
をスクラブしているときには1000rpmとなり、ウ
エハWの周縁部をスクラブしているときには500rp
mとなり、中心部と周縁部との間の中間部をスクラブし
ているときには1000rpmと500rpmとの間を
リニアに変化するように、ブラシ回転用モータM4の回
転速度を制御する。
【0034】洗浄ブラシ23の回転速度の変化の態様
は、入力装置36から入力することができるようになっ
ており、操作者が、必要に応じて設定することができ
る。たとえば、ウエハWの中心部と周縁部との間の中間
部をスクラブしているときには1000rpmと500
rpmとの間を段階的に変化するように、ブラシ回転用
モータM4の回転速度を制御してもよい。
【0035】ウエハWの回転速度が一定の場合、洗浄ブ
ラシ23のウエハWの表面に対する相対速度は、ウエハ
Wの周縁部においては速く、ウエハWの中心部において
は遅くなる。そこで、洗浄ブラシ23の回転速度を上述
のように制御することによって、ウエハWの表面の全域
に対して均一なスクラブ洗浄を施すことができる。次
に、この発明の第2の実施形態について説明する。この
実施形態の説明では、上述の図1および図2を再び参照
する。
【0036】この実施形態においては、洗浄ブラシ23
がウエハWの表面に接触してスクラブ洗浄を行っている
期間中において、アーム回動用モータM2およびブラシ
回転用モータM4の回転速度は一定に保持される一方、
ウエハ回転用モータM1の回転速度が、回動アーム22
の位置(すなわち、洗浄ブラシ23のウエハWの半径方
向に関する位置)に応じて変化させられる。
【0037】具体的には、洗浄ブラシ23がウエハWの
中心付近をスクラブしているときにはウエハWの回転速
度が大きくされ、洗浄ブラシ23がウエハWの周縁付近
をスクラブしているときにはウエハWの回転速度は小さ
くされる。たとえば、洗浄ブラシ23がウエハWの中心
付近をスクラブしているときにはウエハWの(すなわ
ち、スピンチャック10の)回転数は2000rpmと
され、洗浄ブラシ23がウエハWの周縁部をスクラブし
ているときにはウエハWの回転数は1500rpmとさ
れ、中心部と周縁部との間の中間部がスクラブ洗浄され
ているときには、1500rpmと2000rpmとの
間で、ウエハWの回転数がリニアに変化させられる。
【0038】第1の実施形態の場合と同様に、ウエハW
の回転数の変化の態様は、入力装置36から、操作者が
必要に応じて設定することができるようになっている。
たとえば、ウエハWの中心部と周縁部との間の中間部を
スクラブしているときには1500rpmと2000r
pmとの間を段階的に変化するように、ウエハ回転用モ
ータM1の回転速度を制御してもよい。
【0039】このようにこの実施形態においては、洗浄
ブラシ23によるスクラブ洗浄対象領域がウエハWの中
心に近づくほどウエハWの回転数を高くするようにして
いるので、ウエハWの表面の至る所を一様にスクラブ洗
浄することができる。次に、この発明の第3の実施形態
について説明する。この実施形態の説明においても、上
述の図1および図2を再び参照することにする。
【0040】この実施形態においては、洗浄ブラシ23
によるウエハWのスクラブ期間中、コントローラ35
は、ウエハ回転用モータM1およびブラシ回転用モータ
M4の回転速度を一定に保持し、その一方で、アーム回
動用モータM3の回転速度を回動アーム22の位置(す
なわち、洗浄ブラシ23のウエハWの半径方向に関する
位置)に応じて変化させるようにしている。すなわち、
洗浄ブラシ23がウエハWの中心付近をスクラブしてい
るときには、回動アーム22はゆっくりと回動され、洗
浄ブラシ23がウエハWの周縁付近をスクラブしている
ときには、回動アームは比較的速く回動される。これに
より、たとえば、洗浄ブラシ23の変位速度は、ウエハ
Wの中心付近のスクラブ中にはほぼ0m/sec (すなわ
ち、一定時間停止)とされ、周縁付近のスクラブ中には
20m/sec とされ、中間領域においては、これらの間を
リニアに変化させられる。
【0041】これにより、洗浄効果が低くなりがちなウ
エハWの中心付近における単位面積あたりのスクラブ回
数は、ウエハWの周縁部における単位面積当たりのスク
ラブ回数よりも多くなり、結果として、ウエハWの全域
に均一なスクラブ洗浄を施すことができる。上述の第1
および第2実施形態の場合と同じく、回動アーム22の
回動速度の変化の態様については、入力装置36から設
定することができるようになっている。たとえば、ウエ
ハWの中心部と周縁部との間の中間部をスクラブしてい
るときには0m/sec と20m/sec との間を段階的に変化
するように、アーム回動用モータM3の回転速度を制御
してもよい。
【0042】この発明の3つの実施形態について説明し
たが、この発明は、これらの実施形態に限定されるもの
ではない。たとえば、上述の実施形態の説明では、洗浄
ブラシ23の回転速度、ウエハWの回転速度、回動アー
ム22の回動速度のうちのいずれか1つのみが、回動位
置検出用エンコーダ26が出力する位置信号に基づいて
変化するようになっているが、これらの2つまたは3つ
を併せて変化させることにより、スクラブ効果のさらな
る均一化を図ってもよい。
【0043】また、上述の実施形態においては、回転軸
21を中心に回動する回動アーム22の先端に洗浄ブラ
シ23が取り付けられている構成について説明したが、
たとえば、図3に示すように、ウエハWに沿って平行移
動するアーム22Aの先端に洗浄ブラシ23Aを取り付
けた構成においても、本願発明を容易に適用することが
できる。アーム22Aは、図示しないスピンチャックに
保持されたウエハWと平行に設けられており、その基端
部は、ベース40に固定されている。このベース40
は、ガイド41によって案内されて、ウエハWの半径方
向と平行な方向に往復直線移動が可能とさている。ベー
ス40には、ガイド41と平行に延びて配置されたねじ
軸42に螺合するボールナットが組み込まれている。ね
じ軸42には、モータ43からの回転力が、ベルト44
などを介して伝達されるようになっている。これによ
り、モータ43を正転/逆転することにより、アーム2
2Aを平行移動させることができ、これにより、洗浄ブ
ラシ23AによるウエハWのスクラブ洗浄位置を、ウエ
ハWの中心付近と周縁付近との間で変化させることがで
きる。
【0044】さらに、モータ43の回転速度を変化させ
ることにより、アーム22Aの移動速度を変化せること
ができる。また、モータ43やねじ軸42に関連してロ
ータリエンコーダを設ければ、アーム22Aの位置を検
出することができる。また、上述の実施形態では、ウエ
ハWの洗浄を行う場合について説明したが、この発明
は、液晶表示装置やPDPのための角形のガラス基板な
どのような他の種類の被処理基板の洗浄のためにも応用
することができる。この場合、基板の回転中心付近と回
転中心から遠い位置とで、洗浄ブラシの回転速度、スピ
ンチャックの回転速度またはアームの移動速度を変化さ
せればよい。
【0045】その他、特許請求の範囲に記載された技術
的事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の基板処理装置の一実施形態としての
ウエハ洗浄装置の基本的な構成を示す概念図である。
【図2】上記ウエハ洗浄装置の要部の電気的構成を示す
ブロック図である。
【図3】洗浄ブラシを移動させるための他の構成例を示
す簡略化した平面図である。
【図4】従来のスキャンブラシ装置の基本的な構成を示
す簡略化した斜視図である。
【符号の説明】
10 スピンチャック 17 ウエハ回転駆動機構 20 スキャンブラシ装置 21 回転軸 22 回動アーム 23 洗浄ブラシ 25 アーム回動駆動機構 27 昇降駆動機構 30 ブラシ回転駆動機構 M1 ウエハ回転用モータ M2 アーム回動用モータ M3 昇降用モータ M4 ブラシ回転用モータ 35 コントローラ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板を保持して回転させる基板保持手段
    と、 この基板保持手段に保持された基板に接触して回転する
    ことにより、その基板をスクラブ洗浄するスクラブ部材
    と、 このスクラブ部材を回転可能に保持するアームと、 上記スクラブ部材が上記基板保持手段に保持された基板
    に対して接触/離間するように、上記アームを上記基板
    保持手段に保持された基板とほぼ直交する方向に変位さ
    せる第1アーム駆動部と、 上記スクラブ部材を上記基板保持手段に保持された基板
    の少なくとも中心部と周縁部との間で変位させるため
    に、上記アームを上記基板保持手段に保持された基板と
    ほぼ平行な方向に移動させる第2アーム駆動部と、 上記スクラブ部材を回転させるスクラブ部材回転駆動部
    と、 上記基板保持手段に保持された基板を回転させる基板回
    転駆動部と、 上記第2アーム駆動部によって移動される上記アームの
    位置を検出して、位置信号として出力するアーム位置検
    出部と、 このアーム位置検出部から出力された位置信号に基づい
    て、上記アーム駆動部、スクラブ部材回転駆動部および
    基板回転駆動部のうち少なくとも1つの動作を制御し、
    その動作状態を変更するための制御部とを含むことを特
    徴とする基板処理装置。
  2. 【請求項2】上記制御部は、上記スクラブ部材が上記基
    板保持手段に保持された基板の周縁部に位置するときよ
    りも、この基板の中心部に位置するときの方が、上記ス
    クラブ部材の回転速度が大きくなるように、上記スクラ
    ブ部材回転駆動部の動作を制御するものであることを特
    徴とする請求項1記載の基板処理装置。
  3. 【請求項3】上記制御部は、上記スクラブ部材が上記基
    板保持手段に保持された基板の周縁部に位置するときよ
    りも、この基板の中心部に位置するときの方が、基板の
    回転速度が大きくなるように、上記基板回転駆動部の動
    作を制御するものであることを特徴とする請求項1また
    は請求項2記載の基板処理装置。
  4. 【請求項4】上記制御部は、上記スクラブ部材が上記基
    板保持手段に保持された基板の周縁部に位置するときよ
    りも、この基板の中心部に位置するときの方が、上記ア
    ームの移動速度が小さくなるように、上記第2アーム駆
    動部の動作を制御するものであることを特徴とする請求
    項1、請求項2または請求項3記載の基板処理装置。
  5. 【請求項5】上記スクラブ部材は、上記基板保持手段に
    保持された基板に対してほぼ垂直な方向に沿う軸を中心
    として回転するディスクブラシであることを特徴とする
    請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の基板処理装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6740171B2 (en) 2001-08-29 2004-05-25 Renesas Technology Corp. Manufacturing method of semiconductor integrated circuit device
JP2014150207A (ja) * 2013-02-04 2014-08-21 Disco Abrasive Syst Ltd 洗浄装置
EP3129833B1 (en) * 2014-04-09 2018-05-02 ASML Netherlands B.V. Apparatus for cleaning an object
CN111790708A (zh) * 2020-07-24 2020-10-20 怀化学院 一种美术设计用颜料盘清洗装置

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