JPH1157514A - ジルコニア系粉体の製造方法 - Google Patents

ジルコニア系粉体の製造方法

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JPH1157514A
JPH1157514A JP16103498A JP16103498A JPH1157514A JP H1157514 A JPH1157514 A JP H1157514A JP 16103498 A JP16103498 A JP 16103498A JP 16103498 A JP16103498 A JP 16103498A JP H1157514 A JPH1157514 A JP H1157514A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 平均粒子径が0.1〜0.8μm、90体積
%の粒子径が1.5μm以下のジルコニア系粉体を高い
生産性をもって製造する方法を提供する。 【解決手段】 原料として、平均粒子径が0.8μmを
超え、90体積%の粒子径が1.5μmを超えるジルコ
ニア系粉体を用い、これをボールメディアを用いた湿式
粉砕により微粉砕する際に、この湿式粉砕を下記式
(I)の条件下に行う。 1×1012≦(W1 2÷W2 )×(ω2 ÷d)×t≦1×
1014 …(I) ここで、W1 はボールメディア重量(g)、W2 は原料
ジルコニア系粉体の重量(g)、ωは攪拌羽根先端周速
度(cm/分)、dは粉砕室直径(cm)、またtは粉
砕時間(分)である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はジルコニア系粉体の
製造方法に関し、詳しくはボールメディアを用いた湿式
粉砕によりジルコニア系粉体を効率よく製造する方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】セラミックスは、耐熱性および耐摩耗性
などの機械的性質に加えて、電気的、磁気的特性、更に
は生体適合性などに優れていることから、多くの分野で
広く活用されている。なかでも、ジルコニアを主体とす
るセラミックスシートは、優れた酸素イオン伝導性、耐
熱性および耐腐食性を有しているので、センサー部品、
燃料電池用の電解質膜、または焼成用セッターなどとし
て有効に活用することができる。
【0003】上記のようなセラミックスシートは、通
常、セラミックス粉末、有機バインダーおよび溶媒から
なるスラリーを用い、ドクターブレード法、カレンダー
法または押出し法などによってシート状に成形し、これ
を乾燥して溶剤を揮発させることによりグリーンシート
を作製し、このグリーンシートを切断、パンチングなど
によって適当な大きさにした後、セッターに載せて焼成
して有機バインダーを分解除去し、さらにセラミックス
を焼結させることによって製造されている。
【0004】しかし、従来のセラミックスシートは、例
えば薄肉大判のシートの場合、その製造時に反りやうね
りが生じ易く、表面平坦度が高く耐荷重強度、曲げ特性
などに優れたセラミックスシートを製造することは困難
であるなどの問題があった。そこで、本出願人は、これ
ら従来のセラミックスシートが有する問題を解決した新
規なセラミックスシートおよびセラミックスシートの製
造法を先に提案した(特開平8−151270号、同8
−151271号、同8−151275号各公報参
照)。
【0005】上記新規なセラミックスシートおよびセラ
ミックスシートの製造法においては、セラミックス粉体
として、平均粒子径が0.1〜0.5μm、90体積%
の粒子径が1μm以下のものが好適に用いられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような平均粒子
径が0.1〜0.5μm、90体積%の粒子径が1μm
以下のセラミックス原料粉体は、前記公開公報に記載さ
れた方法によれば、出発原料として平均粒子径が1.5
μm、90体積%の粒子径が3μm以下のセラミックス
粉体を用い、これに水を加えて粉体濃度が20重量%の
水スラリーを調製し、この水スラリーを2時間ビーズミ
ルを用いた粉砕処理に供して製造するというものであ
る。
【0007】この方法によれば、目的とする平均粒子径
が0.1〜0.5μm、90体積%の粒子径が1μm以
下のセラミックス粉体を製造することができる。しか
し、この方法は、スラリー中の粉体濃度が20重量%で
あり、しかも処理時間が2時間に及ぶので生産性の点に
おいて十分満足できるものではない。そこで、生産性の
高い、セラミックス粉体の微粉砕方法が望まれていた。
【0008】しかし、生産性を高めるために、単にスラ
リー中の粉体濃度を大きくしたのでは粉砕処理に要する
時間が長くなって生産性の改善につながらない。
【0009】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、ジルコニア系
粉体を高い生産性をもって製造する方法を提供するであ
り、更に詳述すると、原料ジルコニア系粉体の濃度が高
いスラリーを用い、これを湿式粉砕に供して、比較的短
い時間で目的とする粒子径および粒子径分布のジルコニ
ア系粉体、特に平均粒子径が0.1〜0.8μm、90
体積%の粒子径が1.5μm以下のジルコニア系粉体を
製造する方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らの研究によれ
ば、原料ジルコニア系粉体の濃度が30重量%以上のス
ラリーを用いても、このスラリーをボールメディアを用
いた湿式粉砕に供する際に、使用する粉砕機の粉砕室直
径、攪拌羽根の先端周速度、ボールメディアの重量など
との関連において特定の条件下に湿式粉砕を行うと2時
間以内という比較的短い処理時間で目的とするジルコニ
ア系粉体、特に平均粒子径が0.1〜0.8μm、90
体積%の粒子径が1.5μm以下のジルコニア系粉体を
効率よく製造できることがわかった。また、スラリーの
調製の際に分散剤を添加すると、原料ジルコニア系粉体
の濃度が40重量%以上という高濃度のスラリーとして
も、上記目的とするジルコニア系粉体を効率よく製造で
きることがわかった。本発明は、これら知見に基づいて
完成されたものである。
【0011】すなわち、本発明のジルコニア系粉体の製
造方法は、ボールメディアを用いた湿式粉砕によりジル
コニア系粉体を製造するに当り、該湿式粉砕を下記式
(I)、好ましくは下記式(II)で示される条件下に行
うことを特徴とする。 1×1012≦(W1 2÷W2 )×(ω2 ÷d)×t≦1×1014 …(I) 1×1012≦(W1 2÷W2 )×(ω2 ÷d)×t≦5×1013 …(II)
【0012】ここで、W1 はボールメディア重量
(g)、W2 は原料ジルコニア系粉体の重量(g)、ω
は攪拌羽根先端周速度(cm/分)、dは粉砕室直径
(cm)、またtは粉砕時間(分)である。
【0013】また、本発明のジルコニア系粉体の製造方
法は、原料として平均粒子径が0.8μmを超え、90
体積%の粒子径が1.5μmを超えるジルコニア系粉体
を用いることが好ましく、(I)式に従うと、平均粒子
径が0.1〜0.8μm、90体積%の粒子径が1.5
μm以下の範囲のジルコニア系粉体を製造することがで
き、(II)式に従うことにより、さらに生産性を上げる
ことができる。
【0014】本発明の粉体の製造方法において、原料ジ
ルコニア系粉体の濃度が30〜70重量%、好ましくは
40〜70重量%のスラリーとして湿式粉砕に供するこ
とが好ましく、またこのスラリーに、原料ジルコニア系
粉体に対し0.01〜5重量%の割合で分散剤を添加す
ることが好ましい。
【0015】ここで、本発明にいう「粒子径」とは、レ
ーザー光散乱法で測定した粒子径をいい、「90体積%
の粒子径」とは、レーザー光散乱法で測定した最小粒子
径からの累積体積分率が90体積%となるときの粒子径
をいう。本発明にいう平均粒子径、90体積%粒子径
は、レーザー光散乱法で測定した粒子径をいう。レーザ
ー光散乱法による測定は、粉体を水中又は塩水溶液に懸
濁させて測定するもので、水中又は水溶液中では一次粒
子が凝集してなる二次粒子の粒子径が測定されていると
考えられる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明のジルコニア系粉体の製造
方法は、原料ジルコニア系粉体を、特定条件下で湿式粉
砕することにより製造する方法である。
【0017】本発明において、ジルコニア系粉体とは、
原料ジルコニア粉体及び本発明の方法により製造される
ジルコニア粉体(以下、「成形用ジルコニア系粉体」と
称し、製造に用いられる原料ジルコニア系粉体と区別す
る)ともにジルコニアを主成分とする、具体的にはジル
コニアを60重量%以上、好ましくは80重量%以上含
有する粉体を意味する。ジルコニア系粉体に含まれるジ
ルコニア以外の代表的な成分としては、イットリウム
(Y)、セリウム(Ce)、カルシウム(Ca)、マグ
ネシウム(Mg)、チタン(Ti)、シリカ(Si)お
よびアルミニウム(Al)から選ばれる少なくとも一種
の酸化物を挙げることができる。これらのうち、酸化イ
ットリウム、酸化セリウムおよび酸化カルシウムから選
ばれる少なくとも一種を含有することが好適である。さ
らに、酸化イットリウム、酸化セリウムおよび酸化カル
シウムから選ばれる少なくとも一種の含有量は1〜20
重量%の範囲にあるのが好適である。なかでも、酸化イ
ットリウム5〜18重量%およびジルコニア82〜95
重量%からなるジルコニア系粉体が好適に用いられる。
【0018】本発明の成形用ジルコニア系粉体を製造す
るのに使用する原料ジルコニア系粉体としては、平均粒
子径が0.8μmを超える、好ましくは平均粒子径が
0.8μmを超え、90体積%の粒子径が1.5μmを
超える、更に好ましくは平均粒子径が0.9〜1.5μ
m、90体積%の粒子径が2〜5μmのジルコニア系粉
体を用いるのがよい。
【0019】このような原料ジルコニア系粉体は、工業
的に容易に入手することもできる。例えばOZC−8Y
C(商品名、住友大阪セメント(株)製)、TZ−8Y
(商品名、東ソー(株)製)などを挙げることができ
る。
【0020】本発明の方法で用いる粉砕機は、ボールメ
ディアを用いた湿式粉砕に使用する粉砕機で、平均粒子
径が0.1〜0.8μm、90体積%の粒子径が1.5
μm以下の粉体にまで微粉砕できるものであればいずれ
も使用することができ、その種類、形式などには特に制
限はないが、例えば、図1に示すような構成を有するケ
ムコ・アペックスミル・V型シリーズ(商品名、コトブ
キ技研工業(株)製)などを挙げることができる。すな
わち、ジャケット2で画成された円筒状粉砕室(直径
d)3の中にロータ1をセットし、粉砕のためのボール
メディア6(メディア総重量W1 )を充填したものであ
る。原料粉体はスラリーとして、ジャケット2に開設さ
れた供給口5から粉砕室3内に供給される。ロータ1に
は、複数の攪拌羽根11、11…が取付けられていて、
モータによりロータ1が回転すると、原料粉体スラリー
及びボールメディア6が攪拌されて、湿式粉砕が行われ
る。粉砕により得られた粉体は、バルブ4を開くと、セ
パレータ7によりボールメディア6から分離して回収す
ることができる。V型シリーズの一例であるアペックス
ミルAMV−1型の場合、その仕様は、有効粉砕室容積
1リットル、粉砕室直径(d)80mm、粉砕室高さ2
40mm、攪拌羽根11の先端の最大周速度6.03m
/秒(50Hz)および回転数480〜1920rpm
(50Hz:この回転数は、60Hzでは570〜23
04rpmに該当する)である。
【0021】尚、本発明の製造方法に用いられる粉砕機
は、図1に示すものに限定されず、攪拌羽根を有するロ
ータがセットされ、ボールメディアを格納できる密閉型
粉砕室を備えた構成であればよい。また、使用するボー
ルメディアの材質などにも特に制限はない。但し、ボー
ルメディアとしては、直径が0.3〜3mmの範囲のも
のを用いることが好ましい。
【0022】湿式粉砕に際しては、処理すべき原料ジル
コニア系粉体を溶媒と混合して調製したスラリーを粉砕
することになる。原料ジルコニア系粉体、溶媒および分
散剤を粉砕機に投入することによりスラウリーを調製し
てもよいし、あるいは予めこれらを混合して調製したス
ラリーを粉砕機に投入してもよい。
【0023】ここで、スラリーの調製に用いる溶媒とし
ては、微粉砕を阻害しないものであればいずれも使用す
ることができる。代表例としては、水;メタノール、エ
タノール、イソプロパノール、ブタノール、オクタノー
ルなどの炭素数9以下のアルコール類;トルエン、キシ
レンなどの芳香族炭化水素類;酢酸エチル、酢酸ブチル
などのエステル類;メチルセロソルブ、エチルセロソル
ブ、ブチルセロソルブなどのセロソルブ類などを挙げる
ことができる。これらは単独でも、あるいは2種以上組
み合わせて使用することができる。混合溶媒の代表例と
しては、トルエン/エタノール、酢酸エチル/イソプロ
パノール、トルエン/ブチルセロソルブなどの非水溶性
溶媒と水溶性溶媒との混合物を挙げることができる。
【0024】上記スラリー中の原料ジルコニウム系粉体
の濃度は通常30〜70重量%であり、好ましくは30
〜50重量%である。濃度が高すぎるとローターの回転
が阻止されるなど粉砕操作が困難となるからである。
【0025】原料ジルコニア系粉体の分散をよくするた
めに、分散剤を添加してもよい。分散剤を使用すること
により、スラリー中の原料ジルコニア系粉体の濃度を4
0〜70重量%、特に45〜55重量%という高い範囲
に設定しても微粉砕を効率よく行うことができる。そし
て、こにような高濃度のスラリーを用いることにより生
産性を一段と高めることができる。従って、本発明の製
造方法における好ましい態様は、原料ジルコニア系粉体
を分散剤の存在下で溶剤に分散させて、スラリー中の原
料ジルコニア系粉体の濃度が40〜70重量%のスラリ
ーを調製し、このスラリーをボールメディアを用いた湿
式粉砕に供することである。
【0026】上記分散剤としては、ギ酸、クエン酸、酒
石酸などの有機酸類;ポリアクリル酸、ポリアクリル酸
アンモニウムなどの高分子電解質;多鎖型高分子量非イ
オン界面活性剤、カルボン酸型界面活性剤、β−ナフタ
レンスルホン酸アンモニウム塩、高分子界面活性剤、非
イオン界面活性剤などの界面活性剤(例えば、ディスコ
ール類(商品名)第一工業製薬(株)製、ホモゲノール
類(商品名)花王(株)製);ポリオキシエチレンノニ
ルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルーエ
ーテルなどのエーテル類(例えば、イオネット類(商品
名)三洋化成工業(株)製);ジカルボン酸の部分エス
テル類またはカルボン酸の部分エステル類の共重合体
(例えば、ブンサンG−200(商品名)共栄社化学
(株)製、フローレンG−700(商品名)共栄社化学
(株)製);アクリル酸エステル系、マレイン酸エステ
ル系などの分散剤(オリコックス類(商品名)共栄社化
学(株)製);グリセリン、ソルビタン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレン脂肪酸ジエステルなどを挙げる
ことができる。これらのなかでも、酸価を有する界面活
性剤でジカルボン酸の部分エステル類またはカルボン酸
の部分エステル類の共重合体が特に好適に用いられる。
【0027】分散剤の添加量は、原料ジルコニア系粉体
の0.01〜5重量%、好ましくは0.3〜2重量%で
ある。
【0028】湿式粉砕はバッチ式でも連続式でもよい
が、下式(I)で示される条件下に行う必要がある。 1×1012≦(W1 2÷W2 )×(ω2 ÷d)×t≦1×1014 …(I) 式中、W1 はボールメディア重量(g)、W2 は原料ジ
ルコニア系粉体の重量(g)、ωは攪拌羽根先端周速度
(cm/分)、dは粉砕室直径(cm)、またtは粉砕
時間(分)である。
【0029】(I)式に従うことにより、比較的短時
間、具体的には2時間未満で目的とするジルコニア系粉
体を製造することができる。特に、分散剤を使用する場
合、スラリー中の原料ジルコニア系粉体の濃度が40重
量%という、比較的高い条件で湿式粉砕を行うことがで
き、生産性が向上して、工業的に有利となる。
【0030】尚、前記式(I)において、W1 /W2
0.1とするのがよい。前記アペックスミルAMV−1
型の場合には、0.5≦W1 /W2 ≦1.5、好ましく
は0.8≦W1 /W2 ≦1.2である。ωについては、
3≦ω≦8(m/秒)、好ましくは5≦ω≦7(m/
秒)である。dについては、前記アペックスミルAMV
−1型の場合には、80mmである。また、tについて
は、120分以下の範囲で選択することが好ましい。
【0031】分散剤を添加する場合、特に下記式(I
I)で示される条件下に湿式粉砕を行うことにより、よ
り高効率で湿式粉砕することができて好ましい。 1×1012≦(W1 2÷W2 )×(ω2 ÷d)×t≦5×1013 …(II) 上記式(II)において、W1 、W2 、ω、dおよびtに
ついては、式(I)の場合と同様である。
【0032】以上のような方法に従うことにより、平均
粒子径が0.1〜0.8μm、90体積%の粒子径が
1.5μm以下、好ましくは平均粒子径が0.1〜1.
5μm、90体積%の粒子径が1μm以下、更に好まし
くは平均粒子径が0.1〜0.4μm、90体積%の粒
子径が1μm以下のジルコニア系粉体を製造することが
できる。また、90体積%の粒子径が平均粒子径の2.
5倍以下、好ましくは粒子径が上記範囲で、且つ90体
積%の粒子径が平均粒子径の1.5〜2.0倍の範囲に
あるジルコニア系粉体を、高い生産性をもって製造する
ことができる。
【0033】尚、平均粒子径が0.5μmを超え0.8
μm以下の成形用ジルコニア系粉体を得たい場合、累積
体積分率が90体積%となるときの粒子径が1μm超で
1.5μm以下の範囲にある成形用ジルコニア系粉体を
得たい場合、更には好ましい範囲、又はより好ましい範
囲にある成形用ジルコニア系粉体を得たい場合、ボール
メディア重量(W1 )、原料ジルコニア系粉体の重量
(W2 )、攪拌羽根先端周速度(ω)、粉砕室直径
(d)、粉砕時間(t)を適宜設定することにより、あ
るいは必要に応じて分級などの処理を施して、目的とす
る成形用ジルコニア系粉体だけを選択すればよい。
【0034】また、原料として平均粒子径が0.8μm
を超え、90体積%の粒子径が1.5μmを超えるジル
コニア系粉体を用い、これに溶媒および原料ジルコニア
系粉体に対し0.01〜5重量%の分散剤を添加して、
原料ジルコニア系粉体の濃度が40〜70重量%、好ま
しくは45〜55重量%のスラリーを調製し、このスラ
リーを上記式(II)で示される条件下で湿式粉砕すれ
ば、分散剤を添加しない場合に比べて1/10程度の処
理時間で、上記目的とするジルコニア系粉体、すなわち
平均粒子径が0.1〜0.8μm、90体積%の粒子径
が1.5μm以下、好ましくは平均粒子径が0.1〜
0.5μm、90体積%の粒子径が1μm以下、更に好
ましくは平均粒子径が0.1〜0.4μm、90体積%
の粒子径が1μm以下で、90体積%の粒子径が平均粒
子径の2.5倍以下、好ましくは1.5〜2.0倍のジ
ルコニア系粉体を製造することができる。
【0035】尚、本出願人は、処理すべき原料ジルコニ
ア系粉体及び粉砕により得られる成形用ジルコニア系粉
体の平均粒子径および90体積%の粒子径の測定につい
て、島津製作所(株)製レーザー回折式粒子径分布測定
装置SALD−1100を用いた。すなわち、ビーカー
に原料ジルコニア系粉体を約0.01〜0.1gおよび
0.2%ヘキサメタリン酸ナトリウム水溶液を約100
g入れ、スターラーで攪拌した後、60秒間超音波で分
散させながら、測定レンジを0.1〜45μmの範囲に
して2秒間で4回測定するように設定し、その平均値を
求めた。
【0036】本発明の製造方法により製造されるジルコ
ニア系粉体は、湿式粉砕後、スラリーをそのまま成形原
料として用いてもよいし、スラリーを減圧乾燥などの操
作を施して成形用ジルコニア系粉体を取り出してもよい
し、あるいは必要なバインダーおよび可塑剤を所定量添
加した後、グリーン体としてもよい。上記減圧乾燥など
の操作には、ロータリーエバポレーター、振動流動乾燥
機(例えば、中央加工機(株)製のVU−60(商品
名))などを用いることができる。
【0037】本発明の製造方法により得られたジルコニ
ア系粉体を用いて成形した成形品は、粒子径が小さいだ
けでなく粒子径分布も狭いので、均質性が高く、機械的
強度に優れている。
【0038】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に
説明する。なお、以下の実施例において、(W1 2÷W
2 )×(ω2 ÷d)×t=Xとする。
【0039】〔製造方法と得られるジルコニア系粉体と
の関係〕 実施例1;アスペックミル(コトブキ技研工業(株)製
AMV−1型、以下、本実施例において同じである)を
用い、これに原料粉体スラリーとして、平均粒子径が
0.84μm、90体積%の粒子径が2.65μmであ
る市販のジルコニア系粉体(住友大阪セメント(株)
製、OZC−8YC)4kgおよび溶媒としての純水6
kgを投入した。使用したボールメディアは0.5mm
径のジルコニアメディア(比重6g/cm3 )であり、
使用量は4kgであった。ミルモーターの動力を調整
し、攪拌羽根先端周速度(ω)7m/秒にて1時間粉砕
した。このときのXは5.3×1013である。
【0040】この湿式粉砕により得られたスラリーを1
0リットルロータリーエバポレーターに入れ、更に等量
のオクタノールを入れて、加熱減圧しながら水を留出さ
せてオクタノール置換スラリーを得た。このスラリーを
更に加熱減圧してオクタノールを留出させ減圧乾燥して
微粉砕粉体を得た。この粉体を島津製作所(株)製粒子
径分布計SALD−1100を用い測定したところ、平
均粒子径が0.66μm、90体積%の粒子径が1.3
μmであった。
【0041】実施例2;粉砕機及び原料粉体は実施例1
と同じものを使用し、粉砕室に原料粉体5.5kg、分
散剤としてのギ酸44gおよび溶媒としての純水5kg
を投入した。
【0042】メディアには0.5mm径のジルコニアメ
ディア(比重6g/cm3 )を用い、使用量は4kgで
あった。ミルモーターの動力を調整し、攪拌羽根先端周
速度(ω)5m/秒で10分間粉砕した。このときのX
は3.3×1012である。
【0043】湿式粉砕により得られたスラリーを実施例
1と同様にして微粉砕粉体を得、これを実施例1と同様
にして測定したところ、平均粒子径が0.48μm、9
0体積%の粒子径が1.0μmであった。
【0044】実施例3;粉砕機及び原料粉体は実施例1
と同じものを使用し、粉砕室に原料粉体4kg、分散剤
としてのマレイン酸系部分エステル型の高分子分散剤
(フローレンG−700(商品名)共栄社化学(株)
製)60g、および溶剤としてのトルエン/エタノール
(4/1重量比)4.06kgとを入れた。メディアは
0.5mm径のジルコニアメディア(比重6g/cm
3 )であり、使用量は4kgであった。ミルモーター動
力を調整し、攪拌羽根先端周速度(ω)6m/秒で20
分間粉砕した。このときのXは1.3×1013である。
【0045】湿式粉砕により得られたスラリーを実施例
1と同様にして微粉砕粉体を得、これを実施例1と同様
にして測定したところ、平均粒子径が0.27μm、9
0体積%の粒子径が0.8μmであった。
【0046】実施例4;粉砕機及び原料粉体は実施例1
と同じものを使用し、粉砕室に3.5kgおよび溶媒と
しての純水6.5kgを入れた。メディアは1mm径の
ジルコニアメディア(比重6g/cm3 )を用い、使用
量は4.2kgであった。ミルモーター動力を調整し、
攪拌羽根周速度6.4m/秒で1時間40分間粉砕し
た。このときのX=9.3×1013である。
【0047】湿式粉砕により得られたスラリーを実施例
1と同様にして微粉砕粉体を得、これを実施例1と同様
にして測定したところ、平均粒子径が0.49μm、9
0体積%の粒子径が1.03μmであった。
【0048】実施例5;実施例1で使用した粉砕機と同
じものを用い、この粉砕室に原料粉体スラリーとして平
均粒子径が1.12μm、90体積%の粒子径が4.6
5μmである市販のジルコニア粉体(東ソー(株)製、
TZ−8Y)3kg、及び純水7kgを投入した。メデ
ィアは0.5mm径のジルコニアメディア(比重6g/
cm3)を使用し、使用量は4.5kgであった。ミルモ
ーターの動力を調整し、攪拌羽根先端周速度(ω)6m
/秒で80分間粉砕した。このときのXは8.8×10
13である。
【0049】湿式粉砕により得られたスラリーを実施例
1と同様にして微粉砕粉体を得、これを実施例1と同様
にして測定したところ、平均粒子径が0.74μm、9
0体積%の粒子径が1.49μmであった。
【0050】実施例6;粉砕機及び原料粉体は実施例1
と同じものを使用し、粉砕室に原料粉体4kg、分散剤
としてのマレイン酸系部分エステル型の高分子分散剤
(ブンサンG−200(商品名)、共栄社化学(株)
製)30g、および溶剤としての純水6kgを投入し
た。メディアは1mm径のジルコニアメディア(比重6
g/cm3 )を使用し、使用量は4kgであった。ミル
モーター動力を調整して、攪拌羽根先端周速度(ω)7
m/秒で12分間粉砕した。このときのXは1.1×1
13である。
【0051】湿式粉砕により得られたスラリーを実施例
1と同様にして微粉砕粉体を得、これを実施例1と同様
にして測定したところ、平均粒子径が0.61μm、9
0体積%の粒子径が1.27μmであった。
【0052】比較例1;実施例1において、ジルコニア
粉体3.5kg、純水5.25kg、及びメディアの使
用量を5kgに、また粉砕時間を90分間に変更した以
外は実施例1と同様に粉砕を行った。このときのX=
1.4×1014である。
【0053】配管などに詰まりが生じて粉砕ができなか
った。
【0054】比較例2;実施例1において、ジルコニア
粉体4kg、純水5.25kg、及びメディアの使用量
を2.8kgに、攪拌羽根周速度を5m/秒に、また粉
砕時間を4分間に変更して粉砕を行った。このときのX
は8.8×1011である。
【0055】湿式粉砕により得られたスラリーを実施例
1と同様にして測定したところ、平均粒子径が0.81
μm、90体積%の粒子径が2.05μmであった。以
上の結果をまとめると、表1のようになる。
【0056】
【表1】
【0057】表1から、Xの値が1×1012〜1×10
14のときは、本発明の成形用ジルコニア系粉体を得るこ
とができるが、同じ原料粉末を用いても、Xの値が1×
10 14を超えると微粉砕ができず、またXの値が1×1
12未満であっても得られる粉体の平均粒子径、90体
積%の粒子径は大きくなり、十分な微粉砕を達成できな
かった。
【0058】〔ジルコニア系粉体の特性比較〕現在市販
されているジルコニア系粉体A(住友大阪セメント
(株)社製の「OZC−8YC」)、B(東ソー(株)
社製のTZ−8Y)、C(第1稀元素(株)社製のHS
Y−8.0)、及び本発明の製造方法(製造条件を表2
に示す)により製造したジルコニア系粉体Dについて、
平均粒子径、90体積%粒子径、最大粒子径、標準偏差
を測定した。尚、粒子径の測定方法については、実施例
1と同様の方法を行なった。結果を表3に示す。
【0059】
【表2】
【0060】
【表3】
【0061】表3より、本発明のジルコニア系粉体D
は、平均粒子径が市販品(A,B)よりも小さく、また
平均粒子径が同程度の市販品(C)と比べ粒子径分布が
狭く、均質性の高い粉体であることがわかる。
【0062】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、高い生産性
をもって、目的とする粒子径及び粒子径分布のジルコニ
ア系粉体を製造することができる。特に、スラリーに分
散剤を添加することにより、原料ジルコニア系粉体濃度
を40重量%以上とし、しかも分散剤を添加しない場合
に比べて1/10程度の処理時間で上記目的とするジル
コニア系粉体を製造することができる。したがって、本
発明の製造方法によれば、従来の方法よりも著しく高い
生産性をもって、均質性が良く、しかも強度的に優れた
セラミックス成形体を製造し得るジルコニア系粉体を製
造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例で用いた粉砕機の構成を示す概
要図である。
【符号の説明】
3 粉砕室 6 ボールメディア 11 攪拌羽根

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボールメディアを用いた湿式粉砕により
    ジルコニア系粉体を製造する方法において、 前記湿式粉砕を下記式(I)で示される条件下に行うこ
    とを特徴とするジルコニア系粉体の製造方法。 1×1012≦(W1 2÷W2 )×(ω2 ÷d)×t≦1×1014 …(I) (式中、W1 はボールメディア重量(g)、W2 は原料
    ジルコニア系粉体の重量(g)、ωは攪拌羽根先端周速
    度(cm/分)、dは粉砕室直径(cm)、またtは粉
    砕時間(分)である)
  2. 【請求項2】 ボールメディアを用いた湿式粉砕により
    ジルコニア系粉体を製造する方法において、 前記湿式粉砕を下記式(II)で示される条件下に行うこ
    とを特徴とするジルコニア系粉体の製造方法。 1×1012≦(W1 2÷W2 )×(ω2 ÷d)×t≦5×1013 …(II) (式中、W1 はボールメディア重量(g)、W2 は原料
    ジルコニア系粉体の重量(g)、ωは攪拌羽根先端周速
    度(cm/分)、dは粉砕室直径(cm)、またtは粉
    砕時間(分)である)
  3. 【請求項3】 平均粒子径が0.1〜0.8μm、90
    体積%の粒子径が1.5μm以下であるジルコニア系粉
    体を製造する請求項1又は2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 湿式粉砕に供する原料ジルコニア系粉体
    として、平均粒子径が0.8μmを超え、90体積%の
    粒子径が1.5μmを超えるジルコニア系粉体を用いる
    請求項1〜3のいずれかに記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 原料ジルコニア系粉体を、その濃度が3
    0〜70重量%のスラリーとして湿式粉砕に供する請求
    項1〜4のいずれかに記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記スラリーに、原料ジルコニア系粉体
    に対し0.01〜5重量%の割合で分散剤が添加されて
    いる請求項5に記載の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001079431A (ja) * 1999-09-14 2001-03-27 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 媒体ミル
JP2004246300A (ja) * 2003-02-17 2004-09-02 Ricoh Co Ltd 分散液の作製方法、電子写真感光体、画像形成装置および画像形成装置用プロセスカートリッジ
WO2021033633A1 (ja) * 2019-08-16 2021-02-25 塩野義製薬株式会社 有機物ナノ粒子の製造方法及び有機物ナノ粒子

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