JP2001079431A - 媒体ミル - Google Patents

媒体ミル

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JP2001079431A
JP2001079431A JP26105599A JP26105599A JP2001079431A JP 2001079431 A JP2001079431 A JP 2001079431A JP 26105599 A JP26105599 A JP 26105599A JP 26105599 A JP26105599 A JP 26105599A JP 2001079431 A JP2001079431 A JP 2001079431A
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suspension
gap
vessel
rotor
hole
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JP26105599A
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Soichi Suzuki
惣一 鈴木
Masanori Tajiri
正紀 田尻
Yoshitaka Iizuka
善敬 飯塚
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サスペンションの変更においても、変更が容
易でロスが少なく、少量のサスペンションの処理が容易
に行なえる媒体ミルを提供すること。 【解決手段】 密閉されたベッセル内に同ベッセルの内
面と一定の間隙を有して挿入されたロータを有し同間隙
を分散室とする媒体ミルにおいて、前記ロータは外形が
竪円筒形状をなし、前記ベッセルは上部に設けられたサ
スペンション投入口と底面に設けられた間隔調整可能な
ギャップを有するサスペンション取り出し部を備えてな
ることを特徴とする媒体ミル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分散媒体を用いて
サスペンション中の粒子のサブミクロン域の分散および
粉砕を行なう媒体ミルに関し、特に少量のサスペンショ
ンの処理に対応できる媒体ミルに関する。
【0002】
【従来の技術】図3に基づき、従来のアニュラ型媒体ミ
ルの例を説明する。分散媒体(以下、「メディア」とい
う)を用いてサブミクロン域の分散および粉砕を行なう
ものとして、従来、図3にその竪断面を示すようなアニ
ュラ型媒体ミル01がある。
【0003】アニュラ型媒体ミル01は、逆U字形断面
を成すように上部が塞がれた円筒状のロータ02が、回
転軸中心を鉛直に配しベッセル03内に挿入され、ベッ
セル03内面との間にW字形断面をなす一定の間隙を有
し、その間隙が分散室04となっているものである。
【0004】ロータ02はその上部に回転軸05が取付
き、回転軸05は軸シール06を介してベッセル03外
へ通じ、図示しない駆動モータによって回転駆動され
る。
【0005】分散室04にはメディア07として直径
0.3〜1.3mm程度のビーズが入れられており、サ
スペンション入口08から粉砕や分散をさせたいサスペ
ンション09が供給され、分散室04中でメディア07
とともにロータ02の高速回転により摩擦力を受け、粉
砕・分散処理される。
【0006】粉砕・分散処理後のサスペンション09は
サスペンション出口010に設けたギャップセパレータ
やスリットセパレータ等のセパレータによってメディア
07と分離されて分散室04から取り出されるものであ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようなアニュラ型媒体ミル01は連続式に処理を行なう
ものなので、サスペンションの変更においては、その前
後流側の各機器内のサスペンションも交換することにな
り、変更時のロスが大きく、少量のサスペンションの処
理には対応できないという問題があった。
【0008】特に近年においては、種々の仕様の要求に
応じた多様なサスペンションの製造のニーズが高く、本
発明は、少量のサスペンションの処理が効率よく容易に
行なえ、サスペンションの変更も容易な媒体ミルを提供
することを課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】(1)本発明は上記の課
題を解決するためになされたものであって、その第1の
手段としては、密閉されたベッセル内に同ベッセルの内
面と一定の間隙を有して挿入されたロータを有し同間隙
を分散室とする媒体ミルにおいて、前記ロータは外形が
竪円筒形状をなし、前記ベッセルは上部に設けられたサ
スペンション投入口と底面に設けられた間隔調整可能な
ギャップを有するサスペンション取り出し部を備えてな
ることを特徴とする媒体ミルを提供するものである。
【0010】上記の第1の手段によれば、単純な竪円筒
形状のロータを採用しベッセルとの間の環状の間隙を分
散室としているので、分散室の容量をより小さく設定す
ることが可能で、しかもバッチ処理が行え且つギャップ
の間隔も調整できるので多種少量のサスペンション処理
を容易に行なえ、また、サスペンションの投入、取出し
が容易であり、メディアの損傷による不純物の非常に少
ない粉砕・分散を行なえる。
【0011】(2)第2の手段としては、第1の手段の
媒体ミルにおいて、前記ベッセルは上部に加圧空気を送
入する加圧空気送入口を有してなることを特徴とする媒
体ミルを提供するものである。
【0012】第2の手段によれば、第1の手段の特徴に
加えて、加圧空気によってサスペンションの取り出しが
より容易且つ高回収率で行なえる。
【0013】(3)第3の手段としては、第1または第
2の手段の媒体ミルにおいて、前記間隔調整可能なギャ
ップを有するサスペンション取り出し部は、前記ベッセ
ルの底面に設けられたサスペンション出口穴と、同サス
ペンション出口穴に螺合し、頭部に設けたフランジ部の
下面が前記底面に圧接し前記サスペンション出口穴を閉
塞する位置と、前記フランジ部の下面が前記底面と離れ
ギャップを形成する位置との間で同ギャップの間隔の変
更ができるネジ部を有し、前記ギャップと前記ベッセル
の外部とを連通するサスペンション出口通孔を内部に設
けたサスペンション出口栓とを備えてなることを特徴と
する媒体ミルを提供するものである。
【0014】第3の手段によれば、第1または第2の手
段の特徴に加えて、サスペンション出口栓の調整によ
り、多様なメディア、サスペンションを使用する場合に
もギャップの調整が容易に対処できる。
【0015】(4)第4の手段としては、第3の手段の
媒体ミルにおいて、前記サスペンション出口栓は前記サ
スペンション出口穴の外側に取り付けられたスペーサと
係合し前記フランジ部が前記底面と離れる距離を規制す
るストッパを備えてなることを特徴とする媒体ミルを提
供するものである。
【0016】第4の手段によれば、第3の手段の特徴に
加えて、スペーサにストッパが当接した位置でギャップ
の間隔が決まるので、予めメディア、サスペンション等
の条件に対して適切なギャップの間隔が得られるスペー
サを取り付けておくことによって、ギャップの間隔の設
定が極めて容易に行える。
【0017】(5)第5の手段としては、第1ないし第
4の手段のいずれかの媒体ミルにおいて、前記ロータは
同ロータの側面上部から底面に通ずる通孔を備えてなる
ことを特徴とする媒体ミルを提供するものである。
【0018】第5の手段によれば、第1ないし第4の手
段のいずれかの手段の特徴に加えて、サスペンションと
メディアが循環しより均一な粉砕・分散作用を有する。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態に係る媒体
ミルを図1および図2に基づき説明する。図1は本実施
の形態の媒体ミルの説明図であり、その竪断面を示すも
のである。図2は、図1中、A−A矢視によるロータの
底面の拡大説明図である。
【0020】図に示す媒体ミル1は、上部が開いた竪方
向の円筒形空間3aを有するベッセル本体3内に、外形
が竪円筒形のロータ2が回転軸中心を鉛直に配してベッ
セルの内面と一定の間隙を有して差し込まれ、その間隙
が分散室4を形成するものとなっている。
【0021】ベッセル本体3の上部はベッセルフランジ
11で塞がれ、ベッセル本体3とベッセルフランジ11
とで一体の密閉されたベッセルをなし、ロータ2の上部
にネジ2eで取り付けられた回転軸5が軸シール6を介
してベッセルフランジ11を通過し、図示しない回転駆
動装置により回転駆動される。軸シール6と当接する部
分の回転軸5にはカラー12が装着され、高速回転によ
る磨耗に対処している。
【0022】軸シール6は自動調芯機能を有するオイル
シールを用い、ベッセルフランジ11に回転軸5を取り
付けたものをベッセル本体3にインロー部でとりつける
ので、回転軸5の芯が容易に正しく組み立てられる。
【0023】ベッセル本体3の上下にはそれぞれ上ジャ
ケットフランジ13aと上ジャケットフランジ13bが
取り付けられ、その間を薄板によるジャケット13cが
つないで、ベッセル本体3外面との間に一定間隔の閉鎖
空間13dを形成し、冷却水ジャケットとして図示しな
い冷却水入口、冷却水出口により冷却水を下方から上方
へ流通させるようになっている。
【0024】上ジャケットフランジ13aとベッセルフ
ランジ11の上面には回転軸5をかわすように固定フラ
ンジ14が取り付けられ、固定フランジ14によって媒
体ミル1を所定の装置内の位置に固定できるものとなっ
ている。
【0025】また固定フランジ14にはサスペンション
投入口を兼ねる加圧空気送入口18が設けられ、ベッセ
ルフランジ11の通孔11aと連通してベッセル本体3
内部の分散室4に通じるとともに、図示しない媒体ミル
1外部のサスペンション供給部および加圧空気供給部と
選択可に連通している。なお、サスペンション投入口は
加圧空気送入口15とは別に設けてもよい。
【0026】ベッセル本体3の底面3bの中央にはサス
ペンション出口穴3cが開けられており、サスペンショ
ン出口穴3cには上部に傘状に張り出したフランジ部1
5bを有するサスペンション出口栓15がネジ部15a
でねじ込まれており、サスペンション出口栓15は下端
に開口する中心軸に沿った縦孔15cとフランジ部15
bの手前で縦孔15cからサスペンション出口栓15側
面に開口する横孔15dを備えている。横孔15dはサ
スペンション出口穴3cの上端縁の斜め切り欠き部3d
の空間に面して連通している。
【0027】フランジ部15bは、サスペンション出口
栓15のネジ部15aを締めた状態でその下面がベッセ
ル本体3の底面3bに当接してサスペンション出口穴3
cを閉塞している。
【0028】しかし、ネジ部15aを緩め上昇させると
フランジ部15bの下面と底面3bの間のギャップ16
ができ、ギャップ16は斜め切り欠き部3dの空間が通
じ、サスペンション出口栓15の横孔15d、縦孔15
cを経由してベッセル本体3外部に通ずるサスペンショ
ン出口通孔が形成される。
【0029】サスペンション出口栓15のフランジ部1
5bの下面とベッセル本体3の底面3bの間のギャップ
16の間隔は、サスペンション出口栓15のネジ部15
aで調整することができ、サスペンション9とメディア
7とを分離するセパレータとして働くものとなる。
【0030】これをたとえば0.2mm程度に設定すれ
ば、0.5mm径程度のメディア7とサスペンション9
の分離に用いることができるものとなる。勿論、ギャッ
プ16は、従来例で述べたような直径0.3〜1.3m
m程度のビーズをメディア7として用いた場合にも適合
するように設定できる。
【0031】以上のように、ベッセル3の底面3bに設
けられたサスペンション出口穴3cと、サスペンション
出口穴3cに螺合し、頭部に設けたフランジ部15bの
下面が底面3bに圧接しサスペンション出口穴3cを閉
塞する位置と、フランジ部15bの下面が底面3bと離
れギャップ16を形成する位置との間でギャップ16の
間隔の変更ができるネジ部15aを有し、ギャップ16
とベッセル3の外部とを連通する上記のサスペンション
出口通孔を内部に設けたサスペンション出口栓15が、
本実施の形態の媒体ミル1における間隔調整可能なギャ
ップ16を有するサスペンション取り出し部を形成して
いる。
【0032】サスペンション出口栓15のネジ部15a
の下方には環状の突起をなすストッパ15eが設けられ
ており、サスペンション出口穴3cの外側で下ジャケッ
トフランジ13bとベッセル本体3の下面に取り付けら
れたスペーサ17が、ネジ部15aとストッパ15eと
の間に形成された溝に嵌合しており、サスペンション出
口栓15がネジ部15aを緩め上昇する量、すなわちフ
ランジ部15bが底面3aと離れる距離、ギャップ16
の間隔を規制している。
【0033】つまり、スペーサ17の厚さでギャップ1
6の間隔が決まるので、メディア7の径、サスペンショ
ンの種類等の条件によって決まる適切なギャップ16の
間隔が得られる所定の厚さのペーサ17を予め取り付
け、スペーサ17に当たるまでサスペンション出口栓1
5のネジ部15aを緩めれば、所定のギャップ16の間
隔が得られるようになっている。
【0034】ロータ2は外形が中実円筒形であるがその
側面上部から底面に斜めに開けられた通孔2aが軸対称
に2個(図1にはその一方のみを図示)設けており、ま
たその底面には回転中心にロータ取り外し穴2bが設け
られている。
【0035】図2に示すように、ロータ取り外し穴2b
は6角レンチを挿入できるように6角穴となっており、
その淵回りの環状凸部2cには斜め放射状の溝2dが切
られている。
【0036】上記のように構成された本実施の形態の媒
体ミルにおいては、サスペンション9は、分散室4の容
量に適合する量だけバッチ的に処理されるものとなり、
所定量のサスペンション9がサスペンション投入口を兼
ねる加圧空気送入口18、または図示しない単独に設け
られたサスペンション投入口から分散室4に投入され
る。このとき、サスペンション出口栓15はネジ部15
aを締めた状態でベッセル本体3の底面3bにフランジ
部15bが当接してサスペンション出口穴3cを塞いで
いる図示しない回転駆動装置によって回転軸5を介して
ロータ2が高速回転すると、分散室4内のサスペンショ
ン9はメディア7とともに回転し、摩擦力を受けて粉砕
・分散が行なわれる。
【0037】また、ロータ2が図2中の矢印方向に回転
すると、分散室上部のメディア7とサスペンション9は
通孔2aを通り、通孔2aのロータ側面上部の開口から
ロータ底面の開口へと流れ、サスペンション9とメディ
ア7が循環し、ロータ2底面においては回転している溝
2dによって攪拌され、サスペンション9に対するメデ
ィア7の作用の偏在を防ぎ、粉砕・分散効果の向上と均
一化が図られる。なお、ロータ2の図2中の矢印方向
は、図1中において回転軸5回りに矢印で示す回転方向
である。
【0038】このとき、媒体ミル1は分散室4内の摩擦
によって発熱するが、ジャケット13c内の閉鎖空間1
3dに流される冷却水によって冷却される。
【0039】サスペンション9の粉砕・分散処理が終了
すると、サスペンション出口栓15のネジ部15aを緩
め上昇させてフランジ部15bの下面と底面3bの間に
ギャップ16をつくる。
【0040】前述のように予めメディア7の径、サスペ
ンション9の種類等の条件に適合するギャップ16の間
隔が得られるように選定された所定のスペーサ17を取
り付けておき、サスペンション出口栓15のストッパ1
5eが当たるまでネジ部15aを回して上昇させること
により、適切なギャップ16の間隔が極めて容易に得ら
れる。
【0041】サスペンション9は、セパレータとして働
くギャップ16を通過することにより、分散室4中のメ
ディア7と分離され、ギャップ16からサスペンション
出口穴3cの上端縁の斜め切り欠き部3dの空間を通
り、サスペンション出口栓15内の横孔15d、縦孔1
5cを経由して外部に回収される。
【0042】前述の従来例のようにサスペンション09
をアニュラ型媒体ミル01に連続に送り込むものでは、
処理を終えたサスペンション09は送り込まれるサスペ
ンション09の圧力で押し出されるが、本実施の形態に
おいては、加圧空気送入口18から加圧空気を送入し、
加圧空気によってサスペンション9を押し出す方式とし
て、高粘度のサスペンションでも迅速に取り出しが可能
となっている。
【0043】この場合、ロータ2を適宜回転させつつ行
なえば、メディア7のギャップ16近くでの停滞を防止
できサスペンション9の取り出しはより容易となる。
【0044】したがって、本実施の形態の媒体ミル1
は、単純な円筒形のロータ2を採用しベッセル2の内面
との間の一定の間隙を分散室4としているので、〇前述
の従来例に比べ分散室の容量をより小さく設定すること
が可能で、しかもバッチ処理で行なうため、多種少量の
サスペンション処理を容易に行なる、〇メディア7の損
傷による不純物の非常に少ない粉砕・分散が行なえる
上、ロータ2の通孔2a等により均一な粉砕・分散作用
を有する、〇サスペンション9の投入、取出しが容易で
あり、さらに加圧空気によってサスペンション9の取り
出しはより容易且つ高回収率で行なえるので、サスペン
ション9の変更にあたってサスペンション9のロスが少
ない、等の特徴を有し、また、サスペンション出口栓1
5とスペーサ17の調整により、多様なメディア7、サ
スペンション9を使用する場合にもギャップの調整が極
めて容易に行える、という特徴を有する高性能な媒体ミ
ルとなる。
【0045】以上、本発明の実施の一形態を説明した
が、上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明
の範囲内でその具体的構造に種々の変更を加えてよいこ
とは言うまでもない。
【0046】
【発明の効果】(1)以上、請求項1の発明にによれ
ば、媒体ミルを、密閉されたベッセル内に同ベッセルの
内面と一定の間隙を有して挿入されたロータを有し同間
隙を分散室とする媒体ミルにおいて、前記ロータは外形
が竪円筒形状をなし、前記ベッセルは上部に設けられた
サスペンション投入口と底面に設けられた間隔調整可能
なギャップを有するサスペンション取り出し部を備えて
なるように構成したので、単純な竪円筒形状のロータを
採用しベッセルとの間の環状の間隙を分散室としている
ため、分散室の容量をより小さく設定することが可能
で、しかもバッチ処理で行えるため、サスペンションの
変更にあたってサスペンションの投入、取出しが容易
で、サスペンションのロスが少なく、ギャップの間隔も
調整できサスペンションの変更が容易で、多種少量のサ
スペンション処理が容易に行なえ、メディアの損傷によ
る不純物の非常に少ない粉砕・分散を行なえるものとな
る。
【0047】(2)請求項2の発明によれば、請求項1
に記載の媒体ミルにおいて、前記ベッセルは上部に加圧
空気を送入する加圧空気送入口を有してなるように構成
したので、請求項1の発明の効果に加えて、加圧空気に
よってサスペンションの取り出しがより容易且つ高回収
率で行なえるため、媒体ミルの効率をより向上でき,ま
た、高粘度のサスペンションに適用範囲を広げることが
できる。
【0048】(3)請求項3の発明によれば、請求項1
または請求項2に記載の媒体ミルにおいて、前記間隔調
整可能なギャップを有するサスペンション取り出し部
は、前記ベッセルの底面に設けられたサスペンション出
口穴と、同サスペンション出口穴に螺合し、頭部に設け
たフランジ部の下面が前記底面に圧接し前記サスペンシ
ョン出口穴を閉塞する位置と、前記フランジ部の下面が
前記底面と離れギャップを形成する位置との間で同ギャ
ップの間隔の変更ができるネジ部を有し、前記ギャップ
と前記ベッセルの外部とを連通するサスペンション出口
通孔を内部に設けたサスペンション出口栓とを備えてな
るように構成したので、請求項1または請求項2の発明
の効果に加えて、サスペンション出口栓の調整により、
多様なメディア、サスペンションを使用する場合にもギ
ャップの調整が容易に対処できるものとなる、 (4)請求項4の発明によれば、請求項3に記載の媒体
ミルにおいて、前記サスペンション出口栓は前記サスペ
ンション出口穴の外側に取り付けられたスペーサと係合
し前記フランジ部が前記底面と離れる距離を規制するス
トッパを備えてなるように構成したので、請求項3の発
明の効果に加えて、スペーサにストッパが当接した位置
でギャップの間隔が決まるため、予めメディア、サスペ
ンション等の条件に対して適切なギャップの間隔が得ら
れるスペーサを取り付けておくことによって、ギャップ
の間隔の設定が極めて容易に行え、媒体ミルの効率が向
上する。
【0049】(5)請求項5の発明によれば、請求項1
ないし請求項4のいずれかに記載の媒体ミルにおいて、
前記ロータは同ロータの側面上部から底面に通ずる通孔
を備えてなるように構成したので、請求項1ないし請求
項4の発明の効果に加えて、サスペンションとメディア
が循環し、より均一な粉砕・分散作用を有するものとな
り、より高品位、高効率なサスペンション処理が可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る媒体ミルの竪断面
を示す説明図である。
【図2】図1中、A−A矢視によるロータの底面の拡大
説明図である。
【図3】従来のアニュラ型媒体ミルの竪断面を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 媒体ミル 2 ロータ 2a 通孔 3 ベッセル本体 3b 底面 3c サスペンション出口穴 3d 切り欠き部 4 分散室 5 回転軸 6 軸シール 7 メディア 9 サスペンション 11 ベッセルフランジ 13a 上ジャケットフランジ 13b 下ジャケットフランジ 13c ジャケット 14 固定フランジ 15 サスペンション出口栓 15a ネジ部 15b フランジ部 15c 縦孔 15d 横穴 15e ストッパ 16 ギャップ 17 スペーサ 18 加圧空気送入口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯塚 善敬 横浜市中区錦町12番地 菱日エンジニアリ ング株式会社内 Fターム(参考) 4D063 FF14 FF21 FF35 GA10 GC05 GC14 GC16 GC21 GC27 GC31

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉されたベッセル内に同ベッセルの内
    面と一定の間隙を有して挿入されたロータを有し同間隙
    を分散室とする媒体ミルにおいて、前記ロータは外形が
    竪円筒形状をなし、前記ベッセルは上部に設けられたサ
    スペンション投入口と底面に設けられた間隔調整可能な
    ギャップを有するサスペンション取り出し部を備えてな
    ることを特徴とする媒体ミル。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の媒体ミルにおいて、前
    記ベッセルは上部に加圧空気を送入する加圧空気送入口
    を有してなることを特徴とする媒体ミル。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の媒体ミ
    ルにおいて、前記間隔調整可能なギャップを有するサス
    ペンション取り出し部は、前記ベッセルの底面に設けら
    れたサスペンション出口穴と、同サスペンション出口穴
    に螺合し、頭部に設けたフランジ部の下面が前記底面に
    圧接し前記サスペンション出口穴を閉塞する位置と、前
    記フランジ部の下面が前記底面と離れギャップを形成す
    る位置との間で同ギャップの間隔の変更ができるネジ部
    を有し、前記ギャップと前記ベッセルの外部とを連通す
    るサスペンション出口通孔を内部に設けたサスペンショ
    ン出口栓とを備えてなることを特徴とする媒体ミル。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の媒体ミルにおいて、前
    記サスペンション出口栓は前記サスペンション出口穴の
    外側に取り付けられたスペーサと係合し前記フランジ部
    が前記底面と離れる距離を規制するストッパを備えてな
    ることを特徴とする媒体ミル。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記
    載の媒体ミルにおいて、前記ロータは同ロータの側面上
    部から底面に通ずる通孔を備えてなることを特徴とする
    媒体ミル。
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