JPH1157463A - 二酸化窒素吸着剤およびその製造方法 - Google Patents

二酸化窒素吸着剤およびその製造方法

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JPH1157463A
JPH1157463A JP9214768A JP21476897A JPH1157463A JP H1157463 A JPH1157463 A JP H1157463A JP 9214768 A JP9214768 A JP 9214768A JP 21476897 A JP21476897 A JP 21476897A JP H1157463 A JPH1157463 A JP H1157463A
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JP
Japan
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adsorbent
concentration
nitrogen dioxide
group
activated carbon
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Withdrawn
Application number
JP9214768A
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English (en)
Inventor
Atsushi Fukuju
厚 福寿
Hideji Kobayashi
秀次 小林
Takanobu Watanabe
高延 渡辺
Masayoshi Ichiki
正義 市来
Tomonori Saira
友紀 西良
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/20Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters

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  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 NO2 吸着剤は、活性炭に周期律表第I
A族または第IIA族の金属の酸化物または水酸化物を担
持してなる。周期律表第IA族の金属は好ましくはK、
NaおよびLiであり、第IIA族の金属は好ましくはM
g、CaおよびBaである。周期律表第IA族の金属を
用いたNO2 吸着剤の製造方法は、活性炭をK、Naお
よび/またはLiの水酸化物の水溶液に含浸し、空気中
150℃以下で乾燥する方法である。周期律表第IIA族
の金属を用いたNO2 吸着剤の製造方法は、活性炭をM
g、Caおよび/またはBaの硝酸塩の水溶液に含浸
し、窒素雰囲気中500℃以下で焼成する方法である。 【効果】 0.1ppmと低濃度のNO2 に対しても9
0%以上のNO2 除去率を確保することができ、約1年
以上の長期間にわたり吸着剤を再生することなしに連続
使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二酸化窒素除去用
の吸着剤、およびその製造方法に関するものである。本
発明による二酸化窒素吸着剤は、低濃度の窒素酸化物
(NOx)、すなわち一酸化窒素(NO)および二酸化
窒素(NO2 )を含む被処理ガスから環境基準値が規定
されている有害物質であるNO2 を除去するものであ
り、具体的には、道路トンネルや地下閉鎖空間等からの
換気ガス中に含まれる、低濃度NOx中のNO2 のみを
効率よく除去する吸着剤である。
【0002】
【従来の技術】低濃度のNOx中のNO2 のみを効率よ
く除去する吸着剤としては、特開平5−76753号公
報に特殊な活性炭系吸着剤が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記特殊活性炭系吸着
剤を使用する場合には、つぎのような問題点がある。す
なわち、この吸着剤は、排ガス中に含まれるNOxのう
ちNOの吸着容量は小さいが、NO2 に関しては大きな
吸着容量を有し、これを安定的に吸着する。
【0004】しかし、この吸着剤は、後で比較例1で詳
述するように、吸着剤表面にある程度以上NO2 が蓄積
してくるとNOが生成する反応を起こすことが判った。
その結果、NO濃度は吸着剤充填層入口より出口で高く
なる。
【0005】この現象は次のように考えられる。吸着剤
表面である程度以上NO2 が蓄積してくると、以下のよ
うな反応が起こると考えられる。 2NO2 →NO3 +NO 活性炭系吸着剤ではNOの吸着容量が小さいため、ここ
で生成したNOは吸着剤にほとんど吸着されず、排出さ
れ、またNO3 は硝酸塩として蓄積される。そのため、
NO濃度は吸着剤入口よりも出口で高くなる現象が生じ
る。
【0006】上記のような出口NO濃度≧入口NO濃度
の現象を防止するためには、表面に過度のNO2 が蓄積
する前に吸着剤を再生し、再生品を再び吸着に用いる必
要があり、再生回数が多くなり、ランニングコストが上
昇する結果となる。
【0007】本発明者らは、この出口NO濃度≧入口N
O濃度になる現象が生じるまでの限界のNO2 蓄積量を
増加してやるために、吸着剤表面でNO2 を安定化して
吸着容量を増加する必要があると考えた。
【0008】そこで、酸性ガスであるNO2 を安定な硝
酸塩として吸着剤に保持させるために、活性炭にアルカ
リ性の金属を担持してなる吸着剤を見出した。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によるNO2 吸着
剤は、活性炭に周期律表第IA族または第IIA族の金属
の酸化物または水酸化物を担持してなることを特徴とす
るものである。
【0010】周期律表第IA族の金属は好ましくはK、
NaおよびLiであり、第IIA族の金属は好ましくはM
g、CaおよびBaである。
【0011】周期律表第IA族の金属を用いたNO2
着剤の製造方法は、活性炭をK、Naおよび/またはL
iの水酸化物の水溶液に含浸し、空気中150℃以下で
乾燥する方法である。
【0012】上記製造方法において、K、Naおよび/
またはLiの担持量は好ましくは1〜30wt%、より
好ましくは5〜25wt%である。
【0013】周期律表第IIA族の金属を用いたNO2
着剤の製造方法は、活性炭をMg、Caおよび/または
Baの硝酸塩の水溶液に含浸し、窒素雰囲気中500℃
以下で焼成する方法である。
【0014】上記製造方法において、Mg、Caおよび
/またはBaの担持量は好ましくは1〜30wt%、よ
り好ましくは5〜25wt%である。
【0015】上記のいずれの方法においても、活性炭
は、粒状物の形態でそのまま用いることができ、またハ
ニカム構造物に保持した形態でも用いることができる。
【0016】[作用]活性炭にIA族またはIIA族の金
属酸化物または水酸化物を担持してなる吸着剤では、担
持されたIA族またはIIA族の金属によりNO2 吸着活
性点が飛躍的に増大し、それに伴い出口NO濃度≧入口
NO濃度の現象が生じるまでのNO2蓄積量も増加し、
再生回数を大幅に減らすことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
比較例1 粒状椰子殻活性炭(武田薬品社製)をステンレス製の角
筒状反応器(20mm×20mm)に充填し、以下の試
験条件で性能評価を行った。
【0018】
【0019】試験結果は、通ガス時間とNO2 破過率、
NOx、NOおよびNO2 の各濃度の関係で示した。こ
こで、NO2 破過率は、式、 NO2 破過率=(出口NO2 濃度/入口NO2 濃度) で示される。
【0020】試験結果を図1に示す。吸着剤にある程度
以上のNO2 が蓄積してくると、NOが生成する反応が
起こり、NO濃度は吸着剤入口より出口で高くなること
がわかる。よって、この時点で再生を行う必要が生じ
る。
【0021】出口NO濃度が入口NO濃度に達するまで
のNO2 供給量は、 NO2 供給量=18400(m3 /m3 h)×35(p
pm)×1.5(h)=966(l/m3 ) となる。実規模装置での運転を想定すると、入口NO2
濃度0.1ppmで1日14時間の運転を1年間行った
時のNO2 供給量は、NO2 供給量=18400(m3
/m3 h)×0.1(ppm)×14(h/日)×36
5(日/年)=9400(l/m3 ) であるから、ほぼ1.2ケ月で再生を行う必要が生じ
る。
【0022】実施例1 粒状椰子殻活性炭(武田薬品社製)を水酸化カリウム水
溶液(0.5mol/l)に30分間含浸した後、11
0℃で乾燥し、カリウム担持活性炭からなるNO2 吸着
剤(以下、吸着剤A)を得た。
【0023】上記において水酸化カリウム水溶液濃度を
1、2、4mol/lに変えた以外は上記方法と同様に
してカリウム担持活性炭からなる吸着剤(以下、それぞ
れ、吸着剤B、吸着剤C、吸着剤D)を得た。
【0024】このようにして得られた吸着剤の比表面積
およびK担持量を表1に示す。比較のために、比較例1
の吸着剤の比表面積も示す。
【0025】
【表1】 吸着剤A、B、C、Dをそれぞれステンレス製の角筒状
反応器(20mm×20mm)に充填し、以下の試験条
件で性能評価を行った。
【0026】
【0027】試験結果を図2〜5に示す。これらの図よ
り、K担持量が増加するに従って吸着容量が増加し、N
Oの生成する反応が抑制されることがわかる。
【0028】よって、K担持量を増加することにより、
1年以上再生を行わずに連続吸着が可能となると考えら
れる。
【0029】実施例2 吸着剤Cを上記反応器に充填し、実際の道路トンネルの
NO2 濃度を想定した試験条件で性能評価を行った。
【0030】
【0031】試験結果を図6に示す。図に見られる通
り、NO2 濃度の0.1ppmにおけるNO2 破過率は
ほぼ0を示し、低濃度におけるNO2 はすべて除去され
ていることがわかる。
【0032】
【発明の効果】実規模装置における処理ガスのNOx濃
度は約1〜3ppmであり、NO2 としては0.1〜
0.3ppmとなるものと想定される。本発明によるN
2 吸着剤を用いることにより、0.1ppmと低濃度
のNO2 に対しても90%以上のNO2 除去率を確保す
ることができ、約1年以上の長期間にわたり吸着剤を再
生することなしに連続使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】比較例1の吸着剤について、通ガス時間とNO
2 破過率、NOx、NOおよびNO2 の各濃度との関係
を示すグラフである。
【図2】実施例1の吸着剤Aについて、通ガス時間とN
2 破過率、NOx、NOおよびNO2 の各濃度との関
係を示すグラフである。
【図3】実施例1の吸着剤Bについて、通ガス時間とN
2 破過率、NOx、NOおよびNO2 の各濃度との関
係を示すグラフである。
【図4】実施例1の吸着剤Cについて、通ガス時間とN
2 破過率、NOx、NOおよびNO2 の各濃度との関
係を示すグラフである。
【図5】実施例1の吸着剤Dについて、通ガス時間とN
2 破過率、NOx、NOおよびNO2 の各濃度との関
係を示すグラフである。
【図6】実施例1の吸着剤Cについて、通ガス時間とN
2 破過率、NOx、NOおよびNO2 の各濃度との関
係を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 高延 大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立 造船株式会社内 (72)発明者 市来 正義 大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立 造船株式会社内 (72)発明者 西良 友紀 大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立 造船株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性炭に周期律表第IA族または第IIA
    族の金属の酸化物または水酸化物を担持してなることを
    特徴とする二酸化窒素吸着剤。
  2. 【請求項2】 活性炭をK、Naおよび/またはLiの
    水酸化物の水溶液に含浸し、空気中150℃以下で乾燥
    することを特徴とする二酸化窒素吸着剤の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の製造方法において、K、
    Naおよび/またはLiの担持量が1〜30wt%であ
    ることを特徴とする二酸化窒素吸着剤の製造方法。
  4. 【請求項4】 活性炭をMg、Caおよび/またはBa
    の硝酸塩の水溶液に含浸し、窒素雰囲気中500℃以下
    で焼成することを特徴とする二酸化窒素吸着剤の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の製造方法において、M
    g、Caおよび/またはBaの担持量が1〜30wt%
    であることを特徴とする二酸化窒素吸着剤の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項2〜4のいずれか1項記載の製造
    方法において、活性炭を粒状物の形態でそのまま用いる
    か、またはハニカム構造物に保持した形態で用いること
    を特徴とする二酸化窒素吸着剤の製造方法。
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