JPH1157235A - 小型模型自動車 - Google Patents
小型模型自動車Info
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- JPH1157235A JPH1157235A JP22950697A JP22950697A JPH1157235A JP H1157235 A JPH1157235 A JP H1157235A JP 22950697 A JP22950697 A JP 22950697A JP 22950697 A JP22950697 A JP 22950697A JP H1157235 A JPH1157235 A JP H1157235A
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- Japan
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- chassis
- front wheel
- steering
- wheel axle
- axle
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 小型かつ安価なリモコン式小型模型自動車を
提供する。 【解決手段】 小型模型自動車の駆動部Mを駆動部シャ
ーシ4に搭載したモータ6とウォーム機構とによって後
輪2を駆動可能としてある。操舵部Hは操舵部シャーシ
5上に搭載され、ロータ11とコイル12及びヨーク1
3とからなる揺動モータYによって前輪車軸10を揺動
させて前輪3の方向を制御可能としてある。全体的に構
成を簡単なものとしてあるため、コストの低減及び小型
化を可能とし、購入容易かつ室内での遊戯に好適なもの
としてある。
提供する。 【解決手段】 小型模型自動車の駆動部Mを駆動部シャ
ーシ4に搭載したモータ6とウォーム機構とによって後
輪2を駆動可能としてある。操舵部Hは操舵部シャーシ
5上に搭載され、ロータ11とコイル12及びヨーク1
3とからなる揺動モータYによって前輪車軸10を揺動
させて前輪3の方向を制御可能としてある。全体的に構
成を簡単なものとしてあるため、コストの低減及び小型
化を可能とし、購入容易かつ室内での遊戯に好適なもの
としてある。
Description
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、遠隔操作によって任意方
向へ走行可能な小型模型自動車に関するものである。
向へ走行可能な小型模型自動車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】古来より乗用車やバスあるいは戦車など
の乗り物を模し、走行機能を備えた模型乗り物が幼児か
ら大人に至る広い層に愛好されている。近時の電子技術
の発達はこのような模型乗り物の世界にも及んでおり、
いわゆるリモコンカー等が普及していることは周知の通
りである。
の乗り物を模し、走行機能を備えた模型乗り物が幼児か
ら大人に至る広い層に愛好されている。近時の電子技術
の発達はこのような模型乗り物の世界にも及んでおり、
いわゆるリモコンカー等が普及していることは周知の通
りである。
【0003】模型自動車の操舵機構として、一般的にサ
−ボモ−タやステッピングモ−タを用いるか、ばねとプ
ランジャを組み合わせたものが知られている。
−ボモ−タやステッピングモ−タを用いるか、ばねとプ
ランジャを組み合わせたものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、模型自
動車の業界にも要望されている遠隔操作式模型自動車の
小型化を進めていく場合に障害となるのは駆動・操舵機
構のアクチュエ−タであり、操舵機構ではサ−ボモ−タ
やステッピングモ−タを用いるか、ばねとプランジャを
組み合わせた機構等を使用するため小型化が困難であ
り、また機構、制御回路等を含め複雑かつ高価なものと
なっていた。
動車の業界にも要望されている遠隔操作式模型自動車の
小型化を進めていく場合に障害となるのは駆動・操舵機
構のアクチュエ−タであり、操舵機構ではサ−ボモ−タ
やステッピングモ−タを用いるか、ばねとプランジャを
組み合わせた機構等を使用するため小型化が困難であ
り、また機構、制御回路等を含め複雑かつ高価なものと
なっていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに、本発明の小型模型自動車は、電磁力によって前輪
車軸を揺動させる機構を採用することによって操舵部の
機構を簡素化してある。このような機構の簡素化は模型
自動車の小型化を可能とし、遠隔操作式の小型模型自動
車としての特質を有するものである。この操舵部は、揺
動モータによって操舵されるものであり、揺動モータは
揺動可能に設けられた上記前輪車軸にこれと一体になっ
て揺動可能に設けられたロータと、このロータを駆動す
るコイルとによって構成されている。操舵はコイルへの
通電をオフ、正方向、逆方向の3パタ−ンで制御するこ
とによって揺動モータを所望の方向に揺動させることに
より前輪車軸の向きを変更させるようにしてある。
めに、本発明の小型模型自動車は、電磁力によって前輪
車軸を揺動させる機構を採用することによって操舵部の
機構を簡素化してある。このような機構の簡素化は模型
自動車の小型化を可能とし、遠隔操作式の小型模型自動
車としての特質を有するものである。この操舵部は、揺
動モータによって操舵されるものであり、揺動モータは
揺動可能に設けられた上記前輪車軸にこれと一体になっ
て揺動可能に設けられたロータと、このロータを駆動す
るコイルとによって構成されている。操舵はコイルへの
通電をオフ、正方向、逆方向の3パタ−ンで制御するこ
とによって揺動モータを所望の方向に揺動させることに
より前輪車軸の向きを変更させるようにしてある。
【0006】前輪は車軸に対し遊嵌しかつ軸方向に遊び
を設けることによって方向変換の際の転倒防止を図って
ある。また、駆動部と操舵部とを剛性の高いシャーシで
一体に連結した場合には、各車輪にサスペンション機構
を持たない構造では走行路面の凹凸や旋回時における各
車輪に対する負荷の不均一さなどから前後輪4点全ての
確実な接地は不可能であるが、駆動部と操舵部を柔軟な
板ばねで連結した場合には、適度に車体が縒れることに
よって簡便な機構で走行路面が平坦でない場合にも接地
状態が良好となり、旋回性及び駆動力の伝達性が向上す
るとともに転倒防止が図れる。
を設けることによって方向変換の際の転倒防止を図って
ある。また、駆動部と操舵部とを剛性の高いシャーシで
一体に連結した場合には、各車輪にサスペンション機構
を持たない構造では走行路面の凹凸や旋回時における各
車輪に対する負荷の不均一さなどから前後輪4点全ての
確実な接地は不可能であるが、駆動部と操舵部を柔軟な
板ばねで連結した場合には、適度に車体が縒れることに
よって簡便な機構で走行路面が平坦でない場合にも接地
状態が良好となり、旋回性及び駆動力の伝達性が向上す
るとともに転倒防止が図れる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の小型模型自動車は、シャ
ーシ上に搭載されたモータにより後輪を駆動させる駆動
部と、前輪車軸を揺動させることにより操舵する操舵部
とを備えており、この操舵部には、揺動可能に設けられ
た前輪車軸にこれと一体になって揺動可能に設けられた
ロータと、このロータを駆動するコイルとからなる揺動
モータが備え付けてあり、コイルへの通電を制御するこ
とによって前輪車軸の向きを変更可能としてある。
ーシ上に搭載されたモータにより後輪を駆動させる駆動
部と、前輪車軸を揺動させることにより操舵する操舵部
とを備えており、この操舵部には、揺動可能に設けられ
た前輪車軸にこれと一体になって揺動可能に設けられた
ロータと、このロータを駆動するコイルとからなる揺動
モータが備え付けてあり、コイルへの通電を制御するこ
とによって前輪車軸の向きを変更可能としてある。
【0008】前輪は車軸に対し遊嵌しかつ軸方向に遊び
が設けてあることが望ましい。シャーシは駆動部を搭載
する駆動部シャーシと操舵部を搭載する操舵部シャーシ
とによって構成してあり、駆動部シャーシと操舵部シャ
ーシとは板ばねを介して連結してあってもよい。
が設けてあることが望ましい。シャーシは駆動部を搭載
する駆動部シャーシと操舵部を搭載する操舵部シャーシ
とによって構成してあり、駆動部シャーシと操舵部シャ
ーシとは板ばねを介して連結してあってもよい。
【0009】
【実施例】図1〜3は、本発明に係る小型模型自動車の
全体の構成を示すもので、シャーシ1に後輪2,2及び
前輪3,3が回転可能に取り付けてある。シャーシ1は
後輪側に位置して後述の駆動用モ−タ6により後輪2を
駆動させる駆動部Mと前輪側に位置して後述の前輪車軸
10を揺動させることによって操舵する操舵部Hとを備
えている。シャーシ1は駆動部Mを搭載する駆動部シャ
ーシ4と操舵部Hを搭載する操舵部シャーシ5とによっ
て構成してあり、駆動部シャーシ4と操舵部シャーシ5
とは分かれている。
全体の構成を示すもので、シャーシ1に後輪2,2及び
前輪3,3が回転可能に取り付けてある。シャーシ1は
後輪側に位置して後述の駆動用モ−タ6により後輪2を
駆動させる駆動部Mと前輪側に位置して後述の前輪車軸
10を揺動させることによって操舵する操舵部Hとを備
えている。シャーシ1は駆動部Mを搭載する駆動部シャ
ーシ4と操舵部Hを搭載する操舵部シャーシ5とによっ
て構成してあり、駆動部シャーシ4と操舵部シャーシ5
とは分かれている。
【0010】駆動部シャーシ4上には、駆動用のモータ
6が出力軸6aをシャーシの長手方向と一致するように
搭載してある。モータ6の出力軸6aの先端部にはウォ
ーム7が固着してある。また、後輪2,2を支持する後
輪車軸8の中央部にはウォームホイール9が取り付けて
あり、ウォーム7と直交する向きで噛合している。後輪
2,2は、後輪車軸8の両端に固着してあり、ウォーム
ホイール9と後輪車軸8及び後輪2,2とは一体に回転
可能としてある。したがって駆動モータ6の回転は、ウ
ォ−ム7,ウォ−ムホイ−ル9,後輪車軸8とからなる
このウォーム歯車機構を介して後輪2,2に伝達可能で
ある。モータ6の前端部(図面左側)には、ターミナル
部6b,6bが設けてあり、図示してない電池から駆動
モータ6への電力を供給可能としてある。
6が出力軸6aをシャーシの長手方向と一致するように
搭載してある。モータ6の出力軸6aの先端部にはウォ
ーム7が固着してある。また、後輪2,2を支持する後
輪車軸8の中央部にはウォームホイール9が取り付けて
あり、ウォーム7と直交する向きで噛合している。後輪
2,2は、後輪車軸8の両端に固着してあり、ウォーム
ホイール9と後輪車軸8及び後輪2,2とは一体に回転
可能としてある。したがって駆動モータ6の回転は、ウ
ォ−ム7,ウォ−ムホイ−ル9,後輪車軸8とからなる
このウォーム歯車機構を介して後輪2,2に伝達可能で
ある。モータ6の前端部(図面左側)には、ターミナル
部6b,6bが設けてあり、図示してない電池から駆動
モータ6への電力を供給可能としてある。
【0011】操舵部シャーシ5は前輪車軸10に支持さ
れ、上方を開放したコ字状に形成された下シャーシ5a
と、この下シャーシの解放部に蓋をするように設けてあ
る上シャーシ5bとによって構成してある。
れ、上方を開放したコ字状に形成された下シャーシ5a
と、この下シャーシの解放部に蓋をするように設けてあ
る上シャーシ5bとによって構成してある。
【0012】図4,6に示すように、下シャーシ5aの
内部には、前輪車軸10を揺動させる揺動モータYを構
成する円柱状のロータ11が内蔵されている。ロ−タ1
1は揺動可能に設けられた前輪車軸10にこれと一体に
なって揺動可能に設けられている。すなわち、ロータ1
1は上シャーシ5bに上端を支持され、垂直に設けられ
たロータ芯11aの周りを下シャーシ5aの内周部に沿
って回転可能に遊嵌している。
内部には、前輪車軸10を揺動させる揺動モータYを構
成する円柱状のロータ11が内蔵されている。ロ−タ1
1は揺動可能に設けられた前輪車軸10にこれと一体に
なって揺動可能に設けられている。すなわち、ロータ1
1は上シャーシ5bに上端を支持され、垂直に設けられ
たロータ芯11aの周りを下シャーシ5aの内周部に沿
って回転可能に遊嵌している。
【0013】下シャーシ5aと上シャーシ5bとによっ
て筒状となっている部分の外周部には、揺動モータYを
構成するコイル12が巻回してある。コイル12の巻回
範囲は、ロータ11の投影幅よりもやや広い範囲にわた
り、ロータに対する電磁力を十分に及ぼすことができる
ようにしてある。揺動モータYはロ−タ11とコイル1
2とからなっており、このコイルへの通電を制御するこ
とによって前輪車軸10の向きを変更可能としてある。
コイル12の中央部の上面及び両側面にわたる範囲に
は、ヨーク13が設けてある。ヨーク13はロータ11
の中央部から所定幅にわたる範囲に鞍を乗せたような状
態となっている.図5に示すように、前輪3,3はホイ
ール3aとその外周に固着されたタイヤ3bとからな
り、それぞれ前輪車軸10の両端に遊嵌してある。各前
輪3,3は各前輪車軸10の先端部に固着したブッシュ
14によって脱落不能に支持されている。
て筒状となっている部分の外周部には、揺動モータYを
構成するコイル12が巻回してある。コイル12の巻回
範囲は、ロータ11の投影幅よりもやや広い範囲にわた
り、ロータに対する電磁力を十分に及ぼすことができる
ようにしてある。揺動モータYはロ−タ11とコイル1
2とからなっており、このコイルへの通電を制御するこ
とによって前輪車軸10の向きを変更可能としてある。
コイル12の中央部の上面及び両側面にわたる範囲に
は、ヨーク13が設けてある。ヨーク13はロータ11
の中央部から所定幅にわたる範囲に鞍を乗せたような状
態となっている.図5に示すように、前輪3,3はホイ
ール3aとその外周に固着されたタイヤ3bとからな
り、それぞれ前輪車軸10の両端に遊嵌してある。各前
輪3,3は各前輪車軸10の先端部に固着したブッシュ
14によって脱落不能に支持されている。
【0014】前輪車軸10は、下シャーシ5aの両側部
内に入る範囲は大径部10aとしてあり、下シャーシ5
aの両側から突出する両先端部は、操舵部シャ−シ5の
側面に対し車軸10の段差が外側になるように配置し、
段差を設けて小径部としてある。すなわち、前輪3は車
軸10に対し遊嵌しかつ軸方向に遊び(間隙)Gが設け
てある。
内に入る範囲は大径部10aとしてあり、下シャーシ5
aの両側から突出する両先端部は、操舵部シャ−シ5の
側面に対し車軸10の段差が外側になるように配置し、
段差を設けて小径部としてある。すなわち、前輪3は車
軸10に対し遊嵌しかつ軸方向に遊び(間隙)Gが設け
てある。
【0015】前輪ホイール3aは大径部10aと小径部
10bの段差によってこれ以上内側に寄ることを阻止可
能としてある。ホイール3aは前輪車軸の小径部10b
の先端にブッシュ14を固着することにより前輪車軸か
ら脱落不能としてある。前輪3の内側部は平坦面として
あり、外周部にはゴム製リングからなるタイヤ3bが堅
く嵌め込んである。
10bの段差によってこれ以上内側に寄ることを阻止可
能としてある。ホイール3aは前輪車軸の小径部10b
の先端にブッシュ14を固着することにより前輪車軸か
ら脱落不能としてある。前輪3の内側部は平坦面として
あり、外周部にはゴム製リングからなるタイヤ3bが堅
く嵌め込んである。
【0016】ホイール3aの中心部の凹部3cとブッシ
ュ14の外形との間及び凹部3cの底面とブッシュ14
の内側面との間、ホイール3aの内径と前輪車軸の小径
部10bとの間、さらにホイ−ル3aの内側部と大径部
10aとの間には、それぞれ遊び(間隙)Gが設けてあ
るため、前輪3が車軸10に対し左右輪が独立して回転
できるとともに、これにより、旋回時の内輪差を吸収
し、旋回性を向上させる。操舵部シャ−シ5の側面に対
し車軸10の段差が外側になるように配置することによ
り、ホイ−ル3a側面と操舵部シャ−シ5側面の干渉を
防ぐことができる。走行時にホイ−ル3aに伴って車軸
10が回転しないので、簡単な構造ながら直進性を保つ
ためや旋回性を向上させるために設定されるト−イン
角、接地性及び旋回性を向上させるために設けるキャン
バ−角等をつけることが可能である。
ュ14の外形との間及び凹部3cの底面とブッシュ14
の内側面との間、ホイール3aの内径と前輪車軸の小径
部10bとの間、さらにホイ−ル3aの内側部と大径部
10aとの間には、それぞれ遊び(間隙)Gが設けてあ
るため、前輪3が車軸10に対し左右輪が独立して回転
できるとともに、これにより、旋回時の内輪差を吸収
し、旋回性を向上させる。操舵部シャ−シ5の側面に対
し車軸10の段差が外側になるように配置することによ
り、ホイ−ル3a側面と操舵部シャ−シ5側面の干渉を
防ぐことができる。走行時にホイ−ル3aに伴って車軸
10が回転しないので、簡単な構造ながら直進性を保つ
ためや旋回性を向上させるために設定されるト−イン
角、接地性及び旋回性を向上させるために設けるキャン
バ−角等をつけることが可能である。
【0017】操舵部シャーシの下シャーシ5aの両側部
は、中央の部分が外方へ張り出し、前後の部分が後退す
る勾配を有する緩やかな山状に形成してある。これらの
山状の両側部は前輪車軸10が揺動したときに、ホイー
ル3aの内側部がどちらかの傾斜面に当接することによ
ってこれ以上の揺動を抑制可能とするものである。した
がって、この小型模型自動車の最少回転半径は、この傾
斜面の角度によって規制可能としてある(図7参照)。
は、中央の部分が外方へ張り出し、前後の部分が後退す
る勾配を有する緩やかな山状に形成してある。これらの
山状の両側部は前輪車軸10が揺動したときに、ホイー
ル3aの内側部がどちらかの傾斜面に当接することによ
ってこれ以上の揺動を抑制可能とするものである。した
がって、この小型模型自動車の最少回転半径は、この傾
斜面の角度によって規制可能としてある(図7参照)。
【0018】図7は操舵部Hの動作を示したものであ
る。前輪車軸10と一体のロータ11は、円周部の前輪
車軸と直角な一方の位置をN極とし、これと対向する位
置をS極としてある。磁気的な吸引力は磁気回路が組ま
れることにより大きな力が得られるのであり、単純に磁
極が軟磁性材に吸引される構造では安定した無通電状態
のディテント(回転止め)は得られないので、本構成で
はヨ−ク13を介してN・S各磁極を近接させることに
より磁気回路を構成し、静安定性を向上させ、直進性を
高めてある。このように、コイル12は通電されていな
い時には、ロータ11は各磁極がヨーク13に最接近す
るように吸引力が働くため前輪車軸10は、各前輪3,
3を直進させる方向に向かわせる状態を保持する(図5
参照)。
る。前輪車軸10と一体のロータ11は、円周部の前輪
車軸と直角な一方の位置をN極とし、これと対向する位
置をS極としてある。磁気的な吸引力は磁気回路が組ま
れることにより大きな力が得られるのであり、単純に磁
極が軟磁性材に吸引される構造では安定した無通電状態
のディテント(回転止め)は得られないので、本構成で
はヨ−ク13を介してN・S各磁極を近接させることに
より磁気回路を構成し、静安定性を向上させ、直進性を
高めてある。このように、コイル12は通電されていな
い時には、ロータ11は各磁極がヨーク13に最接近す
るように吸引力が働くため前輪車軸10は、各前輪3,
3を直進させる方向に向かわせる状態を保持する(図5
参照)。
【0019】これに対し、コイル12は通電されると、
通電の方向によって異なる方向の磁界が生じ、コイル1
2の一方の側がN極、他方の側がS極となる。このた
め、ロータ11のN極はコイル12のS極に、ロータ1
1のS極はコイル12のN極に吸引されて、ロータ11
自体を回転させようとする力が働く。
通電の方向によって異なる方向の磁界が生じ、コイル1
2の一方の側がN極、他方の側がS極となる。このた
め、ロータ11のN極はコイル12のS極に、ロータ1
1のS極はコイル12のN極に吸引されて、ロータ11
自体を回転させようとする力が働く。
【0020】こうしてコイル12に通電すると、揺動モ
ータYが揺動することにより、前輪車軸10は揺動して
図7(a)に示すように前輪3,3を左向きとしたり、
図7(b)に示すように右向きにしたりする。しかし、
いずれの場合にも、その揺動量すなわち揺動角は下シャ
ーシ5aの両側部の傾斜面により決まってくる。図7で
はこの角度は例えば10°の範囲内に規制するようにし
てある。
ータYが揺動することにより、前輪車軸10は揺動して
図7(a)に示すように前輪3,3を左向きとしたり、
図7(b)に示すように右向きにしたりする。しかし、
いずれの場合にも、その揺動量すなわち揺動角は下シャ
ーシ5aの両側部の傾斜面により決まってくる。図7で
はこの角度は例えば10°の範囲内に規制するようにし
てある。
【0021】次に再び図1〜3を用いてシャーシの連結
について説明する。駆動部シャーシ4と操舵部シャーシ
5とは1対の板ばね15,15を介して連結してある。
板ばね15は、所定幅の弾性を有する帯板を所定長に切
断したものからなり両端部から一定長の範囲を板面が上
下面になるようにして各シャーシ4,5の底面に接着剤
等を介して接合してある(図3参照)。駆動部シャーシ
4と操舵部シャーシ5との間隔が大きい程ばねのスパン
が大きくなるため、駆動部シャーシ4に対する操舵部シ
ャーシ5の上下運動における変位量は大きくなる。ま
た、この上下運動は板ばね15の断面二次モーメントに
よっても影響されるので両シャーシ間の剛性はこれらの
関係から定められる。本発明では、板ばねを介在させる
ことにより、両シャーシ4,5間の剛性を小さくして、
適度に車体が縒れることによって簡便な機構で走行路面
が平坦でない場合にも接地状態が良好となり、旋回性及
び駆動力の伝達性が向上するとともに走行中の転倒防止
が図れる。この実施例においても、小型模型自動車とし
てバッテリーや配線及び遠隔操作手段を備えているが、
ここでは図示を省略してある。
について説明する。駆動部シャーシ4と操舵部シャーシ
5とは1対の板ばね15,15を介して連結してある。
板ばね15は、所定幅の弾性を有する帯板を所定長に切
断したものからなり両端部から一定長の範囲を板面が上
下面になるようにして各シャーシ4,5の底面に接着剤
等を介して接合してある(図3参照)。駆動部シャーシ
4と操舵部シャーシ5との間隔が大きい程ばねのスパン
が大きくなるため、駆動部シャーシ4に対する操舵部シ
ャーシ5の上下運動における変位量は大きくなる。ま
た、この上下運動は板ばね15の断面二次モーメントに
よっても影響されるので両シャーシ間の剛性はこれらの
関係から定められる。本発明では、板ばねを介在させる
ことにより、両シャーシ4,5間の剛性を小さくして、
適度に車体が縒れることによって簡便な機構で走行路面
が平坦でない場合にも接地状態が良好となり、旋回性及
び駆動力の伝達性が向上するとともに走行中の転倒防止
が図れる。この実施例においても、小型模型自動車とし
てバッテリーや配線及び遠隔操作手段を備えているが、
ここでは図示を省略してある。
【0022】
【操作方法】既述してあるように、コイル12に無通電
状態になっている時には、前輪車軸10は、直進可能状
態に設定されている。本実施例としては、有線を有する
リモートコントロール操作盤(リモコン、図示略)には
駆動用モータ6を始動及び停止させる電気信号を出す走
行スイッチと、揺動モータYを右回り方向に揺動させる
電気信号を送信可能な右ハンドルスイッチ(R)と、そ
の反対の動きをさせる左ハンドルスイッチ(L)とを備
えた方向スイッチとが設けてあるものを採用してある。
状態になっている時には、前輪車軸10は、直進可能状
態に設定されている。本実施例としては、有線を有する
リモートコントロール操作盤(リモコン、図示略)には
駆動用モータ6を始動及び停止させる電気信号を出す走
行スイッチと、揺動モータYを右回り方向に揺動させる
電気信号を送信可能な右ハンドルスイッチ(R)と、そ
の反対の動きをさせる左ハンドルスイッチ(L)とを備
えた方向スイッチとが設けてあるものを採用してある。
【0023】走行スイッチだけを押下すると、駆動用モ
ータ6が始動してこの模型自動車は直進し、スイッチを
オフにするとモータ停止により走行を停止する。また、
方向スイッチは、各ハンドルスイッチを押下している間
だけ揺動モータの電流の流れる方向を規制し、前輪車軸
10を右または左方向へ一定角度(10°)範囲で向き
を変えた状態を維持させる。このため、模型自動車の走
行中にこのスイッチのいずれかをオンにすると、一定の
回転半径で走行を続けることになる。これらの方向スイ
ッチをオフにするとその時の向きのまま直進に転ずる。
したがって模型自動車はこれらの走行スイッチと方向ス
イッチとを操作することによって容易に所望の位置に到
着するように操作することが可能である。
ータ6が始動してこの模型自動車は直進し、スイッチを
オフにするとモータ停止により走行を停止する。また、
方向スイッチは、各ハンドルスイッチを押下している間
だけ揺動モータの電流の流れる方向を規制し、前輪車軸
10を右または左方向へ一定角度(10°)範囲で向き
を変えた状態を維持させる。このため、模型自動車の走
行中にこのスイッチのいずれかをオンにすると、一定の
回転半径で走行を続けることになる。これらの方向スイ
ッチをオフにするとその時の向きのまま直進に転ずる。
したがって模型自動車はこれらの走行スイッチと方向ス
イッチとを操作することによって容易に所望の位置に到
着するように操作することが可能である。
【0024】なお、リモコン操作盤については模型自動
車の性能に合わせて各種の遠隔操作が可能なものとする
ことができる。高級なものではこのリモコン操作盤に代
えてラジオコントロール操作盤(ラジコン)とし、模型
自動車の速度を調整したり、バックさせたりするように
することも可能である。また、赤外線信号を有するリモ
コンを使用しても良いことは言うまでもない。
車の性能に合わせて各種の遠隔操作が可能なものとする
ことができる。高級なものではこのリモコン操作盤に代
えてラジオコントロール操作盤(ラジコン)とし、模型
自動車の速度を調整したり、バックさせたりするように
することも可能である。また、赤外線信号を有するリモ
コンを使用しても良いことは言うまでもない。
【0025】本発明に係る模型自動車は簡素な構成とし
てあるため、小型化かつ低価格化を実現している。さら
に室内でも遊べるようにしてあるため、幼児向け玩具と
して好適なものとなる。因みにこの実施例における模型
自動車の寸法は全長3cm程度のものとしてある。
てあるため、小型化かつ低価格化を実現している。さら
に室内でも遊べるようにしてあるため、幼児向け玩具と
して好適なものとなる。因みにこの実施例における模型
自動車の寸法は全長3cm程度のものとしてある。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、簡略な構成となってい
るため、小形で安価な小型模型自動車を提供可能とな
る。これは容易に入手可能かつ室内でも遊べる小型模型
自動車として重宝されることが期待できる。
るため、小形で安価な小型模型自動車を提供可能とな
る。これは容易に入手可能かつ室内でも遊べる小型模型
自動車として重宝されることが期待できる。
【0027】また、前輪は車軸に対して遊嵌しかつ軸方
向に遊びが設けてあるようにすれば、旋回時の内輪差を
吸収し、旋回性を向上させることができるとともに、走
行時にホイ−ルに伴って車軸が回転しないので、簡単な
構造ながら直進性を保つためや旋回性を向上させるため
に設定されるト−イン角、接地性及び旋回性を向上させ
るために設けるキャンバ−角等をつけることが可能であ
る。
向に遊びが設けてあるようにすれば、旋回時の内輪差を
吸収し、旋回性を向上させることができるとともに、走
行時にホイ−ルに伴って車軸が回転しないので、簡単な
構造ながら直進性を保つためや旋回性を向上させるため
に設定されるト−イン角、接地性及び旋回性を向上させ
るために設けるキャンバ−角等をつけることが可能であ
る。
【0028】なお,駆動部シャーシと操舵部シャーシと
を板ばねで連結するようにすれば、適度に車体が縒れる
ことによって簡便な機構で走行路面が平坦でない場合に
も接地状態が良好となり旋回性及び駆動力の伝達性が向
上するとともに走行中の転倒防止が図れる。
を板ばねで連結するようにすれば、適度に車体が縒れる
ことによって簡便な機構で走行路面が平坦でない場合に
も接地状態が良好となり旋回性及び駆動力の伝達性が向
上するとともに走行中の転倒防止が図れる。
【図1】本発明の構成を示す平面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】同、底面図である。
【図4】図1のA−A線断面図である。
【図5】駆動部シャーシと前輪車軸と前輪との関係を示
す拡大断面図である。
す拡大断面図である。
【図6】操舵部の動作を示す説明図であり、コイルに通
電されてない時の状態を示す断面図である。
電されてない時の状態を示す断面図である。
【図7】操舵部の動作を示す説明図であり、(a)は前
輪が左向きになっている状態、(b)は前輪が右向きに
なっている状態を示す。
輪が左向きになっている状態、(b)は前輪が右向きに
なっている状態を示す。
M 駆動部 G 遊び H 操舵部 Y 揺動モータ 1 シャーシ 2 後輪 3 前輪 4 駆動部シャーシ 5 操舵部シャーシ 6 モータ 10 前輪車軸 11 ロータ 12 コイル 15 板ばね
Claims (3)
- 【請求項1】 シャーシ上に搭載されたモータにより後
輪を駆動させる駆動部と、前輪車軸を揺動させることに
より操舵する操舵部とを備えており、 上記操舵部には、揺動可能に設けられた上記前輪車軸に
これと一体になって揺動可能に設けられたロータと、当
該ロータを駆動するコイルとからなる揺動モータが備え
付けてあり、上記コイルへの通電を制御することによっ
て上記前輪車軸の向きを変更可能としてあることを特徴
とする小型模型自動車。 - 【請求項2】 請求項1において、上記前輪は上記車軸
に対し遊嵌しかつ軸方向に遊びが設けてあることを特徴
とする小型模型自動車。 - 【請求項3】 請求項1または2において、上記シャー
シは上記駆動部を搭載する駆動部シャーシと上記操舵部
を搭載する操舵部シャーシとによって構成してあり、上
記駆動部シャーシと上記操舵部シャーシとは板ばねを介
して連結してあることを特徴とする小型模型自動車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22950697A JPH1157235A (ja) | 1997-08-26 | 1997-08-26 | 小型模型自動車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22950697A JPH1157235A (ja) | 1997-08-26 | 1997-08-26 | 小型模型自動車 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1157235A true JPH1157235A (ja) | 1999-03-02 |
Family
ID=16893249
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22950697A Pending JPH1157235A (ja) | 1997-08-26 | 1997-08-26 | 小型模型自動車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1157235A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6997774B2 (en) | 2000-11-28 | 2006-02-14 | Tomy Company, Ltd. | Steering device for toy |
US7094125B2 (en) | 2000-11-28 | 2006-08-22 | Tomy Company, Ltd. | Steering device for toy and running toy |
JP3180497U (ja) * | 2012-10-11 | 2012-12-20 | 株式会社 テー・オー・ダブリュー | 障害物検知センサーつきミニチュアカー |
CN108786138A (zh) * | 2018-08-24 | 2018-11-13 | 中维科技(内蒙古)有限责任公司 | 一种磁吸附拼装遥控玩具车的底盘 |
CN110871843A (zh) * | 2018-09-04 | 2020-03-10 | 罗伯特·博世有限公司 | 用于机动车的底盘、机动车和用于运行机动车的方法 |
-
1997
- 1997-08-26 JP JP22950697A patent/JPH1157235A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6997774B2 (en) | 2000-11-28 | 2006-02-14 | Tomy Company, Ltd. | Steering device for toy |
US7094125B2 (en) | 2000-11-28 | 2006-08-22 | Tomy Company, Ltd. | Steering device for toy and running toy |
JP3180497U (ja) * | 2012-10-11 | 2012-12-20 | 株式会社 テー・オー・ダブリュー | 障害物検知センサーつきミニチュアカー |
CN108786138A (zh) * | 2018-08-24 | 2018-11-13 | 中维科技(内蒙古)有限责任公司 | 一种磁吸附拼装遥控玩具车的底盘 |
CN110871843A (zh) * | 2018-09-04 | 2020-03-10 | 罗伯特·博世有限公司 | 用于机动车的底盘、机动车和用于运行机动车的方法 |
CN110871843B (zh) * | 2018-09-04 | 2023-12-19 | 罗伯特·博世有限公司 | 用于机动车的底盘、机动车和用于运行机动车的方法 |
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