JPH1157154A - 遊技球払出装置 - Google Patents

遊技球払出装置

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Publication number
JPH1157154A
JPH1157154A JP22176697A JP22176697A JPH1157154A JP H1157154 A JPH1157154 A JP H1157154A JP 22176697 A JP22176697 A JP 22176697A JP 22176697 A JP22176697 A JP 22176697A JP H1157154 A JPH1157154 A JP H1157154A
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JP
Japan
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game ball
plunger
rotating body
case
stop
Prior art date
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Application number
JP22176697A
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English (en)
Inventor
Yoji Morimoto
陽児 森本
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Toyomaru Industry Co Ltd
Original Assignee
Toyomaru Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】遊技球を常にスムーズに払い出すことができる
遊技球払出装置を提供する。 【解決手段】遊技球払出装置1は、通常時には、各停止
回転体7a,7bが停止した状態になっているが、各ソ
レノイド12,12への電源のON/OFFが繰り返さ
れた場合には、各プランジャー13,13の上下動に伴
って、各係合部材15,15が支軸を中心として回動
し、係合突起14,14と停止爪9a,9bとが係合、
解除を繰り返し、各停止回転体7a,7bが遊技球の落
下とともに所定角度ずつ回転することによって、各払出
部3a,3bから、それぞれ所定数の遊技球が払い出さ
れるようになっている。また、各プランジャー13,1
3の上下動に伴って、各流下塞止部材17,17が回動
し、各誘導路5,5内の遊技球の流下を塞き止めるよう
になっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機の付属
部品に関するものであり、詳しくは、遊技領域に打ち込
まれた遊技球が入賞装置に入賞した場合に、賞品球タン
クから所定数の遊技球を計数して遊技者に払い出す遊技
球払出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明の出願人らは、遊技球払出装置と
して、特願平8−32381号のものを出願した。図1
0(a)、図10(b)は、かかる遊技球払出装置の左
右両側面を示したものであり、遊技球払出装置51は、
ケース52内に、蛇行した2つの誘導路53,53が設
けられている。そして、それらの各誘導路53.53の
下端には、停止回転体54a,54bが回転可能に枢着
されており、各停止回転体54a,54bには、それぞ
れ、複数の球切爪55,55・・を有する球切回転体5
6が固着されている。さらに、各停止回転体54a,5
4bの上方には、ソレノイド57,57が設置されてお
り、各プランジャー58,58の先端には、それぞれ、
コイルバネを介して係合部材59が固着されている。か
かる遊技球払出装置51は、通常時には、各係合部材5
9,59が、各停止回転体54a,54bの外周に設け
られた停止爪60a,60bと係合しており、2つの停
止回転体54a,54bが停止した状態になっている。
そして、入賞装置に遊技球が入賞した場合には、制御装
置が各ソレノイド57,57への電源のON/OFFを
繰り返させることにより、各プランジャー58,58を
上下動させて、係合部材59,59と停止爪60a,6
0bとの係合状態を断続的に解除させ、各停止回転体5
4a,54bを遊技球の落下とともに所定角度ずつ回転
させて、各球切爪55,55・・によって遊技球を区切
らせながら、2つの払出路61,61から、それぞれ所
定数の遊技球を払い出させるようになっている。また、
各停止回転体54a,54bが回転する際には、各プラ
ンジャー58,58の上端に設けられた流下塞止部材6
2が、誘導路53内の遊技球の流れを塞き止めるように
なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の遊技球払出
装置51は、予め設定された個数の賞品球を素早く正確
に遊技者に払い出すことができるとともに、パチンコ機
が故障した場合でも誤って賞品球タンク内の賞品球が大
量に払い出される事態を防止することができる。しかし
ながら、遊技球払出装置51は、遊技球の重力により各
球切回転体56,56に強い回転力が加わり、その回転
力が、係合部材59を介して、プランジャー58への横
方向の力として作用し、プランジャー58がソレノイド
60のコイル部63に強く押し当てられ、プランジャー
58とコイル部63との間に高い摩擦力が働くため、プ
ランジャー58が上昇しにくい(各係合部材59,59
と各停止回転体54a,54bとの係合が解除されにく
い)、という欠点があった。また、各プランジャー5
8,58が軸心回りに回転してしまうこともあり、かか
る場合には、その回転に伴って、各プランジャー58,
58に固着された流下塞止部材62が回転してケース5
2の内壁と接触し、流下塞止部材62とケース52の内
壁との間に摩擦力が働くことによって、流下塞止部材6
2が上下動しにくくなり、プランジャー58が上下動し
にくくなることもあった。このため、遊技球払出装置5
1においては、遊技球がスムーズに払い出されない事態
が発生することもあった。また、遊技球払出装置51
は、ソレノイドの断続的な駆動によって遊技球を払い出
すものであるため、パチンコ機の故障等によりソレノイ
ドに電源が供給されない場合には、各誘導路53,53
内の遊技球を抜き取ることができない。それゆえ、パチ
ンコ機の修理やメンテナンス作業を容易に行うことがで
きなかった。
【0004】本発明の目的は、上記従来の遊技球払出装
置が有する課題を解消し、遊技球を常にスムーズに払い
出すことができるとともに、ソレノイドに電源が供給さ
れない場合でも、簡単に誘導路内の遊技球を抜き取るこ
とができ、パチンコ機のメンテナンス作業を容易に行う
ことができる遊技球払出装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる本発明の内、第1
の発明の構成は、遊技球を流下させる誘導路が設けられ
たケースと、前記誘導路の下端際に配置されており、外
周縁に適宜角度毎に爪部が設けられているとともに、内
部に複数の球切爪が設けられた停止回転体と、電源供
給、遮断によってプランジャーが上下動するソレノイド
と、先端に係合突起が設けられており、中央部分が前記
プランジャーの下端に枢着されているとともに、基端が
ケースに枢着された係合部材とを有しており、前記ソレ
ノイドへ断続的に電源が供給された場合に、前記プラン
ジャーが上下動し、その上下動に伴って前記係合部材が
基端を中心として回動することによって、前記係合突起
と前記停止回転体の爪部とが係合、解除を繰り返し、停
止回転体が遊技球の重力で適宜角度ずつ回転し、前記誘
導路内を流下する遊技球が、前記球切爪によって所定個
数ずつ区切られながら払い出されることにある。
【0006】第2の発明の構成は、遊技球を流下させる
誘導路が設けられたケースと、前記誘導路の下端際に配
置されており、外周縁に適宜角度毎に爪部が設けられて
いるとともに、内部に複数の球切爪が設けられた停止回
転体と、電源供給、遮断によってプランジャーが上下動
するソレノイドと、先端に係合突起が設けられた係合部
材と、中央部分が前記プランジャーの上端に枢着されて
いるとともに、基端がケースに枢着された流下塞止部材
とを有しており、前記ソレノイドへ断続的に電源が供給
された場合に、前記プランジャーが上下動し、その上下
動に伴って前記係合部材が上下動することによって、前
記係合突起と前記停止回転体の爪部とが係合、解除を繰
り返し、停止回転体が遊技球の重力で適宜角度ずつ回転
し、前記誘導路内を流下する遊技球が、前記球切爪によ
って所定個数ずつ区切られながら払い出されるととも
に、前記プランジャーの上下動と連動して、前記流下塞
止部材が基端を中心として回動することによって、前記
停止回転体の上流側で、前記誘導路内に並んだ遊技球の
流下、塞き止めが繰り返されることにある。
【0007】第3の発明の構成は、遊技球を流下させる
誘導路が設けられたケースと、前記誘導路の下端際に配
置されており、外周縁に適宜角度毎に爪部が設けられて
いるとともに、内部に複数の球切爪が設けられた停止回
転体と、電源供給、遮断によってプランジャーが上下動
するソレノイドと、先端に係合突起が設けられており、
中央部分が前記プランジャーの下端に枢着されていると
ともに、基端がケースに枢着された係合部材と、中央部
分が前記プランジャーの上端に枢着されているととも
に、基端がケースに枢着された流下塞止部材とを有して
おり、前記ソレノイドへ断続的に電源が供給された場合
に、前記プランジャーが上下動し、その上下動に伴って
前記係合部材が基端を中心として回動することによっ
て、前記係合突起と前記停止回転体の爪部とが係合、解
除を繰り返し、停止回転体が遊技球の重力で適宜角度ず
つ回転し、前記誘導路内を流下する遊技球が、前記球切
爪によって所定個数ずつ区切られながら払い出されると
ともに、前記プランジャーの上下動と連動して、前記流
下塞止部材が基端を中心として回動することによって、
前記停止回転体の上流側で、前記誘導路内に並んだ遊技
球の流下、塞き止めが繰り返されることにある。
【0008】第4の発明の構成は、第1〜第3の発明に
おいて、前記流下塞止部材あるいは前記係合部材に、ケ
ースの外部に突出した手動用突片が付設されていること
にある。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の遊技球払出装置の
実施の一形態を図面に基いて詳細に説明する。
【0010】図1、図2(a)、図2(b)は、それぞ
れ、遊技球払出装置の正面、左側図、右側面を示したも
のであり、遊技球払出装置1のケース2は、合成樹脂に
よって透明に形成されており、仕切板4を介して、左側
と右側に、それぞれ遊技球払出部(以下、単に払出部と
いう)3a,3bが、略対称に併設された形状になって
いる。左右の払出部3a,3bの上方には、それぞれ誘
導路5が中空蛇行形状に設けられており、誘導路5の下
方には、扁平な中空円柱状に仕切られた回転体収納室6
が連設されている。そして、左右の回転体収納室6,6
の内部には、それぞれ停止回転体7a,7bが収納され
ており、各停止回転体7a,7bは、回転体収納室6,
6の略中央に貫設された回転軸8を中心に回転可能に設
けられている。さらに、回転体収納室6,6の下側に
は、それぞれ払出路20が連設されている。
【0011】左側の停止回転体7aの周縁部には、回転
軸8を中心として180°間隔で、2箇所に、停止爪9
a,9aが形成されている。一方、右側の停止回転体7
bの周縁部には、回転軸8を中心として120°間隔
で、3箇所に、停止爪9b,9b・・が形成されてい
る。
【0012】また、左右の停止回転体7a,7bの内側
には、それぞれ球切回転体11が同心状に固着されてお
り、各球切回転体11,11の周囲には、回転軸8を中
心に60°間隔で、6個の球切爪10,10・・が突設
されている。なお、隣り合う2つの球切爪10,10同
士の間は、略円弧状の球受領域になっている。
【0013】さらに、左右の停止回転体7a,7bの上
方には、それぞれ遊技球払出装置1の駆動装置であるソ
レノイド12が配設されている。2つのソレノイド1
2,12は、固定ビス21,21・・で金属製の板部材
22に螺着され、その板部材22が抜け止めビス23,
23でケース2に固着されることによって、左右の停止
回転体7a,7bの上方に配設されている。
【0014】図3は、ソレノイド12の設置部位を拡大
して示したものであり、各ソレノイド12,12は、円
筒状のコイル32にプランジャー13が挿通された状態
になっており、各プランジャー13,13の下端には、
係合部材15の略中央部分が、コイルバネ16を介した
状態で、ピン27によって回動可能に枢着されている。
各係合部材15,15は、水平な平板状に形成されてお
り、先端に係合突起14が設けられている。また、基端
が支軸28によってケース2に枢着されており、プラン
ジャー13の上下動に伴って、支軸28を中心として回
動するようになっている。
【0015】一方、プランジャー13の上端には、流下
塞止部材17の略中央部分が、ピン29によって回動可
能に枢着されている。各流下塞止部材17,17は、水
平な平板状に形成されており、先端側に薄肉状の板状部
分18が設けられている。そして、その板状部分18の
最先端に、幅広なすべり止め突起19が設けられてい
る。また、係合部材15と同様に、基端が支軸30によ
ってケース2に枢着されており、プランジャー13の上
下動に伴って、支軸30を中心として回動するようにな
っている。さらに、各流下塞止部材17,17の基端の
外側には、手動用突片31が一体的に設けられており、
ケース2の外側に突出した状態になっている。
【0016】上記の如く構成された遊技球払出装置1
は、図9の如く、パチンコ機の裏側の機構板24に、各
誘導路5,5がパチンコ機上方の賞品球タンク25と連
通するように、かつ、各払出路20,20がパチンコ機
前面に設置された上皿(図示せず)と連通するように嵌
め込み設置される。そして、パチンコ機に設置された制
御装置(図示せず)の指令に基いて、賞品球タンク内の
遊技球を、適宜計数しつつ、払出路20,20から上皿
に払い出す。以下、遊技球払出装置1による遊技球の払
出作動について説明する。
【0017】遊技球を払い出さない場合には、左右のソ
レノイド12,12へ電源がONされず、図4の如く、
左側の係合部材15の係合突起14が、プランジャー1
3の自重とコイルバネ16の弾性力とによって、停止回
転体7aの一つの停止爪9aと係合するように付勢さ
れ、停止回転体7aが回転しないようになっているとと
もに、右側の係合部材15の係合突起14が、停止回転
体7bの一つの停止爪9bと係合するように付勢され、
停止回転体7bが回転しないようになっている。したが
って、左右の誘導路5,5に並んだ遊技球は、最下位置
のものが、それぞれ、回転体収納部6の壁面と球切回転
体11の一つの球切爪10とで塞き止められるため、流
下できない。
【0018】一方、遊技盤面に設けられた入賞装置(図
示せず)へ遊技球が入賞したこと等に伴い遊技球を払い
出す場合には、パチンコ機に設置された制御装置(図示
せず)が、左右の各ソレノイド12,12への電源ON
/OFFを、別々にあるいは同時に繰り返させる。そし
て、左側の払出部3aに、ソレノイド12への電源のO
N/OFF1回当たりに3個の遊技球の払い出し動作を
適宜回数だけ繰り返させるとともに、右側の払出部3b
に、ソレノイド12への電源のON/OFF1回当たり
に2個の遊技球の払い出し動作を適宜回数だけ繰り返さ
せることによって、入賞装置に応じた個数の賞品球を払
い出す。
【0019】入賞装置に遊技球が入賞した場合には、ま
ず、その入賞装置の予め設定された賞品球数に応じた
「入賞信号」が、入賞装置に付設された入賞検知センサ
(図示せず)から制御装置に送信される。制御装置は、
その「入賞信号」を受信すると、「左右の各ソレノイド
12,12へそれぞれ何回ずつ電源をON/OFFする
か」を設定する(以下、左側の払出部3aのソレノイド
12への電源ON/OFF回数をn1 といい、右側の払
出部3bのソレノイド12への電源ON/OFF回数を
2 という)。その際、トータルの払い出し時間を短縮
するため、n1 とn2 との和が最も小さくなり、かつn
1 とn2 との差が最も小さくなるように両者を設定す
る。たとえば、遊技球の払い出し個数が13の場合には
(n1 ,n2)=(3,2)に設定し、払い出し個数が
14の場合には(n1 ,n2 )=(2,4)に設定し、
払い出し個数が15の場合には(n1 ,n2 )=(3,
3)に設定する。そして、制御装置は、左右の払出部3
a,3bのソレノイド12,12へ、その設定した回数
だけ電源をON/OFFできるようなパルス状の電気信
号を送信する。
【0020】たとえば、賞品球数が13個の入賞装置に
遊技球が入賞した場合には、制御装置から左右のソレノ
イド12,12に、それぞれ図5(a)、図5(b)の
如きパルス信号が送信される(なお、信号の形状は特に
限定されない)。そして、時刻t1 で、左側のソレノイ
ド12に電源がONされると、図6(a)の如く、電磁
誘導作用によって、プランジャー13が、プランジャー
13の自重およびコイルバネ16の付勢力に打ち勝って
上昇する。プランジャー13が上昇すると、プランジャ
ー13の下端に枢着されている係合部材15が支軸28
を中心として回動し、係合部材15先端の係合突起14
が上昇して、係合突起14と停止回転体7aの停止爪9
aとの係合状態が解除される。このため、停止回転体7
aは、制止力がなくなるので、遊技球の落下に伴って、
固着された球切回転体11とともに回転する。
【0021】次に、時刻t2 で、ソレノイド12への電
源がOFFされると、プランジャー13の自重およびコ
イルバネ16の付勢力によって、係合部材15先端の係
合突起14は、再度停止回転体7aの一つの停止爪9a
と係合する。このため、再度図4(a)の如き状態とな
り、停止回転体7aの回転が停止し、誘導路5に並んだ
遊技球が、流下できなくなる。したがって、左側の払出
部3aにおいては、時刻t1 〜t2 において、停止回転
体7aが180°のみ回転するため、誘導路5に並んだ
遊技球の内、最下の3つの遊技球のみが、球切回転体1
1の球切爪10,10・・によって後続の遊技球と区切
られながら、払出路20から払い出される(すなわち、
左側の払出部3aは、ソレノイド12への電源ON/O
FF1回当たりに3個の遊技球を払い出す)。
【0022】また、右側の払出部3bにおいては、図4
(b)のパルス信号により、時刻t1 で、ソレノイド1
2に電源がONされると、図5(b)の如く、プランジ
ャー13の上昇により、係合部材15が支軸28を中心
として回動し、係合部材15の係合突起14と停止回転
体7bの停止爪9bとの係合状態が解除されて、停止回
転体7bが、球切回転体11とともに回転する。そし
て、時刻t2 で、ソレノイドへの電源がOFFされる
と、再度図4(b)の如き状態となり、停止回転体7b
の回転が停止する。なお、右側の払出部3bの停止回転
体7bの外周縁には、120°毎に停止爪9b,9b・
・が設けられているため、時刻t1 〜t2 の間に、停止
回転体7aが120°のみ回転し、2個の遊技球が払い
出される(すなわち、右側の払出部3bは、ソレノイド
12への電源ON/OFF1回当たりに2個の遊技球を
払い出す)。
【0023】そして、時刻t1 〜t10までの間に、上記
の如きソレノイド12への電源のON/OFFが、左側
の払出部3aにおいては3回、右側の払出部3bにおい
ては2回繰り返される。かかる電源のON/OFFの繰
り返しによって、左側の払出部3aは、合計9個(3個
×3回)の遊技球を払い出し、右側の払出部3bは、合
計4個(2個×2回)の遊技球を払い出す。したがっ
て、遊技球払出装置1は、図4のパルス信号によって、
合計13個の遊技球を払い出す。
【0024】なお、制御装置から送信されるパルス信号
においては、各ソレノイド12,12への電源ONから
OFFまでの時間ta は、係合部材15の係合突起14
と停止爪9aとの係合状態が解除されてから停止回転体
7aが回転して次の停止爪9aが係合部材15の下方に
位置するまでの時間、および係合部材15の係合突起1
4と停止爪9bとの係合状態が解除されてから停止回転
体7bが回転して次の停止爪9bが係合部材15の係合
突起14の下方に位置するまでの時間よりも短くなるよ
うに設定される。
【0025】また、遊技球払出装置1においては、上述
した機構によって遊技球を払い出す際に、左右のソレノ
イド12,12に電源がONされ、プランジャー13が
上昇すると、その上昇に伴って、図6の如く、プランジ
ャー13の上端に枢着されている流下塞止部材17が支
軸30を中心として回動し、流下塞止部材17先端の板
状部分18が上昇する。板状部分18は、誘導路5内を
も上昇できるように構成されており、板状部分18が上
昇すると、丁度その板状部分18の上側に位置する遊技
球(図6中のY)が、板状部分18の上面と誘導路5の
内壁面とで塞き止められて流下できない状態になる。こ
のため、その流下できなくなった遊技球の上方に位置す
る遊技球は、すべて塞き止められて流下できなくなる。
なお、板状部分18の最先端には、すべり止め突起19
が設けられているため、遊技球は、塞き止めている板状
部分18の上面と誘導路5の内壁面との間をすり抜けて
流下したりしない。
【0026】一方、各ソレノイド12,12への電源が
OFFされると、各プランジャー13,13が下降し、
それに伴って、流下塞止部材17が回動し、板状部分1
8が下降して、板状部分18の上面と誘導路5の内壁面
とで塞き止められて流下できない状態にあった遊技球
が、再度流下可能な状態となる。そして、それらの遊技
球は、各ソレノイド12,12への電源ON時に遊技球
が払い出されたことによって形成されたスペースを埋め
るように流下する。
【0027】すなわち、遊技球払出装置1は、各ソレノ
イド12,12への電源がONされた状態においては、
左右の停止回転体7a,7bが回転して下方の遊技球を
払い出すとともに、左右の流下塞止部材17,17が各
誘導路5,5内の遊技球の流れを塞き止める。反対に、
各ソレノイド12,12への電源がOFFされた状態に
おいては、左右の停止回転体7a,7bが停止して遊技
球を払い出さないが、左右の流下塞止部材17,17が
各誘導路5,5内の遊技球の流れを塞き止めず、次回の
電源ON時の遊技球の払い出しを可能にする。
【0028】遊技球払出装置1は、上記の如く構成され
ており、左右の各ソレノイド12,12への電源のON
/OFFの繰り返しにより、左右のプランジャー13,
13に枢着された係合部材15を回動させ、右側の停止
回転体7aの停止爪9aと係合部材15の係合突起14
との係合状態を断続的に解除するとともに、左側の停止
回転体7bの停止爪9bと係合部材15の係合突起14
との係合状態を断続的に解除することによって、入賞装
置に応じて予め設定された正確な個数の遊技球を遊技者
に払い出すことができる。
【0029】また、各ソレノイド12,12へ電源がO
Nされた場合には、各プランジャー13,13の上昇に
伴って、各プランジャー13,13に枢着された流下塞
止部材17を回動させ、各流下塞止部材17,17の板
状部分18を上昇させて、各誘導路5,5内に並んだ遊
技球の流下を塞き止めるので、万が一、パチンコ機に設
置された制御装置等の故障により、各ソレノイド12,
12への電源がONされたままになっても、図7、図8
の如く、各流下塞止部材17,17の板状部分18の上
面と誘導路5の内壁面とで塞き止められた遊技球の下側
に位置した遊技球(斜線が引かれた遊技球)を払い出す
だけであり、誤って大量の遊技球を払い出したりしな
い。
【0030】さらに、遊技球払出装置1は、各プランジ
ャー13,13の下端に係合部材15の略中央部分が枢
着されているとともに、各係合部材15,15の基端が
支軸28によってケース2に枢着されており、各係合部
材15,15が、プランジャー13の上下動に伴って、
支軸28を中心として回動するようになっているため、
球切爪10に重力が加わることによって各停止回転体
7,7に強い回転力が働いた場合でも、各プランジャー
13,13の横ずれが防止され、各プランジャー13,
13が、ソレノイド12のコイル部32の内壁に押し当
てられたりせず、摩擦抵抗を受けることなくスムーズに
上下動する。したがって、遊技球払出装置1は、常に、
所定個数の遊技球をスムーズに払い出すことができる。
【0031】その上、遊技球払出装置1は、各プランジ
ャー13,13の上端に流下塞止部材17の略中央部分
が枢着されているとともに、各流下塞止部材17、17
の基端が支軸30によってケース2に枢着されており、
各流下塞止部材17、17が、プランジャー13の上下
動に伴って、支軸30を中心として回動するようになっ
ているため、各流下塞止部材17,17がプランジャー
13の軸心回りの回転によってケース2の内壁と接触す
る事態が生じたりせず、各プランジャー13,13が、
常にスムーズに上下動する。したがって、遊技球払出装
置1は、常に、所定個数の遊技球をきわめてスムーズに
払い出すことができる。
【0032】加えて、各流下塞止部材17,17の基端
の外側には、手動用突片31が一体的に設けられてお
り、ケース2の外部に突出した状態になっている。この
ため、パチンコ機の故障等により電源が入らない場合で
あっても、各手動用突片31,31を押し下げ、プラン
ジャー13を上昇させることによって、係合部材15の
係合突起14と停止回転体7aの停止爪9aとの係合状
態を解除するとともに、係合部材15の係合突起14と
停止回転体7bの停止爪9bとの係合状態を解除し、誘
導路5,5内の遊技球を容易に抜き取ることができる。
したがって、パチンコ機の修理やメンテナンス作業を非
常に容易に行うことができる。
【0033】なお、本発明の遊技球払出装置の構成は、
上記した各実施例の態様に何ら限定されるものではな
く、ケースの形状、払出部の設置個数および形状・構
造、誘導路の形状、停止回転体の形状、球切回転体の形
状、停止爪、球切爪の個数および形状、ソレノイドおよ
びプランジャーの形状、係合部材の形状、流下塞止部材
の形状、払出路の形状、制御装置の作動内容等を、本発
明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更できる。
【0034】たとえば、遊技球払出装置は、ソレノイド
への電源ON/OFF1回当たりの遊技球の払い出し数
が2個の払出部と3個の払出部とを併設したものに限定
されず、3つ以上の払出部を併設した構造にすることも
可能であるし、ソレノイドへの電源ON/OFF1回当
たりの遊技球の払い出し数が1個の払出部や4個以上の
払出部等を併設した構造にすることもできる。さらに、
払出部を1個のみにすることも可能である。
【0035】また、プランジャーの下端と係合部材との
枢着や、プランジャーの上端と流下塞止部材との枢着
は、係合部材や流下塞止部材が基端を中心として回動可
能であれば、上記実施形態の如きピンによる枢着に何ら
限定されない。
【0036】加えて、停止回転体の周縁部の停止爪や球
切回転体の周囲の球切爪は、回転軸を中心に120°間
隔や180°間隔で設ける必要はなく、適宜な角度の間
隔で設けることができる(なお、そのように停止爪や球
切爪の設置位置を適宜変更することによって、払出部が
ソレノイドへの電源ON/OFF1回当たりにおいて払
い出す遊技球の数を変化させることができる)。
【0037】さらに、上記実施形態においては、係合部
材と流下塞止部材とが、いずれもケースに枢着されてお
り、プランジャの上下動に伴って回動するタイプの遊技
球払出装置について説明したが、本発明の遊技球払出装
置は、必ずしも、係合部材および流下塞止部材がケース
に枢着されたタイプのものに限定されず、係合部材ある
いは流下塞止部材の内の一方がプランジャーに固着され
ており、プランジャーとともに上下するタイプのもので
あっても良い。
【0038】また、遊技球払出装置は、各流下塞止部材
の基端にケースの外部に突出した手動用突片を設けたも
のに限定されず、各流下塞止部材の先端、各係合部材の
基端あるいは先端、各プランジャーの外周等にケースの
外部に突出した手動用突片が設けられたものであっても
良い。そのように構成された遊技球払出装置も、各手動
用突片を動かすことによって、強制的に、各係合部材の
係合突起と各停止回転体の停止爪との係合状態を解除
し、各誘導路内の遊技球を抜き取ることができる。な
お、各流下塞止部材の基端の外側にケースの外部に突出
した手動用突片を設けた場合には、各プランジャーの強
制的な上下作動が非常に滑らかなものとなり、各係合突
起と各停止爪との係合状態の解除がきわめてスムーズな
ものとなる、というメリットがある。
【0039】
【発明の効果】第1の発明の遊技球払出装置は、球切爪
に重力が加わり停止回転体に回転力が加わった場合であ
っても、ケースに枢着された係合部材によってプランジ
ャの横ずれが防止され、プランジャーがソレノイドのコ
イル部分に押し当てられたりしないので、プランジャー
が摩擦抵抗を受けることなくスムーズに上下動する。し
たがって、所定個数の遊技球を、常にスムーズに払い出
すことができる。
【0040】第2の発明の遊技球払出装置は、プランジ
ャーの軸心回りの回転により流下塞止部材がケース内壁
と接触する事態が生じたりせず、プランジャーが常にス
ムーズに上下動するので、所定個数の遊技球を、常にス
ムーズに払い出すことができる。
【0041】第3の発明の遊技球払出装置は、球切爪に
重力が加わり停止回転体に回転力が加わった場合であっ
ても、ケースに枢着された係合部材によってプランジャ
の横ずれが防止され、プランジャーがソレノイドのコイ
ル部分に押し当てられたりしない上、プランジャーの軸
心回りの回転により流下塞止部材がケース内壁と接触す
る事態が生じたりせず、プランジャーが常にスムーズに
上下動することができる。したがって、所定個数の遊技
球を、常にきわめてスムーズに払い出すことができる。
【0042】第4の発明の遊技球払出装置は、パチンコ
機の故障等によりソレノイドに電源が供給されない場合
であっても、手動用突片を押し下げプランジャーを上昇
させることによって、係止部材と停止回転体との係合状
態を解除し、誘導路内の遊技球を簡単に抜き取ることが
できる。したがって、第3の発明の遊技球払出装置によ
れば、パチンコ機の修理やメンテナンス作業が非常に容
易なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技球払出装置の正面を示す説明図である。
【図2】遊技球払出装置の左側面および右側面を示す説
明図である。
【図3】ソレノイド設置部位を示す説明図である。
【図4】遊技球払出装置の作動状態を示す説明図であ
る。
【図5】制御装置から送信される信号の一例を示す説明
図である。
【図6】遊技球払出装置の作動状態を示す説明図であ
る。
【図7】遊技球払出装置の作動状態を示す説明図であ
る。
【図8】遊技球払出装置の作動状態を示す説明図であ
る。
【図9】遊技球払出装置を設置した機構板を示す説明図
である。
【図10】従来の遊技球払出装置を示す説明図である。
【符号の説明】
1・・遊技球払出装置、2・・ケース、3a,3b・・
払出部、4・・仕切板、5・・誘導路、6・・回転体収
納室、7a,7b・・停止回転体、8・・回転軸、9
a,9b・・停止爪、10・・球切爪、11・・球切回
転体、12・・ソレノイド、13・・プランジャー、1
4・・係合突起、15・・係合部材、16・・コイルバ
ネ、17・・流下塞止部材、18・・板状部分、19・
・すべり止め突片、20・・払出路、21・・固定ビ
ス、22・・板部材、23・・抜け止めビス、24・・
機構板、25・・賞品球タンク、26・・開口部、27
・・ピン、28・・支軸、29・・ピン、30・・支
軸、31・・手動用突片、32・・コイル、51・・遊
技球払出装置、52..ケース、53・・誘導路、54
a,54b・・停止回転体、55・・球切爪、56・・
球切回転体、57・・ソレノイド、58・・プランジャ
ー、59・・係合部材、60a,60b・・停止爪、6
1・・払出路、62・・流下塞止部材、63・・コイ
ル。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技球を流下させる誘導路が設けられた
    ケースと、前記誘導路の下端際に配置されており、外周
    縁に適宜角度毎に爪部が設けられているとともに、内部
    に複数の球切爪が設けられた停止回転体と、電源供給、
    遮断によってプランジャーが上下動するソレノイドと、
    先端に係合突起が設けられており、中央部分が前記プラ
    ンジャーの下端に枢着されているとともに、基端がケー
    スに枢着された係合部材とを有しており、 前記ソレノイドへ断続的に電源が供給された場合に、前
    記プランジャーが上下動し、その上下動に伴って前記係
    合部材が基端を中心として回動することによって、前記
    係合突起と前記停止回転体の爪部とが係合、解除を繰り
    返し、停止回転体が遊技球の重力で適宜角度ずつ回転
    し、前記誘導路内を流下する遊技球が、前記球切爪によ
    って所定個数ずつ区切られながら払い出されることを特
    徴とする遊技球払出装置。
  2. 【請求項2】 遊技球を流下させる誘導路が設けられた
    ケースと、前記誘導路の下端際に配置されており、外周
    縁に適宜角度毎に爪部が設けられているとともに、内部
    に複数の球切爪が設けられた停止回転体と、電源供給、
    遮断によってプランジャーが上下動するソレノイドと、
    先端に係合突起が設けられた係合部材と、中央部分が前
    記プランジャーの上端に枢着されているとともに、基端
    がケースに枢着された流下塞止部材とを有しており、 前記ソレノイドへ断続的に電源が供給された場合に、前
    記プランジャーが上下動し、その上下動に伴って前記係
    合部材が上下動することによって、前記係合突起と前記
    停止回転体の爪部とが係合、解除を繰り返し、停止回転
    体が遊技球の重力で適宜角度ずつ回転し、前記誘導路内
    を流下する遊技球が、前記球切爪によって所定個数ずつ
    区切られながら払い出されるとともに、 前記プランジャーの上下動と連動して、前記流下塞止部
    材が基端を中心として回動することによって、前記停止
    回転体の上流側で、前記誘導路内に並んだ遊技球の流
    下、塞き止めが繰り返されることを特徴とする遊技球払
    出装置。
  3. 【請求項3】 遊技球を流下させる誘導路が設けられた
    ケースと、前記誘導路の下端際に配置されており、外周
    縁に適宜角度毎に爪部が設けられているとともに、内部
    に複数の球切爪が設けられた停止回転体と、電源供給、
    遮断によってプランジャーが上下動するソレノイドと、
    先端に係合突起が設けられており、中央部分が前記プラ
    ンジャーの下端に枢着されているとともに、基端がケー
    スに枢着された係合部材と、中央部分が前記プランジャ
    ーの上端に枢着されているとともに、基端がケースに枢
    着された流下塞止部材とを有しており、 前記ソレノイドへ断続的に電源が供給された場合に、前
    記プランジャーが上下動し、その上下動に伴って前記係
    合部材が基端を中心として回動することによって、前記
    係合突起と前記停止回転体の爪部とが係合、解除を繰り
    返し、停止回転体が遊技球の重力で適宜角度ずつ回転
    し、前記誘導路内を流下する遊技球が、前記球切爪によ
    って所定個数ずつ区切られながら払い出されるととも
    に、 前記プランジャーの上下動と連動して、前記流下塞止部
    材が基端を中心として回動することによって、前記停止
    回転体の上流側で、前記誘導路内に並んだ遊技球の流
    下、塞き止めが繰り返されることを特徴とする遊技球払
    出装置。
  4. 【請求項4】 前記流下塞止部材あるいは前記係合部材
    に、ケースの外部に突出した手動用突片が付設されてい
    ることを特徴とする請求項1、2、または3に記載の遊
    技球払出装置。
JP22176697A 1997-08-18 1997-08-18 遊技球払出装置 Pending JPH1157154A (ja)

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JP22176697A JPH1157154A (ja) 1997-08-18 1997-08-18 遊技球払出装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009160220A (ja) * 2008-01-07 2009-07-23 Makoto Iyono 遊技機における遊技球払出し装置
CN109572009A (zh) * 2018-11-22 2019-04-05 廖敏珍 一种篮球生产用可调节式下料机

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JP2009160220A (ja) * 2008-01-07 2009-07-23 Makoto Iyono 遊技機における遊技球払出し装置
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