JPH1156517A - 体感揺動・振動装置 - Google Patents

体感揺動・振動装置

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JPH1156517A
JPH1156517A JP9227911A JP22791197A JPH1156517A JP H1156517 A JPH1156517 A JP H1156517A JP 9227911 A JP9227911 A JP 9227911A JP 22791197 A JP22791197 A JP 22791197A JP H1156517 A JPH1156517 A JP H1156517A
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  • Electrostatic, Electromagnetic, Magneto- Strictive, And Variable-Resistance Transducers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オーディオ鑑賞、ビデオゲーム遊技等のとき
に、利用者が座るシートを揺動・振動させることにより
臨場感を高める。 【解決手段】 人体載置物(シート)1の中央下部にア
ーム4を垂下させると共にアーム4に吸引鉄心6を装着
し、アーム4の吸引鉄心6より上方位置を回動自在に支
持して人体載置物を平面上全方向に傾斜可能にさせ、吸
引鉄心6の水平面上のxy方向周囲に電磁石7a,7b
(例:x方向)を配設する。オーディオ、映画、ビデオ
ゲーム等の音響または映像を出力する時に、映像・音響
に合わせた揺動信号aおよび振動信号bにより電磁石7
a,7bを駆動させ、人体載置物を揺動・振動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】オーディオ再生時、オーディ
オ信号の20〜150Hz辺りの低音域を供給源とし、
この低音域信号によって振動装置を駆動させ、発生した
振動を体感させることによって臨場感を高めるようにし
た体感音響装置を本願発明者らが多数提案している。一
方、大規模な油圧装置を使用して、コックピットを状況
に合わせ揺動させるようにしたフライトシミュレータ
が、パイロットに臨場感を与えるために使用されてい
る。また、椅子などを前後左右上下に揺動させ、ジェッ
トコースターやオートバイに乗っているような感じを出
すものとして、椅子に付設したモータをcpuで行って
臨場感を生じさせる装置がある。本発明はこのような音
楽鑑賞や遊技装置の遊技中の臨場感を造り出すための体
感揺動・振動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、体感音響装置に使用される電気−
機械振動変換器には取付容器内に質量の大きい永久磁石
を吊し、コイルを容器内に固定したものがある(以下、
トランスジューサーという)。椅子に座って音楽鑑賞を
するとき、椅子に装着したトランスジューサーにより座
面を低音域で振動させると、演奏しているホール、音楽
に誘発される空想世界での臨場感が得られる。また、ゲ
ーム機仕様では、利用者の体を状況に合わせ傾けたり、
揺るがしたりさせているが、そのための装置として前述
のように油圧装置でコックピットを揺動するものやモー
タ、エアシリンダ等が揺動装置として利用されるが、エ
アシリンダでは空気の注入、排出装置のための配管が煩
雑で、装置の簡便性からモータにより揺動・振動させる
ものが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、揺動装置
は、人体載置物をガタガタさせるには、モータの正逆回
転やエアシリンダへの空気の注入、排出を反復させて効
果を得るものであり、1ショットは1サイクル(1H
z)となり、低い周波数で比較的大きな揺動は追従可能
である。モータの場合、周波数に合わせて正転・逆転を
繰り返さなければならないが、数十Hz〜数百Hzで回
転角(振幅)を要求通りに正・逆転行わせることは非常
に困難である。エアシリンダを使用した装置でも同様で
ある。したがって、モータやエアシリンダを使用した装
置では揺動信号・振動信号の入力に対する応答速度が低
いので、スピード感、衝撃感のある揺動が困難である。
この性能をカバーするために、例えば、オートバイレー
ス(ビデオゲーム)ではゲーム機に備えたシートを過度
に傾斜、揺動させるようにし、シートに座って操縦して
いる人の身体を傾斜、揺動させている。例えば、オート
バイが起伏の多い緩い道を走行しているときは、身体が
ゆっくりと揺れ、砂利道をゆっくり走行するときはゴツ
ゴツした衝撃の感触を得る。しかしながら、砂利道を速
く走行させると、路面との連続する大きな衝撃に追従す
る、出力の大きな連続した衝撃がえられず(入力信号の
周波数が高いのでモータの正逆転が追従しない)、傾
斜、揺動運動の追従が合わず、ゲーム性を低下させ、興
味を半減させることになる。したがって、このゲームを
利用する人のなかにはシートに座らずに立ったままでオ
ートバイをコントロールしている人もいる。
【0004】ここで、実際の揺動について、オートバ
イ、ジェットコースターを参考にまとめると、ゆっくり
左右に大きく振られるものから、ガタッ、ガタン、ドシ
ン等の衝撃感のある振動までを含んでいる。したがっ
て、モータ、エアシリンダ等による揺動装置では満足の
いくもの(ゲーム機)が製作できないことになる。しか
るに、前述した振動装置では体感衝撃は可能であるが、
身体を左右に大きく振らすことは構造上不可能である。
【0005】本発明は、前述したように揺動、衝撃を体
感させ臨場感を高めるようにした体感揺動・振動装置を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、請求項1記載の発明は、人体載置物の中央
下部にアームを垂下させると共に該アームに吸引鉄心を
装着し、前記アームの前記吸引鉄心より上方位置を回動
自在に支持して前記人体載置物を平面上全方向に傾斜可
能にさせ、前記吸引鉄心の水平方向周囲に複数の電磁石
を配設し、該電磁石を揺動信号および振動信号により駆
動させることを特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、吸引鉄心を中心に電磁石をxy方向4か所
に配設したことを特徴とする。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、人体載置物およびアームの支持部を吊り上
げ、前記吸引鉄心近傍の上・下部位置に電磁石を配設し
たことを特徴とする。
【0009】請求項4記載の発明は、人体載置物の中央
下部を支点として該人体載置物を平面上全方向に傾斜可
能にさせると共に、人体載置物の下部のxy方向4か所
に吸引鉄心を配設し、該吸引鉄心の直下方に、揺動信号
および振動信号により駆動させる電磁石を配設したこと
を特徴とする。
【0010】請求項5記載の発明は、請求項1または4
に記載の発明において、揺動信号は振動信号より長い波
長の揺らぎ成分の波形であり、振動信号は低音域のオー
ディオ信号または類似の信号であることを特徴とする。
【0011】請求項6記載の発明は、請求項1または4
に記載の発明において、オーディオ、映画、ビデオゲー
ム等の音響または映像を出力する時に、映像・音響に合
わせた揺動信号および振動信号により人体載置物を作動
させることを特徴とする。
【0012】人体載置物は運転席、座席、長椅子、ベッ
ド等であり、利用者がどのような姿勢で使用するかは、
装置の設定状況による。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図1に示すように、シミュレ
ーション、ゲーム等を行う人が座るシート(人体載置
物)1は体感揺動・振動装置の揺動・振動台(人体載置
物)2に固定され、揺動・振動台2は枠体3から突出し
たアーム4に支持され、アーム4が垂直なときは揺動・
振動台2は水平に保持される。アーム4は中間部がボー
ル軸受け5に支持され、この上端および下端は前後左
右、平面上を自由に首振り運動ができるようになってお
り、ボール軸受け5の下方位置に吸引鉄心6が取り付け
られている。
【0014】アーム4の首振り運動を制御するには、吸
引鉄心6に対向して電磁石7a,7bを設置し、磁力を
断続することにより行われる。したがって、アーム4を
自由に平面上を振らせるには少なくとも3方向に配置す
る必要があるが、本実施の形態では、図2に示すよう
に、枠体3の内部に4方向に電磁石7を設置している。
そして、互いに磁力作用によって吸引鉄心6を引きつけ
合うようにされている。電磁石7は図3、図4に示すよ
うに、E型鉄心71にコイル72を巻いた構成にされて
いる。なお、鉄心形状の限定はなくコ字状でも良い。
【0015】図1に示すように、左右対称に配置した電
磁石7a,7bには逆相の出力波形が出力アンプA1,
A2から入力され、前段の混合アンプ8では揺動信号a
と振動信号bを入力させ、混合増幅させている。これに
より、一方の電磁石7a(7b)の磁力が最大のときは
他方の電磁石7b(7a)の磁力は最小になり、吸引鉄
心6は一方の電磁石7a(7b)に引き付けられる。ま
た、磁力が同じときには中央位置に静止(入力波形が一
定電圧のとき)する。また、アーム4下端の位置センサ
9が、振り子のように揺動・振動しているアーム4の位
置(軌道)を検出し、その信号は混合アンプ8にフィー
ドバックされる。この検出信号はバイアス補正(アーム
の中立位置補正)に利用され、シート1の人体荷重など
による角度変化を補正する。すなわち、左右の電磁石7
a,7bの出力調整をする。
【0016】ここで使用される揺動信号aは振動信号b
より長い波長の成分からなる波形であり、シート1を左
右に大きく揺らすか傾斜状態をわずかな時間保持するか
するもので、振動信号bはある状態位置のシートを約2
0〜150Hz(低音域のオーディオ信号または出願人
が提案しているところのボディソニック信号でも良い)
で振動させるようにするものである。また、前後方向に
も揺動・振動を発生させるには混合アンプ8および周辺
機器を2組用意する。しかるに、斜め方向に揺動・振動
のあるものはx,y方向に分解してそれぞれを連動操作
する。
【0017】以上説明した体感揺動・振動装置は、オー
ディオ機器、ビデオゲーム機等に連動して設置され、臨
場感を高めるのに利用される。例えば、カーレースのバ
トルアクションゲームでは、画面の車両が急加速、急減
速時に、電磁石7a,7bへの出力アンプA1,A2か
らの信号がシート1が前後に傾くように入力され、車体
側面の接触バトルでは左右方向にシート1が傾くように
入力される。これらは揺動信号aを変化させることによ
り行うことができる。また、画面で自動車が高速道路
(舗装道路)から山道に入ったときの地面からの衝撃を
シート1上で体感することは振動信号bで制御すること
ができる。画面上で、山道での急カーブをシート1上で
体感するには、シート1を左右方向に傾けることが必要
となるが、それには揺動信号aおよび振動信号bの変化
を組み合わせることにより行うことができる。
【0018】また、このようなストーリーをカーレース
のゲームソフトに取り入れ、図1に示すように、ゲーム
機のディスプレイ10で、操作する自動車の走行道路
(走行状況)を見ながら操作レバー11を動かすことに
より、ゲーム中の自動車に乗っているように感じさせる
ことができる。
【0019】また、前述したように、オーディオ再生時
に体感揺動・振動装置を使用して、より臨場感を高めら
れることは勿論である。
【0020】次に、体感揺動・振動装置の変形例を図5
を参照して説明する。シート1内の人体載置部2は可動
ジョイント12によって全方向に傾斜させることがで
き、人体載置部2の下部のxy方向に吸引鉄心6がそれ
ぞれ取り付けられている。また、可動ジョイント12を
固定した台13上には吸引鉄心6に対向して電磁石7が
設置されている。(位置センサは図示省略)。この構成
によれば、アーム4を長くする必要がないので枠体を扁
平にすることができる。
【0021】また、図6に示すように、人体載置部2の
下部に配設した吸引鉄心6に永久磁石14を取り付ける
ことにより、定常状態で電磁石7と永久磁石14を同極
性にしておくと反発力が働き、人体載置物2は安定して
水平状態を保つことができる。また、作動時には、永久
磁石14の磁力が電磁石7の磁力に付加されるので応答
性が良くなる。なお、図1に示す吸引鉄心6に永久磁石
14を取り付けて、吸引力、反発力を利用することも可
能である。このほか、図示は省略するが、シート1に上
下方向の揺動・振動を与えようとする場合、揺動・振動
台2を吊り上げた状態で保持させ、この位置を起点とす
る吸引鉄心6の上下位置に電磁石7を配置させる。
【実施例】
【0022】図7に示すように、体感揺動・振動装置は
枠体3を矩形状にして4方向に電磁石7(外形,一辺が
略20cmのブロック)を取り付け、枠体上面中央にボ
ール軸受け51に保持された可動軸41と、可動軸41
上端に固定した揺動・振動台2とを備えている。可動軸
41には可動鉄心61が装着されている。可動鉄心61
はボール軸受け51を中心に振り子状に動くようになっ
ている。揺動・振動台2にはオートバイ仕様のシート1
aを装着し、全荷重を上限が約125Kgに設定し、バ
ンク角は可動軸を垂直に対し0〜13度傾けられるよう
に対応させており、可動鉄心61の作用力を約0〜28
Kg出力させるようにしている。なお、オートバイ仕様
のシート1aは要部以外をプラスチックで形成して軽量
化を図り、荷重を少なくする。
【0023】また、可動軸41の下端には位置センサ9
が設けられていると共に、テンションスプリング15が
枠体3に接続され、常時緊張させて可動軸41の中点を
維持させている。したがって、揺動信号a,振動信号b
によって電磁石7を作動させると、揺動・振動台2が揺
動および、振動を起こし、オートバイ仕様のシート1a
も同時に揺動および、振動が発生し、シート1aに乗っ
ている遊技者は揺動および、振動を体感し、ゲーム機の
ディスプレイと合わせ、臨場感を得られることになる。
また、揺動・振動台2にオートバイ仕様のシート1aを
装着したものを例にしたが、オートバイ以外の乗り物に
応用することもできる。また、図1に示すシート1を揺
動・振動台2に固定し、周辺をコックピット風に囲って
雰囲気を出しても良い。
【0024】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したもので
あり、請求項1の発明によれば、電磁石の揺動信号・振
動信号の応答が忠実なので、人体載置物に所望の揺動、
振動を起こさせることができ、電磁石の配置によって、
2次元、3次元的に揺動、振動を起こすことができ、通
常、人体が感じる揺動、振動を再現することができる。
また、請求項2,3の発明によれば、電磁石の配置をx
y方向、あるいはz方向に配置することによって、多方
向の揺動・振動をxyzの要素に分解し、制御を容易に
することができる。また、請求項4の発明によれば、人
体載置物の下部に直接xy方向に吸引鉄心を装着するこ
とにより、アームの長さを短くすることができるので装
置を扁平にでき、ゲーム機等のシートの高さを低くで
き、装置の設計を有利にさせる。さらに、請求項5,6
の発明によれば、オーディオ鑑賞、映画鑑賞、ビデオゲ
ーム等をするときに利用する人体載置物を、これらの映
像・音声信号のなかから低音域の信号を注出し、揺動信
号・振動信号に改変させて電磁石を作動させることによ
って、揺動・振動が視聴覚と同調して臨場感をより一
層、得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による体感揺動・振動装置の構成図であ
る。
【図2】図1に示す体感揺動・振動装置の平面図であ
る。
【図3】図1に示す体感揺動・振動装置に使用される電
磁石の側面図である。
【図4】図3の電磁石の正面図である。
【図5】体感揺動・振動装置の駆動部の変形例を示す側
面図である。
【図6】図5の駆動部の変形例を示す側面図である。
【図7】実施例の、オートバイ型シートを載置した体感
揺動・振動装置の正面図である。
【符号の説明】
1,2 人体載置物 4 アーム 6 吸引鉄心 7,7a,7b 電磁石 a 揺動信号 b 振動信号

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人体載置物の中央下部にアームを垂下さ
    せると共に該アームに吸引鉄心を装着し、前記アームの
    前記吸引鉄心より上方位置を回動自在に支持して前記人
    体載置物を平面上全方向に傾斜可能にさせ、前記吸引鉄
    心の水平方向周囲に複数の電磁石を配設し、該電磁石を
    揺動信号および振動信号により駆動させることを特徴と
    する体感揺動・振動装置。
  2. 【請求項2】 吸引鉄心を中心に電磁石をxy方向4か
    所に配設したことを特徴とする請求項1記載の体感揺動
    ・振動装置。
  3. 【請求項3】 人体載置物およびアームの支持部を吊り
    上げ、前記吸引鉄心近傍の上・下部位置に電磁石を配設
    したことを特徴とする請求項1記載の体感揺動・振動装
    置。
  4. 【請求項4】 人体載置物の中央下部を支点として該人
    体載置物を平面上全方向に傾斜可能にさせると共に、人
    体載置物の下部のxy方向4か所に吸引鉄心を配設し、
    該吸引鉄心の直下方に、揺動信号および振動信号により
    駆動させる電磁石を配設したことを特徴とする体感揺動
    ・振動装置。
  5. 【請求項5】 揺動信号は振動信号より長い波長の揺ら
    ぎ成分の波形であり、振動信号は低音域のオーディオ信
    号または類似の信号であることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項4に記載の体感揺動・振動装置。
  6. 【請求項6】 オーディオ、映画、ビデオゲーム等の音
    響または映像を出力する時に、映像・音響に合わせた揺
    動信号および振動信号により人体載置物を作動させるこ
    とを特徴とする請求項1または請求項4に記載の体感揺
    動・振動装置。
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