JPH1156272A - 押しずし - Google Patents

押しずし

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JPH1156272A
JPH1156272A JP9237770A JP23777097A JPH1156272A JP H1156272 A JPH1156272 A JP H1156272A JP 9237770 A JP9237770 A JP 9237770A JP 23777097 A JP23777097 A JP 23777097A JP H1156272 A JPH1156272 A JP H1156272A
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JP
Japan
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sushi
rice
sushi rice
seed
taste
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Pending
Application number
JP9237770A
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English (en)
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Yoshitatsu Kato
義龍 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 すし飯自体の甘味を抑えることによりすし種
の持ち味を生かしつつすし飯の味を引出し、また魚介類
等のすし種の空気との接触を抑えて酸化を防ぐことによ
り、すし種の持ち味をできるだけ生かしつつ保存性をも
たせた押しずしを提供する。 【解決手段】 すし飯1上にすし種2をのせ押しかため
てなる押しずし3において、すし飯1中に干し柿4を介
在させる。ここで、干し柿4はスライスした干し柿とす
るとよい。さらに、すし種2上を柔らかいシート状の大
根10で覆うとよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、すし種の持ち味を
生かしつつすし飯の味を引出し、またすし種の空気との
接触を抑えてすし種の食味を保持するようにした押しず
しに関するものである。
【0002】
【従来の技術】押しずしは、押し枠内にすし飯を詰め、
その上に魚介類、卵焼などのすし種をのせ、押し蓋で押
しかためて作った鮨で、内部の空気が抜かれて日持ちが
するといわれている。ところで、通常押しずしは、冷め
た状態で食するが、すし飯は、温かい米飯に砂糖、塩、
酢、調味料を配合した合わせ酢を混ぜて作る。このすし
飯が冷めると合わせ酢の調和が崩れ、特に甘味が弱く感
じられる。甘味が弱いと酢味も弱く感じられ、すし飯と
しての味が十分にでない。このため、通常砂糖を多く配
合して甘味を強くした合わせ酢で混ぜて押しずし用のす
し飯を作るが、甘味が強すぎると、すし種の持ち味が生
かせなくなり、すし種を変えても同じような食味になっ
てしまう。また、押しずし用として用いるすし種として
の魚介類は、保存性を持たせるため、従来塩・酢でしめ
るが、すし種の持ち味を生かすにはできるだけ生に近い
状態がよい。しかし、生乃至生に近い状態では空気に触
れると酸化酵素の働きにより酸化されて、急速ににおい
が変化し味が落ちてくる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の目的
は、すし飯自体の甘味を抑えることによりすし種の持ち
味を生かしつつすし飯の味を引出し、また魚介類等のす
し種の空気との接触を抑えて酸化を防ぐことにより、す
し種の持ち味をできるだけ生かしつつ保存性をもたせた
押しずしを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明者は鋭意研究の結果、すし飯中に干し柿を介
在させれば、すし飯自体の甘味を抑えてすし種の持ち味
を生かしつつ、食した際にすし飯に甘味を与えて酢味を
引出しすし飯としての味を引出すことができること、ま
たすし種をやわらかいシート状の大根で覆うことにより
魚介類の空気との接触を抑えてすし種の持ち味を生かし
つつ保存性をもたせることができることを見出し、本発
明を完成した。即ち、本発明の押しずしは、すし飯上に
すし種をのせ押しかためてなる押しずしにおいて、前記
すし飯中に干し柿を介在させてなること、を特徴として
いる。ここで、前記干し柿はスライスした干し柿とする
とよい。また、前記干し柿は、すし種から隔ててすし種
の面に略対面させて介在させるとよい。さらに、前記す
し種上を柔らかいシート状の大根で覆うとよい。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を具体
的に説明する。図2は本発明による押しずしの一例を示
す断面説明図で、すし飯1上に魚介類や卵焼などのすし
種2をのせ押しかためた押しずし3において、すし飯1
中に干し柿4を介在させてある。ここで、すし飯1は甘
味を抑えた合わせ酢で混ぜ合わせたものを用い、すし種
2の持ち味が生きるようにする。
【0006】干し柿4は、渋柿の皮をむき、乾燥させて
甘味を出したもので、冷えた状態でも甘味は変わらず、
食した際にすし飯1に甘味を与えて酢味を引出し、すし
飯としての味の調和を図る作用を持つ。渋柿をアルコー
ルに漬けたりして渋抜きしたものや、甘柿では、このよ
うな作用をもたせることはできない。
【0007】干し柿4は、種を取り除き、厚さ1〜2m
m程度のスライスした小片として用いるのが好ましい。
これは、塊状であると、干し柿の甘味が残って押しずし
3の食味を損なうためである。このスライスした干し柿
の小片4を押しずし3のすし飯1中に少量介在させる。
添加量が多すぎると干し柿4の甘味が勝ってしまいすし
飯1の食味を損なう。ここで、スライスした干し柿の小
片4を、すし種2から隔てたすし飯1の中間部にすし種
2の面に略対面させるように介在させると、食した際に
すし飯1に甘味を与えて酢味を引出し、すし飯全体の平
均的な味の調和を図る上で好ましく、また押しずし3の
製造作業も、すし飯1を半分ほど敷きつめた上に載せる
だけなので容易であり、好ましい。
【0008】図4は他の実施例による押しずしを示す断
面説明図で、すし飯1上にすし種2をのせて押しかため
た押しずし3において、すし種2上を柔らかいシート状
の大根10で覆ったものである。ここで、すし種として
の魚介類は、生乃至塩・酢で軽くしめた程度のものを用
い、すし種2の持ち味ができるだけ生きるようにする。
シート状の大根10は、アク抜きされ柔らかな状態のも
のであればよい。例えば、大根を1.5〜2mmの厚さ
でかつら剥きにし、水流に晒してアクを取り除き、ふり
塩をして柔らかな状態になるまでおき、再度水流に晒し
て塩抜きし、水切りをする。これを甘酢に漬けた後、水
切りしたものを用いる。このようにして作ったシート状
の大根10は、柔らかですし種2を覆った際、すし種2
に密着して、その乾燥を防ぎ、また空気との接触を防い
で酸化を防止し、すし種2の食味を保持する。また、ア
ク抜きした大根は、くせがなく、すし種2の味がしみ込
みやすく、すし種2の食味を損ねることがない。なお、
図4中符号11はシート状の薄焼き玉子やタンパクシー
トで、すし種2とすし飯1の間に介在させてあるが、必
ずしも介在させる必要はない。
【0009】次に、図2に示した押しずし3の作り方を
説明する。図1は図2に示した押しずしの製造工程の一
例を示す断面説明図で、先ず、押し枠5の底面にくまざ
さの葉、塩漬けした桜の葉や柿の葉などの離型材6を敷
き(図1(a))、塩・酢で処理した魚介類や卵焼など
のすし種2をのせ(同図(b))、すし飯1を半分程敷
きつめ(同図(c))、その上にスライスした干し柿の
小片4を散らし(同図(d))、更に残りのすし飯1を
敷きつめ(同図(e))、離型材6を介して押し蓋7を
当て、重し8をのせて(同図(f))、押し枠5と押し
蓋7の隙間9からすし飯1がはい上がってくるまで保持
する(同図(g))。このように押し枠5と押し蓋7と
の隙間9からすし飯が上がってくれば、すし飯1内部の
空気が抜けて押し込み処理が完了する。これを押し枠5
から取り出し、上下を逆にして本発明の押しずし3を得
る。なお、上記した離型材6は、殺菌作用や香り付けの
作用も併せもち、また乾燥も防ぐので、押しずし3の保
存には、製造時に用いたものと同じもので包んでおくと
よい。
【0010】次に、図4に示した押しずしの作り方を説
明する。図3は図4に示した押しずしの製造工程の一例
を示す断面説明図で、先ず、押し枠5の底面にアク抜き
され柔らかな状態に処理されたシート状の大根10を敷
き(図3(a))、すし種2をのせ(同図(b))、そ
の上にシート状の薄焼き玉子やタンパクシート11を被
せ(同図(c))、すし飯1を半分程敷きつめ(同図
(d))、スライスした干し柿の小片4を載せ(同図
(e))、更に残りのすし飯1を敷きつめ(同図
(f))、離型材を介して又は介さずして押し蓋7を当
て重し8を載せて(同図(g))、押し枠5と押し蓋7
の隙間9からすし飯1がはい上がってくるまで保持する
(同図(h))。これを押し枠5から取り出し、上下を
逆にして本発明の押しずし3を得る。
【0011】
【実施例】以下に本発明の実施例を挙げてさらに具体的
に説明する。実施例1 先ず、縦10cm、横20cm、高さ4cmの押し枠5
を用意し、この押し枠5の底面にくまざさの葉6を敷
き、すし種として塩で味付けした鮭のスライス2をの
せ、砂糖の量を控えめにした合わせ酢で混ぜ合わせたす
し飯1を半分程(120g)敷きつめ、スライスした干
し柿の小片4(2〜3g)を散らし、更に残りのすし飯
1(120g)を敷きつめ、くまざさの葉6を介して押
し蓋7を当て10kgの重し8を載せて、押し枠5と押
し蓋7の隙間9からすし飯がはい上がってくるまで保持
した。これを押し枠5から取り出して押しずし3を得
た。このようにして作った押しずし3は冷めた状態で
も、食した際にすし飯の甘味・酢味の調和がとれてお
り、またすし種2の持ち味も生きていた。
【0012】実施例2 先ず、縦55mm、横180mm、高さ50mmの押し
枠5を用意し、この押し枠5の底面にシート状の大根1
0を敷き、すし種として軽く塩と酢で味付け加工した小
鯛の片身(2)3片をのせ、その上にシート状の薄焼き
玉子11を被せ、実施例1におけると同様にして作った
すし飯1を半分程(130g)敷きつめ、スライスした
干し柿の小片4(2〜3g)を幅3〜5mmで帯状に横
方向に敷き、更に残りのすし飯1(120〜130g)
を敷きつめ、押し蓋7を当て重し8を載せて、押し枠5
と押し蓋7の隙間9からすし飯1がはい上がってくるま
で保持した。これを押し枠5から取り出して押しずし3
を得た。このようにして作った押しずし3は、冷蔵庫
(5〜7℃程度)に入れて1日間保存したところ、すし
種2は乾燥されず、酸化もされず、作った当日とほぼ同
様の食味を保持していた。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように本発明の押しずしに
よれば、すし飯中に干し柿を介在させたので、すし飯自
体の甘味を抑えてすし種の持ち味を生かしつつ、すし飯
の味を引出すことができる。また、すし種上を柔らかい
シート状の大根で覆えば、時間の経過によっても、すし
種の乾燥と空気による酸化を防止して、すし種の持ち味
を保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による押しずしの製造工程の一例を示す
断面説明図。
【図2】本発明による押しずしの一例を示す断面説明
図。
【図3】他の実施例による押しずしの製造工程の一例を
示す断面説明図。
【図4】他の実施例による押しずしの一例を示す断面説
明図。
【符号の説明】
1 すし飯 2 すし種 3 押しずし 4 干し柿の小片 5 押し枠 6 離型材 7 押し蓋 8 重し 9 隙間 10 シート状の大根 11 薄焼き玉子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】すし飯上にすし種をのせ押しかためてなる
    押しずしにおいて、前記すし飯中に干し柿を介在させて
    なることを特徴とする押しずし。
  2. 【請求項2】前記干し柿はスライスした干し柿である請
    求項1に記載の押しずし。
  3. 【請求項3】前記干し柿は、すし種から隔ててすし種の
    面に略対面させて介在させた請求項1又は2に記載の押
    しずし。
  4. 【請求項4】前記すし種上を柔らかいシート状の大根で
    覆った請求項1〜3のいずれか1項に記載の押しずし。
JP9237770A 1997-08-19 1997-08-19 押しずし Pending JPH1156272A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9237770A JPH1156272A (ja) 1997-08-19 1997-08-19 押しずし

Applications Claiming Priority (1)

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JP9237770A JPH1156272A (ja) 1997-08-19 1997-08-19 押しずし

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Publication Number Publication Date
JPH1156272A true JPH1156272A (ja) 1999-03-02

Family

ID=17020190

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JP9237770A Pending JPH1156272A (ja) 1997-08-19 1997-08-19 押しずし

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JP (1) JPH1156272A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009279279A (ja) * 2008-05-23 2009-12-03 Tiger Vacuum Bottle Co Ltd 自動炊飯器

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