JPH1155928A - 多相pm型ステッピングモータ - Google Patents
多相pm型ステッピングモータInfo
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Abstract
が少なく、トルクが大きく、微小ステップ角が得られる
多相PM型ステッピングモータを提供する。 【解決手段】 外周面にN極とS極が交互に着磁された
円筒状の永久磁石からなるロータ1と、前記ロータ1の
外周面のN極又はS極に対して一定の空隙を介して対向
配置された歯を持つステータコアと、前記ステータコア
内に巻装されステータコアを磁化することによりロータ
1を回転させるステータコイル4a〜4cを具備し、ス
テータコアの数を3、永久磁石の着磁ピッチ角度をPと
した場合、ステータコアの歯の位置を各々2P/3角度
ずらして配置するように構成する。また、上記3個のス
テータコアを巻装するステータコイル4a〜4cが、3
端子結合され6個のトランジスタよりなる駆動回路によ
って上記3個のステータコイル4a〜4cのうちの2個
又は3個が同時にバイポーラ駆動されるように構成する
と、リード線の本数及びトランジスタの使用個数が少な
くできる。
Description
ー、高速FAX、PPC用複写機等のOA機器用として
好適な多相PM型ステッピングモータに関する。
ついて図13及び図14を用いて説明する。図13は、
従来の単相PM型ステッピングモータ30の縦断側面図
であり、同図において、31は外周面に円周方向に向か
って交互にNS磁極を形成した筒状のロータ、32は当
該ロータ31の回転軸、33はリング状のステータであ
り、内周面が上記ロータ31の外周面に間隙を介して対
向するように配置されている。また、34はステータ3
3を構成するステータコイル、35はステータヨーク、
36a、36bはこのステータヨーク35に固定したモ
ータ取付板、37a、37bは夫々この取付板36a、
36bに設けた上記回転軸32支承用の軸受である。
用いて説明する。図14は、ステータ33を分解して示
した縦断側面図である。上記ステータヨーク35は、上
記ステータコイル34の内周面に沿って、夫々軸方向に
延びる櫛歯状の極歯38a、38bを設けたリング状の
一方及び他方のヨーク素子39a、39bにより形成さ
れ、上記極歯38a、38bは互いに交互に円周方向に
ずれて隣接するように配置されている。
方及び他方のヨーク素子39a、39b並びに極歯38
a、38bにより取り囲まれるリング状のボビン40
と、このボビン40に巻かれたリング状コイル41とよ
り構成される。
タについて図15を用いて説明する。図15は、従来の
2相PM型ステッピングモータ50の縦断側面図であ
る。当該ステッピングモータ50では、ステータ53
は、軸方向に重ねた第1、第2のステータ部53a、5
3bにより構成されている。
うな従来の単相PM型ステッピングモータでは、ステー
タが1個のみであるため、モータの回転方向を定めるに
は、ステータの極歯と、ロータの磁極間の磁気バーミア
ンスや位相を、モータの回転方向が定まるようにずらす
か、または、機械的方法を用いてモータの回転方向を定
めており、高速回転や高トルクを必要とされる機器には
不向きであった。
された上記2相PM型ステッピングモータによれば、ト
ルク及び高速性を大幅に改善できるが、次のような問題
がある。 (1)コイルに対するリード線の本数が4本と多く、ま
た駆動回路に使用するトランジスタは最低8個必要であ
る。 (2)トルクリプルが大きいため振動が大きい。 (3)ステップ角を小さく取る場合、多数の極歯を形成
しなければならず、工作上の問題がある。 (4)微小ステップ角で高トルクのものは得にくい。 (5)また、特開平1−259748号公報に開示され
ている3相PM型ステッピングモータでは、電流の位相
角が60゜であり、120゜通電ドライブができないと
いう問題があった。 本発明は、上記課題(問題点)を解決する多相PM型ス
テッピングモータを提供することを目的とする。
ータは、上記課題を解決するために、請求項1に記載の
ものでは、外周面にN極とS極が交互に着磁された円筒
状の永久磁石からなるロータと、前記ロータの外周面の
N極又はS極に対して一定の空隙を介して対向配置され
た歯を持つステータコアと、前記ステータコア内に巻装
されステータコアを磁化することによりロータを回転さ
せる励磁コイルを具備し、ステータコアの数を3、永久
磁石の着磁ピッチ角度をPとした場合、ステータコアの
歯の位置を各々2P/3角度ずらして配置するように構
成した。
上記3個のステータコアを巻装するステータコイルが3
端子結合され、6個のトランジスタよりなる駆動回路に
よって上記3個のステータコイルのうちの2個又は3個
が同時にバイポーラ駆動されるように構成した。
外周面にN極とS極が交互に着磁された円筒状の永久磁
石からなるロータと、前記ロータの外周面のN極又はS
極に対して一定の空隙を介して対向配置された歯を持つ
ステータコアと、前記ステータコア内に巻装されステー
タコアを磁化することによりロータを回転させる励磁コ
イルを具備し、前記ステータコアの数をn(nは奇数)
とし、前記永久磁石の着磁ピッチ角度をPとした場合、
ステータコアの歯の位置を各々2P/n角度ずらして配
置するように構成した。
上記ロータをハイブリッド構造とするように構成した。
モータの一実施の形態を図1乃至図12を用いて説明す
る。先ず、本発明の3相PM型ステッピングモータの基
本構成を図1乃至図3を用いて説明する。図1は、本発
明の3相PM型ステッピングモータ20の一実施の形態
を示す縦断側面図で、図2は、本発明の3相PM型ステ
ッピングモータ20の一実施の形態を示す分解斜視図で
ある。また、図3は、当該ステッピングモータ20のス
テータ3とロータ1の展開図である。図1及び図2に示
すように、本実施の形態に示す3相PM型ステッピング
モータ20では、ステータ3を互いに軸方向に重ねた3
個の第1乃至第3のステータ部3a〜3cにより構成
し、このステータ部3a〜3cの各櫛歯状の極歯8a、
8bとロータ1の外周面上のN、S磁極との関係位置を
図3に示すように定める。なお、図1において、2は回
転軸、4はステータコイル、6a、6bはモータ取付
板、7a、7bは回転軸2の軸受である。また、図2に
おいて、12は、モータケースである。
9bの極歯8a、8bの極歯ピッチを夫々τsとした場
合、第1乃至第3の各ステータ部3a〜3cにおいて、
上記他方の極歯8bを上記一方の極歯8aから円周方向
の一方に、τs/2だけずらし、第2ステータ部3bの
一方の極歯8aを、上記第1ステータ部3aの他方の極
歯8aからτs/3だけずらし、第3ステータ部3cの
一方の極歯8aを上記第2ステータ部3bの他方の極歯
8aから同じくτs/3だけずらし、上記第1ステータ
部3aの一方の第2の極歯8aを上記第3のステータ部
3cの他方の極歯8aから同じくτs/3だけずらすよ
うにする。また、ロータ1のN極及びS極のピッチを夫
々τrとした場合、τr=τsとし、従って、N極とこれ
に隣接するS極間の間隔Pが、P=τr/2となるよう
にする。
ステッピングモータ20の動作を図4乃至図12を用い
て説明する。図4は、モノファイラ巻きとしたステータ
コイル4a〜4cとその6本の外部リード線を示し、図
5は6個のPNPトランジスタTR1〜TR6と6個の
NPNトランジスタTR7〜TR12とを用いたこれら
ステータコイル4a〜4cの駆動回路図、図6は、本発
明の3相PM型ステッピングモータ20の動作を単純化
して説明するため、図5の駆動回路を用い、励磁信号
〜でステータコイル4a〜4cを順次バイポーラ駆動
した場合の波形図である。また、図7は、本発明の3相
PM型ステッピングモータ20の動作を簡略化して説明
するためのステータ部3a〜3cの極歯8a、8bとロ
ータ1の磁極の展開図である。
aの一方の極歯8aが総てS、他方の極歯8bが総てN
となるようにステータコイル4aのみに電流を流した場
合であり、ロータ1の磁極Nは第1ステータ部3aの極
歯8aのSに吸引され、磁極Sは極歯8bのNに吸引さ
れ同図のように整列した状態になる。
タ部3bの一方の極歯8aがN、他方の極歯8bがSと
なるようにステータコイル4bに電流を流すと、ロータ
1の磁極N、Sは夫々第2ステータ部3bの極歯8aの
N、極歯8bのSに吸引され移動し、整列する。この
時、ロータ1の磁極はτr/6移動したことになる。
タ部3cの一方の極歯8aがS、他方の極歯8bがNと
なるようにステータコイル4cに電流を流すと、ロータ
1の磁極N、Sは第3ステータ部3cの夫々極歯8bの
N、極歯8aのSに吸引され、ロータ1は1ステップ移
動し整列する。
6では、夫々ステータコイル4a〜4cに流す電流の向
きをステップ1、ステップ2、ステップ3とは夫々逆と
する。このようにすれば、ロータ1は矢印に示すように
移動し、ステップ7でステップ1に戻る。この時のステ
ップ角θsはτr/6となる。
相PM型ステッピングモータ20の具体的な動作を説明
する。ここで図8は、本発明の3相PM型ステッピング
モータ20のステータコイル4の説明図、図9は、ステ
ータコイル駆動回路図、図10は、ステータコイル4の
励磁シーケンス図である。また、図11は、本発明の3
相PM型ステッピングモータ20の動作を簡略化して説
明するためのステータ部3a〜3cの極歯8a、8bと
ロータ1の磁極の展開図である。
テータコイル4a〜4cを星型に接続して外部リード線
を3本とし、この各リード線を図9に示すように直流電
源V間に直列接続されたPNPトランジスタTR13〜
TR15とNPNトランジスタTR16〜TR18間に
夫々接続し、このステータコイル駆動回路に図10に示
すような励磁信号〜を加えて第1乃至第3ステータ
コイル4a〜4cをバイポーラ駆動する。
は、第1ステータ部3aの一方の極歯8aと第2ステー
タ部3bの他方の極歯8bが総てS、第1ステータ部3
aの他方の極歯8bと第2ステータ部3bの一方の極歯
8aが総てNとなり、ステップ2では、第2のステータ
部3bの一方の極歯8aと第3のステータ部3cの他方
の極歯8bが総てN、第2のステータ部3bの他方の極
歯8bと第3のステータ部3cの一方の極歯8aが総て
Sとなり、ステップ3では、第3のステータ部3cの一
方の極歯8aと第1のステータ部3aの他方の極歯8b
の総てがS、第3のステータ部3cの他方の極歯8bと
第1のステータ部3aの一方の極歯8aが総てNとなる
ようにする。
イル4a〜4cに流れる電流の向きを逆とし、ステップ
1〜3の場合とN、Sを反転する。ステップ7では、ス
テップ1に戻るようにする。この実施の形態におけるス
テップ角θcはτr/6となる。
Pと、ロータ1の磁極ピッチτr、ステップ角θcとの関
係を示す。
は、上述のように構成したために、以下のような優れた
効果を有する。 (1)同一のステップ角を得る場合、2相PM型ステッ
ピングモータに対し、磁極幅を広くとれるので、従来の
同形状のモータに対し、トルクが20%以上改善され
る。 (2)ロータの磁極数が同一の場合、2相PM型ステッ
ピングモータと比較し、より微小なステップ角を得るこ
とができる。 (3)従来の2相PM型ステッピングモータでは、リー
ド線を最低4本、駆動回路のトランジスタは8個必要と
したのに対し、本発明のものでは、リード線3本、トラ
ンジスタも6個で済むので、駆動回路を大幅に簡略化で
きる。 (4)公知の3相PM型ステッピングモータが、電流が
位相角60゜であるのに対し、本発明のものは位相角が
120゜であるため、位置検出手段を設けることによ
り、ブラシレスモータとしても使用可能である。 (5)巻線のインピーダンスを変更することにより、3
相交流モータとしても使用可能である。 (6)本発明の多相PM型ステッピングモータは、デル
タ結線にしても動作させることが可能である。
側面図である。
斜視図である。
ータ部とロータの展開図である。
を簡略化して説明するためのステータコイルの説明図で
ある。
を簡略化して説明するためのステータコイル駆動回路図
である。
を簡略化して説明するためのステータコイルの励磁シー
ケンス図である。
を簡略化して説明するためのステータ部の極歯とロータ
の磁極の展開図である。
ータコイルの説明図である。
ータコイル駆動回路図である。
テータコイルの励磁シーケンス図である。
作を簡略化して説明するためのステータ部の極歯とロー
タの磁極の展開図である。
チ(τr)、ステップ角(θs)との関係を示す図表であ
る。
側面図である。
ータ部の分解縦断側面図である。
側面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 外周面にN極とS極が交互に着磁された
円筒状の永久磁石からなるロータと、前記ロータの外周
面のN極又はS極に対して一定の空隙を介して対向配置
された歯を持つステータコアと、前記ステータコア内に
巻装されステータコアを磁化することによりロータを回
転させる励磁コイルを具備し、前記ステータコアの数を
3、永久磁石の着磁ピッチ角度をPとした場合、ステー
タコアの歯の位置を各々2P/3角度ずらして配置した
ことを特徴とする多相PM型ステッピングモータ。 - 【請求項2】 上記3個のステータコアを巻装するステ
ータコイルが3端子結合され、6個のトランジスタより
なる駆動回路によって上記3個のステータコイルのうち
の2個又は3個が同時にバイポーラ駆動されることを特
徴とする請求項1に記載の多相PM型ステッピングモー
タ。 - 【請求項3】 外周面にN極とS極が交互に着磁された
円筒状の永久磁石からなるロータと、前記ロータの外周
面のN極又はS極に対して一定の空隙を介して対向配置
された歯を持つステータコアと、前記ステータコア内に
巻装されステータコアを磁化することによりロータを回
転させる励磁コイルを具備し、前記ステータコアの数を
n(nは奇数)とし、前記永久磁石の着磁ピッチ角度を
Pとした場合、前記ステータコアの歯の位置を各々2P
/n角度ずらして配置したことを特徴とする多相PM型
ステッピングモータ。 - 【請求項4】 上記ロータをハイブリッド構造としたこ
とを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の多相
PM型ステッピングモータ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22207697A JP3357817B2 (ja) | 1997-08-05 | 1997-08-05 | 多相pm型ステッピングモータ |
US09/129,701 US6153953A (en) | 1997-08-05 | 1998-08-05 | Multi-phase PM-type stepping motor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22207697A JP3357817B2 (ja) | 1997-08-05 | 1997-08-05 | 多相pm型ステッピングモータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1155928A true JPH1155928A (ja) | 1999-02-26 |
JP3357817B2 JP3357817B2 (ja) | 2002-12-16 |
Family
ID=16776752
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22207697A Expired - Fee Related JP3357817B2 (ja) | 1997-08-05 | 1997-08-05 | 多相pm型ステッピングモータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3357817B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005027309A1 (ja) * | 2003-09-16 | 2005-03-24 | Honda Motor Co., Ltd. | クローポール型モータのステータ |
CN100342951C (zh) * | 2002-08-30 | 2007-10-17 | 三菱重工业株式会社 | 分离装置、反应装置、以及生产芳族羧酸的方法 |
US7839042B2 (en) | 2006-06-14 | 2010-11-23 | Shinsei Seiki Co., Ltd | Inductor motor and manufacturing method of inductor motor |
-
1997
- 1997-08-05 JP JP22207697A patent/JP3357817B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100715715B1 (ko) * | 2003-09-16 | 2007-05-08 | 혼다 기켄 고교 가부시키가이샤 | 클로폴형 모터의 스테이터 |
US7466057B2 (en) | 2003-09-16 | 2008-12-16 | Honda Motor Co., Ltd. | Claw pole motor stator |
CN100444500C (zh) * | 2003-09-16 | 2008-12-17 | 本田技研工业株式会社 | 凸极式电动机的定子 |
US7839042B2 (en) | 2006-06-14 | 2010-11-23 | Shinsei Seiki Co., Ltd | Inductor motor and manufacturing method of inductor motor |
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JP3357817B2 (ja) | 2002-12-16 |
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