JPH1155733A - 小規模携帯電話システム - Google Patents
小規模携帯電話システムInfo
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- JPH1155733A JPH1155733A JP9204233A JP20423397A JPH1155733A JP H1155733 A JPH1155733 A JP H1155733A JP 9204233 A JP9204233 A JP 9204233A JP 20423397 A JP20423397 A JP 20423397A JP H1155733 A JPH1155733 A JP H1155733A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 小型、安価な小規模携帯電話システムを実現
する。 【解決手段】 同一の移動端末を収容し得る複数の基地
局を備え、いずれか1個の基地局が、網側と移動端末と
の通信に介在する。複数の基地局が、網側から延出され
ているアナログ加入者回線にパラレルに接続されてい
る。各基地局は、自己が移動端末を収容している場合に
おいて、網側から着信信号があったとき、又は、移動端
末から発呼指令が与えられたときに、アナログ加入者回
線に直流ループを形成させた後、通話状態への移行処理
を行う通話状態移行手段と、自己が移動端末を収容して
いない場合において、アナログ加入者回線に形成された
直流ループを検出したときに、他の基地局が通話状態と
認識する他局通話状態認識手段とを有する。
する。 【解決手段】 同一の移動端末を収容し得る複数の基地
局を備え、いずれか1個の基地局が、網側と移動端末と
の通信に介在する。複数の基地局が、網側から延出され
ているアナログ加入者回線にパラレルに接続されてい
る。各基地局は、自己が移動端末を収容している場合に
おいて、網側から着信信号があったとき、又は、移動端
末から発呼指令が与えられたときに、アナログ加入者回
線に直流ループを形成させた後、通話状態への移行処理
を行う通話状態移行手段と、自己が移動端末を収容して
いない場合において、アナログ加入者回線に形成された
直流ループを検出したときに、他の基地局が通話状態と
認識する他局通話状態認識手段とを有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は小規模携帯電話シス
テムに関し、例えば、公衆網とアナログ加入者回線で接
続された加入者宅内での携帯電話システムに適用し得る
ものである。
テムに関し、例えば、公衆網とアナログ加入者回線で接
続された加入者宅内での携帯電話システムに適用し得る
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、家庭や事務所内においても、親機
(以下、適宜基地局と呼ぶ)及び子機(以下、適宜移動
端末と呼ぶ)でなる小規模携帯電話システムが利用され
るようになりつつある。このような小規模携帯電話シス
テムにおける移動端末としては、例えば、PHS端末の
ような小送信電力のものが適用されており、部屋数が多
い建物などでは1台の基地局で建物内の全域をカバーす
ることは難しい。
(以下、適宜基地局と呼ぶ)及び子機(以下、適宜移動
端末と呼ぶ)でなる小規模携帯電話システムが利用され
るようになりつつある。このような小規模携帯電話シス
テムにおける移動端末としては、例えば、PHS端末の
ような小送信電力のものが適用されており、部屋数が多
い建物などでは1台の基地局で建物内の全域をカバーす
ることは難しい。
【0003】そこで、同一の移動端末を収容し得る複数
の基地局を有する小規模携帯電話システムも既に提案さ
れている。
の基地局を有する小規模携帯電話システムも既に提案さ
れている。
【0004】このような小規模携帯電話システムにおい
ては、複数の基地局に加えて、これら複数の基地局を個
別に収容する(スター状に接続する)と共に、公衆網と
接続されているアナログ加入者回線を収容している交換
機(いずれかの基地局が兼用されて用いられることもあ
る)を備え、この交換機がいずれかの基地局とアナログ
加入者回線との接続や基地局間のハンドオーバ処理など
を担っていた。
ては、複数の基地局に加えて、これら複数の基地局を個
別に収容する(スター状に接続する)と共に、公衆網と
接続されているアナログ加入者回線を収容している交換
機(いずれかの基地局が兼用されて用いられることもあ
る)を備え、この交換機がいずれかの基地局とアナログ
加入者回線との接続や基地局間のハンドオーバ処理など
を担っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
家庭用などの小規模携帯電話システムにおいては、上述
のように、交換機を必要としており、また、交換機と各
基地局とを別個のケーブルによって接続しており、シス
テム全体が複雑なものとなっており、また、高価なもの
となっていた。
家庭用などの小規模携帯電話システムにおいては、上述
のように、交換機を必要としており、また、交換機と各
基地局とを別個のケーブルによって接続しており、シス
テム全体が複雑なものとなっており、また、高価なもの
となっていた。
【0006】そのため、交換機などを用いることなく、
いずれかの基地局とアナログ加入者回線との接続や基地
局間のハンドオーバ処理などを実行できる簡単、安価な
小規模携帯電話システムが望まれている。
いずれかの基地局とアナログ加入者回線との接続や基地
局間のハンドオーバ処理などを実行できる簡単、安価な
小規模携帯電話システムが望まれている。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明は、同一の移動端末を収容し得る複数の基地
局を備え、そのうちのいずれか1個の基地局が、網側と
上記移動端末との通信に介在する小規模携帯電話システ
ムにおいて、(A)上記複数の基地局が、網側から延出
されているアナログ加入者回線にパラレルに接続されて
いると共に、(B)上記各基地局が、(B−1)自己が
上記移動端末を収容している場合において、網側から着
信信号があったとき、又は、上記移動端末から発呼指令
が与えられたときに、上記アナログ加入者回線に直流ル
ープを形成させた後、通話状態への移行処理を行う通話
状態移行手段と、(B−2)自己が上記移動端末を収容
していない場合において、上記アナログ加入者回線に形
成された直流ループを検出したときに、他の基地局が通
話状態と認識する他局通話状態認識手段とを有すること
を特徴とする。以上のような構成とすることにより、複
数の基地局を収容する交換機などを不要とすることがで
き、小型、安価なシステムを実現することができる。
め、本発明は、同一の移動端末を収容し得る複数の基地
局を備え、そのうちのいずれか1個の基地局が、網側と
上記移動端末との通信に介在する小規模携帯電話システ
ムにおいて、(A)上記複数の基地局が、網側から延出
されているアナログ加入者回線にパラレルに接続されて
いると共に、(B)上記各基地局が、(B−1)自己が
上記移動端末を収容している場合において、網側から着
信信号があったとき、又は、上記移動端末から発呼指令
が与えられたときに、上記アナログ加入者回線に直流ル
ープを形成させた後、通話状態への移行処理を行う通話
状態移行手段と、(B−2)自己が上記移動端末を収容
していない場合において、上記アナログ加入者回線に形
成された直流ループを検出したときに、他の基地局が通
話状態と認識する他局通話状態認識手段とを有すること
を特徴とする。以上のような構成とすることにより、複
数の基地局を収容する交換機などを不要とすることがで
き、小型、安価なシステムを実現することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明による小規模携帯電
話システムの一実施形態を図面を参照しながら詳述す
る。
話システムの一実施形態を図面を参照しながら詳述す
る。
【0009】ここで、図1がこの実施形態の小規模携帯
電話システムの全体構成を示すブロック図である。ま
た、図2は、そのうちの各基地局の詳細構成例を示すブ
ロック図である。
電話システムの全体構成を示すブロック図である。ま
た、図2は、そのうちの各基地局の詳細構成例を示すブ
ロック図である。
【0010】図1において、この実施形態の小規模携帯
電話システムは、複数の基地局1−1〜1−nと移動端
末2とからなり、従来のような交換機は存在しない。各
基地局1−1、…、1−nはそれぞれ、公衆網3側から
延出されている単一のアナログ加入者回線4に対してパ
ラレルに接続されている。
電話システムは、複数の基地局1−1〜1−nと移動端
末2とからなり、従来のような交換機は存在しない。各
基地局1−1、…、1−nはそれぞれ、公衆網3側から
延出されている単一のアナログ加入者回線4に対してパ
ラレルに接続されている。
【0011】移動端末2は、従来と同様に機能するもの
である。移動端末2が、例えばPHS端末であれば、基
地局1−1〜1−nとの間でPHSインタフェースに従
って通話信号や制御信号を授受するものである。
である。移動端末2が、例えばPHS端末であれば、基
地局1−1〜1−nとの間でPHSインタフェースに従
って通話信号や制御信号を授受するものである。
【0012】各基地局1−1、…、1−nは、同一の移
動端末2だけを収容し得るものであり、他の移動端末を
収容することはできないものである。各基地局1−1、
…、1−nは、従来とは異なって、公衆網3側から延出
されている単一のアナログ加入者回線4に直接接続され
ているので、従来とは、異なる内部構成や内部機能を有
している。
動端末2だけを収容し得るものであり、他の移動端末を
収容することはできないものである。各基地局1−1、
…、1−nは、従来とは異なって、公衆網3側から延出
されている単一のアナログ加入者回線4に直接接続され
ているので、従来とは、異なる内部構成や内部機能を有
している。
【0013】すなわち、各基地局1−i(iは1〜n)
は、図2に示すように、アナログ加入者回線4を収容し
ている回線トランク10と、移動端末2との通話信号や
制御信号の授受に供する無線部11と、当該基地局1−
iの全体の制御を司る中央処理装置(以下、CPUと呼
ぶ)12とから構成されている。
は、図2に示すように、アナログ加入者回線4を収容し
ている回線トランク10と、移動端末2との通話信号や
制御信号の授受に供する無線部11と、当該基地局1−
iの全体の制御を司る中央処理装置(以下、CPUと呼
ぶ)12とから構成されている。
【0014】回線トランク10は、CPU12の制御下
でアナログ加入者回線4に対して直流ループを形成させ
たりアナログ加入者回線4の極性を反転させたり通話路
を形成させたりする回線状態変化部10aや、CPU1
2の制御下でアナログ加入者回線4に送出するビジート
ーンやPB(プッシュボタン)信号などの制御音信号を
発生するトーン発生部10bや、アナログ加入者回線4
に直流ループが形成されたか、極性が反転されたか、呼
出し音が到来したかなどを検出してCPU12に通知す
る回線状態検出部10cなどを備えている。
でアナログ加入者回線4に対して直流ループを形成させ
たりアナログ加入者回線4の極性を反転させたり通話路
を形成させたりする回線状態変化部10aや、CPU1
2の制御下でアナログ加入者回線4に送出するビジート
ーンやPB(プッシュボタン)信号などの制御音信号を
発生するトーン発生部10bや、アナログ加入者回線4
に直流ループが形成されたか、極性が反転されたか、呼
出し音が到来したかなどを検出してCPU12に通知す
る回線状態検出部10cなどを備えている。
【0015】無線部11は、移動端末2との間で従来と
同様な機能によって通話信号や制御信号を授受するもの
である。なお、全ての基地局1−1〜1−nは、同一の
システム呼出し符号を持ち、移動端末2がどの基地局の
無線ゾーンにいても使用可能な構成となっている。
同様な機能によって通話信号や制御信号を授受するもの
である。なお、全ての基地局1−1〜1−nは、同一の
システム呼出し符号を持ち、移動端末2がどの基地局の
無線ゾーンにいても使用可能な構成となっている。
【0016】CPU12は、後述する図3〜図5に示す
ような呼処理を実行させるように各部を制御するもので
ある。
ような呼処理を実行させるように各部を制御するもので
ある。
【0017】次に、この実施形態の小規模携帯電話シス
テムの動作を図3〜図5のシーケンス図を参照しながら
説明する。ここで、図3は、移動端末2への着信時のシ
ーケンスを示すものであり、図4は、移動端末2からの
発信時のシーケンスを示すものであり、図5は、ハンド
オーバ時のシーケンスを示すものである。
テムの動作を図3〜図5のシーケンス図を参照しながら
説明する。ここで、図3は、移動端末2への着信時のシ
ーケンスを示すものであり、図4は、移動端末2からの
発信時のシーケンスを示すものであり、図5は、ハンド
オーバ時のシーケンスを示すものである。
【0018】まず、公衆網3から移動端末2への着信時
の動作を図3を参照しながら説明する。
の動作を図3を参照しながら説明する。
【0019】公衆網3からアナログ加入者回線4を介し
た加入者への着信は、呼出し信号(リンガ信号)によっ
て加入者宅内に接続された全ての基地局1−1〜1−n
に通知される(ステップ100)。各基地局1−1、
…、1−nはそれぞれ、呼出し信号の到来により着信を
検出し、無線インターフェースにより移動端末2に着呼
を通知する(ステップ101)。
た加入者への着信は、呼出し信号(リンガ信号)によっ
て加入者宅内に接続された全ての基地局1−1〜1−n
に通知される(ステップ100)。各基地局1−1、
…、1−nはそれぞれ、呼出し信号の到来により着信を
検出し、無線インターフェースにより移動端末2に着呼
を通知する(ステップ101)。
【0020】移動端末2は、現在、自端末が属している
無線ゾーンの基地局(ここでは1−1とする)に対して
応答する(ステップ102)。なお、移動端末2は、既
存の移動体通信システムと同様に、例えば、受信電力レ
ベル(RSSI)などによって、現在、自端末が属して
いる無線ゾーンの基地局1−1を認識する。
無線ゾーンの基地局(ここでは1−1とする)に対して
応答する(ステップ102)。なお、移動端末2は、既
存の移動体通信システムと同様に、例えば、受信電力レ
ベル(RSSI)などによって、現在、自端末が属して
いる無線ゾーンの基地局1−1を認識する。
【0021】移動端末2からの応答を受信した基地局1
−1は、アナログ加入者回線4に対し直流ループを形成
することにより、加入者の応答を公衆網3に通知すると
共に、内部に通話路(有線チャネルと無線チャネルとの
接続経路)を設定する(ステップ103)。これによっ
て、移動端末2は基地局1−1を介して公衆網3と通話
状態となる(ステップ105)。
−1は、アナログ加入者回線4に対し直流ループを形成
することにより、加入者の応答を公衆網3に通知すると
共に、内部に通話路(有線チャネルと無線チャネルとの
接続経路)を設定する(ステップ103)。これによっ
て、移動端末2は基地局1−1を介して公衆網3と通話
状態となる(ステップ105)。
【0022】基地局1−1以外の基地局1−2〜1−n
は、基地局1−1が形成した直流ループを検出すること
により、自局以外が応答したことを認識し、他の基地局
が通話中であるという情報を自局内に格納する(ステッ
プ104)。
は、基地局1−1が形成した直流ループを検出すること
により、自局以外が応答したことを認識し、他の基地局
が通話中であるという情報を自局内に格納する(ステッ
プ104)。
【0023】次に、移動端末2から公衆網3への発信時
の動作を図4を参照しながら説明する。
の動作を図4を参照しながら説明する。
【0024】移動端末2は、無線回線を介して相手端末
番号を含むセットアップ信号を、現在、自端末が属して
いる無線ゾーンの基地局(ここでは1−1とする)に送
出する(ステップ200)。
番号を含むセットアップ信号を、現在、自端末が属して
いる無線ゾーンの基地局(ここでは1−1とする)に送
出する(ステップ200)。
【0025】このとき、基地局1−1は、アナログ加入
者回線4に対して直流ループを形成させてこれから発信
動作することを公衆網3に通知する(ステップ20
1)。さらに、基地局1−1は、移動端末2に対して
は、発呼処理を開始したことを返答すると共に、公衆網
3に対しては相手端末番号を例えばPB信号によって送
出する(ステップ202)。
者回線4に対して直流ループを形成させてこれから発信
動作することを公衆網3に通知する(ステップ20
1)。さらに、基地局1−1は、移動端末2に対して
は、発呼処理を開始したことを返答すると共に、公衆網
3に対しては相手端末番号を例えばPB信号によって送
出する(ステップ202)。
【0026】基地局1−1以外の基地局1−2〜1−n
は、基地局1−1が形成した直流ループやその後のPB
信号を検出することにより、自局以外が発呼したことを
認識し、他の基地局が通話中であるという情報を自局内
に格納する(ステップ203)。
は、基地局1−1が形成した直流ループやその後のPB
信号を検出することにより、自局以外が発呼したことを
認識し、他の基地局が通話中であるという情報を自局内
に格納する(ステップ203)。
【0027】公衆網3は、PB信号の受信によって、相
手端末に対して呼出し音を送出すると共に、その呼出し
音をアナログ加入者回線4を介して基地局1−1にも送
出し(他の基地局1−2〜1−nにも到達する)、基地
局1−1は移動端末2に呼出し音を転送する(ステップ
204)。公衆網3は、相手端末が呼出しに応答したと
きに、アナログ加入者回線4の極性を反転して相手端末
が応答したことを基地局1−1に通知する(ステップ2
05)。
手端末に対して呼出し音を送出すると共に、その呼出し
音をアナログ加入者回線4を介して基地局1−1にも送
出し(他の基地局1−2〜1−nにも到達する)、基地
局1−1は移動端末2に呼出し音を転送する(ステップ
204)。公衆網3は、相手端末が呼出しに応答したと
きに、アナログ加入者回線4の極性を反転して相手端末
が応答したことを基地局1−1に通知する(ステップ2
05)。
【0028】このとき、基地局1−1は、通話路を設定
すると共に、移動端末2に相手応答をしたことを通知し
て通話状態に移行する(ステップ206)。
すると共に、移動端末2に相手応答をしたことを通知し
て通話状態に移行する(ステップ206)。
【0029】次に、移動端末2が属する無線ゾーンが切
り替わったハンドオーバ時の動作を図5を参照しながら
説明する。
り替わったハンドオーバ時の動作を図5を参照しながら
説明する。
【0030】移動端末2が通話中に移動することによ
り、収容されていた基地局(ここでは1−1とする)の
無線ゾーンを離れ、他の基地局(ここでは1−2とす
る)の無線ゾーンに到着したときには、移動端末2は再
発呼型ハンドオーバというかたちで基地局1−2に発呼
を通知する(ステップ300)。すなわち、セットアッ
プ信号を、移動先無線ゾーンに係る基地局1−2に通知
する。
り、収容されていた基地局(ここでは1−1とする)の
無線ゾーンを離れ、他の基地局(ここでは1−2とす
る)の無線ゾーンに到着したときには、移動端末2は再
発呼型ハンドオーバというかたちで基地局1−2に発呼
を通知する(ステップ300)。すなわち、セットアッ
プ信号を、移動先無線ゾーンに係る基地局1−2に通知
する。
【0031】基地局1−2は、移動端末2からの再発呼
型ハンドオーバというかたちのセットアップ信号を受信
すると、上述した着信時又は発信時に格納した他の基地
局(1−1;基地局の種類の認識できないが)が通話中
であるという情報から、自局へのハンドオーバがなされ
たことを認識し、アナログ加入者回線4に対して直流ル
ープの形成を行うと共に、自局内にアナログ加入者回線
4との通話路の設定を行い(ステップ301)、セット
アップ動作を実行した旨の応答を移動端末2に送出する
(ステップ302)。
型ハンドオーバというかたちのセットアップ信号を受信
すると、上述した着信時又は発信時に格納した他の基地
局(1−1;基地局の種類の認識できないが)が通話中
であるという情報から、自局へのハンドオーバがなされ
たことを認識し、アナログ加入者回線4に対して直流ル
ープの形成を行うと共に、自局内にアナログ加入者回線
4との通話路の設定を行い(ステップ301)、セット
アップ動作を実行した旨の応答を移動端末2に送出する
(ステップ302)。
【0032】一方、基地局1−1においては、移動端末
2が自局の無線ゾーンを離れたことによって無線の電波
断となったことを検出し、アナログ加入者回線4に対す
る直流ループを復旧する(ステップ303)。
2が自局の無線ゾーンを離れたことによって無線の電波
断となったことを検出し、アナログ加入者回線4に対す
る直流ループを復旧する(ステップ303)。
【0033】なお、今まで通信に介在していた基地局1
−1は、直流ループを復旧後にアナログ加入者回線4の
直流ループの状態を監視する。アナログ加入者回線4
は、上述したように、基地局1−2において移動端末2
がハンドオーバした時点で直流ループが形成されている
ため、基地局1−1がアナログ加入者回線4を復旧した
後でも直流ループは検出される。基地局1−1は、直流
ループを検出することにより移動端末2のハンドオーバ
を認識し、他の基地局(1−2)が通話中であるという
情報を自局内に格納する(ステップ304)。
−1は、直流ループを復旧後にアナログ加入者回線4の
直流ループの状態を監視する。アナログ加入者回線4
は、上述したように、基地局1−2において移動端末2
がハンドオーバした時点で直流ループが形成されている
ため、基地局1−1がアナログ加入者回線4を復旧した
後でも直流ループは検出される。基地局1−1は、直流
ループを検出することにより移動端末2のハンドオーバ
を認識し、他の基地局(1−2)が通話中であるという
情報を自局内に格納する(ステップ304)。
【0034】通話中状態からの切断は、シーケンス図は
省略するが、以下の(1)又は(2)に例示するよう
な、アナログ加入者回線を用いている場合の一般的な方
法に従ってなされる。
省略するが、以下の(1)又は(2)に例示するよう
な、アナログ加入者回線を用いている場合の一般的な方
法に従ってなされる。
【0035】(1)相手端末がオンフックすると、公衆
網3はアナログ加入者回線4に話中音信号を送出し、通
信に介在していた基地局(ここでは1−1とする)はこ
のことを検出することにより、直流ループを解放し、通
話路を遮断するなどの切断動作を行う。
網3はアナログ加入者回線4に話中音信号を送出し、通
信に介在していた基地局(ここでは1−1とする)はこ
のことを検出することにより、直流ループを解放し、通
話路を遮断するなどの切断動作を行う。
【0036】また、通信に介在していない基地局1−2
〜1−nにおいては、直流ループの解放を検出すること
により、他の基地局(1−1)が通話中であるという格
納情報を削除する。
〜1−nにおいては、直流ループの解放を検出すること
により、他の基地局(1−1)が通話中であるという格
納情報を削除する。
【0037】(2)移動端末2がオンフック信号を収容
基地局(ここでは1−1とする)に送出すると、この基
地局1−1はアナログ加入者回線4の直流ループを解放
して切断させ、公衆網3はこれにより切断動作を実行す
る。
基地局(ここでは1−1とする)に送出すると、この基
地局1−1はアナログ加入者回線4の直流ループを解放
して切断させ、公衆網3はこれにより切断動作を実行す
る。
【0038】また、通信に介在していない基地局1−2
〜1−nにおいては、直流ループの解放を検出すること
により、他の基地局(1−1)が通話中であるという格
納情報を削除する。
〜1−nにおいては、直流ループの解放を検出すること
により、他の基地局(1−1)が通話中であるという格
納情報を削除する。
【0039】以上のように、上記実施形態によれば、公
衆網から延出されているアナログ加入者回線に対して、
複数の基地局をパラレルに接続させて、その内の1個の
基地局を介して移動端末が公衆網側と通話し得るように
したので、従来のように、複数の基地局を収容したり、
基地局間でのハンドオーバ機能を担ったりする交換機の
ような設備が必要なく、システム構成を小さく押さえる
ことができ、コストを安価にし得る。
衆網から延出されているアナログ加入者回線に対して、
複数の基地局をパラレルに接続させて、その内の1個の
基地局を介して移動端末が公衆網側と通話し得るように
したので、従来のように、複数の基地局を収容したり、
基地局間でのハンドオーバ機能を担ったりする交換機の
ような設備が必要なく、システム構成を小さく押さえる
ことができ、コストを安価にし得る。
【0040】また、一般家庭等において、一般的なアナ
ログ加入者回線を利用して複数の基地局を設置したシス
テムを実現でき、広大な範囲での移動端末による通話を
低コストの設備によって実現することができる。
ログ加入者回線を利用して複数の基地局を設置したシス
テムを実現でき、広大な範囲での移動端末による通話を
低コストの設備によって実現することができる。
【0041】さらに、基地局の増設に関しても、アナロ
グ加入者回線上にパラレル接続するのみで簡単に応じる
ことができ、その結果、移動端末の行動範囲を広げるこ
とができる。
グ加入者回線上にパラレル接続するのみで簡単に応じる
ことができ、その結果、移動端末の行動範囲を広げるこ
とができる。
【0042】さらにまた、直流ループの形成を監視して
他の基地局の通話状態を認識するようにしているので、
同一のアナログ加入者回線に複数の基地局をパラレルに
接続しても問題となることがない。
他の基地局の通話状態を認識するようにしているので、
同一のアナログ加入者回線に複数の基地局をパラレルに
接続しても問題となることがない。
【0043】なお、上記実施形態は、一般家庭を対象と
したシステムを意識しているが、アナログ加入者回線を
もつ企業等でも適用可能であることは勿論である。
したシステムを意識しているが、アナログ加入者回線を
もつ企業等でも適用可能であることは勿論である。
【0044】また、上記実施形態においては、公衆網か
らの着信時に全ての基地局が移動端末にその旨を通知す
るものを示したが、各基地局が移動端末を収容している
か否かを管理する情報を格納するようにしておき、収容
している旨の情報を格納している基地局が公衆網側から
の着信を移動端末に通知するようにしても良い。
らの着信時に全ての基地局が移動端末にその旨を通知す
るものを示したが、各基地局が移動端末を収容している
か否かを管理する情報を格納するようにしておき、収容
している旨の情報を格納している基地局が公衆網側から
の着信を移動端末に通知するようにしても良い。
【0045】さらに、上記実施形態においては、当該小
規模携帯電話システムに接続されている網が公衆網の場
合を示したが、専用網であっても良く、要は、網側とア
ナログ加入者回線で接続されているものであれば良い。
規模携帯電話システムに接続されている網が公衆網の場
合を示したが、専用網であっても良く、要は、網側とア
ナログ加入者回線で接続されているものであれば良い。
【0046】
【発明の効果】以上のように、本発明の小規模携帯電話
システムによれば、複数の基地局が、網側から延出され
ているアナログ加入者回線にパラレルに接続されている
と共に、各基地局が、自己が移動端末を収容している場
合において、網側から着信信号があったとき、又は、移
動端末から発呼指令が与えられたときに、アナログ加入
者回線に直流ループを形成させた後、通話状態への移行
処理を行う通話状態移行手段と、自己が移動端末を収容
していない場合において、アナログ加入者回線に形成さ
れた直流ループを検出したときに、他の基地局が通話状
態と認識する他局通話状態認識手段とを有するので、複
数の基地局を収容する交換機などを不要とすることがで
き、小型、安価なシステムを実現できる。
システムによれば、複数の基地局が、網側から延出され
ているアナログ加入者回線にパラレルに接続されている
と共に、各基地局が、自己が移動端末を収容している場
合において、網側から着信信号があったとき、又は、移
動端末から発呼指令が与えられたときに、アナログ加入
者回線に直流ループを形成させた後、通話状態への移行
処理を行う通話状態移行手段と、自己が移動端末を収容
していない場合において、アナログ加入者回線に形成さ
れた直流ループを検出したときに、他の基地局が通話状
態と認識する他局通話状態認識手段とを有するので、複
数の基地局を収容する交換機などを不要とすることがで
き、小型、安価なシステムを実現できる。
【図1】実施形態のシステム構成を示すブロック図であ
る。
る。
【図2】実施形態の基地局の内部構成を示すブロック図
である。
である。
【図3】実施形態の移動端末への着信時のシーケンス図
である。
である。
【図4】実施形態の移動端末からの発信時のシーケンス
図である。
図である。
【図5】実施形態の移動端末のハンドオーバ時のシーケ
ンス図である。
ンス図である。
1−1〜1−n…基地局、 2…移動端末、 3…公衆網、 4…アナログ加入者回線。
Claims (2)
- 【請求項1】 同一の移動端末を収容し得る複数の基地
局を備え、そのうちのいずれか1個の基地局が、網側と
上記移動端末との通信に介在する小規模携帯電話システ
ムにおいて、 上記複数の基地局が、網側から延出されているアナログ
加入者回線にパラレルに接続されていると共に、 上記各基地局が、 自己が上記移動端末を収容している場合において、網側
から着信信号があったとき、又は、上記移動端末から発
呼指令が与えられたときに、上記アナログ加入者回線に
直流ループを形成させた後、通話状態への移行処理を行
う通話状態移行手段と、 自己が上記移動端末を収容していない場合において、上
記アナログ加入者回線に形成された直流ループを検出し
たときに、他の基地局が通話状態と認識する他局通話状
態認識手段とを有することを特徴とする小規模携帯電話
システム。 - 【請求項2】 上記各基地局は、 他の基地局が通話状態と認識中に、上記移動端末から発
呼指令が与えられたときに、上記アナログ加入者回線に
直流ループを形成させた後、通話状態への移行処理を行
うハンドオーバ時通話状態移行手段と、 自己が上記移動端末を収容している場合において、上記
移動端末からの電波断を検出したときに、自己が形成し
た上記アナログ加入者回線の直流ループを解放させ、そ
の解放後も直流ループが検出されたことを確認して他の
基地局が通話状態と認識するハンドオーバ時他局通話状
態認識手段とを有することを特徴とする請求項1に記載
の小規模携帯電話システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9204233A JPH1155733A (ja) | 1997-07-30 | 1997-07-30 | 小規模携帯電話システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9204233A JPH1155733A (ja) | 1997-07-30 | 1997-07-30 | 小規模携帯電話システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1155733A true JPH1155733A (ja) | 1999-02-26 |
Family
ID=16487059
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9204233A Pending JPH1155733A (ja) | 1997-07-30 | 1997-07-30 | 小規模携帯電話システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1155733A (ja) |
-
1997
- 1997-07-30 JP JP9204233A patent/JPH1155733A/ja active Pending
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