JPH1154916A - 厚膜多層回路基板 - Google Patents

厚膜多層回路基板

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JPH1154916A
JPH1154916A JP21223697A JP21223697A JPH1154916A JP H1154916 A JPH1154916 A JP H1154916A JP 21223697 A JP21223697 A JP 21223697A JP 21223697 A JP21223697 A JP 21223697A JP H1154916 A JPH1154916 A JP H1154916A
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JP
Japan
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conductor
insulating layer
thick
circuit board
thick film
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JP21223697A
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English (en)
Inventor
Osamu Ohashi
修 大橋
Takuo Nagata
拓男 永田
Takeo Warashina
猛夫 藁科
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Noritake Co Ltd
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Noritake Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 厚膜多層回路基板において絶縁層のビアホー
ル付近の保護層にクラックが発生しない厚膜多層回路基
板を提供する。 【解決手段】 第1導体14のビアランド22の輪郭線
と第2導体18のビアランド24の輪郭線とがセラミッ
ク基板12の面方向において所定値A以上のずれが形成
されるようにずらされていることから、厚み方向におい
て第1導体14のビアランド22と第2導体18のビア
ランド24との重複状態が相互に一致する場合に比較し
て、ビアホール26付近における厚み方向の熱膨張率の
セラミック基板12の面方向位置に対する変化が緩和さ
れるので、ビアホール26付近における保護層20のク
ラックの発生が好適に防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、厚膜印刷により積
層された多層配線の間が絶縁層に形成された貫通穴を介
して接続される厚膜多層回路基板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】混成集積回路の集積度を高めるためなど
を目的として、厚膜印刷を利用して、絶縁基板の一面に
複数種類の電気回路を積層した厚膜多層回路基板が考え
られている。このような厚膜多層回路基板は、たとえ
ば、基板の一面に厚膜材料を用いてスクリーン印刷され
た第1導体、絶縁層、第2導体、および保護層が厚み方
向に順次積層され、その厚み方向において相互に重なる
ように配設されたその第1導体の接続パッドおよび第2
導体の接続パッドが、それら接続パッドの間に位置する
ように上記絶縁層に形成された貫通穴すなわちビアホー
ル(via hole)内に充填された厚膜導電材料を介して相
互に電気的に接続される。
【0003】ところで、上記絶縁層を構成する厚膜材料
は、アルミナなどのセラミック粉から成るフィラーおよ
びガラスフリットの混合物が樹脂および溶剤によって所
定の粘度のペースト状に混練されるものであって、ガラ
スフリットが溶融してフィラーを結合する焼成後の状態
においては基板と同程度の熱膨張率となるように調整さ
れるのが一般的である。また、上記導体を構成する厚膜
材料は、銀、銀−パラジウム、銀−白金、銅などの金属
粉およびガラスフリットの混合物が樹脂および溶剤によ
って所定の粘度のペースト状に混練されるものであっ
て、ガラスフリットが溶融して金属粉を結合する焼成後
の状態においては、金属粉の含有率が高いことから上記
絶縁層よりも大幅に高い熱膨張率となるが、膜厚が10
μm 前後である厚膜導体の一般な使用条件では何らの問
題も生じない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ような厚膜多層回路基板において、特に絶縁層の耐圧を
高めるために厚みを大きくした場合には、上記第2導体
の上側に位置する保護層の表面であって上記ビアホール
の付近にクラックが発生する場合があった。このような
クラックは保護層下の厚膜導体に対する保護を不十分と
し、厚膜多層回路基板の信頼性を損なう一因となり得る
のである。
【0005】本発明は以上の事情を背景として為された
ものであり、その目的とするところは、ビアホール付近
の保護層にクラックが発生しない厚膜多層回路基板を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記の目的
を達成するために種々検討を重ねた結果、上記のクラッ
クは、第1導体および第2導体の一部においてビアホー
ルの面積よりも充分に大きく形成されてそのビアホール
内の厚膜導電材料に積層される接続パッドすなわちビア
ランドの輪郭線が重複している部分に多く発生すること
から、このクラックは、絶縁層と導体の接続パッドおよ
び絶縁層に形成されたビアホール内に充填され厚膜導電
材料との間の厚み方向の熱膨張差に起因する焼成冷却時
の曲げ応力の集中によるものと推定し、上記第1導体お
よび第2導体の一部に形成された接続パッドすなわちビ
アランドの輪郭線を基板の面方向に積極的にずらして、
面方向における熱膨張の変化を緩和すると、前記クラッ
クが好適に防止されるという事実を見いだした。本発明
はかかる知見に基づいて為されたものである。
【0007】すなわち、本発明の要旨とするところは、
基板の一面に厚膜材料を用いてスクリーン印刷された第
1導体、絶縁層、第2導体、および保護層が厚み方向に
順次積層され、その厚み方向において相互に重なるよう
に配設された該第1導体の接続パッドおよび第2導体の
接続パッドが、それら接続パッドの間に位置するように
該絶縁層に形成された貫通穴内に充填され厚膜導電材料
を介して相互に電気的に接続される形式の厚膜多層回路
基板において、前記第1導体の接続パッドの輪郭線と前
記第2導体の接続パッドの輪郭線とを前記基板の面方向
において所定値以上ずらしたことにある。
【0008】
【発明の効果】このようにすれば、第1導体の接続パッ
ドの輪郭線と前記第2導体の接続パッドの輪郭線とが前
記基板の面方向において所定値以上ずらされていること
から、厚み方向において第1導体の接続パッドと第2導
体の接続パッドとの重複状態が相互に一致する場合に比
較して、前記ビアホール付近における厚み方向の熱膨張
率の基板面方向位置に対する変化が緩和されるので、焼
成冷却時の曲げ応力の集中が少なくなり、ビアホール付
近における保護層のクラックの発生が好適に防止され
る。
【0009】
【発明の他の態様】ここで、好適には、上記第1導体の
接続パッドの輪郭線と前記第2導体の接続パッドの輪郭
線との間における基板の面方向のずれAである所定値
は、通常の厚膜印刷における位置ずれよりも充分に大き
い値であり、少なくとも100μm 程度の値とされる。
このような値となるように、第1導体パターンおよび第
2導体パターンが設定されるのである。
【0010】
【発明の好適な実施の形態】以下、本発明の一実施例を
図1および図2に基づいて詳細に説明する。図1は本実
施例の厚膜多層回路基板10の要部を示す平面図であ
り、図2はその厚膜多層配線基板10の要部であって図
1のII−II視断面図である。
【0011】図1および図2において、厚膜多層回路基
板10は、アルミナ、フォルステライト、ステアタイ
ト、ガラスなどにより構成されるセラミック基板12の
上に、複数種類の厚膜材料が複数回のスクリーン印刷に
よって順次多層印刷され且つ焼成されることにより構成
されたものである。セラミック基板12の一面上には、
導電性厚膜材料から構成されて所定の回路パターンを有
する第1導体14、絶縁性厚膜材料から構成されるとと
もに充分な耐圧性能を備えるためにその第1導体14の
厚みの4〜6倍程度の厚みを有する絶縁層16、導電性
厚膜材料から構成されて所定の回路パターンを有する第
2導体18、それら第1導体14および第2導体18を
電気的或いは化学的に保護するために低融点ガラス材料
から構成された保護層20が順次積層されることにより
多層構造の厚膜回路が構成されている。
【0012】上記第1導体14の一部には層間接続のた
めの接続パッドすなわち矩形のビアランド22が形成さ
れているとともに、第2導体18の一部にも層間接続の
ための接続パッドすなわち矩形のビアランド24が形成
されている。また、それらビアランド22および24間
に位置する部分の上記絶縁層16には、それらビアラン
ド22および24よりも充分に小さな矩形の貫通穴すな
わちビアホール26が設けられており、そのビアホール
26内に充填された充填導体28を介して、上記第1導
体14および第2導体が相互に接続されている。
【0013】上記セラミック基板12の熱膨張係数はた
とえばアルミナであるときに7.5×10-6/°C程度
であるのに対し、上記絶縁層16の熱膨張係数は6.5
×10-6/°C程度に設定されているが、上記第1導体
14、第2導体18、充填導体28の熱膨張係数はたと
えば16×10-6/°C程度であり、また、上記保護層
20の熱膨張係数はたとえば8.1×10-6/°C程度
である。なお、図1において、最上層の保護層20は着
色されてはいるもののやや光透過性を備えているために
第2導体18は実線で示されている。その第2導体18
および絶縁層16はたとえば銀色および白色の非光透過
性であるために第2導体18或いは絶縁層16の下側に
位置する充填導体28或いは第1導体14は平面視にお
いて認識できないが、その存在を示すために破線および
1点鎖線で示されている。
【0014】図1および図2に示されるように、第1導
体14の一部に形成された矩形のビアランド22と第2
導体の一部に形成された矩形のビアランド24とは、上
記充填導体28および絶縁層16を介して相互に積層さ
れているが、上記ビアランド22の輪郭線は、平面視に
おいて上記ビアランド24と一致させられておらず、そ
の矩形のビアランド24に比較して、全周にわたって大
きく形成されており、ビアランド22の輪郭線とビアラ
ンド24の輪郭線との間にそれらのずれAが積極的に設
けられている。このずれAは、少なくとも100μm 以
上、好ましくは150〜300μm 程度の値であり、一
般のスクリーン印刷のばらつきよりは充分に大きい値で
ある。クラックの防止のためには大きい程良いが、大き
過ぎると、配線密度或いは集積度を低下させることにな
る。
【0015】上記のように構成された厚膜多層回路基板
10は、たとえば図3に示す工程が実施されることによ
り製造される。図3において、第1導体印刷工程30で
は、銀、銀−パラジウム、銀−白金、銅等の導電体とし
て機能する金属粉、結合材として機能するガラスフリッ
ト、所定粘度のペースト状とするための樹脂および溶剤
などが混合されたペースト状の導電性厚膜材料を用いて
スクリーン印刷が行われることによりセラミック基板1
2の一面に所定の回路パターンを有し且つ図4の(a) に
示すパターンのビアランド22を有する第1導体14が
印刷され、続く第1導体焼成工程32においてその第1
導体14が図示しない厚膜焼成炉を用いて上記ガラスフ
リットを溶融させる温度たとえば800乃至900°C
程度の温度で焼成される。これにより、たとえば10μ
m 程度の第1導体14がセラミック基板12に固着され
る。上記第1導体印刷工程30および第1導体焼成工程
32は下層導体形成工程として機能している。
【0016】次いで、絶縁層(1層目)印刷工程34で
は、アルミナ等のフィラーとして機能するセラミック
粉、結合材として機能するガラスフリット、所定粘度の
ペースト状とするための樹脂および溶剤などが混合され
たペースト状の絶縁性厚膜材料を用いてスクリーン印刷
が行われることにより、上記第1導体14の上側に図4
の(b) に示すビアホール26を有する絶縁層16がその
ビアホール26の中心点と前記ビアランド22の中心点
とが一致するように第1導体14の上に印刷され、続く
絶縁層(1層目)焼成工程36においてその絶縁層16
が上記ガラスフリットを溶融させる温度たとえば800
乃至900°C程度の温度で焼成される。また、絶縁層
(2層目)印刷工程38および絶縁層(2層目)焼成工
程36が上記と同様に繰り返されることにより、上記絶
縁層16の厚みが大きくされる。図2に示す絶縁層16
の破線はこの2層目までの厚みを示している。
【0017】続く充填導体印刷工程42では、前記第1
導体14と同様のペースト状の導電性厚膜材料を用いて
スクリーン印刷が行われることにより、上記絶縁層16
のビアホール26内に充填導体28が充填され、次い
で、充填導体焼成工程44では、その充填導体28が第
1導体焼成工程32と同様に焼成される。この充填導体
28は、上記ビアホール26と同様の矩形パターンに形
成されている。充填導体印刷工程42および充填導体焼
成工程44が充填導体形成工程として機能している。
【0018】さらに、絶縁層(3層目)印刷工程46お
よび絶縁層(3層目)焼成工程48が上記絶縁層(1層
目)印刷工程34および絶縁層(1層目)焼成工程36
と同様に繰り返されることにより、図4の(d) に示すビ
アホール26を有するパターンで形成されることによ
り、上記絶縁層16の厚みがさらに増加され、最終厚み
すなわち絶縁層(3層目)焼成工程48による焼成後の
厚みが50μm 程度とされる。上記絶縁層(1層目)印
刷工程34および絶縁層(1層目)焼成工程36、絶縁
層(2層目)印刷工程38および絶縁層(2層目)焼成
工程40、および絶縁層(3層目)印刷工程46および
絶縁層(3層目)焼成工程48が、絶縁層形成工程とし
て機能している。
【0019】そして、第2導体印刷工程50では、前記
第1導体印刷工程30と同様のペースト状の導電性厚膜
材料を用いてスクリーン印刷が行われることにより上記
絶縁層16の上に所定の回路パターンを有する第2導体
18が図4の(e) に示すそのビアランド24の中心点が
前記ビアランド22の中心点と一致し且つその輪郭線が
互いに平行となる位置に形成され、第2導体焼成工程5
2においてその第2導体18が上記ガラスフリットを溶
融させる温度で焼成される。これにより、たとえば10
μm 程度の第2導体18が絶縁層16の上に固着され
る。上記第2導体印刷工程50および第2導体焼成工程
52は、最上層導体形成工程として機能している。
【0020】そして、保護層印刷工程54では、硼珪酸
鉛系ガラスなどの所謂低融点ガラスから成るガラスフリ
ット、所定粘度のペースト状とするための樹脂および溶
剤などが混合されたペースト状の厚膜ガラス材料を用い
てスクリーン印刷が行われることにより、上記第2導体
18の上側に保護層20が印刷され、続く保護層焼成工
程56においてその保護層20が上記ガラスフリットを
溶融させる温度たとえば500乃至700°C程度の温
度で焼成される。これにより、第1導体14および第2
導体18などから成る厚膜多層回路が電気的或いは化学
的に保護されるようになっている。上記保護層印刷工程
54および保護層焼成工程56は、保護層形成工程とし
て機能している。
【0021】上述のように本実施例の厚膜多層回路基板
10によれば、第1導体14のビアランド(接続パッ
ド)22の輪郭線と第2導体18のビアランド(接続パ
ッド)24の輪郭線とがセラミック基板12の面方向に
おいて所定値以上のずれAが形成されるようにずらされ
ていることから、厚み方向において第1導体14のビア
ランド22と第2導体18のビアランド24との重複状
態が相互に一致する場合に比較して、ビアホール26付
近における厚み方向の熱膨張率のセラミック基板12の
面方向位置に対する変化が緩和されるので、ビアホール
26付近における保護層20のクラックの発生が好適に
防止される。
【0022】因みに、図5および図6は、ビアランド2
2の輪郭線とビアランド24の輪郭線との重複状態が相
互に一致する従来の厚膜多層回路基板を示す図1および
図2に相当する図である。なお、図4および図5におい
て前述の実施例と共通する部分には同一の符号を付して
説明を省略する。また、上記図4においては重なり構造
の理解を容易とするためにビアランド22の輪郭線とビ
アランド24とが僅かにずらして示されている。
【0023】上記図5および図6に示すように、ビアラ
ンド22の輪郭線とビアランド24との相互に一致して
重複する場合には、基板10の面方向において第1導体
14および第2導体18のない場所たとえばP1と、第
1導体14および第2導体18が積層されている場所P
2との間において厚み方向の熱膨張係数が急に変化し、
それが図1および図2に比較して大きい。このため、た
とえば保護膜焼成工程56の冷却工程において保護膜2
0の融点を下回ってその保護膜20が固化した後におい
て厚み方向の熱収縮が発生したとき、上記ビアランド2
2の輪郭線とビアランド24の輪郭線とが相互に一致し
て重複する場所に沿って焼成冷却時の曲げ応力が集中し
てクラック60が発生するのである。これに対し、図1
および図2に示すように、ビアランド22の輪郭線とビ
アランド24との間のずれAが積極的に設けられている
場合には、基板10の面方向において第1導体14およ
び第2導体18のない場所たとえばP1と、第1導体1
4および第2導体18が積層されている場所P2との間
に、第1導体14だけが存在する場所P3が設けられる
ため、場所P1とP2との間における厚み方向の熱膨張
率の変化が緩和されているのである。
【0024】以上、本発明の一実施例を図面を用いて説
明したが、本発明はその他の態様においても適用され
る。
【0025】たとえば、前述の実施例の厚膜多層回路基
板10において、第1導体14のビアランド22の輪郭
線、第2導体18のビアランド24の輪郭線、およびビ
アホール26は、それぞれ矩形となるように形成されて
いたが、丸形など、他の形状であっても差し支えない。
導体14のビアランド22の輪郭線に対して大きく形成
されていてもよい。
【0026】また、前述の実施例の厚膜多層回路基板1
0において、第1導体14のビアランド22の輪郭線
は、第2導体18のビアランド24の輪郭線に対して、
ずれ量Aだけ大きく形成されていたが、反対に、第2導
体18のビアランド24が第1導体14のビアランド2
2の輪郭線に対してたとえば上記ずれ量Aだけ大きく形
成されていてもよいし 第1導体14のビアランド22
の輪郭線を構成する4辺が、第2導体18のビアランド
24の輪郭線の内側およぼ外側へ交互にずらされていて
も差し支えない。要するに、第1導体14のビアランド
22の輪郭線が第2導体18のビアランド24の輪郭線
に対してクラック60が発生しない程度にずらされてい
ればよいのである。
【0027】また、前述の実施例において、第1導体1
4のビアランド22の輪郭線と第2導体18のビアラン
ド24の輪郭線とは、それらの全周に亘ってずれAが設
けられていたが、クラック60の発生が問題となる場所
だけ、適宜設けられていても差し支えない。
【0028】また、前述の実施例の厚膜多層回路基板1
0には、第1導体14と第2導体18とにより構成され
た厚膜多層配線が設けられていたが、さらに他の導体が
積層されていても差し支えない。
【0029】また、前述の図3に示す工程において、各
印刷工程毎に焼成工程が設けられていたが、互いに同様
な焼成条件であれば、複数の厚膜、たとえば第1導体1
4、絶縁層16、第2導体18のうちの2以上の膜が同
時に焼成されても差し支えない。
【0030】なお、上述したのはあくまでも本発明の一
実施例であり、本発明はその趣旨をその主旨を逸脱しな
い範囲において種々の変更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である厚膜多層回路基板の要
部を示す平面図である。
【図2】図1の実施例の厚膜多層回路基板において積層
構造を説明する要部断面図である。
【図3】図1の実施例の厚膜多層回路基板の製造工程の
要部を説明する工程図である。
【図4】図3の工程において用いられる印刷パターンを
それぞれ示す図であって、(a)は第1導体のビアランド
のパターン、(b) はその上に印刷される絶縁層のビアホ
ールのパターン、(c) はそのビアホール内に印刷される
充填導体のパターン、(d) はその上に印刷される絶縁層
のビアホールのパターン、(e) は第2導体のビアランド
のパターンをそれぞれ示している。
【図5】下層導体のビアランドと上層導体のビアランド
との間にずれが設けられていない従来の厚膜多層回路基
板の要部を説明する平面図であって、図1に相当する図
である。
【図6】図4の従来の厚膜多層回路基板の積層構造を説
明する要部断面図であって、図2に相当する図である。
【符号の説明】
10:厚膜多層回路基板 12:セラミック基板(基板) 14:第1導体 16:絶縁層 18:第2導体 20:保護層 22、24:ビアランド(接続パッド) 26:ビアホール(貫通穴)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藁科 猛夫 三重県松阪市広陽町20番地 松阪ノリタケ 株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の一面に厚膜材料を用いてスクリー
    ン印刷された第1導体、絶縁層、第2導体、および保護
    層が厚み方向に順次積層され、該厚み方向において相互
    に重なるように配設された該第1導体の接続パッドおよ
    び第2導体の接続パッドが、それら接続パッドの間に位
    置するように該絶縁層に形成された貫通穴内に充填され
    た厚膜導電材料を介して相互に電気的に接続される形式
    の厚膜多層回路基板において、 前記第1導体の接続パッドの輪郭線と前記第2導体の接
    続パッドの輪郭線とを前記基板の面方向において所定値
    以上ずらしたことを特徴とする厚膜多層回路基板。
JP21223697A 1997-08-06 1997-08-06 厚膜多層回路基板 Pending JPH1154916A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108495455A (zh) * 2018-03-23 2018-09-04 武汉华星光电半导体显示技术有限公司 连接组件及显示装置
JP2021019131A (ja) * 2019-07-22 2021-02-15 株式会社伸光製作所 プリント配線板

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CN108495455A (zh) * 2018-03-23 2018-09-04 武汉华星光电半导体显示技术有限公司 连接组件及显示装置
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