JPH1154527A - 電界効果トランジスタおよびその製造方法 - Google Patents

電界効果トランジスタおよびその製造方法

Info

Publication number
JPH1154527A
JPH1154527A JP9205051A JP20505197A JPH1154527A JP H1154527 A JPH1154527 A JP H1154527A JP 9205051 A JP9205051 A JP 9205051A JP 20505197 A JP20505197 A JP 20505197A JP H1154527 A JPH1154527 A JP H1154527A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
side wall
wall surface
effect transistor
region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9205051A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Hara
直紀 原
Shuichi Tanaka
秀一 田中
Masahiko Takigawa
正彦 滝川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP9205051A priority Critical patent/JPH1154527A/ja
Priority to US08/998,894 priority patent/US5900641A/en
Publication of JPH1154527A publication Critical patent/JPH1154527A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L29/00Semiconductor devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching and having potential barriers; Capacitors or resistors having potential barriers, e.g. a PN-junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/68Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor controllable by only the electric current supplied, or only the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched
    • H01L29/76Unipolar devices, e.g. field effect transistors
    • H01L29/772Field effect transistors
    • H01L29/80Field effect transistors with field effect produced by a PN or other rectifying junction gate, i.e. potential-jump barrier
    • H01L29/812Field effect transistors with field effect produced by a PN or other rectifying junction gate, i.e. potential-jump barrier with a Schottky gate

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Junction Field-Effect Transistors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 化合物半導体電界効果トランジスタにおい
て、ソース電極からゲート電極へのリーク電流を抑圧す
る。 【解決手段】 チャネル層と、ソース電極と、ドレイン
電極と、前記チャネル層上、前記ソース電極と前記ドレ
イン電極との間に形成された高抵抗層と、前記高抵抗層
上に形成されたゲート電極とを備えた電界効果トランジ
スタにおいて、前記高抵抗層を、前記ソース電極の側の
第1の側壁面と、前記ドレイン電極の側の第2の側壁面
とにより画成し、少なくとも前記第1の側壁面を、前記
ソース電極から離間させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般に半導体装置に
関し、特にゲート電極へのリーク電流を抑制できる化合
物電界効果半導体装置の構造に関する。化合物半導体装
置は活性部にキャリアの有効質量が小さい化合物半導体
を使った高速半導体装置であり、HEMTやMESFE
T等の電界効果素子は、高周波用途において広く使われ
ている。
【0002】かかる高周波用途の化合物半導体電界効果
素子ではソース抵抗が低いことが高速動作をするために
望ましく、このためソース領域とゲート領域の間の距離
を可能な限り短縮するのが望ましい。しかし、ソース−
ゲート領域間の距離が短い半導体装置では、ゲート電極
下に形成されるチャネル領域を通過する電流の一部がゲ
ート電極にリークしてしまう問題が生じる。
【0003】
【従来の技術】図10は、従来の典型的な化合物半導体
電界効果トランジスタ(FET)10の例を示す。図1
0を参照するに、FET10は半絶縁性基板11上に形
成されたいわゆるドープドチャネルトランジスタであ
り、前記基板11上にMOVPE法等によりエピタキシ
ャルに形成された化合物半導体よりなるチャネル層12
と、前記チャネル層12上に形成され、キャリアを前記
チャネル層12中に閉じ込めるバリア層13と、前記バ
リア層13上に形成され、トランジスタ10のしきい値
電圧が所望値になるように厚さを設定されたスペーサ層
14と、前記スペーサ層14上に形成されたエッチング
ストッパ層15と、前記エッチングストッパ層15上に
形成されたキャップ層16と、さらに前記キャップ層1
6上に形成された絶縁膜17とを含み、前記絶縁膜およ
び前記キャップ層16中には、前記エッチングストッパ
層15表面を露出する開口部16Aが、トランジスタ1
0のチャネル領域に対応して形成される。
【0004】前記絶縁膜17上には、前記開口部16A
を埋めるようにゲート電極18が、開口部16Aにおい
て前記エッチングストッパ層15に接するように形成さ
れ、また、前記ゲート電極18の左右には、前記キャッ
プ層16から基板11に到達するN+ 型の拡散領域19
A,19Bがソース領域およびドレイン領域として形成
され、前記キャップ層16上には、前記拡散領域19
A,19Bとそれぞれオーミックコンタクトするソース
電極20Aおよびドレイン電極20Bが形成される。
【0005】かかる構成のドープドチャネルトランジス
タでは、前記チャネル層12上に層14,15を介して
キャップ層16を形成することにより、チャネル層12
への表面空乏層の侵入およびこれに伴うチャネル層12
からのキャリアの排除の問題を回避することができる。
また、前記開口部16Aを形成する際にエッチングスト
ッパ層15を形成することにより、開口部16Aの深
さ、換言すると、チャネル層12と前記開口部16Aを
埋めるゲート電極18との距離が、所望の通りに正確に
設定できる。キャップ層16は、ソース電流がゲート電
極18にリークしないように、非ドープ化合物半導体に
より形成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】かかるドープドチャネ
ルトランジスタにおいて、ソース抵抗を低減するために
ソース領域19Aとゲート領域18の間隔を減少させる
と、キャップ層16が高抵抗の非ドープ化合物半導体よ
り形成されていても、ゲート電極18がソース領域19
Aに接近してしまうため、特にチャネル層12にキャリ
アを誘起するためにゲート電極18に高いゲート電圧を
印加した場合、ゲート電極18に実質的なリーク電流が
流れてしまう問題が避けられない。また同様な問題は、
図11に示すキャップ層16の両側にソース電極20A
およびドレイン電極20Bを配置し、ソース電極20A
あるいはドレイン電極20Bとチャネル層12との距離
を減少させた構成のドープドチャネルトランジスタ1
0’においても、また同様なゲート構造を有するHEM
TやMESFET等のFETにおいても発生する。ただ
し、図11中、図10に対応する部分には同一の参照符
号を付し、説明を省略する。
【0007】このため、従来の化合物半導体FETで
は、かかるゲート電極へのリーク電流の問題のため、ゲ
ート−ソース間の距離、従ってソース抵抗を十分に減少
させることが出来なかった。そこで、本発明は上記の課
題を解決した新規で有用な化合物半導体FET構造を提
供することを概括的課題とする。
【0008】本発明のより具体的な課題は、ゲート−ソ
ース間の距離を短縮した場合にもゲート電極へのソース
領域からのリーク電流を効果的に抑止でき、高速動作す
る化合物半導体FET構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題
を、請求項1に記載したように、キャリアを通過させる
チャネル層と、前記チャネル層中にキャリアを注入する
ソース電極と、前記チャネル層中を通過したキャリアを
回収するドレイン電極と、前記チャネル層上、前記ソー
ス電極と前記ドレイン電極との間に形成された高抵抗層
と、前記高抵抗層に設けられた開口内に形成され、前記
チャネル層を通過するキャリアを制御するゲート電極と
を備えた電界効果トランジスタにおいて、前記高抵抗層
は、前記ソース電極の側の第1の側壁面と、前記ドレイ
ン電極の側の第2の側壁面とにより画成されており、少
なくとも前記第1の側壁面は、前記ソース電極から離間
していることを特徴とする電界効果トランジスタによ
り、または請求項2に記載したように、さらに、前記第
2の側壁面も前記ドレイン電極から離間していることを
特徴とする請求項1記載の電界効果トランジスタによ
り、または請求項3に記載したように、前記高抵抗層
は、前記チャネル層に対してエピタキシャルに形成され
ていることを特徴とする請求項1または2記載の電界効
果トランジスタにより、または請求項4に記載したよう
に、前記チャネル層の一部には、前記ソース電極および
前記ドレイン電極に対応して第1および第2の拡散領域
がそれぞれ形成され、前記ソース電極は、前記第1の拡
散領域にコンタクトし、しかも前記第1の側壁面から離
間したソース電極を含み、前記ドレイン電極は、前記第
2の拡散領域にコンタクトし、しかも前記第2の側壁面
から離間したドレイン電極を含み、前記第1の拡散領域
は、前記チャネル層中、前記ソース電極と前記第1の側
壁面との間の領域にも形成されており、前記第2の拡散
領域は、前記チャネル層中、前記ドレイン電極と前記第
2の側壁面との間の領域にも形成されていることを特徴
とする請求項1〜3のうち、いずれか一項記載の電界効
果トランジスタにより、または請求項5に記載したよう
に、前記チャネル層上には、前記チャネル層のバンドギ
ャップよりも大きいバンドギャップを有するバリア層が
エピタキシャルに形成されており、前記高抵抗層は、前
記バリア層の上に形成されていることを特徴とする請求
項1〜4のうち、いずれか一項記載の電界効果トランジ
スタにより、または請求項6に記載したように、前記チ
ャネル層は、通過するキャリアの極性の導電型のドーパ
ントを含み、前記バリア層は実質的にドーパントを含ま
ないことを特徴とする請求項5記載の電界効果トランジ
スタにより、または請求項7に記載したように、前記チ
ャネル層は、通過するキャリアの極性の導電型のドーパ
ントを含み、前記高抵抗層は、その表面部分を除いて実
質的にドーパントを含まないことを特徴とする請求項5
記載の電界効果トランジスタにより、または請求項8に
記載したように、前記チャネル層は、実質的にドーパン
トを含まず、前記バリア層は前記チャネル層を通過する
キャリアの極性の導電型のドーパントを含み、前記チャ
ネル層中には、前記バリア層との境界面に沿って2次元
キャリアガスが形成されることを特徴とする請求項5記
載の電界効果トランジスタにより、または請求項9に記
載したように、前記チャネル層は、通過するキャリアの
極性の導電型のドーパントを含むことを特徴とする、請
求項1〜4のうち、いずれか一項記載の電界効果トラン
ジスタにより、または請求項10に記載したように、電
界効果トランジスタの製造方法において、チャネル層を
含む半導体層状構造体上に、実質的にドーパントを含ま
ない高抵抗半導体層を、エピタキシャルに成長する工程
と、前記高抵抗半導体層上に、前記電界効果トランジス
タのチャネル領域に対応して、レジストパターンを形成
する工程と、前記レジストパターンをマスクに前記高抵
抗半導体層をパターニングし、第1の側壁面と、これに
対向する第2の側壁面とにより画成された高抵抗パター
ンを形成する工程と、前記レジストパターンをマスク
に、前記半導体層状構造体中にドーパントを導入し、前
記高抵抗パターンの前記第1の側壁面に隣接してソース
領域を、また前記高抵抗パターンの前記第2の側壁面に
隣接して、ドレイン領域を形成する工程と、前記ソース
領域およびドレイン領域上に、それぞれソース電極およ
びドレイン電極を形成する工程とを含むことを特徴とす
る電界効果トランジスタの製造方法により、または請求
項11に記載したように、電界効果トランジスタの製造
方法において、チャネル層を含む半導体層状構造体上
に、実質的にドーパントを含まない高抵抗半導体層を、
エピタキシャルに成長する工程と、前記高抵抗半導体層
上に、前記電界効果トランジスタのチャネル領域に対応
して、レジストパターンを形成する工程と、前記レジス
トパターンをマスクに、前記半導体層状構造体中にドー
パントを導入し、前記レジストパターンの一の側に隣接
してソース領域を、また前記レジストパターンの他の側
に隣接して、ドレイン領域を形成する工程と、前記ソー
ス領域およびドレイン領域の形成の後、前記レジストパ
ターンをマスクに前記高抵抗半導体層をパターニング
し、第1の側壁面と、これに対向する第2の側壁面とに
より画成された高抵抗パターンを形成する工程と、前記
ソース領域およびドレイン領域上に、それぞれソース電
極およびドレイン電極を形成する工程とを含むことを特
徴とする電界効果トランジスタの製造方法により、解決
する。
【0010】本発明によれば、前記高抵抗層が、前記ソ
ース電極あるいはドレイン電極から離間して形成される
ため、ソース−ドレイン間の距離を短縮しても、ソース
電極からゲート電極にリーク電流が流れるのが効果的に
抑止される。このため、本発明による電界効果トランジ
スタでは、ゲート電極へのリーク電流の問題を回避しな
がら、同時にソース抵抗を減少させ、動作速度を向上さ
せることが可能になる。
【0011】
【発明の実施の形態】
[第1実施例]図1は、本発明の第1実施例によるドー
プドチャネルトランジスタ30の構成を示す。図1を参
照するに、トランジスタ30は半絶縁性GaAs基板3
1上に形成されており、基板31上に形成された厚さが
約50nmの非ドープGaAsよりなるバッファ層32
と、前記バッファ層33上に形成された、厚さが約15
nmのn型InGaAsチャネル層33と、前記チャネ
ル層33上に形成された、厚さが約25nmの非ドープ
AlGaAsバリア層34と、前記バリア層上に形成さ
れた厚さが約10nmの非ドープGaAsスペーサ層3
5と、前記スペーサ層35上に形成された、厚さが約3
nmの非ドープAlGaAsエッチングストッパ層36
とより構成される半導体層状構造体300を含み、前記
層状構造体300上には、形成されるトランジスタ30
のチャネル領域に略対応して、非ドープGaAsよりな
る高抵抗層37が、約150nmの厚さに形成される。
ただし、上記InGaAsチャネル層33は組成In
0.2 Ga0.8 Asを有し、7.5×1017cm-3のキャ
リア濃度にドープされ、一方、AlGaAsバリア層3
4は組成Al0.5 Ga0.5 Asを有する。また、エッチ
ングストッパ層36は、組成Al0.25Ga0.75Asを有
する。
【0012】前記高抵抗層37中には、前記エッチング
ストッパ層36を露出するコンタクトホール37Aが形
成され、層37上には、前記コンタクトホール37Aを
埋めるように、Al等よりなるゲート電極38が形成さ
れる。また、前記高抵抗層37は第1の側壁面371
第2の対向する側壁面372 とにより画成され、前記層
状構造体中には、前記高抵抗層37に側壁面371 にお
いて隣接する側に、Siをドープした第1のn型拡散領
域311 が、また前記高抵抗層37に前記側壁面372
において隣接する側に、同様にSiをドープした第2の
n型拡散領域312 が、それぞれソース領域およびドレ
イン領域として、いずれも基板31にまで到達するよう
に形成される。さらに、前記層状構造体上には、前記拡
散領域311 上に、前記高抵抗層37の側壁面371
ら離間して、AuGe/Au構造を有するオーミック電
極391 が、また前記拡散領域312 上に、前記高抵抗
層37の側壁面372 から離間して、同様にAuGe/
Au構造を有するオーミック電極392 が、それぞれソ
ース電極およびドレイン電極として形成される。
【0013】さらに、前記側壁面371 ,372 を含む
前記高抵抗層37の露出表面は、厚さが300nm程度
のSiO2 あるいはSiN等の絶縁膜40により覆われ
る。図2(A)は、図1の構造のトランジスタ30にお
いて、ソース−ドレイン間に3.5Vの電圧を印加し、
ゲート−ソース間電圧Vgsを0から2.5Vの間で変化
させた場合に得られるソース−ドレイン間電流Idsの最
大値Ifmaxを、図11に示す従来のトランジスタ10’
と比較して示す。ただし、図2(A)中、△は図1のト
ランジスタ30においてゲート長を0.7μmとした場
合を、また○は同じトランジスタ30においてゲート長
を1.1μmとした場合を、一方、▲は図11の従来の
トランジスタ10’においてゲート長を0.7μmとし
た場合を、さらに●は同じ従来のトランジスタ10’に
おいてゲート長を1.1μmとした場合を示す。一方、
図1(A)中の横軸Lsは、図3(A),(B)の概略
図に示すように、ソース拡散領域とゲート電極との距離
を表す。ただし、図3(A)の構造は図11のトランジ
スタ10’に、また図3(B)の構造は図1のトランジ
スタ10に対応する。
【0014】図2(A)より明らかなように、本発明の
トランジスタ30では、ソース−ドレイン間電流の最大
値Ifmaxが従来の構造のトランジスタよりも大きく、ソ
ース抵抗が減少していることがわかる。また、前記距離
Lsを減少させることにより、ソース抵抗が減少し、I
fmaxが増大するのがわかるが、前記距離Lsを0.5μ
m程度まで減少させても、ゲート電極へのリークによる
ソース−ドレイン電流の減少は見られない。
【0015】図2(B)は、図1のトランジスタ30に
おいて、ソース−ドレイン間を3.5Vで駆動した場合
にソース電極391 からゲート電極へリークするリーク
電流Igsが0.5μA/μmとなるゲート電圧Vfを、
図11の従来のトランジスタ10’と比較して示す。た
だし、図2(B)中、横軸は、図2(A)と同様に、ソ
ース拡散領域とゲート電極との距離Lsを表す。
【0016】図2(B)を参照するに、リーク電流Igs
が前記0.5μA/μmとなるゲート電圧Vfは、本発
明のトランジスタ30では従来のトランジスタ10’よ
りも実質的に高くなっており、これは本発明のトランジ
スタ30では、従来のトランジスタ10’よりもリーク
電流が流れにくくなっていることを意味している。図1
のトランジスタ30では、前記ソース電極391 と高抵
抗層37、あるいは前記ドレイン電極392 と高抵抗層
37との隙間に対応する部分が拡散領域311 あるいは
312 としてドープされており、またチャネル領域も、
エピタキシャルに形成された高抵抗層37により覆われ
ているため、チャネル層33中への表面空乏層の侵入は
実質的に生じない。このことは、トランジスタ30が特
にエンハンスドモードのトランジスタである場合に、本
発明が特に有効であることを示している。ただし、本発
明はエンハンスドモードトランジスタに限定されるもの
ではない。 [第2実施例]図4(A),(B)および図5(C),
(D)は、本発明の第2実施例による、前記図1のトラ
ンジスタ30の製造工程の一部を示す。ただし、先に説
明した部分に対応する部分は同一の参照符号で示し、説
明を省略する。
【0017】図4(A)を参照するに、前記GaAs基
板31上に、半導体層32〜36を堆積した後、得られ
た半導体層状構造体300上に、非ドープGaAsより
なる半導体層370を、例えば約150nmの厚さに堆
積し、さらに図4(B)の工程で、前記半導体層370
上に、レジストパターン371をフォトリソグラフィに
より形成する。
【0018】次に、図5(C)の工程で、前記レジスト
パターン371をマスクに、前記半導体層370をドラ
イエッチングし、前記GaAs高抵抗層37を形成す
る。さらに、図5(C)の工程では、同じレジストパタ
ーン371をマスクにSi+ のイオン注入を、典型的に
は加速電圧を約30keVで4×1013cm-2程度のド
ーズで実行し、前記拡散領域311 および312 を形成
する。
【0019】さらに、前記レジストパターン371を除
去した後、公知の方法に従って、前記ゲート電極38を
前記高抵抗層37上に形成する。図4(A)〜図5
(D)の方法では、イオン注入を比較的低い加速電圧で
実行できるため、形成される拡散領域311 ,312
形状を比較的正確に制御でき、このため形成されるトラ
ンジスタのソース領域とドレイン領域との間隔を、問題
なく短縮することができる。一方、かかる方法では、前
記図5(D)の工程においてイオン注入に引き続いて熱
処理を行う場合(典型的には850°Cで15秒間)、
チャネル層33と前記半導体層状構造体300の表面と
の距離が短いため、チャネル層33が熱的な劣化を受け
やすい。このため、図4(A)〜5(D)の方法を採用
する場合には、前記スペーサ層35の厚さを比較的厚
く、典型的には10nm以上に設定する必要があるが、
このようなチャネル層の形成されている位置が深いと、
ショートチャネル効果が発生しやすいため、ゲート長を
余り短縮することができない。このため、図4(A)〜
図5(D)の方法で形成されたトランジスタ30では、
ゲート長は1μm程度に設定するのが好ましい。 [第3実施例]図6(A),(B)は、図5(C),
(D)の工程の順序を逆転させた本発明の第3実施例に
よる、トランジスタ30の製造工程の一部を示す。ただ
し、図6(A),(B)中、先に説明した部分に対応す
る部分は同一の参照符号を付し、説明を省略する。
【0020】図6(A)を参照するに、この工程は図4
(B)の工程に引き続いて行われるものであるが、前記
半導体層370上に前記レジストパターン371を形成
した後、前記半導体層370を介してSi+ のイオン注
入を行う。この場合、前記スペーサ層35の厚さは3n
mとし、イオン注入は加速電圧を200keVに設定し
て実行する。
【0021】イオン注入の後、レジストパターニングを
除去して熱処理を行い、前記拡散領域311 ,312
形成する。さらに、図6(B)の工程において再度レジ
ストパターン371を形成し、レジストパターン371
をマスクに前記半導体層370をドライエッチングし、
前記高抵抗層370を形成する。トランジスタ30をこ
のような工程で製造した場合、前記拡散領域311 ,3
2 を形成する際の熱処理が、前記半導体層状構造体3
00が前記半導体層370で覆われた状態でなされるた
め、前記スペーサ層35の厚さが薄くてもチャネル層3
3が劣化することがない。このため、形成されるトラン
ジスタ30を短い、例えば0.25μmのゲート長を有
するように形成することができる。
【0022】このように、本発明では、電界効果トラン
ジスタを製造する際に、前記第2実施例の工程を採用す
るか第3実施例の工程を採用するかを、形成される電界
効果トランジスタのゲート長に応じて選択することがで
きる。 [第4実施例]本発明は、前記ドープドチャネルトラン
ジスタに限定されるものではなく、その他の化合物半導
体電界効果トランジスタに対しても同様に適用可能であ
る。
【0023】図7は、本発明の第4実施例によるMES
FET50の構成を示す。図7を参照するに、MESF
ET50は半絶縁性GaAs基板51上に形成されてお
り、基板51上に形成された厚さが約50nmの非ドー
プGaAsよりなるバッファ層52と、前記バッファ層
52上に形成された、n型InGaAsチャネル層53
と、前記チャネル層53上に形成された、厚さが約10
nmの非ドープGaAsスペーサ層54と、前記スペー
サ層54上に形成された、厚さが約3nmの非ドープA
lGaAsエッチングストッパ層55とより構成される
半導体層状構造体500を含み、前記層状構造体500
上には、形成されるトランジスタ50のチャネル領域に
略対応して、非ドープGaAsよりなる高抵抗層56
が、約150nmの厚さに形成される。ただし、上記I
nGaAsチャネル層53は組成In0.2 Ga0.8 As
を有し、7.5×1017cm-3のキャリア濃度にドープ
され、また、エッチングストッパ層55は、組成Al
0.25Ga0.75Asを有する。
【0024】前記高抵抗層56中には、前記エッチング
ストッパ層55を露出するコンタクトホール56Aが形
成され、層56上には、前記コンタクトホール56Aを
埋めるように、Al等よりなるゲート電極57が形成さ
れる。また、前記高抵抗層56は第1の側壁面561
第2の対向する側壁面562 とにより画成され、前記層
状構造体中には、前記高抵抗層56に側壁面561 にお
いて隣接する側に、Siをドープした第1のn型拡散領
域511 が、また前記高抵抗層56に前記側壁面562
において隣接する側に、同様にSiをドープした第2の
n型拡散領域512 が、それぞれソース領域およびドレ
イン領域として、いずれも基板51にまで到達するよう
に形成される。さらに、前記層状構造体500上には、
前記拡散領域511 上に、前記高抵抗層56の側壁面5
1 から離間して、AuGe/Au構造を有するオーミ
ック電極581 が、また前記拡散領域512 上に、前記
高抵抗層56の側壁面562 から離間して、同様にAu
Ge/Au構造を有するオーミック電極582 が、それ
ぞれソース電極およびドレイン電極として形成される。
【0025】さらに、前記側壁面561 ,562 を含む
前記高抵抗層56の露出表面は、厚さが300nm程度
のSiO2 あるいはSiN等の絶縁膜59により覆われ
る。かかる構成においても、前記ソース電極581 は高
抵抗層56から離間して形成されており、その結果、M
ESFET50においても、ソース電極581 からゲー
ト電極57へのリーク電流が効果的に抑圧される。 [第5実施例]図8は、本発明の第5実施例によるHE
MT70の構成を示す。
【0026】図8を参照するに、HEMT70は半絶縁
性GaAs基板71上に形成されており、基板71上に
形成された厚さが約50nmの非ドープGaAsよりな
るバッファ層72と、前記バッファ層72上に形成され
た、非ドープInGaAsチャネル層73と、前記チャ
ネル層73上に形成された、厚さが約20nmのn型A
lGaAsよりなる電子供給層74と、前記電子供給層
74上に形成された厚さが約10nmの非ドープGaA
sスペーサ層75と、前記スペーサ層75上に形成され
た、厚さが約3nmの非ドープAlGaAsエッチング
ストッパ層76とより構成される半導体層状構造体70
0を含み、前記層状構造体700上には、形成されるト
ランジスタ70のチャネル領域に略対応して、非ドープ
GaAsよりなる高抵抗層77が、約150nmの厚さ
に形成される。ただし、上記InGaAsチャネル層7
3は組成In0.2 Ga0.8 Asを有し、一方前記AlG
aAs電子供給層74は2×118cm-3のキャリア濃度
にドープされ、また、エッチングストッパ層76は、組
成Al0.25Ga0.75Asを有する。前記チャネル層73
と電子供給層74との接合の結果、前記チャネル層73
中には、前記電子供給層74との境界に沿って、2次元
電子ガス2DEGが形成される。
【0027】前記高抵抗層77中には、前記エッチング
ストッパ層76を露出するコンタクトホール77Aが形
成され、層77上には、前記コンタクトホール77Aを
埋めるように、Al等よりなるゲート電極78が形成さ
れる。また、前記高抵抗層77は第1の側壁面771
第2の対向する側壁面772 とにより画成され、前記層
状構造体700中には、前記高抵抗層77に側壁面77
1 において隣接する側に、Siをドープした第1のn型
拡散領域711 が、また前記高抵抗層77に前記側壁面
772 において隣接する側に、同様にSiをドープした
第2のn型拡散領域712 が、それぞれソース領域およ
びドレイン領域として、いずれも基板71にまで到達す
るように形成される。さらに、前記層状構造体700上
には、前記拡散領域711 上に、前記高抵抗層77の側
壁面771 から離間して、AuGe/Au構造を有する
オーミック電極791 が、また前記拡散領域712
に、前記高抵抗層77の側壁面772 から離間して、同
様にAuGe/Au構造を有するオーミック電極792
が、それぞれソース電極およびドレイン電極として形成
される。
【0028】さらに、前記側壁面771 ,772 を含む
前記高抵抗層77の露出表面は、厚さが300nm程度
のSiO2 あるいはSiN等の絶縁膜80により覆われ
る。かかる構成においても、前記ソース電極791 は高
抵抗層77から離間して形成されており、ソース電極7
1 からゲート電極78へのリーク電流が効果的に抑圧
される。
【0029】図9は、図1のドープドチャネルトランジ
スタ30の一変形例によるトランジスタ30’の構成を
示す。ただし、先に説明した部分に対応する部分は同一
の参照符号で示し、説明を省略する。図9を参照する
に、本実施例のトランジスタ30’は先に説明したトラ
ンジスタ30と実質的に同一であるが、高抵抗層37の
表面部37Bをn型にドープしてある。このようにする
ことにより、前記チャネル層33へ侵入する空乏層をさ
らに減少させることができ、エンハンスメントモードで
動作するトランジスタが得られる。
【0030】以上、本発明を好ましい実施例について説
明したが、本発明は上記の実施例に限定されるものでは
なく、特許請求の範囲に記載した要旨内において様々な
変形・変更が可能である。
【0031】
【発明の効果】請求項1,2記載の本発明の特徴によれ
ば、キャリアを通過させるチャネル層と、前記チャネル
層中にキャリアを注入するソース電極と、前記チャネル
層中を通過したキャリアを回収するドレイン電極と、前
記チャネル層上、前記ソース電極と前記ドレイン電極と
の間に形成された高抵抗層と、前記高抵抗層に設けられ
た開口内に形成され、前記チャネル層を通過するキャリ
アを制御するゲート電極とを備えた電界効果トランジス
タにおいて、前記高抵抗層の少なくとも第1の側壁面
が、前記ソース電極から離間するように構成することに
より、前記ソース電極から前記高抵抗層を通って前記ソ
ース電極に至る電流路が遮断され、ソース電極からゲー
ト電極へのリーク電流が抑圧される。かかるリーク電流
の抑圧は、ソース電極とドレイン電極の間隔が短い場合
にも有効であり、その結果、本発明では、同時に電界効
果トランジスタのソース抵抗を減少させ、高周波動作特
性を向上させることができる。
【0032】請求項3,4,7記載の本発明の特徴によ
れば、前記高抵抗層を前記チャネル層に対してエピタキ
シャルに形成することにより、また前記チャネル層の一
部に、前記ソース電極および前記ドレイン電極に対応し
て第1および第2の拡散領域をそれぞれ形成し、前記ソ
ース電極を、前記第1の拡散領域にコンタクトし、しか
も前記第1の側壁面から離間したソース電極より構成
し、前記ドレイン電極を、前記第2の拡散領域にコンタ
クトし、しかも前記第2の側壁面から離間したドレイン
電極より構成し、さらに前記第1の拡散領域を、前記チ
ャネル層中、前記ソース電極と前記第1の側壁面との間
の領域にも形成し、また前記第2の拡散領域を、前記チ
ャネル層中、前記ドレイン電極と前記第2の側壁面との
間の領域にも形成することにより、ゲート電極へのリー
クが抑圧された、エンハンスメントモードの電界効果ト
ランジスタを形成できる。特に請求項7に記載したよう
に、前記高抵抗層の表面部分のみをドーピングすること
により、チャネル層への表面空乏層の影響を除去でき
る。
【0033】請求項5,6記載の本発明の特徴によれ
ば、前記チャネル層上に、前記チャネル層のバンドギャ
ップよりも大きいバンドギャップを有するバリア層をエ
ピタキシャルに形成し、前記高抵抗層を前記バリア層上
に形成し、さらに前記チャネル層を、通過するキャリア
の極性の導電型のドーパントを含み、また前記バリア層
を実質的にドーパントを含まないように形成することに
より、ゲート電極へのリーク電流を効果的に抑圧できる
ドープドチャネルトランジスタが得られる。
【0034】請求項8記載の本発明の特徴によれば、前
記チャネル層を、実質的にドーパントを含まないよう
に、また前記バリア層を、前記チャネル層を通過するキ
ャリアの極性の導電型のドーパントを含み、さらに前記
チャネル層中に前記バリア層との境界面に沿って2次元
キャリアガスが形成されるように形成することにより、
ゲート電極へのリーク電流が少ないHEMTが得られ
る。
【0035】請求項9記載の本発明の特徴によれば、前
記チャネル層を、通過するキャリアの極性の導電型のド
ーパントを含むことように形成することにより、ゲート
電極へのリーク電流が少ないMESFETが得られる。
請求項10記載の本発明の特徴によれば、電界効果トラ
ンジスタを製造する際に、チャネル層を含む半導体層状
構造体上に、実質的にドーパントを含まない高抵抗半導
体層を、エピタキシャルに成長する工程と、前記高抵抗
半導体層上に、前記電界効果トランジスタのチャネル領
域に対応して、レジストパターンを形成する工程と、前
記レジストパターンをマスクに前記高抵抗半導体層をパ
ターニングし、第1の側壁面と、これに対向する第2の
側壁面とにより画成された高抵抗パターンを形成する工
程と、前記レジストパターンをマスクに、前記半導体層
状構造体中にドーパントを導入し、前記高抵抗パターン
の前記第1の側壁面に隣接してソース領域を、また前記
高抵抗パターンの前記第2の側壁面に隣接して、ドレイ
ン領域を形成する工程と、前記ソース領域およびドレイ
ン領域上に、それぞれソース電極およびドレイン電極を
形成する工程とを行うことにより、ゲート電極への前記
高抵抗層中を通るリーク電流の電流路が効果的に遮断さ
れ、同時にソース−ドレイン領域間の間隔を短縮するこ
とが出来、その結果ソース抵抗の低い高速電界効果トラ
ンジスタを製造することが可能になる。
【0036】請求項11記載の本発明の特徴によれば、
電界効果トランジスタを製造する際に、チャネル層を含
む半導体層状構造体上に、実質的にドーパントを含まな
い高抵抗半導体層を、エピタキシャルに成長する工程
と、前記高抵抗半導体層上に、前記電界効果トランジス
タのチャネル領域に対応して、レジストパターンを形成
する工程と、前記レジストパターンをマスクに、前記半
導体層状構造体中にドーパントを導入し、前記レジスト
パターンの一の側に隣接してソース領域を、また前記レ
ジストパターンの他の側に隣接して、ドレイン領域を形
成する工程と、前記ソース領域およびドレイン領域の形
成の後、前記レジストパターンをマスクに前記高抵抗半
導体層をパターニングし、第1の側壁面と、これに対向
する第2の側壁面とにより画成された高抵抗パターンを
形成する工程と、前記ソース領域およびドレイン領域上
に、それぞれソース電極およびドレイン電極を形成する
工程とを実行することにより、ゲート電極への前記高抵
抗半導体層を通るリーク電流の電流路が効果的に遮断さ
れ、しかも前記チャネル層とゲート電極との距離を接近
させることができ、ゲート長が短い場合にもショートチ
ャネル効果が少ない高速電界効果トランジスタが得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるドープドチャネルト
ランジスタの構成を示す図である。
【図2】(A),(B)は、図1のトランジスタの動作
特性を、図11のトランジスタの動作特性と比較して示
す図である。
【図3】(A),(B)は、図2(A),(B)中の構
造パラメータLsの定義を示す図である。
【図4】(A),(B)は、本発明の第2実施例によ
る、図1のドープドチャネルトランジスタの製造方法を
説明する図(その1)である。
【図5】(C),(D)は、本発明の第2実施例によ
る、図1のドープドチャネルトランジスタの製造方法を
説明する図(その2)である。
【図6】(A),(B)は、本発明の第3実施例によ
る、図1のドープドチャネルトランジスタの製造方法を
説明する図である。
【図7】本発明の第4実施例によるMESFETの構成
を示す図である。
【図8】本発明の第5実施例によるHEMTの構成を示
す図である。
【図9】図1のドープドチャネルトランジスタの一変形
例を示す図である。
【図10】従来の化合物半導体電界効果トランジスタの
構成を示す図である。
【図11】別の従来の化合物半導体電界効果トランジス
タの構成を示す図である。
【符号の説明】
10,10’.30,30’ドープドチャネルトランジ
スタ 11,31,51,71 半絶縁性基板 32,52,72 バッファ層 12,33,53,73 チャネル層 13,34 バリア層 14,35,54,75 スペーサ層 15,36,55,76 エッチングストッパ層 16,37,56,77 高抵抗層 16A,37A,56A,77A コンタクトホール 17,40,59,80 絶縁層 18,38,57,78 ゲート電極 19A,19B,311 .312 ,511 ,512 ,7
1 ,712 拡散領域 20A,20B,391 ,392 ,581 ,582 ,7
1 ,792 オーミック電極 74 電子供給層 300,500,700 半導体層状構造体

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリアを通過させるチャネル層と、前
    記チャネル層中にキャリアを注入するソース電極と、前
    記チャネル層中を通過したキャリアを回収するドレイン
    電極と、前記チャネル層上、前記ソース電極と前記ドレ
    イン電極との間に形成された高抵抗層と、前記高抵抗層
    に設けらた開口内に形成され、前記チャネル層を通過す
    るキャリアを制御するゲート電極とを備えた電界効果ト
    ランジスタにおいて、 前記高抵抗層は、前記ソース電極の側の第1の側壁面
    と、前記ドレイン電極の側の第2の側壁面とにより画成
    されており、 少なくとも前記第1の側壁面は、前記ソース電極から離
    間していることを特徴とする電界効果トランジスタ。
  2. 【請求項2】 さらに、前記第2の側壁面も前記ドレイ
    ン電極から離間していることを特徴とする請求項1記載
    の電界効果トランジスタ。
  3. 【請求項3】 前記高抵抗層は、前記チャネル層に対し
    てエピタキシャルに形成されていることを特徴とする請
    求項1または2記載の電界効果トランジスタ。
  4. 【請求項4】 前記チャネル層の一部には、前記ソース
    電極および前記ドレイン電極に対応して第1および第2
    の拡散領域がそれぞれ形成され、前記ソース電極は、前
    記第1の拡散領域にコンタクトし、しかも前記第1の側
    壁面から離間したソース電極を含み、前記ドレイン電極
    は、前記第2の拡散領域にコンタクトし、しかも前記第
    2の側壁面から離間したドレイン電極を含み、前記第1
    の拡散領域は、前記チャネル層中、前記ソース電極と前
    記第1の側壁面との間の領域にも形成されており、前記
    第2の拡散領域は、前記チャネル層中、前記ドレイン電
    極と前記第2の側壁面との間の領域にも形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜3のうち、いずれか一項記
    載の電界効果トランジスタ。
  5. 【請求項5】 前記チャネル層上には、前記チャネル層
    のバンドギャップよりも大きいバンドギャップを有する
    バリア層がエピタキシャルに形成されており、前記高抵
    抗層は、前記バリア層の上に形成されていることを特徴
    とする請求項1〜4のうち、いずれか一項記載の電界効
    果トランジスタ。
  6. 【請求項6】 前記チャネル層は、通過するキャリアの
    極性の導電型のドーパントを含み、前記バリア層は実質
    的にドーパントを含まないことを特徴とする請求項5記
    載の電界効果トランジスタ。
  7. 【請求項7】 前記チャネル層は、通過するキャリアの
    極性の導電型のドーパントを含み、前記高抵抗層は、そ
    の表面部分を除いて実質的にドーパントを含まないこと
    を特徴とする請求項5記載の電界効果トランジスタ。
  8. 【請求項8】 前記チャネル層は、実質的にドーパント
    を含まず、前記バリア層は前記チャネル層を通過するキ
    ャリアの極性の導電型のドーパントを含み、前記チャネ
    ル層中には、前記バリア層との境界面に沿って2次元キ
    ャリアガスが形成されることを特徴とする請求項5記載
    の電界効果トランジスタ。
  9. 【請求項9】 前記チャネル層は、通過するキャリアの
    極性の導電型のドーパントを含むことを特徴とする、請
    求項1〜4のうち、いずれか一項記載の電界効果トラン
    ジスタ。
  10. 【請求項10】 電界効果トランジスタの製造方法にお
    いて、 チャネル層を含む半導体層状構造体上に、実質的にドー
    パントを含まない高抵抗半導体層を、エピタキシャルに
    成長する工程と、 前記高抵抗半導体層上に、前記電界効果トランジスタの
    チャネル領域に対応して、レジストパターンを形成する
    工程と、 前記レジストパターンをマスクに前記高抵抗半導体層を
    パターニングし、第1の側壁面と、これに対向する第2
    の側壁面とにより画成された高抵抗パターンを形成する
    工程と、 前記レジストパターンをマスクに、前記半導体層状構造
    体中にドーパントを導入し、前記高抵抗パターンの前記
    第1の側壁面に隣接してソース領域を、また前記高抵抗
    パターンの前記第2の側壁面に隣接して、ドレイン領域
    を形成する工程と、 前記ソース領域およびドレイン領域上に、それぞれソー
    ス電極およびドレイン電極を形成する工程とを含むこと
    を特徴とする電界効果トランジスタの製造方法。
  11. 【請求項11】 電界効果トランジスタの製造方法にお
    いて、 チャネル層を含む半導体層状構造体上に、実質的にドー
    パントを含まない高抵抗半導体層を、エピタキシャルに
    成長する工程と、 前記高抵抗半導体層上に、前記電界効果トランジスタの
    チャネル領域に対応して、レジストパターンを形成する
    工程と、 前記レジストパターンをマスクに、前記半導体層状構造
    体中にドーパントを導入し、前記レジストパターンの一
    の側に隣接してソース領域を、また前記レジストパター
    ンの他の側に隣接して、ドレイン領域を形成する工程
    と、 前記ソース領域およびドレイン領域の形成の後、前記レ
    ジストパターンをマスクに前記高抵抗半導体層をパター
    ニングし、第1の側壁面と、これに対向する第2の側壁
    面とにより画成された高抵抗パターンを形成する工程
    と、 前記ソース領域およびドレイン領域上に、それぞれソー
    ス電極およびドレイン電極を形成する工程とを含むこと
    を特徴とする電界効果トランジスタの製造方法。
JP9205051A 1997-07-30 1997-07-30 電界効果トランジスタおよびその製造方法 Pending JPH1154527A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9205051A JPH1154527A (ja) 1997-07-30 1997-07-30 電界効果トランジスタおよびその製造方法
US08/998,894 US5900641A (en) 1997-07-30 1997-12-29 Field effect semiconductor device having a reduced leakage current

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9205051A JPH1154527A (ja) 1997-07-30 1997-07-30 電界効果トランジスタおよびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1154527A true JPH1154527A (ja) 1999-02-26

Family

ID=16500643

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9205051A Pending JPH1154527A (ja) 1997-07-30 1997-07-30 電界効果トランジスタおよびその製造方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5900641A (ja)
JP (1) JPH1154527A (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10242394A (ja) * 1997-02-27 1998-09-11 Matsushita Electron Corp 半導体装置の製造方法
US6821829B1 (en) * 2000-06-12 2004-11-23 Freescale Semiconductor, Inc. Method of manufacturing a semiconductor component and semiconductor component thereof
US6459293B1 (en) 2000-09-29 2002-10-01 Intel Corporation Multiple parameter testing with improved sensitivity
US6893947B2 (en) 2002-06-25 2005-05-17 Freescale Semiconductor, Inc. Advanced RF enhancement-mode FETs with improved gate properties
US7045404B2 (en) * 2004-01-16 2006-05-16 Cree, Inc. Nitride-based transistors with a protective layer and a low-damage recess and methods of fabrication thereof
US7901994B2 (en) * 2004-01-16 2011-03-08 Cree, Inc. Methods of manufacturing group III nitride semiconductor devices with silicon nitride layers
US8823057B2 (en) 2006-11-06 2014-09-02 Cree, Inc. Semiconductor devices including implanted regions for providing low-resistance contact to buried layers and related devices

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61171170A (ja) * 1985-01-25 1986-08-01 Hitachi Ltd 半導体装置
US5161235A (en) * 1990-02-20 1992-11-03 University Of Virginia Alumni Patents Foundation Field-effect compound semiconductive transistor with GaAs gate to increase barrier height and reduce turn-on threshold
JP2978972B2 (ja) * 1992-03-12 1999-11-15 富士通株式会社 半導体装置の製造方法
US5389564A (en) * 1992-06-22 1995-02-14 Motorola, Inc. Method of forming a GaAs FET having etched ohmic contacts
JP3298601B2 (ja) * 1994-09-14 2002-07-02 住友電気工業株式会社 電界効果トランジスタおよびその製造方法
US5739557A (en) * 1995-02-06 1998-04-14 Motorola, Inc. Refractory gate heterostructure field effect transistor
JPH1056168A (ja) * 1996-08-08 1998-02-24 Mitsubishi Electric Corp 電界効果トランジスタ

Also Published As

Publication number Publication date
US5900641A (en) 1999-05-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3705431B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
EP0613189A2 (en) Channel structure for field effect transistor and method of manufacturing the same
JP2746482B2 (ja) 電界効果型トランジスタ及びその製造方法
JPH1154527A (ja) 電界効果トランジスタおよびその製造方法
US6429471B1 (en) Compound semiconductor field effect transistor and method for the fabrication thereof
US5824575A (en) Semiconductor device and method of manufacturing the same
JP3381787B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP3653652B2 (ja) 半導体装置
JP3034546B2 (ja) 電界効果型トランジスタの製造方法
JP3505884B2 (ja) 電界効果トランジスタ及びその製造方法
JP4120899B2 (ja) 化合物半導体電界効果トランジスタ及びその製造方法
JP2616032B2 (ja) 電界効果トランジスタの製造方法
JP3077653B2 (ja) 電界効果トランジスタ及びその製造方法
JPH0810701B2 (ja) 接合型電界効果トランジスタの製造方法
JPH0513462A (ja) 化合物半導体構造
JPS6068661A (ja) 半導体装置
JPH0992660A (ja) 電界効果トランジスタ及びその製造方法
JPH11204544A (ja) 化合物半導体電界効果トランジスタおよびその製造方法
WO2018094711A1 (zh) 隧穿场效应晶体管及其制作方法
JPH06310536A (ja) 電界効果トランジスタおよびその製造方法
JPH0529354A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH0372637A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JPH0927616A (ja) 電界効果半導体装置及びその製造方法
JPH11330092A (ja) 電界効果型半導体装置
JPH06310535A (ja) 電界効果トランジスタ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040412

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040518

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040720

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041116

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050117

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050524