JPH115307A - インクジェット記録ヘッド - Google Patents

インクジェット記録ヘッド

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JPH115307A
JPH115307A JP9177604A JP17760497A JPH115307A JP H115307 A JPH115307 A JP H115307A JP 9177604 A JP9177604 A JP 9177604A JP 17760497 A JP17760497 A JP 17760497A JP H115307 A JPH115307 A JP H115307A
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修一 村上
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敬 井上
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峰夫 金子
Masayoshi Tachihara
昌義 立原
Michiya Mizutani
道也 水谷
Yuichiro Akama
雄一郎 赤間
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、吐出口からの蒸発を抑制して不安定
な吐出を防止し、吐出が不安定になる時間間隔を長くす
ることにより、ランニングコスト等の上昇を抑制するこ
とができ、吐出口からの蒸発による印字の書き出し部分
での、濃度の上昇を防ぐことができるインクジェット記
録ヘッドを提供することを目的としている。 【解決手段】本発明は、複数の吐出口が開口しているオ
リフィスプレートを有するインクジェット記録ヘッドに
おいて、該吐出口の近くに蒸発抑制溝を備えていること
を特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インク等の液体を
飛翔させることにより媒体に画像を形成するインクジェ
ット記録ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録においては、インク
等の液体を飛翔させることにより媒体に画像を形成す
る。より具体的には、図10に示すようなインクジェッ
トヘッドの吐出口より液体を吐出させる。図10にサイ
ドシューター型のインクジェットヘッドの記録素子基板
の正面図を示す。1は記録基板上に複数配列されインク
を吐出する吐出口、2はオリフィスプレート、吐出口1
が配列された記録素子基板のほぼ中央に、インクを吐出
口に供給するためのインク供給口3が開口している。こ
の穴は、一般的にサンドブラスト、異方性エッチング、
レーザー加工等で開口される。また、8は溝である。図
10のA−A’断面図を図11に示す。5が電気熱変換
素子で、6が5の電気熱変換素子からの熱による発泡に
より吐出するインクを蓄える、ノズル部である。吐出口
は、通常は外気にさらされた状態にある。そのため、吐
出口からノズル内にある液体が蒸発し、ノズル部の液体
の粘度が上昇し、液滴が正常に吐出しない現象がある。
【0003】概念図として図12を示す。図12を用い
て説明すると、吐出口内部の斜線部がインク中の蒸発成
分が蒸発した状態である。この斜線部においては、主に
水分が蒸発することにより溶剤等の不揮発成分の濃度が
上がることにより粘度が上昇している。また、インク中
に含まれる染料等の色材のインク中の含有割合が上昇し
ている。これらのことにより、具体的には、吐出体積の
減少、着弾精度の悪化、不吐出等の不具合が発生する。
特に、外気の環境が低温/低湿では、顕著である。ま
た、ノズル部の染料濃度の上昇は、印字の書き出しで印
字濃度を高くしムラを発生させていた。また、これらの
問題点は、その前に吐出してからの時間間隔が長い程蒸
発が進行し、悪化することがわかっている。そのため
に、従来から行われている対策として、印字前や印字中
にインクを吐出(以下、これを予備吐出という)してい
る。これは、ノズル部の蒸発インクを吐出することによ
り、インクの粘度を下げる効果がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、予備吐出す
ることにより、1枚あたりのインクの消費量が増加し、
ランニングコストが上がる問題があった。また、インク
ジェットプリンタ内にある予備吐出インクを蓄積する廃
インク吸収体の容量が大きくなり、プリンタのサイズが
大きくなることや、コストが上昇する問題があった。ま
た、根本的には、現在のインクジェット記録がより小さ
な液滴による高解像度記録になるにつれ、ノズル部の容
積が小さくなり、吐出インクの内に占める蒸発インクの
割合が増し、従来の大きな液滴以上に外気に接触した後
の吐出が不安定になることがわかっている。このよう
に、上記従来例では蒸発の進行が早く、着弾精度のず
れ、吐出体積の減少、不吐出が発生していた。また、一
つの吐出口に着目すると、その前に吐出してからの時間
間隔が長い程、蒸発が進行し、問題点が悪化していた。
【0005】そこで、本発明は、上記従来のものにおけ
る課題を解決し、吐出口からの蒸発を抑制して不安定な
吐出を防止し、吐出が不安定になる時間間隔を長くする
ことにより、ランニングコスト等の上昇を抑制すること
ができ、吐出口からの蒸発による印字の書き出し部分で
の、濃度の上昇を防ぐことができるインクジェット記録
ヘッドを提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、インクジェット記録ヘッドをつぎのよう
に構成したことを特徴とするものである。すなわち、本
発明のインクジェット記録ヘッドは、複数の吐出口が開
口しているオリフィスプレートを有するインクジェット
記録ヘッドにおいて、該吐出口の近くに蒸発抑制溝を備
えていることを特徴としている。また、本発明のインク
ジェット記録ヘッドは、前記蒸発抑制溝は、その表面の
親水性がオリフィスプレートより高いことを特徴として
いる。また、本発明のインクジェット記録ヘッドは、複
数の吐出口が開口しているオリフィスプレートと吐出口
列周囲に溝を持つインクジェット記録ヘッドにおいて、
吐出口近くに蒸発抑制溝を備え、かつオリフィスプレー
トより蒸発抑制溝の方が表面の親水性が高いことを特徴
としており、また、オリフィスプレートより蒸発抑制溝
の方が表面の親水性が高く、かつ前記溝より蒸発抑制溝
の方が表面の親水性が高いことを特徴としている。ま
た、本発明のインクジェット記録ヘッドは、これらのイ
ンクジェット記録ヘッドにおいて、蒸発抑制溝の断面形
状の端部にスロープが設けられていることを特徴として
いる。また、本発明のインクジェット記録ヘッドは、複
数の吐出口が開口しているオリフィスプレートと吐出口
列周囲に溝を持つインクジェット記録ヘッドにおいて、
吐出口近くに蒸発抑制溝を備え、かつオリフィスプレー
トより蒸発抑制溝の方が表面の親水性が高く、蒸発抑制
溝と溝とが連結していないことを特徴としている。ま
た、本発明のインクジェット記録ヘッドは、これらのイ
ンクジェット記録ヘッドにおいて、蒸発抑制溝からの距
離がオリフィスプレート上で大きくなるにしたがい相対
的に撥水性が高くなることを特徴としており、その際、
蒸発抑制溝からの距離がオリフィスプレート上で大きく
なるにしたがい相対的に撥水性を高くするために、オリ
フィスプレート上の撥水材の覆う面積率が大きくなるよ
うにしたことを特徴としている。また、本発明のインク
ジェット記録ヘッドは、これらのインクジェット記録ヘ
ッドにおいて、蒸発抑制溝の端部の断面形状を、ワイパ
ー動作により先にあたる端部部分においては鋭角にし、
ワイパー動作により後からあたる端部部分においては垂
直もしくは鈍角にしたことを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は、上記した吐出口近くに
蒸発抑制溝を設けた構成により、吐出口近傍の雰囲気湿
度を高くすることにより、吐出口からの蒸発を抑制し、
不安定な吐出を防止することが可能となる。また、これ
により、吐出が不安定になる時間間隔を長くすることが
でき、ランニングコスト等の上昇の抑制を図ることが可
能となる。また、本発明の構成によると、吐出口からの
蒸発による、印字の書き出し部分での、濃度の上昇を防
ぐことが可能となる。また、蒸発抑制溝から離れるにし
たがい、オリフィスプレート上の撥水性を強くすること
により、蒸発溝にインクを集め易くすることができ、さ
らに、蒸発抑制溝の断面形状をワイパー動作時に先にあ
たる蒸発抑制溝の端部は垂直にし、後から当たる蒸発抑
制溝の端部にスロープをつけることにより、ワイパーに
より掻き出されるインクの量が減り、より効果的とな
る。
【0008】
【実施例】以下に、本発明の実施例について説明する。 [実施例1]図1は、本発明の実施例1の構成を示すイ
ンクジェット記録ヘッドの正面図である。7はインクの
吐出する吐出口が形成されている記録素子基板、1は記
録基板上に複数配列されインクを吐出するための開口で
ある吐出口であり、8は、溝である。2は吐出口1が形
成されているオリフィスプレートである。また、A−
A’断面を図2(1)に示す。5は、電気熱変換素子、
6はノズルである。また、8の溝はオリフィスプレート
に垂直に形成されている。溝8から繋がっている蒸発抑
制溝10にインクを貯えることにより、近くの吐出口1
からのインクの蒸発を抑制することができる。蒸発抑制
溝10は、幅が20(μm)で、各吐出口からの距離
は、約20(μm)である。また、蒸発抑制溝10は、
吐出口の位置のずれにあわせて、長さが各々異なってい
る。即ち、蒸発抑制溝は2つの吐出口の中間に設ける
が、2つの吐出口の内溝3からの距離が遠い側の吐出口
の端部まで、蒸発抑制溝は形成されている。また、図2
(2)のC−C’断面に示すように、蒸発抑制溝10は
y方向にも記録素子基板に対して垂直である。
【0009】本実施例においては、吐出口の解像度は片
側300DPI間隔で、134個設けられている。ま
た、吐出口のサイズは20×20(μm)、溝3と吐出
口との間隔は100(μm)である。吐出口は、図1に
示すように、一列の中でx方向に位置をずらしている。
インクジェット記録では、記録基板上の電気熱変換素子
に電流を流すことにより、ノズルのインクを発泡させ、
インクを吐出させている。吐出口が一列(即ち、吐出口
との位置関係が一定である電気熱変換素子もまた)でx
方向のずれがなければ、印字での縦線に直線性を持たせ
るためには、全吐出口から同時にインクを吐出させる必
要がある。しかし、それでは、同時に流す電流量が大き
くなり、プリンタに設けられる電源が大きくなる問題が
ある。そこで、吐出口を一列の中でx方向に位置をずら
すことにより、電気熱変換素子へ電流パルスを与えるタ
イミングをずらし、同時に流す電流量を減らし、かつ縦
線の直線性を確保している。
【0010】蒸発抑制溝は、印字前の初期状態では水分
の無い状態であり、この蒸発抑制溝10にインクを貯え
るメカニズムについて、以下説明していく。インクジェ
ットプリンタでは、長期間印字しない場合にインクジェ
ットヘッドからのインクの蒸発を抑制するために、吐出
口を含むオリフィスプレート部をキャップで覆ってい
る。そして、実際の印字動作前には、予備吐出が行われ
る。図7に吐出口1からインクを吐出しているところの
図を示す。20は主滴であり、それ以外に主滴より十分
小さいミスト21(以下自己ミスト)が同時に吐出して
いる。自己ミストは、オリフィスプレート表面に付着す
る。本発明では、この自己ミストを蒸発抑制溝10に貯
える構成を持つことが、重要である。そこで、図1のオ
リフィスプレート2の表面は、撥水剤が塗られていて、
撥水性である。また、蒸発抑制溝10内の表面は、親水
性である(図3斜線部が親水性である)。この構成によ
り、オリフィスプレート表面に付着した自己ミストは、
撥水性の領域から親水性である蒸発抑制溝10に集め
る。
【0011】蒸発抑制溝10に集めたインクからの水分
やアルコール類の蒸発により、吐出口1周辺の雰囲気の
湿度があがり、吐出口からの蒸発を抑制することができ
る。これにより、印字の書き出し位置での濃度の上昇を
防止でき、不安定な吐出を防止し、着弾のずれや不吐を
防ぐことができる。また、実際に印字を開始すれば、印
字中の自己ミストや、印字媒体から跳ね返ってくるミス
トを蒸発抑制溝10に集めることが可能になり、印字中
はより効果的であり、印字中の予備吐出の時間間隔を長
くすることができる。さらに、本実施例では、オリフィ
スプレート2の表面を撥水性にするために、撥水剤を設
けているが、オリフィスプレートの材料自身が撥水性の
性質でも良いし、また撥水性をもたせる他の手段でもよ
い。また、本実施例でいうところの撥水性とは、蒸発抑
制溝内部の親水性と比較して、相対的に撥水性の性質を
もつことが重要である。
【0012】また、上記の実施例では、蒸発抑制溝10
に親水性をもたせているが、さらに、溝8部分に相対的
に撥水性をもたせることにより、溝8に貯まるインクも
蒸発抑制溝に集めやすくなり、より効果的である(図4
の斜線部のみが親水性である)。さらに、上記実施例で
は蒸発抑制溝の断面形状を垂直にしたが、図1C−C’
断面である図5(1)に示すようなx方向や、図1A−
A’断面である図5(2)のB部に示すようなy方向に
スロープ形状にすることにより、周囲からインクを集め
るのが更に容易になる。これは、断面形状が垂直の場合
は、ミスト等が集合した液滴が蒸発抑制溝のエッジから
溝に入るのに、増加する液滴表面積が大きい。スロープ
をつけることにより、増加する液滴表面積が小さくな
り、よりオリフィスプレートから溝への移動が容易にな
る。また、本実施例では、自己ミストを蒸発抑制溝10
に集めることを主眼にしたが、予備吐出キャップがイン
クジェットヘッドに十分近ければ、予備吐出時に予備吐
出液滴の予備吐出キャップからの跳ね返りのミストの効
果もある。
【0013】[実施例2]図6は、本発明の実施例2の
構成を示すインクジェット記録ヘッドの正面図である。
本実施例においては、吐出口1の解像度は片側600D
PI間隔で、150個設けられている。また、吐出口1
のサイズは、12×12(μm)である。溝8と吐出口
1との間隔は50(μm)である。蒸発抑制溝10は、
実施例1とは異なり、吐出口近傍に溝とは独立して設け
られている。蒸発抑制溝10の大きさは、10×25
(μm)である。本実施例では、特に、吐出口の近傍に
蒸発抑制溝を設けることにより、より蒸発を抑制する効
果を上げることを目的にしている。
【0014】蒸発抑制溝10は、印字前の初期状態では
水分の無い状態であり、この蒸発抑制溝10にインクを
貯えるメカニズムについては、実施例1と同様である。
本実施例では、特に自己ミストを蒸発抑制溝10により
貯えやすい構成にしている。そこで、図6のオリフィス
プレート2の表面は、蒸発抑制溝からグラデーション上
に撥水性を備えている。即ち、蒸発抑制溝近くは撥水性
が弱く、蒸発抑制溝から離れるにしたがい撥水性を強く
している。本実施例では、パターニングが可能な撥水材
をオリフィスプレートに形成し、蒸発抑制溝近くでは撥
水材のパターンを荒くし(撥水性の部分の面積率を減ら
し)、離れるにしたがって撥水材の部分の面積率を増や
し、全体を撥水性にしている。また、蒸発抑制溝内を親
水性にするこことにより、吐出口近くに設けた蒸発抑制
溝4に集まるインクの量が増し、吐出口付近の雰囲気湿
度を上げるのにより効果的である。本実施例において
も、撥水性とは、相対的なものである。
【0015】[実施例3]図8は、本発明の実施例3の
構成を示すインクジェット記録ヘッドの正面図である。
本実施例においては、吐出口の解像度は片側300DP
I間隔で、156個設けられている。また、吐出口1の
サイズは、20×20(μm)である。溝8と吐出口と
の間隔は100(μm)である。溝8から繋がっている
蒸発抑制溝10にインクを貯えることにより、近くの吐
出口1からのインクの蒸発を抑制することができる。蒸
発抑制溝10は、幅が25(μm)で、各吐出口からの
距離は、約20(μm)である。また、蒸発抑制溝10
は、吐出口1の位置のずれにあわせて、長さが各々異な
っている。即ち、蒸発抑制溝10は2つの吐出口1の中
間に設けるが、2つの吐出口1の内、溝8からの距離が
遠い側の吐出口1の端部まで、蒸発抑制溝10は形成さ
れている。
【0016】インクジェットプリントヘッドにおいて
は、印字中の予備吐出の後などにワイパー動作が入り、
オリフィスプレートに付着したインクミストを拭き取
る。これは、吐出口エッジにインクミストが付着するこ
とにより発生する着弾ずれを防止するためである。しか
し、ワイパーによって蒸発抑制溝10からインクを掻き
出されることがある。そこで、本実施例では、図8に示
す蒸発抑制溝10のC−C’断面形状を図9に示すよう
にしている。即ち、y方向にワイパー動作が行われる
時、ワイパー動作時に先に当たる蒸発抑制溝の端部は垂
直にし、後から当たる蒸発抑制溝10の端部はスロープ
をつける。こうすることにより、ワイパーにより掻き出
されるインクの量が減り、蒸発抑制溝10に貯められる
インクの量を確保できる。また、さらには、周囲からの
インクミストが集まりやすくなる。
【0017】
【発明の効果】本発明は、以上のように、吐出口の近く
に蒸発抑制溝を設けたことにより、吐出口近傍の雰囲気
湿度を高くすることにより、吐出口からの蒸発を抑制
し、不安定な吐出を防止することができる。また、本発
明によると、吐出が不安定になる時間間隔を長くするこ
とにより、ランニングコスト等の上昇を抑制することが
でき、吐出口からの蒸発による、印字の書き出し部分で
の、濃度の上昇を防ぐことが可能となる。また、蒸発抑
制溝から離れるにしたがい、オリフィスプレート上の撥
水性を強くすることにより、蒸発溝にインクを集め易く
することができ、さらに、蒸発抑制溝の断面形状をワイ
パー動作時に先にあたる蒸発抑制溝の端部は垂直にし、
後から当たる蒸発抑制溝の端部にスロープをつけること
により、ワイパーにより掻き出されるインクの量が減
り、より効果的なインクジェット記録ヘッドを実現する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係るインクジェットヘッド
の正面図である。
【図2】図2の(1)は本発明の実施例1に係わる図1
におけるA−A’の断面図であり、図2の(2)は本発
明の実施例1に係わる図1におけるC−C’の断面図で
ある。
【図3】本発明の実施例1に係わるオリフィスプレート
上の親水部を示した図である。
【図4】本発明の実施例1に係わるオリフィスプレート
上の親水部を示した図である。
【図5】図5の(1)は本発明の実施例1に係わる図1
のC−C’断面におけるスロープ形状の図であり、図5
の(2)は本発明の実施例1に係わる図1のA−A’断
面におけるスロープ形状の図である。
【図6】本発明の実施例2に係わるインクジェットヘッ
ドの正面図である。
【図7】吐出口からインクを吐出している状態を示す図
である。
【図8】本発明の実施例3に係わるインクジェットヘッ
ドの正面図である。
【図9】本発明の実施例3に係わる、図3のC−C’断
面におけるスロープ形状の図である。
【図10】従来例を説明するインクジェットヘッドの正
面図である。
【図11】従来例を説明する図10のA−A’断面図で
ある。
【図12】従来例を説明する吐出口からのインクの蒸発
に関する概念図である。
【符号の説明】
1:吐出口 2:オリフィスプレート 3:インク供給口 4:蒸発抑制溝 5:電気熱変換素子 6:ノズル 7:記録素子基板 8:溝 10:蒸発抑制溝 20:主滴 21:自己ミスト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 立原 昌義 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 水谷 道也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 赤間 雄一郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の吐出口が開口しているオリフィスプ
    レートを有するインクジェット記録ヘッドにおいて、該
    吐出口の近くに蒸発抑制溝を備えていることを特徴とす
    るインクジェット記録ヘッド。
  2. 【請求項2】前記蒸発抑制溝は、その表面の親水性がオ
    リフィスプレートより高いことを特徴とする請求項1に
    記載のインクジェット記録ヘッド。
  3. 【請求項3】前記インクジェット記録ヘッドにおいて、
    吐出口列周囲に溝を有していることを特徴とする請求項
    2に記載のインクジェット記録ヘッド。
  4. 【請求項4】前記インクジェット記録ヘッドにおいて、
    前記蒸発抑制溝の表面の親水性が前記吐出口列周囲の溝
    より高いことを特徴とする請求項3に記載のインクジェ
    ット記録ヘッド。
  5. 【請求項5】前記蒸発抑制溝は、その断面形状の端部に
    スロープが設けられていることを特徴とする請求項1〜
    請求項4のいずれか1項に記載のインクジェット記録ヘ
    ッド。
  6. 【請求項6】前記インクジェット記録ヘッドにおいて、
    前記蒸発抑制溝と前記吐出口列周囲の溝とが連結してい
    ないことを特徴とする請求項3に記載のインクジェット
    記録ヘッド。
  7. 【請求項7】前記インクジェット記録ヘッドにおいて、
    蒸発抑制溝からの距離がオリフィスプレート上で大きく
    なるにしたがい相対的に撥水性が高くなることを特徴と
    する請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のインク
    ジェット記録ヘッド。
  8. 【請求項8】前記インクジェット記録ヘッドにおいて、
    前記蒸発抑制溝からの距離がオリフィスプレート上で大
    きくなるにしたがい相対的に撥水性を高くするために、
    オリフィスプレート上の撥水材の覆う面積率が大きくな
    るようにしたことを特徴とする請求項7に記載のインク
    ジェット記録ヘッド。
  9. 【請求項9】前記インクジェット記録ヘッドにおいて、
    前記蒸発抑制溝の端部の断面形状を、ワイパー動作によ
    り先に当たる端部部分を鋭角にし、ワイパー動作により
    後から当たる端部部分を垂直もしくは鈍角にしたことを
    特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の
    インクジェット記録ヘッド。
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