JPH11512823A - バラ物用自動計量供給装置を備えたホッパ排出および装填プレートコンベヤ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、プレートコンベヤ（１）の搬送経路内に計量ステーション（１５）が設けられ、計量ステーション（１５）はロードセル（１６）等の上に装着された計量ブリッジにより形成され、計量ブリッジは搬送運転中に積載コンベヤベルトの積載重量を反復測定により決定する、あらゆる種類のバラ物用自動計量供給装置を備えたホッパ排出および装填プレートコンベヤに関するものである。正確な計量結果を得るために、たとえばフラットリンクチェーンからなる牽引要素（６）の水平方向引張力が計量ブリッジにおいて測定される垂直方向積載荷重から遮断されているが、これは牽引要素（６）が好ましくは横ボルトを介してボルト穴内に垂直方向遊びを有して、制限範囲内で垂直方向に自由に移動可能にプレートコンベヤのプレート要素（７）と結合されていることにより達成される。

Description

【発明の詳細な説明】 バラ物用自動計量供給装置を備えたホッパ排出 および装填プレートコンベヤ 技術分野 本発明は、プレートコンベヤのプレート要素が、駆動用及び方向転換用の歯車 により、駆動され、方向転換される少なくとも１つのエンドレスである牽引要素 に牽引可能に結合され、搬送上部側において、前記プレート要素の下側に設けら れた走行ローラにより走行レール上に転がり支持されているとともに、前記プレ ートコンベヤの搬送経路上に計量ステーションが設けられており、前記計量ステ ーションにおいて、走行レールが、電気式荷重測定装置上に配置され、搬送運転 中に前記計量ステーション上を通過走行する荷を積載されている前記プレート要 素の積載重量を測定する計量ブリッジを形成しているバラ物用自動計量供給装置 を備えたホッパ排出および装填プレートコンベヤに関するものである。 従来技術 搬送しにくい、たとえば相互に付着しやすいあらゆる種類のバラ物（Schuettg uetter、bulk matterial）がホ ッパから排出されかつ下流側の装置にできるだけ所定量で供給されるこのような ホッパ排出コンベヤは既知である。ホッパ排出コンベヤは、プレートコンベヤが 所定の積み上げ高さのバラ物をホッパから受けかつそれを計量ステーションの領 域内に供給するように形成されている。計量ステーションにおいてプレート要素 およびその上に積載されたバラ物から発生する荷重は、計量ステーションにおい て走行ローラを介して、電気式ロードセル上に配置され、計量ブリッジとして形 成された走行レールに伝達される。回転計によりプレートコンベヤ速度に比例す る電気量が求められ、この電気量が計量結果すなわちロードセルにおいて測定さ れた積載圧力と乗算されてその瞬間の搬送流れ（搬送能力）の電気換算量を発生 し、その瞬間の搬送流れから電気的積分によりバラ物の搬送量が計算される。電 気量の処理は電子式評価ユニットにより行われる。このような電子式評価ユニッ トの利用により、バラ物の所定量の供給が可能となる。計量ブリッジは実質的に ２つの走行レールセクションからなり、走行レールセクションは、たとえばリン ク機構により、その下側に配置された、計量結果を電気量の形で供給する電気式 ロードセルにトルクを与えないように設けられている。（開ループまたは閉ルー プ）制御されるプレートコンベヤの搬送速度および／またはプレートコンベヤ上 のバラ物の装填高さないし積み上げ高さにより、バラ物の所定量の供給が可能で ある。 上記のプレートコンベヤ−ホッパ排出装置は、計量ステーションがプレートコ ンベヤ内に組み込まれているので、ホッパ排出装置の下流側に設けられ、比較的 高い測定精度で作動する、ベルトコンベヤとして形成された計量用ベルトを使用 しなくてすむという利点を有している。しかしながら、計量ブリッジが設けられ たプレートコンベヤはその計量精度において誤差が発生しやすい。その理由は、 プレート要素と結合された、たとえばフラットリンクチェーンからなるコンベヤ のエンドレス牽引要素の水平方向引張力が計量ステーションにおいて測定すべき 垂直荷重（積載重量）に対し外乱影響を与えるからである。この影響を排除する ために、実際には、プレートコンベヤをそのバラ物装填口と共に垂直方向に調節 可能に吊り下げ、計量に使用されるロードセルを吊り下げ装置に配置することが 行われてきた。このような配置は、設備費の上昇をもたらす。 本発明の説明 本発明の課題は、上記に言及したタイプの装置において、駆動される１又は２ 以上の牽引要素（チェーンコンベア）の引張力により生じ、計量結果に誤差を与 えるような外乱影響を排除し、著しく改善された測定精度で作動可能なものを比 較的安価に提供することにある。 この課題は、本発明によれば、牽引要素の引張力を計 量ブリッジ上で測定される積載荷重から遮断するために、１つ又は２つ以上の牽 引要素が制限範囲内で垂直方向に自由に移動可能にプレート要素と結合されてい ることにより解決される。 本発明により、１つ又は２つ以上のエンドレス牽引要素（チェーンコンベヤ） の駆動力から与えられる種々の水平方向力が、計量ステーションにおいて測定す べき、計量重量に対応する垂直方向荷重から遮断され、これにより計量結果に関 する限りこの水平方向力の外乱影響が排除される。したがって、プレートコンベ ヤ内に組み込まれ、計量ブリッジにより形成された計量ステーションを使用した とき、著しく改善された測定精度で作業することが可能であり、これによりバラ 物の搬出におよびバラ物の搬送に要求される高い分配供給精度で作業することが 可能となる。 より詳細には、本発明による装置は、プレート要素が横ボルトにより１つ又は ２つ以上の牽引要素と結合され、横ボルトが、プレート要素に固定接続された結 合部材内に設けられたボルト穴と垂直方向に遊びを有して結合しているという利 点を有している。結合部材のボルト穴は、平らな横境界面を有する垂直方向スロ ットとして形成され、横ボルトは、ボルト穴と結合する領域に、ボルト穴の横境 界面に対応する平らな横案内面が設けられている。エンドレス牽引要素に対して は、通常のようにフラットリンクチェーンが使用されてもよく、この場合、上記 の 横ボルトがフラットリンクジョイントに配置されている、つまり、同時にフラッ トリンクジョイントのジョイントボルトを形成していることが好ましい。さらに 、プレート要素に垂直方向に移動可能に装着されているフラットリンクチェーン が、案内レール上を走行する支持ローラを備えることが推奨されるが、この場合 に支持ローラは、フラットリンクチェーンの転がり案内に対してのみ働き、プレ ートコンベヤの積載重量の支持は行わない。プレートコンベヤの積載重量の支持 は、プレート要素の下側に設けられたローラホルダ内に装着されている、走行レ ール上を走行する走行ローラのみにより行われる。 さらに、プレートコンベヤの上方のホッパ出口に設けられたバラ物装填口が、 既知のように、プレートコンベヤに所定の積み上げ高さのバラ物を供給するバラ 物装填口として形成されていることが好ましい。 以下に本発明を図面に示す実施態様により詳細に説明する。 図面の簡単な説明 図１は、計量ステーションを付属した本発明によるホッパ排出及び装填プレー トコンベヤの縦断面図を示す。 図２は、図１の線II−IIによる縦断面図を示す。 図３は、図１の線III−IIIによる水平断面図を示す。ただし、ここでは、計量 ステーションを示すためにプレ ートコンベヤおよび外部カバーが取り除かれている。 図４は、図２においてIVで示したプレートコンベヤの部分切り取り拡大図を示 す。 図５は、図４の線Ｖ−Ｖによる断面図を示す。 本発明の実施の最も好ましい形態 図に示す、バラ物用自動計量供給装置を備えたホッパ排出および装填プレート コンベヤの基本構造は、種々のものが知られている。 プレートコンベヤ１は、バラ物ホッパ３のホッパ出口２の下側にその装填端部 を配置している。図中、バラ物ホッパ３は、出口領域のみが示されている。また 、ホッパ出口には、通常のように締め切りスライド４が存在している。ホッパ出 口２は、既知のように、締め切りスライド４を開いたとき、プレートコンベヤ１ の搬送上部側に図２において寸法Ｈで示した所定の積み上げ高さまでホッパから 流出するバラ物（Schuettguetter，bulk matterial）が供給されるようになって いる。図２に示すように、プレートコンベヤの上方のホッパ出口２に配置された バラ物装填口は、プレートコンベヤに、図２において符号５で示す所定高さＨの 円形に積み上げられたバラ物の山が供給されるように形成されている。プレート コンベヤは、フラットリンクチェーン６の形をした２つの平行なエンドレス牽引 要素を有する。フラットリンクチ ェーン６は、プレート要素を駆動するためにプレートコンベヤの個々のプレート 要素７と牽引可能に結合されている。フラットリンクチェーン６は、コンベヤの 端部において駆動用及び方向転換用の歯車８及び９により、好ましくは搬送速度 を制御可能に、駆動されかつ方向転換される。エンドレスプレートコンベヤを形 成するプレート要素７は、プレートコンベヤのバラ物搬送側と反対の側において 、ローラホルダ１０内に装着された走行ローラ１１を有する。プレートコンベヤ の搬送上部側は、走行ローラ１１により、相互に平行な２つの走行レール１２上 で転がり支持されかつ案内されている。走行レール１２は、プレート要素７より 小さい距離だけ横方向に互いに間隔をなしてコンベヤの固定フレーム１３上に配 置されている。固定フレーム１３は、その両側に、ここではＩビームとして形成 された横境界板１４を有する。両方のフラットリンクチェーン６は、横境界板１ ４の間の領域内を走行している。 ホッパ出口２の搬送方向下流側で、ホッパ出口２とプレートコンベヤの搬出端 部を形成する方向転換用の歯車９との間に計量ステーション１５が存在する。計 量ステーションは、いわゆる計量ブリッジとして形成されている。計量ブリッジ は、２つの走行レールセクション１２′からなる。いずれの走行レールセクショ ン１２′も、固定配置された走行レール１２の間で垂直方向に移動可能に配置さ れている。走行レールセクションは、相互に 横結合により計量ブリッジに結合していることであってもよい。計量ブリッジは 、固定走行レール１２と同一線上に伸長する計量ブリッジの両方の走行レールセ グメント１２′のそれぞれにおいて電気式荷重測定装置１６上に配置されている 。電気式荷重測定装置は、ロードセル等からなり、コンベヤフレームにおいてプ レートコンベヤの搬送上部側の下側に配置されている。これらのロードセルは、 プレートコンベヤ１の搬送運転がなされているときに、計量ブリッジの上方を通 過走行する、バラ物が積載されたプレートコンベヤの積載重量を測定する。この ようにして求められたその瞬間の測定値は、電気的な量として図示されていない 電子式評価ユニットに供給される。電子式評価ユニットは、計量供給装置の構成 要素である。評価ユニットは、計量測定の電気的測定値および計量ユニットに同 様に供給されるプレートコンベヤの搬送速度を示す測定値から、公知の方法によ り所定量のバラ物の供給を可能にする。 駆動されるフラットリンクチェーン６内の引張力は、計量ステーション１５に おける計量過程に対し外乱として働き得るものである。この外乱影響を排除しか つ高い測定精度で作動させるために、フラットリンクチェーン６は、制限範囲内 で垂直方向に自由に移動可能にプレートコンベヤのプレート要素７と結合されて いる。これによりフラットリンクチェーン６の引張力を、計量ブリッジにおいて 測定される積載荷重から遮断することができ る。図４及び図５に示すように、本実施形態において、この遮断は、プレートコ ンベアのプレート要素７を横ボルト１７によりフラットリンクチェーン６に結合 させることにより実現される。ここで、横ボルト１７は、プレート要素７の下側 に固定された結合部材１９のボルト孔１８に挿入され、上記遮断を実現するのに 十分な大きさの垂直方向の遊びをもって結合されている。図に示した実施態様に おいては、結合部材１９は、結合プレートとして形成されている。とくに図５か ら明らかなように、ボルト穴１８は、相互に平行な平らな垂直方向側面を有する 垂直方向スロットとして形成されている。また、横ボルト１７は、挿入されるボ ルト穴の領域内の形状に対応する平らな横案内面が設けられている。これにより 横ボルト１７は、ボルト穴１８内で所定の垂直方向遊びＸ（図５）を有して案内 される。水平方向力および垂直方向荷重の遮断のために設けられた垂直方向遊び Ｘの寸法は、積載プレートコンベヤが計量ステーション１５内を通過したときに フラットリンクチェーン６内の引張力が計量結果に影響を与えることがないよう に定められているので、走行ローラ１１は、実質的に遊びなくローラホルダ１０ 上に装着されている。横ボルト１７は、フラットリンクチェーン６のリンクジョ イントに配置されている。すなわち、横ボルト１７は、同時に、フラットリンク チェーンのジョイントを形成している。 とくに図４が示すように、プレート要素７に垂直方向 の遊びの分だけ垂直方向に移動可能に装着されているフラットリンクチェーン６ は、案内レール上を転がる支持ローラ２０を備えている。案内レールは、幅の狭 い案内部材２１からなる。案内部材２１は、横境界板１４すなわち横境界板１４ を形成するＩ型材の上部および下部の水平方向フランジに配置されている。これ らの支持ローラ２０によっては、プレートコンベヤの上側および下側のチェーン の案内のみが行われ、垂直方向遊びＸがあるので、プレートコンベヤの積載重量 が加わることはない。 横ボルト１７を介してプレート要素７が牽引要素ないしフラットリンクチェー ン６と上記のように垂直方向遊びを有して結合していることにより、牽引要素の 水平方向引張力および計量ステーション１５において測定すべき垂直方向荷重（ 積載プレートコンベヤの積載重量）は構造的にとくに簡単な方法で遮断される。 しかしながら、この遮断は、プレート要素と牽引要素ないしフラットリンクチェ ーン６との他のタイプの垂直方向に移動可能な結合によっても達成可能であるこ とは明らかである。パネルカバー２２を設けてもよいプレートコンベヤ１の全体 は、ホッパ３およびホッパ出口２の下側に固定装着されている。したがって、上 記の配置により、とくに流れにくいバラ物用自動計量供給装置を備えたプレート コンベヤが提供され、このプレートコンベヤにより、荷重測定装置１６により測 定された積載圧力すなわちバラ物重量およびプレートコンベヤ重量の垂直方向荷 重をフラッ トリンクチェーンの引張力による外乱の影響なしにきわめて正確に測定し、バラ 物の計量供給のために評価することができる。バラ物がプレートコンベヤの横か らこぼれるのを防止するために、プレートコンベヤのプレート要素７に横境界面 を設けてもよいことは明らかである。プレートコンベヤ１は同時にバラ物を下流 側の装置等に所定量を供給する装填プレートコンベヤを形成する。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．プレートコンベヤのプレート要素が、駆動用及び方向転換用の歯車により 駆動され方向転換される、少なくとも１つのエンドレスである牽引要素に牽引可 能に結合され、搬送上部側において、前記プレート要素の下側に設けられた走行 ローラにより走行レール上に転がり支持されているとともに、 前記プレートコンベヤの搬送経路に計量ステーションが設けられており、 前記計量ステーションにおいて、走行レールが、電気式荷重測定装置上に配置 され、搬送運転中に前記計量ステーション上を通過走行する、荷を積載されてい る前記プレート要素の積載重量を測定する計量ブリッジを形成している バラ物用自動計量供給装置を備えたホッパ排出および装填プレートコンベヤに おいて、 前記牽引要素の引張力を前記計量ブリッジ上で測定される積載荷重から遮断す るために、１つ又は２つ以上の前記牽引要素（６）が制限範囲内で垂直方向に自 由に移動可能に前記プレート要素（７）と結合されている ことを特徴とするバラ物用自動計量供給装置を備えたホッパ排出および装填プ レートコンベヤ。 ２．前記プレート要素（７）が横ボルト（１７）により１つ又は２つ以上の前 記牽引要素（６）と結合され、 前記横ボルト（１７）が、前記プレート要素（７）に固定接続された結合部材（ １９）内に設けられたボルト穴（１８）と垂直方向に遊び（Ｘ）を有して結合し ている ことを特徴とする請求項１に記載のバラ物用自動計量供給装置を備えたホッパ 排出および装填プレートコンベヤ。 ３．前記結合部材（１９）の前記ボルト穴（１８）は、平らな横境界面を有す る垂直方向スロットとして形成され、 前記横ボルト（１７）は、前記ボルト穴（１８）と結合する領域に、前記ボル ト穴の横境界面に対応する平らな横案内面が設けられている ことを特徴とする請求項２に記載のバラ物用自動計量供給装置を備えたホッパ 排出および装填プレートコンベヤ。 ４．相互に平行な前記牽引要素がフラットリンクチェーン（６）からなり、 前記横ボルト（１７）がフラットリンクジョイントに配置されている又はフラ ットリンクジョイントを形成している ことを特徴とする請求項１から請求項３までのいずれか１項に記載のバラ物用 自動計量供給装置を備えたホッパ排出および装填プレートコンベヤ。 ５．前記プレート要素（７）に垂直方向に移動可能に装着されている前記フラ ットリンクチェーン（６）は、 案内レール又は案内部材（２１）上を走行する支持ローラ（２０）を備えている ことを特徴とする請求項１から請求項４までのいずれか１項に記載のバラ物用 自動計量供給装置を備えたホッパ排出および装填プレートコンベヤ。 ６．前記プレートコンベヤの上方のホッパ出口（２）に設けられたバラ物装填 口が、前記プレートコンベヤに所定の積み上げ高さのバラ物を供給するバラ物装 填口として形成されている ことを特徴とする請求項１から請求項５までのいずれか１項に記載のバラ物用 自動計量供給装置を備えたホッパ排出および装填プレートコンベヤ。