JPH0526128B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、各種の品物、とりわけ不定形で従
来、定量供給するのが困難であつた農水産物、例
えば、もやしや細断された各種野菜、それに各種
の食品、例えばうどん、そばなど（これらの農水
産物および食品を本出願明細書では、もやし類と
呼ぶ）を定量づつ分割して供給する定量供給装置
に係る。

もやし類を定量づつ包装して販売する為、これ
らの品物を定量供給する装置が種々提案されてい
るが、簡単な構造でより正確に定量供給できる装
置が切望されている。

本発明は、この要求を満たす装置を提供するこ
とを目的としたもので、連続的に帯状に供給され
るもやし類を秤量する秤量装置を採用してこの目
的を達成することを特徴としている。

以下、本発明による装置を図示した実施例に基
いて具体的に説明する。

第１図において、１は、ローラ２，３の間に掛
け渡されたエンドレスのベルトコンベアで、４
は、同ベルトコンベア１の上方にローラ５，６の
間に掛け渡された第２のエンドレスのベルトコン
ベアである。

一方、ベルトコンベア１，４の両側には側板又
は側方のエンドレスベルトコンベア（図示してい
ない）があり、これらは定量供給すべきもやし類
Ｍを帯状にして矢印方向に移送する供給装置を構
成している。

７は、ベルトコンベア１の走行面とほゞ同一面
になるように配設された定量皿で、定量皿７の下
にはリンク８が固定されている。

リンク８には間隔を保つて２本のリンク９，１
０がピン止めされている。リンク９，１０の他端
は、それぞれ適宜の支持具１１，１２にピン止め
されている。

一方、リンク１０の先端部は定量バネ１３によ
つて上方に引張られている。

従つて、秤量皿７は、リンク８，９，１０を介
してその上に載つた重量に応じ定量バネ１３を伸
ばしてバネ秤と同様に下方に変位する。

１４は、定量バネ１３による定量皿７の持ち上
げを、リンク９と当つて制限するストツパーであ
る。

リンク８には遮光板１５が取付けられ、この遮
光板１５が定量皿７の変位に応じて所定位置迄降
下したことを検出するセンサー１６が配設されて
いる。

１７は、ベルトコンベア１と定量皿７の間をつ
なぐプレートである。

定量皿７の上方には、ベルトコンベア１によつ
て定量皿７の上に移送された帯状のもやし類を定
量づつ分断する為の分割供給装置が配設されてい
る。

この分割供給装置は、秤量皿に７に連続的に供
給されている帯状のもやし類に突き刺される２列
の櫛形のピン１８，１９を有している。

櫛形のピン１８，１９は、共にもやし類Ｍに突
き刺りもやし類Ｍの移送と共に移動したのち共に
上昇して後退し又元の位置に戻る。

すなわち、秤量皿７上に連続的に供給されてい
るもやし類が予め定められた重量になつたことを
秤量装置が検知すると分割供給装置へ信号を出
す。

秤量装置から所定量を検知したという前記信号
を受けると、櫛形のピン１８，１９が次のように
作動する。

まず、ピン１８，１９がもやし類Ｍに突き刺さ
つて共に前方に移動するときに、もやし類Ｍの供
給方向の前方位置にあるピン１９は、もやし類と
同じ速度で移動しているピン１８に対し相対的に
高速で移動される。

すなわち、ピン１９はもやし類の移送速度より
大きい速度で移動される このピン１８，１９の移動軌跡が図でピン１
８，１９の上方に図式的に示されている。ピン１
８，１９のこの相対移動によつて秤量皿に７上で
もやしは秤量された定量毎に分割されてピン１９
によつて前方へ送り出され秤量皿７の外へ排出さ
れる。

このピン１８，１９の構造と作用の詳細例につ
いては実開昭52−57083号公報に示されているも
の等を適宜採用してもよい。

なお、図で２０は、もやし類の定量秤量時に、
降下された秤量皿７を、所定量以上に降下させ
ず、かつピン１８，１９による分割操作の際に持
ち上げる働きをするストツパープツシヤーであ
る。

以上説明した提量供給装置の作用について第２
図から第５図に基いて説明する。

第２図において、ベルトコンベア１，４によつ
て定量皿７上にもやし類Ｍが連続的に供給され、
定量皿７は、リンク８，１０を介してバネ１３に
抗して次第にもやし類Ｍの重さで降下する。所定
量のもやし類Ｍが定量皿７の上に載つたとき、遮
光板１５はセンサー１６への投光を遮ぎり所定量
のもやし類Ｍが定量皿に載つたことを検知する。

この状態でリンク１０はストツパープツシヤー
２０へ当り、それ以上の降下が阻止される。

この状態でストツパープツシヤー２０はそのピ
ストンを伸長して第３図のように定量皿７を元の
位置へ持ち上げる。

定量皿７が持ち上げられた状態でピン１８，１
９が前述したようにもやし類Ｍに突き刺され第３
図々示のように定量皿７の上でもやし類Ｍを定量
分割する。

定量皿７上でもやし類Ｍを定量分割して定量の
もやし類M1を排出した状態が第４図に示されて
いる。

その後、ピン１８，１９は元の位置に戻り、ス
トツパープツシヤー２０も元に戻つて次の定量分
割操作が始められるが、その状態を第５図に示し
てある。

次に、第６図に示す第２の実施例について説明
する。

第１図から第５図に示す装置では、もやし類を
帯状にして供給するのに２つのエンドレスベルト
１，４を採用しているが、第６図々示の装置で
は、間隔を保つて並置された２枚のガイド板２６
と、ガイドローラ２１に掛け渡されたエンドレス
ベルト２２、及びガイドローラ２３と２４に掛け
渡されたエンドレスベルト２５によつて４周を囲
まれた重力供給通路を採用している。

エンドレスベルト２５は、下方がＬ字形に形成
されており、この下方のエンドレスベルト２５と
ベルト１の間には２枚の間隔を保たれたガイド板
２７が配設されている。この重力供給通路の上端
開口部には、ホツパー２８が臨まされ供給ベルト
２９によつてもやし類が重力供給通路に供給され
る。

エンドレスベルト２２，２５は矢印方向に移動
されていてホツパー２８から投入されたもやし類
をほゞ低密度の帯状にして定量皿７に供給する。

秤量装置の構成は、前述の実施例と同じであり
対応する部分に同じ符番を付してあるので説明を
省略する。

なお、重力供給通路の詳細例については特公昭
55−37446号公報を参照されたい。

次に、第７図に示す第３の実施例について説明
する。この第７図の実施例では、帯状になつて供
給されて来るもやし類を受け取る定量皿に移送構
造を採用したものである。

すなわち、定量皿７の上面に沿つてベルトが移
送されるように、ガイドローラ３０と駆動ローラ
対３１の間にエンドレスベルト３２を掛け渡して
ある。

リンク８の下端には作動トランス３３が設けら
れ、また定量皿７にはその上下動を緩衝するダン
パ３４が取付けられている。

その他、第７図の装置において、先の実施例と
同様に部分には同じ符番が付してありその説明を
省略する。

この第７図々示の実施例では、エンドレスベル
ト３２によつてもやし類を移送しつゝ、供給され
て来るもやし類の重さによつて定量皿７が降下
し、所定重量に達したことを差動トランス３３の
作動で検知する。

以上、具体的に説明したように、本発明による
もやし類の定量供給装置は、もやし類を４面が囲
まれて形成された通路を通過させることによつて
帯状にして連続移送し、これを秤量装置で所定重
量になつたことを検知したときに分割供給装置で
分断して定量供給するものであるから、もやし類
を連続供給しつゝ精度よく秤量して定量供給でき
るのである。

本発明の供給装置によれば、互いに絡み合つて
定量供給が困難なもやし類を従来のものより1/3
ないし1/2の誤差で定量供給ができる。

なお、前述の例では、秤量装置の検知手段とし
て遮光板センサー、差動トランス等を用いたが、
ロードセル方式やその他適宜の手段を採用してよ
いことはいう迄もないし、分解供給装置も図示し
たピンによるものの他、適宜のものを採用してよ
い。

【図面の簡単な説明】

図面は、本発明によるもやし類の定量供給装置
の実施例を示し、第１図から第５図はその第１実
施例の構成と作動を示す図面、第６図と第７図
は、それぞれ別の実施例を示す図面である。 １，４……エンドレスベルト、７……定量皿、
１３……定量バネ、１５……遮光板、１６……セ
ンサー、１８と１９……分割供給装置を構成する
ピン、２２，２５……エンドレスベルト、３２…
…エンドレスベルト、３３……差動トランス。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 定量供給すべきもやし類を４面が囲まれて形
   成された通路を通過させることによつて帯状にし
   て連続移送する供給装置、同供給装置を出た前記
   帯状のもやし類が連続して供給され、同もやし類
   が所定重量になつたことを検知する秤量装置、お
   よび同秤量装置上で連続供給され続ける前記帯状
   のもやし類に突き刺され同もやし類の供給速度よ
   り大きい速度で移動され同もやし類を前記秤量装
   置の外へ排出する櫛形のピンを具えた分割供給装
   置を有し、同分割供給装置は、前記秤量装置から
   前記所定量を検知した信号を受けたとき前記櫛形
   のピンを作動させることを特徴とするもやし類の
   定量供給装置。