JPH11512410A

JPH11512410A - 局所用抗皮膚癌調製物

Info

Publication number: JPH11512410A
Application number: JP9511642A
Authority: JP
Inventors: ザウアーマン，ゲルハルト
Original assignee: Beiersdorf AG
Current assignee: Beiersdorf AG
Priority date: 1995-09-11
Filing date: 1996-09-09
Publication date: 1999-10-26
Also published as: EP0850056A1; DE19533330A1; WO1997009975A1

Abstract

(57)【要約】本発明は、角化症又は皮膚癌を治療するため及びこれらの疾患に対して皮膚を保護するための、皮膚の予防的処置のための、アルギニン、シトルリン、オルニチン又はそれらの塩、酸付加塩、エステル又はアミド、葉酸又はその塩、システイン、Ｎ−アセチルシステイン、ホモシステイン、グルタミン、フラビン及びセラミドを含んでなる化合物の群から選ばれる、１又は複数の活性物質を含有する、局所用化粧品又は皮膚科学的調製物の使用に関する。

Description

【発明の詳細な説明】局所用抗皮膚癌調製物ＵＶ光線は突然変異性であり、すなわちそれは皮膚細胞のＤＮＡに変化を与える。光線老化した皮膚においては、ＵＶにより誘起された、多数の異なった型の突然変異が、表皮の基底細胞、メラニン細胞及び真皮の繊維芽細胞に検出された。癌の危険性と突然変異の頻度との間の相関関係：すなわち突然変異の数が大きい程、変性の危険度が大きいこと、を考察すると、Ｐ５３と称される遺伝子が近年、興味の焦点になって来た。突然変異の頻度の増加に伴って、そのためにＰ５３遺伝子のＤＮＡが青写真としての役目をする蛋白質が、それらの自然の機能の意味で、一層誤って生成される。ＵＶが合成の引金を引くこれらの蛋白質は、突然変異がないか又は低い突然変異状態においては、細胞分裂を停止させたり細胞死（アポトーシス）を開始させたりする能力をもつ。これは、以前のＵＶ光線により損傷されおり、その完全なＤＮＡ修復が疑問であったり不可能であるような細胞に対して有用である。日焼けした細胞はこの種類の、細胞学的に計量可能な死亡細胞である。文献において、アポトーシス及び成長抑制のために、ある種のセラミド類が、細胞培養物中で又は内因的に、調整物としていかに作用し得るかはすでに考察されている：（ａ）Immunology Today，Vol.16，No.6，1995，page 294;（ｂ）Pro c．Natl．Acad．Sci USA Vol.91，pp.73-77，January 1994 Cell Biology；及び（ｃ）Science，Vol.259，19 March 1993，page 1769。驚くべきことに、本発明に従うセラミド及びその他の活性物質は、局所的に投与すると、アポトーシス及び／又は成長抑制の引金を引きそして、皮膚癌の予防及び治療に適宜であることが見いだされた。本発明は、角化症又は皮膚癌の治療のため及び、これらの疾患に対する皮膚の予防的処置のための、化合物類、アルギニン、シトルリン、オルニチン又はそれらの塩、酸付加塩、エステル又はアミド、葉酸又はその塩、システイン、Ｎ−アセチルシステイン、ホモシステイン、グルタミン、フラビン及びセラミドからなる群から選ばれる、１種類以上の活性物質を含有する化粧品又は皮膚科学的局所用調製物の使用に関する。本発明はまた、本発明に従う活性物質の誘導体に関する。本発明はまた、皮膚及び特記された疾患の予防及び治療のための、本発明に従う活性物質の局所的使用に関する。好ましい適用は、光線角化症、ＵＶ誘導型の癌、基底細胞癌又は棘細胞腫の治療又は予防のためである。本発明に従う活性物質及び調製物は特に好都合には、光線老化皮膚及び幼児及び青少年の皮膚に対して使用できる。本発明に従う活性物質は既知であるか又は既知の同様な方法により得ることができる。Ｌ−型のアルギニン、シトルリン及びオルニチンが好ましい。アルギニン及びＬ−アルギニン及びそれらの塩、酸付加塩、エステル又はアミドが特に好ましい。セラミドもまた特に好ましい。本発明はまた、角化症又は皮膚癌の治療のため及びこれらの疾患に対する皮膚の予防的処置のための、セラミドからなる群（Ｂ）から選ばれる１種類以上の活性物質と組み合わせた、化合物類、アルギニン、その塩、酸付加塩、エステル又はアミドからなる群（Ａ）から選ばれる１種類以上の活性物質を含んでなる、本発明に従う活性物質の組み合わせ物を含有することを特徴とする、化粧品又は皮膚科学的局所用調製物の使用に関する。該組み合わせ物において、群（Ｂ）の化合物に対する群（Ａ）の化合物の重量比は好ましくは、１０：１から１：１０、特に好ましくは５：１から１：５、しかし特には１：１にすることができる。アルギニン、オルニチン及びシトルリンの好ましい塩は、水溶性の塩、例えばナトリウム、カリウム及びアンモニウム塩である。これはまた、酸付加塩にも適用できる。適宜な酸付加塩は、無機及び有機酸により得られる。塩酸、硫酸、酢酸、カプリル酸又はクエン酸塩が好ましい。生理学的に許容できる塩及び付加塩が好ましい。これらの化合物の適宜なエステルは例えば、短鎖及び中程度の鎖のアルコール、好ましくはモノアルコール類、しかし特には、メタノール、エタノール又はプロパノール、により形成されるものである。エチルエステルが好ましい。好ましいアミドは短鎖及び中程度の鎖のモノ−及びジアルキルアミドである。前記の置換体のアルキルは例えば、１２個までの、好ましくは６個までの炭素原子を含有する。葉酸の、特に適宜な塩は、水溶性の塩、特にナトリウム、カリウム及びアンモニウム塩である。フラビンの群からの好ましい化合物は、フラビンアデニンジヌクレオチド（ＦＡＤ）及びフラビンモノヌクレオチド（ＦＭＮ）である。セラミドは市販製品及び天然物質として知られており、文献に記載さ Georg Thieme Verlag，Stuttgart）。皮膚のセラミド、特にセラミド１、セラミド２、セラミド３、セラミド４／５、セラミド６Ｉ及びセラミド６IIが好ましい。それらはこれらの名称下の文献中に記載されている。本発明はまた、それらのアルキル鎖、例えばアルキル鎖の長さ、が既知の方法により変化されている、セラミド類及び皮膚セラミド類に関する。セラミド２及びセラミド３及び、例えば異なる鎖長をもつ、これらの基本型の誘導化合物が特に好ましい。更に、一般式及び［式中、Ｒ¹は１から２４個、好ましくは１から１０個の炭素原子をもつアルキル基であり、そしてＲ²は１から２２個、好ましくは１から１３個の炭素原子をもつアルキル基である］のセラミドが好ましい。その他の好ましいセラミドは、Ｎ−アシルスフィンゴシン及びアシルフィトスフィンゴシン、例えば、アシル基のアルキル基に、１から１９個、特には１から９個の炭素原子をもつ化合物である。下記の化合物が特に好ましい：Ｎ−アセチルスフィンゴシン、Ｎ−ブチリルスフィンゴシン、Ｎ−ヘキサノイルスフィンゴシン、Ｎ−オクタノイルスフィンゴシン及び対応するフィトスフィンゴシン類。下記の化合物もまた好ましい：Ｎ−オクタノイル−Ｄ−スフィンゴシン、Ｎ−アセチル−Ｄ−スフィンゴシン、Ｎ−ヘキサノイル−Ｄ−スフィンゴシン、Ｎ−パルミトイルスフィンゴシン、Ｎ−パルミトイルジヒドロスフィンゴシン、Ｎ−ステアロイルスフィンゴシン、Ｎ−オレオイルスフィンゴシン（シス−９）、Ｎ−リグノセロイルジヒドロスフィンゴシン及びＮ−ネルボノイルスフィンゴシン（シス−１５）。Ｄ−及びＤＬ−型が特に好ましい。特に好ましいセラミドはＮ−アシルスフィンゴシン、Ｎ−アセチルスフィンゴシン、Ｎ−オクタノイルスフィンゴシン及びＮ−オレオイルスフィンゴシンである。特に好ましい組み合わせ物は、アルギニン及びＮ−アセチルスフィンゴシン又はＮ−オクタノイルスフィンゴシンを含んでなる。本発明に従う化粧品又は皮膚科学的局所用調製物は、それ自体通常の調製物基剤を基剤にすることができ、そして、特に本発明に従う化粧品調製物により、皮膚科学的治療又は予防的処置の意味において、皮膚及び疾患皮膚の処置のために使用することができる。予防のためには、活性物質を例えば、疾患又は疾患の症状発現を予防するため又は、それらの頻度及び強度を減少させるために投与される。本発明に従う化粧品又は皮膚科学的調製物又は製剤は通常のように調製しそして皮膚の処置のために使用することができる。それらは例えば、それぞれ、本発明に従う活性物質の調製物の総重量の０．０００１から３０重量％、好ましくは０．０１重量％から１０重量％、しかし特には０．１重量％から５重量％を含んでなる。使用のためには、本発明に従う化粧品及び皮膚科学的調製物は、通常の方法で、十分な量を皮膚又は皮膚の疾患部位に適用される。本発明はまた、特記の、意図された使用のための局所用調製物を生成するための特記の活性物質の使用に関する。本発明に従うアミノ酸及び／又はそれらの誘導体は好ましくは、それぞれ総調製物の０．０１から３０重量％、特に好ましくは０．０１から１０重量％、特には０．１〜７．５重量％の量で、本発明に従う化粧品及び皮膚科学的調製物中に存在する。その際調製物は特に好ましくは総調製物の１から１０重量％の量のＬ−アルギニンを含んでなるが、アルギニン、オルニチン及びシトルリン及び誘導体は、単独でも組み合わせても使用できる。葉酸又はその塩及び／又はフラビンはそれぞれ好ましくは、それぞれの調製物の総重量の０．０００１から５重量％、特には０．０１から１．５重量％の量で、本発明に従う調製物中に存在する。セラミドは好ましくは、それぞれ調製物の総重量の０．０１から１０重量％、しかし特には０．１から２重量％の量で、本発明に従う調製物中に存在する。本発明に従う化粧品及び皮膚科学的調製物は種々の既知の形態にすることができる。それらは例えば、溶液、クリーム、ローション、非水性調製物、例えば油中水（Ｗ／Ｏ）型もしくは水中油（Ｏ／Ｗ）型のエマルションもしくはミクロエマルション、例えば水中油中水（Ｗ／Ｏ／Ｗ）型の複エマルション、ゲル剤、末剤、油、固形スティック、軟膏又は更にエアゾールにすることができる。更に、本発明に従う活性物質をそれ自体既知の方法で、カプセル化形態で投与することも好都合である。特に好ましい調製物は日焼け止め製品及び日焼け後用製品である。このような調製物はＩＲ−、ＵＶＡ−及び／又はＵＶＢ−フィルター及び／又は顔料を含んでなる可能性がある。更に、本発明の範疇において、本発明に従う活性物質を水性系又は皮膚洗浄用の界面活性調製物中に取り込むことも可能でありそして好都合である。本発明に従う化粧品及び皮膚科学的調製物は、このような調製物中に通常使用される化粧品補助剤、例えば保存剤、殺バクテリア剤、香料、消泡剤、染料、着色効果をもつ顔料、増粘剤、界面活性物質、乳化剤、皮膚軟化剤、加湿及び／又は保湿物質、脂肪、油、ワックス又は、アルコール、ポリオール、ポリマー、気泡安定剤、電解質、有機溶媒又はシリコーン誘導体のような、化粧品又は皮膚科学的調製物のその他の通常の成分、を含んでなることができる。調製物はまた好ましくは、抗酸化剤を例えば、調製物の総重量の０．００１から２０重量％の量で含んでなる。本発明に従うエマルションは好都合であり、そして例えば、特記された脂肪、油、ワックス及びその他の脂肪物質、並びに更に水及び、この種類の調製物に対して通常使用されるような乳化剤を含んでなる。脂質相は好都合には、下記の物質の群から選ぶことができる： − カプリン酸又はカプリル酸のトリグリセリドのような天然の、合成の及び／又は部分的に合成の油、しかし好ましくはヒマシ油； − 脂肪、ワックス及びその他の天然の、合成の及び／又は部分的に合成の脂肪物質、好ましくは低い数の炭素原子をもつアルコール、例えばイソプロパノール、プロピレングリコール又はグリセロールと、脂肪酸のエステル、あるいは低い数の炭素原子をもつアルカン酸と又は脂肪酸と、脂肪アルコールのエステル； − ジメチルポリシロキサン、ジエチルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン及びそれらの混合物のようなシリコーン油； − 天然又は合成源の炭化水素のような飽和化合物（ワセリン、スクアラン）から選ぶことができる。本発明に従う調製物の水相は好都合には、それぞれ単独で又は相互のいずれの組み合わせでも、低い数の炭素原子をもつアルコール、ジオール又はポリオール、及びそれらのエーテル、好ましくはエタノール、イソプロパノール、プロピレングリコール、グリセロール、エチレングリコール、エチレングリコールモノエチルもしくはモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチル、モノエチルもしくはモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルもしくはモノエチルエーテル及び類似の製品、並びに更に、低い数の炭素原子をもつアルコール、例えばエタノール、イソプロパノール、１，２−プロパンジオール、グリセロール、並びに特に、好都合には二酸化ケイ素、ケイ酸アルミニウム、多糖類及びそれらの誘導体、例えばヒアルロン酸、キサンタンゴム及びヒドロキシプロピルメチルセルロースからなる群から、そして特に好都合にはポリアクリラート類、好ましくはカーボポール類、例えばカーボポールの等級９８０、９８１、１３８２、２９８４、５９８４、又は更にＥＴＤ（分散が容易な(e asy-to-disperse)）等級２００１、２０２０、２０５０からなる群からのポリアクリラート、からなる群から選ぶことができる、１種類以上の増粘剤を含んでなることができる。特に、前記の溶媒の混合物が使用される。アルコール性溶媒の場合には、水を更なる成分にすることができる。本発明に従うエマルションは好都合で、例えば特記の脂肪、油、ワックス及びその他の脂肪物質、並びに更に水及び、この種類の調製物に通常使用される乳化剤、を含んでなる。本発明に従うゲル剤は通常、低い数の炭素原子をもつアルコール、例えばエタノール、イソプロパノール、１，２−プロパンジオール、グリセロール及び水、並びに、油性アルコール性ゲル剤の場合には好ましくは二酸化ケイ素又はケイ酸アルミニウムでありそして水性アルコール性又はアルコール性ゲル剤の場合には好ましくはポリアクリラートである、増粘剤の存在下における、前記の油を含んでなる。エアゾール容器から噴霧することができる、本発明に従う調製物に適宜な噴射剤は、単独でも又は互いに混合しても使用できる、通常の、知られた、揮発し易い、液化噴射剤、例えば炭化水素（プロパン、ブタン、イソブタン）である。圧縮空気もまた好都合に使用される。更に、本発明に従う調製物は好都合には、ＵＶＢ領域のＵＶ光線を吸収する物質を含んでなることができ、フィルター物質の総量は、全領域の紫外線から皮膚を保護する化粧品調製物を提供するためには、例えば、調製物の総重量の０．１重量％から３０重量％、好ましくは０．５から１０重量％、特には１．０から６．０重量％である。それらはまた皮膚の日焼け止め剤として使用することができる。本発明に従うエマルションがＵＶＢフィルター物質を含んでなる場合は、後者は油溶性でも水溶性でもよい。本発明に従うと、好都合な油溶性ＵＶＢフィルターの例は： − ３−ベンジリデンカンファー誘導体、好ましくは３−（４−メチルベンジリデン）カンファー、３−ベンジリデンカンファー； − ４−アミノ安息香酸誘導体、好ましくは４−（ジメチルアミノ）安息香酸２−エチルヘキシル、４−（ジメチルアミノ）安息香酸アミル； − ケイ皮酸のエステル、好ましくは４−メトキシケイ皮酸２−エチルヘキシル、４−メトキシケイ皮酸イソペンチル； − サリチル酸のエステル、好ましくはサリチル酸２−エチルヘキシル、サリチル酸４−イソプロピルベンジル、サリチル酸ホモメンチル； − ベンゾフェノンの誘導体、好ましくは２−ヒドロキシ−４−メトキシベンゾフェノン、２−ヒドロキシ−４−メトキシ−４’−メチルベンゾフェノン、２，２’−ジヒドロキシ−４−メトキシベンゾフェノン； − ベンジルマロン酸のエステル、好ましくは４−メトキシベンジルマロン酸ジ（２−エチルヘキシル）、２，４，６−トリアニリノ−（ｐ−カルボ−２’−エチル−１’− ヘキシルオキシ）−１，３，５−トリアジンである。好都合な水溶性のＵＶＢフィルターの例は： − ２−フェニルベンズイミダゾール−５−スルホン酸の塩、例えばそのナトリウム、カリウム又はそのトリエタノールアンモニウム塩、及び更にスルホン酸自体； − ベンゾフェノンのスルホン酸誘導体、好ましくは２−ヒドロキシ−４−メトキシベンゾフェノン−５−スルホン酸及びその塩; − ３−ベンジリデンカンファーのスルホン酸誘導体、例えば、４−（２−オキソ−３−ボルニリデンメチル）ベンゼンスルホン酸、２−メチル−５−（２−オキソ−３−ボルニリデンメチル）スルホン酸及びその塩である。本発明に従う活性物質と組み合わせて使用できる特記のＵＶＢフィルターのリストは明らかに、限定することを意図されていない。本発明は更に、化粧品又は皮膚科学的調製物中への、少なくとも１種類のＵＶＢフィルターとの、本発明に従う活性物質の使用を提供する。本発明に従う活性物質をＵＶＡフィルターと組み合わせることもまた好都合であり得る。適宜なＵＶＡフィルターの例は、化粧品調製物中へこれまで通常含有されてきたフィルターである。これらの物質は好ましくは、ジベンゾイルメタンの誘導体、特には１−（４’−ｔｅｒｔ−ブチルフェニル）−３−（４’−メトキシフェニル）プロパン−１，３−ジオン及び１−フェニル−３−（４’−イソプロピルフェニル）−プロパン−１，３−ジオンである。これらの組み合わせ物、及びこれらの組み合わせ物を含んでなる調製物もまた、本発明により提供される。ＵＶＢ組み合わせ物に使用される量を使用することができる。本発明は更に、化粧品又は皮膚科学的調製物中への、少なくとも１種類のＵＶＡフィルターとの、本発明に従う活性物質の組み合わせ物の使用をも提供する。本発明に従う有効量の活性物質を含有する化粧品及び皮膚科学的調製物は更に、ＵＶ光線に対して皮膚を保護するための化粧品中に通常使用される、通常の量の無機顔料を含んでなることができる。これらはチタン、亜鉛、鉄、ジルコニウム、ケイ素、マンガン、アルミニウム、セリウムの酸化物及びそれらの混合物、並びに該酸化物がその中で活性物質であるような誘導体、である。二酸化チタンを基礎にした顔料が特に好ましい。好ましい量は０．００１〜２０重量％である。ＵＶＡフィルター及び／又はＵＶＢフィルター及び顔料のこれらの組み合わせ物、並びにこれらの組み合わせ物を含んでなる調製物もまた、本発明により提供される。前記の組み合わせ物について記載の量を使用することができる。ＵＶフィルター及びＵＶ遮蔽剤を含む組み合わせ物並びにそれらを含有する調製物は、活性物質について記載の効果をもち、そして同様に使用することができる。本発明に従う活性物質は個々に又は幾つかの活性物質類の混合物として使用することができ、そしてまた、調製物中に、個々に又は混合物として存在することができる。本発明に従う調製物のｐＨを、例えば４から９の範囲に、しかし特にはｐＨ５からｐＨ８の範囲に設定することが好都合であることが証明された。本発明は更に、本発明による活性物質をそれ自体知られた方法で、化粧品及び皮膚科学的調製物中に取り込むことを伴う、本発明に従う調製物の調製方法に関する。これは例えば、撹拌又は乳化により実施することができる。特記されない限り、すべての量、割合及び百分率は調製物又は混合物それぞれの重量及び総量を、又は総重量を基礎にしている。以下の実施例は本発明を具体的に示す役割をもつ。調製物はそれ自体既知の方法で、例えば、必要な場合は暖めながら、好都合には別々の脂肪相及び水相を調製後、物質類を混合又は乳化させることにより調製される。調製物は本発明に記載の疾患に対して非常に有効であり、良好な予防的効果をもつ。実施例１Ｗ／Ｏクリーム重量％パラフィン油１０．００ペトロラタム４．００羊毛ワックスアルコール１．００ＰＥＧ−７水素化ヒマシ油３．００ステアリン酸アルミニウム０．４０Ｎ−アセチル−Ｄ−スフィンゴシン２．００グリセロール２．００水、保存剤及び香料全１００．００実施例２Ｗ／Ｏローション重量％パラフィン油２０．００ペトロラタム４．００セスキイソステアリン酸グルコース２．００ステアリン酸アルミニウム０．４０Ｎ−オクタノイル−Ｄ−スフィンゴシン４．００Ｌ−アルギニン２．００酢酸ビタミンＥ２．００パルミチン酸ビタミンＣ０．２０グリセロール５．００水、保存剤及び香料全１００．００実施例３Ｏ／Ｗローション重量％パラフィン油８．００パルミチン酸イソプロピル３．００ペトロラタム４．００セテアリルアルコール２．００ＰＥＧ−４０ヒマシ油０．５０硫酸セテアリルナトリウム０．５０カーボマーナトリウム０．４０Ｎ−オレオイルスフィンゴシン４．００Ｌ−アルギニン３．００グリセロール３．００ α−トコフェロール０．２０メトキシケイ皮酸オクチル５．００ブチルメトキシジベンゾイルメタン１．００水、保存剤及び香料全１００．００実施例４Ｏ／Ｗクリーム重量％パラフィン油７．００アボカド油４．００モノステアリン酸グリセリル２．００ステアリン酸ナトリウム１．００Ｌ−アルギニン２．００グルタミン１．００Ｎ−アセチルシステイン２．００二酸化チタン１．００乳酸ナトリウム３．００グリセロール３．００水、保存剤及び香料全１００．００実施例５口紅スティック重量％水素化ヒマシ油４．００セレシン８．００蜜蝋４．００カルナバ蝋２．００ペトロラタム４０．００Ｎ−アセチルフィトスフィンゴシン２．００ β−カロテン０．１０パラフィン油、顔料及び染料全１００．００実施例６リポソーム含有ゲル剤重量％レシチン６．００シアバター３．００Ｌ−アルギニン２．００Ｎ−アセチル−Ｄ−スフィンゴシン２．００パルミチン酸ビタミンＡ０．２０ビオチン０．０８クエン酸ナトリウム０．５０グリシン０．２０尿素０．２０ＰＣＡナトリウム０．５０加水分解コラーゲン２．００キサンタンゴム１．４０ソルビトール３．００水、保存剤及び香料全１００．００実施例７マッサージクリーム重量％ステアリルアルコール２．００レシチン６．００ペトロラタム４．００ジメチコン２．００Ｎ−アセチル−Ｄ−スフィンゴシン２．００パルミチン酸イソプロピル６．００セテアリルアルコール４．００ＰＥＧ−４０水素化ヒマシ油２．００Ｌ−アルギニン２．００グリセロール３．００水、保存剤及び香料全１００．００

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号ＦＩＡ６１Ｋ 31/00 ６１７Ａ６１Ｋ 31/00 ６１７Ｇ６１７６３５６３５ 31/13 ６０３ 31/13 ６０３ 31/16 ６０１ 31/16 ６０１ 31/165 31/165 31/195 ６０３ 31/195 ６０３ 31/22 31/22 31/525 31/525

Claims

【特許請求の範囲】１．角化症又は皮膚癌の治療のため及びこれらの疾患に対する皮膚の予防的処置のための、化合物類、アルギニン、シトルリン、オルニチン又はそれらの塩、酸付加塩、エステル又はアミド、葉酸又はその塩、システイン、Ｎ−アセチルシステイン、ホモシステイン、グルタミン、フラビン及びセラミドからなる群から選ばれる、１種類以上の活性物質を含有する、化粧品又は皮膚科学的局所用調製物の使用。２．セラミドからなる群（Ｂ）から選ばれる１種類以上の活性物質と組み合わせた、化合物類、アルギニン、その塩、酸付加塩、エステル又はアミドからなる群（Ａ）から選ばれる１種類以上の活性物質を含んでなる組み合わせ物を含有することを特徴とする、第１項記載の化粧品又は皮膚科学的局所用調製物の使用。３．存在する活性物質がアルギニン又はセラミドであることを特徴とする、第１項記載の使用。４．Ｎ−アシルスフィンゴシン、Ｎ−アセチルスフィンゴシン、Ｎ−オクタノイルスフィンゴシン及びＮ−オレオイルスフィンゴシンからなる群からの１種類以上の活性物質が使用されることを特徴とする、第１項又は第２項記載の使用。５．第２項記載の、組み合わせ物アルギニン及びＮ−アセチルスフィンゴシン又はＮ−オクタノイルスフィンゴシンの使用。６．調製物がＩＲフィルター、ＵＶＡフィルター及び／又はＵＶＢフィルターを含んでなることを特徴とする、第１項又は第２項記載の使用。