JPH11511771A - 星型分岐ポリアミド - Google Patents

星型分岐ポリアミド

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JPH11511771A
JPH11511771A JP8533587A JP53358796A JPH11511771A JP H11511771 A JPH11511771 A JP H11511771A JP 8533587 A JP8533587 A JP 8533587A JP 53358796 A JP53358796 A JP 53358796A JP H11511771 A JPH11511771 A JP H11511771A
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セルネ,マルティエン
ブラバンデアーファン デン ベルグ,エレン,マリーン,モニーク デ
アベルソン,レーネ
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、高い熱安定性を有し、且つ対応する直鎖ポリアミド用の既存の製造設備において製造することができるところの星型分岐ポリアミドに関する。これは、アミノ基及びカルボキシル基を含む群より選ばれる官能基を有する多官能性の核からポリアミド枝の少なくとも3つを形成することによって達成することができ、該アミノ基又はカルボキシル基は、分岐されている場合には、炭素原子で分岐されている非環式化合物に、又は非環式鎖を介して点対称を示す複素環式化合物に結合している。製造方法は、対応する直鎖ポリアミドの製造条件下で遂行される。より短い重合時間の後に、顕著により長い重合時間後の直鎖ポリアミドと同等の機械的特性を有する製造物を得ることが可能であることが証明される。好適な多官能性の核は2,4,6-トリスアミノカプロン酸-1,3,5-トリアジン及び4−アミノメチル−1,8−オクタンジアミンである。

Description

【発明の詳細な説明】 星型分岐ポリアミド 本発明は、少なくとも3つのポリアミドの枝を有する星型分岐ポリアミド及び その製造方法に関し、それはアミノ基及びカルボキシル基を含む群より選ばれる 官能基を有する多官能性の核から形成される。 そのような星型分岐ポリアミドは、ジェー.アール.シェフゲン及びピー.ジェ ー.フローリー著、J.Am.Chem.Soc.、第70巻、第2709〜18頁(1948年)より知られ 、それは、枝がε―カプロラクタムとシクロヘキサノンテトラプロピオン酸との 重合により形成されるところの星型分岐ポリアミドを記載する。その枝がアミノ 基により開始されているところの星型分岐ポリアミドの例は、ジェー.エム.ワラ コムスキー著、Chem.Mater.、第1992巻、第4号、第1000〜1004頁(1992年)に記 載されている。ここでは、星型分岐ポリアミドは、ε-カプロラクタムの、トリ ス(2-アミノエチル)アミン、N,N-ビス(2-アミノエチル)-N',N'-ビス[2- [ビス(2-アミノエチル)アミノ]エチル]-1,2-エタンジアミン上での重 合及び続く世代のポリエチレンイミンデンドリマーに於いて得られる。 上記の多官能性の核分子の使用には、しかしながらいくつかの欠点を含む。フ ローリーのカルボン酸核分子を用 いることによっては、高い分子量の枝を得ることができず且つ採用される後重合 温度において、いくらかの時間の後に分子の分解及び架橋が起こり、及び直鎖ポ リアミドの割合が増加する。ワラコムスキーのアミン重合開始剤は、重合の開始 が遅いという欠点を呈する。汚染が原因で直鎖ポリアミドが形成する危険性が高 く、且つ形成される枝の数の制御が困難である。この先行技術に従う星型分岐ポ リアミドの調製における条件の1つは、水の完全なる不存在である。このことは 、通常のε-カプロラクタムのポリアミド-6への重合と比べて、長い重合時間及 び追加手段を必要とする。この理由から、ワラコムスキーはアミンの塩酸塩を使 用する。重合の後、先ずこれらの塩酸塩が注意深く除去されなければならず、そ れは追加の操作及び必要な装置が要求されることを意味する。 本発明の目的は、(a)直鎖ポリアミド用の通常の重合方法を用いることによっ て得られ、(b)高い重合度で得られ、(c)重合工程が起こる温度での顕著な分解又 は架橋を示さず、且つ(d)溶融状態での加工に関してよい安定性を示すところの 星型分岐ポリアミドを提供することである。 発明者は、星型分岐ポリアミドの核のアミノ基又はカルボキシル基が、 (1)分岐がされている場合には、炭素原子で分岐されているところの、非環式 化合物に、又は (2)非環式化合物を介して複素環式化合物に、 結合しているところの星型分岐ポリアミドが上記要件を満たし、従って先行技術 に従う星型分岐ポリアミドの欠点を示さない又は僅かな程度にしか示さないこと を見出した。 本発明に従う星型分岐ポリアミドは、追加の投資無しに、対応する直鎖ポリア ミド用の既存の重合設備において製造することができるので、星型分岐ポリアミ ドの低い溶融粘度特性を利用する用途、例えば射出成形薄肉物、に今や到達可能 である。 好適なポリアミドは、いわゆるABタイプのポリアミドであり、それはα,ω -アミノ酸の重縮合又はラクタムの開環重合によって得られる。例としては、ポ リアミド-4、ポリアミド-6、ポリアミド-8等である。 非環式化合物は、環構造の代わりに、開いた鎖の分子構造を有する化合物であ る。そのような非環式化合物の例は、鎖を構成する炭素原子の真っ直ぐな又は分 岐した配列によって特徴付けられるところの脂肪族炭化水素である。脂肪族炭化 水素は、アルカン、アルケン、及びアセチレンに分類でき、それらはそれぞれ飽 和され、2重結合を有して不飽和であり及び3重結合を有して不飽和である。複 雑な構造に於いては、鎖が分岐されあるいは架橋され得る。そのような分岐され 、あるいは架橋されている化合物の例は、分岐脂肪族化合物、例えば4-アミノ メチル−1,8-オクタンジアミンである。分岐されあるいは架橋されている化 合物が炭素以外の原子を含むときは、炭素原子において のみ分岐されている。好ましくは、分岐脂肪族化合物が用いられる。その場合、 主鎖の長さは広い範囲、例えば2〜40炭素原子の間で異なることができ、側鎖 の長さは1〜20炭素原子の間で異なることができる。好ましくは、主鎖は20 炭素原子以下であるように選ばれ、側鎖は10炭素原子以下である。側鎖が結合 しているところの主鎖中の炭素原子間の距離は、好ましくは少なくとも2炭素原 子である。 アミノ基又はカルボキシル基は、好ましくは脂肪鎖の末端に結合している。 原理的には、主鎖毎の官能基の数には制限が無いが、好ましくは基の数は3〜 10に限られる。 開始基が結合している非環式基は、好ましくは同一である。開始基が結合して いる非環式鎖の長さは、好ましくは1〜10(炭素)原子であるように選ばれる 。鎖が短か過ぎると、立体障害の危険性が在り、その結果総ての官能基において ポリアミド鎖が形成され得なくなり、一方、長過ぎる鎖は絡み合いの危険性を含 み、それは、多数の因子のうちとりわけ遮蔽によって、規則的な星型構造の形成 を妨害し得る。 複素環式化合物は、環の原子の1以上が炭素以外の元素、例えば硫黄、窒素、 又は酸素等であるところの閉じた環構造を有する化合物である。例としては、ピ リジン、ピロール、フラン、チオフェン、及びプリンである。環に存 在するヘテロ原子は、しかし電子の分布に影響を及ぼし、その結果、環において ヘテロ原子から異なる距離に在る炭素原子に結合する開始基は、異なる反応性を 有し、その結果不規則な重合開始及び不規則な星型分岐ポリアミドの形成をもた らし得る。 このため、点対称を示す複素環式化合物が特に好適である。そのような化合物 の例としては、1,3,5-トリアジン、1,4-ジアジン、例えばメラミン及びその誘導 体、及び2,3,5,6-テトラエチルピラジン、1,4-ピペラジン及びテトラチアフルバ レンである。原理的には、複素環式化合物毎の、非環式鎖を介して結合する官能 基の数には制限が無いが、複素環式化合物毎に3〜10基が好ましい。 官能基が好ましくは末端に結合するところの非環式鎖の長さは、好ましくは1 〜10原子である。末端の官能基は、好ましくはカルボキシル基である。 好ましくは、化合物が単純且つ容易に制御できる方法で得られる点及びポリア ミド-6のモノマーにも対応する脂肪族開始基が存在する点で、2,4,6-トリスアミ ノカプロン酸-1,3,5-トリアジンが用いられる。 好ましくは、核分子毎に1つのタイプの官能基が存在する。内在される架橋の 可能性から、異なる官能基の形成の存在、又は可能性は、好ましくは回避されな ければならない。 核分子はポリアミド枝よりも小さくなければならない。 好ましくはその分子量は2000未満、より好ましくは約700未満でなければならな い。 ポリアミド枝は、α,ω−アミノ酸からのポリアミドの調製に通常用いられる 方法により又はラクタム、例えばε−カプロラクタム、又はラウリロラクタム等 の加水分解性の開環重合により重合されることができる。これらの方法は、例え ばクンストストッフ ハンドブーフ、第6巻、第168〜202頁、Carl Hanser Verla g、Munich(1966年)に記載されている。通常の鎖長調製剤の代わりに、本発明の 多官能性の核が添加される。 モノマー対多官能性の核のモル比は、ほぼ完全な重合において所望する鎖長が 得られるように選択される。この比は、従って核分子あたりの官能基の数に部分 的に依存する。一般に、このモル比は10n〜250nであり、nは核分子あたりの官 能基の数である。 ε−カプロラクタムがモノマーとして用いられる場合は、星型ポリアミドは例 えばフローリー シー.エス.に記載される方法を用いても合成され得る。本発明 に従う方法が、しかしながら好ましい。 本発明に従う、多官能核の存在下でのラクタムの重合による星型分岐ポリアミ ドの製造方法では、重合は水(モノマーに対して0.5〜30モル%)及び随意に触 媒の存在下で、大気圧又は高められた圧力、0.1〜3MPaで、220〜280℃の 温度において遂行され、その後、重合は、固相 での第2の反応段階において、減じられた圧及び/又は不活性ガス中で、約16 0℃ないし第1の反応段階で得られる反応生成物の融点より約10℃低い温度ま での間の温度において、所望する重合度が得られる迄継続される。最も驚くこと には、本発明に従う方法の場合には、第1の反応段階で得られる反応生成物は、 比較的短い重合時間の後でさえ、既に非常に硬く且つ強く、その硬さ及び強さは より長い重合によって得られるところの対応する直鎖ポリミドに相当することが 見出され、これは、フローリー シー.エス.に従う方法により得られる脆い生成 物と対照的である。固相での後縮合は、非常に高い分子量を有し得るポリアミド 枝を持つ白い生成物をもたらす。「高い」とはMn≧5000、好ましくは≧7000、又は より好まくさえあるのは≧10,000を意味するものと理解される。第1の重合段階 の温度は通常約220〜280℃の間の温度が選ばれる。好ましくは反応温度は約230 〜275℃の間の温度であり、より好ましくは約240〜270℃の間の温度である。 反応容器の圧力は、通常大気圧であるが、随意に0.1〜3MPa(1〜30bar)の間 に設定され得る。 重合の開始時に存在する水の量は、重要ではなく、通常モノマーの量に対して 0.5〜30モル%が選択される。5〜15モル%の間の量が好ましい。 触媒の存在は、短い反応時間に貢献し、それは所望する重合度を実現するのに 要求される。原理的には、通常、加 水分解性重合に使用される触媒が、この場合にも適している。特に、カプトラク タムの重合においては、アミノカプロン酸が好ましい。重合のために使用される べき触媒の量は、広い範囲で異なる事ができ、例えばモノマーに対して0.05〜3 モル%、好ましくは0.1〜2モル%である。酸触媒が同時に鎖停止剤として働くと きは、使用されるべき触媒の量は、ポリアミド枝の所望される分子量に部分的に 依存する。 分子量又は重合度が、固相後縮合において未だにかなり増大する事ができると いう事実から、重合工程の第1段階で得られる生成物は星型分岐ポリアミドと直 鎖ポリアミドとの混合物を含む組成物であると結論することができる。触媒及び 核分子の官能基が同一であり、且つ反応時間が十分であれば、星型分岐ポリアミ ドのポリアミド枝の重合度は、組成物中の直鎖ポリアミドのそれとほぼ同じであ る。既に述べたように、この組成物はかなり重合度の高い直鎖ポリアミドに相当 する機械的特性を有する。例えば、延性破壊特性を有するポリアミド組成物は、 対応する直鎖ポリアミドが未だ脆性破壊挙動を示すところの重合時間の後に既に 得られる。 本発明は従って、 a)直鎖ポリアミド、及び b)星型分岐ポリアミドを 実質的に含むところの強靭なポリアミド組成物にも関する。 星型分岐ポリアミドのポリアミド枝の重合度は、直鎖ポリアミドのそれの少なく とも半分でなければならず、好ましくは直鎖ポリアミドのそれと少なくともほぼ 同じである。 より特には、本発明は、 a)延性破壊挙動を得るには不十分な重合度を有する直鎖ポリアミド、及び b)少なくとも直鎖ポリアミドの重合度とほぼ同じ重合度を有する星型分岐ポリア ミドを 含むところの強靭なポリアミド組成物にも関する。そのような強靭なポリアミド 組成物は、直鎖ポリアミドと星型分岐ポリアミドを溶融状態で混合することによ っても得る事ができる。その際、星型分岐ポリアミドの重合度は、原理的には直 鎖ポリアミドの重合度とは独立に選択し得る。本発明の方法が、しかしながら強 く好ましい。 本発明に従う星型分岐ポリアミドは、例えば白い重合体に現れるところの、高 い熱安定性を有する。ワラコムスキーにより記載される種類のポリアミドは黄色 味を帯びた褐色の着色を示す。 本発明に従う星型分岐ポリアミドは、容易に高い分子量へと重合され、且つこ の高い分子量を溶融状態での長い加熱の後でさえも、溶融粘度の増加無しに維持 し、この事は、フローリー シー.エス.によって記載される星型分岐ポリアミド と対照的であり、それは分解及び架橋を示す。 短い重合開始時間及び大きい重合速度も本発明に従う 方法における主要な利点である。 詳細な説明及び実験はホモポリアミドに限定されていた。しかし、コポリアミ ドも本発明の範囲内であり、従って用語「ポリアミド」はホモポリアミドとコポ リアミドを含むことは、当業者には明らかである。 アミノ基又はカルボキシル基が言及される場合は、重合条件下でアミノ基及び /又はカルボキシル基を与える基、例えばエステル及びアミド等も含むと理解さ れる。 本発明は、以下の実施例及び比較例を参照して詳細に説明されるが、それらに 限定されるものではない。実施例I a .2,4,6-トリスアミノカプロン酸-1,3,5-トリアジン(TACT)の調製 水600ml中の水酸化ナトリウム154g(3.8モル)及びε−アミノカプロン酸335g (2.56モル)の溶液をゆっくり、一滴ずつ、激しく攪拌しながら、650mlの氷水中 のシアヌル酸塩化物78.8g(0.428モル)に加えた。温度を0〜5℃の間に維持した 。0〜5℃で攪拌を2時間続け、その後温度を50℃へ上げ、その温度で4時間維 持し、最後に、反応混合物を100℃で1時間、常に攪拌しつつ、維持した。60 ℃において、反応混合物のpHを、10%硫酸溶液を用いて、4.5にした。生成さ れた沈澱物をろ別し、水洗した。白い粉末の融点は186〜188℃であった。純度は キャ ピラリ電気泳動により97%であった。b .ε−カプロラクタムと核化合物TACTの重合 ε−カプロラクタム100g、ε−アミノカプロン酸1g、水2g及び種々の量 のTACT(25〜200単位の枝長さの計算値から要求される量)を、90℃で、ガラス 管内において混合した。該管に還流冷却器を取り付け、窒素雰囲気下で260〜270 ℃に加熱し、その温度で11時間維持した。冷却後、該管を壊し、その内容物をす り潰し、未反応のカプロラクタムを除去するために沸騰水で2回洗浄した。得ら れた重合体は白色であった。 洗浄された重合体のいくつかの機械的特性を測定し、溶融粘度及び固有粘度を 求めた。溶融粘度は、いわゆる230℃におけるゼロ粘度、すなわち、Rheometrix 800平行板装置を用いて、ゼロせん断力での動的溶融粘度として求め、溶液粘度 は相対粘度、ηrelとして、100mlの85%ぎ酸中に1gの試料の溶液について測定 した。 機械的特性は、射出成形された試験片を用い、記載した標準試験方法で、500g スケールで上記の重合を遂行することによって得られた試料を用いて測定した。 試験の前に、試料を真空下で、80℃にて24時間乾燥した。 結果を表1に示す。 実施例II 実施例Ibに記載した方法で得られた洗浄された生成物を減圧下、窒素ベント 下で、190℃で4時間後縮合に付した。この後縮合の間、ポリアミド枝の分子量 の更なる増加が観察された(表2)。明らかに、第1の反応工程後に得られた生 成物は、星型分岐ポリアミドに加えてかなりの割合の直鎖ポリアミドを未だに含 んだ。後縮合工程の間、最終的な条件が漸近的に到達され、そこでは星型分岐ポ リアミドに加えて、もはや顕著な量の直鎖ポリアミドは存在せず、溶融粘度は一 定の値であった。 溶融粘度は、ニュート粘性挙動を示し、せん断速度に僅かな程度だけ依存する 。200モノマー単位の枝長さにおいて、初めて低いせん断力で溶融粘度が増大し 始める。 フローリー シー.エス.の星型分岐ポリアミドでは、架橋すること無しにはMn ≧5000の枝長さを実現することが不可能であったが、本発明に従う星型分岐ポリ アミドについ ては、従来の重合技術を用いて何の問題もなく実現できるということは注目すべ きことである。 本発明に従う星型分岐ポリアミドは、高い溶融安定性を示す。230℃で1時 間では、溶融粘度の変化は無かった(図1参照)。図1は、230℃の溶融状態で 、5、11、15、32及び35分の動的溶融粘度測定における、溶融粘度(η* )及び位相角度(Δ)を、回転速度の関数として示す。実施例III (TACT)に代えて4−アミノメチル−1,8−オクタンジアミン(AMOD)を用 いたのみで、実施例Ibを繰り返した。表3に実験結果を示す。これらの結果は 、表2の結果と大変似ている。 比較例1 (TACT)に代えてデンドリマーを用いたのみで、実施例Ibを繰り返した。デ ンドリマーは、第1、第2、及び 第3世代のアミン末端のポリプロピレンイミンであり、それぞれ4つ及び8つの アミン末端基を有する。(DAB(PPA)4、1,4-ジアミノブタン-N,N'-テトラ-1-プ ロピルアミン及びDAB(PPA)8) これらのデンドリマーは、ワラコムスキーのアミン末端のポリエチレンイミン と高度の類似性を示し、その構造及び調製は、例えばAngew.Chem.Int.Ed.、第32 巻、第1308〜1311頁、1993年に記載されている。 より劣る特性を有する褐色の生成物が得られた。表4を参照されたい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AU,BB,BG,BR ,CA,CN,CZ,EE,GE,HU,IS,JP, KP,KR,LK,LR,LT,LV,MG,MK,M N,MX,NO,NZ,PL,RO,SG,SI,SK ,TR,TT,UA,US,UZ,VN (72)発明者 デ ブラバンデアーファン デン ベル グ,エレン,マリーン,モニーク オランダ国,6438 ビーイー シネン,プ ロビンシアーレ ベーク ツィッド 30 (72)発明者 アベルソン,レーネ オランダ国,2411 イーシー ボーデグラ ーベン コルテ ニューブストラート 1

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.アミノ基及びカルボキシル基からなる群より選ばれる官能基を有する多官能 性の核から形成されるところの、少なくとも3つのポリアミド枝を有する星型分 岐ポリアミドにおいて、アミノ基又はカルボキシル基が、 (1)分岐されている場合には炭素原子で分岐されているところの、非環式化合 物に、又は (2)非環式鎖を介して複素環式化合物に 結合されていることを特徴とする星型分岐ポリアミド。 2.非環式化合物が分岐されたアルカンであることを特徴とする請求項1に従う 星型分岐ポリアミド。 3.複素環式化合物が点対称を示すことを特徴とする請求項1に従う星型分岐ポ リアミド。 4.複素環式化合物がトリアジンであることを特徴とする請求項1に従う星型分 岐ポリアミド。 5.トリアジンがメラミン誘導体であることを特徴とする請求項4に従う星型分 岐ポリアミド。 6.複素環式化合物に結合されている非環式鎖がアミノカ プロン酸から誘導されることを特徴とする請求項1に従う星型分岐ポリアミド。 7.多官能性の核が2,4,6-トリスアミノカプロン酸-1,3,5-トリアジンであるこ とを特徴とする請求項6に従う星型分岐ポリアミド。 8.多官能性の核が4-アミノメチル-1,8-オクタンジアミンであることを特徴と する請求項2に従う星型分岐ポリアミド。 9.a.直鎖ポリアミド、及び b.星型分岐ポリアミドを 実質的に含み、延性破壊挙動を示すところのポリアミド組成物。 10.a.直鎖ポリアミドが延性破壊挙動を示すには不十分な重合度を有するポ リアミドであり、且つ b.星型分岐ポリアミドのポリアミド枝が該直鎖ポリアミドの重合度と少 なくとも同じ重合度を有することを特徴とする請求項9に従うポリアミド組成物 。 11.多官能性の核化合物の存在下で、水及び随意に触 媒の存在下で、220〜280℃の温度において、大気圧又は高められた圧力で 、ラクタムを重合することによって請求項9又は請求項10に従うポリアミド組 成物を製造する方法。 12.a.モノマーに対する多官能核化合物の量が1:(10〜250)nであり、ここ でnは核分子あたりの官能基の数であり、 b.水の量がモノマーに対して0.5〜30モル%であり、 c.圧力が0.1〜3.0MPaの間であることを特徴とする請求項11に従う、ポ リアミド組成物の製造方法。 13.触媒がラクタムに対応するα,ω-アミノ酸であることを特徴とする請求項 11又は請求項12に従う方法。 14.ラクタムがε-カプロラクタムであることを特徴とする請求項11に従う 方法。 15.触媒がアミノカプロン酸であることを特徴とする請求項14に従う方法。 16.触媒の量がモノマーに対して0.05〜3モル%である ことを特徴とする請求項11〜15のいずれか1つに従う方法。 17.減圧下で又は不活性ガス雰囲気中で、約160℃ないし請求項11〜16 のいずれか1つに従う製造方法により得られる反応生成物の融点より10℃低い 温度までの間の温度における、固相後縮合によって溶融安定性の星型分岐ポリア ミドを製造する方法。 18.核化合物の官能基が、アミノ基及びカルボキシル基からなる群より選ばれ 、該アミノ基又はカルボキシル基は、 (1)分岐されている場合には炭素原子で分岐されているところの、非環式化合 物に、又は (2)非環式鎖を介して点対称を示す複素環式化合物に、結合されていることを 特徴とする請求項11〜17のいずれか1つに従う方法。 19.請求項1〜8のいずれか1つに従う星型分岐ポリアミドを用いて得られる 製造物。 20.請求項9又は請求項10に従うポリアミド組成物を用いて得られる製造物 。
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