JPH11511101A - ブリスタパックからピルを取り出すための装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ピル（３）を収容したキャビティ（２）が配置されたブリスタパック（１）からピルを取り出すための装置であって、リング状のパック（１）を支持するための下部材（５）と、この下部材（５）上に取り付けられるとともに、ブリスタパック（１）および下部材（５）を覆う上部材（７）と、を具備している。下部材（５）および／または上部材（７）には、取り出されるべきピル（３）を位置合わせすることができる、少なくとも１つの貫通孔（１３）が設けられている。押出手段（１４）は、ブリスタパック内の様々なピルおよび貫通孔（１３）と位置合わせすることができ、かつ、取り出されるべきピル（３）を貫通孔（１３）を通して押し出し得るよう操作可能とされている。下部材（５）および上部材（７）は、実質的にリング状であり、押出手段（１４）は、そのリング形状の内側に配置されているとともに、押出操作を行い得るよう外側に向けて移動可能とされている。

Description

【発明の詳細な説明】 ブリスタパックからピルを取り出すための装置 本発明は、請求項１の前段に記載されているような、ブリスタパックからピル （丸薬、錠剤、カプセル入り薬、等）を取り出すための装置に関するものである 。 このような装置は、例えば、国際特許出願第９４／０６７０６号により公知で ある。この従来装置においては、下部材が、丸いディスクであって、上部材が、 このディスク上に回転可能に配置されるフラットドーム形状のカバーである。押 出手段が、上部材の上面に、スプリングトングまたはフィンガーの形態で配置さ れている。このトングを上方から押すことにより、トングの取出ノーズが下方移 動し、これにより、対応したピルが、ブリスタパックのホイルを突き破って、ま た、装置の下部材の対応した通路開口を通って、押し出される。上部材を回転さ せることにより、トング形状の押出手段の取出ノーズが、次なるピルの上方に配 置される。この場合、取出ノーズの正確な位置決めは、スナップロックによって 決定されている。説明によれば、取出ノーズは、ピルの取出を行う直前に、上部 材を下部材に対して回転させることによりピルの上方に配置される。その理由は 、そうしないと、例えば使用者のポケットやバッグ内で装置が押さえつけられた 場合などに、偶発的にピルが押し出されてしまう可能性があるからである。 本発明の目的は、取り出されるべきピルの位置に押出手段が位置合わせされて いる場合であっても、ピルが偶発的に押し出されてしまう危険性をずっと低減さ せたような、前段記載のタイプの装置を提供することである。 この目的を達成するために、本発明による装置は、請求項１の特徴部分に記載 の特徴点によって特徴づけられる。 本発明においては、リング形状とされた上部材および下剖材の内側に配置され ている。これにより、内側から力を印加することによってのみ、押出手段を操作 することができる。そのような移動が、偶発的に起こることは考え難い。 好ましい実施形態においては、押出手段の意図しない操作、とりわけ子供によ る意図しない操作は、ロック手段を使用することによって避けることができる。 ロック手段は、動作位置と非動作位置との間にわたって移動可能とされるととも に、動作位置にあるときには、押出手段の外方移動を阻止する。 装置内にフラットな状態で配置される実質的にフラットなリング状のブリスタ パックのための実施形態において、押出手段が下部材に連結され、上部材がブリ スタパックを上部材に対して相対回転不可能にロックするための手段を備え、か つ、下部材が、好ましくは、複数の貫通孔ではなく、同時に取り出されるべきピ ル数に対応した、ただ１つの貫通孔を備えている場合には、装置内におけるピル およびパックのさらなる保護がもたらされる。この構成においては、パックは、 装置の下部材に対して移動する。そのため、例えば上記国際特許出願第９４／０ ６７０６号記載の装置とは違って、下部材には、ただ１つの貫通孔が設けられる べきである。上記国際特許出願第９４／０６７０６号記載の装置においては、パ ック内のピルと同じだけ、下部材に貫通孔が設けられ、そのため、貫通孔を通し てパックがダメージを受けたり、ピルが汚染されたり、パックから出てしまうこ とさえ起こるといったある種のリスクが存在している。 本発明による装置の代替可能な実施形態は、キャビティ開口を外方に向けた状 態で装置内にリング状として収容される実質的にフラットで矩形のブリスタパッ クのための装置である。この場合、押出手段は、上部材に連結され、下部材は、 ブリスタパックを下部材に対して相対回転不可能にロックするための手段を備え 、上部材は、好ましくは、同時に取り出されるべきピル数に対応した、ただ１つ の貫通孔あるいは複数の貫通孔を備えている。 本発明による装置の動作におけるさらなる改良は、一方の部材、好ましくは下 部材が、実質的に、リング形状の内側を形成し、他方の部材、好ましくは上部材 が、リング形状の外側を形成することによって得られる。 この構成においては、外方に位置する側の部材と、下方かつ内方に位置する側 の他方の部材とを、（個別に）握ることができ、これら両剖材の相対回転を容易 にもたらすことができる。リング形状の内側が特別な形状とされている場合には 、装置を片手だけで操作することができる。例えば、押出手段がリングの内方に 突出していれば、少数の指で握ることができる。 本発明による装置の好ましい実施形態においては、押出手段は、外方に向けて スライド移動可能とされているとともに、ピルを押し出すための傾斜部を備えて いる。 押出手段の傾斜部を利用して、ピルは、押出手段の外方移動時に、ブリスタパ ックのカバーホイルを通して、漸次的にかつ信頼性高く、押し出される。 押出手段の移動をガイドするために、押出手段を、径方向に外方に向けて延在 しているガイドと係合させることができる。これにより、押出手段を、直線的に 移動させることができる。また、押出手段を、リング形状の中心軸に対して平行 な軸回りに回転可能とすることもできる。 本発明による装置の非常に進歩した実施形態においては、タイマーを備えた電 子手段と、パックからのピルの押出動作を登録するための登録手段と、を具備し ていることを特徴としている。 電子手段によって、ピルを服用すべき適正な時刻を観測することができる。そ の結果、薬が有効に作用することとなる。例えば、電子手段は、ピルが所定時刻 に取り出されたことを登録手段が登録しなかったときに動作するアラームを備え ることができる。このようにすることで、使用者は、ピルを服用しなかったこと を知ることができる。また、電子手段は、各ピルが取り出される時刻を記憶する ための読出可能メモリを備えることができる。この実施形態においては、医者の ような投薬管理者は、読出可能メモリによって使用者の服用状況を決定すること ができ、場合によっては、行動を起こすことができる。登録手段は、例えば、押 出手段の押出移動やパックの回転移動などを検出可能なセンサとすることができ る。また、貫通孔を通してのピルの通過を登録することもできる。 以下、本発明による装置の実施形態を例示した添付図面を参照して、本発明に ついて、より詳細に説明する。 図１は、本発明による装置の第１実施形態を示す分解斜視図である。 図２および図３は、組み立てられた状態での図１の装置におけるII−II線矢視 断面を拡大して示す図であって、図２は押出手段のロック状態を示しており、図 ３は押出手段の押出状態を示している。 図４は、本発明による装置の第２実施形態を示す平面図である。 図５は、図４におけるV−V線矢視断面を拡大して示す図である。 図６は、本発明による装置の第３実施形態を示す斜視図である。 図７は、図６におけるVII−VII線矢視断面を拡大して示す図であって、中央に は組み立てた状態が図示されており、その上方および下方には、それぞれ、上部 材および下部材が図示されている。 図８は、図６および図７に示す装置において使用されるブリスタパックの一部 を示す斜視図である。 図９は、本発明による装置の第４実施形態を示す分解斜視図である。 図１〜図３は、ブリスタパック１内に収容されているピルを取り出すための装 置の第１実施形態を示す図である。これらピルは、所定期間に、例えば１日ごと に、取り出されるべきものである。このようなピルの最も周知の例は、避妊薬で ある。しかしながら、本発明による装置においては、すべての種類の薬剤を、貯 蔵したり取り出したりすることができる。 ブリスタパック１は、フラットでリング形状とされた透明プラスチックボディ から構成されている。ボディは、リングに沿って環状配置されるとともに各々が ピル３を含有しているキャビティ２を備えている。開放側面を有したキャビティ ２は、共通のカバーホイル４（図２および図３）によって閉塞されている。カバ ーホイル４は、例えば、非常に薄い金属箔から形成することができ、ピルがキャ ビティから出る際には、容易に破れるようになっている。 図１に示すように、本発明による装置は、ブリスタパック１を支持するための リング形状面６を備えたリング形状の下部材５と、下部材５に対して回転可能か つ着脱可能に取り付けることができるとともにブリスタパックおよび下部材５を 覆うことができるリング形状の上部材７と、を具備している。上部材７は、周縁 上に、内方に向けて突出した細いリブ形状の突出部をなす、複数の凹所８を備え ている。これら突出部は、ブリスタパック１の外周縁に形成された凹所９に係合 することができる。これら凹所９は、キャビティ２と同様に配置されており、ブ リスタパック１が上部材７内に収容されたときに、上部材７に対して相対回転し ないようロックされることを保証している。このロックにより、上部材７が下部 材５に対して回転したときには、ブリスタパック１は、上部材７と共に一体的に 移動することとなる。ブリスタパック１内に収容されたピル３が同じ種類のもの ではなく、その結果、所定の複数のピルが、所定期間に取り出されるべき場合に は、ブリスタパック１は、上部材７に対して適切な位置に配置されなければなら ない。この位置を決定するために、透明な上部材７の上面には、例えば曜日表示 のような時期表示１０が設けられている。時期表示１０は、ブリスタパック１に おけるキャビティ２と同じ配列で設けられており、表示した時点で取り出される べきピルに対して位置合わせされている。 ブリスタパック１における２つのキャビティ２どうしの間の角度間隔に対応し た角度だけの、上部材７と下部材５との相対回転をもたらすために、下部材５は 、クリックエッジ１１を備えている。クリックエッジ１１は、ブリスタパック１ におけるキャビティ２と同じ配列とされた凹所を有している、この場合、上部材 ７の内壁に形成されたカム１２によって、順次スナップすることができる。下部 材５のリング状支持面６は、貫通孔１３を備えている。この貫通孔１３に対して は、それぞれのピル３を貫通孔１３を通して押し出すために、ブリスタパック１ のキャビティ２を、順次位置合わせすることができる。ブリスタパック１からピ ル３を押し出すために、押出手段１４が設けられている。押出手段１４は、リン グ状の下部材５の内側面上におけるスライド体の形態とされ、貫通孔１３の位置 に配置されている。この押出手段１４は、下部材５の下面上の径方向ストレート ガイド１６内における、壁部１５によって案内される。そのため、押出手段１４ は、下部材５に対して径方向にスライドすることができる。この目的のために、 下部材５のリング状内壁１８には、また、切欠１７が形成されている。キャビテ ィ２を押しつぶすことによって、ブリスタパック１からピル３を押し出すために 、押出手段１４は、下部材５の面６から外側方向に延在する傾斜部１９を備えて いる。図２および図３に示すように、傾斜部１９は、押出手段１４が内側休止位 置にあるときには、押しつぶされるべきキャビティ２の近傍に配置されている。 そして、押出手段１４が外側に移動することによって、傾斜部１９は、キャビテ ィ２を押しつぶす。キャビティ２の変形の結果として、ピル３がカバーホイル４ を突き破って貫通孔１３を通って外部に押し出される。図示しないものの、押出 手段１４の内方移動を制限するための手段や、休止位置に向かうように押出手段 １４を内方に付勢するためのスプリング手段が設けられていることは、もちろん である。そのため、押出手段１４は、ピル３の放出後には、休止位置へと自動的 に復帰する。 図１および図２においては、さらに、リングセグメントの形状をなすスライド 体の形態とされたロック部材２０が設けられている様子が図示されている。ロッ ク部材２０は、下部材５の下面におけるリングセグメント状ガイド２１内を、押 出手段１４を移動自由とするよう押出手段１４の移動経路の外側の位置と、押出 手段１４の経路内におけるロック位置と、の間にわたってスライド可能とされて いる。ロック位置においては、ロック部材２０は、また、下面上の貫通孔１３の カバーも行う。これにより、押出手段１４が押出位置へと偶発的に移動してしま うことを防止できるのみならず、貫通孔１３のカバーも行うことができる。その ため、貫通孔１３の位置にあるピル１３は、出ることができず、また、貫通孔１ ３を通しての外部からの汚染も防止される。ロック部材２０は、例えば子供によ るような、押出手段１４の許容されていない操作を排除する。ロック部材２０に は、ロック位置へと付勢するようなスプリングを設けることができる。あるいは 、クリック手段やスナップ手段によって、双方の位置に保持することができる。 上記のような図１〜図３に示す装置の操作方法は、単純であってかつ満足のい くものである。ピルを押し出すには、まず、押出手段１４上の印（図示せず）が 、取り出されるべき所定のピル３における期間の表示１０に一致するように、上 部材７および下部材５を相対回転させる。この上部材および下部材の回転は、上 部材７に関しては外側を把持し、下部材に関しては内壁１８を把持し、さらに、 例えば押出手段１４によりかかるようにして、下部材５に回転力をもたらすこと により、行うことができる。次に、ロック部材２０を解放位置へと移動させる。 この場合、ロック部材２０は、下面が開放されたガイド２１に沿って移動する。 引き続いて、押出手段１４を、例えば手の親指によって、外方に押すことにより 、ピル３が取り出される。押出手段１４を解放して、ロック部材２０を元の位置 に戻すことにより、装置は、初期状態へと戻り、次なる時期に再び使用されるた めの準備状態となる。使用と使用の合間においては、装置は、安全な状態で停止 され、不注意なあるいは許容されていないピルの押出が防止されている。 図５および図６は、本発明による装置の第２実施形態を示している。この場合 、押出手段１４は、径方向にスライド可能とされているのではなく、リング状上 部材７および下部材５の中心軸と平行方向に延在している軸２２回りに回転可能 とされている。図５は、押出手段１４のためのガイド２３、２４を示している。 また、図５においては、押出動作を行うための傾斜部１９が、明瞭に図示されて いる。この装置の操作方法は、押出手段１４の動作が相違している点を除いては 、基本的には、図１〜図３に示す上記実施形態と同様である。 図６、図７および図８は、本発明による装置の他の実施形態を示している。こ の実施形態は、特に、図８に示すようなブリスタパック１に対して適用すること を意図している。このブリスタパック１は、長尺のものであって、実質的に矩形 のものである。そして、キャビティ２は、長さ方向において列状に配置されてい る。このブリスタパック１のリング形状は、キャビティ２の外側を開口側として ピル３が実質的に径方向外方に押し出されるように、このブリスタパック１を曲 げることによって作り出される。この場合、ブリスタパック１は、下部材５に対 してロックされる。というのは、ブリスタパック１の径方向内方に突出したキャ ビティ２の各々に対して、図７に示すように、下部材５の周壁２６に、開口２５ が設けられているからである。下部材５には、周壁２６の上面に、各ピル３に対 する日付表示１０が設けられている。この場合、押出手段１４は、上部材７に対 して回転可能に連結されており、プッシュボタンのように構成されている。そし て、押出手段１４は、隔離されたピルを、この場合、上部材７に形成された貫通 孔１３を通って径方向外方へと押し出すための傾斜部１９を有している。スプリ ング部材２７は、押出手段１４が動作したたびごとに、押出手段１４を内側初期 位置に戻すよう付勢している。押出手段１４の上面には、拡大レンズ２８が設け られている。拡大レンズ２８は、下部材５の周壁２６の上面に設けられた日付表 示１０と位置合わせされており、そのため、日付表示１０を容易に読み取ること ができる。 図９には、図６〜図８の装置のさらなる変形例が示されている。この場合、ブ リスタパック１は、ブリスタパック１をリング状態で保持するための取付具２９ 内に収容されている。好ましくは、各ブリスタパック１は、このような取付具２ ９とともに供給され、製造者によって予め取付具２９内に収容されている。これ により、使用者は、装置内へのブリスタパック１の取付を容易に行うことができ る。取付具２９には、ピル３のための数字分割３０を設けることができる。数字 １は、特別の治療の開始日に属する日付表示に位置合わせされるべきである。取 付具２９の下面には、取付具を下部材５に対してロックするために、したがって 、ブリスタパック１を下部材５に対してロックするために、下部材５の孔３２内 に配置されるピン３１のような、配置部材を設けることができる。上部材７およ び下部材５のそれぞれに設けられた歯３３、３４により、１度につきブリスタパ ック１の１つのピル分だけの、一方向への部材５、７の相対回転が可能とされて いる。緊急の場合には、取付具２９およびブリスタパック１は、また、取出装置 なしに使用することができる。そのような場合には、ピルは、指によって押し出 され、数字は、開始日に戻ってカウントするために使用される。 本発明は、図示したおよび説明した実施形態に制限されるものではない。実施 形態は、本発明の範囲内において、様々に変形可能である。第１実施形態におい ては、ブリスタパック１を、下部材５に対して回転不可能にロックして、押出手 段１４を上部材７と共に回転させることができる。その場合には、下部材に、ブ リスタパック１のキャビティ２の数に対応した複数の貫通孔１３を設ける必要が ある。もちろん、１度につき複数のピルを取り出すことに可能である。その場合 、同時に押し出されるべき複数のピルは、接線方向にあるいは径方向に隣接して 配置されている必要がある。傾斜部を設けることに代えて、押出手段は、ピルが 押し出される方向に移動することができる。また、装置の設計は、幅広く変化さ せることができる。例えば、実質的にリング状の上部材７および下部材５の内部 空間を、例えば押出手段のための空間とすることによって、また可能であれば例 えば回転操作のための凹所とすることによって、部分的にまたは完全に塞ぐこと ができる。 下部材と、下部材に対して回転不可能に取り付けられる上蓋部材と、ブリスタ パックを保持するとともに、各回ごとに次なるピルを下部材の貫通孔の直前に位 置合わせするよう回転時にピルを搬送する外側部材と、を具備するような装置と いった、さらに他の実施形態を想定することができる。 ブリスタパック１のための取付具２９を備えた実施形態においては、ブリスタ パックは、また、バナナ形状とすることもできる。これにより、１回または複数 回の回転を伴って円錐状にまたは螺旋状に、ブリスタパックを取付具内に収容す ることができる。その場合、取付具は、また、わずかに円錐形とすることができ る。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】１９９７年８月１９日 【補正内容】 請求の範囲 １．ブリスタパックと、ピル（３）を収容したキャビティ（２）が配置された前 記ブリスタパック（１）からピルを取り出すための装置と、を具備して構成され た、ピルを取り出すためのシステムであって、 前記装置は、リング状の前記パック（１）を支持するための下部材（５）と、 この下部材（５）上に取り付けられるとともに、前記ブリスタパック（１）と 前記下部材（５）とを覆う上部材（７）と、 前記下部材（５）および／または前記上部材（７）に設けられるとともに、取 り出されるべきピル（３）を位置合わせすることができる、少なくとも１つの貫 通孔（１３）と、 前記ブリスタパック内の様々なピルおよび前記貫通孔（１３）と位置合わせす ることができ、かつ、取り出されるべきピル（３）を前記貫通孔（１３）を通し て押し出し得るよう操作可能とされた押出手段（１４）と、 を具備してなり、 前記装置は、実質的にフラットで矩形のブリスタパック（１）を、キャビティ 開口を外方に向けた状態でリング状として収容し、 前記ブリスタパックは、該ブリスタパックを取り付けるための取付具によって 前記リング状として保持されることを特徴とするシステム。 ２．前記取付具（２９）は、好ましくは、前記ブリスタパックの前記キャビティ に位置合わせされたところに、数字（３０）を備えていることを特徴とする請求 項１記載のシステム。 ３．前記取付具には、前記取出装置のうちの日付表示（１０）を搭載した前記下 部材（５）に対して、前記取付具（２９）および前記ブリスタパック（１）をロ ックするための配置手段（３１）が設けられていることを特徴とするシステム。 ４．ピルを収容しているとともに引裂可能カバーが取り付けられているキャビテ ィを備えたブリスタパック（１）から、ピルを取り出すための装置内において使 用されるためのブリスタパックであって、 該ブリスタパックは、実質的に矩形の該ブリスタパック（１）をリング状とし て保持するための取付具によって保持されていることを特徴とするブリスタパッ ク。 ５．ブリスタパック（１）からピルを取り出すための請求項１〜３のいずれかに 記載のシステムにおいて使用するための装置であって、 前記下部材（５）および前記上部材（７）は、実質的にリング状であり、 前記押出手段（１４）は、そのリング形状の内側に配置されているとともに、 押出操作を行い得るよう外側に向けて移動可能とされていることを特徴とする装 置。 ６．前記押出手段（１４）は、前記上部材（７）に連結され、 前記下部材（５）は、前記ブリスタパック（１）を前記下部材（５）に対して 相対回転不可能にロックするための手段（８）を備え、 前記上部材（７）は、好ましくは、同時に取り出されるべきピル数に対応した 、ただ１つの貫通孔あるいは複数の貫通孔を備えていることを特徴とする請求項 ５記載の装置。 ７．ピル（３）を収容したキャビティ（２）が一列に配置されたブリスタパック （１）のために使用されることを特徴とする請求項５または６記載の装置。 ８．前記押出手段（１４）は、実質的に径方向に外方に向けて延在しているガイ ド（１６）と係合していることを特徴とする請求項５〜７のいずれかに記載の装 置。 ９．前記押出手段は、前記リング形状の中心軸に対して平行な軸（２２）回りに 回転可能とされていることを特徴とする請求項５記載の装置。 １０．ピル（３）を収容したキャビティ（２）が一列に配置されたブリスタパッ ク（１）からピルを取り出すための携行型装置であって、 リング状の前記パック（１）を支持するための下部材（５）と、 この下部材（５）上に取り付けられるとともに、前記ブリスタパック（１）と 前記下部材（５）とを覆う上部材（７）と、 前記下部材（５）および／または前記上部材（７）に設けられるとともに、取 り出されるべきピル（３）を位置合わせすることができる、少なくとも１つの貫 通孔（１３）と、 前記ブリスタパック内の様々なピルおよび前記貫通孔（１３）と位置合わせす ることができ、かつ、取り出されるべきピル（３）を前記貫通孔（１３）を通し て押し出し得るよう操作可能とされた押出手段（１４）と、 を具備してなり、 前記下部材（５）および前記上部材（７）は、実質的にフラットなリング状で あり、 前記押出手段（１４）は、そのリング形状の内側に配置されているとともに、 押出操作を行い得るよう前記部材（５、７）に対して実質的に径方向に移動可能 とされていることを特徴とする携行型装置。 １１．ピル（３）を収容したキャビティ（２）が一列に配置されたブリスタパッ ク（１）からピルを取り出すための携行型装置であって、 リング状の前記パック（１）を支持するための下部材（５）と、 この下部材（５）上に取り付けられるとともに、前記ブリスタパック（１）と 前記下部材（５）とを覆う上部材（７）と、 前記下部材（５）および／または前記上部材（７）に設けられるとともに、取 り出されるべきピル（３）を位置合わせすることができる、少なくとも１つの貫 通孔（１３）と、 前記ブリスタパック内の様々なピルおよび前記貫通孔（１３）と位置合わせす ることができ、かつ、取り出されるべきピル（３）を前記貫通孔（１３）を通し て押し出し得るよう操作可能とされた押出手段（１４）と、 を具備してなり、 前記押出手段（１４）は、前記リング状ブリスタパックのためのフラットスペ ースの内側に配置されているとともに、外方押出操作を行い得るよう前記部材（ ５、７）に対して実質的に径方向に移動可能とされていることを特徴とする携行 型装置。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＴ，ＡＵ ，ＡＺ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ， ＣＵ，ＣＺ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＫ，ＥＥ，Ｅ Ｓ，ＦＩ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ， ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，Ｍ Ｘ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ， ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ (72)発明者 ウィット，ジョアン ヘンドリクス オランダ国 1019 ビービー アムステル ダム エルトスカーデ 83 (72)発明者 ヴァン デル フート，エリック ウィレ ン オランダ国 2331 エヌエル ライデル ルイーズ ヴェントストラート 33

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．ピル（３）を収容したキャビティ（２）が配置されたブリスタパック（１） からピルを取り出すための装置であって、 リング状の前記パック（１）を支持するための下部材（５）と、 この下部材（５）上に取り付けられるとともに、前記ブリスタパック（１）と 前記下部材（５）とを覆う上部材（７）と、 前記下部材（５）および／または前記上部材（７）に設けられるとともに、取 り出されるべきピル（３）を位置合わせすることができる、少なくとも１つの貫 通孔（１３）と、 前記ブリスタパック内の様々なピルおよび前記貫通孔（１３）と位置合わせす ることができ、かつ、取り出されるべきピル（３）を前記貫通孔（１３）を通し て押し出し得るよう操作可能とされた押出手段（１４）と、 を具備してなり、 前記下部材（５）および前記上部材（７）は、実質的にリング状であり、 前記押出手段（１４）は、そのリング形状の内側に配置されているとともに、 押出操作を行い得るよう外側に向けて移動可能とされていることを特徴とする装 置。 ２．装置内にフラットな状態で配置される実質的にリング状のブリスタパックの ための装置であって、 前記押出手段（１４）は、前記下部材（５）に連結され、 前記上部材（７）は、前記ブリスタパック（１）を前記上部材（７）に対して 相対回転不可能にロックするための手段（８）を備え、 前記下部材（５）は、好ましくは、複数の貫通孔ではなく、同時に取り出され るべきピル数に対応した、ただ１つの貫通孔（１３）を備えていることを特徴と する請求項１記載の装置。 ３．キャビティ開口を外方に向けた状態で装置内にリング状として収容される実 質的にフラットで矩形のブリスタパックのための装置であって、 前記押出手段（１４）は、前記上部材（７）に連結され、 前記下部材（５）は、前記ブリスタパック（１）を前記下部材（５）に対して 相対回転不可能にロックするための手段（８）を備え、 前記上部材（７）は、好ましくは、同時に取り出されるべきピル数に対応した 、ただ１つの貫通孔あるいは複数の貫通孔を備えていることを特徴とする請求項 １記載の装置。 ４．一方の部材、好ましくは前記下部材（５）が、実質的に、前記リング形状の 内側を形成し、 他方の部材、好ましくは前記上部材（７）が、前記リング形状の外側を形成し ていることを特徴とする請求項１、２または３記載の装置。 ５．前記押出手段（１４）は、外方に向けてスライド移動可能とされているとと もに、前記ピル（３）を押し出すための傾斜部（１９）を備えていることを特徴 とする請求項１〜４のいずれかに記載の装置。 ６．前記押出手段（１４）は、径方向に外方に向けて延在しているガイド（１６ ）と係合していることを特徴とする請求項５記載の装置。 ７．前記押出手段は、前記リング形状の中心軸に対して平行な軸（２２）回りに 回転可能とされていることを特徴とする請求項５記載の装置。 ８．動作位置と非動作位置との間にわたって移動可能とされるとともに、前記動 作位置にあるときには、前記押出手段（１４）の外方移動を阻止する、ロック手 段（２０）を具備していることを特徴とする請求項１〜７のいずれかに記載の装 置。 ９．前記ロック手段（２０）は、ガイド（２１）に沿ってスライド可能とされた スライド体を備え、このスライド体は、前記押出手段（１４）の一部に対して、 係合および係合解除することを特徴とする請求項８記載の装置。 １０．前記ロック手段（２０）は、前記動作位置にあるときには、前記貫通孔（ １３）を被覆することを特徴とする請求項９記載の装置。 １１．前記ロック手段（２０）は、実質的に矩形のブリスタパック（１）をリン グ状態で保持するための取付具（２９）を具備し、 この取付具（２９）は、好ましくは、前記ブリスタパックの前記キャビティに 位置合わせされたところに、数字（３０）を備えていることを特徴とする請求項 ３記載の装置。 １２．実質的に矩形のブリスタパック（１）をリング状態で保持するための取付 具（２９）を具備するとともに、この取付具（２９）が、好ましくは、前記ブリ スタパック（１）の前記キャビティ（２）に位置合わせされたところに、数字（ ３０）を備えているような請求項１１記載の装置内において使用されることを特 徴とするブリスタパック。 １３．ピル（３）を収容したキャビティ（２）が配置されたブリスタパック（１ ）からピルを取り出すための装置であって、 リング状の前記パック（１）を支持するための下部材（５）と、 この下部材（５）上に取り付けられるとともに、前記ブリスタパック（１）と 前記下部材（５）とを覆う上部材（７）と、 前記下部材（５）および／または前記上部材（７）に設けられるとともに、取 り出されるべきピル（３）を位置合わせすることができる、少なくとも１つの貫 通孔（１３）と、 前記ブリスタパック内の様々なピルおよび前記貫通孔（１３）と位置合わせす ることができ、かつ、取り出されるべきピル（３）を前記貫通孔（１３）を通し て押し出し得るよう操作可能とされた押出手段（１４）と、 を具備してなり、 動作位置と非動作位置との間にわたって移動可能とされるとともに、前記動作 位置にあるときには、前記押出手段（１４）の押出移動を阻止する、ロック手段 （２０）を具備していることを特徴とする装置。 １４．ピル（３）を収容したキャビティ（２）が配置されたブリスタパック（１ ）からピルを取り出すための装置であって、 前記パック（１）をカバーするためのカバー（５、７）と、 該カバー（５、７）に設けられるとともに、取り出されるべきピル（３）を位 置合わせすることができる、少なくとも１つの貫通孔（１３）と、 前記ブリスタパック内の様々なピルおよび前記貫通孔（１３）と位置合わせす ることができ、かつ、取り出されるべきピル（３）を前記貫通孔（１３）を通し て押し出し得るよう操作可能とされた押出手段（１４）と、 を具備してなり、 タイマーを備えた電子手段と、 前記パックからのピルの押出動作を登録するための登録手段と、 を具備していることを特徴とする装置。 １５．前記電子手段は、ピルが所定時刻に取り出されたことを前記登録手段が登 録しなかったときに動作するアラームを備えていることを特徴とする請求項１４ 記載の装置。 １６．前記電子手段は、各ピルが取り出される時刻を記憶するための読出可能メ モリを備えていることを特徴とする請求項１４または１５記載の装置。