JPH11510888A - 組立表示部材を備えた解除可能な差込み接続装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 液体導管を接続するための、組立表示部材を備えた解除可能な差込み接続装置であって、環状の保持リブ（３）を備えた管状の差込み部（２）と、該差込み部（２）が押し込まれた後で保持リブ（３）を後方から係合させるための、半径方向内方に向けられたばね弾性的に拡開可能な係止縁部（７）を備えた別個の保持部材（６）のための収容室（５）を有する円筒形の差込みケーシング（１）と、差込みケーシング（１）の差込み開口（１５）の手前に位置決め可能な表示部（４，２０）とから成っており、該表示部（４，２０）が、互いに間隔を保って配置された２つの支持リング（８，２２）及び（９，２１）と、これらの支持リング（８，２２）及び（９，２１）を互いに結合する少なくとも２つのウエブ（１０）とから成っており、一方の支持リング（８，２２）が前方のケーシング壁部（１６）に接続可能であって、ケーシング壁部（１６）とは反対側で、差込み部（２）に設けられた他方の支持リング（９，２１）が、フランジ（１２）によって保持リブ（３）の後ろで支持可能であって、ウエブ（１０）が２つの支持リング（８，２２）及び（９，２１）にばね弾性的に拡開可能に一体成形されていて、外方に湾曲されたブリッジウエブ（１１）と互いに結合されており、これらのブリッジウエブ（１１）が、差込み部（１）を押し込む際に外方に向かって折り畳まれ、その際にケーシング壁部（１６）を顕著に越えるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】 組立表示部材を備えた解除可能な差込み接続装置 本発明は、請求項１の概念に記載した形式の、液体導管を接続するための、組 立表示部材を備えた解除可能な差込み接続装置に関する。 差込み部と差込みケーシングとを組み立てる際に、特に、保持リブが保持部材 に確実に係止結合され、それによって結合箇所を確実に維持することも重要であ る。ばね弾性的に拡開された係止縁部において保持リブが係止されることによっ てカチカチと鳴る雑音が生じるが、この雑音によって組立工は接続が行われたこ とが確認できる。しかしながらこの雑音は作業箇所における騒音レベルに応じて 確実に確認することはできないので、差込み部の係止を確実に証明することはで きない。 保持リブを組み立てる際に、組立工は、保持リブが保持されているかどうかを 確認するために、組み立てられた差込み接続装置を引っ張って見ることができる 。しかしながら組立工がこの保持テストを実施しても、保証は得られない。何故 ならば差込み接続装置におけるこのコントロールが既に実施されているかどうか を確認することができないからである。従って後コントロールでは、差込み接続 装置を再度みるほかはない 。 このようなコントロールを改善するために、ヨーロッパ特許公開第０５４７４ ８９号明細書によれば、ケーシングの差込み開口の手前に位置決め可能な表示部 が設けられており、この表示部は、間隔を保って配置された２つの支持リングと 、この支持リングを結合する２つのウエブとから成っている。一方の支持リング が、前方のケーシング壁若しくはその端面側に当接する間、第２の支持リングは ケーシング内室内に突入し、待機位置にある接続ウエブによって保持部材の係止 突起の後ろで直接保持され、しかも、差込み部の保持リブが、係止縁部に係止す る直前で支持リングに対して押しつけられる。 この際に、接続ウエブは、ケーシング入口の手前に当接する支持リング及びい わゆるインジケータ区分に、分離可能な弱い箇所を介して結合されており、この 分離可能な弱い箇所は、差込み部をケーシング内室内にさらに押し込む際に、遅 くとも係止縁部で係止される時に保持リブの後ろで破壊される。インジケータ区 分の分離は、差込み部と差込みケーシングとの間で正しい位置に配置されたカッ プリングを表示するために利用される。この場合、インジケータから半径方向に 突き出る舌片部分が設けられており、この舌片部分によってインジケータ部分が 把持され、解除後に接続ウエブから取り除かれる 所属のインジケータ部分を備えた舌片が存在しないことによって、差込み接続 部が閉鎖されたことが確実に証明される。そうでなければ、組立工は舌片を取り 除くことができない。しかしながら、このようなコントロールによっても、付加 的な作業コストが必要となるので、コストのかかる表示部によっても、組み付け られた差込み部を引っ張って見る作業に対して、基本的に作業時間の節約にはな らない。 そこで本発明の課題は、冒頭に述べた差込み接続装置を改良して、差し込んで １つにする際に、それ以外のマニュアル的な手段なしで、確実な結合のための視 覚的に確実に確認できる証明が得られるように構成するか若しくは補正すること である。 この課題は、請求項１の特徴部に記載した構成に従って、ケーシング壁部とは 反対側で、差込み部に設けられた他方の支持リングが、フランジによって保持リ ブの後ろで支持可能であって、ウエブが２つの支持リング及びにばね弾性的に拡 開可能に一体成形されていて、外方に湾曲されたブリッジウエブと互いに結合さ れており、これらのブリッジウエブが、差込み部を押し込む際に外方に向かって 折り畳まれ、その際にケーシング壁部を顕著に越えるようになっていることによ って解決された。 この場合さらに、弾性的なばねウエブは、完全に組み立てられていない状態で は、ウエブの戻し力に基づ いて、差込みケーシングが差込み部から押し戻され、従って組立工が直ちにその 情報を得て、差込みケーシングを再度しっかりと押し込むことができる、という 利点を有している。 差込み部と差込みケーシングとの間での表示部の位置決め作業を軽減するため に、前組立の２つの可能性が提供されている。 請求項２に記載した構成要件によれば、ケーシング壁に接続可能な支持リング の外側縁部に、軸平行に延びる２つの保持ウエブが一体成形されていて、前方の ケーシング壁が導入領域で対応する保持舌片を有しており、該保持舌片内に保持 ウエブが導入可能であって、半径方向外方に突き出る係止突起によって係止可能 である。このような形式で、製造業者によって、表示部を差込みケーシングに結 合することができ、顧客は、前組立されたユニットを差込み部にまとめることが できる。 請求項３に記載した別の構成要件によれば、差込み部のフランジで支えられた 支持リングが、該支持リングの内縁部にばね弾性的に拡開可能に一体成形された 、他方の支持リングに向けられた２つの支持ウエブを有しており、これらの支持 ウエブの長さが、フランジと保持リブとの間の間隔に相当し、これらの支持ウエ ブの内径が支持縁部の手前の領域で差込み部の外径よりもやや小さく構成されて いる。これによって、表示 部は差込み部に容易に前組立することができ、次いで顧客の側で差込みケーシン グと一緒にすることができる。この構成要件の別の利点は、表示装置は、管状の 部分の全長よりも短いので、差込み部の構造長さは変わらないという点にある。 請求項４〜６に記載した特徴は、請求項３に記載した支持ウエブの有利な構成 及び寸法に関連している。支持ウエブは、表示部を差込み部に差し込んだ後で、 保持リブの手前で管部材に当接し（請求項４及び６）、差込みケーシングの保持 部材は、保持リブに後ろから係合するために、差込みケーシングの保持部材は十 分なスペースを有している（請求項５）。最後に、請求項７によれば、外方に向 かって湾曲したブリッジウエブが、支持リング及びに一体成形されたばねウエブ よりも狭くひいては、よりフレキシブルに構成されている。これによって、ばね ウエブを折り畳む際に、湾曲されたブリッジウエブは、強い力を必要とすること なしに１つの円を形成するようになっている。 図面には本発明の２つの実施例が示されていて、以下に詳しく説明されている 。 第１図は、差込みケーシングに前組み付け可能な表示部を備えた差込み接続装 置の主要部材の、組み立て前の状態、 第２図は、組み付けられた表示装置を備えた側面図、 第３図は、表示装置を備えた差込みケーシングの右から見た平面図、 第４図は、所属の差込み部が差し込まれる前の、組み立てられた表示部を備え た差込みケーシングの、９０°回転せしめられた側面図、 第５図は、押し込まれた差込み部と折り畳まれた表示部とを備えた、第５図に 示した差込みケーシング、 第６図は、差込み部に前組み付けされた、表示部の別の実施例の側面図、 第７図は、矢印Ａ方向で見た、表示部の平面図、 第８図は、第６図のVIII−VIII線に沿った表示部の縦断面図、 第９図は、表示部を被せ嵌める前の差込み部、 第１０図は、前組立された表示部を差込みケーシング内に押し込む前の差込み 部、 第１１図は、押し込まれた差込み部及び折り畳まれた表示部を備えた組立図で ある。 図面に示された差込み接続部は、液体導管特に自動車の燃料導管を解除可能に 接続するために使用される。この差込み接続部は、一般的に、円筒形の差込みケ ーシング１と、環状の保持リブ３を備えた管状の差込み部２と、差込みケーシン グ１に接続可能な表示部４若しくは２０とから成っている。 円筒形の差込みケーシング１は、その差込み領域内で、別個の保持部材６のた めの収容室５を有しており 、この保持部材６は、外部からケーシング軸線に対して横方向に導入され、半径 方向内方に向けられた係止縁部７を備えている。これらの係止縁部７は、差込み 部２を差込みケーシング１内に押し込んでから保持リブ３に後ろから係合し、閉 鎖位置で保持するように規定されている（ヨーロッパ特許第０６０５８０１号明 細書参照）。 正しい組み付けを証明するためにさらに、差込み部２と差込みケーシング１と の間に位置決め可能な表示部４が設けられており、この表示部４は、互いに間隔 を保って配置された２つの支持リング８若しくは２２と９若しくは２１と、支持 リングを互いに結合するばねウエブ１０とから成っており、このばねウエブ１０ は、支持リングの互いに向き合う端面をばね弾性的に互いに押し広げるように一 体成形されていて、外方に湾曲されたブリッジウエブ１１に相互に結合されてい る。 第１図から第５図に示した実施例においては、図面で右側に示された支持リン グ８は、差込みケーシング１の開口１５の手前にあって、まだ記載されていない 形式で差込みケーシング１に結合される。別の支持リング９は、差込み部２が支 持リング８及び９の２つの環状孔１３及び１４を貫通して、矢印「Ｅ」方向で差 込みケーシング１の開口１５内に押し込まれると、保持リブ３の後ろで支えられ る。この際に、第５図に示 されているように、ばねウエブ１０は折り畳まれて、ブリッジウエブ１１が外方 に湾曲されるので、このブリッジウエブ１１は差込みケーシング１の外壁１６を 著しく越えて突き出る。 前記使用のために、差込みケーシング１と結合する際に表示部４を確実に保持 するために、支持リング８の外壁縁部に、軸平行に延びる２つの保持ウエブ１７ が一体成形されており、これらの保持ウエブ１７は、矢印「Ｍ」方向での組み付 け時に、差込みケーシング１の外壁１６に設けられた対応する保持舌片１８内に 導入可能であって、半径方向外方に突き出る係止突起１９によってこの保持舌片 １８に係止可能である。 勿論、保持舌片１８内で保持ウエブ１７を固定する有利な形式の他に、別の固 定形式つまり、表示部４を使用のために差込みケーシング１の開口１５の手前で 前もって保持する固定形式が考えられる。 支持リング８及び９が圧縮される際の良好なフレキシブル性を得るために、外 方に湾曲されたブリッジウエブ１１は、同じ材料厚さで、支持リング８及び９に 一体成形されたばねウエブ１０よりも狭く構成されている。 表示部４は、組み付け表示の他にさらに別の利点を提供する。つまり、差込み 部２が、完全に差込みケーシング１内に差し込まれず、ここで保持ばね６の後ろ に係止していない時に、ばねウエブ１０及びブリッジ ウエブ１１の戻し力に基づいて、差込みケーシング１から押し出されることが、 明確に確認される。これによって組立工は、差込み部２をさらにしっかりと押し 込む必要があるという指示を明確に受けることになる。 第６図から第８図には、表示部の別の実施例が示されている。この表示部は、 差込み部２に前組み付けされていて（第９図）、次いでこの差込み部２と一緒に 差込み開口１５内に押し込まれるようになっている。 この表示部２０は、同様に２つの支持リング２１及び２２から成っていて、こ れらの支持リングは、前記表示部４と同様に、同じばねウエブ１０及びブリッジ ウエブ１１を介して互いに結合されている。 差込み部２のフランジ１２で支持された支持リング２１は、この支持リング２ １の内縁部に拡開可能に一体成形され、他方の支持リング２２に向いた２つの支 持ウエブ２３を有しており、これらの支持ウエブ２３は、表示部２０を差込み部 ２に被せ嵌める際に、まず互いに離れる方向に湾曲され、保持リブ３を通過して から再び圧縮され、この際に支持縁部２４が保持リブ３の後ろに係止する。この ために、支持ウエブ２３はフランジ１２と保持リブ３との間の間隔ａに正確に相 当する長さＬを有している。さらにまた、差込み部２の管材料２５に密着して当 接することを保証するために、支持縁部２４の手前の内径が、差込み部２の外径 Ｒよりもやや小さく構成されている。 さらにまた、差込み部２を確実に係止させるために、支持ウエブ２３の外径Ｄ は支持縁部２４の領域内で、保持リブ３の外径Ｈよりも小さく構成されているの で、保持部材６の係止縁部７が保持リブ３の後ろに後方係合するために十分な当 接面が維持されている。 支持リング２１の内縁部の直径は、保持リブ３の外径Ｈよりもやや大きいので 、支持ウエブ２３は、支持リング２１の内縁部からまず円錐形に内方に延びて、 支持ウエブ２３の長さＬのほぼ半分の位置から管周壁２５に対して平行に延びて いる。 また、管周壁２５において支持ウエブ２３を最適に当接させるために、支持縁 部２４の手前の領域は、支持ウエブ２３の内壁が再度やや円錐形に内方に向かっ て延びるように構成されている。 支持リング２２は、その内縁部で有利な形式で、差込みケーシング１に向けら れたセンタリングスリーブ２６を有しており、このセンタリングスリーブ２６は 、差込み部２を差込みケーシング１内に導入する際に差し込み開口１５内に正確 に嵌合する。

───────────────────────────────────────────────────── 【要約の続き】 （８，２２）及び（９，２１）にばね弾性的に拡開可能 に一体成形されていて、外方に湾曲されたブリッジウエ ブ（１１）と互いに結合されており、これらのブリッジ ウエブ（１１）が、差込み部（１）を押し込む際に外方 に向かって折り畳まれ、その際にケーシング壁部（１ ６）を顕著に越えるようになっている。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．液体導管を接続するための、組立表示部材を備えた解除可能な差込み接続 装置であって、環状の保持リブ（３）を備えた管状の差込み部（２）と、該差込 み部（２）が押し込まれた後で保持リブ（３）を後方から係合させるための、半 径方向内方に向けられたばね弾性的に拡開可能な係止縁部（７）を備えた別個の 保持部材（６）のための収容室（５）を有する円筒形の差込みケーシング（１） と、差込みケーシング（１）の差込み開口（１５）の手前に位置決め可能な表示 部（４，２０）とから成っており、該表示部（４，２０）が、互いに間隔を保っ て配置された２つの支持リング（８，２２）及び（９，２１）と、これらの支持 リング（８，２２）及び（９，２１）を互いに結合する少なくとも２つのウエブ （１０）とから成っており、一方の支持リング（８，２２）が前方のケーシング 壁部（１６）に接続可能である形式のものにおいて、 ケーシング壁部（１６）とは反対側で、差込み部（２）に設けられた他方の支 持リング（９，２１）が、フランジ（１２）によって保持リブ（３）の後ろで支 持可能であって、ウエブ（１０）が２つの支持リング（８，２２）及び（９，２ １）にばね弾性的に拡開可能に一体成形されていて、外方に湾曲されたブリッジ ウエブ（１１）と互いに結合されており、これらのブ リッジウエブ（１１）が、差込み部（１）を押し込む際に外方に向かって折り畳 まれ、その際にケーシング壁部（１６）を顕著に越えるようになっていることを 特徴とする、組立表示部材を備えた解除可能な差込み接続装置。 ２．ケーシング壁に接続可能な支持リング（８）の外側縁部に、軸平行に延び る２つの保持ウエブ（１７）が一体成形されていて、前方のケーシング壁（１６ ）が導入領域で対応する保持舌片（１８）を有しており、該保持舌片（１８）内 に保持ウエブ（１７）が導入可能であって、半径方向外方に突き出る係止突起（ １９）によって係止可能である、請求項１記載の解除可能な差込み接続装置。 ３．差込み部（２）のフランジ（１２）で支えられた支持リング（２１）が、 該支持リング（２１）の内縁部にばね弾性的に拡開可能に一体成形された、他方 の支持リング（２２）に向けられた２つの支持ウエブ（２３）を有しており、こ れらの支持ウエブ（２３）の長さ（Ｌ）が、フランジ（１２）と保持リブ（３） との間の間隔（ａ）に相当し、これらの支持ウエブ（２３）の内径（ｄ）が支持 縁部（２４）の手前の領域で差込み部（２）の外径（Ｒ）よりもやや小さい、請 求項１記載の解除可能な差込み接続部。 ４．支持ウエブ（２３）の外径（Ｄ）が、支持縁部（２１）の手前の領域で、 保持リブ（３）の外径（Ｈ ）よりも小さい、請求項３記載の解除可能な差込み接続部。 ５．支持ウエブ（２３）が、支持リング（２１）の内縁部からまず円錐形に集 合するように延び、さらに、支持ウエブ（２３）の長さ（Ｌ）のほぼ半分の位置 から管材料（２５）に対して平行に延びている、請求項４記載の解除可能な差込 み接続部。 ６．支持ウエブ（２３）の内壁が、支持縁部（２１）の手前の領域内で再び円 錐形に内方に向かって延びている、請求項４又は５記載の解除可能な差込み接続 部。 ７．外方に向かって湾曲したブリッジウエブ（１１）が、支持リング（８，２ １）及び（９，２２）に一体成形されたばねウエブ（１０）よりも狭くひいては 、よりフレキシブルに構成されている、請求項１から６までのいずれか１項記載 の解除可能な差込み接続部。