JPH11509838A - 充血性心不全症を処置するためのスピロノラクトン化合物とアンギオテンシンii拮抗物質との組合わせ治療 - Google Patents

充血性心不全症を処置するためのスピロノラクトン化合物とアンギオテンシンii拮抗物質との組合わせ治療

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JPH11509838A JP9501683A JP50168397A JPH11509838A JP H11509838 A JPH11509838 A JP H11509838A JP 9501683 A JP9501683 A JP 9501683A JP 50168397 A JP50168397 A JP 50168397A JP H11509838 A JPH11509838 A JP H11509838A
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イー. マックローラン,トッド
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ジー.ディー.サール アンド カンパニー
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Abstract

(57)【要約】 治療有効量のエポキシを含有していないスピロラクトン型アルドステロンレセプター拮抗物質および治療有効量のアンギオテンシンIIレセプター拮抗物質からなる組合わせ治療が、高血圧症、充血性心不全症、硬変および腹水などの心臓血管系障害を包含する循環器系障害の処置が開示される。好適アンギオテンシンIIレセプター拮抗物質は高い効力および生体利用性を有する化合物であって、ビフェニルメチルまたはピリミジニル/フェニルメチル基に結合しているイミダゾール基またはトリアゾール基を有することを特徴とする化合物である。好適なエポキシを含有していないスピロラクトン型アルドステロンレセプター拮抗物質は、スピロノラクトンである。好適組合わせ治療は、アンギオテンシンIIレセプター拮抗物質、5−[2−[5−[(3,5−ジブチル−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチル]−2−ピリジニル]フェニル−1H−テトラゾールおよびアルドステロンレセプター拮抗物質、スピロノラクトンを包含する。

Description

【発明の詳細な説明】 充血性心不全症を処置するためのスピロノラクトン化合物とアンギオテン シンII拮抗物質との組合わせ治療発明の分野 高血圧症、充血性心不全症、硬変および腹水などの心臓血管系疾患を包含する 循環器系疾患を処置するために、スピロラクトン型アルドステロンレセプター拮 抗物質とアンギオテンシンIIレセプター拮抗物質との組合わせを使用すること を開示する。特に重要な治療は、スピロノラクトンなどのエポキシを含有してい ないスピロラクトン型アルドステロンレセプター拮抗化合物をアンギオテンシン IIレセプター拮抗化合物と組合わせて使用する治療である。発明の背景 心筋不全症(または心不全症)は、心筋梗塞に引続いて発生するか、高血圧症 に付随して発生するか、あるいは原発性心筋症として発生するかにかかわらず、 世界中の人々の健康上の重大問題である。症候性心不全の発生率は過去数十年に わたり確実に高まっている。 臨床用語として、代償障害性心不全症は、臓器充血および組織循環低下から発 症し、充血性心不全(CHF)症候群を生じさせる症状および症候群の集まりか らなる。充血はほとんどの場合に、静脈血圧の上昇および食事によるNa+摂取 と関連する不適当なナトリウム(Na+)排泄により発生し、かつまたアルドス テロン(ALDO)の循環レベルと重大な関連性を有する。異常なNa+貯留は 、ネフロン全体に存在する、遠位細管の後部および皮質収集管を包含し、アルド ステロンレセプター部位が存在する管状上皮細胞を経て生じる。 ALDOは、身体で最も強力な鉱質コルチコイドホルモンである。鉱質コルチ コイドの用語から暗示されるように、このステロイドホルモンは鉱質調節活性を 有する。Na+再吸収は腎臓で促進されるばかりでなく、またそれぞれ典型的な ΛLDO−応答組織である胃腸器官、唾液腺および汗腺からも生じる。ALDO はカリウム(K+)およびマグネシウム(Mg+)排泄を犠牲にして、Na+およ び水の吸収を調節する。 ALDOはまた、非上皮細胞における応答を誘発させることができる。食事に よるNa+摂取と関連する不適当な血漿ALDOレベルの慢性的上昇により誘発 される、これらの応答は心臓血管系の構造に対して有害な結果をもたらすことが ある。すなわち、ALDOは多くの理由で、心筋不全の進行に関与することがで きる。 多くの因子がALDO合成および代謝を調節し、これらの因子の多くは心筋不 全の患者で動作する。これらの因子には、ALDO合成を促進する非レニン依存 性因子およびレニン依存性因子(例えば、K+、ACTH)が包含される。循環 するALDOのクリアランスを調節することによって、肝臓血流は心臓排出量お よび肝臓血流の減少を特徴とする心不全における重要因子であるその血漿濃度の 決定を助長することができる。 レニン−アンギオテンシン−アルドステロン系(RAAS)は、血圧/血液量 恒常状態の調整および高血圧の発現に含まれるホルモン性メカニズムの一つであ る。レニン−アンギオテンシン−アルドステロン系の活性化は腎臓の傍糸球体細 胞からのレニンの分泌により開始され、この系の主要活性成分であるアンギオテ ンシンIIの生成で最高になる。このオクタペプチドであるアンギオテンシンI Iは、強力な血管収縮体であり、またアルドステロン分泌の刺激、ナトリウムお よび体液保留の促進、レニン分泌の抑制、交感神経系活性の増進、バソプレシン 分泌の刺激、心臓の正変力作用の発現およびその他のホルモン系の緩和などの様 々の生理学的作用を生じさせる。 従来の研究は、そのレセプター部位におけるアンギオテンシンII結合を相殺 することが、レニン−アンギオテンシン系を抑制するための実行可能な手段であ ることを証明し、このオクタペプチドの中枢的役割は、種々の組織レセプターと の相互作用によってレニン−アンギオテンシン系の作用を緩和させることにある ことが示された。数種のアンギオテンシンII拮抗物質が知られており、その大 部分は全体としてペプチドである。このようなペプチド物質は、これらが経口生 体利用性に欠けているか、またはそれらの作用持続時間が短いことから、使用が 制限されている。また、市販のペプチドアンギオテンシンII拮抗薬[例えば、 サララシン(Saralasin)]は有効な残留作用活性を有しており、この 活性はそれらの治療的使用をさらに制限する。 アンギオテンシンII拮抗作用性を有する非ペプチド系化合物も公知である。 例えば、初期に開示されたこのような非ペプチド系化合物には、2−n−ブチル −4−クロロ−1−(2−クロロベンジル)イミダゾール−5−酢酸のナトリウ ム塩が包含され、この化合物は一連の結合試験、機能評価およびインビボ試験に おいて証明されているように、特異的競合性アンギオテンシンII拮抗活性を有 する[P.C.Wong等によるJ.Pharmacol.Exp.Ther. ,247(1),1〜7(1988)]。また、2−ブチル−4−クロロ−1− (2−ニトロベンジル)イミダゾール−5−酢酸のナトリウム塩は一連の結合試 験、機能評価およびインビボ試験において証明されているように、特異的競合性 アンギオテンシンII拮抗物質活性を有する[A.T.Chiu等によるEur opean J.Pharmacol.157,31〜21(1988)]。 1−ベンジルイミダゾール−5−アセテート誘導体の一族は、競合性アンギオテ ンシンII拮抗作用性を有することが証明されている[A.T.Chiu等によ るJ.Pharmacol.Exp.Ther.250(3),867〜87 4(1989)]。Blankey等に対する米国特許第4.816,463号 は抗高血圧薬として有用である4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−イミダゾ (4,5−c)−テトラヒドロ−ピリジン誘導体の一族を開示しており、これら の化合物の数種はラットのアドレナルレセプター標本に対する標識したアンギオ テンシンIIの結合に拮抗し、従って意識のある高血圧症ラットにおける平均動 脈血圧の有意の減少を生じさせるものと報告されている。その他の非ペプチド系 アンギオテンシンII拮抗物質の一族は、ヘテロ環状部分に結合したビフェニル メチル基を有する分子を特徴とする化合物である。一例として、1988年1月 20日付けで発行されたEP第253,310号は、一連のアラルキルイミダゾ ール化合物を開示しており、これらの化合物には特に、アンギオテンシンIIレ セプターに対する拮抗物質として、ビフェニルメチル置換イミダゾール化合物の 一族が包含される。1988年7月12日付けで発行されたEP第323,84 1号は、4種のアンギオテンシンII拮抗物質、すなわちビフェニルメチルピロ ール化合物、ビフェニルメチルピラゾール化合物、ビフェニルメチル−1,2, 3−トリアゾール化合物およびビフェニルメチル 4−置換−4H−1,2,4 −トリアゾール化合物が開示されており、これらには化合物3,5−ジブチル− 4−[(2´−カルボキシビフェニル−4−イル)メチル]−4H−1,2,4 −トリアゾールが包含される。Carini等に対する米国特許第4.880, 804号は、高血圧症および充血性心不全の処置に使用するためのアンギオテン シンIIレセプターブロッカーとしてビフェニルメチルベンズイミダゾール化合 物の一族を記載している。 かなり多くのアルドステロンレセプター遮断薬が知られている。一例として、 スピロノラクトンはアルドステロン結合を競合的に抑制することによって鉱質コ ルチコイドレセプターレベルに作用する医薬である。このステロイド系化合物は 、腎臓の遠位細管におけるアルドステロン依存性ナトリウム輸送をブロックする ために使用され、これにより浮腫を減少させ、かつまた本態性高血圧症および一 次的アルドステロン過剰症を処置することができる[F.Mantero等によ るClin.Sci.Mo;.Med.45(Suppl 1),219s〜 224s(1973)]。スピロノラクトンはまた、肝硬変および充血性心不全 などのアルドステロン過剰に関連するその他の疾患の処置にも常用されている[ F.J.Sauders等によるAldactone;Spironolact one;A Comprehensive Review ,Searle,Ne w York(1978)]。スピロノラクトンを1mg/日から400mg/ 日まで次第に増量してスピロノラクトン無寛容性の患者に投与し、硬変関連腹水 が処置されている[P.A.Greenberger等によるN.Eng.Re .AIIergy Proc.(4),343〜345(1986,7〜 8月)]。心筋線維症の発症はアンギオテンシンIIおよびアルドステロンの両 方の循環系レベルに対して感受性であること、およびまたアルドステロン拮抗薬 スピロノラクトンが動物モデルにおける心筋線維症を防止すること、これによっ て過剰のコラーゲン沈着にアルドステロンが結合されることは認識されている[ D.Klug等によるAm.J.Cardiol.71(3),46A〜54 A(1993)]。スピロノラクトンは、左心室肥大の発現および高血圧症の存 在に無関係な動物モデルにおいて、線維症を防止することが証明されている[C .G. Brella等によるJ.Mol.Cell.Cardiol.25(5), 563〜575(1993)]。スピロノラクトンは、25mg〜100mgの 範囲の毎日薬用量で、経口投与したカリウム補給剤またはその他のカリウム節約 法が不適切であると考えられる場合に、利尿剤誘発低カリウム血症の処置に使用 されている[Physicians´Desk Reference,46th ,Edn.,2153頁,Medical Economics Compan y Inc.,Montvals,N.J.(1992)]。 従来の研究は、阻害性ACEがアンギオテンシンIIの生成を実質的に完全に 遮断することによってレニン−アンギオテンシン系を抑制することを証明してい る。かなりのACEインヒビターは高血圧の管理に臨床使用されている。ACE インヒビターは高血圧を効果的に管理することができるが、慢性の咳、皮膚の発 赤、味覚の喪失、蛋白尿および好中球減少症を包含する副作用が一般的である。 さらにまた、ACEインヒビターはアンギオテンシンIIの生成を効果的に遮 断するが、心臓血管系疾患を有する或る患者では、アルドステロンレベルは良好 には制御されない。一例として、カプトプリル(captopril)を服用し ている高血圧症の患者において、継続したACE阻害にもかかわらず、血漿アル ドステロンのベースラインへの漸進的回帰が観察された[J.Staessen 等によるJ.Endocrinol.91,457〜465(1981)]。 類似の効果がゾーフェノプリル(zofenopril)を服用している心筋梗 塞の患者で見出されている[C.Borghi等によるJ.Clin.Phar macol .,33,40〜45(1993)]。この現象は、「アルドステロ ン逸脱」(aldosterone escape)と称されている。 ステロイド型アルドステロンレセプター拮抗物質のもう一つの群は、エポキシ 含有スピロノラクトン誘導体により代表される群である。例えば、Grob等に 対して発行された米国特許第4,559,332号は、利尿剤として有用なアル ドステロン拮抗物質として9α,11α−エポキシ含有スピロノラクトン誘導体 を記載している。これらの9α,11α−エポキシステロイド化合物はスピロノ ラクトンと比較した内分泌効果について評価されている[M.de Gaspa ro等によるJ.Pharm.Exp.Ther.240(2),650〜6 56(1987)]。 アルドステロン拮抗物質とACEインヒビターとの組合わせが、心不全の処置 について試験されている。上昇した血漿アルドステロンレベルを有する患者の死 亡率は高いこと、およびまたCHFがレニン−アンギオテンシン−アルドステロ ン系(RAAS)の活性化から進行して、アルドステロンレベルを増加すること は知られている。利尿剤を慣例に従い使用することにより、アルドステロンレベ ルを高めることができる。ACEインヒビターはアンギオテンシンII生成を確 実に抑制するが、温和なかつまた一時的な抗アルドステロン効果が発揮されるの みである。 ACEインヒビターとスピロノラクトンとの組合わせは、RAAS全体の実質 的な抑制を提供するものと見做された。一例として、エナラプリル(enala pril)とスピロノラクトンとの組合わせが通院患者に血圧を追跡しながら投 与された[P.Poncelet等によるAm.J.Cardiol.,65( 2),33K〜35K(1990)]。90人の患者で試験して、カプトプリル (captopril)とスピロノラクトンとの組合わせが投与され、重大なカ リウム過剰血症を誘発させることなく耐性CHFを制御するのに有効であること が見出された[U.Dahlstrom等によるAm.J.Cardiol.,71 ,29A〜33A(1993年1月21日)]。ACEインヒビターと共同 投与されたスピロノラクトンが充血性心不全症を患う16人の患者のうちの13 人で格別に有効であったことが報告されている[A.A.Van Vliet等 によるAm.J.Cardiol.71,21A〜28A(1993年1月2 1日)]。スピロノラクトンとACEインヒビター エナラプリルとの共同治療 を受けた患者について臨床上の改善が報告されているが、この報告書には、最低 有効用量を決定し、この組合わせ治療から患者が最大の利益を受けることを確認 するためには、対照試験が必要であると記述されている[F.Zannadによ るAm.J.Cardiol.71(3),34A〜39A(1993)]。 アンギオテンシンIIレセプター拮抗物質とアルドステロンレセプター拮抗物 質との組合わせは公知である。例えば、1992年6月25日に公開されたPC T出願No.US91/09362には、イミダゾール含有アンギオテンシンI I拮抗性化合物とスピロノラクトンなどの利尿剤との組合わせが記載されている 。発明の要旨 治療有効量のアンギオテンシンIIレセプター拮抗物質と治療有効量のエポキ シを含有していないスピロラクトン型アルドステロンレセプター拮抗物質とから なる組合わせ治療は、高血圧症、充血性心不全症、硬変および腹水などの心臓血 管系疾患を包含する循環器系障害の処置に有用である。 「アンギオテンシンIIレセプター拮抗物質」(angiotensin I I receptor antagonist)の用語は、種々の身体組織に局 在するレセプター部位と相互反応する能力を有する1種または2種以上の化合物 または薬剤を包含するものとする。この部位はアンギオテンシンIIに対して比 較的大きい親和性を有するレセプターであり、そしてこのレセプター部位は1種 または2種以上の生物学的機能あるいは事象の媒介と関連しており、このような 機能あるいは事象には、例えば血管収縮または血管拡張、腎臓−媒介ナトリウム および体液保留、交感神経系活性、および上昇した血圧を有する対象または血圧 が上昇する可能性がある対象におけるより低い血圧に対するアルドステロン、バ ソプレシンおよびレニン等の各種物質の分泌の変調がある。このようなアンギオ テンシンIIレセプター拮抗物質とこのレセプター部位との相互反応は、「競合 的」であるか[すなわち、「克服できる」(surmountable)か]、 または「克服できない」(insurmountable)かにより特徴付ける ことができる。これらの用語、すなわち「競合的」および「克服できない」の用 語は、総体的割合を表わすものであり、拮抗性化合物がレセプター部位との結合 から解離する時点に関して、前者はより迅速であり、そして後者はより遅いこと を表わす。 「エポキシを含有していないスピロラクトン型アルドステロンレセプター拮抗 物質」の用語は、尿細管のレセプター部位でアルドステロンそれ自体の作用の競 合的インヒビターとしてアルドステロンレセプターに結合し、これによりアルド ステロンのレセプター媒介活性を変える化合物または薬剤である、化合物または 薬剤、あるいはこのような化合物または薬剤の2種または3種以上の組合わせを 包含する。このようなアルドステロンレセプター拮抗物質の代表例は、スピロラ クトン型化合物である。「スピロラクトン型」の用語は、代表的にはステロイド 「D」環でスピロ結合配置によりステロイド核に結合しているラクトン基を含む ステロイド構造の特徴を示す用語である。好適なスピロラクトン型化合物は、エ ポキシを含有していない化合物であり、例えばステロイド核のいかなる部分にも 結合しているエポキシ基を含有していない化合物である。 「組合わせ治療」の用語は、アンギオテンシンII拮抗物質とスピロラクトン 型アルドステロンレセプター拮抗物質との使用を規定する用語であって、医薬の 組合わせにより有益な効果が提供される方法で、各拮抗物質を順次方式で投与す ることを包含し、かつまたこれらの拮抗物質を実質的に同時方式で投与すること を包含する。この同時方式では、例えば活性成分を固定比率で含有する単一のカ プセル中に入れるか、またはそれぞれ各拮抗物質について、複数の分離したカプ セル中に入れて投与される。 「治療有効」の用語は、例えば高血圧症および(または)充血性心不全症の進 行を軽減または防止することによって心臓能力の改善を伴い高血圧を降下させる という目標を達成する組合わせ治療に使用される各拮抗物質の量を表わそうとす る用語である。 「低用量」の用語は、組合わせ治療におけるアルドステロンレセプター拮抗物 質の治療有効量の特徴を表わし、カリウム過剰血症などの1種または2種以上の アルドステロンレセプター拮抗物質誘発副作用を軽減または回避しながら、心臓 能力を改善することができる、当該薬剤の量または当該薬剤の量範囲を規定しよ うとするものである。副作用を軽減または回避しながら、心臓能力を好ましく増 進させるという治療目標を達成する、アルドステロンレセプター拮抗物質、例え ばスピロノラクトンの薬用量は、利尿の誘発が実質的に回避される薬用量または アルドステロンレセプター拮抗物質の無利尿作用性有効量である。 もう一つの重要な組合わせ治療は基本的に3種の活性剤、すなわちAII拮抗 物質、アルドステロンレセプター拮抗物質および利尿剤からなる。 AII拮抗物質とALDO拮抗物質とを組合わせる場合に、これらの薬剤は、 アルドステロンレセプター拮抗物質に対して約0.5対1〜約20対1のALD O拮抗物質の範囲の重量比で組合わせて使用する。これら2種の薬剤の好適範囲 (AII拮抗物質対ALDO拮抗物質)は、約1対1〜約15対1であるが、最 終的にはAII拮抗物質およびALDO拮抗物質の選択に依存して、好ましい範 囲は約1対1〜約5対1である。利尿剤は0.1対1〜約10対1(AII拮抗 物質対利尿剤)の比率範囲で存在させることができる。発明の詳細な説明 本組合わせ治療に使用することができるアンギオテンシンII(AII)拮抗 物質の例は下記のカテゴリイで示される: 第一グループのAII拮抗物質は下記の化合物からなる: サララシン(saralasin)酢酸塩、カンデサルタン シレキセチル(c andesartan cilexetil)、CGP−63170、EMD− 66397、KT3−671、LR−B/081、バルサルタン(valsar tan)、A−81282、BIBR−363、BIBS−222、BMS−1 84698、カンデサルタン、CV−11194、EXP−3174、KW−3 433、L−161177、L−162154、LR−B/057、LY−23 5656、PD−150304、U−96849、U−97018、UP−27 5−22、WAY−126227、WK−1492.2K、YM−31472、 ロサルタン(losartan)カリウム塩、E−4177、EDM−7349 5、エプロサルタン(eprosartan)、HN−65021、イルベサル タン(irbesartan)、L−159282、ME−3221、SL−9 1.0102、タソサルタン(tasosartan)、テルミサルタン(Te lmisartan)、UP−269−6、YM−358、CGP−49870 、GA−0056、L−159689、L−162234、L−162441、 L−163007、PD−123177、A−81988、BMS−18056 0、CGP−38560A、CGP−48369、DA−2079、DE−34 89、DuP−167、EXP−063、EXP−6155、EXP−6803 、EXP−7711、EXP−9270、FK−739、HR−720、ICI −D6888、ICI−D7155、ICI−D8731、イソテオリン(is oteoline)、KRI−1177、L−158809、L−158978 、L− 159874、LR B087、LY−285434、LY−302289、L Y−315995、RG−13647、RWJ−38970、RWJ−4645 8、S−8307、S−8308、サプリサルタン(saprisartan) 、サララシン(saralasin)、サルメシン(Sarmesin)、WK −1360、X−6803、ZD−6888、ZD−7155、ZD−8731 、BIBS39、CI−996、DMP−811、DuP−532、EXP−9 29、L−163017、LY−301875、XH−148、XR−510、 ゾラサルタン(zolasartan)およびPD−123319。 第二グループの重要なAII拮抗薬は下記の化合物からなる: サララシン(saralasin)酢酸塩、カンデサルタン シレキセチル(c andesartan cilexetil)、CGP−63170、EMD− 66397、KT3−671、LR−B/081、バルサルタン(valsar tan)、A−81282、BIBR−363、BIBS−222、BMS−1 84698、カンデサルタン、CV−11194、EXP−3174、KW−3 433、L−161177、L−162154、LR−B/057、LY−23 5656、PD−150304、U−96849、U−97018、UP−27 5−22、WAY−126227、WK−1492.2K、YM−31472、 ロサルタン(losartan)カリウム塩、E−4177、EDM−7349 5、エプロサルタン(eprosartan)、HN−65021、イルベサル タン(irbesartan)、L−159282、ME−3221、SL−9 1.0102、タソサルタン(tasosartan)、テルミサルタン(Te lmisartan)、UP−269−6、YM−358、CGP−49870 、GA−0056、L−159689、L−162234、L−162441、 L−163007およびPD−123177。 組合わせ治療に使用する重要なスピロラクトン型化合物の一族は、下記式Aに より定義される: (A) 式中、Rは5個までの炭素原子を有する低級アルキルであり、そして 低級アルキル基は分枝鎖状および非分枝鎖状基、好ましくはメチル、エチルお よびn−プロピルを包含する。 式A内の重要な特定の化合物には、下記の化合物がある: 7α−アセチルチオ−3−オキソ−4,15−アンドロスタジエン−[17( β−1´)−スピロ−5´]パーヒドロフラン−2´−オン; 3−オキソ−7α−プロピオニルチオ−4,15−アンドロスタジエン−[1 7(β−1´)−スピロ−5´]パーヒドロフラン−2´−オン; 6β,7β−メチレン−3−オキソ−4,15−アンドロスタジエン−[17 (β−1´)−スピロ−5´]パーヒドロフラン−2´−オン; 15α,16α−メチレン−3−オキソ−4,7α−プロピオニルチオ−4− アンドロステン[17(β−1´)−スピロ−5´]パーヒドロフラン−2´− オン; 6β,7β,15α,16α−ジメチレン−3−オキソ−4−アンドロステン [17(β−1´)−スピロ−5´]パーヒドロフラン−2´−オン; 7α−アセチルチオ−15β,16β−メチレン−3−オキソ−4−アンドロ ステン[17(β−1´)−スピロ−5´]パーヒドロフラン−2´−オン; 15β,16β−メチレン−3−オキソ−7β−プロピオニルチオ−4−アン ドロステン[17(β−1´)−スピロ−5´]パーヒドロフラン−2´−オン ;および 6β,7β,15β,16β−ジメチレン−3−オキソ−4−アンドロステン −[17(β−1´)−スピロ−5´]パーヒドロフラン−2´−オン。 式Aで表わされる化合物の製造方法は、1978年12月12日付けで発行さ れたWiechartに対する米国特許第4,129,564号に記載されてい る。 組合わせ治療に使用する重要なスピロラクトン型化合物の第二の一族は、下記 式Bにより定義される: (B) 式中、R1はC1 〜3−アルキルまたはC1 〜3−アシルであり、そしてR2は水素 またはC1 〜3−アルキルである。 式B内の重要な特定の化合物には、下記の化合物がある: 1α−アセチルチオ−15β,16β−メチレン−7α−メチルチオ−3−オ キソ−17α−プレグン−4−エン−21,17−カルボラクトン;および 15β,16β−メチレン−1α,7α−ジメチルチオ−3−オキソ−17α −プレグン−4−エン−21,17−カルボラクトン。 式Bで表わされる化合物の製造方法は、19888年12月6日付けで発行さ れたNickisch等に対する米国特許第4,789,668号に記載されて いる。 組合わせ治療に使用する重要なスピロラクトン型化合物の第三の一族は、下記 式Cの構造により定義される: (C) 式C内の重要な化合物には、下記の化合物が包含される: 7α−アシルチオ−21−ヒドロキシ−3−オキソ−17α−プレグン−4− エン−17−カルボン酸ラクトン;および 21−ヒドロキシ−3−オキソ−17α−プレグン−1,4−ジエン−17− カルボン酸ラクトン。 式Cで表わされる化合物の製造方法は、1966年6月21日付けで発行され たPatchettに対する米国特許第3,257,390号に記載されている 。特に重要な化合物は下記構造および式名を有する化合物スピロノラクトンであ る: 「スピロノラクトン」:17−ヒドロキシ−7α−メルカプト−3−オキソ−1 7α−プレグン−4−エン−21−カルボン酸 γ−ラクトンアセテート。 スピロノラクトンは、G.C.Searle & Co.,Skokie,I llinoisから「アルダクトン」(ALDACTONE)の登録商標名で、 25mg、50mgおよび100mg錠剤の用量の錠剤剤型で販売されている。 利尿剤は、ACEインヒビターおよびアルドステロンレセプター拮抗物質と組 合わせて使用することができる。このような利尿剤は数種の公知の群、例えばア ジドおよび関連スルホンアミド化合物、カリウム節約型利尿剤、ループ型(lo op)利尿剤および有機水銀利尿剤から選択することができる。 本組合わせ治療で使用するのに適するアンギオテンシンIIレセプター拮抗化 合物は下記表IIに示されている。本組合わせ治療で使用するのに好適な化合物 は一般に、構造的に2つの部分を有することを特徴としている。第一部分はモノ −アリール−アルキル基、またはビ−アリール−アルキル基、またはモノ−ヘテ ロアリール−アルキル基、またはビ−ヘテロアリール−アルキル基からなる。第 二部分はヘテロサイクリル基または開環鎖状ヘテロ原子含有基からなる。 代表的には、第一部分モノ/ビ−アリール/ヘテロアリール−アルキル基は、 第二部分のヘテロサイクリル/開環鎖状基のいずれか置換可能な位置に、モノ/ ビ−アリール/ヘテロアリール−アルキル基のアルキル基を経て第二部分ヘテロ サイクリル基/開環鎖状基に結合している。適当な第一部分モノ/ビ−アリール /ヘテロアリール−アルキル基は、下記式Iで示される各種基のいずれかにより 定義される: Ar−Alk−L Ar−L−Ar−Alk−L Het−L−Ar−Alk−L (I) Het−L−Het−Alk−L Ar−L−Het−Alk−L Het−L−Alk−L 式Iの各基に使用されている略記号は下記のとおりに定義することができる: 「Ar」は、1個の環または2個の縮合した環からなる5員または6員の炭素 環状環系を意味し、これらの環は代表的には完全に不飽和であるが、部分的また は完全飽和であることもできる。「フェニル」基は「Ar」の代表例である。 「Het」は5〜11個の環員を有する一環状または二環状縮合環系を意味し 、かつまたこのような環員の少なくとも1個は酸素、窒素および硫黄から選択さ れるヘテロ原子であるが、ただしこのような環系は環員としてこのようなヘテロ 原子を6個まで含有することができる。 「Alk」は、炭素原子1〜約5個を有する直鎖状または分枝鎖状のアルキル 基またはアルキレン基を意味する。代表的には、「Alk」は、「メチレン」、 すなわち−CH2−を意味する。 「L」は単結合または炭素、酸素および硫黄から選択される2価の連結基を表 わす。「L」が炭素である場合には、この炭素はそこに結合している2個のヒド リド原子を有する。 本組合わせ治療で使用するためのアンギオテンシンII拮抗化合物の適当な第 二部分であるヘテロ環状基は、式IIaまたはIIbのもとに挙げられる各種基 のいずれかにより定義することができる: これらの基において、X1〜X6はそれぞれ、−CH=、−CH2−、−N=、 −NH−、OおよびSから選択される、ただし式IIaおよび式IIbのそれぞ れにおいて、X1〜X6の少なくとも1個はヘテロ原子でなければならない。式I Iaおよび式IIbで表わされるヘテロサイクリル部分は、置換可能な部位また は結合形成性位置を有する式IIaおよび式IIbで表わされるヘテロサイクリ ル基のいずれかの環員から結合を経て結合させることができる。 式IIaで表わされる一環状ヘテロサイクリル基の例には、下記の基が包含さ れる:チエニル、フリル、ピラニル、ピロリル、イミダゾリル、トリアゾリル、 ピラゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、イソチアゾ リル、イソオキサゾリル、フラザニル、ピロリジニル、ピロリニル、フラニル、 チオフェニル、イソピロリル、3−イソピロリル、2−イソイミダゾリル、1, 2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,2−ジチオリル、1, 3−ジチオリル、1,2,3−オキサチオリル、オキサゾリル、チアゾリル、1 ,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オ キサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2,3,4−オキサトリ アゾリル、1,2,3,5−オキサトリアゾリル、1,2,3−ジオキサゾリル 、1,2,4−ジオキサゾリル、1,3,2−ジオキサゾリル、1,3,4−ジ オキサゾリル、1,2,5−オキサチアゾリル、1,3−オキサチオリル、1, 2−ピラニル、1,4−ピラニル、1,2−ピロニル、1,4−ピロニル、ピリ ジニル、ピペラジニル、s−トリアジニル、as−トリアジニル、v−トリアジ ニル、1,2,4−オキサジニル、1,3,2−オキサジニル、1,3,6−オ キサジニル、1,2,6−オキサジニル、1,4−オキサジニル、o−イソオキ サジニル、p−イソオキサジニル、1,2,5−オキサチアジニル、1,2,6 −オキサチアジニル、1,4,2−オキサジアジニル、1,3,5,2−オキサ ジアジニル、モルホリニル、アゼピニル、オキセピニル、チエピニルおよび1, 2,4−ジアゼピニル。 式IIbで表わされる二環状ヘテロサイクリル基の例には、下記の基が包含さ れる:ベンゾ[b]チエニル、イソベンゾフラニル、クロメニル、インドリジニ ル、イソインドリル、インドリル、インダゾリル、プリニル、キノリジニル、イ ソキノリル、キノリル、フタラジニル、ナフチリジニル、キノキサリニル、キナ ゾリニル、シンノリニル、プテリジニル、イソクロマニル、クロマニル、チエノ [2,3−b]フラニル、2H−フロ[3,2−b」ピラニル、5H−ピリド[ 2.3−d][1,2」オキサジニル、1H−ピラゾロ[4,3−d]オキサゾ リル、4H−イミダゾ[4,5−d]チアゾリル、ピラジノ[2,3−d]ピリ ダジニル、イミダゾ[2,1−b]チアゾリル、シクロペンタ[b]ピラニル、 4H−[1,3]オキサチオロ−[5,4−b]ピロリル、チエノ[2,3−b ]フラニル、イミダゾ[1,2−b][1,2,4]トリアジニルおよび4H− 1,3−ジオキソロ[4,5−d]イミダゾリル。 式IおよびIIで表わされる第一および第二部分基により提供されるアンギオ テンシンIIレセプター拮抗化合物はさらに、上記第一および第二部分基のどち らかに結合している酸性基を有することを特徴とする化合物である。好ましくは 、この酸性基は式Iで表わされる第一部分基に結合されており、式IIIで定義 される: −UnA (III) 式中、nは0〜3(0と3とを含む)から選択される数であり;そしてAは少 なくとも1個の酸性水素原子を含有するように選択される酸性基、およびこのよ うな酸性基のアミド、エステルおよび塩誘導体であり;Uはアルキル、シクロア ルキル、シクロアルキルアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラル キルおよび酸素、窒素および硫黄原子から選択される1個または2個以上の環原 子を有するヘテロアリールから独立して選択されるスペーサー基である。 −UnA基の定義に使用されている「少なくとも1個の酸性水素原子を含有す るように選択される酸性基」の用語は、式I〜IIa/b基のいずれか置換可能 な位置に結合している場合に、式I〜IIa/bで表わされる化合物に酸性特性 を付与する化学基を包含する意味を有する。「酸性特性」の用語は、プロトン供 与能力を意味すること、すなわち式I〜IIa/bで表わされる化合物が水など のプロトン受容性物質の存在下に、プロトンを供与する能力を有することを意味 する。代表的には、この酸性基は、式I〜IIa/bで表わされる生成化合物が 約1〜約12の範囲のpKaを有するようなプロトン供与能力を有するように選 択されるべきである。さらに代表的には、式I〜IIa/bで表わされる化合物 は、約2〜約7の範囲のpKaを有する。少なくとも1個の酸性水素原子を含有 する酸性基の例には、カルボキシル基(−COOH)がある。−UnA基におい て、nがゼロであり、そしてAが−COOHである場合には、このようなカルボ キシル基は式I〜IIa/bの部分の一方に直接に結合している。式I〜IIa /bで表わされる化合物は、式I〜IIa/bの部分の一方に結合している1個 の−UnA基を有することができ、あるいは式I〜IIa/b部分の一つより多 くに結合している複数個の−UnA基を有することもできる。少なくとも1個の 酸性水素原子を含有するように選択することができるカルボキシル基以外の酸性 基のかなりの例がある。このような別の酸性基を総称して、「カルボン酸の生体 等配電子体(bioisosteres)」と称するか、または「酸性生体等配 電子体」と称する。このような酸性生体等配電子体の特定の例は以下で記載する 。式I〜IIa/bで表わされる化合物は、1個または2個以上の酸プロトンを 有することができ、従って1またはそれ以上のpKa値を有することができる。 しかしながら、式I〜IIa/bで表わされる化合物のこれらのpKa値の少な くとも一つは、約2〜約7の範囲にある−UnA基により付与されると好ましい 。−UnA基は式I〜IIa/bの部分の1つに、−UnA基のいずれかの部分 を介して結合させることができ、その結果として、比較的安定であって、かつま た前記pKa限界値に適合する不安定なまたは酸性のプロトンを有する式I〜I Ia/bで表わされる化合物が得られる。例えば、−UnA酸基がテトラゾール である場合に、このテトラゾールは代表的には、テトラゾール環炭素原子に結合 している。 式Iおよび式IIに包含される基のすべてにおいて、これらの基はいずれか置 換可能な位置で次の基から選択される1個または2個以上の基により置換されて いてもよく、あるいはその互変異性体またはその医薬として許容される塩である :ヒドリド、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル、ヒ ドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロ、オキソ、アルコキシ、アリールオキシ 、アラルコキシ、アラルキルチオ、アルコキシアルキル、シクロアルキル、シク ロアルキルアルキル、アリール、アロイル、シクロアルケニル、シアノ、シアノ アミノ、ニトロ、アルキルカルボニルオキシ、アルコキシカルボニルオキシ、ア ルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、カルボキ シル、メルカプト、メルカプトカルボニル、アルキルチオ、アリールチオ、アル キルチオカルボニル、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、ハロアルキ ルスルホニル、アラルキルスルフィニル、アラルキルスルホニル、アリールスル フ ィニル、アリールスルホニル、酸素、硫黄および窒素原子から選択される1個ま たは2個以上の環原子を有するヘテロアリール、および下記式で表わされるアミ ノおよびアミド基: この基において、Wは酸素原子または硫黄原子であり、R1〜R5はそれぞれ独立 して、ヒドリド、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アラル キル、アリール、YR6および から選択され、Yは酸素原子および硫黄原子から選択され、そしてR6はヒドリ ド、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アラルキルおよびア リールから選択され;R1、R2、R3、R4、R5、R7およびR8はそれぞれ独立 して、ヒドリド、アルキル、シクロアルキル、シアノ、ヒドロキシアルキル、ハ ロアルキル、シクロアルキルアルキル、アルコキシアルキル、アルキルカルボニ ル、アルコキシカルボニル、カルボキシル、アルキルスルフィニル、アルキルス ルホニル、アリールスルフィニル、アリールスルホニル、ハロアルキルスルフィ ニル、ハロアルキルスルホニル、アラルキルおよびアリールから選択され;R1 、R2、R3、R4、R5、R7およびR8はまたそれぞれ独立して、下記式で表わさ れるアミノおよびアミド基から選択され: これらの基において、Wは酸素原子または硫黄原子であり;R9、R10、R11、 R12、R13およびR14はそれぞれ独立して、ヒドリド、アルキル、シクロアルキ ル、シアノ、ヒドロキシアルキル、シクロアルキルアルキル、アルコキシアルキ ル、ハロアルキルスルフィニル、ハロアルキルスルホニル、アラルキルおよびア リールから選択され;そしてR2とR3とは一緒になってそれぞれ、およびまた R4とR5とは一緒になってそれぞれ、上記アミノまたはアミド基の窒素原子を包 含する5〜7個の環員を有するヘテロサイクリル基を形成していてもよく、この ヘテロサイクリル基はさらに、酸素、窒素および硫黄原子から選択される1個ま たは2個以上のヘテロ原子を環員として含有していてもよく、かつまたこのヘテ ロサイクリル基は飽和または部分的不飽和であることができ;R2とR3とはは一 緒になってそれぞれ、およびまたR7とR8とは一緒になってそれぞれ、上記アミ ノまたはアミド基の窒素原子を包含する5環員を有する芳香族ヘテロサイクリル 基を形成していてもよく、この芳香族ヘテロサイクリル基はまた、酸素、窒素お よび硫黄原子から選択される1個または2個以上のヘテロ原子を環員として含有 していてもよい。 本発明の組合わせ治療は各種の循環器系障害の処置に有用であり、例えば高血 圧症、充血性心不全症、心筋線維症および心臓肥大の処置に有用である。本組合 わせ治療はまた、付加的治療とともに使用することができる。一例として、本組 合わせ治療は、高血圧症の処置において、利尿剤などの別種の医薬と組合わせて 使用することができる。 下記の表IIは、本発明の組合わせ治療で使用することができるアンギオテン シンII拮抗化合物の説明を包含している。表IIに挙げられている各化合物と ともに、当該アンギオテンシンII拮抗化合物の化学合成およびこれらの化合物 の生物学的性質を開示している公開特許刊行物を記載する。これらの特許刊行物 のそれぞれの内容を引用してここに組み入れる。 「ヒドリド」の用語は、1個の水素原子(H)を意味する。このヒドリド基は 、例えば酸素原子に結合してヒドロキシル基を形成していてもよく;あるいはも う一つの例として、1個のヒドリド基が炭素原子に結合して 基を形成していてもよく;あるいはもう一つの例として、2個のヒドリド基が炭 素原子に結合して−CH2−基を形成していてもよい。「アルキル」の用語が単 独でまたは「ハロアルキル」および「ヒドロキシアルキル」のように別の用語内 で使用されている場合に、この「アルキル」の用語は、炭素原子1〜約20個を 有する、あるいは好ましくは炭素原子1〜約12個を有する直鎖状または分枝鎖 状基を包含する。さらに好ましいアルキル基は炭素原子1〜約10個を有する「 低級アルキル」基である。最も好ましい低級アルキル基は炭素原子1〜約5個を 有する。「シクロアルキル」の用語は、3〜約10個の環炭素原子、好ましくは 3〜約6個の環炭素原子を有する環状基、例えばシクロプロピル、シクロブチル 、シクロペンチルおよびシクロヘキシルを包含する。「ハロアルキル」の用語は 、アルキル炭素原子のいずれか1個または2個以上がハロ基、好ましくはブロモ 、クロロおよびフルオロから選択されるハロ基の1個または2個以上により置換 されている基を包含する。詳細には、この「ハロアルキル」の用語には、モノハ ロアルキル、ジハロアルキルおよびポリハロアルキル基が包含される。例えば、 モノハロアルキル基はその基内にブロモ、クロロまたはフルオロ基を有すること ができる。ジハロアルキルおよびポリハロアルキル基は、同一ハロ基の2個また は3個以上により置換されていてもよく、あるいは相違するハロ基の組合わせを 有することもできる。例えば、ジハロアルキル基はジフルオロメチルおよびジフ ルオロブチル基のように2個のフルオロ原子を有することができ、あるいはジク ロロメチル基のように2個のクロロ原子を有することができ、あるいはフルオロ −クロロメチル基のように1個のクロロ原子と1個のフルオロ原子とを有するこ とができる。ポリハロアルキル基の例には、トリフルオロメチル、1,1−ジフ ルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、ペルフルオロエチルおよび2 ,2,3,3−テトラフルオロプロピル基がある。「ジフルオロアルキル」の用 語は、アルキル基炭素原子のいずれか1個または2個に置換基として2個のフル オ ロ原子を有するアルキル基を包含する。「アルキルオール」および「ヒドロキシ アルキル」の用語は、1個または2個以上のヒドロキシル基により置換されてい ることができ、炭素原子1個〜約10個を有する直鎖状または分枝鎖状アルキル 基を包含する。「アルケニル」の用語は、炭素原子2〜約20個、好ましくは炭 素原子3〜約10個を有し、かつまた少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を有 する直鎖状または分枝鎖状基を包含する。この炭素−炭素二重結合は、アルケニ ル基内でシスまたはトランス配置であることができる。「アルキニル」の用語は 、炭素原子2〜約20個、好ましくは炭素原子3〜約10個を有し、かつまた少 なくとも1個の炭素−炭素三重結合を有する直鎖状または分枝鎖状基を包含する 。「シクロアルケニル」の用語は、3〜約10個の環炭素原子をを有し、隣接す る環炭素を包含する二重結合を1個または2個以上含有する環状基を意味する。 「アルコキシ」および「アルコキシアルキル」の用語は、炭素原子1〜約10個 のアルキル部分をそれぞれ有する直鎖状または分枝鎖状のオキシ含有基、例えば メトキシ基を包含する。「アルコキシアルキル」の用語はまた、アルキル基に結 合している2個または3個以上のアルコキシ基を有し、従ってモノアルコキシア ルキルおよびジアルコキシアルキル基を形成しているアルキル基を包含する。「 アルコキシ」または「アルコキシアルキル」基は、1個または2個以上のハロ原 子、例えばフルオロ、クロロまたはブロモによりさらに置換されていて、ハロア ルコキシまたはハロアルコキシアルキル基を形成していてもよい。「アルキルチ オ」の用語は、炭素原子1個〜約10個を有する直鎖状または分枝鎖状アルキル 基が2価の硫黄原子に結合している基、例えばメチルチオ基を包含する。好適ア リール基は1個、2個または3個のベンゼン環からなる基である。「アリール」 の用語は、フェニル、ナフチルおよびビフェニルなどの芳香族基を包含する。「 アラルキル」の用語は、ベンジル、ジフェニルメチル、トリフェニルメチル、フ ェニルエチル、フェニルブチルおよびジフェニルエチルなどのアリール置換アル キル基を包含する。「ベンジル」と「フェニルメチル」との用語は、相互変換す ることができる。「フェンアルキル」と「フェニルアルキル」との用語は、相互 変換することができる。「フェンアルキル」の例には、フェネチルがあり、この 基は「フェニルエチル」と相互変換することができる。「アルキルアリール」、 「アルコキシアリール」および「ハロアリール」の用語はそれぞれ、フェニル基 などの「アリール」核上に置換基としてそれぞれ「アルキル」、「アルコキシ」 および「ハロ」基を有する基を包含する。「アリールオキシ」および「アリール チオ」の用語は、酸素または硫黄原子を有し、この原子を経てこの基が核に結合 しているアリール基により提供される基をそれぞれ意味し、その例にはフェノキ シおよびフェニルチオがある。単独で使用されているかまたは別の用語と結び付 けて使用されているかにかかわらず、「スルフィニル」および「スルホニル」の 用語はそれぞれ、2価の基、SOおよびSO2を表わす。単独でまたは別の用語 内で使用されている、「アラルコキシ」の用語は、アリール基がアルコキシ基に 結合して、例えばベンジルオキシを形成している基を包含する。単独でまたはア シルオキシなどのような用語内で使用されている、「アシル」の用語は、有機酸 からヒドロキシルを分離した後の残基により提供される基を意味する。このよう な基の例には、アセチルおよびベンゾイルがある。「低級アルカノイル」は、よ り好ましいアシルの付属群の例である。「アミド」の用語は、カルボニル基に結 合している窒素原子からなる基を意味し、これらの基は前記の様相でさらに置換 されていてもよい。「モノアルキルアミノカルボニル」の用語は、「N−アルキ ルアミノ」と相互変換することができる。「ジアルキルアミノカルボニル」の用 語は、「N,N−ジアルキルアミノ」と相互変換することができる。「アルケニ ルアルキル」の用語は、2個の炭素間に二重結合不飽和部位を有する基を意味し 、この基は2個の炭素原子のみからなることができ、あるいはアルキル基により さらに置換されていてもよく、そしてこのアルキル基はまた追加の二重結合不飽 和を有していてもよい。「ヘテロアリール」の用語は、前記で別段の定義がなさ れていない場合に、5または6個の環員を有する環系中に酸素、窒素および硫黄 から選択されるヘテロ原子の1個または2個を含有する芳香族環系を包含する。 このような基の例には、チエニル、フラニル、ピリジニル、チアゾリル、ピリミ ジルおよびイソオキサゾリルがある。このようなヘテロアリールは、ヘテロアリ ール環系の炭素原子を経て置換基として結合していてもよく、あるいはヘテロア リール環員の炭素原子上に置換されている分子の炭素原子を経て、例えばイミダ ゾールメチル基のメチレン置換基を経て、結合していてもよい。また、このよう な ヘテロアリールは、ヘテロアリール基の芳香族性が結合後にも保有されるかぎり 、環窒素原子を経て結合することもできる。前記で定義されている基のすべてに おいて、好適な基は炭素原子1個〜約10個を含有する基である。 アルキル基の特定の例には、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、 n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、 イソペンチル、メチルブチル、ジメチルブチルおよびネオペンチルがある。代表 的アルケニルおよびアルキニル基はアリル基などのように1個の不飽和結合を有 することができ、あるいは複数個の不飽和結合を有していてもよく、このような 複数個の結合は、アレン形構造などのように隣接していてもよく、あるいは連結 していてもよく、あるいは数個の飽和炭素により分離されていてもよい。 本発明の組合わせ治療においては、上記アンギオテンシンIIレセプター化合 物およびエポキシを含有していないスピロラクトン型アルドステロンレセプター 化合物の異性体形態が包含され、すなわちそのジアステレオマー、レジオ異性体 およびその医薬として許容される塩が包含される。「医薬として許容される塩」 の用語は、遊離酸または遊離塩基の付加塩の形成およびアルカリ金属塩の形成に 慣用の塩を包含する。医薬として許容されるものであるかぎり、この塩に制限は ない。適当な医薬として許容される酸付加塩は、無機酸からまたは有機酸から製 造することができる。このような無機酸の例には、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水 素酸、硝酸、炭酸、硫酸およびリン酸がある。適当な有機酸は、有機酸として分 類される脂肪族、環状脂肪族、芳香族、脂肪族−芳香族、ヘテロ環状カルボン酸 およびスルホン酸から選択することができ、これらの例には、ギ酸、酢酸、プロ ピオン酸、コハク酸、グリコール酸、グルコン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、ク エン酸、アスコルビン酸、グルクロン酸、マレイン酸、フマール酸、ピルビン酸 、アスパラギン酸、グルタミン酸、安息香酸、アントラニル酸、p−ヒドロキシ 安息香酸、サリチル酸、フェニル酢酸、マンデル酸、エボン酸(パモ酸)、メタ ンスルホン酸、エタンスルホン酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、パントテ ン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、スルファニル酸、メシル酸、 シクロヘキシルアミノスルホン酸、ステアリン酸、アルギニン酸、β−ヒドロキ シ酪酸、没食子酸およびガラクツロン酸が包含される。適当な医薬として許容さ れ る塩基付加塩は、アルミニウム、カルシウム、リチウム、マグネシウム、カリウ ム、ナトリウムおよびアエンから形成される金属塩およびN,N´−ジベンジル エチレンジアミン、クロロプロカイン、コリン、ジエタノールアミン、エチレン ジアミン、メグルミン(N−メチルグルカミン)およびプロカインから形成され る有機塩を包含する。これらの塩は全部が、対応する化合物から慣用の手段によ って、例えば適当な酸または塩基と反応させることによって製造することができ る。生物学的評価 ヒト充血性心不全症(CHF)は血管系高血圧または心筋梗塞(MI)により 通常発症される複合症候群である。CHF用の組合わせ治療の予想される効果を 試験するためには、組合わせ治療の各成分の効力の測定が重要である。従って、 試験A〜Cにおいて、アンギオテンシンIIレセプター拮抗物質の挙動をここで 、表IIに記載の化合物のかなりについて測定した。試験DおよびEには、本発 明による組合わせ治療、すなわち表IIのアンギオテンシンIIレセプター拮抗 物質とエポキシを含有していないスピロラクトン型アルドステロンレセプター拮 抗物質とによる組合わせ治療の評価方法が記載されている。これら各医薬、スピ ロノラクトンおよびアンギオテンシンIIレセプターブロッカーの効力およびこ れらの医薬を各種用量で一緒に使用した場合の効力は、高血圧症およびCHFの ネズミ類モデルにおいて、高血圧症またはMIを誘発させる外科的変質を用いて 評価する。これらの試験の方法および結果を以下で説明する。試験A:アンギオテンシンII結合活性 本発明の化合物を、ラット子宮膜標本を使用して、平滑筋アンギオテンシンI Iレセプターに対する結合能力について試験した。アンギオテンシンII(AI I)は、Peninsula Labs.から購入した。125I−アンギオテン シンII(2200Ci/mmolの比活性)は、Du Pont−New E ngland Nuclearから購入した。その他の化学物質は、Sigma Chemical Co.から入手した。この試験は、ダグラス(Dougl as)等による方法に従い行った[Endocrinology106,12 0〜124(1980)]。ラット子宮膜は、新鮮な組織から調製した。全操作 を4℃で行った。子宮から脂肪を剥離し、pH7.4の5mMEDTA含有リン 酸塩緩衝塩類溶液中でホモジネートを生成した。このホモジネートを、1500 xgで20分間、遠心分離し、この上清を、100,000xgで60分間、再 遠心分離した。このペレットを2mMEDTAおよび50mMトリス(Tris )−HCl(pH7.5)からなる緩衝液に再懸濁し、4mg/mlの最終蛋白 質濃度を得た。5mM MgCl2、2mM EDTA、0.5%ウシ血清アル ブミン、50mMトリス−HCl(pH7.5)および125I−AII(約10 5cmp)を含有する溶液0.25mlを、未標識のリガンドの存在または不存 在のもとに、試験管に入れた。膜蛋白質の添加により反応を開始させ、この混合 物を25℃で60分間インキュベートした。このインキュベーションを氷冷50 mMトリス−HCl(pH7.5)により中断させ、この混合物を次いで濾過し 、膜−結合した標識付きペプチドを遊離リガンドから分離した。インキュベーシ ョン管およびフィルターを氷冷緩衝液で洗浄した。フィルターはマイクロメディ ック ガンマ カウンター(Micromedic gamma counte r)で放射能について評価した。非特異的結合は、未標識AII 10μMの存 在下における結合であると定義した。特異的結合は、総結合から非特異的結合を 引き算して計算した。AII拮抗化合物のレセプター結合親和性は被験AII拮 抗物質の濃度(IC50)により示される。この濃度はアンギオテンシンII A T1レセプターから総合特異的結合した125I−AIIの50%置換を示す。結合 データは非線型最小自乗法曲線適応プログラムによって分析した。結果を表II Iに示す。試験B:AIIに対するインビトロ血管平滑筋−応答 本発明の化合物を、ウサギの大動脈輪において拮抗活性について試験した。雄 のニュージーランドシロウサギ(2〜2.5kg)を、ペントバルビタールの過 剰投与により犠牲にし、頸動脈から放血させた。胸部動脈を取り出し、付着脂肪 および結合組織を取り除き、次いで3mmの輪状断片に切断した。この輪状断片 腔中に巻き上げた濾過紙片を温やかに挿入することによって、この輪状断片から 上皮を取り除いた。この輪状断片を、変力応答記録用のモデル7Dグラスポリグ ラフ(Model 7D Grass Polygraph)に連結したFT0 3グラス(Grass)トランスデューサーに結合した移動性末端を有するステ ンレス鋼ワイアーの移動性末端と固定末端との間に保持されている水ジャケット 付き組織浴中に配置した。この浴に次の組成(mM)を有するオキシゲン化した (95%酸素/5%二酸化炭素)クレブス(Krebs)溶液20mlを満した :130 NaCl:15 NaHCO3;15 KCl:1.2 NaH2PO4 ;1.2 MgSO4;2.5 CaCl2および11.4グルコース。この標 本を1時間平衡化した後に、この輪状標本上に約1グラムの正の張力を加えた。 アンギオテンシンII濃度−応答曲線を次いで、記録した(3×10-10〜1× 10-5M)。AIIの各濃度について、その最高収縮を誘発させ、次いでAII を反復して、30分間洗出し、次いでより高い濃度のAIIを再挑戦させた。A IIを挑戦させる前に、この動脈輪状標本は被験拮抗物質に5分間、10-5Mで 露呈した。同一動脈輪状標本の隣接部分は被験拮抗物質の存在または不存在にお ける全濃度−応答曲線の作成に使用した。被験拮抗物質の効力はpA2値で表わ す。このpA2値はH.O.Schildに従い計算した[Br.J.Phar macol.Chemother.,189〜206(1947)]。この pA2値は、AIIにかかわるEC50値を2倍に増加する当該拮抗物質の濃度で ある。各被験拮抗物質を、2匹のウサギからの大動脈輪で評価した。結果を表I IIに示す。試験C:AII拮抗物質にかかわるインビボ胃内昇圧試験応答 : 体重225〜300グラムの雄スプラギューダウレイ(Sprague−Da wley)ラットを、メトヘキシタル(30mg/kg、i.p.)により麻酔 し、次いで大腿部動脈および静脈中にカテーテルを移植した。このカテーテルは 皮下に埋め込み、頭部に対して背面後部と肩甲骨の間とに出口をもうけた。この カテーテルにヘパリン(1000単位/塩類溶液ml)を満した。ラットをかれ らの檻に戻し、次いでラットには自由に、普通食および水を与えた。手術から完 全に回復した後に(3〜4日間)、ラットをルーサイト(Lucite)ホルダ ーに置き、その動脈ラインを圧力トランスデューサーに連結した。動脈血圧をゴ ールド(Goild)ポリグラフで記録した(mmHg)。アンギオテンシンI Iは、静脈カテーテルを経て、0.2ml塩類溶液フラッシュにより50μl中 で供与される30ng/kgの団塊投与により投与した。注射前から最高血圧が 達成されるまでの差により昇圧応答をmmHgで測定した。AII注射は、3回 の連続的注射が相互に4mmHg内の応答を生じるまで、10分毎に繰り返した 。これらの3つの応答から次いで、平均値を出し、AIIに対する対照応答とし た。被験化合物は水中0.5%メチルセルロース中に懸濁し、ガバージュにより 投与した。投与量は、2ml/体重kgであった。標準用量は3mg/kgであ った。アンギオテンシンIIの団塊注入は、ガバージュ投与後の30分、45分 、60分、75分、120分、150分および180分の時点で行った。この各 時点で、AIIに対する昇圧応答を測定した。ラットを次いで、未来の試験に備 えてかれらの檻に戻した。各試験の間は最低3日間とした。ガバージュ投与後の 各時点について、抑制パーセントを次式に従い計算した: [(対照応答−測定時点応答)/対照応答]×100 結果を表IIIに示す。試験D:高血圧症ラットモデル 雄のラットを、その左腎動脈で240ミクロンの開口部をもって、反対側の腎 臓に触れないようにして銀製クリップを止めることにより、高血圧を生じさせた 。同一の方法によるが、クリップは付げずに見掛けの対照を作った。手術前の1 週間の時点で、高血圧症にされた動物をグループに分け、薬物処置を開始した。 動物のグループには、ベヒクル、AII拮抗物質のみ、スピロノラクトンのみ、 およびAII拮抗物質とスピロノラクトンとの組合わせを、下記の通りに各種用 量で投与した。 12〜24週間後に、収縮期および拡張期血圧、左心室末端拡張期血圧、左心 室dp/dt、および心拍数を評価する。心臓を取り出し、重量を測定し、記録 し、ホルマリン中に固定する。心臓切片のコラーゲン含有量を、ピクロシリウス 染色切片のコンピューター画像分析法を用いて評価する。AII拮抗物質とスピ ロノラクトン成分との組合わせ治療により処置されたラットは、これら各成分単 独で処置されたラットに比較して、心臓の挙動における改善を示すことが予想さ れる。試験E:心筋梗塞ラットモデル: 雄のラットを麻酔させ、その心臓を左胸部切開法に従い外在化する。左前下行 く冠状動脈を縫合により結紮した。胸郭を閉じ、動物を回復させる。類似の動物 は結紮することなく縫合する。手術前の1週間、梗塞を患う動物を別々のグルー プに分け、医薬処置を開始する。動物のグループには、ベヒクル、AII拮抗物 質単独、スピロノラクトン単独、およびAII拮抗物質とスピロノラクトンとの 組合わせを種々の用量で下記の通りに投与する: 6週間後に、収縮期および拡張期血圧、左心室末端拡張期血圧、左心室dp/ dt、および心拍数を評価する。心臓を取り出し、重量を測定し、測定し、ホル マリン中に固定する。心臓切片のコラーゲン含有量を、ピクロシリウス染色切片 のコンピューター画像分析法を用いて評価する。AII拮抗物質とスピロノラク トン成分との組合わせ治療により処置されたラットは、これら各成分単独で処置 されたラットに比較して、心臓の挙動における改善を示すことが予想される。 NT=試験していない。 NC=非競合拮抗物質。 *拮抗物質活性は、10μMまでの試験化合物では見出されない。 1試験A:アンギオテンシンII結合活性。 2試験B:インビトロ血管平滑筋応答。 3試験C:インビボ昇圧応答 被験化合物は、十二指腸内に投与した例#1〜#2、#4〜#25、#27〜 #29、#30〜#79、#108〜#109、#111、#118および#1 39〜#149の場合を除いて、胃内投与した。 アンギオテンシンIIレセプター拮抗物質およびアルドステロンレセプター拮 抗物質の投与は、分離した製剤を順次投与することにより行うことができ、また は単一の製剤または分離した製剤としての同時投与により行うこともできる。投 与は、経口経路により、または静脈内、筋肉内または皮下注射により投与するこ とができる。組成物は団塊の形態であることができ、あるいは水性または非水性 の等張の無菌注射溶液または懸濁液の形態であることができる。これらの溶液お よび懸濁液は、1種または2種以上の滑剤、保存剤、界面活性剤または分散剤と ともに、1種または2種以上の医薬上で許容される担体または稀釈剤、あるいは ゼラチンまたはヒドロキシプロピルメチルセルロースなどの結合剤を含有する無 菌粉末または顆粒から製造することができる。 経口投与の場合に、この医薬組成物は、例えば錠剤、カプセル剤、懸濁液また は液体の形態であることができる。医薬組成物は好ましくは、特定量の活性成分 を含有する単位剤型の形態に形成する。このような単位剤型の例には、錠剤また はカプセル剤がある。これらは各活性成分を約1〜250mg、好ましくは約2 5〜150mgの量で含有すると有利である。哺乳動物における適当な一日薬用 量は、患者の状態およびその他の因子に広く様々に依存する。しかしながら、約 0.01〜30mg/体重kg、特に約1〜15mg/体重kgの用量は適当で あるということができる。 活性成分はまた、組成物として注射により投与することもでき、この組成物に は、例えば塩類溶液、デキストロースまたは水を適当な担体として使用すること ができる。各活性成分の適当な一日薬用量は処置される病気に依存して、1日数 回の注射で、約0.01〜15mg/体重kg/日である。好適一日薬用量は約 1〜10mg/体重kgである。予防的治療に指示される化合物は好ましくは、 約0.1mg〜約15mg/体重kg/日の範囲の一般一日薬用量で投与する。 さらに好適な用量は、約1mg〜約15mg/体重kgの範囲である。最も好適 な用量は、約1mg〜約10mg/体重kg/日の範囲である。適当な用量は1 日のうちの数回に分けて投与することができる。これらの分割用量は単位剤型と して投与することができる。代表的には、単位剤型は活性化合物を約1mg〜約 100mgの用量または分割用量で含有することができる。より好ましくは、単 位剤型は活性化合物を約2mg〜約50mgの用量で含有する。最も好ましくは 、単位剤型は活性化合物を約3mg〜約25mgの用量で含有する。 組合わせ治療において、アルドステロンレセプター拮抗物質は約5mg〜約4 00mgの範囲の量で存在させることができ、そしてAII拮抗物質は約1mg 〜約800mgの範囲の量で存在させることができ、この量はアルドステロン拮 抗物質対AII拮抗物質比が、約400:1〜約1:160の範囲であることを 表わす。 好ましい組合わせ治療においては、アルドステロンレセプター拮抗物質は約1 0mg〜約200mgの範囲の量で存在させることができ、そしてAII拮抗物 質は約5mg〜約600mgの範囲の量で存在させることができ、この量はアル ドステロン拮抗物質対AII拮抗物質比が、約40:1〜約1:60の範囲であ ることを表わす。 より好ましい組合わせ治療においては、アルドステロンレセプター拮抗物質は 約20mg〜約100mgの範囲の量で存在させることができ、そしてAII拮 抗物質は約10mg〜約400mgの範囲の量で存在させることができ、この量 はアルドステロン拮抗物質対AII拮抗物質比が、約10:1〜約1:20の範 囲であることを表わす。 本発明による組合わせ治療による病気状態を処置するための投与計画は、患者 の種、年齢、体重、性別および医療状態、病気の重篤度、投与経路、および使用 される特定の化合物を包含する種々の因子に従い選択され、従って広く変えるこ とができる。 治療の目的の場合に、この組合わせ治療の活性成分は通常、指示投与経路に適 する1種または2種以上の助剤と組合わされる。経口経路(per os.)に より投与される場合に、成分は乳糖、ショ糖、デンプン粉末、アルカン酸のセル ロースエステル、セルロースアルキルエステル、タルク、ステアリン酸、ステア リン酸マグネシウム、酸化マグネシウム、リン酸および硫酸のナトリウム塩およ びカルシウム塩、ゼラチン、アラビアゴム、アルギン酸ナトリウム、ポリビニル ピロリドン、および(または)ポリビニルアルコールと混合することができ、次 いで投与に都合が良いように錠剤形成するか、またはカプセル封入することがで きる。これらのカプセル剤または錠剤は制御放出組成物を含有することができ、 この組成物はヒドロキシプロピルメチルセルロース中の活性化合物の分散物とし て提供することができる。非経口投与用組成物は水性または非水性の等張無菌注 射溶液または懸濁液の形態であることができる。これらの溶液および懸濁液は、 経口投与用組成物に使用する場合について挙げられている担体または稀釈剤の1 種または2種以上を含有する無菌の粉末または顆粒から調製することができる。 成分は、水、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、エタノール、ト ウモロコシ油、綿実油、落花生油、ゴマ油、ベンジルアルコール、塩化ナトリウ ム、および(または)各種緩衝剤に溶解させることができる。その他の助剤およ び投与形態も調剤技術で周知であり、かつまた広く使用されている。 本発明を特定の態様に関して説明したが、これらの態様の詳細は制限するもの と解釈されるべきではない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/44 A61K 31/44 31/445 31/445 31/47 31/47 31/495 31/495 31/505 31/505 C07J 19/00 C07J 19/00 // C07D 401/14 233 C07D 401/14 233 249 249 403/10 207 403/10 207 233 233 249 249 403/12 239 403/12 239 403/14 207 403/14 207 405/14 213 405/14 213 409/14 213 409/14 213 233 233 417/12 257 417/12 257 C07M 7:00 403/10 239 C07D 403/10 239 417/10 257 417/10 257 401/04 257 401/04 257 401/14 239 401/14 239 409/10 233 409/10 233 403/06 209 403/06 209 409/10 239 409/10 239 409/06 233 409/06 233 409/12 233 409/12 233 207/337 207/337 405/14 233 405/14 233 401/10 257 401/10 257 401/12 207 401/12 207 405/06 233 405/06 233 403/04 233 403/04 233 403/14 235 403/14 235 207/327 207/327 401/12 257 401/12 257 403/14 209 403/14 209 403/10 231 403/10 231 235 235 413/10 235 413/10 235 249/08 249/08 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I L,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK, MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR ,TT,UA,UG,US,UZ,VN (72)発明者 シュー,ジョゼフ アール. アメリカ合衆国 63146 ミズーリ州 セ ントルイス,ラーライン ドライブ 2055

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.治療有効量のアンギオテンシンIIレセプター拮抗物質および治療有効量で あって、無利尿作用量のエポキシを含有していないスピロラクトン型アルドステ ロンレセプター拮抗物質からなる組合わせ。 2.上記アルドステロンレセプター拮抗物質が、下記式Aで表わされるスピロラ クトン型化合物から選択される、請求項1に記載の組合わせ: (A) 式中、Rは5個までの炭素原子を有する低級アルキル基であり、そして 3.上記スピロラクトン型化合物が下記化合物からなる群から選択される、請求 項2に記載の組合わせ: 7α−アセチルチオ−3−オキソ−4,15−アンドロスタジエン−[17( β−1´)−スピロ−5´]パーヒドロフラン−2´−オン; 3−オキソ−7α−プロピオニルチオ−4,15−アンドロスタジエン−[1 7(β−1´)−スピロ−5´]パーヒドロフラン−2´−オン; 6β,7β−メチレン−3−オキソ−4,15−アンドロスタジエン−[17 (β−1´)−スピロ−5−]パーヒドロフラン−2´−オン; 15α,16α−メチレン−3−オキソ−4,7α−プロピオニルチオ−4− アンドロステン[17(β−1´)−スピロ−5´]パーヒドロフラン−2´− オン; 6β,7β,15α,16α−ジメチレン−3−オキソ−4−アンドロステン [17(β−1´)−スピロ−5´]パーヒドロフラン−2´−オン; 7α−アセチルチオ−15β,16β−メチレン−3−オキソ−4−アンドロ ステン−[17(β−1´)−スピロ−5´]パーヒドロフラン−2´−オン; 15β,16β−メチレン−3−オキソ−7β−プロピオニルチオ−4−アン ドロステン−[17(β−1´)−スピロ−5´]パーヒドロフラン−2´−オ ン;および 6β,7β,15β,16β−ジメチレン−3−オキソ−4−アンドロステン −[17(β−1´)−スピロ−5´]パーヒドロフラン−2´−オン。 4.上記アルドステロンレセプター拮抗物質が下記式Bで表わされるスピロラク トン型化合物から選択される、請求項1に記載の組合わせ: (B) 式中、R1はC1 〜3−アルキルまたはC1 〜3−アシルであり、そしてR2は水素 またはC1 〜3−アルキルである。 5.上記スピロラクトン型化合物が下記の化合物から選択される、請求項4に記 載の組合わせ: 1α−アセチルチオ−15β,16β−メチレン−7α−メチルチオ−3−オ キソ−17α−プレグン−4−エン−21,17−カルボラクトン;および 15β,16β−メチレン−1α,7α−ジメチルチオ−3−オキソ−17α −プレグン−4−エン−21,17−カルボラクトン。 6.上記アルドステロンレセプター拮抗物質が下記式Cで表わされるスピロラク トン型化合物から選択される、請求項1に記載の組合わせ: (C) 7.上記スピロラクトン型化合物が下記の化合物から選択される、請求項6に記 載の組合わせ: 7α−アセチルチオ−21−ヒドロキシ−3−オキソ−17α−プレグン−4 −エン−17−カルボン酸ラクトン; 21−ヒドロキシ−3−オキソ−17α−プレグン−1,4−ジエン−17− カルボン酸ラクトン;および 17−ヒドロキシ−7α−メルカプト−3−オキソ−17α−プレグン−4− エン−21−カルボン酸γ−ラクトンアセテート。 8.上記アンギオテンシンIIレセプター拮抗物質が第一部分および第二部分か らなる化合物から選択され、この第一部分が下記式Iで表わされるフラグメント から選択され: Ar−Alk−L Ar−L−Ar−Alk−L Het−L−Ar−Alk−L (I) Het−L−Het−Alk−L Ar−L−Het−Alk−L Het−L−Alk−L 式中、Arは、1個の環または2個の縮合した環からなる5員または6員の炭 素環状環系を意味し、これらの環は完全に不飽和であるか、部分的または完全飽 和であり; Hetは5〜11個の環員を有する一環状または二環状縮合環系を意味し、か つまたこのような環員の少なくとも1個として、酸素、窒素および硫黄から選択 される1種または2種以上のヘテロ原子であるヘテロ原子を含有しており、ただ しこのような環系は環員としてこのようなヘテロ原子を6個まで含有することが でき; Alkは、炭素原子1〜約5個を有する直鎖状または分枝鎖状のアルキル基ま たはアルキレン鎖基であり; Lは単結合または炭素、酸素および硫黄から選択される2価の連結基を表わす ;そして 上記第二部分が下記式IIaで表わされる基から選択される一環状ヘテロ環基 であるか、または下記式IIbで表わされる基から選択される二環状ヘテロ環基 であり: これらの基において、X1〜X6はそれぞれ、−CH=、−CH2−、−N=、 −NH−、OおよびSから選択される、ただし式IIaおよび式IIbのそれぞ れにおいて、X1〜X6の少なくとも1個はヘテロ原子でなければならず、そして 式IIaまたは式IIbで表わされるヘテロサイクリル基は、置換可能な位置ま たは結合形成性位置を有する式IIaおよび式IIbで表わされるヘテロサイク リル基のいずれかの環員から結合を経て結合させることができる; 請求項1に記載の組合わせ。 9.上記式IIaで表わされる一環状ヘテロ環基が、下記基から選択される、請 求項8に記載の組合わせ:チエニル、フリル、ピラニル、ピロリル、イミダゾリ ル、トリアゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダ ジニル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、フラザニル、ピロリジニル、ピロ リニル、フラニル、チオフェニル、イソピロリル、3−イソピロリル、2−イソ イミダゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,2 −ジチオリル、1,3−ジチオリル、1,2,3−オキサチオリル、オキサゾリ ル、チアゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリ ル、1,2,5−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2, 3.4−オキサトリアゾリル、1,2,3,5−オキサトリアゾリル、1,2, 3−ジオキサゾリル、1,2,4−ジオキサゾリル、1,3,2−ジオキサゾリ ル、1,3,4−ジオキサゾリル、1,2,5−オキサチアゾリル、1,3−オ キサチオリル、1,2−ピラニル、1,4−ピラニル、1,2−ピロニル、1, 4−ピロニル、ピリジニル、ピペラジニル、s−トリアジニル、as−トリアジ ニル、v−トリアジニル、1,2,4−オキサジニル、1,3,2−オキサジニ ル、1,3,6−オキサジニル、1,2,6−オキサジニル、1,4−オキサジ ニル、o−イソオキサジニル、p−イソオキサジニル、1,2,5−オキサチア ジニル、1,2,6−オキサチアジニル、1,4,2−オキサジアジニル、1, 3,5,2−オキサジアジニル、モルホリニル、アゼピニル、オキセピニル、チ エピニルおよび1,2,4−ジアゼピニル。 10.上記式IIbで表わされる二環状ヘテロ環基が、下記基から選択される、 請求項9に記載の組合わせ:ベンゾ[b]チエニル、イソベンゾフラニル、クロ メニル、インドリジニル、イソインドリル、インドリル、インダゾリル、プリニ ル、キノリジニル、イソキノリル、キノリル、フタラジニル、ナフチリジニル、 キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、プテリジニル、イソクロマニル 、クロマニル、チエノ[2,3−b]フラニル、2H−フロ[3,2−b]ピラ ニル、5H−ピリド[2,3−d][1,2]オキサジニル、1H−ピラゾロ[ 4,3−d]オキサゾリル、4H−イミダゾ[4,5−d]チアゾリル、ピラジ ノ[2,3−d]ピリダジニル、イミダゾ[2,1−b]チアゾリル、シクロペ ンタ[b」ピラニル、4H−[1,3]オキサチオロ−[5,4−b]ピロリル 、チエノ[2,3−b]フラニル、イミダゾ[1,2−b][1,2,4」トリ アジニルおよび4H−1,3−ジオキソロ[4,5−d]イミダゾリル。 11.式IおよびIIで表わされる第一および第二部分基を有するアンギオテン シンIIレセプター拮抗化合物がさらに、上記第一および第二部分基のどちらか に結合している酸性基を有することを特徴とする、請求項10に記載の組合わせ 。 12.上記酸性基が式Iで表わされる第一部分基に結合されており、式IIIで 定義される基であることを特徴とする、請求項11に記載の組合わせ: −UnA (III) 式中、nは0〜3(0と3とを含む)から選択される数であり;そしてAは少 なくとも1個の酸性水素原子を含有するように選択される酸性基、およびこのよ うな酸性基のアミド、エステルおよび塩誘導体であり;Uはアルキル、シクロア ルキル、シクロアルキルアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラル キルおよび酸素、窒素および硫黄原子から選択される1個または2個以上の環原 子を有するヘテロアリールから独立して選択されるスペーサー基である。 13.上記酸性基がカルボキシル基およびテトラゾリル基から選択される、請求 項12に記載の組合わせ。 14.式Iおよび式IIで表わされる基がいずれも、いずれか置換可能な位置で 次の基から選択される1個または2個以上の基により置換されていてもよく、あ るいはその互変異性体またはその医薬として許容される塩である、請求項12に 記載の組合わせ:ヒドリド、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アルキニル、 アラルキル、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロ、オキソ、アルコキシ、 アリールオキシ、アラルコキシ、アラルキルチオ、アルコキシアルキル、シクロ アルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アロイル、シクロアルケニル、 シアノ、シアノアミノ、ニトロ、アルキルカルボニルオキシ、アルコキシカルボ ニルオキシ、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アラルコキシカルボ ニル、カルボキシル、メルカプト、メルカプトカルボニル、アルキルチオ、アリ ールチオ、アルキルチオカルボニル、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニ ル、ハロアルキルスルホニル、アラルキルスルフィニル、アラルキルスルホニル 、アリールスルフィニル、アリールスルホニル、酸素、硫黄および窒素原子から 選 択される1個または2個以上の環原子を有するヘテロアリール、および下記式で 表わされるアミノおよびアミド基: この基において、Wは酸素原子または硫黄原子であり、R1〜R5はそれぞれ独立 して、ヒドリド、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アラル キル、アリール、YR6および から選択され、Yは酸素原子および硫黄原子から選択され、そしてR6はヒドリ ド、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アラルキルおよびア リールから選択され;R1、R2、R3、R4、R5、R7およびR8はそれぞれ独立 して、ヒドリド、アルキル、シクロアルキル、シアノ、ヒドロキシアルキル、ハ ロアルキル、シクロアルキルアルキル、アルコキシアルキル、アルキルカルボニ ル、アルコキシカルボニル、カルボキシル、アルキルスルフィニル、アルキルス ルホニル、アリールスルフィニル、アリールスルホニル、ハロアルキルスルフィ ニル、ハロアルキルスルホニル、アラルキルおよびアリールから選択され;R1 、R2、R3、R4、R5、R7およびR8はまたそれぞれ独立して、下記式で表わさ れるアミノおよびアミド基から選択され: これらの基において、Wは酸素原子または硫黄原子であり;R9、R10、R11、 R12、R13およびR14はそれぞれ独立して、ヒドリド、アルキル、シクロアルキ ル、シアノ、ヒドロキシアルキル、シクロアルキルアルキル、アルコキシアルキ ル、ハロアルキルスルフィニル、ハロアルキルスルホニル、アラルキルおよびア リールから選択され;そしてR2とR3とは−緒になってそれぞれ、およびまたR4 とR5とは一緒になってそれぞれ、上記アミノまたはアミド基の窒素原子を包含 する5〜7個の環員を有するヘテロサイクリル基を形成していてもよく、このヘ テロサイクリル基はさらに、酸素、窒素および硫黄原子から選択される1個また は2個以上のヘテロ原子を環員として含有していてもよく、かつまたこのヘテロ サイクリル基は飽和または部分的不飽和であることができ;R2とR3とはは一緒 になってそれぞれ、およびまたR7とR8とは一緒になってそれぞれ、上記アミノ またはアミド基の窒素原子を包含する5環員を有する芳香族ヘテロサイクリル基 を形成していてもよく、この芳香族ヘテロサイクリル基はまた、酸素、窒素およ び硫黄原子から選択される1個または2個以上のヘテロ原子を環員として含有し ていてもよい。 15.上記アンギオテンシンIIレセプター拮抗物質が、5−[2−[5−[( 3,5−ジブチル−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチル]−2 −ピリジニル]フェニル−1H−テトラゾールまたはその医薬として許容される 塩であり、そして上記スピロラクトン型アルドステロンレセプター拮抗物質が、 17−ヒドロキシ−7α−メルカプト−3−オキソ−17α−プレグン−4−エ ン−21−カルボン酸γ−ラクトンアセテートまたはその医薬として許容される 塩である、請求項14に記載の組合わせ。 16.上記アンギオテンシンIIレセプター拮抗物質および上記アルドステロン レセプター拮抗物質は、約1対1〜約20対1の上記アンギオテンシンIIレセ プター拮抗物質対上記アルドステロンレセプター拮抗物質の重量割合範囲で存在 させることを特徴とする、請求項15に記載の組合わせ。 17.上記重量割合範囲が、約5対1〜約15対1である、請求項15に記載の 組合わせ。 18.上記重量割合範囲が、約10対1である、請求項17に記載の組合わせ。 19.上記アンギオテンシンIIレセプター拮抗物質が下記の化合物からなる群 から選択される、請求項1に記載の組合わせ: サララシン(saralasin)酢酸塩、カンデサルタン シレキセチル(c andesartan cilexetil)、CGP−63170、EMD− 66397、KT3−671、LR−B/081、バルサルタン(valsar tan)、A−81282、BIBR−363、BIBS−222、BMS−1 84698、カンデサルタン、CV−11194、EXP−3174、KW−3 433、L−161177、L−162154、LR−B/057、LY−23 5656、PD−150304、U−96849、U−97018、UP−27 5−22、WAY−126227、WK−1492.2K、YM−31472、 ロサルタン(losartan)カリウム塩、E−4177、EDM−7349 5、エプロサルタン(eprosartan)、HN−65021、イルベサル タン(irbesartan)、L−159282、ME−3221、SL−9 1.0102、タソサルタン(tasosartan)、テルミサルタン(Te lmisartan)、UP−269−6、YM−358、CGP−49870 、GA−0056、L−159689、L−162234、L−162441、 L−163007、PD−123177、A−81988、BMS−18056 0、CGP−38560A、CGP−48369、DA−2079、DE−34 89、DuP−167、EXP−063、EXP−6155、EXP−6803 、EXP−7711、EXP−9270、FK−739、HR−720、ICI −D6888、ICI−D7155、ICI−D8731、イソテオリン(is oteoline)、KRI−1177、L−158809、L−158978 、L−159874、LR B087、LY−285434、LY−30228 9、LY−315995、RG−13647、RWJ−38970、RWJ−4 6458、S−8307、S−8308、サプリサルタン(saprisart an)、サララシン(saralasin)、サルメシン(Sarmesin) 、WK−1360、X−6803、ZD−6888、ZD−7155、ZD−8 731、BIBS39、CI−996、DMP−811、DuP−532、EX P−929、L−163017、LY−301875、XH−148、XR−5 10、ゾラサルタン(zolasartan)およびPD−123319。 20.上記アンギオテンシンIIレセプター拮抗物質が下記の化合物からなる群 から選択される、請求項1に記載の組合わせ: サララシン(saralasin)酢酸塩、カンデサルタン シレキセチル(c andesartan cilexetil)、CGP−63170、EMD− 66397、KT3−671、LR−B/081、バルサルタン(valsar tan)、A−81282、BIBR−363、BIBS−222、BMS−1 84698、カンデサルタン、CV−11194、EXP−3174、KW−3 433、L−161177、L−162154、LR−B/057、LY−23 5656、PD−150304、U−96849、U−97018、UP−27 5−22、WAY−126227、WK−1492.2K、YM−31472、 ロサルタン(losartan)カリウム塩、E−4177、EDM−7349 5、エプロサルタン(eprosartan)、HN−65021、イルベサル タン(irbesartan)、L−159282、ME−3221、SL−9 1.0102、タソサルタン(tasosartan)、テルミサルタン(Te lmisartan)、UP−269−6、YM−358、CGP−49870 、GA−0056、L−159689、L−162234、L−162441、 L−163007およびPD−123177。 21.多種の心臓血管系障害を患っているか、または患う可能性がある対象にお ける心臓血管系障害を処置するための共同治療であって、治療有効量のアンギオ テンシンIIレセプター拮抗物質を投与し、かつまた治療有効量であって、無利 尿作用量のエポキシを含有していないスピロラクトン型アルドステロンレセプタ ー拮抗物質を投与することからなる共同治療。 22.上記対象が高血圧症に被患しているか、高血圧症に被患しやすい対象であ る、請求項21に記載の共同治療。 23.上記対象が充血性心不全症に被患しているか、充血性心不全症に被患しや すい対象である、請求項21に記載の共同治療。 24.上記アンギオテンシンIIレセプター拮抗物質および上記アルドステロン レセプター拮抗物質を、順次方式で投与することを特徴とする、請求項21に記 載の共同治療。 25.上記アンギオテンシンIIレセプター拮抗物質および上記アルドステロン レセプター拮抗物質を、実質的に同時方式で投与することを特徴とする、請求項 21に記載の共同治療。 26.上記アンギオテンシンIIレセプター拮抗物質が、5−[2−[5−[( 3,5−ジブチル−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチル]−2 −ピリジニル]フェニル−1H−テトラゾールまたはその医薬として許容される 塩であり、そして上記スピロラクトン型アルドステロンレセプター拮抗物質が、 17−ヒドロキシ−7α−メルカプト−3−オキソ−17α−プレグン−4−エ ン−21−カルボン酸γ−ラクトンアセテートまたはその医薬として許容される 塩である、請求項21に記載の共同治療。 27.上記アンギオテンシンIIレセプター拮抗物質および上記アルドステロン レセプター拮抗物質は、約2対1〜約15対1の上記アンギオテンシンIIレセ プター拮抗物質対上記アルドステロンレセプター拮抗物質の重量割合範囲で投与 することを特徴とする、請求項21に記載の共同治療。 28.上記重量割合範囲が、約2対1〜約10対1である、請求項27に記載の 共同治療。 29.上記重量割合範囲が、約5対1である、請求項27に記載の共同治療。 30.充血性心不全症を患っているか、または患う可能性がある対象を処置する 方法であって、治療有効量のアンギオテンシンIIレセプター拮抗物質および治 療有効量であって、無利尿作用量のエポキシを含有していないスピロラクトン型 アルドステロンレセプター拮抗物質からなる医薬の組合わせを投与することから なる方法。 31.上記アルドステロンレセプター拮抗物質が、17−ヒドロキシ−7α−メ ルカプト−3−オキソ−17α−プレグン−4−エン−21−カルボン酸γ−ラ クトンアセテートまたはその医薬として許容される塩である、請求項30に記載 の方法。 32.上記アンギオテンシンIIレセプター拮抗物質が第一部分および第二部分 からなる化合物から選択され、この第一部分が下記式Iで表わされるフラグメン トから選択され: Ar−Alk−L Ar−L−Ar−Alk−L Het−L−Ar−Alk−L (I) Het−L−Het−Alk−L Ar−L−Het−Alk−L Het−L−Alk−L 式中、Arは、1個の環または2個の縮合した環からなる5員または6員の炭 素環状環系を意味し、これらの環は完全に不飽和であるか、部分的または完全飽 和であり; Hetは5〜11個の環員を有する一環状または二環状縮合環系を意味し、か つまたこのような環員の少なくとも1個として、酸素、窒素および硫黄から選択 される1種または2種以上のヘテロ原子であるヘテロ原子を含有しており、ただ しこのような環系は環員としてこのようなヘテロ原子を6個まで含有することが でき; Alkは、炭素原子1〜約5個を有する直鎖状または分枝鎖状のアルキル基ま たはアルキレン鎖基であり; Lは単結合または炭素、酸素および硫黄から選択される2価の連結基を表わす ;そして 上記第二部分が下記式IIaで表わされる基から選択される一環状ヘテロ環基 であるか、または下記式IIbで表わされる基から選択される二環状ヘテロ環基 である: これらの基において、X1〜X6はそれぞれ、−CH=、−CH2−、−N=、 −NH−、OおよびSから選択される、ただし式IIaおよび式IIbのそれぞ れにおいて、X1〜X6の少なくとも1個はヘテロ原子でなければならず、そして 式IIaまたは式IIbで表わされるヘテロサイクリル基は、置換可能な位置ま たは結合形成性位置を有する式IIaおよび式IIbで表わされるヘテロサイク リル基のいずれかの環員から結合を経て結合させることができる; 請求項30に記載の方法。 33.上記式IIaで表わされる一環状ヘテロ環基が、下記基から選択される、 請求項32に記載の方法:チエニル、フリル、ピラニル、ピロリル、イミダゾリ ル、トリアゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダ ジニル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、フラザニル、ピロリジニル、ピロ リニル、フラニル、チオフェニル、イソピロリル、3−イソピロリル、2−イソ イミダゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,2 −ジチオリル、1,3−ジチオリル、1,2,3−オキサチオリル、オキサゾリ ル、チアゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリ ル、1,2,5−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2, 3,4−オキサトリアゾリル、1,2,3,5−オキサトリアゾリル、1,2, 3−ジオキサゾリル、1,2,4−ジオキサゾリル、1,3,2−ジオキサゾリ ル、1,3,4−ジオキサゾリル、1.2,5−オキサチアゾリル、1,3−オ キサチオリル、1.2−ピラニル、1,4−ピラニル、1,2−ピロニル、1, 4−ピロニル、ピリジニル、ピペラジニル、s−トリアジニル、as−トリアジ ニル、v−トリアジニル、1,2,4−オキサジニル、1,3,2−オキサジニ ル、1,3,6−オキサジニル、1,2,6−オキサジニル、1,4−オキサジ ニル、o−イソオキサジニル、p−イソオキサジニル、1,2,5−オキサチア ジニル、1,2,6−オキサチアジニル、1,4,2−オキサジアジニル、1, 3,5,2−オキサジアジニル、モルホリニル、アゼピニル、オキセピニル、チ エピニルおよび1,2,4−ジアゼピニル。 34.上記式IIbで表わされる二環状ヘテロ環基が、下記基から選択される、 請求項33に記載の方法:ベンゾ[b]チエニル、イソベンゾフラニル、クロメ ニル、インドリジニル、イソインドリル、インドリル、インダゾリル、プリニル 、キノリジニル、イソキノリル、キノリル、フタラジニル、ナフチリジニル、キ ノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、プテリジニル、イソクロマニル、 クロマニル、チエノ[2,3−b]フラニル、2H−フロ[3,2−b]ピラニ ル、5H−ピリド[2,3−d][1,2]オキサジニル、1H−ピラゾロ[4 ,3−d]オキサゾリル、4H−イミダゾ[4,5−d]チアゾリル、ピラジノ [2,3−d]ピリダジニル、イミダゾ[2,1−b]チアゾリル、シクロペン タ[b]ピラニル、4H−[1,3]オキサチオロ−[5,4−b]ピロリル、 チエノ[2,3−b]フラニル、イミダゾ[1,2−b][1,2,4]トリア ジニルおよび4H−1,3−ジオキソロ[4,5−d]イミダゾリル。 35.式IおよびIIで表わされる第一および第二部分基を有するアンギオテン シンIIレセプター拮抗化合物がさらに、上記第一および第二部分基のどちらか に結合している酸性基を有することを特徴とする、請求項34に記載の方法。 36.上記酸性基が式Iで表わされる第一部分基に結合されており、かつまた式 IIIで定義される基であることを特徴とする、請求項35に記載の方法: −UnA (III) 式中、nは0〜3(0と3とを含む)から選択される数であり;そしてAは少 なくとも1個の酸性水素原子を含有するように選択される酸性基、およびこのよ うな酸性基のアミド、エステルおよび塩誘導体であり;Uはアルキル、シクロア ルキル、シクロアルキルアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラル キルおよび酸素、窒素および硫黄原子から選択される1個または2個以上の環原 子を有するヘテロアリールから独立して選択されるスペーサー基である。 37.上記酸性基がカルボキシル基およびテトラゾリル基から選択される、請求 項36に記載の方法。 38.式Iおよび式IIで表わされる基がいずれも、いずれか置換可能な位置で 次の基から選択される1個または2個以上の基により置換されていてもよく、あ るいはその互変異性体またはその医薬として許容される塩である、請求項36に 記載の方法:ヒドリド、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アラ ルキル、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロ、オキソ、アルコキシ、アリ ールオキシ、アラルコキシ、アラルキルチオ、アルコキシアルキル、シクロアル キル、シクロアルキルアルキル、アリール、アロイル、シクロアルケニル、シア ノ、シアノアミノ、ニトロ、アルキルカルボニルオキシ、アルコキシカルボニル オキシ、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アラルコキシカルボニル 、カルボキシル、メルカプト、メルカプトカルボニル、アルキルチオ、アリール チオ、アルキルチオカルボニル、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、 ハロアルキルスルホニル、アラルキルスルフィニル、アラルキルスルホニル、ア リールスルフィニル、アリールスルホニル、酸素、硫黄および窒素原子から選択 される1個または2個以上の環原子を有するヘテロアリール、および下記式で表 わされるアミノおよびアミド基: この基において、Wは酸素原子または硫黄原子であり、R1〜R5はそれぞれ独立 して、ヒドリド、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アラル キル、アリール、YR6および から選択され、Yは酸素原子および硫黄原子から選択され、そしてR6はヒドリ ド、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アラルキルおよびア リールから選択され;R1、R2、R3、R4、R5、R7およびR8はそれぞれ独立 して、ヒドリド、アルキル、シクロアルキル、シアノ、ヒドロキシアルキル、ハ ロアルキル、シクロアルキルアルキル、アルコキシアルキル、アルキルカ ルボニル、アルコキシカルボニル、カルボキシル、アルキルスルフィニル、アル キルスルホニル、アリールスルフィニル、アリールスルホニル、ハロアルキルス ルフィニル、ハロアルキルスルホニル、アラルキルおよびアリールから選択され ;R1、R2、R3、R4、R5、R7およびR8はまたそれぞれ独立して、下記式で 表わされるアミノおよびアミド基から選択され: これらの基において、Wは酸素原子または硫黄原子であり;R9、R10、R11、 R12、R13およびR14はそれぞれ独立して、ヒドリド、アルキル、シクロアルキ ル、シアノ、ヒドロキシアルキル、シクロアルキルアルキル、アルコキシアルキ ル、ハロアルキルスルフィニル、ハロアルキルスルホニル、アラルキルおよびア リールから選択され;そしてR2とR3とは−緒になってそれぞれ、およびまたR4 とR5とは一緒になってそれぞれ、上記アミノまたはアミド基の窒素原子を包含 する5〜7個の環員を有するヘテロサイクリル基を形成していてもよく、このヘ テロサイクリル基はさらに、酸素、窒素および硫黄原子から選択される1個また は2個以上のヘテロ原子を環員として含有していてもよく、かつまたこのヘテロ サイクリル基は飽和または部分的不飽和であることができ;R2とR3とはは一緒 になってそれぞれ、およびまたR7とR8とは一緒になってそれぞれ、上記アミノ またはアミド基の窒素原子を包含する5環員を有する芳香族ヘテロサイクリル基 を形成していてもよく、この芳香族ヘテロサイクリル基はまた、酸素、窒素およ び硫黄原子から選択される1個または2個以上のヘテロ原子を環員として含有し ていてもよい。 39.上記アンギオテンシンIIレセプター拮抗物質が、5−[2−[5−[( 3,5−ジブチル−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチル]−2 −ピリジニル]フェニル−1H−テトラゾールまたはその医薬として許容される 塩であり、そして上記スピロラクトン型アルドステロンレセプター拮抗物質が、 17−ヒドロキシ−7α−メルカプト−3−オキソ−17α−プレグン−4−エ ン−21−カルボン酸γ−ラクトンアセテートまたはその医薬として許容される 塩である、請求項38に記載の方法。 40.上記アンギオテンシンIIレセプター拮抗物質および上記アルドステロン レセプター拮抗物質は、上記組合わせ中に約1対1〜約20対1の上記アンギオ テンシンIIレセプター拮抗物質対上記アルドステロンレセプター拮抗物質の重 量割合範囲で存在させることを特徴とする、請求項39に記載の方法。 41.上記重量割合範囲が、約5対1〜約15対1である、請求項40に記載の 方法。 42.上記重量割合範囲が、約10対1である、請求項41に記載の方法。 43.上記アンギオテンシンIIレセプター拮抗物質が下記の化合物からなる群 から選択される、請求項30に記載の方法: サララシン(saralasin)酢酸塩、カンデサルタン シレキセチル(c andesartan cilexetil)、CGP−63170、EMD− 66397、KT3−671、LR−B/081、バルサルタン(valsar tan)、A−81282、BIBR−363、BIBS−222、BMS−1 84698、カンデサルタン、CV−11194、EXP−3174、KW−3 433、L−161177、L−162154、LR−B/057、LY−23 5656、PD−150304、U−96849、U−97018、UP−27 5−22、WAY−126227、WK−1492.2K、YM−31472、 ロサルタン(losartan)カリウム塩、E−4177、EDM−7349 5、エプロサルタン(eprosartan)、HN−65021、イルベサル タン(irbesartan)、L−159282、ME−3221、SL−9 1.0102、タソサルタン(tasosartan)、テルミサルタン(Te lmisartan)、UP−269−6、YM−358、CGP−49870 、GA−0056、L−159689、L−162234、L−162441、 L−163007、PD−123177、A−81988、BMS−18056 0、CGP−38560A、CGP−48369、DA−2079、DE−34 89、DuP−167、EXP−063、EXP−6155、EXP−6803 、EXP−7711、EXP−9270、FK−739、HR−720、ICI −D6 888、ICI−D7155、ICI−D8731、イソテオリン(isote oline)、KRI−1177、L−158809、L−158978、L− 159874、LR B087、LY−285434、LY−302289、L Y−315995、RG−13647、RWJ−38970、RWJ−4645 8、S−8307、S−8308、サプリサルタン(saprisartan) 、サララシン(saralasin)、サルメシン(Sarmesin)、WK −1360、X−6803、ZD−6888、ZD−7155、ZD−8731 、BIBS39、CI−996、DMP−811、DuP−532、EXP−9 29、L−163017、LY−301875、XH−148、XR−510、 ゾラサルタン(zolasartan)およびPD−123319。 44.上記アンギオテンシンIIレセプター拮抗物質が下記の化合物からなる群 から選択される、請求項43に記載の方法: サララシン(saralasin)酢酸塩、カンデサルタン シレキセチル(c andesartan cilexetil)、CGP−63170、EMD− 66397、KT3−671、LR−B/081、バルサルタン(valsar tan)、A−81282、BIBR−363、BIBS−222、BMS−1 84698、カンデサルタン、CV−11194、EXP−3174、KW−3 433、L−161177、L−162154、LR−B/057、LY−23 5656、PD−150304、U−96849、U−97018、UP−27 5−22、WAY−126227、WK−1492.2K、YM−31472、 ロサルタン(losartan)カリウム塩、E−4177、EPM−7349 5、エプロサルタン(eprosartan)、HN−65021、イルベサル タン(irbesartan)、L−159282、ME−3221、SL−9 1.0102、タソサルタン(tasosartan)、テルミサルタン(Te lmisartan)、UP−269−6、YM−358、CGP−49870 、GA−0056、L−159689、L−162234、L−162441、 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