JPH11509786A - 連続体製品、特に連続段ボールシート用のクロスカッター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 連続体製品、特に連続段ボールシート用のクロスカッター（１）は、上下に対を為してフレームに支持されて駆動されるカッターバー（５、６）を持ち、カッターバーの長軸方向にカッター（８）が走行している。各カッターバー（５、６）は各端末で駆動モータ（１０）に直結されている。カッターバー（５、６）用の同期装置（１１、１２、１３）が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】 連続体製品、特に連続段ボールシート用のクロスカッター 発明は特許請求範囲第１項の説明文に従い構成された連続体製品、特に連続段 ボールシート用のクロスカッターに関するものである。 ＤＥ 36 08 111 1Ｃによれば二つの上下に配置されたカッターバーを持つ連続 体材料用のクロスカッターは公知である。上側のカッターバーは、その両側で夫 々１台の駆動モータにより直接駆動されている。二つのカッターバーは、その両 側で互いに対を為して噛み合うギヤにより機械的に結合されている。一つのギヤ 対の一つのギヤは摺動することが可能である。この際の短所は、例えば電動モー タ、ギヤ対およびカッターバーの如きすべての可動部品の質量慣性モーメントを 最小に抑えることが出来ないことにある。一つのカッターバーの駆動には、２台 のモータが使用されているに過ぎない。クロスカッターの全駆動出力は、これら のモータで賄われねばならない。更には、噛み合うギヤは質量慣性モーメントを 高める為に不必要に大きくデザインされていなければならない、何故ならば下側 のカッターバーに必要なトルクを要求されるからである。 発明の根底にある課題は、そのカッターバーは周速が変動するにも拘わらず正 確に同期作動し、しかもすべての可動部品の質量慣性モーメントが最小に抑えら れているクロスカッターを提供することにある。 発明はこの課題を請求項１の特徴の部により解決する。 一対のカッターバーの各端部が、１台のモータにより直接駆動される場合には 各モータの負担すべき出力、従ってそのサイズ形式が小さくて済む。このように すれば、各カッターバーの各端末には、単独モータを直接接続することが可能で ある。更に、各駆動モータの質量慣性モーメントは最小値に引き下げられること が可能で ある。噛み合うギヤ対はカッターバーの端末には大きな負荷を与えることがない 故に、ギヤ対のデザイン時の強度要求は比較的小さくて済む。この様なデザイン のギヤ対の質量慣性モーメントは最低の値を示す。 発明のデザインによれば、カッターバーは少なくとも部分的にファイバー複合 材料を用い、特にその形状は中空である。これによりカッターバーの質量慣性モ ーメントは最低の値を示し、従って各モータの出力は小さくて済む。 発明の別のデザインによれば、少なくとも一つのギヤ対は遊びのない形にデザ インされている。これにより切断面の品位は保障されることが出来る、何故なら ば、カッターは切断の際、連続的に切断線上に正確に位置決めされることが出来 るからである。 発明のその他のデザインは従属請求範囲から知ることが出来る。 発明は図面に示された実施例について、下記に詳述される。図面に於いて： 図１は連続体製品、特に進行する連続段ボールシートの為のクロスカッターの 略垂直断面図であり； 図２は同期動作、周速、および／又は回転数に関するクロスカッター駆動装置 のコントロールの為のブロック図であり； 図３は別の実施例の場合のブロック線図である。 クロスカッター１は、床面４上に据え付けられる垂直の、安定した平行のフレ ーム部分２、３を持つ。 フレーム部分２、３には、カッターバー５、６が軸受け７を介して回転し得る 如く支持されている。カッターバー５、６は、長軸方向に走行するカッター８を 持ち、しかもカッター８は長軸心に対して捩れを持つ。 カッターバー５、６は、特に中空のデザインを持つ。カッターバーは両端に於 いて、アクスルジャーナル９を備える。カッターバー５、６は、特に主としてフ ァイバー複合材料から成る。ジャーナル９は金属製である。 ジャーナル９には、夫々一つの駆動モータ１０が直接接続されている。しかし 、駆動モータ１０は各一つの（図示されていない）カップリングを介してもジャ ーナル９に接続されることが出来る。特に駆動モータ１０は電動式であるが、油 圧式であることも可能である。 カッター５、６は、一対を為して上下に、しかも互いに平行してフレーム部品 ２、３の中に設けられる。 ジャーナル９上には、ギヤホイール１１、１２が設けられている。上側のギヤ ホイール１１は分割されている。各ギヤホイール１１の一つの分割ギヤホイール 部分は、アクスルジャーナル９上に固定されているのに対し、他の分割ギヤホイ ール部分は、放射方向に弾性的に捩ることの出来る如く取り付けられている。ジ ャーナル９上のこれらのギヤホイール１１、１２は互いに噛み合っている。 対を為すギヤホイールは、上下のカッターバー５、６のアクスルジャーナル９ の駆動装置を機械的に接続する為に使用される。ギヤホイールは確実な同期動作 を絶対的なものにする必要上、極めてわずかな部分負荷を伝えるにとどまる故に 、ギヤホイールの厚みは比較的薄くデザインされることが出来る。上側のギヤホ イール１１の代わりに当然下側のギヤホイール１２が分割され、上記と同様に上 側のギヤホイール１１と噛み合わせて使用されることが出来る。 カッターバー５、６の直径は、そのカッター８がクロスカットされるべき連続 体製品の通過時に、回転により接触点を進行させて切断を行うことの出来る如く 定められている。一つのカッターバー５、６の各端末のモータ１０に要求される 出力はわずかに過ぎない故に小型モータならば直接各カッターバー５、６の両端 に取り付けることが出来る。従って駆動モータおよびギヤホイールの回転質量の 慣性モーメントは最小の値となる。 対を為すカッターバーに正確な同期動作を行わせるには、カッターバー５、６ のアクスルジャーナル９の駆動力接続を機械的に行う代わりに、図２および３に よる電気的な解法を用いることもできる。この場合には駆動モータ１０は回路１ ４を介して同期コントロール装置および回転数コントロール装置１３と電気的に 接続される。この同期コントロール装置および／又は回転数コントロール装置１ ３にはコンバータが用いられる。図２の如く唯１台のコントロール装置１３又は 図３の如く、２台のコントロール装置１３を用いることが出来る。図示された如 くモータ１０は対の形で直列的にコントロールされることが可能である。又モー タ１０は対の形で並列的にコントロールすることも可能である。最後にモータ１ ０の個別コントロールも考えることが出来る。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ライス・クリストフ ドイツ連邦共和国 ディー−92694 エッ ツェンリヒト、フィヒテンビュック ４ (72)発明者 ティッツ・フェーリクス ドイツ連邦共和国 ディー−92729 バイ エルハメル、エルツシュトラーセ ７

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 一つのフレームに回転し得る如く支持され、その長軸方向に走行するカッ ターを備え、上下一対の形で駆動されるカッターバー、 カッターバーの為の駆動モータ、および カッターバーの為の同期装置を持ち； しかも 各カッターバー（５、６）は各端末（９）に於いて駆動モータ（１０）に接続 されていること を以て、特徴とする連続体製品、特に連続段ボールシート用のクロスカッター。 ２． 請求項１に於いて各カッターバー（５、６）は少なくとも部分的にファイ バー複合材料を使用していることを以て特徴とするクロスカッター。 ３． 請求項１又は２に於いてカッターバー（５、６）のシャフト端（９）が対 を為して噛み合うギヤホイール（１１、１２）により互いに接続されており、し かもそのうちの対を為すギヤホイールの一つのギヤホイール（１１）が分割され ており、しかも一つの分割ギヤホイールが他の分割ギヤホイールに対して放射方 向に弾性的に捩ることの出来る形で設置されていることを以て特徴とするクロス カッター。 ４． 上記の請求項のいずれか一つ又は複数に於いて駆動装置が同期動作および ／又は回転数に関する電気コントロール装置（１５）に接続されていることを以 て特徴とするクロスカッター。