JP2000072095A - 共軸双ロータ形ヘリコプタ - Google Patents

共軸双ロータ形ヘリコプタ

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JP2000072095A
JP2000072095A JP10247657A JP24765798A JP2000072095A JP 2000072095 A JP2000072095 A JP 2000072095A JP 10247657 A JP10247657 A JP 10247657A JP 24765798 A JP24765798 A JP 24765798A JP 2000072095 A JP2000072095 A JP 2000072095A
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helicopter
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 共軸双ロータ形の小型ヘリコプタに適した構
造が簡単でコンパクトな操縦機構を提案すること。 【解決手段】 一人乗りヘリコプタ1では、上下ロータ
5、6に駆動力を伝達する駆動力伝達機構10が、共通
キャリア104を備えた第1および第2の遊星歯車機構
100、200により構成され、共通キャリア104が
モータ301により回転すると、双方の遊星歯車機構に
差動運動が発生し、これにより、各ロータの速度が異な
るので、ヨーコントロールを実現できる。また、ロータ
を支持している垂直シャフト41の下端には吊り下げ式
の前後、左右揺動機構400、500が取り付けられ、
スティック8を前後左右に操作すると、垂直シャフト4
1を前後左右に倒すことができる。スティックへの操作
力を解除すると重力の作用により、垂直シャフト41は
元の垂直な状態に自動的に復帰する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上下に配置した二
つのロータが共通軸線の回りに逆回転する共軸双ロータ
形ヘリコプタに関し、小型コンパクトで簡単な構成の操
縦機構が備わった共軸ロータ形ヘリコプタに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】ヘリコプタは各種の構造のものが知られ
ている。本発明者等は手軽に使用することの可能な一人
乗り等の小型ヘリコプタの実現のために、共通軸線の回
りに上下に配置した二つのロータを逆回転させて推進力
および揚力を得る共軸双ロータ形のヘリコプタを基本形
として、開発を行っている。
【0003】双ロータ形ヘリコプタは、互いに逆方向に
回転する二つの同形ロータを上下に配置することでトル
クを打ち消し合っており、尾部ロータを必要としないの
で、全体の寸法を小さくでき、一人乗り等の小型ヘリコ
プタの基本形として適している。機体の姿勢制御や方向
制御は、基本的には、ロータのブレードの先端回転面を
水平面に対して前後左右に傾斜させることにより、ま
た、ロータのブレード角を制御することにより行われ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般的
に知られている共軸双ロータ形のヘリコプタ等における
操縦機構は、本発明者等が開発を行っている小型ヘリコ
プタに採用するには、その構造が複雑であり、設置スペ
ースも大きいので、適当ではない。
【0005】本発明の課題は、この点に鑑みて、小型で
コンパクトな共軸双ロータ形ヘリコプタに組み込むのに
適したコンパクトで構造が簡単な操縦機構を提案するこ
とにある。
【0006】また、本発明の課題は、小型でコンパクト
な共軸双ロータ形ヘリコプタに組み込むのに適したヨー
コントロール機構を提案することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、共通の回転中心軸線の回りに逆方向に
回転する上ロータおよび下ロータを備えた共軸双ロータ
形ヘリコプタにおいて:機体フレームと、前記上下のロ
ータを回転自在に支持している垂直シャフトと、この垂
直シャフトを重力方向に対して前後左右に傾斜させるこ
とにより前記上下ロータのブレード先端回転面を傾斜さ
せる操縦機構とを有し;この操縦機構は、前記垂直シャ
フトの中心軸線上に位置する揺動中心点を中心として、
前後あるいは左右に揺動自在の状態で、前記垂直シャフ
トの下端部分から吊り下げられている第1の揺動片と;
前記揺動中心点を中心として、前記第1の揺動片の揺動
方向とは直交する方向に揺動自在の状態で、前記第1の
揺動片から吊り下げられていると共に、前記機体フレー
ムの上端部分に連結されている第2の揺動片と;前記垂
直シャフトを前後左右に揺動させる操縦用スティックと
を備えた構成を採用している。
【0008】この構成のヘリコプタが浮き上がった状態
では、機体フレームの側は、第1および第2の揺動片を
介して、上下のロータが取り付けられている垂直フレー
ムから吊り下げられた状態になる。この状態において、
操縦用スティックを前後左右に操作すると、重力方向に
対して垂直シャフトの側の中心点を中心として前後左右
に傾斜させることができる。この結果、上下のロータの
回転面が傾斜するので、推進方向を切り換えることがで
きる。また、操縦用スティックを離すと、重力の作用に
より、垂直シャフトは自動的に重力方向に戻り垂直にな
る。
【0009】ここで、共軸双ロータ形ヘリコプタにおけ
る上下のロータを回転させるための駆動力伝達機構は、
同軸状態に配置した第1および第2の遊星歯車機構と、
これらの第1および第2の遊星歯車機構のインターナル
ギヤを等速度で逆回転させる駆動ピニオンとを有する構
成とすることができる。この場合、前記第1および第2
の遊星歯車機構は共通キャリアを備え、前記第1の遊星
歯車機構のサンギヤは前記上ロータのロータシャフトに
対して一体回転するように連結され、前記第2の遊星歯
車機構のサンギヤは前記下ロータのロータシャフトに対
して一体回転するように連結される。
【0010】このように駆動力伝達機構が構成されてい
る場合において、機体のヨーコントロール機構として
は、次の構成のものを採用することができる。
【0011】すなわち、ヨーコントロール機構は、前記
第1および第2の遊星歯車機構の前記共通キャリアを回
転させる差動回転発生機構を備えており;この差動回転
発生機構は、モータと、前記共通キャリアの外周面に形
成した外歯歯車と、前記モータの出力軸と前記外歯歯車
の間を連結している減速歯車列とを備えた構成とされ
る。
【0012】モータ停止状態では、上下のロータのロー
タシャフトは、第1および第2の遊星歯車機構を介し
て、逆方向に等速度で回転駆動される。この結果、機体
には垂直軸線回りのトルクは発生しないので、機体は同
一方向を向いたままとなる。
【0013】モータを駆動すると、モータ回転力が減速
歯車列を介して、第1および第2の遊星歯車機構の共通
キャリアに伝達され、この共通キャリアが一方向に回転
する。これにより、双方の遊星歯車機構のサンギヤの間
に差動運動が発生し、上下のロータの回転速度に差が生
ずる。この結果、機体の垂直軸線回りにモーメントが発
生するので、機体の向きが変わることになる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、本発明
を適用した共軸双ロータ形の一人乗りヘリコプタの実施
例を説明する。
【0015】(全体構成)図1には、本例の共軸双ロー
タ形の一人乗りヘリコプタの全体構成を示してある。こ
の図に示すように、ヘリコプタ1は、金属製のパイプフ
レームからなる機体2と、この機体の上端部分に水平に
取り付けた環状のマフラ3と、機体2の上端部分に取り
付けた駆動部4とを有し、駆動部4によって、上下の同
形のロータ5、6が逆方向に回転駆動される。機体2を
構成しているパイプフレーム20には座席部21が取り
付けられ、その下側には三脚22〜24が形成され、そ
れらの下端には車輪25〜27が回転自在に取り付けら
れている。
【0016】また、駆動部4と機体2は、操縦機構7を
介して、相互に連結されており、この操縦機構7から
は、操縦用のスティック8がL形に折れ曲がって下方に
延びて、座席部21に座ったパイロットPにより操作可
能となっている。勿論、スティックを例えばU状に折り
曲げて、従来のように下から上方に延びた形状のスティ
ックを用いることもできる。
【0017】(駆動部)図2には駆動部4および操縦機
構7の部分を取り出して示してあり、図3には駆動部4
を拡大して示してある。まず、これらの図を参照して、
駆動部4について説明する。
【0018】上ロータ5および下ロータ6は、それぞ
れ、中空のロータシャフト51、61と、各ロータシャ
フト51、61の外周面に固着したロータハブ52、6
2と、ロータハブ52、62に対してヒンジ機構を介し
て支持されている一対のブレード53、54および6
3、64とを備えている。上ロータのロータシャフト5
1は、その内側に同軸状態に配置されている中空の垂直
シャフト41によって回転自在に支持されており、下ロ
ータのロータシャフト61は上ロータのロータシャフト
61の外周に同軸状態で回転自在に支持されている。
【0019】垂直シャフト41の下端部分には、ロータ
シャフト51、61に回転力を伝達するための駆動力伝
達機構10が配置されている。この駆動力伝達機構10
は、駆動用のエンジン42から出力される回転駆動力
を、逆方向の等速度回転として、ロータシャフト51お
よび61に伝達するためのものである。
【0020】駆動力伝達機構10は、下側に配置された
第1の遊星歯車機構100と、上側に配置された第2の
遊星歯車機構200とを備えている。第1の遊星歯車機
構100は、上ロータのロータシャフト51の外周面に
対して同軸状態でスプライン結合されたサンギヤ101
と、このサンギヤ101に噛み合っている複数個のプラ
ネタリーギヤ102と、各プラネタリーギヤ102に噛
み合っているインターナルギヤ103とを備えている。
同様に、第2の遊星歯車機構200も、下ロータのロー
タシャフト61の外周面にスプライン結合されたサンギ
ヤ201と、このサンギヤ201に噛み合っている複数
個のプラネタリーギヤ202と、各プラネタリーギヤ2
02に噛み合ったインターナルギヤ203とを備えてい
る。
【0021】各遊星歯車機構100、200のプラネタ
リーギヤ102、202を支持しているキャリアは円筒
状の共通キャリア104であり、その上端側には第2の
遊星歯車機構のプラネタリーギヤ202が回転自在に支
持され、その下端側には第1の遊星歯車機構のプラネタ
リーギヤ102が回転自在に支持されている。
【0022】また、インターンルギヤ103の上側環状
端面およびインターナルギヤ203の下側環状端面に
は、それぞれ、クラウンギヤ43、44が固着されてお
り、これらの上下一対のクラウンギヤ43、44は、駆
動ピニオン45と噛み合っている。この駆動ピニオン4
5の回転中心線は45aは、ロータの回転中心軸線(垂
直シャフト41の中心軸線)41aに対して直交する方
向に延びている。駆動ピニオン45は、エンジン42か
ら伝達される回転力によって回転駆動される。
【0023】なお、図示を省略してあるが、本例では、
例えば4基のエンジンが搭載されており、各エンジンは
クラッチ機構を介して駆動力伝達機構に対して連結され
ている。各エンジンおよびクラッチ機構は別個独立に駆
動可能となっている。従って、例えば、1基のエンジン
が故障等によって止まった場合においても、支障なく飛
行を継続できる。
【0024】この構成の駆動力伝達機構10における駆
動力の伝達動作を説明する。駆動ピニオン45が回転駆
動されると、ここに噛み合っているクラウンギヤ43、
44を介して、インターナルギヤ103、203が回転
中心軸線41aを中心して逆方向に等速回転する。各イ
ンターナルギヤ103、203の回転は、共通キャリア
104によって回転自在に支持されている各プラネタリ
ーギヤ102、202を介して、それぞれ、サンギヤ1
01、201に伝達される。従って、サンギヤ101に
連結されている上ロータのロータシャフト51と、サン
ギヤ201に連結されている下ロータのロータシャフト
61は、逆方向に等速回転する。このようにして、上下
のロータ5、6は通常運転時には、逆方向に等速回転す
る。
【0025】(ヨーコントロール機構)ここで、駆動部
4はヨーコントロール機構が備わっている。このヨーコ
ントロール機構300は、第1および第2の遊星歯車機
構100、200の共通キャリア104を回転させる差
動回転発生機構である。この機構は、モータ301と、
共通キャリア104の外周面に形成した外歯歯車302
と、モータ301の出力軸303と外歯歯車302の間
を連結している減速歯車列310とを備えている。減速
歯車列310は、モータ出力軸303に対してカップリ
ングを介して連結された歯車311および当該歯車と外
歯歯車302に噛み合っている歯車312とを備えてい
る。
【0026】モータ301を駆動すると、その出力軸3
03の回転が、歯車列310を介して共通キャリア10
4に伝達され、この共通キャリア104を所定の方向に
所定の速度で回転させる。この結果、第1および第2の
遊星歯車機構100、200のサンギヤ101、201
の間に差動運動が発生し、一方のサンギヤが他方のサン
ギヤよりも高速回転する。よって、上下のロータ5、6
は、共通キャリア104の回転速度に対応した速度差で
逆方向に回転することになる。このために、回転中心軸
線41aの回りに、速度差に応じたモーメント力が発生
して、機体2は、回転中心軸線41aを中心として、低
速回転するロータの回転方向に向きを変えることにな
る。
【0027】従って、モータ301の駆動速度、回転方
向を制御する制御スイッチ等をパイロットの操作可能な
位置に配置しておけば、機体2のヨーコントロールを行
うことができる。
【0028】(操縦機構)次に、図2を参照して操縦機
構7について説明する。操縦機構7は、上下のロータ
5、6を回転自在に支持している垂直シャフト41を重
力方向に対して前後左右に傾斜させることにより上下ロ
ータ5、6のブレード先端回転面を傾斜させてヘリコプ
タ1の推進方向を制御するものである。
【0029】この操縦機構7は、回転中心軸線41a上
に定めた中心点Oを中心として、所定の角度範囲に亘り
前後に揺動自在の状態で垂直シャフト41を機体フレー
ム20に連結している前後揺動機構400と、同じく中
心点Oを心として、所定の角度範囲に亘り左右(図2に
おいて紙面に垂直な方向)に揺動自在の状態で垂直シャ
フト41を機体フレーム20に連結している左右揺動機
構500と、前述した垂直シャフト41を前後左右に揺
動させるための操縦用スティック8から構成されてい
る。
【0030】前後揺動機構400は、機体フレーム20
の上端に固着したスライダ410(第1または第2の揺
動片)と、左右揺動機構500を介して垂直シャフト4
1から吊り下がっているガイドレール420とを備えて
いる。ガイドレール420は図に示すように中心点Oを
中心とする円弧形状をした一定の幅のレールである。ス
ライダ410は、レール420に対峙している側面に、
ガイドレール420の断面形状と相補的な断面形状をし
たレール溝411が形成されている。ガイドレール42
0およびレール溝411の断面形状は、後述する左右揺
動機構500における図示の断面形状と同様な形状に設
定されており、左右方向(図において紙面と直交する方
向には相互に外れないようになっている。スライダ41
0のスライドを円滑に行うようにするためには、例え
ば、直動ボール軸受け機構等を採用すればよい。
【0031】次に左右揺動機構500も同様な構造とな
っており、垂直シャフト41の下端に固着した水平フラ
ンジ48の下面から下方に垂直に突出している取り付け
部49に固着したスライダ510と、ガイドレール52
0(第1あるいは第2の揺動片)とを備えている。ガイ
ドレール520は、中心点Oを中心とする円弧形状をし
た一定の幅のレールであり、図において紙面と垂直な方
向(機体左右方向)に延びている。スライダ510は、
レール520に対峙している側面に、ガイドレール52
0の断面形状と相補的な断面形状をしたレール溝511
が形成されている。ガイドレール520およびレール溝
511の断面形状は前後方向には外れないようになって
いる。
【0032】このガイドレール520は、L形ブラケッ
ト540の上端部分に取り付けられており、このL形ブ
ラケット540の下端部分には、上記のガイドレール4
20が取り付けられている。スライダ510のスライド
を円滑に行うために、例えば、直動ボール軸受け等の機
構を採用すればよい。
【0033】このように、垂直シャフト41の下端に取
り付けた水平フランジ48と機体フレーム20の間に
は、上側から左右揺動機構500および前後揺動機構4
00が取り付けられている。また、水平フランジ49の
機体前方端には、操縦用スティック8の上端8aが取り
付けられている。
【0034】この構成の操縦機構7において、機体が浮
上した状態では、垂直シャフト41の下端の水平フラン
ジ48の下からは、左右揺動機構500が左右に揺動自
在の状態で吊り下げられた状態になる。また、この左右
揺動機構500からは、前後揺動機構400が前後に揺
動自在の状態で吊り下げられた状態になる。
【0035】この状態で、パイロットが操縦用スティッ
ク8を前後あるいは左右に操作すると、垂直シャフト4
1は、前後あるいは左右に傾斜する。従って、そこに取
り付けられている上下のロータ5、6も水平面に対して
傾斜するので、ヘリコプタの進行方向を制御することが
できる。
【0036】また、スティック8への操作力を解除する
と、重力の作用によって、垂直シャフト41は垂直状態
(重心方向に一致する方向)に自動的に戻る。よって、
ヘリコプタはホバーリング状態に戻る。
【0037】なお、本例では、上側に左右揺動機構50
0を配置し、下側に前後揺動機構を配置したが、逆の配
置を採用してもよいことは勿論である。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の共軸双ロ
ータ形ヘリコプタでは、吊り下げ式の前後左右揺動機構
を用いて操縦機構を構成している。従って、重力を利用
してロータを水平状態に復帰させるこができるので、従
来に比べて、一人乗り等の小型ヘリコプタに適したコン
パクトで構造が簡単な操縦機構を実現できる。
【0039】また、本発明では、上下のロータの駆動力
伝達機構として、共通キャリアを備えた第1および第2
の遊星歯車機構と、各遊星歯車機構のインターナルギヤ
を等速度で逆回転させるためのクランウンギヤおよび駆
動ピニオンとを備えた構成のものを採用すると共に、共
通キャリアをモータにより所定の方向に回転させること
により、第1および第2の遊星歯車機構の間に差動運動
を発生させ、この差動運動を利用して、ヘリコプタのヨ
ーコントロールを行うようにしている。この機構を採用
すれば、従来に比べて、一人乗り等の小型ヘリコプタに
適したコンパクトで構造が簡単なヨーコントロール機構
を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一人乗りヘリコプタの全体構
成図である。
【図2】図1のヘリコプタの駆動部および操縦機構を取
り出して示す部分断面図である。
【図3】図2の駆動部の主要部分を取り出して示す部分
断面図である。
【符号の説明】
1 一人乗りヘリコプタ 2 機体 20 機体フレーム 4 駆動部 41 垂直シャフト 41a 回転中心軸線 42 駆動用のエンジン 43、44 クラウンギヤ 45 駆動ピニオン 5、6 ロータ 7 操縦機構 8 操縦用スティック 10 駆動力伝達機構 100 第1の遊星歯車機構 101 サンギヤ 102 プラネタリーギヤ 103 インターナルギヤ 200 第2の遊星歯車機構 201 サンギヤ 202 プラネタリーギヤ 203 インターナルギヤ 400 前後揺動機構 410 スライダ 411 レール溝 420 ガイドレール 500 左右揺動機構 510 スライダ 511 レール溝 520 ガイドレール

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共通の回転中心軸線の回りに逆方向に回
    転する上ロータおよび下ロータを備えた共軸双ロータ形
    ヘリコプタにおいて、 機体フレームと、前記上下のロータを回転自在に支持し
    ている垂直シャフトと、この垂直シャフトを重心方向に
    対して前後左右に傾斜させることにより前記上下ロータ
    のブレード先端回転面を傾斜させる操縦機構とを有し、 前記操縦機構は、前記垂直シャフトの中心軸線上の点を
    揺動中心点として、前後あるいは左右に揺動自在の状態
    で、前記垂直シャフトの下端部分から吊り下げられてい
    る第1の揺動片と、前記揺動中心点を中心として、前記
    第1の揺動片の揺動方向とは直交する方向に揺動自在の
    状態で、前記第1の揺動片から吊り下げられていると共
    に、前記機体フレームの上端部分に連結されている第2
    の揺動片と、前記垂直シャフトを前後左右に揺動させる
    操縦用スティックとを備えていることを特徴とする共軸
    双ロータ形ヘリコプタ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記上下のロータを回転するための駆動力伝達機構は、
    同軸状態に配置した第1および第2の遊星歯車機構と、
    これらの第1および第2の遊星歯車機構のインターナル
    ギヤに対して回転中心線が直交するように取り付けたク
    ラウンギヤと、双方のクラウンギヤに噛み合っている駆
    動ピニオンとを有しており、 前記第1および第2の遊星歯車機構は共通キャリアを備
    え、前記第1の遊星歯車機構のサンギヤは前記上ロータ
    のロータシャフトに対して一体回転するように連結さ
    れ、前記第2の遊星歯車機構のサンギヤは前記下ロータ
    のロータシャフトに対して一体回転するように連結され
    ていることを特徴とする共軸双ロータ形ヘリコプタ。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記操縦機構はヨーコントロール機構を有しており、 このヨーコントロール機構は、前記第1および第2の遊
    星歯車機構の前記共通キャリアを回転させる差動回転発
    生機構を備えており、 この差動回転発生機構は、モータと、前記共通キャリア
    の外周面に形成した外歯歯車と、前記モータの出力軸と
    前記外歯歯車の間を連結している減速歯車列とを備えて
    いることを特徴とする共軸双ロータ形ヘリコプタ。
  4. 【請求項4】 共通の回転中心軸線の回りに逆方向に回
    転する上ロータおよび下ロータを備えた共軸双ロータ形
    ヘリコプタにおいて、 前記上下のロータを回転するための駆動力伝達機構は、
    同軸状態に配置した第1および第2の遊星歯車機構と、
    これらの第1および第2の遊星歯車機構のインターナル
    ギヤに対して回転中心線が直交するように取り付けたク
    ラウンギヤと、双方のクラウンギヤに噛み合っている駆
    動ピニオンとを有しており、 前記第1および第2の遊星歯車機構は共通キャリアを備
    え、前記第1の遊星歯車機構のサンギヤは前記上ロータ
    のロータシャフトに対して一体回転するように連結さ
    れ、前記第2の遊星歯車機構のサンギヤは前記下ロータ
    のロータシャフトに対して一体回転するように連結され
    ており、 さらに、ヨーコントロール機構として、前記第1および
    第2の遊星歯車機構の前記共通キャリアを回転させる差
    動回転発生機構を備えており、 この差動回転発生機構は、モータと、前記共通キャリア
    の外周面に形成した外歯歯車と、前記モータの出力軸と
    前記外歯歯車の間を連結している減速歯車列とを備えて
    いることを特徴とする共軸双ロータ形ヘリコプタ。
JP24765798A 1998-09-02 1998-09-02 共軸双ロータ形ヘリコプタ Expired - Lifetime JP3386380B2 (ja)

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