JPH11509533A - Nmda受容体拮抗薬としての多環式アルカロイド誘導体 - Google Patents

Nmda受容体拮抗薬としての多環式アルカロイド誘導体

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JPH11509533A JP9506032A JP50603297A JPH11509533A JP H11509533 A JPH11509533 A JP H11509533A JP 9506032 A JP9506032 A JP 9506032A JP 50603297 A JP50603297 A JP 50603297A JP H11509533 A JPH11509533 A JP H11509533A
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Abstract

(57)【要約】 次式(I) [式中、R1はH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、または炭素原子数6ないし12のアリール基であって所望により極性基で置換された基を表し、R2およびR3は独立してH、OH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、−C(NH)−NH2、正帯電した基、または炭素原子数7ないし13のアラルキル基であって所望によりNH2、OH、炭素原子数1ないし6のアルキル基またはハロゲン原子で置換された基を表すか、またはR2およびR3は一緒になって所望によりヘテロ原子を組み入れる5ないし6員環を形成し、R4はH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、OR6、SR6またはN(R62を表し、ここでそれぞれのR6は独立してH、炭素原子数1ないし3のアルキル基を表し、XはO、S、SO、SO2、N−R5またはC−(R52を表し、ここでそれぞれのR5は独立してH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、または炭素原子数7ないし13のアラルキル基であって所望により1個またはそれ以上のヘテロ原子で中断された基を表し、nは0ないし2の整数を表し、mは0ないし3の整数を表し、但し、XがCH2を表すとき、R1はCH3を表さず、R2およびR3は双方ともHを表さず、R4はOHを表さず、mは3を表さず、またnは0を表さない。]で表される多環式アルカロイド。それはイオノトロピックNMDA(N−メチル−(D)−アスパラギン酸)受容体で拮抗薬として作用する。

Description

【発明の詳細な説明】 NMDA受容体拮抗薬としての 多環式アルカロイド誘導体発明の分野 本発明は、新規多環式アルカロイドであって、NMDA(N−メチル−(D) −アスパラギン酸)受容体複合体に結合もしくは拮抗できるもの、または他の点 において興奮性アミノ酸受容体誘発された変性に対してニューロンを保護するこ とができるものに関する。他の面において、本発明は本発明の新規多環式アルカ ロイドを使用して哺乳類におけるNMDA受容体活性化を阻害する方法に関する 。発明の背景 L−グルタミン酸(Glu)およびL−アスパラギン酸(Asp)のような興 奮性アミノ酸は、哺乳類の中枢神経系における主な神経伝達物質である。多酸性 アミノ酸受容体サブタイプ(subtype)が、これらの酸性アミノ酸神経伝達物質 について存在する。例えば、これらはニューロンの脱分極を仲介するイオンチャ ネル結合受容体であって、プロタイプ(protypical)作用薬N−メチル−D−ア スパラギン酸(NMDA)、アルファ−アミノ−5−メチル−4−イソオキサゾ ールプロプリオン酸(proprionic acid )(AMPA)、カイネート(kainate )および推定上のシナプス前刺激薬、L−2− アミノ−4−ホスホノブチレート(L−AP4)の名を取って命名されたものを 含む。5番目の興奮性アミノ酸受容体はメタボトロピック(metabotropic)受容 体であり、ホスホイノシチド代謝に結合される(Farooqui and Horrocks,Brain Res.Rev.16,171,1991)。 NMDA受容体はそれらの結合イオンチャネルの独特の性質のために特別な役 割をはたし、また長期間相乗作用の開始を含む様々な形成ニューロン現象に関し 、それは学習および記憶の提案された基質であり、またニューロン発達の間のシ ナプス接触を確立するものである。NMDA受容体はまた感覚情報の伝達のよう な他の過程にも関わる(MacDermott and Dale,Trends Neurosci.10,280,198 7)。 それらの重要な生理学的な役割は別として、NMDAのような興奮性酸性アミ ノ酸はまた中枢神経系における病態生理学的現象にも関わる。 グルタミン酸(Glu)の異常に低い水準は、興奮の正常な水準を危うくし、 そして、例えば学習および記憶欠損を引き起こすことができる。Gluの過剰な 水準は毒性効果を生じることができる。用語“興奮毒性”はオルネイ(Olney) (Hyhan W.L.[ed]:”Heritage Disorders of Amino Acids Metabolism”New Y ork:Macmillan pp.501-512,1989において)によって、興奮性アミノ酸がニュ ーロン細胞死を引き起こすことができる過程を説明するに作り出された。 証拠はNMDA受容体が末梢組織において存在し、そしてこれらの受容体の活 性化は肺および他の器官の傷害の機構に関わり得ることを示す(Said,S.I.et al.,Letters to Neuroscience,65,943-946,1995)。この細胞毒性過程は、 NMDA受容体の過刺激によって主に仲介され、そして大脳発作、大脳虚血症、 癲癇、アルツハイマー病、AIDS関連痴呆、外傷性脳傷害および他の神経変性 障害のある場合を引き起こし得る(Olney,Ann.Rev.Pharmacol.Toxicol.30: 47−71,1990;Foster et al,in”Current and future Trends in Anticonvul sant,Anxiety and Stroke Therapy”Wiley-Liss,Inc.pp.301-329,1990; Ro gawski and Porter,Pharmacol.Rev.,42: 223-286,1990)。 NMDA受容体は、適当な機能および神経細胞活性の調節のために互いに相互 作用するいくつかの結合ドメインからなる。NMDA受容体が、受容体結合イオ ンチャネルとして作用する複合体を形成することは理論立てられている。本質的 に、受容体の機能はNMDAまたは普通のアミノ酸、GluまたはAspを結合 すること、およびナトリウム(Na+)およびカルシウム(Ca2+)の刺激され たニューロン中への侵入並びにカリウム(K+)の排出を可能にする付随しイオ ンチャネルを開くことである。 他の興奮性アミノ酸受容体(AMPA、カイネートおよびL−AP4)のイオ ンチャネルは、Na+および K+に透過性があるのみであるのに対して、NMDA受容体チャネルはまたC a2+にも透過性がある。この特徴が、学習、記憶および神経病理学のような短期 および長期の形成性の双方における、この受容体の提案された役割について重要 であるであろう。 細胞内Ca2+は大変多様な細胞活性の調節の原因である(Farooqui and Horro cks,Brain Res.Rev.16,171; 1991)。脳NMDA受容体の過刺激であって、 酸素欠乏症、虚血症および低血糖症の場合に観察されたものは、刺激されたニュ ーロンにおけるCa2+の濃度の上昇、およびニューロン細胞死に導く細胞内現象 のカスケード(ホスホリパーゼ[PLA2、PLC]、リパーゼ、プロテアーゼ およびエンドヌクレアーゼの活性化)を生じる(Farooqui and Horrocks,Brain Res.Rev.16,171; 1991)。 従って、NMDA受容体複合体に結合もしくは拮抗でき、または他の点におい て興奮性アミノ酸受容体誘発された変性に対して、ニューロンを保護することが できる化合物についての必要が存在する。発明の要約 本発明は新規多環式アルカロイドであって、拮抗薬としてイオノトロピック( ionotropic)NMDA(N−メチル−(D)−アスパラギン酸)受容体で作用し 、次式I [式中、 R1はH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、または炭素原子数6ないし12 のアリール基であって所望により極性基で置換された基を表し、 R2およびR3は独立してH、OH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、−C( NH)−NH2、正帯電した基、または炭素原子数7ないし13のアラルキル基 であって所望によりNH2、OH、炭素原子数1ないし6のアルキル基またはハ ロゲン原子で置換された基を表すか、または R2およびR3は一緒になって所望によりヘテロ原子を組み入れる5ないし6員環 を形成し、 R4はH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、OR6、SR6またはN(R62 を表し、ここでそれぞれのR6は独立してHまたは炭素原子数1ないし3のアル キル基を表し、 XはO、S、SO、SO2、N−R5またはC−(R52を表し、ここでそれぞれ のR5は独立してH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、または炭素原子数7 ないし13のアラルキル基であって所望により1 個またはそれ以上のヘテロ原子で中断された基を表し、 nは0ないし2の整数を表し、 mは0ないし3の整数を表し、 但し、XがCH2を表すとき、R1はCH3を表さず、R2およびR3は双方ともH を表さず、R4はOHを表さず、mは3を表さず、またnは0を表さない。]に よって表される一般構造を有するものに関する。 式(I)で表される化合物は、置換基に依存して、一つまたはそれ以上のキラ ル中心を含むことができ、そしてそれ故に多くの異なる異性体、光学異性体(す なわちエナンチオマー)およびラセミ混合物を含むそれらの混合物の形態におい て存在することは、当業者によって認識されるであろう。全てのそのような異性 体、エナンチオマーおよびラセミ混合物を含むそれらの混合物は、本発明の範囲 内に含まれる。 本発明の他の面において、哺乳類におけるNMDA受容体活性化を阻害する方 法であって、前記哺乳類に請求項1に従う化合物のNMDA受容体拮抗量を投与 することからなる方法が与えられる。 他の面において、NMDA受容体活性化によって仲介された哺乳類における細 胞損傷または細胞毒性を治療または予防する方法であって、前記哺乳類に請求項 1に従う化合物の薬学的有効量を投与することからなる方法が与えられる。 発明のさらなる面において、哺乳類における神経変性 疾患、発作、癲癇痙攣および痙攣を治療または予防する方法であって、前記哺乳 類に請求項1に従う化合物の薬学的有効量を投与することからなる方法が与えら れる。図面の簡単な説明 図1はマウスにおけるNMDA試行に続く、デキストロールファン(dextrorp han)の投薬量依存性神経保護活性効果を表す図である。 図2はマウスにおけるNMDA試行に続く、化合物#13の投薬量依存性神経 保護活性効果を表す図である。 図3はマウスにおけるNMDA試行に続く、化合物#9の投薬量依存性神経保 護活性効果を表す図である。発明の詳細な説明 本発明は次式I [式中、 R1ないしR4、X、mおよびnは上記のように定義される。]に従う新規多環式 アルカロイドに関する。 以下の慣用の略語が明細書を通して使用される。 ‘EAA’は興奮性アミノ酸に関する。 ‘NMDA’はN−メチル−(D)−アスパラギン酸に 関する。 ‘AMPA’はアルファ−アミノ−5−メチル−4−イソオキサゾールプロプリ オン酸に関する。 表1に表された用語CD50は、NMDA投与によって引き起こされた死亡数に おける50%減少を誘発する薬剤の投薬量として定義される。 本明細書において使用される、用語‘アルキル基’は、飽和または不飽和の、 (1個またはそれ以上のハロゲン原子、ヒドロキシル基、アミノ基または炭素原 子数6ないし20のアリール基によって)置換されたまたは未置換の、直鎖、枝 分れ鎖または環式炭化水素部分であって、前記直鎖、枝分れ鎖または環式炭化水 素部分は1個またはそれ以上のヘテロ原子(例えば酸素原子、窒素原子または硫 黄原子)によって中断されることができるところものを表す。 用語‘アリール基’は炭素環式部分であって、所望により置換され(例えば1 個またはそれ以上の炭素原子数1ないし6のアルキル基、ハロゲン原子、ヒドロ キシル基、アミノ基)、1個またはそれ以上のヘテロ原子(例えばN、Oまたは S)によって中断され、また少なくとも一つのベンゼノイド型環(例えばフェニ ル基およびナフチル基)を含むものを表す。 用語‘アラルキル基’は、アルキル基によって隣接した原子に結合されたアリ ール基(例えばベンジル基)を表す。 本発明の化合物は、上記で定義されたような式(I)によって表される。 好ましくは、R1はシクロヘキシル基を表す。 好ましくは、R1は極性基で所望により置換されたフェニル基を表す。 好ましくは極性基は、COOH、NH2またはグアニジノ基を表す。 より好ましくは、R1はHを表す。 最も好ましくは、R1はCH3を表す。 好ましくは、R2は−C(NH)−NH2を表す。 好ましくは、R2は正帯電したアミノ基を表す。 より好ましくは、R2はHを表す。 好ましくは、R3は炭素原子数1ないし6のアルキル基を表す。 より好ましくは、R3はOCH3を表す。 最も好ましくは、R3はHを表す。 最も好ましくは、R3はOHを表す。 好ましくは、R4はO炭素原子数1ないし6のアルキル基を表す。 好ましくは、R4はハロゲン原子を表す。 より好ましくは、R4はOHを表す。 最も好ましくは、R4はOCH3を表す。 好ましくは、XはSOを表す。 好ましくは、XはSO2を表す。 好ましくは、XはNR5を表す。 より好ましくは、XはOを表す。 最も好ましくは、XはSを表す。 好ましくは、R5は炭素原子数1ないし6のアルキル基を表す。 より好ましくは、R5はCH3を表す。 最も好ましくは、R5はHを表す。 好ましくは、nは0を表す。 好ましくは、mは3を表す。 本発明の好ましい化合物は以下のものを含む。 化合物#8a: 5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−メトキ シ−5−メチル−10−チア−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−β −ヒドロキシルアミン。 本発明の好ましい化合物は以下のものを含む。 化合物#8b: 5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−メトキ シ−5−メチル−10−チア−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−ア ミン。 本発明の好ましい化合物は以下のものを含む。 化合物#9: 5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−ヒドロキ シ−5−メチル−10−チア−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−ア ミン(スルファゾシン)。 本発明の好ましい化合物は以下のものを含む。 化合物#9a: (−)−トランス−5,6,7,8,9,11,12−ヘプタ ヒドロ−10−チア−3−ヒド ロキシ−5−メチル−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−アミン。 本発明の好ましい化合物は以下のものを含む。 化合物#9b: (+)−トランス−5,6,7,8,9,11,12−ヘプタ ヒドロ−10−チア−3−ヒドロキシ−5−メチル−5,11−メタノベンゾシ クロデセン−13−アミン。 本発明の好ましい化合物は以下のものを含む。 化合物#10: 5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3-ヒドロ キシ−5−メチル−10−チア−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13− β−ヒドロキシルアミン。 本発明の好ましい化合物は以下のものを含む。 化合物#11: トランス−5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ− 10−チア−3−ヒドロキシ−5−メチル−5,11−メタノベンゾシクロデセ ン−13−グアニジン。 本発明の好ましい化合物は以下のものを含む。 化合物#12: トランス−5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ− 10−スルホノ−3−ヒドロキシ−5−メチル−5,11−メタノベンゾシクロ デセン−13−アミン。 本発明の好ましい化合物は以下のものを含む。 化合物#13: 5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−ヒドロ キシ−5−メチル−5,11− メタノベンゾシクロデセン−13−アミン。 本発明のより好ましい化合物は以下のものである。 化合物#11: トランス−5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ− 10−チア−3−ヒドロキシ−5−メチル−5,11−メタノベンゾシクロデセ ン−13−グアニジン。 本発明の最も好ましい化合物は以下のものである。 化合物#9: 5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−ヒドロキ シ−5−メチル−10−チア−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−ア ミン(スルファゾシン)。 本発明の最も好ましい化合物は以下のものである。 化合物#10: 5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−ヒドロ キシ−5−メチル−10−チア−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13− β−ヒドロキシルアミン。 本発明の最も好ましい化合物は以下のものである。 化合物#11: トランス−5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ− 10−チア−3−ヒドロキシ−5−メチル−5,11−メタノベンゾシクロデセ ン−13−グアニジン。 本発明の化合物は、有機および生物有機合成の当業者に知られている慣用の製 造工程および回収方法を使用するが、それぞれの化合物の全体の合成について新 規かつ独特の組み合わせを与えて製造されることができる。合成において伴われ る中間体並びに生じる本発明のNMDA受容体拮抗薬化合物のための好ましい合 成方法が、以下に続く。これらの化合物の成功する製造は、いくつかの合成方法 によって可能であり、それらの一つが計画図1において概説される。 計画図1 計画図1において説明された工程は、以下のように簡単に説明されることがで きる。工程1 : 化合物I、アルキル−1−テトラロンを、臭化メチルマグネシウムのような適 したグリニャール試薬で、THFのような乾燥非極性溶媒中で処理し、三級アル コール、化合物IIを生じる。工程2 : アルコール、化合物IIを、飽和NH4Cl水溶液のような酸性条件下で脱水し 、化合物IIIを生じる。工程3 : オレフィンについての1位で二重結合を、イソプロパノール中のモノペルオキ シフタル酸マグネシウム塩のような標準試薬および溶媒を使用してエポキシ化し 、エポキシド、化合物IVを生じる。工程4 : エポキシドを、NaHCO3水溶液のような酸性条件下で、標準技術を使用し て転移させ、ケトン、化合物Vを生じる。工程5 : ビス−アルキル−2−テトラロン(化合物V)のアルキル化を、塩基性条件下 で非極性溶媒中で、ジブロモブタンのようなジハロアルキル試薬を使用して達成 し、化合物VIを生じる。工程6 : 臭化物の求核置換を、カリウムチオアセテートのような適した試薬により達成 し、化合物VIIを生じる。工程7 : S−アシル化テトラロン(化合物VII)の3位を、ベンゼンおよび乾燥THF の混合物のような非極性溶媒中で、乾燥THF中の臭素のような適した試薬およ び非極性溶媒を使用してハロゲン化し、化合物VIIIを生じる。工程8 : 環化を、塩基性条件下で、臭化リチウムおよび乾燥THFのような標準の試薬 および溶媒を使用してアルゴン下で、ナトリウムメトキシドのような塩基の添加 で作用させ、多環式化合物(化合物IX)を生じる。工程9 : 化合物IXのケトン基を、当業者に良く知られた標準の方法を使用してアルキル オキシムに転換し、化合物Xを生じる。工程10および11 : 化合物Xをボラン−THF錯体を使用して還元する。 THF中で行う場合、化合物XIおよびXIIの50:50混合物を得る。反応をジ グリム(2−メトキシエチルエーテル)中で行う場合、アミン(化合物XII)を 選択的に生じる。工程12 : 化合物XIを再循環することができ、そしてボラン−THF錯体を使用してアミ ンに還元し、ジグリム中で化合 物XIIを生じさせることができる。 本発明の化合物はイオノトロピックNMDA受容体に結合し、そしてイオノト ロピックNMDA受容体の活性化を止め、そしてそれによって低酸素および/ま たは虚血状態の代表であるNMDA受容体仲介された現象におけるニューロンへ の過剰なCa2+の侵入を予防する。ニューロン細胞へのカルシウムの過剰な侵入 は、頭部傷害、発作および癲癇痙攣に続くニューロン損傷への前ぶれであり、ア ルツハイマー病、ハンチントン病、パーキンソン病および筋萎縮側索硬化症(A LS)、および肺並びに他の器官傷害において引き起こされた抹消神経毒性のよ うな変性疾患に関連する。 従って、本発明はさらに、NMDA受容体活性化を阻害するための、並びに哺 乳類におけるNMDA受容体活性化によって仲介された細胞損傷または細胞毒性 を治療または予防するための式(I)に従う化合物の使用に関する。 本発明は、インビボネズミモデルにおいてEAA誘発された痙攣を止める化合 物を与える。本発明の化合物がNMDA、AMPAまたはビククリン(bicucull ine)によって誘発された死亡を止めることが見出された。 本発明の化合物は、当業者によって、放射性トレーサーとして使用するために 、化合物の検出を可能にする放射性ラベルのようなラベルを結合するような方法 で変性されることができることが認識される。本発明の化合物 は、NMDA拮抗薬としてインビトロまたはエキソビトロにおいて、放射線ラベ ル試薬の場合、陽電子射出断層撮影法と共に使用するための放射性トレーサー、 磁気共鳴画像法における使用のための常磁性試薬、およびNMDA受容体結合カ ルシウムチャネル拮抗薬として使用され得る。 本発明の化合物は、当業者によって中枢神経系への接近を妨げるような方法で あって、それらが末梢組織において末梢NMDA受容体仲介された現象において 引き起こされた細胞毒性(神経毒性)に対して保護するおよび/またはそれを最 小化するNMDA受容体拮抗薬として機能することができるような方法において 、変性されることができることが認識される。 本発明はまた、本発明の化合物の薬学的有効量またはそれらの薬学的に許容可 能な塩と、および所望により薬学的に許容可能なキャリヤーまたは補助薬とから なる医薬組成物をも与える。用語“薬学的有効量”は、NMDA受容体活性化、 細胞損傷、痙攣または神経変性疾患に関連する症状を減ずるまたは阻害するため に、哺乳類に投与された化合物の必要とされた量に関する。量は、治療された特 定の適応、投与の様式、治療された個体の大きさ等の因子に依存するであろう。 本発明の治療方法は、薬学的に許容可能な方法においてそれらの化合物または 組成物で患者を治療する段階からなる。そのような組成物は、錠剤、カプセル、 粉末、 顆粒、ロゼンジ、坐剤、再構成可能な粉末、または液体製剤であって、例えば経 口または滅菌非経口溶液または懸濁液の形態であり得る。 本発明の治療薬は、単独でまたは薬学的に許容可能なキャリヤーと組み合わせ て投与され得る。それぞれのキャリヤーの比率は、化合物の溶解度および化学的 性質、投与の方法、および標準薬学慣例によって決定される。 投与の一貫性を得るために、本発明の組成物は単位投薬の形態であることが好 ましい。経口投与のための単位投薬量表示形態は錠剤およびカプセルであること ができ、そして慣用の賦形剤を含有し得る。例えば、アカシア、ゼラチン、ソル ビトールまたはポリビニルピロリドンのような結合剤、ラクトース、糖、トウモ ロコシ澱粉、リン酸カルシウム、ソルビトールまたはグリシンのような充填剤、 ステアリン酸マグネシウムのような錠剤化潤滑剤、澱粉、ポリビニルピロリドン 、ナトリウム澱粉ブリコレート(blycollate)または微結晶性セルロースのよう な崩壊剤、またはナトリウムラウリルスルフェートのような薬学的に許容可能な 湿潤剤である。 化合物は非経口的に投与され得る、これは筋肉内、静脈内または皮下である。 非経口投与のために、化合物は他の溶質、例えば等浸透圧溶液を製造するに十分 な食塩またはグルコースを含有する滅菌溶液の形態で使用され得る。 化合物は、適した賦形剤、例えば澱粉、ラクトース、 白砂糖等を含有する錠剤、カプセルまたは顆粒の形態で経口的に投与され得る。 化合物は、着色剤および/または香味剤を含み得る溶液の形態で、経口的に投与 され得る。化合物はまた、トローチまたはロゼンジであって、それぞれの作用成 分が糖またはコーンシロップ、香味剤および染料と混合され、そしてその後固形 形態に圧縮するために適した混合物を製造するに十分に脱水された形態で、舌下 的にも投与され得る。 固形経口組成物は、配合、充填、錠剤化等の慣用の方法によって製造され得る 。繰り返された配合操作は、大量の充填剤を用いた組成物中に作用剤を分布させ るに使用され得る。当然、そのような操作は当業者において慣用である。錠剤は 通常の薬学慣例において良く知られている方法、特に腸コーティングによりコー トされ得る。 経口液体製剤は乳液、シロップまたはエリキシルの形態であることができるか 、または使用の前に水または他の適した賦形剤での再構成のための乾燥生成物と して表され得る。そのような液体製剤は慣用の添加剤を含有するかもしれないし 、またしないかもしれない。例えば、ソルビトール、シロップ、メチルセルロー ス、ゼラチン、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ス テアリン酸アルミニウムゲルまたは水素化食用油のような懸濁剤、ソルビタンモ ノオレエートまたはアカシアのような乳化剤、アーモンド油、分留されたヤシ油 、およびグリセリン、プロピレングリコール、エ チレングリコールおよびエチルアルコールからなる群より選択された油エステル のような非水性賦形剤、例えばソルビン酸のメチル パラヒドロキシベンゾエー ト、エチル パラヒドロキシベンゾエート、n−プロピル パラヒドロキシベン ゾエートまたはn−ブチル パラヒドロキシベンゾエートのような防腐剤、およ び所望により、慣用の香味剤または着色剤である。 非経口投与のために、液体単位投薬量形態は化合物および滅菌賦形剤を利用す ることによって製造されることができ、また用いた濃度に依存して、賦形剤中に 懸濁または溶解され得る。一度溶液にすれば、化合物は注射されることができ、 また適したバイアルまたはアンプルに充填する前に滅菌ろ過し、そして続いて運 搬または貯蔵包装に密封し得る。局所麻酔剤、防腐剤または緩衝剤のような補助 薬は、使用前に賦形剤中に溶解され得る。医薬組成物の安定性は、バイアルに充 填した後で組成物を凍結することおよび真空下で水を除去すること(例えば組成 物を凍結乾燥すること)によって増大され得る。非経口懸濁液は、化合物が溶解 させられるよりもむしろ賦形剤中に懸濁されるべきであること、およびさらに、 滅菌はろ過によって達成可能ではないことを除いて、実質上同様な方法において 製造され得る。しかしながら、化合物は滅菌賦形剤中に懸濁する前に、エチレン オキシドに暴露することによって滅菌され得る。界面活性または湿潤溶液は、化 合物の一様な分布を容易にするに組成物 に有利に含まれ得る。 本発明の医薬組成物は、本発明の化合物の薬学的有効量とおよび薬学的に許容 可能なキャリヤーとからなる。代表的に、それらは約0.1重量%ないし99重 量%、好ましくは約10重量%ないし約60重量%の本発明の化合物を、用いた 投薬の方法に依存して含有する。 本発明はまた、ヒトを含む哺乳類のような患 者における、NMDA受容体仲介された細胞毒性および/または疾患の治療のた めの方法であって、患者に化合物、薬学的に許容可能な塩または上記されたよう な医薬組成物の薬学的有効量を投与する段階からなる方法に関する。 医師は最 も適している本治療薬の投薬量を決定するであろう。投薬量は、投与の様式およ び選択された特定の化合物と共に変化し得る。さらに、投薬量は治療下にある特 定の患者と共に変化し得る。治療において使用された化合物の投薬量は、障害の 重さ、患者の体重、化合物の相対的効能および治療する医師の判断に依存して変 化し得る。そのような治療は数週間の間、間欠的なまたは連続的な方法において 、患者の症状を除去するまで延長される。 本発明を理解することにおけるさらなる助けに、以下の限定しない例を与える 。実施例1 1,2−ジヒドロ−7−メトキシ−4−メチルナフタレンの製造 7−メトキシ−1−テトラロン(25g)をトルエンの共沸蒸留により乾燥し 、そして乾燥テトラヒドロフラン(THF)(200ml)中に溶解した。溶液 を−70℃にAr下で冷却し、そして塩化メチルマグネシウム(トルエン/TH F中で1.4m、187.5ml)を添加した。結合された反応混合物を室温で 一晩攪拌させた。それを注意深く飽和NH4Cl水溶液で処理し、そして酢酸エ チルで抽出した。その後の溶液をブラインで洗浄し、MgSO4上で乾燥し、そ して蒸発させた。残渣をベンゼン(150ml)中に溶解し、p−トシラート( p−TSOH)(0.1g)を添加し、そして混合物を脱水反応が完了するまで ディーン−スターク(Dean-Stark)コンデンサーを使用して還流するように加熱 した。このベンゼン溶液を酢酸エチルで希釈し、NaHCO3で洗浄し、MgS O4上で乾燥し、そして蒸発させた。残渣をヘキサンで抽出し、シリカゲルカラ ムを通過させ、そしてヘキサンおよび酢酸エチル(1:0、40 0:1、200:1)の混合物で溶出した。生成物の収量は20.87g(84 .42%)であった。 1H NMR(300MHz、CDCl3)δ:2.05(s、3H);2.2 3(m、2H);2.69(t、2H);3.81(s、3H);5.88(m 、1H);6.68ないし7.06(m、3H)。実施例2 7−メトキシ−1−メチル−2−テトラロンの製造 ジヒドロ−7−メトキシ−4−メチルナフタレン(20.87g)をイソプロ パノール(i−PrOH)(100ml)中に溶解し、そして氷浴中で冷却した 。モノペルオキシフタル酸マグネシウム塩(mmpp)(17g)を添加し、そ の後水(50ml)を添加し、そして混合物を室温で2時間攪拌した。酸化が完 了したとき、生成混合物をNaHCO3水溶液で加水分解し、一部分を蒸発させ 、そして酢酸エチルで抽出した。その後の抽出物をブラインで洗浄し、そして蒸 発させた。残渣をエタノール(156ml)、水(121ml)および濃H2S O4(24.3ml)の混合物中に溶解し、そしてN2雰囲気下で3時間還流する ように加熱し、冷却し そしてNaHCO3で中和した。一部の蒸発後、残渣を酢酸エチルで抽出し、ブ ラインで洗浄し、MgSO4上で乾燥し、そして蒸発させた。生成物をシリカゲ ルカラムでヘキサンおよび酢酸エチルの混合物(100:1、50:1、50: 1.5)を使用して精製した。生成物の収量は16.2g(71%)であった。 1H NMR(300MHz、CDCl3)δ:1.47(d、3H);2.5 5(m、2H);3.02(m、2H);3.5(m、1H);3.81(s、 3H);6.75ないし6.77(m、3H)ppm。 IR(フィルム)1714cm-1 実施例3 1−(4’−ブロモブチル)−1−メチル−7−メトキシ−2−テト ラロンの製造 7−メトキシ−1−メチル−2−テトラロン(4g)をトルエンの共沸蒸留に より乾燥し、乾燥THF(150ml)中に溶解し、Ar雰囲気下で氷浴中で冷 却し、そしてナトリウム ビス(トリメチルシリル)アミド溶液(NaHMDS )(THF中で1m、23.13ml)を添加し、そして1/2時間攪拌した。 1,4−ジブロモブタン(9.78ml)を添加し、そして反応混合物を室温に 一晩昇温させ、その後ブラインで加水分解 し、酢酸エチルで抽出し、MgSO4上で乾燥し、そして蒸発させた。生成混合 物をシリカゲルカラムでヘキサンおよび酢酸エチルの混合物(200:1、15 01、100:1、75:1および50:1)を使用して精製した。生成物の収 量は5.19g(76%)であった。 1H NMR(300MHz、CDCl3)δ:1.09(m、2H);1.3 7(s、3H);1.71(m、3H);2.1(m、3H);2.68(m、 2H);2.97(m、2H);3.26(t、2H);3.8(s、3H); 6.72ないし7.09(m、3H)ppm。実施例4 1−(4’−アセトチオブチル)−1−メチル−7−メトキシ−2− テトラロンの製造 1−(4’−ブロモブチル)−1−メチル−7−メトキシ−2−テトラロン( 4.48g)をトルエンの共沸蒸留により乾燥し、そして乾燥N,N−ジメチル ホルムアミド(DMF)(25ml)中に溶解した。チオ酢酸カリウム(KSA c)(5.86g)を添加し、そして混合物をAr雰囲気下で一晩攪拌させ、そ の後酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、MgSO4上で乾燥 し、そして蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムでヘキサンおよび酢酸エチルの 混合物(75:1、50:1、20:1)を使用して精製した。生成物の収量は 3.9g(88.3%)であった。 1H NMR(300MHz、CDCl3)δ:0.99(m、2H);1.5 (m、6H);2.07(m、1H);2.25(s、3H);2.65(m、 4H);2.95(m、2H);3.79(s、3H);6.71ないし7.0 8(m、3H)ppm。実施例5 3−ブロモ−1−(4’−アセトチオブチル)−1−メチル−7−メ トキシ−2−テトラロンの光学異性体混合物の製造 1−(4’−アセトチオブチル)−1−メチル−7−メトキシ−2−テトラロ ン(4g)をトルエンの共沸蒸留により乾燥した。それをベンゼン(244ml )および乾燥THF(64ml)の混合物中に溶解し、そして室温でAr雰囲気 下で攪拌した。臭素(0.8ml)を乾燥THF(26ml)中に溶解し、そし てArフロー下で反応混合物に徐々に添加した。1時間の攪拌後、生成混合物を NaHCO3水溶液で加水分解し、酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、M gSO4上で乾燥 し、そして蒸発させた。残渣をトルエンの共沸蒸留により乾燥し、そしてその後 さらに高真空下で乾燥した。実施例6 5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−メトキシ−5 −メチル−10−チア−5,11−エタノベンゾシクロデセノ−13−オンの製 造 3−ブロモ−1−(4’−アセトチオブチル)−1−メチル−7−メトキシ− 2−テトラロンの光学異性体混合物(約6.25mmol)をトルエンの共沸蒸 留により乾燥し、そして乾燥THF(200ml)中に溶解し、臭化リチウム( 乾燥、0.54g)を添加し、溶液を室温で1時間Arで脱気し、そして氷浴中 で冷却し、通過するArの穏やかなフローを伴って良く攪拌した。ナトリウムメ トキシド(NaOMe)(メタノール中で0.5m、13.75ml)を乾燥T HF(75ml)中に溶解し、室温で1時間Arで脱気し、その後シリンジポン プを通して4時間にわたりその後の溶液に添加した。結合された反応混合物をさ らに1/2時間攪拌し、酢酸エチル(100ml)で希釈し、ブラインで洗浄し 、MgSO4上で乾燥し、そして蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムでヘキサ ンおよび酢酸エチルの混合物(75:1、50:1)を使用して精製した。生成 物の収 率は約50ないし55%であった。それを静置で固形化した。 1H NMR(300MHz、CDCl3)δ:1.4ないし1.95(m、4 H);2.85(m、2H);2.7ないし3(m、2H);3.4(m、1H );3.82(m、4H);6.7ないし7.1(m、3H)ppm。 IR(フィルム)1693、1609cm-1 実施例7 光学異性体5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−メ トキシ−5−メチル−10−チア−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13 −オキシムの製造 7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−メトキシ−5−メチル−10− チア−5,11−メタノベンゾシクロデセノ−13−オン(1.32g)をトル エンの共沸蒸留により乾燥し、ヒドロキシルアミン塩酸塩(2.64g)と混合 し、そして乾燥ピリジン(5.2ml)を添加した。結合された混合物を80℃ に2日間加熱した。それを冷却し、CH2Cl2で希釈し、そしてブラインで洗浄 した。MgSO4上での乾燥後、溶媒を蒸発除去し、そして残渣をシリカゲルカ ラムでヘキサ ンおよび酢酸エチルの混合物(50:1.25:1、10:1、5:1および2 :1)を使用して精製した。生成物の収量は1.22g(92%)であった。 1H NMR(300MHz、CDCl3)δ:1.2ないし1.9(m、9H );2.4(m、2H);2.85(m、2H);3.2(dd、1H);3. 8(s、3H);5.11(t、1H);6.6ないし7.1(m、3H)pp m。 IR(フィルム)1609、2200、3250cm-1 質量分析:m/z 292。実施例8 5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−メトキシ−5 −メチル−10−チア−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−ヒドロキ シルアミン 化合物#8aおよび5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒド ロ−3−メトキシ−5−メチル−10−チア−5,11−メタノベンゾシクロデ セン−13−アミン 化合物#8bの製造 7,8,11,12−ヘプタヒドロ−3−メトキシ−5−メチル−10−チア −5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−オキシム(異性体混合物、0. 3g)をトルエンで乾燥し、そして乾燥THF(30ml)中に溶解した。それ を氷浴中でAr雰囲気下で冷却した。ボラン−THF錯体(THF中の1M溶液 、7.87ml)を添加し、そして結合された混合物を30時間還流するように 加熱した。それを氷浴中で冷却した。水(0.4ml)および濃HCl(0.6 ml)をそれぞれの順序で注意深く添加した。混合物を15分間還流するように 加熱し、冷却し、そして蒸発させた。残渣を濃NH4OHでpH12に塩基性化 し、CH2Cl2で抽出し、ブラインで洗浄し、MgSO4上で乾燥し、そして蒸 発させた。残渣をシリカゲルカラムでヘキサンおよび酢酸エチルの混合物(50 :1、20:1、10:1、5:1、5:1.5、2:1、1:1および1:2 )を使用して精製した。5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3− メトキシ−5−メチル−10−チア−5,11−メタノベンゾシクロデセン−1 3−ヒドロキシルアミンの収量は0.073g(23.1%)であった。それを 酢酸エチルおよびヘキサンの混合物から結晶化した。 1H NMR(300MHz、CDCl3)δ:1.1ないし1.91(m、9 H);2.3(m、2H);3.30(d、1H);3.37(m、2H);3 .7 (m、1H);3.78(s、3H);6.6ないし7.1(m、3H)ppm 。 IR(フィルム)1612、3300cm-1 質量分析:293.8、275.8、260.8。 #8aの構造を単結晶X線結晶学によって確認した。 5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−メトキシ−5−メチル −10−チア−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−アミンの収量は0 .0968g(32%)であった。遊離塩基はヘキサン中に可溶であった。 1H NMR(300MHz、CDCl3)δ:0.8ないし2.5(m、11 H);3.18(m、3H);3.6(q、1H);3.8(s、3H);6. 6ないし7.1(m、3H)ppm。 この生成物をエーテル(40ml)中に溶解し、そしてメタノール−HClで 酸性化した。懸濁液を沈降させ、そしてろ過した。沈殿をエーテルで洗浄し、そ して乾燥し、生成物0.090gを生じた。 1H NMR(300MHz、CDCl3)δ:0.8ないし1.7(m、6H );1.8(m、2H);2.0ないし2.5(m、3H);3.45(m、2 H);3.5(m、2H);3.8(s、3H);6.7ないし7.1(m、3 H)ppm。 質量分析:m/z 278。実施例9 5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−ヒドロキシ− 5−メチル−10−チア−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−アミン (スルファゾシン) 化合物#9の製造 7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−メトキシ−5−メチル−10− チア−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−アミン(0.260g)を トルエンの共沸蒸留により乾燥し、そして乾燥CH2Cl2(40ml)中に溶解 した。それをAr雰囲気下で−70℃に冷却した。三臭化ホウ素溶液(CH2C l2中の1M溶液、187ml)を添加し、そして結合された混合物を室温で一 晩攪拌させた。反応混合物をNaHCO3で加水分解し、pHをNH4OHで12 に低下させ、そしてCH2Cl2で抽出した。その後の溶液をMgSO4上で乾燥 し、そして蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムでトルエンおよび酢酸エチルの 混合物(101、5:1、2:1、1:1、1:2)を使用して精製した。 5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−ヒドロキシ−5−メチ ル−10−チア−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−アミンの収量は 0. 162g(65%)であった。 1H NMR(350MHz、DMSO−D6)δ1.02(m、1H);1. 25(m、5H);1.55(m、2H);2.01(m、2H);2.55( m、1H);2.97(d、1H);3.08(m、1H);3.14(m、2 H);6.4ないし6.9(m、3H)ppm。 上記の生成物をその塩酸塩に転換し、そしてHPLCにより精製した。実施例10 5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−ヒドロキシ −5−メチル−10−チア−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−ヒド ロキシルアミン 化合物#10の製造 8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−メトキシ−5−メチル−10−チア −5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−ヒドロキシルアミン(0.16 6g)を酢酸(AcOH)(4.5ml)および48%HBr(4.5ml)の 混合物中に溶解した。それを冷却し、NaHCO3で注意深く中和し、そしてC H2Cl2で抽出した。その後の溶液をブラインで洗浄し、MgSO4上で乾燥し 、そして蒸発させた。残渣をシリカゲル カラムでヘキサンおよび酢酸エチルの混合物(10:1、10:1.5、5:1 )を使用して精製した。5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3− ヒドロキシ−5−メチル−10−チア−5,11−メタノベンゾシクロデセン− 13−ヒドロキシルアミンの収量は0.035g(22%)であった。 1H NMR(300MHz、CDCl3)δ:1.1ないし1.91(m、9 H);2.30(m、2H);3.28(m、1H);3.34(m、2H); 3.7(m、1H);6.6ないし7.0(m、3H)ppm。 上記の生成物をその塩酸塩に転換し、そしてHPLCにより精製した。実施例11 5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−5−メチル−5 ,11−メタノベンゾシクロデセン−13−アミン・HCl 化合物#13 化合物#13をアストラ(Astra)、スウェーデン(CAS 53648-55-8)(J.W. Downing,Brit J.Anaesth.,1981,53,59;またFreed,M.E.,et al.,J.Med .Chem.,16:595-599,1973 を見よ)から得た。実施例12 化合物#9a (−)−トランス−5,6,7,8,9,11,1 2−ヘプタヒドロ−10−チア−3−ヒドロキシ−5−メチル−5,11−メタ ノベンゾシクロデセン−13−アミンの製造 化合物#9(2.96g)を沸騰エタノール(95 %、50ml)中に溶解されたD−酒石酸(2.01g)と混合し、そしてろ過 した。不溶性マスを熱エタノール(25ml)で洗浄した。結合されたろ液を蒸 発させ乾燥し、そして残渣を熱エタノール(20ml)中に再溶解した。けばだ った固形分マスを収集し、そして熱エタノール(15ml)中に再溶解した。結 晶化を室温で2日間静かに進行させた。半結晶マスにさらに同様な分別結晶化過 程を2回行った。この段階での試料はマーフェイ(Marfey's)試薬でのキラル誘 導体化により98%のジアステレオマー純度を有することが見いだされた(0. 267g)。 表題化合物の酒石酸塩(0.1g)を熱メタノール中に溶解し、そしてアンバ ーライト(Amberlite )IRA−400(Cl-形態)イオン交換樹脂(5g、 メタノール、水、0.1M HCl、水およびメタノールで連続して洗浄された )で充填されたカラムに移した。カラムをメタノール(100ml)および水( 100ml)で連続して洗浄した。結合された溶出液を蒸発除去し、そして凍結 乾燥した。残渣(0.076g)。実施例13 化合物#9b (+)−トランス−5,6,7,8,9,11,1 2−ヘプタヒドロ−10−チア−3−ヒドロキシ−5−メチル−5,11−メタ ノベンゾシクロデセン−13−アミンの製造 化合物#9−D−酒石酸塩(右旋性のジアステレオマーが非常に豊富である1 .5g)を塩化ナトリウムで 飽和されたNH4OH(10ml)と混合し、そして塩化メチレンで抽出した。 その後のものをブラインで洗浄し、MgSO4上で乾燥し、そして蒸発させた。 残渣(1.27g)をL−酒石酸(0.87g)と混合し、そしてろ過されたエ タノール(95%、100ml)と共に煮沸し、その後ろ液を室温で2日間結晶 化させた。沈殿マスを熱イソパノールから徐々に結晶化させた。試料はマーフェ イ試薬でのキラル誘導体化により97%のジアステレオマー純度を有することが 見いだされ、0.1515g収量を得た。 表題化合物の酒石酸塩(0.076g)を熱メタノール(25ml)中に溶解 し、そしてアンバーライトIRA−400(Cl-形態、5g)で充填されたカ ラムに移し、その後メタノール(100ml)および水(100ml)で連続し て洗浄した。結合されたろ液を蒸発させ、そして凍結乾燥した。残渣(0.05 8g)。実施例14 化合物#11 トランス−5,6,7,8,9,11,12−ヘプ タヒドロ−10−チア−3−ヒドロキシ−5−メチル−5,11−メタノベンゾ シクロデセン−13−グアニジンの製造 化合物#9(0.35g)をトルエンとの共沸蒸留に より乾燥し、そして乾燥ピリジン(5ml」)中に溶解した。1H−ピラゾール −1−カルボキサミジン塩酸塩(1.29g)およびジイソプロピルエチルアミ ン(1.74ml)を添加した。結合された混合物を窒素雰囲気下で4日間80 ℃に熱した。溶媒を蒸発除去し、そして残渣をシリカゲルカラムで塩化メチレン およびメタノールの混合物を使用して精製した。生成物(0.41g)を塩化水 素で飽和されたメタノール(5ml)中に溶解し、そして溶媒を蒸発除去した。 残渣をHPLCにより精製し、最終生成物0.045gを生じた。実施例15 化合物#12 トランス−5,6,7,8,9,11,12−ヘプ タヒドロ−10−スルホノ−3−ヒドロキシ−5−メチル−5,11−メタノベ ンゾシクロデセン−13−アミンの製造 化合物9(0.1g)をトルエンの共沸蒸留により乾燥し、乾燥塩化メチレン (20ml)中に溶解し、そし てAr雰囲気下で氷浴中で冷却した。トリフルオロ酢酸無水物(0.54ml) およびピリジン(0.5ml)を添加した。室温で一晩攪拌した後、反応混合物 を炭酸水素ナトリウムの水溶液で加水分解し、塩化メチレンで抽出し、ブライン で洗浄し、MgSO4上で乾燥し、そして蒸発させた。残渣をシリカゲルカラム でヘキサンおよび塩化メチレンの混合物を使用して精製し、トランス−5,6, 7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−10−チア−3−ヒドロキシ−5−メ チル−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−トリフルオロアセトアミド 0.068gを生じた。 トランス−5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−10−チア−3 −ヒドロキシ−5−メチル−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−トリ フルオロアセトアミドをエタノール(EtOH)(2ml)および水(1ml) の混合物中に溶解し、そしてその後氷浴中で冷却した。モノペルオキシフタル酸 、マグネシウム塩六水和物(0.21g)を添加した。1時間後、炭酸水素ナト リウム飽和水溶液(5ml)を添加した。結合された混合物を室温で一晩攪拌し 、そして蒸発除去し、そして残渣を塩化メチレンで抽出した。その後の溶液をブ ラインで洗浄し、そして蒸発させ、トランス−5,6,7,8,9,11,12 −ヘプタヒドロ−10−スルホノ−3−ヒドロキシ−5−メチル−5,11−メ タノベンゾシクロデセン−13−トリフルオロア セトアミド0.123gを生じた。 トランス−5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−10−スルホノ −3−ヒドロキシ−5−メチル−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13− トリフルオロアセトアミド(0.123g)をトルエンとの共沸蒸留により乾燥 し、そして無水ヒドラジン(2ml)を添加した。混合物を室温で2日間攪拌し 、その後真空下で蒸発乾燥した。生成混合物をメタノール(2ml)中に溶解し 、そして室温で静置させた。結晶性物質(0.037g)をろ過し、そしてメタ ノール中の塩化水素の飽和溶液(2ml)に溶解し、そしてその後蒸発させた。 残渣を凍結乾燥し、表題化合物0.031gを得た。実施例16 本発明の化合物の神経保護活性の時間過程 比較の目的のために、本発明の化合物および参照標準をマウスに投与し、そし て神経保護活性の時間過程をNMDAによる試行に続いて決定した。化合物はN MDA(1nmol/マウス、I.C.V.)の注射の前に異なる時間および濃 度でi.c.v.またはi.p.投与された。死亡率(CD50)表Iおよび応答 曲線。 結果を図1、2および3に表す。図1はマウスにおけるNMDA試行に続くデ キストロールファンの投薬量依存性神経保護活性効果を表す。結果は様々な投薬 量での薬剤の保護効果における時間依存性減少を表す。図1において、デキスト ロールファンを1.0(黒丸)、5. 0(白四角)および10(黒四角)nmol/マウスの濃度でi.c.v.前投 与した。白丸は10μl/マウスの濃度での生理食塩水の前投与を表す。 マウスにおける化合物#13の神経保護活性の時間過程概観図を図2に表す。 図は、NMDAに対する様々な投薬量での化合物#13のi.c.v.前投与の 保護効果における時間依存性減少を表す。マウスにおけるNMDA誘発された痙 攣に対する、化合物#9の神経保護活性の投薬量依存性時間過程概観図を図3に 説明する。グラフは様々な投薬量での化合物#9の保護効果における時間依存性 減少を説明する。図2と3の双方において、それぞれの化合物を25(白丸)、 50(黒丸)および100(黒四角)nmol/マウスで前投与した。 本発明の化合物は、マウスにおけるNMDA誘発された痙攣に対して抗痙攣活 性を表した。化合物#11は、デキストロールファンよりも約3倍大きい効能を 有する、最も大きな活性を表した。実施例17 運動障害A. 移動および転倒行動 マウスを観察ケージに60分習慣期間(habituation period)の間、個別に配 置した。それらを試験化合物でI.C.V.注射し、そして15ないし30分間 観察した。移動および転倒行動を、コエクおよびコルパエルト(Koek and Colpa ert)の方法(J.Pharm.Exp.Therm.252 349-357,1990)に従って評価した。 それぞ れの動物について、移動活動および転倒行動の存在を記録した。特定の行動の発 生における薬剤誘発された変化の統計的有意性を、フレイ等(Fray et al.)の 方法(Psycopharmacol 69 253-259,1980)によって試験した。本質的な神経毒 性を有することが知られている、MK−801は低くとも1.5nmol/マウ スの投薬量で転倒行動を誘発した。B. ロータロッド(Rotarod)による運動調和の評価 様々な拮抗薬によって誘発された運動効果をロータロッドトレッドミル(mode l 7600,UGO Basile,Italy)を使用して評価した。使用された方法はドゥンハ マンドミヤ(Dunhamand Miya)によって記載された方法(J.Am.Pharmac.Asso c.46 208-209,1957)と同様であった。装置は、作業範囲の50cm上に水平 に吊された直径2.5cmの棒からなった。棒を8rpmの速度で回転させた。 円形の妨害するセパレーターを間隔をおいて棒に添って配置したので、5匹の動 物を同時に試験することができた。全ての動物を試験の前に二日間続けて棒に馴 らした。 化合物#13のよって引き起こされた比較による運動障害についての研究の結 果を、ローターロッドによって評価されたデキストロールファンと比較した。運 動効果を示す動物の百分率は、化合物#13で治療された動物についてよりも、 デキストロールファンにより治療された動物についてより高い。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年9月15日 【補正内容】 請求の範囲 1. 哺乳類におけるNMDA受容体活性化を阻害する方法であって、前記哺乳 類に次式(I) [式中、 R1はH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、または炭素原子数6ないし12 のアリール基であって所望により極性基で置換された基を表し、 R2およびR3は独立してH、OH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、−C( NH)−NH2、正帯電した基、または炭素原子数7ないし13のアラルキル基 であって所望によりNH2、OH、炭素原子数1ないし6のアルキル基またはハ ロゲン原子で置換された基を表すか、または R2およびR3は一緒になって所望によりヘテロ原子を組み入れる5ないし6員環 を形成し、 R4はH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、OR6、SR6またはN(R62 を表し、ここでそれぞれのR6は独立してH、炭素原子数1ないし3のアルキル 基を表し、 XはO、S、SO、SO2、N−R5またはC−(R52を表し、ここでそれぞれ のR5は独立してH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、または炭素原子数7 ないし13のアラルキル基であって所望により1個またはそれ以上のヘテロ原子 で中断された基を表し、 nは0ないし2の整数を表し、 mは0ないし3の整数を表し、 但し、XがCH2を表すとき、R1はCH3を表さず、R2およびR3は双方ともH を表さず、R4はOHを表さず、mは3を表さず、またnは0を表さない。]で 表される化合物のNMDA受容体拮抗量を投与することからなる方法。 2. 哺乳類におけるNMDA受容体活性化によって仲介された細胞損傷を治療 または予防する方法であって、前記哺乳類に次式(I) [式中、 R1はH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、または炭素原子数6ないし12 のアリール基であって所望により極性基で置換された基を表し、 R2およびR3は独立してH、OH、炭素原子数1ない し6のアルキル基、−C(NH)−NH2、正帯電した基、または炭素原子数7 ないし13のアラルキル基であって所望によりNH2、OH、炭素原子数1ない し6のアルキル基またはハロゲン原子で置換された基を表すか、または R2およびR3は一緒になって所望によりヘテロ原子を組み入れる5ないし6員環 を形成し、 R4はH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、OR6、SR6またはN(R62 を表し、ここでそれぞれのR6は独立してH、炭素原子数1ないし3のアルキル 基を表し、 XはO、S、SO、SO2、N−R5またはC−(R52を表し、ここでそれぞれ のR5は独立してH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、または炭素原子数7 ないし13のアラルキル基であって所望により1個またはそれ以上のヘテロ原子 で中断された基を表し、 nは0ないし2の整数を表し、 mは0ないし3の整数を表し、 但し、XがCH2を表すとき、R1はCH3を表さず、R2およびR3は双方ともH を表さず、R4はOHを表さず、mは3を表さず、またnは0を表さない。]で 表される化合物の薬学的有効量を投与することからなる方法。 3. 哺乳類においてNMDA受容体活性化によって仲介された哺乳類における ニューロン細胞損傷を治療また は予防する方法であって、前記哺乳類に次式(I) [式中、 R1はH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、または炭素原子数6ないし12 のアリール基であって所望により極性基で置換された基を表し、 R2およびR3は独立してH、OH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、−C( NH)−NH2、正帯電した基、または炭素原子数7ないし13のアラルキル基 であって所望によりNH2、OH、炭素原子数1ないし6のアルキル基またはハ ロゲン原子で置換された基を表すか、または R2およびR3は一緒になって所望によりヘテロ原子を組み入れる5ないし6員環 を形成し、 R4はH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、OR6、SR6またはN(R62 を表し、ここでそれぞれのR6は独立してH、炭素原子数1ないし3のアルキル 基を表し、 XはO、S、SO、SO2、N−R5またはC(R52を表し、ここでそれぞれの R5は独立してH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、または炭素原 子数7ないし13のアラルキル基であって所望により1個またはそれ以上のヘテ ロ原子で中断された基を表し、 nは0ないし2の整数を表し、 mは0ないし3の整数を表し、 但し、XがCH2を表すとき、R1はCH3を表さず、R2およびR3は双方ともH を表さず、R4はOHを表さず、mは3を表さず、またnは0を表さない。]で 表される化合物の薬学的有効量を投与することからなる方法。 4. 哺乳類における神経変性疾患を治療または予防する方法であって、前記哺 乳類に次式(I) [式中、 R1はH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、または炭素原子数6ないし12 のアリール基であって所望により極性基で置換された基を表し、 R2およびR3は独立してH、OH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、−C( NH)−NH2、正帯電した基、または炭素原子数7ないし13のアラルキル基 であって所望によりNH2、OH、炭素原子数1ないし6のアルキル基またはハ ロゲン原子で置換された基を表す か、または R2およびR3は一緒になって所望によりヘテロ原子を組み入れる5ないし6員環 を形成し、 R4はH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、OR6、SR6またはN(R62 を表し、ここでそれぞれのR6は独立してH、炭素原子数1ないし3のアルキル 基を表し、 XはO、S、SO、SO2、N−R5またはC−(R52を表し、ここでそれぞれ のR5は独立してH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、または炭素原子数7 ないし13のアラルキル基であって所望により1個またはそれ以上のヘテロ原子 で中断された基を表し、 nは0ないし2の整数を表し、 mは0ないし3の整数を表し、 但し、XがCH2を表すとき、R1はCH3を表さず、R2およびR3は双方ともH を表さず、R4はOHを表さず、mは3を表さず、またnは0を表さない。]で 表される化合物の薬学的有効量を投与することからなる方法。 5. 前記神経変性疾患はアルツハイマー病、ハンチントン病、パーキンソン病 または筋萎縮側索硬化症であるところの、請求項4に記載の方法。 6. 哺乳類における発作または癲癇痙攣を治療または予防する方法であって、 前記哺乳類に次式(I) [式中、 R1はH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、または炭素原子数6ないし12 のアリール基であって所望により極性基で置換された基を表し、 R2およびR3は独立してH、OH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、−C( NH)−NH2、正帯電した基、または炭素原子数7ないし13のアラルキル基 であって所望によりNH2、OH、炭素原子数1ないし6のアルキル基またはハ ロゲン原子で置換された基を表すか、または R2およびR3は一緒になって所望によりヘテロ原子を組み入れる5ないし6員環 を形成し、 R4はH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、OR6、SR6またはN(R62 を表し、ここでそれぞれのR6は独立してH、炭素原子数1ないし3のアルキル 基を表し、 XはO、S、SO、SO2、N−R5またはC−(R52を表し、ここでそれぞれ のR5は独立してH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、または炭素原子数7 ないし13のアラルキル基であって所望により1 個またはそれ以上のヘテロ原子で中断された基を表し、 nは0ないし2の整数を表し、 mは0ないし3の整数を表し、 但し、XがCH2を表すとき、R1はCH3を表さず、R2およびR3は双方ともH を表さず、R4はOHを表さず、mは3を表さず、またnは0を表さない。]で 表される化合物の薬学的有効量を投与することからなる方法。 7. 哺乳類における痙攣を治療または予防する方法であって、前記哺乳類に次 式(I) [式中、 R1はH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、または炭素原子数6ないし12 のアリール基であって所望により極性基で置換された基を表し、 R2およびR3は独立してH、OH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、−C( NH)−NH2、正帯電した基、または炭素原子数7ないし13のアラルキル基 であって所望によりNH2、OH、炭素原子数1ないし6のアルキル基またはハ ロゲン原子で置換された基を表すか、または R2およびR3は一緒になって所望によりヘテロ原子を組み入れる5ないし6員環 を形成し、 R4はH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、OR6、SR6またはN(R62 を表し、ここでそれぞれのR6は独立してH、炭素原子数1ないし3のアルキル 基を表し、 XはO、S、SO、SO2、N−R5またはC−(R52を表し、ここでそれぞれ のR5は独立してH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、または炭素原子数7 ないし13のアラルキル基であって所望により1個またはそれ以上のヘテロ原子 で中断された基を表し、 nは0ないし2の整数を表し、 mは0ないし3の整数を表し、 但し、XがCH2を表すとき、R1はCH3を表さず、R2およびR3は双方ともH を表さず、R4はOHを表さず、mは3を表さず、またnは0を表さない。]で 表される化合物の薬学的有効量を投与することからなる方法。 8. 哺乳類におけるNMDA受容体活性化を阻害するための式(I)で表され る化合物のNMDA受容体拮抗量の使用であって、式(I)で表される化合物は 次式 [式中、 R1はH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、または炭素原子数6ないし12 のアリール基であって所望により極性基で置換された基を表し、 R2およびR3は独立してH、OH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、−C( NH)−NH2、正帯電した基、または炭素原子数7ないし13のアラルキル基 であって所望によりNH2、OH、炭素原子数1ないし6のアルキル基またはハ ロゲン原子で置換された基を表すか、または R2およびR3は一緒になって所望によりヘテロ原子を組み入れる5ないし6員環 を形成し、 R4はH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、OR6、SR6またはN(R62 を表し、ここでそれぞれのR6は独立してH、炭素原子数1ないし3のアルキル 基を表し、 XはO、S、SO、SO2、N−R5またはC−(R52を表し、ここでそれぞれ のR5は独立してH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、または炭素原子数7 ないし13のアラルキル基であって所望により1 個またはそれ以上のヘテロ原子で中断された基を表し、 nは0ないし2の整数を表し、 mは0ないし3の整数を表し、 但し、XがCH2を表すとき、R1はCH3を表さず、R2およびR3は双方ともH を表さず、R4はOHを表さず、mは3を表さず、またnは0を表さない。]で 表される構造を有するところの使用。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07D 313/00 C07D 313/00 337/16 337/16 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I L,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK, MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR ,TT,UA,UG,US,UZ,VN (72)発明者 ディクシット,ディリップ,エム カナダ国 ケベック エイチ8ワイ 2エ ス5 ロキシボロ ジーン ブリリラント 72

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 次式(I) [式中、 R1はH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、または炭素原子数6ないし12 のアリール基であって所望により極性基で置換された基を表し、 R2およびR3は独立してH、OH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、−C( NH)−NH2、正帯電した基、または炭素原子数7ないし13のアラルキル基 であって所望によりNH2、OH、炭素原子数1ないし6のアルキル基またはハ ロゲン原子で置換された基を表すか、または R2およびR3は一緒になって所望によりヘテロ原子を組み入れる5ないし6員環 を形成し、 R4はH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、OR6、SR6またはN(R62 を表し、ここでそれぞれのR6は独立してH、炭素原子数1ないし3のアルキル 基を表し、 XはO、S、SO、SO2、N−R5またはC (R52を表し、ここでそれぞれのR5は独立してH、炭素原子数1ないし6の アルキル基、または炭素原子数7ないし13のアラルキル基であって所望により 1個またはそれ以上のヘテロ原子で中断された基を表し、 nは0ないし2の整数を表し、 mは0ないし3の整数を表し、 但し、XがCH2を表すとき、R1はCH3を表さず、R2およびR3は双方ともH を表さず、R4はOHを表さず、mは3を表さず、またnは0を表さない。]で 表される化合物。 2. 式中XはSおよびSO2より選択され、mは3を表し、またnは0を表す ところの、請求項1に記載の化合物。 3. 式中XはSを表すところの、請求項2に記載の化合物。 4. 式中R2はHを表し、またR3はH、OHおよび−C(NH)−NH2より 選択されるところの、請求項3に記載の化合物。 5. 式中R1はメチル基を表すところの、請求項3に記載の化合物。 6. 式中R4はOHおよびメトキシ基より選択されるところの、請求項3に記 載の化合物。 7. #8a 5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−メトキシ −5−メチル−10−チア−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−ヒド ロキ シルアミン、#8b 5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−メ トキシ−5−メチル−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−アミン、# 9 5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−ヒドロキシ−5−メ チル−10−チア−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−アミン(スル ファゾシン)、 #9a (−)−トランス−5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ− 10−チア−3−ヒドロキシ−5−メチル−5,11−メタノベンゾシクロデセ ン−13−アミン、#9b (+)−トランス−5,6,7,8,9,11,1 2−ヘプタヒドロ−10−チア−3−ヒドロキシ−5−メチル−5,11−メタ ノベンゾシクロデセン−13−アミン、 #10 5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−ヒドロキシ−5 −メチル−10−チア−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−ヒドロキ シルアミン、 #11 トランス−5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−10−チ ア−3−ヒドロキシ−5−メチル−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13 −グアニジン、および #12 トランス−5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−10−ス ルホノ−3−ヒドロキシ−5−メチル−5,11−メタノベンゾシクロデセン− 13− アミンより選択される、請求項1に記載の化合物。 8. #10 5,6,7,8,9,11,12−ヘプタヒドロ−3−ヒドロキ シ−5−メチル−10−チア−5,11−メタノベンゾシクロデセン−13−ヒ ドロキシルアミンである、請求項1に記載の化合物。 9. 哺乳類におけるNMDA受容体活性化を阻害する方法であって、前記哺乳 類に請求項1に記載の化合物のNMDA受容体拮抗量を投与することからなる方 法。 10. 哺乳類におけるNMDA受容体活性化によって仲介された細胞損傷を治 療または予防する方法であって、前記哺乳類に請求項1に記載の化合物の薬学的 有効量を投与することからなる方法。 11. 哺乳類におけるNMDA受容体活性化によって仲介されたニューロン細 胞損傷を治療または予防する方法であって、前記哺乳類に請求項1に記載の化合 物の薬学的有効量を投与することからなる方法。 12. 哺乳類における神経変性疾患を治療または予防する方法であって、前記 哺乳類に請求項1に記載の化合物の薬学的有効量を投与することからなる方法。 13. 前記神経変性疾患はアルツハイマー病、ハンチントン病、パーキンソン 病または筋萎縮側索硬化症であるところの、請求項12に記載の方法。 14. 哺乳類における発作または癲癇痙攣を治療または予防する方法であって 、前記哺乳類に請求項1に記載の化合物の薬学的有効量を投与することからなる 方法。 15. 哺乳類における痙攣を治療または予防する方法であって、前記哺乳類に 請求項1に記載の化合物の薬学的有効量を投与することからなる方法。
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