JPH11509416A - メラトニン・レセプタを暗号化する核酸配列及びそれらの適用 - Google Patents

メラトニン・レセプタを暗号化する核酸配列及びそれらの適用

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JPH11509416A JP9506377A JP50637797A JPH11509416A JP H11509416 A JPH11509416 A JP H11509416A JP 9506377 A JP9506377 A JP 9506377A JP 50637797 A JP50637797 A JP 50637797A JP H11509416 A JPH11509416 A JP H11509416A
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Abstract

(57)【要約】 Mel1cタイプとも称されるMEL1−Aタイプのアフリカツメガエルのメラトニン・レセプタを暗号化する核酸配列、これらの配列に含まれるオリゴヌクレオチド、それらをプローブとして、MEL1−Aタイプの機能的メラトニン・レセプタ活動を有するタンパク質及び/又はこれらタンパク質の断片を発現するために使用する方法、この発現に用いられ得るベクター、これらのベクターを含む宿主細胞、及びメラトニン・レセプタを研究するためのモデル。メラトニン・レセプタ活動を有するタンパク質に対するアゴニスト又はアンタゴニスト活動を持つ物質をスクリーニングするための方法、及びメラトニン・レセプタ活動を有するそれらのタンパク質に対する種々の物質の親和性を検出するためのキット。上記したMEL1−Aタイプの機能的メラトニン・レセプタを暗号化する核酸配列は、次の配列:SEQ ID No.1、SEQ ID No.3、SEQ ID No.5又はSEQ ID No.7から選ばれる。

Description

【発明の詳細な説明】 メラトニン・レセプタを暗号化する核酸配列及びそれらの適用 本発明は、MEL1−Aタイプのアフリカツメガエル(xenopus)のメラトニン ・レセプタ(受容体)(以下、Mel1Cとも称す)を暗号化乃至は記号化する( encoding)核酸配列、該核酸配列に含まれるオリゴヌクレオチド、それらのプロ ーブとしての使用方法、MEL1−Aタイプの機能的メラトニン・レセプタ活動 を有するタンパク質及び/又はこれらのタンパク質断片を発現するための使用方 法、該発現に使用されるベクター、該ベクターを含む宿主細胞、及びメラトニン ・レセプタを研究するためのモデルに関する。 本発明は、更に、メラトニン・レセプタ活動を有するタンパク質に対する、ア ゴニスト的(agonistic)又はアンタゴニスト的(antagonistic)活動を有する物 質をスクリーニングする方法、及びメラトニン・レセプタ活動を有する前記タン パク質に対する種々の物質の親和性の度合を検出するためのキットに関するもの である。 アフリカツメガエル(Xenopus laevis)のメラトニン・レセプタについての記 載が有り(T.エビサワ他、Proc.Natl.Acad.Sci.USA、1994、91、6133-613 7)、それは420個のアミノ酸のタンパク質である。 しかしながら、このタンパク質を暗号化する配列を、対応する核酸配列の3′ 部分に位置するプライマーを使用して増幅することは不可能であった。 この理由により、本出願人の目的は、MEL1−Aタイプのメラトニン・レセ プタを暗号化することが可能で、且つ、それら全体が容易に増幅可能な核酸配列 を求めることにあった。 本発明は、MEL1−Aタイプであり、また、エビサワ他のものに記載された レセプタとは構造が異なっており、更には前記のレセプタとは異なる共役(coup ling)特性及び調節(regulatory)特性を示す機能的メラトニン・レセプタを暗 号化する核酸配列に関する。前記核酸配列は、本願に含まれる配列リストに示さ れる如く、配列:SEQ ID No.1、SEQ ID No.3、SEQ ID No.7の中から選択されるものである。 本発明に従うこれらの核酸配列は、3′非暗号化(non-coding)配列を有して おり、この非暗号化配列には、短配列と長配列(長配列:SEQ ID No.1 及びSEQ ID No.5;短配列:SEQ ID No.3及びSEQ ID No.7)がある。3′非暗号化配列は、RNA調節、即ち、RNA半減期におい て、重要な役割を果たすものであり、先行技術の配列に対して修飾されたもので ある。 特に、SEQ ID No.1及びSEQ ID No.3配列は、先行技術に記 載された配列よりもアミノ酸の数が65個少なく、C末端位置の2つのアミノ酸 も異なっているタンパク質を暗号化するものである。このタンパク質は、MEL 1−Aa又はMel1C(α)と称されるメラトニン・レセプタに相当する。 SEQ ID No.5、及びSEQ ID No.7配列は、先行技術に記載さ れた配列よりもアミノ酸の数が65個少なく、加えて、6アミノ酸残基は、先行 技術の配列のものと異なるタンパク質を暗号化するものである。このタンパク質 は、MEL1−Ab又はMel1C(β)と称されるメラトニン受容体に相当する。 MEL1−Aa又はMel1C(α)レセプタを暗号化する配列、及びMEL1− Ab又はMel1C(β)レセプタを暗号化する配列の両者は、3′非暗号化配列を 保持する際に、RNA調節における修飾をもたらし得る(アゴニスト的リガンド による調節;RNA寿命の長さ)。 予期せぬことに、アデニル酸シクラーゼを阻害するレセプタは、MEL1−A a又はMel1C(α)のみであり、MEL1−Ab又はMel1C(β)は、アデニル 酸シクラーゼを阻害する特性を欠く。 また、これらのタンパク質に関連した他の生物学的な信号が有る。特に、これ らの2つの対立遺伝子イソフォルム(allelic isoform)は、細胞内のcGMPを 転形(dose-dependent modulation:用量依存転形)することが可能であり、また 、特に、ホスホジエステラーゼの阻害剤により引き起こされるcGMPの蓄積を 阻害する。 本発明は、更に、所定のメラトニン・レセプタに対応するペプチドを機能的に 発現するため、又は前記レセプタを暗号化する配列を検出するために用いられる 前記配列の断片(fragment)に関するものである。 該断片の中でも、本発明は、特に: − 配列:SEQ ID No.1又はSEQ ID No.5のヌクレオチド1 057−1286に対応する、230個のヌクレオチド塩基対のセグメントより 成る配列; − 配列:SEQ ID No.3又はSEQ ID No.7のヌクレオチド1 057−1125に対応する、69個のヌクレオチド塩基対のセグメントより成 る配列を含む。 本発明は、また、前記ヌクレオチド配列との交雑育種(hybridize)を特徴とす るヌクレオチド・プローブに関するものである。 特に適切なハイブリッド形成の条件は、次の通りである。即ち、ハイブリッド 形成は、4×SSC、40%ホルムアミド、0.2%SDS、及び5×デンハル ト(Denhardt)緩衝剤から成る42℃の緩衝液において、実行される。 かくの如きプローブは、特に、MEL1−A(MEL1−Aa又はMEL1− Ab)タイプの機能的なメラトニン・レセプタの種々の変位体を特徴づけ得る利 点を持つ。 本発明は、又、前記せるように、ヌクレオチド配列により暗号化されること、 及び機能的なMEL1タイプのメラトニン・レセプタ活動を有することを特徴と するタンパク質及び/又はタンパク質断片に関する。 本発明によれば、前記タンパク質は、本願に含まれる配列リストに示される如 く、配列:SEQ ID No.2(配列:SEQ ID No.4はSEQ ID No.2と同一)又は配列:SEQ ID No.6(配列:SEQ ID No. 8はSEQ ID No.6と同一)の中から選択される。 配列:SEQ ID No.2及びNo.4は、MEL1−Aa又はMel1C(α) と称されるメラトニン・レセプタに対応し、配列:SEQ ID No.6及びN o.8は、MEL1−Ab又はMel1C(β)と称されるメラトニン・レ セプタに対応している。 先行技術のタンパク質とは構造を異にするこれら二つのタンパク質は、予期せ ぬことに、とりわけGタンパク質への共役(signallig:シグナル化)に関して、 以前に記載されたものとは異なる反応及び生物学的信号を示す。 本発明は、更に、本発明に従うヌクレオチド配列を含むことを特徴とする組換 え体クローニング(recombinant cloning)及び/又は発現ベクター(expression vector)に関する。 本発明の意味において、組換え体ベクターは、プラスミド、コスミド又はファ ージの何れかを意味するものと理解される。 前記ベクターの一つの有利な具体例に従えば、該ベクターは、前記ヌクレオチ ド配列が挿入された組換え体ベクターより成る。該組換え体ベクターは、本発明 に従う機能的なMEL1−Aタイプのメラトニン・レセプタ活動を有するタンパ ク質を発現するためのベクターである。 この具体例の有利な一態様によれば、該組換え体ベクターは、RSVプロモー ター及び配列:SEQ ID No.1を含むpcDNA3(Invitrogen:インビ トロゲン)プラスミドより成るものである。 このタイプのプラスミドは、X−MEL1aと名付けられて、パスツール研究 所(INSTITUT PASTEUR)により運営される微生物培養寄託所(Collection Natio nale de Culture de Microorganismes)に、寄託番号I−1583として、19 95年6月7日に寄託された。 この具体例の別の有利な態様によれば、前記ベクターは、RSVプロモーター 及び配列:SEQ ID No.5を含むpcDNA3(インビトロゲン)プラス ミドより成る。 このタイプのプラスミドは、X−MEL1bと名付けられて、パスツール研究 所により運営される微生物培養寄託所に、寄託番号I−1584として、199 5年6月7日に寄託された。 本発明は、更に、遺伝的形質転換により得られ、且つ本発明に従う発現ベクタ ーにより形質転換されることを特徴とする適切な宿主細胞に関する。 かかる宿主細胞は、MEL1−Aタイプの機能的なメラトニン・レセプタ活動 (functional melatonin receptor activity)を有するタンパク質を発現するこ とが可能である。 一つの有利な具体例によれば、該宿主細胞は、特に、L細胞系(L cell line )の細胞より成るものである。 本発明は、また、本発明に従うタンパク質を発現するための方法に関する。そ の方法は、MEL1−Aタイプの機能的メラトニン・レセプタ活動を有するタン パク質を暗号化する、本発明に従うヌクレオチド配列を含むベクターにより形質 転換する宿主細胞が、前記レセプタのメンブレン間配列(transmembrane sequen ce)が形質転換された宿主細胞のメンブレンの表面に露出するように、前記発現 タンパク質を産生してメンブレンの方へ運搬するように、培養されることを特徴 とするものである。 本発明は、更に、MEL1−Aタイプのメラトニン・レセプタを研究するため のモデルに関する。そのモデルは、本発明に従う宿主細胞、即ち、メンブレンの 表面においてMEL1−Aタイプの機能的メラトニン・レセプタを発現する宿主 細胞から成ることを特徴とするものである。 かかるモデルは、特に、MEL1−Aタイプのレセプタ(アゴニスト及びアン タゴニスト)の特定のリガンドの同定を可能とすることによって、そしてそれ故 に生物時計の調整に有効な薬剤の開発を可能することにより、メラトニン・レセ プタの薬理学的見地からの研究を可能とし、特に心臓血管球(脂肪分解)及び癌 腫学(細胞の相への引き入れ)において、特に有利な用途を有する。 本発明は、更に、本発明に従うタンパク質に対する物質のリガンドとしての能 力を検出する方法に関する。その方法は: − 少なくとも一つの特定のサイト(site)と前記物質との間の結合の形成を 許容する条件下において、本発明に従う発現ベクターにより予め形質転換され且 つ該タンパク質(メラトニン・レセプタ)を発現する宿主細胞に、該物質を接触 せしめる工程と、 − リガンド/タンパク質タイプの複合体の形成を検出する工程と、 を含むことを特徴とする。 本発明は、加えて、本発明に従うタンパク質と一つ又は二つ以上の所定のリガ ンドとの間の親和性を研究する方法に関する。その方法は: − 本発明に従うベクターにより、所定の宿主細胞を形質転換する工程と、 − ヌクレオチド配列により暗号化される、MEL1−Aタイプのメラトニン ・レセプタが、機能的メラトニン・レセプタのメンブレン間配列が形質転換され た宿主細胞の表面に露出するように、発現されて、前記宿主細胞のメンブレンに 運搬され得る条件下で、前記宿主細胞を培養する工程と、 − 前記宿主細胞を所定のリガンドに接触せしめる工程と、 − 形質転換された前記宿主細胞と前記所定のリガンドとの間の親和性反応を 検出する工程と、 を含むことを特徴とする。 本発明は、更にまた、本発明に従うタンパク質に対するリガンドの親和性を検 出するキットに関する。このキットは: − 本発明に従う発現ベクターにより形質転換される宿主細胞の培養体と、 − 必要ならば、本発明に従うヌクレオチド配列により暗号化され且つプロモ ーターが誘導され得るベクターに含まれるタンパク質(MEL1−Aタイプのメ ラトニン・レセプタ)の発現を誘導するための、適切な物理的又は化学的手段と 、 − 前記タンパク質に対して所定の親和性を有する一つの又はそれ以上のコン トロール・リガンド(control ligand)と、 − 発現されたタンパク質の生物学的活動を特徴づけるための物理的又は化学 的手段と、 を含むことを特徴とする。 本発明に従うMEL1−Aタイプのメラトニン・レセプタは、予期せぬことに 、まさに機能的なレセプタであり、また、前記使用方法の全てを実施可能とする ものである。 以上説明した態様に加え、本発明は、更に、本発明に係わる方法の代表的な実 施例の、下記の添付図面を参照した説明から明らかとなる他の態様をも含むもの である。 図1は、アフリカツメガエル(Xenopus laevis)からのメラトニン・レセプタ のcDNAをクローン化する仕組みを示す図である。 図2は、使用される種々のクローニング断片を示す図である。なお、メラトニ ン・レセプタを暗号化するものであり、アフリカツメガエルの皮膚メラニン細胞 を使用して前もって同定されたcDNA配列の特定のセンス(S)(→)プライ マー及びアンチセンス(AS)(←)プライマーの位置、及びこの配列 図3は、メラトニン・レセプタのcDNA断片をクローニング及び配列決定す る工程を示している。 図4は、Mel1C(α)メラトニン・レセプタとMel1C(β)メラトニン・レセ プタをそれぞれ暗号化する配列の比較を表すものである。Mel1C(α)メラトニ ン・レセプタは(○)にて、またMel1C(β)メラトニン・レセプタを特徴付け る置換体は(●)にて、それぞれ、図4Aに図示されている。また、長い及び短 い非翻訳(non-translated)3′領域のDNA配列は図4Bに示されている。M el1C(α)レセプタは、短い非翻訳3′領域(3:1、短:長)に優先的に関連 している一方、Mel1C(β)レセプタは、長い非翻訳3′領域(1:3)に優先 的に関連している。更に、図4Bには、EcoRIクローニング・サイトが下線 にて示されている。 図5は、MEL1−A(a又はb)タイプの機能的なメラトニン・レセプタを 暗号化するcDNA配列の暗号部位を、エビサワ他(前出参考文献)の配列と比 較して示している。 図6は、種々のタイプのアフリカツメガエルにおけるMel1C(α)/Mel1C ( β)レセプタを暗号化するDNAsの特徴を示している。このテストに使用され たPCR増幅は、図2の断片3を供給する。得られるPCR増幅産物 を消化するために用いられる制限酵素は、AflII(Mel1C(α)配列及びMe l1C(β)配列の各々における1サイト)、Bsp120I(Mel1C(α)配列に おける1サイト及びMel1C(β)配列における無サイト)及びPmlI(Mel1C( β)配列における1サイト及びMel1C(α)配列における無サイト)である。 制限分析は、以下のゲノムDNAsから由来するPCR産物について実施される :1.X.トロピカリス(tropicalis); 2.X.ルーウェンゾリエンシス(ru wenzoriensis); 3.ホモ接合(ff)X.リービス(laevis)固体; 4.クロ ーン化Mel1C(α)cDNA; 5.クローン化Mel1C(β)cDNA; 6.皮膚 mRNAのプールより増幅されたX.リービス(laevis)cDNA; 7.ヘテロ 接合(ff)X.リービス(laevis)固体; ND.消化されていないPCR産物 。 図7は、本発明に従うレセプタ(Mel1C(α)又はMel1C(β))を発現する 安定L細胞の存在下における、2−(125I)−ヨードメラトニン/メラトニン ・レセプタ結合の薬理学的特異性を示している。図7Aは、2−(125I)ヨー ドメラトニン結合の飽和等温線を示す。非特定結合は、10μMのメラトニンの 存在下において測定される。この図7Aは、また、データのスキャッチャードプ ロット(Scatchard plot)を挿入図として含む。図7Bは、I−メラトニン(△ )、メラトニン(□)、N−アセチル−5−ヒドロキシトリプタミン(NAS) (○)、S22153(▲)及びS20098(■)の存在下において、Mel1C( α)レセプタ又はMel1C(β)レセプタを発現するL細胞のメンブレンにおい て実施される、レセプタに対する2−(125I)ヨードメラトニン(400pM )の競合的結合の研究を表している。 図8は、Mel1C(α)及びMel1C(β)レセプタによる、cAMPのフォルス コリン(forsKolin)により刺激された蓄積の転形(modulation)を示している。 Mel1C(α)レセプタ(●)又はMel1C(β)レセプタを暗号化するcDNAに より形質転換されるL細胞の安定クローンは、各メラトニン濃度(横座標に示さ れる)の存在下においてフォルスコリン(FK)(10μM)により刺激される 。また、縦座標には、cAMPの細胞内におけるレベル が、%にて示されている。100%値(□)は、10μMのフォルスコリンの存 在下におけるcAMPの平均値に相当する。(■)は、メラトニン(10μM) のみの存在下(*P<0.05)において得られるcAMP値を示す。 図9は、過渡的な形質転換分析におけるメラトニン・レセプタによる、cAM Pのイソプロテレノール(isoproterenol)により刺激された蓄積の転形を示して いる。Mel1C(α)レセプタ又はMel1C(β)レセプタは、L細胞においてβ2 アドレナリン作動性レセプタ(β2−RA)により等量に発現され、且つ、メラ トニン(Mel、10μM)の存在下又は不在下においてイソプロテレノール( ISO、10μM)により刺激される。cAMPレベルが測定される。NTは、 形質転換されないことを表す。125ICYP及び2−125−I−ヨードメラトニン の形質転換された細胞における特定の結合サイトの数〔(特定のICYP結合サ イト/特定のヨードメラトニン結合サイト)として表され、タンパク質のfmo l/mgで示されている〕は、以下の通りである:NT(24/0);Mel1C ( α)(5/77);Mel1C(β)(13/148);β2−RA(622/0) ;β2−RA/Mel1C(α)(386/54)、β2−RA/Mel1C(β)(4 16/151)(*P<0.05)。 図10は、メラトニン・レセプタによる、cGMP蓄積の転形を示している。 図10Aにおいては、Mel1C(α)レセプタ(□、○)又はMel1C(β)レセプ タ(■、●)を暗号化するcDNAにより過渡的に形質転換されたL細胞が、横 座標にて示される各メラトニン濃度において、1mM IMBXの存在下(○、 ●)又は不在下(□、■)にて培養される。図10Bにおいては、Mel1C(α) レセプタ又はMel1C(β)レセプタを暗号化するcDNAにより過渡的に形質転 換されたL細胞が、緩衝剤にて又は百日咳毒素(PTX、100ng/ml)に より18時間、前培養され、その後、1mMのIBMXの存在下及び10μMの メラトニンの存在下若しくは不在下にて培養される。細胞内のcGMPレベル( 縦座標に示される)が決定される。 しかし、これらの実施例は、本発明の主題を例示する目的のみのために与え られるものであり、それらに何等限定されるものではないことは、当然理解され るべきである。 実施例1:MEL1−Aタイプのメラトニン・レセプタの四つの機能的配列 の単離及び同定 a)アフリカツメガエルのメラトニン・レセプタの暗号部位の増幅 先ず、アフリカツメガエル(Xenopus laevis)の皮膚からの全RNAが、核酸 1mg当たりRNaseフリーのDNAse I(RQI DNase,Promeg a)0.3Uにより、37℃にて20分間、処理される。200ngのRNA( 反応に先立って65℃で5分間熱せられる)を、37℃にて30分間、Stratage ne“Stratascript RNAse H-” MMLV逆転写酵素の100単位を用いて、培養 することにより、cDNAが合成される。 95℃(5分間)での不活性化の後、cDNAが、アフリカツメガエルのメラ トニン・レセプタに特有なオリゴヌクレオチドの種々の対を用い、更にPwo DNAポリメラーゼ(ベーリンガー・マンハイム)をその緩衝と共に用いて、5 0μl容量の2mMのMgSO4の存在下において、PCRにより増幅される。 cDNAが、94℃にて2分間、変性され、その後40倍に増幅される。次いで 、3分間の伸長(elongation)が72℃にて実行される。1サイクルは、94℃ における15秒、オリゴヌクレオチド対の所定温度における30秒、及び72℃ における90秒に対応する(GeneAmp PCR システム 960、Perkin-Elmer Cetus) 。X.リービス(laevis)メラトニン・レセプタ(図2)を暗号化するcDNA の種々の断片を増幅するために使用されるオリゴヌクレオチド対は、次の通りで ある: − 断片1:5′AGAAATGATGGAGGTGAATAGCA3′(S EQ ID No.9)(3S、位置28)及び5′CGGCAATAGACAA ACTGACAACA3′(SEQ ID No.10)(3AS、位置241) (所定ハイブリダイゼーション温度54℃); − 断片2:5′TATTGGTCATTTTGTCTGTC3′(SEQ ID No.11)(5S、位置183)及び5′CCAGGTGCTTCT TTGATTAT3′(SEQ ID No.12)(5AS、位置462)(所 定ハイブリダイゼーション温度50℃); − 断片3:5′CTTCAACATAACAGCCATAGC3′(SEQ ID No.13)(6S、位置391)及び5′TGCTTGATTGTTG TTGGTTAC3′(SEQ ID No.14)(6AS,位置764)(所 定ハイブリダイゼーション温度50℃); b)アフリカツメガエルのメラトニン・レセプタの3′端の増幅 非翻訳3′領域を含む断片4は、AmpliFINDERTM RACE(Clontech)キッ ト及び以下のオリゴヌクレオチド:5′TATGGTGTGCTAAATCAA AACTTCCGCAAGGAGTA3′(SEQ ID No.15)及び5′ TACTGATGTCCTTATTGACTCCAAGACTGTTGTTT3 ′(SEQ ID No.16)(ハイブリダイゼーション温度58℃)を使用す ることにより増幅される。 更には、メラトニン・レセプタの全体を暗号化するcDNAは、以下のプ ライマー:5′AGAAATGATGGAGGTGAATAGCA3′(SEQ ID No.17)(3S)及び5′TTAGAATGAATGGACAGAA 3′(SEQ ID No.18)(12AS)(ハイブリダイゼーション温度5 2℃)を使用することにより増幅され得る。幾つかのプライマーの、メラトニン ・レセプタのcDNAを増幅する能力が、テストされた(図2)。 重複配列(断片1〜3)を含み且つAla 349までの断片を暗号化する領 域に対応するプライマーの三つの異なる対を使用することにより、所望のcDN Aの80%以上が増幅された。 暗号化領域の最後の3′部位及び3′非暗号化領域を増幅する全ての試みは、 失敗に帰した。 メラトニン・レセプタのcDNAのこの残りの部位が、cDNAの3′端のポ リアデニル化サイトをプライマー(原理が図3に記載されている)として用いる 、修飾されたPCR反応により、増幅された。 この方法により、それぞれ、400bp(短断片)及び600bp(長断 片)と推定される二つの増幅断片が得られる。400bpの短断片は、250個 の非暗号化塩基対(短3′)と150個の暗号化塩基対を含む。600bpの長 断片は、450個の非暗号化塩基対(長3′)と150個の暗号化塩基対を含む 。 これらの断片を二つの制限酵素にて消化することにより、予期した制限プロフ ィールが得られる。 増幅産物が、それぞれ別々にベクターにクローン化され、そして酵素的消化に より及びジデオキシ法(4−6クローン/断片)を用いた配列決定により、特徴 付けられる。 断片1は、配列28−241に対応する。先行技術(エビサワ他)に記載の配 列と同じ3つのクローンが配列決定された。 断片2及び断片3を含むクローンの幾つかは、先行技術の配列と同じであり、 その他のものは核酸配列において異なる。 二つの非発現(silent)ヌクレオチド置換体(substitution)(アミノ酸配列 の修飾がない)が、断片2の一つの変位体において見られる。一方、断片3の変 位体には、アミノ酸配列(図4及び5参照)の対応する修飾が得られる26個の 非発現(silent)ヌクレオチド置換体と6個の置換体とが含まれる。 同時に、四つの断片の短い形態及び長い形態は、位置353におけるメチオニ ンまで、メラトニン・レセプタの公知の配列と強い相同性(homology)を呈する 。 短断片4(SEQ ID No.5及びNo.7参照)(断片S)の場合、メチオ ニン353を越えて二つの異なるアミノ酸が検出された。即ち、ロイシン(位置 354)に置換するチロシン、及びグリシン(位置355)に置換するバリンが 、ストップ・コドン(stop codon)に先行して検出され、アフリカツメガエルの メラトニン・レセプタ(図4A)の先行技術の配列と比べて、アミノ酸が65個 失われた。 アフリカツメガエル、ヒト及び羊のレセプタのアミノ酸配列を一致させること により、アフリカツメガエルのメラトニン・レセプタの先行技術配列は、二 つの他の種のレセプタ(レパート他、1994)のものよりかなり長いC−末端 尾を有していることが示される。 先行技術の配列とは異なり、アフリカツメガエルより得られる本発明に従うメ ラトニン・レセプタは、ヒト及び羊から得られるメラトニン・レセプタと同一の サイズのものである。 長断片4(断片L)(SEQ ID No.1及びNo.3参照)の場合、四つの クローンが配列決定された。それらのクローンの一つは、メチオニン353まで 先行技術の配列に対応するものであるが、他の三つは、メチオニン353までに ついて、短断片に観察されるものと同じ変化を呈する。全てのクローンにおいて 、アミノ酸354と355は、先行技術の配列と比較して修飾されたものとなっ ており、短断片に見られ得るように、ストップ・コドンが、位置356に存在す る。 更に、長断片の3′非暗号化領域は、ポリアデニル化テール(tail)までの短 断片のものと同じである。その領域は、160bpの配列を更に含み、その後に そのポリアデニル化テールが続く(配列表、SEQ ID No.1及びNo.3参 照)。 全配列に見られる配列の相違が、図5に、下線で示されている。 このように、予期せぬことに、RT−PCRで得られるメラトニン・レセプタ の配列決定により、二つの異なる配列(MEL1−Aa及びMEL1−Ab)が 判明する。 また、全メラトニン・レセプタを暗号化するcDNAは、アフリカツメガエル の皮膚のDNAから、PCRにより、プライマー3S及び12ASを用いて、増 幅され得るものである。後者のプライマーは、3′非暗号化領域に位置せしめら れている(図2参照)。 幾つかのクローンの制限分析により、メラトニン・レセプタの二つの異なるm RNAが、分析されたサンプルに確かに存在することが、確認される。 これらの二つのmNRAは、チキンのMel1cレセプタに非常に類似する(7 8%相同性)354個のアミノ酸のタンパク質を暗号化する。 従って、断片S(短断片)もMel1C(α)で表され、断片L(長断片)(多く の置換体を含む)がMel1c(β)で表される。 実施例2:機能的MEL1−Aタイプのメラトニン・レセプタを発現するベ クターの構成 アフリカツメガエル(Xenopus laevis)のメラトニン・レセプタを、RT−P CR法に従ってクローン化した(図1参照)。 アフリカツメガエルの皮膚からRNAを単離し、逆転写酵素を用いて、これを cDNAに転写する。 メラトニン・レセプタのcDNAを、このレセプタに特異なPCRプライマー を用いて、選択的に増幅する。 増幅されたレセプタを、プラスミドpcDNA3(インビトロゲン)の誘導体 である発現ベクターpcDNA3−RSVにクローン化する。この発現ベクター pcDNA3−RSVが、下記の配列決定法により、確認された。 断片を、断片対に共通の制限酵素を用いて、順次予備的に互いに連結(ligati on)することにより、メラトニン・レセプタの全体を、ラウス肉腫ウイルス(Ro us sarcoma virus:RSV)プロモータの制御下において、平滑末端のHind III/Bsp120IサイトでプラスミドpcDNA3/RSV内に挿入する ことが出来た。先ず、暗号化配列の位置455において、断片2及び断片3を、 それらの共通の“HindIII”酵素サイトにて互いに結合する。次いで、こ の後者の断片を、位置202において、共通の“Bsu36I”サイトで断片1 に結合し、更に位置1016において共通の“XbaI”サイトで断片4に結合 する。最初に、順次連結するために必要な二つの酵素により、各断片を切断する 。この精製断片は、断片1、2、3及び4から成り、その5′端と3′端は、そ れぞれ、平滑末端のHindIII及びEcoRIである。次に、その精製断片 をPcDNA3/RSV内に挿入する。 実施例3:幾つかのアフリカツメガエル種におけるMel1c遺伝子座の特徴 高い相同性を有するMel1c(α)(又はMel1−Aa)レセプタ及びMel1c( β)(又はMel1−Ab)レセプタは、同一の遺伝子座における二つの異な る対立遺伝子、又は異なる遺伝子により暗号化される二つのイソフォルムを表し 得る。 この問題を解くために、Mel1c(又はMel1−A)レセプタを暗号化する 断片3を、43体のアフリカツメガエルの個体のゲノムDNAからPCRにより 増幅した。 これらの動物の幾つかは血族動物であるが、その他のものは、南アフリカから 輸入された野性動物である。 所定サイズの増幅DNA断片を、Mel1c(α)又はMel1c(β)cDNAに特 異な、適当な制限酵素で、消化する(図6参照)。 Mel1c(α)レセプタを暗号化する遺伝子のみが、主要な組織適合性複合体及 びその他の遺伝標識に対するホモ接合性を有する一つのX.リービス(laevis) (ff)個体において観察される。 上記の遺伝標識に対するヘテロ接合性を有するものとして知られている第二の X.リービス(laevis)(rf)カエルのPCR分析により、二つの遺伝子(M el1c(α)レセプタを暗号化する遺伝子及びMel1c(β)レセプタを暗号する遺 伝子)の存在が、判明する(図6参照)。 この観察により、メラトニン・レセプタの二つのイソフォルムが同一の遺伝子 座により暗号化されるという仮説が、確認される。残りの41体の動物の分析に より、二つの遺伝子(40個体)の存在、又はMel1c(α)遺伝子(1個体)の みの存在が判明する。それ自身にMel1c(β)レセプタに対する遺伝子を有する 動物は、存在しない。 上記のものと同じ方法で、アフリカツメガエルの他の二つの種を研究した。 倍数体として知られる種であるX.ルーウェンゾリエンシス(ruwenzoriensis )のゲノムDNAの分析により、Mel1c(α)レセプタを暗号化する遺伝子の存 在が判明する。メラトニン・レセプタを暗号化し且つMel1c(α)及びMel1c ( β)とは明らかに異なる二つの遺伝子が、X.トロピカリス(tr opicalis)及びX.ルーウェンゾリエンシス(ruwenzoriensis)の酵素消化パタ ーン(プロフィール)を比較することにより、検出された(図6参照)。 実施例4:機能的MEL1−Aタイプのメラトニン・レセプタの薬理 a)安定的発現 実施例2に従うアフリカツメガエルのメラトニン・レセプタの暗号化領域及び 3′非暗号化領域を含むベクターpcDNA3−RSVを、マウスのL細胞内に 形質転換する。 前日に、3×105個の細胞を、4.5g/lのグルコース、1mMのグルタ ミン酸、1mMのピルビン酸及び10%FCS(DMEM/FCS)を含むDM EM培地において25cm2フラスコに導入する。形質転換の当日、培地を変更 し(6mlのDMEM/FCS/フラスコ)、細胞を37℃で3時間培養する。 同時に、DNA及びCaPO4の共沈物を、次の方法で調製する:30μgのD NAキャリア(PromegaからのpGEM3Z)、アフリカツメガエルのメラトニ ン・レセプタの暗号化領域及び3′非暗号化領域を含む2μgのpcDNA3− RSVベクター及びCaCl2(250mMの最終濃度)を、最終容量が500 μlの溶液Aを得るように、混合する。この溶液Aの450mlを、攪拌下で、 450μlの2xHBS〔1.64gのNaCl、1.19gのヘッペス(Hepes) 及び0.04gのNa2HPO4・12H2Oを100mlのH2Oに加えたもの〕 に滴下添加し、そしてそのpHを7.12に調節する。混合物を、攪拌せずに、 周囲温度で45分間放置する。400μlの共沈物を、L細胞を含むフラスコに 添加する。37℃で4時間培養した後、細胞を6mlのDMEMで一度洗浄し、 それから4mlの15%グリセロールにおいて2分間培養する。次いで、細胞を DMEMで二度洗浄し、5mMの酪酸ナトリウムが添加された6mMのDMEM /FCSにおいて、37℃で、一昼夜放置する。翌日、培地を取り出し、細胞を DMEM/FCSでもう一度洗浄した後、DMEM/FCS中で一昼夜培養する 。第三日目に、DMEM培地中において、96のウエルを有するプレートに、異 なる希釈度(1/2、1/4、 1/8、1/16及び1/32)で細胞を分配する。このDMEM培地は、10 %(v/v)FCS、4.5g/lのグルコース、100U/mlのペニシリン 、100mg/mlのストレプトマイシン、1mMのグルタミン及び400μg /mlのG418〔ゲネチシン(geneticin):ギブコ・ライフ・テクノロジーズ( Gibco Life Technologies)〕が添加されたものである。ゲネチシンに対して抵抗 力のあるクローンが、最終容量が250μl(緩衝液:50mMトリス/HCl 、pH7.4、5mMMgCl2)の125ヨード−メラトニン(200pM)に結 合することによる、メラトニン・レセプタの発現についてテストされる。10m Mのメラトニンの存在下において、特定の結合は見られない。 b)過渡的発現(transient expression) 過渡的発現を得るため、6つのウェルを有するプレート(cAMPテスト用、 0.5・106細胞/ウェル)上に、又は直径10cmの皿(cGMPテスト用 、2・106細胞/皿)中にL細胞を分散し、翌日、DEAEデキストラン(LOPO TA et al.、N.A.R.、1984、12、5707-5717)を用いた方法で形質転換する。 PBSでの洗浄後、無血清DMEM(50mMのヘッペス、200μg/ml のDEAEデキストラン及び1μg/mlのpcDNA3−RSVプラスミドD NAを含む)を添加する。 37℃で8時間、培養の後、1.5分間、培地を無血清DMEM中の10%D MSOと取り替える。細胞をPBSで洗浄し、10%のウシ胎児血清を含むDM EM培地において培養する。形質転換の3日後に分析を実施する。 a.ラジオリガンド(radioligand)結合テスト *方 法 半融合(subconfluent)細胞の単層をPBSで洗浄し、20%トリプシンと2 mMのEDTAで37°Cにて5分間培養し、そして10%(v/v)ウシ胎児 血清が添加されたDMEMにおいて再懸濁せしめる。 450×g及び4℃にて5分間遠心分離の後、細胞ペレットを、PBS、pH 7.4において再懸濁せしめる。 細胞懸濁物を、400pMの2−(125I)−ヨードメラトニン(メラトニン ・レセプタ上での結合分析用)又は200pMの(125I)−CYP(β2アド レナリン作動性レセプタ上での結合テスト用)にて、10μMの冷リガンド(そ れぞれ、メラトニン又はD/L−プロプラノロール)の存在下又は不存在下にお いて、培養する。 結合テストを、次の条件下で行なう: 0.25mlの最終反応容量で、25℃にて60分間。0.3%ポリエチレン イミンを含むPBS緩衝剤に、前もって30分間浸漬された(非特定結合を減少 させるため)グラスファイバー製のワットマン(Whatman)GF/Cフィルタによ る急速濾過により、反応が停められる。 細胞ホモジネートにおけるタンパク質濃度を、バイオラド(BIO-RAD)タンパク 質分析システムを用いたブラッドフォード(Bradford)法(Analytical Biochem. 、1976、72、248-254)により測定する。標準として、ウシ血清アルブミンを使用 する。 *結 果 (125I)−ヨードメラトニン結合サイトを発現する種々のクローンのうち、 総タンパク質のレセプタ/mgの200fmolを発現する一つのMel1c(α) 及び総タンパク質のレセプタ/mgの150fmolを発現する一つのMel1c ( β)が、より詳細に特徴付けられた。 ラジオ標識化2−(125I)−ヨードメラトニンアゴニストの解離定数:Kp は、それぞれ、160±32pM及び143±25pMであり(図7A参照)、 これらの値は、X.リービス(laevis)のメラニン細胞から前もってクローン化 されたものを含む、他の高親和性メラトニン・レセプタの解離定数として決定さ れた値と一致する。競争実験の結果、種々のリガンドに対する親和性が、メラト ニン・レセプタの特徴であることが判明した(図7B及び表I参照)。 Mel1c(α)レセプタとMel1c(β)レセプタとの重要な相違は、結合サイト において見られなかった。 b.サイクリックAMPの細胞内レベルの決定 *方 法 6つのウェルを有するプレート内で成長した細胞を、無血清DMEMで二度洗 浄し、37℃で15分間、予備培養した後、1mMのIBMX(3−イソブチル −1−メチルキサンチン)を含み、10μMのイソプロテレノール(過渡的形質 転換細胞上での分析)又は10μMのフォルスコリン(安定細胞クローン上での 分析)及び次第に増加する量のメラトニンを含む又は含まないDMEM培地にお いて、37℃で15分間培養する。 培養緩衝剤を取り除き、1Mの水酸化ナトリウム溶液中において、37℃で2 0分間、細胞を溶解せしめる。1Mの酢酸でpHを中和した後、細胞溶解物を、 マイクロ遠心分離装置において、17,000×gで5分間、遠心分離する。上 澄み液を、3HサイクリックAMPシステム(アマーシャム:Amersham)を用い て、そのサイクリックAMPの内容について試験する。サイクリックAMP測定 試験は、24のウェルを有するプレート(300μl中0.5×106細胞)に おいて実施することも可能である。次いで、細胞を15分間培 養し、反応を、100μlの20%トリクロロ酢酸を加えることにより停止し、 上澄み液のサイクリックAMPの内容を試験する。 *結 果 高い親和性を呈するメラトニン・レセプタは、アデニル酸シクラーゼ活動の阻 害に参加するものとして、知られている。 Mel1C(α)レセプタを発現するL細胞において、メラトニンは、フォルスコ リンにより刺激されたcAMPの蓄積の阻害を引き起こす(図8)。 この効果のIC50値は、約6.10-10Mであり、これは、親和性の高いメラ トニン・レセプタにおいて、従来より得られた値と一致するものである。 驚くべきことに、Mel1C(β)レセプタを発現する細胞においては、メラトニ ン濃度が0.1mMより高くても、そのような効果の観察は可能ではない。 しかし、cAMPの塩基レベルは、研究対象の細胞系(株)の何れも、IBM Xの存在下であっても、メラトニンに影響されない。 cAMP蓄積のメラトニン・レセプタによる阻害は、Giタンパク質に対して 、それらタンパク質のαサブユニットを介して、共役関係を有する。 − Mel1C(β)レセプタにより得られる信号がGi(α)サブユニットの量的 変化によるものではないことを確認するために、Mel1C(α)レセプタ又はMe l1C(β)レセプタを発現するコントロールL細胞及びクローンを、次の手順に従 って、それらGi(α)サブユニットの内容について比較する。 細胞を、2%のSDS及び40mMのジチオトレイトールを含むリームリー(L aemmli)緩衝剤に溶解せしめ、4℃にて音波処理する。マイクロ遠心分離装置に おいて17,000×gで遠心分離した後、50μlの上澄み液を、12%SD S/ポリアクリルアミドゲル上で、その成分に分離する。免疫ブロット(immuno blot)を、3つのGi(α)サブタイプに対応する84種の抗血清を用いて、SELZE R E.他(Proc.Natl.Acad.Sci.USA、1993、90、1609-1613)に記載されてい るように分析する。 3つのGi(α)サブタイプを認識する特定の抗体を用いるウエスタン・ブロッ ト分析(Western blot analysis)により、重要な量的相違は何等認められな い。 − 形質導入シグナル(シグナル化)の研究 クローンの選択に関連して発生し得る人為構造を除くような方法により、Me l1C cDNAの二つのイソフォルムをL細胞に過渡的に形質転換した後に、形 質導入の研究を行なった。L細胞を、ヒトβ2アドレナリン作動性レセプタcD NA及びMel1C(α)レセプタcDNA又はMel1C(β)レセプタcDNAと共 に形質転換する。これらの異なるレセプタの共発現により、外生DNAを内生化 した細胞の個体群の選択的研究が可能となる。 かかるトランスフェクションの3日後、細胞を、イソプロテレノール、β2− RAアゴニストに応答して起こるサイクリックAMP蓄積のメラトニン依存阻害 について、及びβ−アドレナリン作動性・メラトニン結合サイトの数について、 検査する(図9)。 野性タイプのコントロール細胞においては、何れのレセプタについても、何等 の結合サイトも測定することが出来ない。β2アドレナリン作動性レセプタcD NAのみで形質転換された細胞においては、イソプロテレノールの培養により、 cAMPが5倍に増加する。Mel1C(α)レセプタ及びβ2アドレナリン作動性 レセプタを暗号化する同量のcDNA(1gのプラスミドDNA)と共に形質転 換された細胞においては、イソプロテレノール及びメラトニンとの同時培養によ り、cAMP蓄積が相当に減少(コントロールの65±5%、p<0.05)す る(図9)。 同一の条件下、Mel1C(β)レセプタは、均等数のレセプタ結合サイトが発現 されるにも拘わらず、イソプロテレノールにより引き起こされるcAMP蓄積を 阻害し得ない。 Mel1C(β)レセプタを暗号化するcDNAが、β2アドレナリン作動性レセ プタを暗号化するcDNAに比較して10倍多く存在する場合には、同様な結果 が得られる。 Mel1C(α)レセプタは、cAMPのフォルスコリン刺激蓄積を、IC50値が 約6.10-10Mにおいて、用量依存的(dose-dependent manner)に阻害 する。このIC50値は、先に報告された先述のメラトニン・レセプタのものと一 致する値である。 これらの結果とは異なり、メラトニンのMel1C(β)レセプタとの結合は、フ ォルスコリンにより刺激されたcAMP蓄積がMel1C(α)レセプタを発現する 細胞系(株)及びMel1C(β)レセプタを発現する細胞系(株)におけると同様 であるにも拘わらず、cAMPレベルの転形を何等刺激するものではない。 アデニル酸シクラーゼ機能の阻害は、活性化Giタンパク質と原則的に共役関 係を有する。 ウエスタン・ブロット分析により、同様な量のαGi1-3サブユニットが、二つ の形質転換細胞系(株)と非形質転換コントロールL細胞の両方に存在し、それ により、より少量のGiタンパク質を発現する細胞クローンの選択を排除するこ とが、示される。更に、過渡的形質転換分析においては、cAMP調節の不存在 も観察され、Mel1C(β)レセプタ自身は、この生物学的経路を活性化し得ない ことが、確認される。 Mel1C(α)レセプタとMel1C(β)レセプタとの相違、即ち、本質的には、 細胞内ドメインにおける5つのアミノ酸の置換が、この現象の分子ベースを構成 する。即ち、7つのメンブレン間ドメインを持つレセプタ系に属するレセプタに おいて、これらの細胞内領域は、タンパク質Gとの共役に係わっているものとし て知られている。適当な実験条件下において、メラトニンは、タイプIIアデニル 酸シクラーゼを発現する細胞内におけるcAMP蓄積を刺激することができる。 かかる効果は、Mel1C(α)レセプタ又はMel1C(β)レセプタを発現する安定 なクローンにおいては、又は対応するcDNAにより過渡的に形質転換されたL 細胞においては、観察され得ない。 c.サイクリックGMPの細胞内レベルの決定 *方 法 10cmの直径を持つ皿において成長した、過渡的に形質転換された細胞を、 1mMのIBMX及び次第に増加する量のメラトニンの存在下又は不存在下、 無血清DMEM培地において、37℃で15分間、培養する。次いで、培地を1 mlの65%氷冷エタノールに変更し、そして細胞抽出物を2000×gで4℃ にて15分間遠心分離する。上澄み液を乾燥し、ペレットを250μlの酢酸緩 衝剤に再懸濁する。 サイクリックGMPを、EIAキット(Amersham)を使って分析する。 cGMP内容の転形等の他の手法が、メラトニン・レセプタについて提案され ている(VANECEK J.et al.、Brain Res.、1989、505、157-159)。 Mel1C(α)レセプタ又はMel1C(β)レセプタを発現するL細胞を、メラト ニンで培養し、そして細胞内cGMPに関する効果を分析する。メラトニン(1 0μMまで)は、どの細胞系(株)においても、cGMPの塩基レベルに関して 何等の影響も持たない。 cGMPの細胞内の内容は、cGMPを合成するグアニル酸シクラーゼ、及び cGMPを分解するホスホジエステラーゼ(PDE)の対立する活動に依存する 。 培地への導入時、PDEの阻害因子であるIBMXが、PDEによるcGMP の分解を阻止する。これらの条件下において、cGMPのレベルが3のファクタ だけ増加し、無刺激L細胞内における塩基PDEの活動の存在を示す。 Mel1C(α)レセプタ又はMel1C(β)レセプタを発現するL細胞において、 メラトニンによる培養が、cGMPのPDE刺激蓄積を、用量依存的に阻害する (図10A)。 この効果のIC50値(約10-9M)は、競合分析において得られたメラトニン のKi値に対応し、Mel1C(α)レセプタによるアデニル酸シクラーゼの阻害の ために得られたIC50値に近い。 メラトニンによるコントロール細胞の刺激は、IBMXにより引き起こされる cGMP産生の増加に、何等の影響をも持たない。 Gタンパク質のαGi/oサブユニットの不活性ADP−リボシル化(ribosylat ion)の触媒となる百日咳毒素は、タンパク質Giと結合し且つメラトニン・レセ プタにより刺激されるcGMP蓄積の阻害を阻止する。百日咳毒素によ る細胞の予備培養が、メラトニンのcGMP蓄積への影響を防止し、かかる手法 がまたタンパク質Gi/oに依存することを示唆する。 Mel1C(α)及びMel1C(β)メラトニン・レセプタの二つのcDNAが、長 い形態又は短い形態で見出される。Mel1C(α)レセプタのcDNAが、主とし て短い形態で存在している(3:1、短:長)のに対して、Mel1C(β)レセプ タのcDNAは、長い形態でより多く存在する(1:3)。β2アドレナリン作 動性レセプタやムスカリン(muscarine)レセプタ等の同じ系統の幾つかのレセプ タの3′非翻訳領域は、mRNAの安定性の制御に係わる分子決定基(molecular determinant)を含む。このことから、Mel1C(α)及びMel1C(β)レセプタ を暗号化する短い及び長いmRNAが異なる調節メカニズムに晒されることが、 示唆される。 レセプタのイソフォルムがメラトニンに対して同様な親和性を持つが、異なる 生物学的信号を持つことから、かかる調節メカニズムが、メラトニンによる刺激 に対する細胞の反応性を調節する可能性がある。 メラトニン・レセプタの生物学的手法における第二のメッセンジャーとしての cGMPの役割は、未だ議論の余地のあるところである。アフリカツメガエルの メラノサイト(melanocyte)における色素の集合が、メラトニン及びcAMPに より制御されるが、cGMPによる制御については、矛盾する結果が存在する。 他の細胞システム内のメラトニンに結合した生物学的信号の刺激におけるcGM Pの役割は、未だ詳細な調査が為されていない。メラトニン・レセプタによるc GMPの転形を指示する第二の議論は、新生ラットの下垂体組織の分析に基づく ものであるが、この分析では、メラトニンがcGMの産生に対して阻害作用を持 つものと観察されている。上記分析においては、メラトニンにより活性化された Mel1C(α)及びMel1C(β)レセプタが、約10-9MのIC50値において、c GMPを用量依存的に且つ効果的に阻害する。この阻害が、PDE阻害剤IBM Xが培地に含まれていない場合には、L細胞内における実質的基礎PDE活動の ために見られないことは、疑いのないことである。 上記の知見により、高親和性メラトニン・レセプタがメラトニンの生理的濃度 において、cGMPを調節(転形)可能であることが確認され、又Mel1C(β) レセプタが、信号形質導入に関して機能的であることが示される。 レセプタのcGMPに関する影響は、百日咳毒素により、完全に防止されるこ とから、Gi/oタンパク質が、この信号の形質導入に係わっていることが示され る。 上記のことから明らかなように、本発明は、より明確に記載された実施、実現 及び応用の態様に何等限定されるものではなく、むしろ、本発明の背景又は範囲 を逸脱することなく、当業者が着想可能な全ての変形実施例をも含むものである 。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G01N 33/566 C12N 5/00 B //(C12P 21/02 C12R 1:91)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.MEL1−Aタイプ又はMel1cタイプの機能的メラトニン・レ セプタを暗号化する核酸配列であって、次の配列:SEQ ID No.1、SE Q ID No.3、SEQ ID No.5、SEQ ID No.7から選ばれる ことを特徴とする核酸配列。 2.請求項1に従う配列の断片であって、 − 配列:SEQ ID No.1又はSEQ ID No.5のヌクレオチド1 057〜1286に対応する、230のヌクレオチド塩基対のセグメントから成 る配列; − 配列:SEQ ID No.3又はSEQ ID No.7のヌクレオチド1 057〜1125に対応する、69のヌクレオチド塩基対のセグメントから成る 配列 を含む群から選ばれることを特徴とする断片。 3.請求項1又は請求項2に従うヌクレオチド配列と交雑育種するこ とを特徴とするヌクレオチド・プローブ。 4.請求項1又は請求項2に従うヌクレオチド配列により暗号化され 、且つMEL1−Aタイプの機能的メラトニン・レセプタ活動を有することを特 徴とするタンパク質及び/又はタンパク質断片。 5.次の配列:SEQ ID No.2又はSEQ ID No.6の何 れか1つを呈することを特徴とする請求項4に従うタンパク質。 6.請求項1又は請求項2に従うヌクレオチド配列を含むことを特徴 とする組換え体クローニング及び/又は発現ベクター。 7.RSVプロモーター及び配列:SEQ ID No.1を含むプラ スミドから成ることを特徴とする請求項6に従うベクター。 8.パスツール研究所により運営される微生物培養寄託所(Collectio n Nationale de Cultures de Microorganisms)に、1995年6月7日付けにて 、寄託番号:I−1583として寄託されたことを特徴とする請求項7に従うベ クター。 9.RSVプロモーター及び配列:SEQ ID No.5を含むプラ スミドから成ることを特徴とする請求項6に従うベクター。 10.パスツール研究所により運営される微生物培養寄託所(Collect ion Nationale de Cultures de Microorganisms)に、1995年6月7日付けに て、寄託番号:I−1584として寄託されたことを特徴とする請求項9に従う ベクター。 11.請求項6乃至10の何れかに従う発現ベクターにより形質転換 されることを特徴とする、遺伝形質転換により得られた、所定の宿主細胞。 12.L細胞系の細胞から成ることを特徴とする請求項11に従う宿 主細胞。 13.請求項4又は請求項5に従うタンパク質を発現する方法であっ て、MEL1−Aタイプの機能的メラトニン・レセプタ活動を暗号化する請求項 1又は請求項2に従うヌクレオチド配列を含むベクターによる形質転換により得 られる宿主細胞が、前記発現されたタンパク質を産生し、それをメンブレンに、 前記レセプタのメンブレン間配列が形質転換した宿主細胞のメンブレンの表面に 露呈されるように、移動するように培養されることを特徴とする方法。 14.MEL1−Aタイプのメラトニン・レセプタを研究するための モデルであって、請求項11又は請求項12に従う宿主細胞から成り、MEL1 −Aタイプの機能的メラトニン・レセプタをそれらの細胞メンブレンの表面に発 現する宿主細胞であることを特徴とするモデル。 15.請求項4又は請求項5に従うタンパク質に対するリガンドとし て作用する物質の活動を検出する方法であって、 − 前記物質を、請求項6乃至10の何れかに従う発現ベクターにより、前も って形質転換され、且つ前記タンパク質(メラトニン・レセプタ)を発現する宿 主細胞に、特定サイトの少なくとも一つと前記物質との間の結合の形成を許容す る条件下において、接触せしめること、及び − リガンド/タンパク質タイプの複合体の形成を検出すること、 を含むことを特徴とする方法。 16.請求項4又は請求項5に従うタンパク質の、所定の一つ又はそ れ以上のリガンドに対する親和性を研究する方法であって、 − 請求項6乃至10の何れかに従うベクターにより、所定の宿主細胞を形質 転換すること、 − ヌクレオチド配列により暗号化されるMEL1−Aタイプのメラトニン・ レセプタが発現され、この発現されたメラトニン・レセプタが、機能的メラトニ ン・レセプタのメンブレン間配列が形質転換された宿主細胞の表面に露呈するよ うに、前記細胞のメンブレンに移動され得ることを許容する条件下で形質転換さ れた宿主細胞を培養すること、 − 前記細胞を所定のリガンドと接触せしめること、及び − 前記形質転換された細胞と前記所定のリガンドとの間の親和性反応 を検出すること、 を含むことを特徴とする方法。 17.請求項4又は請求項5に従うタンパク質に対するリガンドの親 和性を検出するキットであって、 − 請求項6乃至請求項10の何れかに従う発現ベクターにより形質転換され る宿主細胞の培養体、 − 必要ならば、プロモータが誘導され得るベクターに含まれる請求項1又は 請求項2に従うヌクレオチド配列により暗号化されるタンパク質(MEL1−A タイプのメラトニン・レセプタ)の発現を引き起こすための、適切な物理的又は 化学的手段、 − 前記タンパク質に対する所定の親和性を有する一つ又はそれ以上のコント ロール・リガンド、及び − 発現されたタンパク質の生物学的活動を特徴づけるための物理的又は化学 的手段、 を含むことを特徴とするキット。
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