JPH11508761A - R−α−ピペラジンカルボン酸およびS−α−ピペラジンカルボキサミドを製造する生物工学的方法 - Google Patents
R−α−ピペラジンカルボン酸およびS−α−ピペラジンカルボキサミドを製造する生物工学的方法Info
- Publication number
- JPH11508761A JPH11508761A JP8533741A JP53374196A JPH11508761A JP H11508761 A JPH11508761 A JP H11508761A JP 8533741 A JP8533741 A JP 8533741A JP 53374196 A JP53374196 A JP 53374196A JP H11508761 A JPH11508761 A JP H11508761A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piperazinecarboxamide
- piperazinecarboxylic acid
- microorganism
- optionally substituted
- formula
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12N—MICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
- C12N1/00—Microorganisms, e.g. protozoa; Compositions thereof; Processes of propagating, maintaining or preserving microorganisms or compositions thereof; Processes of preparing or isolating a composition containing a microorganism; Culture media therefor
- C12N1/20—Bacteria; Culture media therefor
- C12N1/205—Bacterial isolates
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12P—FERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
- C12P17/00—Preparation of heterocyclic carbon compounds with only O, N, S, Se or Te as ring hetero atoms
- C12P17/10—Nitrogen as only ring hetero atom
- C12P17/12—Nitrogen as only ring hetero atom containing a six-membered hetero ring
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12P—FERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
- C12P41/00—Processes using enzymes or microorganisms to separate optical isomers from a racemic mixture
- C12P41/006—Processes using enzymes or microorganisms to separate optical isomers from a racemic mixture by reactions involving C-N bonds, e.g. nitriles, amides, hydantoins, carbamates, lactames, transamination reactions, or keto group formation from racemic mixtures
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12R—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES C12C - C12Q, RELATING TO MICROORGANISMS
- C12R2001/00—Microorganisms ; Processes using microorganisms
- C12R2001/01—Bacteria or Actinomycetales ; using bacteria or Actinomycetales
- C12R2001/38—Pseudomonas
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Zoology (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Genetics & Genomics (AREA)
- Biotechnology (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Microbiology (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Virology (AREA)
- Tropical Medicine & Parasitology (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Analytical Chemistry (AREA)
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
新規な微生物が、単一の窒素源として、一般式(I)のピペラジン−α−カルボン酸アミドの、ラセミ体または光学活性な異性体の形態のものを資化することができ、かつ、上記一般式(I)のピペラジン(RS)−α−カルボン酸アミドを、一般式(II)のピペラジンR−α−カルボン酸に転換する能力を有する。
Description
【発明の詳細な説明】
R−α−ピペラジンカルボン酸およびS−α−ピペラジンカルボキサミド
を製造する生物工学的方法
本発明は、場合によっては置換されている、一般式
の(RS)−α−ピペラジンカルボキサミド中において、R−α−ピペラジンカ
ルボキサミドを、対応する、場合によっては置換されている、一般式
のR−α−ピペラジンカルボン酸に転化する能力を有する、新規な微生物に関す
る。 この微生物は、上記の一般式Iの、場合によっては置換されているα−ピ
ペラジンカルボキサミドの、ラセミ体の形態の、または場合によっては光学活性
な形態の異性体とくにR−α−ピペラジンカルボキサミドを、唯一の窒素源とし
て資化する能力を有する。 この微生物またはその細胞を含まない酵素は、場合
によっては置換されているR−α−ピペラジンカルボン酸(式II)の製造、およ
び(または)場合によっては置換されている、式
のS−α−ピペラジンカルボキサミドの製造のための、新規な方法に利用するこ
とができる。
式IIのR−α−ピペラジンカルボン酸は、N−メチル−D−アスパルテートの
選択的拮抗剤である(R)−2−カルボキシ−4−(3−フォスフォノプロピル
)ピペラジン製造の重要な中間体である。[Synlett,1996,143-144]
R−α−ピペラジンカルボン酸を製造する微生物学的方法は、今日まで文献に
記載されたことがない。
本発明の目的は、光学的に純粋なR−α−ピペラジンカルボン酸を製造する方
法であって、同時にS−α−ピペラジンカルボキサミドを高い純度で単離するこ
とを可能にする、簡単で、かつ技術的に容易に実施できる方法を提供することに
ある。 この目的は、請求の範囲第1項に記載の微生物によって、また請求の範
囲第3項に記載の方法によって、達成することができる。
本発明で使用する微生物は、土壌、スラッジまたは排水のサンプルから、常用
の微生物学的手法によって分離することができる。 本発明に従えば、それらの
微生物は下記のような方法で単離することができる:
a)場合によっては置換されているα−ピペラジンカルボキサミド(式I)のラ
セミ体または光学活性な異性体を唯一の窒素源として、好ましくはR−α−ピペ
ラジンカルボキサミドを唯一の窒素源として、適当な炭素源とともに、培地中で
常法に従って成育させること、および
b)(RS)−α−ピペラジンカルボキサミド(式I)中で安定であり、かつ、
R−α−ピペラジンカルボキサミドを対応するR−α−ピペラジンカルボン酸(
式II)に変換することができるものを、成育によって得た培養物から選択するこ
と。
したがって、R−ピペラジンカルボキサミダーゼを特定的に含有する、すべて
の微生物を使用することができるであろう。
成育の基質として微生物が資化することのできる炭素源の例は、糖、糖アルコ
ールまたはカルボン酸である。 使用できる糖の例は、グルコースのようなヘキ
ソースであるか、またはペントースである。 使用できるカルボン酸は、ジ−ま
たはトリ−カルボン酸、たとえばクエン酸もしくはコハク酸、またはそれらの塩
である。 使用できる糖アルコールは、たとえばグリセロールである。 グリセ
ロールのような糖アルコールが、炭素源として好ましく使用できる。
使用できる選択および成育の培地は、当業者の間で通常使用されているもの、
たとえばクラほかによる鉱物塩培地[Arch.Microbiol.,135,1-
7,1983]または表1に記載のものである。 表1に記載の培地を使用することが
好ましい。
微生物の成育段階および選択段階において、有効な酵素を誘導することが有利
である。 酵素インダクターとしては、ピペラジンカルボキサミドが使用できる
。
成育段階および選択段階は、温度約15〜55℃、好ましくは20〜45℃に
おいて、またpHはpH5〜pH11の間で、好ましくはpH6〜pH10の間
で実施することが有利である。
とくに高いR−ピペラジンカルボキサミド活性を有する好ましい微生物は、ブ
ルコルデリア(Burkholderia)属の微生物、ならびにその機能的に
等価な変異種および突然変異種である。 とりわけ好ましい微生物は、ブルコル
デリア(Burkholderia)属に属する、1995年4月20日にドイ
チェ・ザンムルング・フォン・ミクロオーガニスメン・ウント・ツェルクルトウ
ーレン(マシェローダ・ヴェク1b,D−38124,ブラウンシュヴァイク)
にブダペスト条約に従って寄託された微生物、ならびにその機能的に等価な変異
種および突然変異種である。
ブルコルデリア(Burkholderia)属の微生物(DSM9925) の分類学的特徴
細胞の形状 杆菌
幅 μm 0.7−0.8
長さ μm 1.5−3.5
グラム反応 −
3%KOHによる分解 +
アミノペプチダーゼ(Cerny) +
胞子 −
オキシダーゼ +
カタラーゼ +
色素 黄色
成長
嫌気的 −
PNPG +
ADH −
ウレアーゼ −
ゼラチンの加水分解 −
基質の資化
アジピン酸塩 +
クエン酸塩 ごくわずか
マレイン酸塩 +
グルコース −
アドニトール −
マンニトール −
基質 + 略 号
アセトアミド +
2,3−ブチレングリコール + PNPG:p−ニトロフェニル
m−ヒドロキシベンゾエート + ガラクトシダーゼ
α−アミラミン + ADH: アルコールデヒドロジェ
トリプタミン − ナーゼ
「機能的に等価な変異種および突然変異種」の語は、祖先の微生物と、同じ特
性と機能とを有する微生物を意味する語として理解すべきである。 そのような
変異種および突然変異種は偶発的に、たとえばUV照射によって形成することが
できる。
式
の、場合によっては置換されているR−α−ピペラジンカルボン酸、および(ま
たは)、式
の、場合によっては置換されているS−α−ピペラジンカルボキサミドを製造す
るための本発明の方法は、式
の、場合によっては置換されている(RS)−α−ピペラジンカルボキサミドを
、上述した特別の能力を有する微生物またはその細胞を含まない酵素を使用して
、対応する(RS)−α−ピペラジンカルボン酸に転換し、単離することからな
る。
このバイオ転換は、R−α−ピペラジンカルボン酸を与えるだけでなく、S−
α−ピペラジンカルボン酸をも与えるものであって、所望であれば、それを単離
することによって実施することができる。
出発物質の、式
の、(RS)−α−ピペラジンカルボキサミドであって、場合によっては置換さ
れているものは、対応する芳香族アミドから、当業技術において常用されている
水素化によって得ることができる。
使用する式Iのピペラジンカルボキサミドは、置換されているものであっても
よいし、置換されていないものであってもよい。 置換されているピペラジンカ
ルボキサミドの代表的な例は、C1−C4アルキル置換体たとえば4−メチルピペ
ラジンカルボキサミド、H2N−CH2置換体たとえば4−アミノメチルピペラジ
ンカルボキサミド、またはアシル置換体たとえば4−アセチルピペラジンカルボ
キサミドである。 ピペラジンカルボキサミドまたは4−メチルピペラジンカル
ボキサミが好適に使用される。
細胞を含まないシステムのための酵素は、この技術において常用されている方
法で、微生物をすり潰すことによって得られる。 使用できる技術は、たとえば
、超音波、フレンチプレスまたはリゾチーム法である。 これらの細胞を含まな
い酵素は、適当な担持体に固定して使用することもできる。
本発明の方法にとってとくに好適な微生物は、上記したブルコルデリア属に属
する特定の微生物(DSM9925)、およびその機能的に等価な変異種および
突然変異種である。
常法に従って微生物を成長させたのち、休眠細胞(炭素およびエネルギー源を
それ以上要求せず、成長していない細胞)または成長しつつある細胞を用いて、
バイオ転換を行なうことができる。
休眠細胞を用いて行なう方法に使用できる培地は、当業技術において常用され
ているもの、たとえば前記したKura et alの鉱物塩培地1983(前掲
書)、低分子量リン酸塩緩衝溶液、HEPES緩衝溶液、または表1に記載した
培地である。 成長しつつある細胞を用いて行なう方法に使用できる培地は、通
常、炭素および窒素の源を有するもの、たとえば市場で入手できる培地、または
表1に記載の培地である。 本発明の方法は、好ましくは表1の培地を用いて実
施する。
バイオ転換は、(RS)−α−ピペラジンカルボキサミドを一回だけ添加する
か、または(RS)−α−ピペラジンカルボキサミドの量が20%。好ましくは
10%を超えないように、連続的に添加をすることによって好都合に行なうこと
ができる。
培地のpHは、pH5からpH11の範囲にあればよいが、pH6からpH1
0の範囲にあることが好ましい。
バイオ転換は、15から55℃の温度で、好ましくは20から50℃の温度で
実施する。
通常の反応時間である1ないし100時間ののち、式IのR−α−ピペラジン
カルボキサミドのすべてが、R−α−ピペラジンカルボン酸に転換されており、
この過程で、S−α−ピペラジンカルボキサミドもまた得られる。
このようにして得られるR−α−ピペラジンカルボン酸および(または)S−
α−ピペラジンカルボキサミドは、常用の処理方法で、たとえば酸の添加、電気
透析、クロマトグラフィーまたは抽出によって、単離することができる。 単離
されたS−α−ピペラジンカルボキサミドは、化学的に加水分解してS−α−ピ
ペラジンカルボン酸を得ることができる。
【実施例】
[実施例1]
a)ラセミ体のピペラジンカルボキサミドを唯一の窒素源として資化することが
できる微生物の単離
ラセミ体のピペラジンカルボキサミドを唯一の窒素源として資化することがで
きる微生物の単離に使用した培地は、組成を表1に示したA−N培地であった。
この培地100mlを容量300mlのエルレンマイヤーフラスコに入れ、スイス
国ヴィスプのロンザAGの工場の構内から採取した種々の土壌サンプル(2g)
で処理した。 フラスコを5日間、30℃で、動かさずに培養した。 ついで、
1mlのA−N培地を接種のために使用して、新しいフラスコに同じ培地を入れた
。
このフラスコを再び、同じ条件で培養した。 このような富化サイクルを、合
計で5回繰り返した。 その後、富化した培養物を寒天培地(A−N培地で付加
的に16gl-1の寒天を含有する)上に注ぎ、単一のコロニーを形成させた。
単離された微生物を、次のような立体選択的なアミダーゼのための定性的な試
験にかけた。 すなわち、まず300mlのエルレンマイヤーフラスコ中の100
mlのA−N培地に、単一のコロニーを接種した。 これらのフラスコを3日間、
シェーカー上、30℃で培養した。 培養物は、1日あたりは少量であるが、こ
の間に十分に成長した。 それから、細胞を含まない培養物上澄みをとり、ピペ
ラジンカルボン酸およびピペラジンカルボキサミドに対する挙動を、薄層クロマ
トグラフィー(シリカゲル、移動層:11部のエタノール、6部のCHCl3、
6部のNH4OH(25%)、ニンヒドリン検出)により試験した。 (RS)
−ピペラジンカルボキサミドの当初の量の約半分と反応した微生物を、生化学的
試験に使用して、どの株がR−特異性アミダーゼを含有しているかを確認した。
b)R−特異性アミダーゼを用いた微生物同定のための生化学的試験
粗製のタンパク質抽出物を調製するため、細胞を1リットルのA−N培地中、
30℃で成育させ、ついで収穫し、乾燥した。 5gの細胞(新鮮物の重量)を
10mlの69mMリン酸塩緩衝溶液、pH7.0、に再度懸濁させ、フレンチプレ
ス(R)を用いて潰した。 粗製の抽出物を2時間、40,000xGで遠心分離
にかけ、ついで小分けして−20℃で凍結させた。 立体選択性を測定するため
、R−プロリンアミドおよびS−プロリンアミドの加水分解速度を比較した。
この目的のために、次の酵素試験を行なった。 すなわち、試験容積1ml、69
mMリン酸塩緩衝溶液(pH7.0)、100〜800μgのタンパク質粗製物お
よび2mgのS−またはR−プロリンアミド塩酸塩を含有、培養時間1〜24時間
、培養温度30℃、薄層クロマトグラフィー(上記を参照)後、ニンヒドリン検
出。
DSM9925の番号を与えた株のアミダーゼが、R−プロリンアミドの速や
かな加水分解を示した。 この株を、光学活性なピペラジンカルボン酸誘導体の
製造に使用した。
溶液の培養温度およびpHを変化させることにより、温度30〜60℃の間、
かつpH7〜10の間で、アミダーゼの特定的な活性が最高になることがわかっ
た。
[実施例2]
R−ピペラジンカルボン酸の製造
DSM9925の番号を与えた株を使用して行なうR−ピペラジンカルボン酸
の製造に、下記に条件が選ばれた。
細胞をA−N培地(表1)で成長させ、生理食塩水で1回洗浄した。 69mM
リン酸塩緩衝溶液、pH8.0、に再懸濁させ、細胞密度をOD650において1
0に調整したのち、20gl-1の(RS)−ピペラジンカルボキサミドを、温度4
7℃で添加した。 このバッチを18時間培養した(全容積:200ml、31mm
olの(RS)−ピペラジンカルボキサミド=4g)。 細胞を除去した後、細胞
を含まない溶液を減圧下に20mlに濃縮し、ついで塩酸を加えてpHをほぼ0に
したところ、生成物が析出した。 単離された塩を0.1M−HClから再結晶
し、乾燥した。 1.38g(6.8mmol)のR−ピペラジンカルボン酸が、ジ
塩酸塩として単離され、これは、(RS)−ピペラジンカルボキサミド中にあっ
た当初のR−アミドの量を基準にして44%の収率に相当する。 2,3,4,
6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシルイソチオシアネートを用
いて誘導体化したのち、ee値すなわちエナンチオマーの純度を毛細管電気泳動
により測定したところ、99%を超えていた。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.6 識別記号 FI
(C12P 41/00
C12R 1:38)
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF
,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,
SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S
Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD
,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ
,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ,
DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I
S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LR
,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,
MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S
D,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR,TT
,UA,UG,US,UZ,VN
(72)発明者 ハインツマン,クラウス
スイス国 CH−3932 ヴィスパーターミ
ネン ウンターシュタルデン(番地なし)
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.場合によっては置換されている、式 の(RS)−α−ピペラジンカルボキサミド中において、場合によっては置換さ れているR−α−ピペラジンカルボキサミドを、対応する、場合によっては置換 されている、式 のR−α−ピペラジンカルボン酸に転換する能力を有する微生物。 2.請求の範囲第1項の微生物であって、ブルコルデリア(Burkhold eria)属の微生物、とくに寄託番号DSM9925をもって寄託されている 微生物およびその機能的に等価な変異種および突然変異種である微生物。 3.場合によっては置換されている、式 のR−α−ピペラジンカルボン酸、および(または)場合によっては置換されて いる、式 のS−α−ピペラジンカルボン酸を製造する方法であって、場合によっては置換 されている、式 の(RS)−α−ピペラジンカルボキサミド中で、R−α−ピペラジンカルボキ サミドを、請求の範囲第1項の微生物またはその微生物からの細胞を含まない酵 素を使用して転換することにより、対応するR−α−ピペラジンカルボン酸とし 、それを単離すること、および(または)この生物学的変換においてR−α−ピ ペラジンカルボン酸に加えて得られる、S−α−ピペラジンカルボン酸を単離す ることを特徴とする方法。 4.請求の範囲第3項の方法であって、ブルコルデリア(Burkholde ria)属の微生物、とくに寄託番号DSM9925をもって寄託されている微 生物またはその機能的に等価な変異種もしくは突然変異種、またはこれらの微生 物から得た細胞を含まない酵素を使用して、バイオ転換を実施することを特徴と する方法。 5.請求の範囲第3項または第4項のいずれかの方法であって、(RS)−α −ピペラジンカルボキサミドを1回に、または連続的に添加して、培養培地中の (RS)−α−ピペラジンカルボキサミドが20重量%を超えないようにして、 バイオ転換を実施することを特徴とする方法。 6.請求の範囲第3項ないし第5項のいずれかの方法であって、6〜10の間 のpHと、15〜55℃の温度においてバイオ転換を実施することを特徴とする 方法。
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
CH131795 | 1995-05-08 | ||
CH2337/95-0 | 1995-08-15 | ||
CH1317/95-0 | 1995-08-15 | ||
CH233795 | 1995-08-15 | ||
PCT/EP1996/001905 WO1996035775A1 (de) | 1995-05-08 | 1996-05-07 | BIOTECHNOLOGISCHES VERFAHREN ZUR HERSTELLUNG VON R-α-PIPERAZINCARBONSÄURE UND S-α-PIPERAZINCARBONSÄUREAMID |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11508761A true JPH11508761A (ja) | 1999-08-03 |
Family
ID=25687314
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8533741A Pending JPH11508761A (ja) | 1995-05-08 | 1996-05-07 | R−α−ピペラジンカルボン酸およびS−α−ピペラジンカルボキサミドを製造する生物工学的方法 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6214604B1 (ja) |
EP (1) | EP0826032A1 (ja) |
JP (1) | JPH11508761A (ja) |
AU (1) | AU5693996A (ja) |
CA (1) | CA2217067A1 (ja) |
WO (1) | WO1996035775A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8338142B2 (en) | 2007-02-19 | 2012-12-25 | Kaneka Corporation | Method for producing optically active 3-aminopiperidine or salt thereof |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2825717B1 (fr) * | 2001-06-08 | 2005-02-18 | Rhodia Chimie Sa | Preparation stereoselective de l-acides amines cycliques |
AU2021266084A1 (en) * | 2020-04-28 | 2022-10-20 | F. Hoffmann-La Roche Ag | Process for the preparation of a chiral piperazine-2-carboxylic acid |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
LU74142A1 (ja) * | 1976-01-08 | 1977-07-22 | ||
NL8403487A (nl) * | 1984-11-15 | 1986-06-02 | Stamicarbon | Werkwijze voor de enzymatische scheiding van dl-alfa-aminozuuramides. |
GB8703749D0 (en) * | 1987-02-18 | 1987-03-25 | Sandoz Ltd | Piperazinecarboxylic acid |
FR2626288B1 (ja) * | 1988-01-27 | 1990-05-18 | Rhone Poulenc Sante |
-
1996
- 1996-05-07 JP JP8533741A patent/JPH11508761A/ja active Pending
- 1996-05-07 WO PCT/EP1996/001905 patent/WO1996035775A1/de not_active Application Discontinuation
- 1996-05-07 EP EP96915025A patent/EP0826032A1/de not_active Withdrawn
- 1996-05-07 CA CA002217067A patent/CA2217067A1/en not_active Abandoned
- 1996-05-07 US US08/952,295 patent/US6214604B1/en not_active Expired - Fee Related
- 1996-05-07 AU AU56939/96A patent/AU5693996A/en not_active Abandoned
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8338142B2 (en) | 2007-02-19 | 2012-12-25 | Kaneka Corporation | Method for producing optically active 3-aminopiperidine or salt thereof |
JP5265513B2 (ja) * | 2007-02-19 | 2013-08-14 | 株式会社カネカ | 光学活性3−アミノピペリジン又はその塩の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US6214604B1 (en) | 2001-04-10 |
CA2217067A1 (en) | 1996-11-14 |
AU5693996A (en) | 1996-11-29 |
EP0826032A1 (de) | 1998-03-04 |
WO1996035775A1 (de) | 1996-11-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CS224624B2 (en) | Method for producing 2,5-diketo-d-gluconic acid or its salts | |
JP3694065B2 (ja) | 環状S−α−アミノカルボン酸およびR−α−アミノカルボキサミドの生物工学的製造方法 | |
JP4941990B2 (ja) | Nε−アシル−L−リジン特異的アミノアシラーゼ | |
JP3249566B2 (ja) | S−(+)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキサミドの生物工学的製造方法 | |
CZ296447B6 (cs) | Mikroorganismy, enzym nebo enzymový extrakt a zpusob výroby derivátu cyklopentenu | |
JPS6255097A (ja) | L−アミノ酸の製造法 | |
JP2847089B2 (ja) | 光学活性(r)‐(‐)‐3‐ハロ‐1,2‐プロパンジオールの製造法 | |
JPH11508761A (ja) | R−α−ピペラジンカルボン酸およびS−α−ピペラジンカルボキサミドを製造する生物工学的方法 | |
EP0334358B1 (en) | Novel D-amidase and process for producing D-alpha-alanine and/or L-alpha-alanineamide | |
JP2000506728A (ja) | N―保護されたd―プロリン誘導体の製造方法 | |
US5252470A (en) | D-amidase and process for producing D-α-alanine and/or L-α-alanineamide | |
KR100229285B1 (ko) | 신규 고온성 바실러스 속 kls-01 및 이로부터 생산되는 내열성 d-알라닌 아미노트랜스퍼라아제, l-아스파테이트 아미노트랜스퍼라아제 및 알라닌라세마아제 | |
JPH09503669A (ja) | 酵素および(s)−ピペコリン酸の調製におけるその使用 | |
CH679401A5 (ja) | ||
KR100229287B1 (ko) | 신규 고온성 바실러스 속 미생물 및 이로부터 생산되는 내열성 l-아스파테이트 아미노트랜스퍼라아제, 알라닌 라세마아제 및 글루타메이트 라세마아제 | |
JP2950865B2 (ja) | 新規アスパラギン酸ラセマーゼ | |
JP3917723B2 (ja) | ラクトン加水分解酵素およびその製造法 | |
TWI316547B (en) | Microbiological method for producing l-carnitine | |
JP2869486B2 (ja) | 光学活性(r)‐(‐)‐3‐ハロ‐1,2‐プロパンジオールの製造法 | |
JPH08275776A (ja) | 新規キチナーゼ及びその製造方法 | |
JPH1156358A (ja) | 没食子酸脱炭酸酵素及びピロガロールの製造法 | |
JPH0975081A (ja) | β−グルコシダーゼおよびその製造方法 | |
JP2000515010A (ja) | 微生物を用いてd―プロリン誘導体を調製する方法 | |
JPH0494690A (ja) | 光学活性(s)‐(+)‐3‐ハロ‐1,2―プロパンジオールの製造法 | |
JPH0494689A (ja) | 光学活性(s)‐(+)‐3‐ハロ‐1,2―プロパンジオールの製造法 |