JPH11508146A - 改良オーブン仕上げフレンチフライの調理方法 - Google Patents
改良オーブン仕上げフレンチフライの調理方法Info
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Abstract
(57)【要約】
本発明は、たっぷりの脂肪で揚げたフレンチフライと事実上変わらぬ味および特性を有するオーブン仕上げしたフレンチフライを提供するために、油でくるんだプリベークフライを、華氏約325度(162℃)ないし華氏約800度(426℃)の温度で、0.75分という短時間内に急速にオーブン仕上げする(焼き上げる)方法を提供する。本発明のオーブン仕上げしたシューストリングフレンチフライは、そのバルク水分含量が約32%ないし約46%であること、総脂肪含量が約12%ないし約25%であること、およびフレンチフライテクスチャーバリューが少なくとも約200であることが特徴である。このフレンチフライの表面水分活性(Aw)は約0.55未満、内部水分含量は約55%ないし約80%であることが好ましい。
Description
【発明の詳細な説明】
改良オーブン仕上げフレンチフライの調理方法
発明の分野
本発明は、フレンチフライをオーブン仕上げする方法に関する。
発明の背景
フレンチフライは、細長く切断した生のままのポテト片または「半フライした
(par-fried)」ポテト片をたっぷりの熱い油で揚げで調理される。たっぷりの
熱い油で揚げることに関連する重大な欠点は、熱い揚げ油の扱いにある。半フラ
イズ(par-fries)をオーブンで焼くことになれば、このような熱い揚げ油の問
題は回避される。しかし、オーブン仕上げフレンチフライの技術事情に関連して
、いくつか重大な問題がある。重大な問題の一つは、たっぷりの熱い油で揚げた
ものと変わらぬ味を有する高品質のフレンチフライを、オーブンで一貫して同じ
ように作りあげることが難しいことである。言いかえるならば、たっぷりの熱い
油で揚げたものと変わらぬ高品質のオーブン仕上げフレンチフライの正確な製造
方法は、これまで知られていない。現在のオーブン仕上げフレンチフライは概し
て、ふにゃふにゃしてねっとりした感のつよいものか、またはひからびた感のつ
よい容易にかみ切れないようなものとなっている。たっぷりの熱い油で揚げた高
品質のフレンチフライとは、その外表面すなわち外皮はカリカリっとしていなが
ら楽にかみ切ることができ、それにくるまれた内部はホクホクっとしているもの
である。
今、油の膜でくるんだプリベークフライをオーブンで焼くことを含めた独特の
方法によって、高品質のフレンチフライが手早くしかも確実に調理できることが
発見されたことは驚嘆に値する。
本発明の1つの目的は、たっぷりの熱い油で揚げたものと変わらぬ高品質のフ
レンチフライを、オーブンで作る方法を提供することにある。本発明の別の目的
は、半フライズの冷凍品をオーブンで手早く仕上げる即席料理法を提供すること
にある。本発明のまた別の目的は、改良された味わいをもち、たっぷりの熱い油
で揚げたものと変わらぬ高品質の、オーブン仕上げフレンチフライを提供するこ
とにある。本発明のその他の目的については、以下の説明を読めば明らかとなろ
う。
発明の概要
本発明は、たっぷりの熱い油で揚げたフレンチフライと事実上変わらぬ味およ
び特徴をもつオーブン仕上げフレンチフライを提供するために、油でくるんだプ
リベークフライを手早くオーブン仕上げする(焼き上げる)方法を提供するもの
である。本発明のオーブン仕上げシューストリングフレンチフライの特徴は、そ
のバルク水分含量が約32%ないし約46%、総脂肪含量が約12%ないし約2
5%、およびテクスチャーバリューが少なくとも約200であることにを特徴と
する。このフライは、表面水分活性(Aw)が約0.55未満でかつ内部水分含
量が約55%ないし約80%であることが好ましい。
発明の詳細な説明
特にことわりのない限り、本明細書中で表されるすべての百分率、比および割
合は重量に基づくものである。
本明細書で使用するように、「半フライ(par-fry)」または「半フライド(p
ar-fried)」または「半フライズ(par-fries)」とはすべて、例えばたっぷり
の熱い油で揚げるなどの油揚げ処理を少なくとも1回は受けている、細長く切断
したポテト片のことを言う。半フライドポテトは、同様に切断した生のままのポ
テト片に比べ水分含量小さく、油で揚げるプロセスを経るため脂肪または油を多
少含有している。
「プリベークフライ(prebake fries)」とは、その表面が油でコーティング
されており(くるまれており)、本発明に従っていつでもオーブン仕上げできる
状態にある半フライドのことを言う。
「オーブン仕上げした」とは、すでに焼き上げプロセスを経ておりいつでも食
べられる状態にある製品のことである。
「脂肪」または「油」はいずれも、一般的な意味で、食用に適する脂肪性物質
のことを言い、特にことわりのない限り、例えば100%天然の油脂類、または
100%合成の油脂類のことである。好ましい油は基本的に、例えば大豆油、と
うもろこし油、綿実油、ひまわり油、パーム油、ココナッツ油、魚油、および獣
脂などの食用動物性油などのトリグリセリドから成っている。これらの油は、部
分的にまたは完全に水素添加したり、またはエステル交換によって改質する(mo
dified)ことが可能である。「脂肪」または「油」はまた、トリグリセリドに類
似の特性を有する非毒性脂肪性物質のことも言う。一般に「脂肪」または「油」は、
代用脂を含むが、それらの物質は半ば非消化性であったりまたは完全に非消化性
であったりする。
特にことわりのない限り、「脂肪」と「油」は互いに交換可能に使用される。
「代用脂」とは、例えばolestraなどのポリオール脂肪酸ポリエステルのよう
に、半ばまたは完全に非消化性の食用に適する脂肪性物質を言う。
「なれた油(conditioned oil)」とは、以前に揚げ物に使われたことのある
油であって、使われているうちにその揚げ油としての風味を増した油のことを言
う。
「くるんだもの」または「コーティングしたもの」とは、表面が油または脂肪
で実質的に均一にコーティングされている製品を言う。油によるコーティングは
、時に不連続であったり(すなわち小球体または小滴)時に連続であったりする
。表面の少なくとも75%がコーティングされていることが好ましい。
本発明は、油でくるんだプリベークフライを華氏約325度(162℃)ない
し華氏約800度(426℃)のオーブンで約0.75分ないし約15分間焼く
ことによって、油でくるんだプリベークフライを仕上げ調理する方法に関する。
本発明のオーブン仕上げフレンチフライは、あたかもたっぷりの油で揚げたフレ
ンチフライのような味を有する。それらは、今までの技術によるオーブン仕上げ
フレンチフライに較べ品質が優っている。本発明の方法によって作ったオーブン
仕上げフレンチフライ(シューストリングカット)は、そのバルク水分含量が約
32%ないし約46%、総脂肪含量が約12%ないし約25%およびテクスチャ
ーバリューが少なくとも約200である。このフレンチフライは、表面水分
活性(Aw)が約0.55未満で、かつ内部水分含量が約55%ないし約80%
であることが好ましい。
フレンチフライポテトとしての幾つかの重要な特性は、バルク水分含量、総脂
肪含量、表面水分活性(Aw)、上皮のカリカリ感および内部のテクスチャーに
ある。テクスチャーが申し分ないフレンチフライは、その外表面がほどよくカリ
カリでかつ油がしつこくない。内部は柔らかく、ホクホクしてねっとりしていな
い。本明細書で明らかにするように、これらフレンチフライを特徴づけるフレン
チフライテクスチャーバリューの開発が進められてきた。テクスチャーバリュー
が約200を上回る場合、そのフレンチフライは内部に水分を含んでいながらカ
リカリに仕上がっているということになる。
一定のバルク水分含量および油レベルを有する、油でくるんだプリベークフラ
イを選択し、本明細書に記載の方法によってオーブン仕上げすると、今までの技
術によるオーブン仕上げフレンチフライを凌ぐフレンチフライが得られる。プリベークフライ
本発明のプリベークフライによって、食事の支度は一段と融通がきくようにな
り、貯蔵や在庫管理の簡易化も可能となり、また、生のポテトから直接フレンチ
フライを作る場合に較べて品質が一層均一になる。
細長く切断された、生のポテト片または半フライしたポテト片が、プリベーク
フライの出発材料である。生のポテト(例えば、Russet Burbanks)を洗浄し
、剥皮し、トリミングし、切断して、通常フレンチフライとして使用される所望
の大きさおよび形の細長い片にする。切断後、その細長い片を洗浄して表面のデ
ンプンを落してもよい。
好ましいポテト片は、当業界で「シューストリング(shoestring)」カットと
して知られている。シューストリングポテト片は断面が約3/16(0.18)
インチないし約5/16(0.3)インチ(4.7mm〜8mm)四方であって
、長さが約2.5インチないし約5インチ(6.3cm〜12.7cm)である
。
当業界で「クリンクルカット(crinkle cut)」として知られる別のポテト片
の場合、断面が約0.3インチないし約0.5インチ(8mm〜13mm)四方
、長
さが約2インチないし約4インチ(5cm〜10.2cm)のものが通常の平均
である。
まっすぐに切断した厚めのポテト片(レギュラーカットとしても知られる)の
場合、その断面は約0.3インチないし約0.5インチ(8mm〜13mm)四
方、長さは約2.5インチないし約5インチ(6.3cm〜12.7cm)であ
る。「ステーキフライ」と呼ばれる種類の比較的大きいポテト片は、約0.5イ
ンチないし約0.88インチ(13mm〜22mm)の方形断面、長さ約2.5
インチないし約5.5インチ(6.3cm〜14cm)である。
細長く切断したポテト片は、当業界では周知の、従来の方法に従ってブランチ
ングされる。ブランチングによって酵素が不活性化され、細長く切断したポテト
片の表面の過剰な遊離糖が除去される。ブランチングは、細長く切断したポテト
片を、華氏約140度(60℃)ないし約200度(93℃)の熱湯に約3ない
し約20分間浸漬して行われる。別法としては、大気圧下、蒸気で約2分ないし
約10分間ブランチングする。
ブランチング工程に続いて、ポテト片は当業界では周知の従来の方法に従って
処理される。例えば、ポテト片を再度水に浸漬して過剰な糖質を浸出させてもよ
いし、ポテト片をその変色防止に使用するキレート化剤のピロリン酸ナトリウム
(SAPP)で処理することもある。一連の工程の間に所望のレベルにまで褐色
化させるために、デキストロース(コーンシュガー)をポテト片の表面に塗布す
ることもできる。当業界で周知のその他の処理法を使用することもできる。
ブランチングおよび前述の必要に応じた処理を行った後、ポテト片を水切りし
、随意に脱水をおこなってその水分含量を減らす。ポテト片を脱水している間に
、典型的な場合でそのポテト片の重量が初期重量の約10%ないし約30%減と
なる程度まで、好ましくは約15%ないし約20%減となる程度まで水分含量は
減少する。例えばポテト片を、華氏約150度(65℃)ないし華氏約350度
(176℃)の加熱空気に約5ないし約20分間さらすなど、半フライしたポテ
ト片の生産に使用する従来の乾燥法であればいずれの方法でも使用することがで
きる。マイクロ波乾燥法または高周波乾燥法などを用いてもよい。
一般にブランチングしたポテト片は、例えば華氏約270度(132℃)ない
し華氏約385度(196℃)のたっぷりの油で揚げられるまたは油に浸漬され
る。揚げる時間は個別の油の温度、ポテト片の寸法、バッチサイズ、フライ釜の
容量およびポテト片の初期水分含量によって異なる。この時間は、当業者ならば
決定することができよう。ポテト片を高温油でくるむ加熱油スプレーまたは油泡
(oil foam)で揚げるなどのその他の技術を使用することもできる。ブランチン
グしたポテト片を、水分含量が約38%ないし約58%の半フライしたポテト片
を生産するのに十分な時間、食用油に浸漬する。(表1に、本発明の方法で使用
される好ましいシューストリングカットの、水分含量および脂肪含量範囲を記載
する。)シューストリングカット種の半フライしたポテト片はバルク水分含量を
約40%ないし約56%有することが好ましい。これらの半フライしたポテトは
約42%ないし約54%の水分を含有していることが好ましく、約44%ないし
約50%の水分を含有していればさらに好ましい。これらの半フライしたポテト
は、約6%ないし約25%の脂肪を含有しており、好ましくは約8%ないし約2
2%、さらに好ましくは約10%ないし約20%、最も好ましくは約12%ない
し約18%の脂肪を含有しているとよい。
比較的厚く切断したポテト片(例えば、まっすぐなレギュラーカットもしくは
クリンクルカット、「ステーキ」フライ)は、揚げても僅かにその水分含量が高
くなろう。これらの比較的厚いポテト片については、表2および表3を参照され
たい。
半フライしたポテト片は、商業的には、複数の処理工程(すなわち半フライす
る1工程と冷凍1工程、または複数の半フライする工程と複数の冷凍工程)を経
ることで調理できる。好ましい半フライしたポテト片は一定レベルの水分および
脂肪を含有していなければならない。
半フライしたポテト片は直ちに油でくるんでしまうこともできるし、または油
でくるむ前に冷却し冷凍することもできる。半フライしたポテトの氷温冷蔵およ
び冷凍は、当業界で周知の方法によって達成することができる。例えば、半フラ
イしたポテト片を、華氏約−20度(−29℃)未満の冷風にさらしてもよいし
、液体窒素などの液体冷却剤中に浸漬してもよい。従来の冷凍処理法のいずれも
使用可能である。半フライしたポテト片は急速に、すなわち20分足らずのうち
に
冷凍することが好ましく、半フライすることを完了した後5分未満で冷凍すれば
好ましい。
本出願の方法によってオーブン仕上げすることを意図した、油でくるんだプリ
ベークフライの冷凍品を調理する好ましい方法は、生のポテトを剥皮し、トリミ
ングし、細長い片に切断する工程、ブランチングする工程、および細長いポテト
片の水分をオーブン乾燥または半フライするいずれかによって少なくとも約60
%まで低減する工程を含む。次いで、ポテト片を華氏約270度(132℃)な
いし華氏約335度(196℃)の油に浸漬し、その水分がさらに減少して、最
終的に水分含量が約38%ないし約58%となるまでの間その浸漬を続ける。オ
ーブン仕上げしたフレンチフライの外皮を、確実に、たっぷりの油で揚げたフレ
ンチフライのものと変わらぬように仕上げるために、半フライしたポテト片の表
面を食用脂肪でコーティングして(くるんで)、油でくるんだプリベークフライ
にすることが必要である。表面コーティングは、フライ鍋から半フライしたポテ
トを取出した直後に施してもよいし、または冷凍もしくは氷温冷蔵もしくは室温
の半フライしたポテト片に施してもよい。半フライしたポテト片は、液状油に浸
漬するか、または表面に油をスプレーするか、または油とともにころがすかして
表面を油の(プリベークフライの2〜15重量%)被膜でくるむ。油でくるんだ
プリベークフライは、冷凍して華氏約0度(−18℃)で貯蔵される。油でくる
んだプリベークフライの冷凍品は、華氏約0度(−18℃)で少なくとも3カ月
は安定である。本発明の方法によってオーブン調理すると、仕上がったフレンチ
フライは、従来のオーブン調理フライを凌ぐ改良された風味を持つものとなる。
学説に縛られるものではないが、くるみこんでいる油が、焼いている最中にポ
テト片の内部から急速に水分が移動するのを防止するのに役立っており、その結
果、上皮域は乾燥してカリカリになるという学説が立てられている。典型的な場
合、くるみこんでいる/コーティングしている油の量は、重量で、半フライした
ポテト片の約2%ないし約15%であって、約3%ないし約12%であれば好ま
しく、約4%ないし約10%量であればさらに好ましい。食用に適するものであ
ればどの油でも使用することができる。
半フライしたポテト片をコーティングするまたはくるむのに使用する脂肪組成
物は、浸漬、液浸、スプレー、吹き付け、注入、パンコーティング(例えば回転
パン)、タンブルコーティング、脂肪組成物の入った容器内でローリングさせる
、流下膜法(falling film methods)、くるみ込み、カーテンコーティング等に
よってポテト片の表面に塗布することができる。半フライしたポテト片の表面に
液化脂肪をスプレーするかまたは半フライしたポテト片を液状脂肪に液浸して、
実質的に均一にコーティングされるように食用液化脂肪を塗布することが好まし
い。均一に分布してさえいれば、コーティングは連続していても不連続であって
もよい。
具体的には、以下のような噴油技術を使用することができる。コーティングす
る油を華氏約70度(21℃)ないし華氏約200度(93℃)、好ましくは華
氏約100度(37℃)ないし華氏約180度(82℃)、より好ましくは華氏
約120度(48℃)ないし華氏約160度(71℃)に保つ。噴霧ノズルを、
油が、半フライ全面に均一に塗布されるように配置する。スプレーしている間油
を霧状にすること、すなわち油を細い飛沫の状態でスプレーすることができる。
この油をスプレーによって塗布する間、半フライしたポテト片は単一の層の状態
に配列しているか、またはころがっている。
表面の油コーティングは、浸漬または液浸技術によっても可能である。例えば
、半フライしたポテト片を冷凍し、華氏0度(−18℃)で平衡させる。その半
フライしたポテト片の冷凍品を、華氏約335度(168℃)の油に素早く(例
えば1〜3秒)浸漬し、次いで液体窒素に浸漬して直ちに再凍結させる。この種
のくるみ込み法では、半フライしたポテト片の表面には、そのポテト片の重量が
約2%ないし約15%増加するのに十分の油コーティングがなされる。
本発明の方法においては、十分かつ均一なコーティングを施すことが可能とな
るように、脂肪を実質的に液状に保つことが重要である。たっぷりの油で揚られ
げる従来のフレンチフライがもつテクスチャを製品がもつようにするためには、
オーブン仕上げ前に脂肪または油を塗布することが非常に重要となる。
油でくるんだプリベークフライ(シューストリングカット)は、典型的な場合
、約34%ないし約54%の水分を含んでいる。プリベークフライの水分含量は
、約36%ないし約52%であることが好ましいが、約38%ないし約50%で
あ
ればより好ましく、約40%ないし約48%であればなお好ましい。さらに、プ
リベークフライが約8%ないし約30%の脂肪を含むことが好ましく、その場合
表面脂肪レベルはフライの重量の約2%ないし約15%である。プリベークフラ
イは約10%ないし約28%の脂肪を含むことが好ましく、約12%ないし約2
6%含んでいればより好ましく、約16%ないし約24%含んでいればさらに好
ましい。プリベークフライ表面の油の一部は、焼き上げ処理中に失われる。比較
的厚くカットされているプリベークフライの場合、その水分含量および脂肪含量
は幾分異なってくる。プリベークフライの特性の概要については、表1−3を参
照されたい。
選択的冷凍工程
半フライの表面をコーティングした後、油でくるんだプリベークフライを必要
に応じて冷凍し、包装し、後の使用に備えて貯蔵しておくことができる。典型的
な冷凍貯蔵温度は、華氏約−20度(−29℃)ないし華氏約10度(−12℃
)の範囲にある。油でくるんだプリベークフライの冷凍は、当業界で周知の方法
によって達成される。具体的には、プリベークフライ片を、華氏0度(−18℃
)未満の液体冷却剤と、好ましくは華氏−20度(−29℃)未満の液体冷却剤
と接触させてそのフライ片を冷凍することができる。半フライ片の表面を冷凍す
ることは必須であるが、半フライ片全体を冷凍することも可能である。好ましい
液体冷却剤は、液体過フッ化炭化水素および液体窒素である。油でくるんだプリ
ベークフライを冷却剤のプールに液浸すること、または液体冷却剤でスプレーす
るもしくは気体冷却剤と接触させることが可能である。所望の程度まで冷凍する
のに要する時間は、冷却剤の温度、ポテト片の大きさ、ポテト片の温度などの要
因によって異なる。冷凍するのは表面冷凍でも全体冷凍でもよい。例えば、油で
くるんだプリベークフライを、華氏0度(−18℃)未満の冷気流にさらすこと
ができる。簡便な方法は、フライが華氏約−20度(−29℃)以下の噴射冷気
にさらされるような、従来の噴射冷凍庫(blast freezer)または高速気流を使
用する方法である。別法として、フライを華氏−10度(−23℃)の冷凍庫内
に置くこともできる。食用油脂
フライを揚げたりくるんだりするために本明細書で使用する脂肪は、トリグリ
セリド、非消化性脂肪もしくは低カロリー脂肪、およびそれらの混合物から成る
群より選択される。好ましいトリグリセリドには、例えば部分的にまたは完全に
水素添加した、さもなければ改良を加えた大豆油、とうもろこし油、綿実油、ひ
まわり油、パーム油、やし油、キャノーラ油、魚油、獣脂、ピーナツ油、ならび
に中鎖トリグリセリド、短鎖もしくは中鎖脂肪酸および長鎖脂肪酸(例えば、カ
プレニン様)の組み合せを含有する構造化トリグリセリド等が含まれる。本明細
書で代用脂と呼ぶ、トリグリセリドに類似の特性を有する非毒性脂肪性物質は時
に半ばまたは完全に非消化性のことがある。低カロリー脂肪、ならびに食用非消
化性脂肪、食用非消化性油もしくは食用非消化性代用脂肪もまた使用することが
できる。
表面をコーティングするために、また、半フライしたポテト片を揚げるために
、種々の食用油脂を使用することができよう。使用に適した食用油脂には、これ
らに限定するものではないが、先に記載の食用油脂が含まれる。所望であれば、
油の調質(conditioned)または着香も可能であろう。これについては、Flavor ed Vegetable Oils as a Substitute for Beef Tallow in Deep Frying Applications
,Food Technology,pp.90-94(1989)および米国特許第5,104
,678号(Yang他)を参照されたい。
半フライしたポテト片を揚げたりくるんだりするために使用する食用油脂は、
その遊離脂肪酸濃度が約0.8%以下であることが好ましい。
半フライしたポテト片を揚げたりくるんだりするために使用する食用油は、1
00%天然油または100%合成油であったりする。油を部分的にまたは完全に
水素添加、さもなければ改質をしてもよい。好ましい代用脂は、スクロースポリ
エステルなどのトリグリセリドに類似の特性を有する脂肪性物質である。OLE
AN( 登録商標)は好ましい代用脂である。これはプロクターアンドギャンブル社
によって製造されている。低カロリー脂肪、ポリオール脂肪酸ポリエステル、な
らびに様々にエステル化したポルオールポリエステルもしくは通常の脂肪と代用
脂の組み合せも本発明で使用できる。これらの好ましい非消化性脂肪または代用
油の組成物については、例えば、1992年2月4日発行Youngの米国特許第5
,085,884号や1995年6月6日発行Elsen他の米国特許第5,422
,131号の文献に記載されている。
有用であることが判明している1つの低カロリー脂肪は、かなり高濃度(例え
ば、少なくとも約85%)のMMLとMLMの混合(combined)トリグリセリド
を含む。ただしここで、Mは典型的な場合C8−C10飽和脂肪酸の混合物であり
、Lは主としてベヘン酸であるがC20−C24でもよい。これら低カロリー脂肪の
合成およびそのさらに詳しい説明については、1989年12月9日発行Ehrma
n他の米国特許第4,888,196号および1994年2月22日発行Seiden
の米国特許第5,288,512号を参照されたい。
「ポリオール」とは、少なくとも4個のヒドロキシル基、好ましくは4個ない
し11個のヒドロキシル基を有する多価アルコールのことである。ポリオールに
は、糖類(すなわち、単糖類、二糖類および三糖類)、糖アルコール類、その他
の糖誘導体(すなわち、アルキルグルコシド類)、ジグリセロールやトリグリセ
ロールなどのポリグリセロール類、ペンタエリトリトールおよびポリビニルアル
コール類が含まれる。好適な糖類、糖アルコール類および糖誘導体の特有の例と
しては、キシロース、アラビノース、リボース、キシリトール、エリトリトール
、グルコース、メチルグルコース、マンノース、ガラクトース、フラクトース、
ソルビトール、マルトース、ラクトース、スクロース、ラフィノースおよびマル
トトリオースが挙げられる。
「ポリオール脂肪酸ポリエステル」とは、少なくとも4個の脂肪酸エステル基
を含有するポリオールのことである。一般に、含有する脂肪酸エステル基が3個
以下のポリオール脂肪酸エステルは、通常のトリグリセリド油脂と極めて同じよ
うに腸管で消化され、また、その消化生成物は腸管から吸収される。一方、4個
以上の脂肪酸エステル基を含有するポリオール脂肪酸エステルは、実質的に非消
化性で、したがって人体には吸収されない。ポリオールのヒドロキシル基をすべ
てエステル交換する必要はないが、非消化性であるためには、二糖類の分子がエ
ステル交換していないヒドロキシル基を3個まで含んでいることが好ましい。典
型的な例では、ポリオールのヒドロキシル基は実質的にすべて(例えば、少なく
とも85%)エステル化される。スクロースポリエステルの場合、典型的な例で
は、ポリオールの約7ないし8個のヒドロキシル基がエステル化される。
典型的な例では、ポリオール脂肪酸エステルは、一般に少なくとも4個、多く
て26個までの炭素原子を有する脂肪酸遊離基を含有している。これらの脂肪酸
遊離基は、天然に生じた脂肪酸または合成脂肪酸から誘導することができる。脂
肪酸遊離基は、位置異性体、または例えばシス−もしくはトランス−異性体など
の幾何異性体を含め、飽和または不飽和であり、また、すべてのエステル基で同
じであることもあり、または異なる脂肪酸の混合物であることもある。
非消化性液状油の完全融点は約37℃未満であって、それには液状ポリオール
脂肪酸ポリエステル(1977年1月25日発行、Jandacekの米国特許第4,
005,195号参照のこと)、トリカルバリル酸の液状エステル(1985年
4月2日発行、Hammの米国特許第4,508,746号参照のこと)、マロン
酸
やコハク酸の誘導体などのジカルボン酸の液状ジエステル(1986年4月15
日発行、Fulcherの米国特許第4,582,927号参照のこと)、α−枝別れ
鎖カルボン酸の液状トリグリセリド(1971年5月18日発行、Whyteの米国
特許第3,579,548号参照のこと)、ネオペンチル部分を含有する液状エ
ーテルおよびエーテルエステル(1960年11月29日発行、Minichの米国
特許第2,962,419号参照のこと)、ポリグリセロールの液状脂肪ポリエ
ーテル(1976年1月13日発行、Hunter他の米国特許第3,932,532
号参照のこと)、液状アルキルグリコシド脂肪酸ポリエステル(1989年6月
20日発行、Meyer他の米国特許第4,840,815号参照のこと)、2個の
エーテル結合を有するヒドロキシポリカルボン酸(例えば、クエン酸またはイソ
クエン酸)の液状ポリエステル(1988年12月19日発行、Huhn他の米国
特許第4,888,195号参照のこと)、エポキシド延長ポリオールの液状エ
ステル(1989年8月29日発行、White他の米国特許第4,861,613
号参照のこと)が含まれる。それらのすべて、および液状ポリジメチルシロキサ
ン(例えば、ダウコーニング社から入手可能なFluid Silicones)を参照によ
って本明細書に組み込むものとする。付加成分
風味を増しまたは風味を改質して所望の味を出すために、揚げ油および/また
はくるみこむ油に塩、胡椒、バター、タマネギ、ニンニクなどの着香剤を添加し
てもよい。前述した着香剤は、添加できる着香剤のすべてを網羅したものではな
く、本発明の実施に使用するのに好適な添加物が多岐に渡ることを示唆している
にすぎないことを、当業者ならば容易に理解できよう。
TBHQなどの酸化防止剤、クエン酸などのキレート化剤およびジメチルポリ
シロキサンなどのあわ立て剤を含めた当業界で周知のその他の成分も、半フライ
したポテト片の表面をコーティングするために、また、それらを揚げるために使
用される食用油脂に添加してもよい。
本発明の理解を容易にするために、特定の好ましい処理工程について開示して
きたが、本発明の精神または本質的な性格から逸脱することなく、機能上等価な
材料で代用することも可能であり、または追加の成分を添加してもい。したがっ
て、本明細書に開示の実施の形態は、あらゆる点において例示的なものであって
限定的なものではないと見なされる。典型的な半フライ、プリベークフライおよ
びオーブン仕上げフレンチフライは、表1、表2および表3に略記の特性を有し
ている。
油でくるんだプリベークフライはオーブン仕上げされる。表4は、油でくるん
だプリベークフライをオーブン仕上げする、本発明の方法において使用される焼
き上がり時間および温度を記載したものである。
オーブン
好適なオーブンの一部例として、強制空気循環式コンベクションオーブン、赤
外線放射コンベクション組合せ型オーブン、放射加熱式オーブン、トースター、
オーブントースター、高速熱風衝突式オーブン、電子レンジ−コンベクション組
み合せ型オーブン、赤外線放射オーブンが挙げられる。回転ドラム式コンベクシ
ョンオーブン、または赤外線コンベクション組み合せ型オーブンを使用すること
もできる。焼き上がり時間は、オーブンの種類と焼く温度によって幾分異なるこ
とになる。油でくるんだプリベークフライを焼き上げるのにトースターを使用す
る場合は、同じ焼き上げ工程を複数回くり返して行う必要があろう。従来の電子
レンジを使って冷凍されたプリベークフライを温めてから、仕上げ用として好適
な別のオーブンに入れることもできるが、電子レンジでは、サセプタまたは特別
な容器を使用しない限り、表面がカリカリになるほどの高温には表面を加熱しな
い。
好適なオーブンの一部について、その供給業者名および機種名を以下に記す。
1.強制空気循環式コンベクションオーブン
A.ネバダ州ヴェルデイ、Wells Manufacturing Co.社、機種名 M42
003S(コンベクションオーブン)
B.カリフォルニア州ガーデナ、U.S.Range社、機種名 BG−100(
コンベクションオーブン)
C.ヴァーモント州バーリントン、Blodgett Oven社、機種名 DFG−
100コンベクションオーブン
2.熱風衝突式オーブン
A.インディアナ州Fort Wayne、Lincoln Foodservice Products社(
Impinger Iオーブン)
B.イリノイ州エルギン、Middleby Marshall社、機種名 PS200(
二重衝突式double impingementオーブン)
C.ヴァーモント州バーリントン、Blodgett Oven社、機種名 MT21
36(Mastertherm Conveyor Oven)
3.赤外線オーブン
カリフォルニア州フレモント、Quadlux,Inc.、機種名 Flashbake Oven
FB5000
4.回転ドラム式コンベクションオーブン
イリノイ州エルギン、Toastmaster社、機種名 RoFry RF200
5.電子レンジ−コンベクション組み合せ型
アイオワ州Amana、Amana Refrigeration,Inc.社、機種名 CMA20
00、コンベクションエクスプレスオーブン
6.Toast-Rオーブン
コネティカット州シェルトン、Black & Decker社、機種名 TRO20
0TY
一つの好ましい実施の形態においては、油でくるんだプリベークフライは、目
の粗い網状の金属製オーブントレーまたはバスケットに単一層にして焼き上げる
ことが好ましい。フライを基本的に単一の層にすることによって、少なくとも、
フライの大部分がオーブントレーに直接接触することが可能となる。油でくるん
だプリベークフライの冷凍品の場合は、先ず、金網オーブンラックまたはトレー
上で約0.5分ないし約2分間焼くことが好ましい。次いで、それらを一枚板の
金属製オーブントレーに移し、充分に焼き上げる。この2回目の焼き時間は約1
分ないし3分が好ましい。一般に、従来の技術の冷凍ポテト片の焼き時間は、約
10分ないし20分である。オーブン仕上がり時間が従来より速くなっている点
は、本発明の主要な利点の一つである。油でくるんだプリベークフライを焼き上
げるのに、金属製コンベヤを用いて連続的に焼く方法も本発明で使用することが
できる。
オーブン仕上げフレンチフライの調理に使用されるオーブン処理の具体的条件
は、焼き上げようとするプリベークフライの量、それらの初期温度、オーブンの
種類、および油でくるんだプリベークフライの熱的性質によって異なる。水分含
量の低い上皮域の熱伝導率、水分含量の高い内部のでんぷんマトリックス中心部
の熱伝導率、およびプリベークフライの表面熱伝達率が特に重要である。一般に
、熱伝導率が高ければ高いほど、また、表面熱伝達率が高ければ高いほどオーブ
ンからフライへの、また、フライの中での熱移動は速くなり、したがって調理時
間も短縮される。本発明の一つの目的は、冷凍半フライをオーブンで迅速に仕上
げるための即席料理法を提供することにあるがゆえに、これらの特性はとくに重
要となる。オーブン温度におけるプリベークフライの低水分含量上皮域の望まし
い熱伝導率は、約0.1ないし0.3ワット/m−℃である。オーブン温度にお
けるプリベークフライの高水分含量中心域の望ましい熱伝導率は、約0.4ない
し0.7ワット/m−℃である。上皮域の熱伝導率は、その上皮域の水分および
脂肪濃度を制御することによって所望の範囲に調整できる。
プリベークフライの表面熱伝達率は、強制空気循環速度、空気温度、およびフ
ライ表面の油膜の性質の関数である。表面熱伝達率が高ければ高いほど、一般に
は調理時間が短縮されることになり、また、オーブン仕上げフレンチフライの場
合には、低水分含量上皮域がよりはっきりとカリカリに形成されるので、表面熱
伝達率は高いことが望ましい。オーブン内にあるプリベークフライのオーブン温
度における望ましい表面熱伝達率は、約50ないし約400ワット/m2−℃で
ある。表面熱伝達率は半フライしたポテト片を食用油脂でくるむ結果上昇し、そ
のことが周囲の空気からのフライ表面への熱伝導を増大させることになる。プリ
ベークフライの表面は、オーブンからの放射熱吸収の増進のために改変すること
もできよう。この改変達成の典型的な方法は、表面の色、孔げき率、および/ま
たは反射率に変更を加えることであろう。フライ表面のオーブンの気流速度を高
めると、表面熱伝導率も高まる。オーブンの気流速度は十分な熱伝達率が得られ
る程度に速くなくてはならないが、フライ表面をくるんでいる油をはぎ取ってし
まう程速くはない。
高品質のフレンチフライは黄金色をして、その上皮はカリカリで内部はホクホ
クしている。本明細書に記載の方法で作られる理想的なオーブン仕上げフレンチ
フライは、その色、テクスチャー、食感、味ともに、例えばマクドナルド( 登録 商標)
のフライなどの、たっぷりの油で揚げた高品質フレンチフライと変わると
ころがない。高品質オーブン仕上げフレンチフライ
本発明の方法によって、優れたオーブン仕上げフレンチフライが提供される。
表5には、本発明の方法によって作られた高品質オーブン仕上げシューストリン
グカットフレンチフライの詳細が記載されている。これらの優れたオーブン仕上
げシューストリングカットフレンチフライのバルク水分含量は、約32%ないし
約46%、好ましくは33%ないし44%、より好ましくは34%ないし40%
である。またその総脂肪含量は、約12%ないし約25%、好ましくは13%な
いし23%、より好ましくは14%ないし20%である。好ましいオーブン仕上
げシューストリングフレンチフライの内部水分含量は、約55%ないし約80%
、好ましくは60%ないし77%、より好ましくは63%ないし75%である。
その表面水分活性(表面Aw)は約0.55以下、好ましくは約0.1ないし約
0.52、より好ましくは約0.15ないし約0.5、さらに好ましくは0.2
ないし約0.45である。フライおよび焼き上げ食品のテクスチャーが、その製
品の水分活性(Aw)にある程度関係していることは知られている。一般に、カ
リカリッとしたテクスチャーといえばAw値は約0.55未満であろうと考えら
れる。
好ましいオーブン仕上げシューストリングフレンチフライのテクスチャーバリュ
ーは約200以上、好ましくは約210ないし1000、より好ましくは220
ないし600、さらに好ましくは240ないし500である。
* たっぷりの油で揚げた高品質フレンチフライおよび本発明の方法のオーブン
仕上げフレンチフライは、これらの特質をすべて備えている。従来技術のオーブ
ン仕上げフレンチフライは、これらの特質をすべて備えているわけではない。**
フレンチフライテクスチャーバリュー(テクスチャーバリュー)
‡ 好ましい
フレンチフライテクスチャーバリューは圧縮試験によって測定されるが、それ
については後述の分析試験法の項で詳しく説明する。フレンチフライテクスチャ
ーバリュー試験では、フレンチフライのテクスチャーの特性を特徴づける2つの
測定値、平均最大力(グラム)と平均面積(グラム×秒)が得られる。これらの
テクスチャー測定値はどちらもフレンチフライのカリカリ感と関係があり、いず
れもテクスチャーバリューと呼ぶことができよう。
上述のように、また、表5−表7に記載のように、高品質オーブン仕上げフレ
ンチフライの特徴はテクスチャーバリューが約200以上であることであり、そ
れはテクスチャーを表す少なくとも1つのパラメータ(最大力または面積)の値
が約200以上であるということである。本明細書に記載の方法で調理された最
も好ましいオーブン仕上げフレンチフライはさらに、その最大力(グラム)に対
する面積(グラム×秒)の比が少なくとも1.0、好ましくは1.04以上、よ
り好ましくは1.08以上、さらに好ましくは1.12以上、最も好ましくは1
.16以上であるような特徴を有する。本明細書に記載の方法で作られた高品質
オーブン仕上げフレンチフライ、およびたっぷりの油で揚げたフレンチフライ(
例えばマクドナルド( 登録商標)のフレンチフライ)の特徴は、テクスチャーバリ
ューが約200以上であることと、最大力に対する面積の比が少なくとも1.0
であることである。例示の目的で、マクドナルド( 登録商標)のたっぷりの油で揚
げたフレンチフライの複数のバッチに関して得たテクスチャーデータを以下に示
す。
比較的厚切りのオーブン仕上げフレンチフライ(例えば、レギュラーカット、
クリンクルカット(crinkle cut)、ステーキフライ)の水分含量および脂肪含
量の範囲は異なっている。概要については表6−表7を参照されたい。
表6に、本発明の方法で作られた、高品質オーブン仕上げレギュラーもしくは
ストレートカットフレンチフライ、およびクリンクルカットフレンチフライの詳
細を記載する。
表7に、本発明の方法で作られた、高品質オーブン仕上げステーキフライの詳
細を記載する。
本明細書に記載の方法で作られたオーブン仕上げフレンチフライは、そのフレ
ンチフライ内部の水分分布および脂肪分布を鮮明に描いた断面図が得られる、核
磁気共鳴(NMR)映像法によっても特徴づけられる。本明細書に記載の方法で
作られた高品質オーブン仕上げフレンチフライ、およびたっぷりの油で揚げたフ
レンチフライ(例えば、マクドナルド( 登録商標)のフライ)の特徴は、高水分含
量の内部中心部が脂肪を含有する低水分含量の上皮域にくるまれていることがN
MR映像法から明らかになっている。
分析試験法
半フライしたポテト片、油でくるんだプリベークフライおよび本発明のオーブ
ン仕上げフレンチフライの成分を特徴づけるために、幾つかのパラメータが使用
される。それらは独特の実験的分析方法によって定量される。この各方法につい
て以下に詳細に説明する。
バルク水分含量試験
半フライしたポテト片、油でくるんだプリベークフライおよび仕上がりフレン
チフライの水分含量は、強制空気循環オーブン法(a forced air oven method)
によって以下のように測定される。
1.ポテト片またはフレンチフライの代表試料を、ブレンダーまたは従来のフー
ドプロセッサーで均一にすりつぶす。
2.予め自重した金属鍋または金属皿にすりつぶした試料約5グラム(重量「A」)
を正確に測り取る。
3.試料を入れた金属皿を105℃の強制空気循環コンベクションオーブン内に
2時間置く。
4.2時間後、乾燥試料の入った金属皿を取り出し、デシケーターの中で無水硫
酸カルシウムなどの乾燥剤を通して室温まで冷却する。
5.乾燥試料の入った金属皿の重量を再度測り、皿の自重を減じて乾燥試料の重
量(重量「B」)を算出する。
6.試料のパーセント水分含量を以下のように算出する。
%水分含量=[(A−B)/(A)]×100
フレンチフライテクスチャーバリュー試験
フライのカリカリ感に関係する、仕上がりフレンチフライのテクスチャーバリ
ューは、TA−XT2テクスチャーアナライザー(ニューヨーク州Scarsdale、
Texture Technologies Corp.社、25−1ロ−ドセル付きの05.16版)
を用いて測定される。テクスチャーアナライザーを標準的なパーソナルコンピュ
ータ(例えば、IBM 433DX)に接続し、XT.RA Dimension(ニュヨー
ク州Scarsdale、
Texture Technologies Corp.社、3.7H版)として知られるソフトウェア
プログラムによってデータを記録する。
テクスチャーアナライザーは、主アームに垂直に固定された長方形の先のとが
っていないスチールプレートプローブ(厚さ2.5〜3.0mm、幅70mm、
長さ90mm)を有して構成されている。単一のフレンチフライ片に対して「圧
縮試験」を実施して力(グラム)−時間(秒)の曲線を生成し、そこからテクス
チャーバリューを求める。テクスチャーアナライザーの設定法および較正法
1.テクスチャーアナライザーを以下のように設定する。
モード: 圧縮力測定
オプション: リターンツースタート
力の単位: グラム
時間の単位: 秒
距離フォーマット: ひずみ
プリテスト速度: 2.0mm/sec
プローブテスト速度: 1.0mm/sec
ポストテスト速度: 10mm/sec
ひずみ: 85.0%
トリガタイプ: オート10
2.テクスチャー法を以下のように設定する
グラフタイプ: 力対時間
自動スケーリング: オフ
最大力スケーリング: 5000グラム
最小力スケーリング: 0グラム
ピーク確認: オン
力しきい値: 20グラム
ファイルタイプ: ロータス1−2−3
ディスプレイおよびエクスポート: プロットした点
取得速度: 200pps
力の単位: グラム
接触面積: 1.00mm2
接触力: 5.0グラム
3.較正プラットフォームに5kgの重みを置いて力を較正し、テクスチャーア
ナライザーのキーパッドの「較正」ボタンを押す。
4.プローブが付いている底板からのプローブの距離を、ショートストリングカ
ットフライ用に底板からの開始距離10mmに較正する(厚切りまたはステーキ
フライ用にはプローブ開始距離を15mmまで増大する)。プローブの底面は必
ず底板の表面と平行になるようにする。試料測定法
1.テクスチャー分析を始める前に、仕上げ調理したフレンチフライをフライ鍋
(たっぷりの油で揚げた場合)またはオーブン(オーブンで焼き上げた場合)か
ら取り出した後直ちに、フライのバッチを加熱ランプの下に1分間置いておく。
加熱ランプ下の空気温度は、華氏約130度ないし華氏約180度(約54.3
℃ないし約82.2℃)の範囲である。
2.1分間のホールド時間が過ぎたら、単一の平にされたフレンチフライをテク
スチャーアナライザー(プローブの幅に対して垂直に向けられている)の底板上
に置く。フレンチフライの端が底板からはね上がるのを手で底板に押し付けるよ
うにしながら、圧縮試験(プローブの速度1.0mm/秒)を開始する。
3.最終的な力(グラム)対時間(秒)のデータを後の分析のために取っておく
。同じバッチから取ったさらに9個のフライ試料についても、同一の方法で試験
をする。各バッチから、10個のフライ試料が無作為に選ばれる。10個のフラ
イ試料のテクスチャー分析は、3ないし4分以内に完了しなければならない。(
ステップ1終了後3ないし4分)。
4.新たなフレンチフライのバッチについても、ステップ1からステップ3の工
程を繰り返す。一般に、フレンチフライは各種類ごとに5ないし10のバッチに
ついて、このような方法で評価される。データ分析
1.各フレンチフライ試料の「力対時間」曲線を以下の点について評価する。
・最初の1/3の試験時間内における最大力(グラム)。
・最初の1/3の試験時間内における曲線下の面積(グラム秒)。
(例えば、圧縮試験完了までに6秒かかった場合、最大力と面積は0〜2
秒の時間内の値から得られる)
2.所定のバッチから選択した10個のフレンチフライ試料すべてについて「力
対時間」データを分析した後、10個の最大力について平均値を求め、また面積
についても平均値を求める。各フライ試料の力対時間データを分析する仕事、お
よびフライの各バッチの最大力値および面積値を平均する仕事は、エクセルに書
き込まれたコンピュータプログラムによって自動化される。
3.各フレンチフライ種の残るバッチについても同様にして分析する(5〜10
のバッチを試験し、各バッチにつき10個のフライを分析する)。次いで、各バ
ッチの最大力値および面積値の平均を出すと、各フライ種の総体的平均最大力(
グラム)および平均面積(グラム秒)が得られる。
4.本発明の目的のために、総体的平均最大力または平均面積のいずれもフレン
チフライテクスチャーバリューと呼ぶことができよう。両テクスチャー測定値と
も仕上がりフレンチフライのカリカリ感に関係している。
フレンチフライの内部水分含量の測定
仕上がりフレンチフライの内部水分含量、すなわち内部デンプンマトリックス
の水分含量は以下のように測定される。
1.仕上げ調理したフレンチフライをフライ鍋(たっぷりの油で揚げた場合)ま
たはオーブン(オーブンで焼き上げた場合)から取り出した後直ちに、そのフレ
ンチフライを液体N2に20秒間浸漬し、製品を完全に冷凍して内部水分分布を
安定化させる。
2.分析するまでの間、冷凍フレンチフライを華氏約−112度(−80℃)で
貯蔵する。
3.冷凍庫から数個のフレンチフライを取り出し、ステンレススチールトレー上
に置く。フレンチフライを室温になるまで数分間わずかに温め、上皮をはぎ取り
易くする。
4.かみそりの刃を用いて、各冷凍フレンチフライの1つの側面の上皮を注意深
く切り取る。フレンチフライを回転させてこの手順を繰り返し、4つの全側面か
ら上皮をはぎ取る。
5.冷凍の内部デンプンマトリックス(白く固化した物質)を収集し、直ちにふ
た付きのガラスバイアルの中に置く。内部デンプンマトリックスだけを収集する
ように気を付け、残っている上皮が含まれないようにする。
6.ステップ3からステップ5の工程を繰り返し、約5グラムの冷凍の内部デン
プンマトリックスを収集する。これには約15個ないし20個フレンチフライが
必要であろう。
7.約5グラムの内部デンプンマトリックス(重量「A」)を、予め自重した金
属鍋または皿に正確に測り取る。
8.内部デンプンマトリックスを入れた金属皿を105℃の強制空気循環コンベ
クションオーブン内に2時間置いておく。
9.2時間後、乾燥試料の入った金属皿を取り出し、デシケーターの中で無水硫
酸カルシウムなどの乾燥剤を通して室温まで冷却する。
10.乾燥試料の入った金属皿の重量を再度測り、皿の自重を減じて乾燥試料の
重量(重量「B」)を算出する。
11.内部デンプンマトリックスのパーセント水分含量を以下のように算出する
。
%内部水分含量=[(A−B)/(A)]×100
フレンチフライの表面水分活性(Aw)の測定
仕上がりフレンチフライの表面Awは以下のように測定される。
1.仕上げ調理したフレンチフライをフライ鍋(たっぷりの油で揚げた場合)ま
たはオーブン(オーブンで焼き上げた場合)から取り出した後直ちに、そのフレ
ンチフライを液体N2に20秒間浸漬し、製品を完全に冷凍して内部水分分布を
安定化させる。
2.分析するまでの間、冷凍フレンチフライを華氏約−112度(−80℃)で
貯蔵する。
3.フレンチフライ1袋(〜0.5〜1ポンド)を華氏−112度(−80℃)
の冷凍庫からドライアイスをいれた冷却器に移す。ここでは、フレンチフライが
低温で冷凍状態に保たれるように、袋は必ずドライアイスの中に完全に詰めるよ
うにする。
4.試料袋から1回に1個ずつフレンチフライを取り出し、片刃のかみそりの刃
を用いて、素早くフレンチフライの表面をこすり落す。表面の削りくずをステン
レススチールトレー上に集め、直ちにその削りくずをふた付きガラスバイアルに
移す。
フレンチフライの外皮域から表面の削りくずだけを集めるように注意し、外
皮域を貫いて内部デンプンマトリックスが露出するほど強くこすらないようにす
る。
5.表面の削りくずが約0.3ないし0.7グラム収集されるまでステップ4を
繰り返す。これには約10ないし20個の冷凍フレンチフライをこすることが必
要となろう。
6.相対湿度計Rotronic Hygroskop Model DT(ニューヨーク州ハンティン
グトン、Rotronic Instrument Corp.社)を用いて、以下のように表面の削り
くずの水分活性(Aw)を測定する。
a.表面の削りくずをプラスチックAw皿(Rotronic Instrument Corp.
社)に移す。
b.表面の削りくずが入ったAw皿を、直ちにHygroskop Model DT相対
湿度計の湿度セルの1つに置き、セルのふたをぴったり閉める。
c.湿度計の示度を安定させてから(1時間以上待つ)、その示度および温
度を記録する。
d.下記のRH標準を用いて作成された、予め用意しておいた較正用グラフ
(湿度計の示度対%RH)を使用して、安定した湿度計の示度を%相対湿度(R
H)に換算する。
11%RH 塩化リチウム飽和溶液(Greenspan,L.,1997,J.Res.Natl
.Bur.Stand.,Section A,81A:89を参照されたい)
35%RH Rotronic Instrument Corp.社製標準溶液
50%RH Rotronic Instrument Corp.社製標準溶液
65%RH Rotronic Instrument Corp.社製標準溶液
e.表面の削りくずの%RHを、下記のように表面Awに換算する。
表面Aw=[%RH/100]
総脂肪含量試験
半フライしたポテト片、油でくるんだプリベークフライおよび仕上がりフレン
チフライの総脂肪含量は、溶剤抽出法によって下記のように測定される。装置
1.Soxtec HT6抽出システム、ユニットには加熱ブロックと冷却器が含まれ
る。
2.冷却器用循環式水浴
3.加熱ブロック用循環式油浴
4.抽出ビーカー
5.抽出円筒ろ紙、26mm(Fisher TC1522−0018)
6.窒素パージガス
7.真空乾燥オーブン
8.化学てんびん(4桁)
9.分注ピペット(50ml)材料
1.塩化メチレン(Baker 9315-33)
2.沸騰石(Chemware PTFE Fisher 09-191-20)
3.シリコーン油(Fisher TC1000-2779)
4.ガラスウール(Fisher 11-390)方法
1.ポテト片またはフレンチフライの代表試料を、ブレンダーまたは従来のフー
ドプロセッサーで均一にすりつぶす。
2.ガラスウール(円筒ろ紙に試料片を収容するのに十分なサイズ)1枚と抽出
円筒ろ紙の重量を正確に測り(4桁まで)、円筒ろ紙+ガラスウールの重量(重
量「A」)を記録する。
3.すりつぶした試料を円筒ろ紙に入れ、試料入り円筒ろ紙に予め重量を測定し
ある1枚のガラスウールでふたをする。
4.すりつぶした試料、円筒ろ紙+ガラスウールの重量(重量「B」)を正確に
測り(4桁まで)記録する。
5.2個またはそれ以上の沸騰石を抽出ビーカーに置きその重量を測定する(4
桁まで)。抽出ビーカー+沸騰石の重量(重量「C」)を記録する。
6.試料入り円筒ろ紙を抽出ユニット上に置き、その円筒ろ紙をすすぎ位置まで
引き揚げる。
7.予め重量を測定してある沸騰石入り抽出ビーカーに、塩化メチレン50ml
をピペットで移す。
8.油加熱浴を110℃に、また、水冷却浴を28.3℃に設定し、温度が平衡
に達するようにする。
9.資料入り円筒ろ紙を溶剤入り抽出ビーカー中に引き降ろし、冷却器のペット
コックを開の位置にした状態で、溶剤中で60分間沸騰させる。
10.円筒ろ紙をすすぎ位置まで引き揚げ、60分間すすぐ。
11.冷却器のペットコックを閉の位置に回し、溶剤を60分間蒸発させる。栓
をひねって窒素パージガスを出し、蒸発を促進する。
12.ビーカーを120℃に予熱した真空オーブンに移し、十分に真空の状態(
圧力約30mmHg以下)で30分間放置する。
13.ビーカーを室温まで冷却し、その重量を測定する(4桁まで)。ビーカー
+沸騰石+抽出油の重量(重量「D」)を記録する。
14.パーセント総脂肪含量を下記のように算出する。
%脂肪含量=[(D−C)/(B−A)]×100
実施例
以下に本発明の非限定的な実施例を示す。実施例1
市販の高品質冷凍シューストリングカット半フライ(例えば、アイダホ州コー
ルドウェル、J.R.Simplot Co.社、Simplot Par Fries)は、出発製品と
して許容できる。この半フライポテトの水分含量は約64%である。この半フラ
イ約1 lbを、Primex108植物油(部分的に水素添加した大豆油ととうもろこ
し油のブレンド、プロクターアンドギャンブル社から入手可)を入れた45 l
b油容量のフライ鍋で、華氏約290度(144℃)で約3分間揚げる。次いで
、半フライを液体窒素に約20秒間浸漬して直ちに冷凍する。得られた半フライ
の水分含量は約48%、また、脂肪含量は約14%である。冷凍後直ちに、半フ
ライを華氏約335度(〜168℃)の液状植物油(調質(conditioned)Prim
ex108)に約1ないし3秒間浸漬することによって、油でくるみ込む。こうして
得られた、油でくるまれたプリベークフライを、液体窒素に浸漬して再度冷凍す
る。冷凍プリベークフライをしっかりと密閉シールしたパケージで包装し、華氏
約0度(−18℃)ないし華氏約−20度(−29℃)の通常の冷凍温度で貯蔵
する。プリベークフライは、重量でフライの約10%の表面脂肪を含有する。総
脂肪含量は約22%、また、バルク水分含量は約43%である。
前記冷凍プリベークフライ約128グラムを、目の粗い金網オーブントレー上
に単一の層にして置き、次いで強制空気循環式(forced air)コンベクションオ
ーブン(Wells Manufacturing Co.社、機種名 M42003S)に入れて華
氏約400度(204℃)で約1分間焼く。次いで、フライを、一枚板のステン
レススチールオーブントレーに単一の層にして移し、さらに1.5分間焼き上げ
る。こうして得られるフレンチフライは、バルク水分含量が約38%、脂肪含量
約18%、内部水分含量約67%、表面Aw約0.3、フレンチフライテクスチ
ャーバリューが約240(最大力=205g、面積=243g×秒、力に対する
面積の比=1.19)である。このオーブン仕上げしたフレンチフライは、その
風味およびテクスチャーにおいて、例えばマクドナルド社製のたっぷりの油で揚
げたフレンチフライと事実上同じものである。実施例2
市販の冷凍シューストリングカット半フライポテト片(例えば、アイダホ州コ
ールドウェル、J.R.Simplot Co.社、Payette Farms Shoestring Frozen
Potatoes)を、追加処理する目的で得る。この半フライポテトのバルク水分含
量は約70%であ
る。
前記半フライポテト片をさらに処理する。先ず、冷凍ポテト片約1 lbを、
Primex108植物油(部分的に水素添加した大豆油ととうもろこし油のブレン
ド、プロクターアンドギャンブル社から入手可)を入れた45 lb容フライ鍋
で、華氏約335度(〜168℃)で約3分間揚げる。次いで、半フライポテト
を液体窒素に20秒間浸漬して直ちに冷凍し、華氏約−20度(−29℃)で貯
蔵する。この半フライポテト片の水分含量は約44%、また、脂肪含量は約14
%である。冷凍半フライポテト片を、華氏約335度(〜168℃)の液状植物
油(調質Primex108)に約1ないし3秒間浸漬することによって、油でくるみ込
む。こうして得られた、油でくるまれたプリベークフライを、液体窒素に約20
秒間浸漬して冷凍する。油でくるまれたプリベークフライの冷凍品の表面脂肪含
量は約10%である。油でくるまれたプリベークフライの水分含量は約40%、
脂肪含量は約23%である。
前記冷凍プリベークフライ約128グラムを、目の粗い金網オーブントレー上
に単一の層にして置き、次いで強制空気循環式コンベクションオーブン(ネバダ
州ヴェルディ、Wells Manufacturing Co.社、機種名 M42003S)に入
れて華氏約400度(〜204℃)で約1分間焼く。次いで、フライを、一枚板
のステンレススチールオーブントレーに単一の層にして移し、さらに1.25分
間焼き上げる。こうして得られるフレンチフライは、バルク水分含量が約38%
、総脂肪含量約19%、内部水分含量約68%、表面Aw約0.4、フレンチフ
ライテクスチャーバリューが約260(最大力=239g、面積=260g×秒
、最大力に対する面積の比=1.09)である。このオーブン仕上げしたフレン
チフライは、その風味およびテクスチャーにおいて、たっぷりの油で揚げた高品
質のフレンチフライと事実上同じものである。実施例3
バルク水分含量が約70%の、実施例2で使用した市販の冷凍シューストリン
グカット半フライを、出発材料として使用する。
前記半フライポテト片をさらに処理する。先ず、冷凍ポテト片約1 lbを、
Primex108植物油(部分的に水素添加した大豆油ととうもろこし油のブレンド、
プロクターアンドギャンブル社から入手可)に浸漬して、華氏約335度(〜1
68℃)で約3分間揚げる。次いで、半フライポテト片を液体窒素に20秒間浸
漬し、華氏0度(−18℃)で貯蔵する。この冷凍半フライしたポテト片の水分
含量は約44%、また、脂肪含量は約14%である。温めた(〜華氏150度)
調質Primex 108油をその冷凍半フライしたポテトの表面に噴霧して、冷凍半フ
ライしたポテト片を油でくるみ込む。噴霧によって油でくるむ方法によって、約
5%の半フライの表面に塗布される。こうして得られた油でくるんだプリベーク
フライは水分約42%と脂肪約18%を含んでおり、オーブン仕上げされるまで
華氏0度(−18℃)で冷凍貯蔵される。
油でくるんだプリベークフライの冷凍品は、従来の家庭用オーブン(ジェネラ
ルエレクトリック社)で仕上げられる。前記プリベークフライ約0.5ポンドを
、一枚板のステンレススチールオーブントレーに単一の層にして置き、華氏42
5度(〜218℃)で6ないし7分間焼き上げる。仕上がったフレンチフライは
上皮がカリカリで、内部はホクホクとして、その味はたっぷりの油で揚げた良質
のフレンチフライとほとんど変わらぬものとなる。実施例4
低カロリー脂肪組成物を使用して油でくるんだプリベークフライを作る。この
脂肪組成物は、非消化性脂肪成分と「従来の」トリグリセリド成分を含有する組
成物である。非消化性脂肪成分には液体スクロースポリエステル(SPE)と固
体スクロースポリエステル(SPE)のブレンドが含まれているが、このような
例としては、プロクターアンドギャンブル社製のOLEAN( 登録商標)がある。
非消化性脂肪成分は、大豆油を精製し、脱色し、また脱臭するために添加され、
得られたブレンドを全固体成分が溶解するまで加熱して、SPE75%および大
豆油25%を含有する脂肪組成物とする。
シューストリング型のフレンチフライポテトを作るために、ポテト固体含量約
20%のRusset Burbankポテトを剥皮し、洗浄して、幅1/4インチ長さ3、
1/2インチの細長いポテト片に切断する。このポテト片を熱湯(華氏140度
\60℃)中で約5分間ブランチングする。ブランチングしたポテト片を周囲条
件下で5分間平衡させ、その後オーブン中で部分乾燥させる。
次いで、半ば乾燥したポテト片を、前述の脂肪組成物中で華氏約375度(〜
190℃)で90秒間揚げ、その後冷凍して冷凍半フライを作る。この冷凍半フ
ライしたポテト片は水分を約55%、脂肪を約11%含んでいる。次いで、冷凍
半フライしたポテトを華氏約335度(〜168℃)の低カロリー脂肪組成物に
約1ないし3秒間浸漬して、冷凍半フライしたポテト片をその脂肪組成物でくる
む。得られるプリベークフライは再度冷凍する。油でくるんだプリベークフライ
の冷凍品は、その表面を約12%の油でコーティングされており、そのバルク水
分含量は約48%、総脂肪含量は約22%である。
前記油でくるんだプリベークフライの冷凍品約128グラムを、目の粗い金網
オーブントレー上に単一の層にして置き、次いで強制空気循環式コンベクション
オーブン(ウェストヴァージニア州ヴェルディ、Wells Manufacturing Co.社
、機種名 M42003S)に入れて華氏約425度(218℃)で約3分間焼
く。所望であれば、フレンチフライに高速の熱風またはガスを短時間(すなわち
、5ないし30秒)吹き付けて、過剰な表面の脂肪を取除くこともでき、また、
仕上がりフレンチフライの脂っこさを制御することもできよう。こうして得られ
る低カロリーフレンチフライは、バルク水分含量が約40%、総脂肪含量約15
%、内部水分含量約65%、表面Aw約0.4、フレンチフライテクスチャーバ
リューが約250である。
このオーブン仕上げしたフレンチフライは、たっぷりの脂肪で揚げたフレンチ
フライと事実上区別できない。
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フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF
,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,
SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S
D,SZ,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ
,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU
,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,
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B,GE,GH,HU,IL,IS,JP,KE,KG
,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,
LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,N
O,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG
,SI,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,
UZ,VN,YU
(72)発明者 エルセン,ジョーゼフ,ジェイムズ.
アメリカ合衆国 45211 オハイオ州 シ
ンシナティー モンタナ アヴェニュ
2807
(72)発明者 コリガン,パトリック,ジョーゼフ.
アメリカ合衆国 45211 オハイオ州 シ
ンシナティー デクスター パーク ブー
ルバード 33
(72)発明者 ビーダーマン,デイヴィッド,トーマス.
アメリカ合衆国 45208 オハイオ州 シ
ンシナティー スプリンガー アヴェニュ
3006
(72)発明者 パパ,アリス,ジョンソン.
アメリカ合衆国 45215 オハイオ州 シ
ンシナティー ブロックドルフ ドライブ
224
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.華氏325度(162℃)ないし華氏800度(426℃)の温度で0.7 5分ないし15分間にわたってオーブン内で、フレンチフライを調理する方法で あって、 プリベーク半フライの重量に対し、水分を34%ないし58%と、脂肪を6% ないし30%と、油の表面コーティングとを有し、前記油の表面コーティングが 2%ないし15%である、油でくるんだプリベーク半フライを焼く工程を具えて おり、バルク水分含量が32%ないし53%、総脂肪含量が8%ないし25%、 および平均最大力が少なくとも200グラムもしくは平均面積が少なくとも20 0グラム秒であるオーブン仕上げしたフレンチフライを形成することを特徴とす るフレンチフライの調理方法。 2.前記油でくるんだプリベーク半フライが、水分を42%ないし50%および 脂肪を14%ないし20%有しており、華氏350度(176℃)ないし華氏4 75度(246℃)で1分ないし5分間焼かれ、前記オーブン仕上げしたフレン チフライがバルク水分含量40%ないし46%および総脂肪含量12%ないし1 8%であることを特徴とする請求項1に記載の調理方法。 3.前記油でくるんだプリベーク半フライが、水分を44%ないし52%および 脂肪を10%ないし18%有しており、華氏350度(176℃)ないし華氏4 75度(246℃)で1分ないし5分間焼かれ、前記オーブン仕上げしたフレン チフライがバルク水分含量42%ないし48%および総脂肪含量10%ないし1 6%であることを特徴とする請求項1に記載の調理方法。 4.前記油でくるんだプリベーク半フライが、水分を40%ないし48%および 脂肪を16%ないし24%有しており、華氏375度(190℃)ないし華氏4 50度(232℃)で3分未満の間焼かれることを特徴とする請求項1に記載の 調理方法。 5.前記油でくるんだプリベーク半フライが、華氏375度(190℃)ないし 華氏450度(232℃)で3分未満の間焼かれることを特徴とする請求項1、 2、3または4に記載の調理方法。 6.前記オーブン仕上げしたフレンチフライが、表面水分活性を0.1ないし0 .45および内部水分含量を63%ないし75%有することを特徴とする請求項 5に記載の調理方法。 7.前記総脂肪が、0.8未満の遊離脂肪酸レベルを有することを特徴とする請 求項1、2、3または4に記載の調理方法。 8.前記総脂肪が、トリグリセリド、非消化性脂肪、半消化性脂肪、低カロリー 脂肪およびそれらの混合物の中から選択される1種以上の脂肪であることを特徴 とする請求項1、2、3または4に記載の調理方法。 9.前記総脂肪がポリオール脂肪酸ポリエステルを含むことを特徴とする請求項 8に記載の調理方法。 10.前記油でくるんだプリベーク半フライが、その上皮域の熱伝導率が0.1 ないし0.3ワット/m℃、内部デンプンマトリックス中心部の熱伝導率が0. 4ないし0.7ワット/m℃、および表面熱伝達率が50ないし400ワット/ m2℃であることを特徴とする請求項1、2、3または4に記載の調理方法。
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