JPH11507625A - ビフェニル誘導体の製造方法 - Google Patents

ビフェニル誘導体の製造方法

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JPH11507625A
JPH11507625A JP9501516A JP50151697A JPH11507625A JP H11507625 A JPH11507625 A JP H11507625A JP 9501516 A JP9501516 A JP 9501516A JP 50151697 A JP50151697 A JP 50151697A JP H11507625 A JPH11507625 A JP H11507625A
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ジゲール,ピエール
イエラ,シルビオ
ベルナッシェ,ミシェル
バレッカ,ジュゼッペ
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カンナータ,ヴィンチェンツォ
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アメリカン・ホーム・プロダクツ・コーポレイション
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Abstract

(57)【要約】 パラジウムまたはニッケル触媒の存在下、式(II)またはその塩[式中、R1〜R5、m、nおよびpは、各々、下記する基、R6はクロロ、ブロモまたはヨードを意味する]で示される化合物またはその塩を式(III)[式中、Xは保護基、R7はZnCl、ZnBrまたはSn(C1-6アルキル)3のような亜鉛または錫基を意味する]で示される化合物と反応させることによる式(I)で示される化合物[式中、Xは保護基、R1、R2、R3およびR4は、各々独立して水素、C1-6アルキルまたはC1-6パーフルオロアルキル、R5は水素または、nが1のとき、R5はR3と一緒になって二重結合を形成する。mは1、2または3、nは0または1、pは0、1または2を意味する]またはその塩の製造方法を開示する。

Description

【発明の詳細な説明】 ビフェニル誘導体の製造方法 本発明は、とりわけ、医薬物質生成物である5,8−ジヒドロ−2,4−ジメチ ル−8−[(2'−(1H−テトラゾール−5−イル)[1,1'−ビフェニル] −4−イル]メチル]ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(6H)−オンの前 駆体である、中間体、8−[2'−(2(1)−tert−ブチル−2H−テトラゾ ール−5−イル)ビフェニル−4−イル−メチル]−2,4−ジメチル−5,8− ジヒドロ−6H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オンの改良製造方法に 関する。該医薬物質生成物は、アンギオテンシンII拮抗剤で、特に、抗高血圧剤 として有用で、米国特許5,149,699号(アメリカン・ホーム・プロダクツ ・コーポレイション)に開示されている。 本明細書では、以下の略号を使用する。 略号 フルネーム acac アセトニルアセトン dba ジベンジリデン アセトン DIBAL ジイソブチル アルミニウム ハイドライド DME ジメトキシエタン DPPB ビス(1,4−ジフェニルホスフィノ)ブタン dppe ジフェニルホスフィノエタン DPPP 1,3−(ジフェニルホスフィノ)プロパン OAc アセトキシ OiPr イソプロポキシ trityl トリフェニルメチル 発明の背景 E.Negishi、A.O.KingおよびN.Okukado(J.Org.Chem.,42,1821(1977) )は、触媒量のNiまたはPd触媒の存在下、アリールおよびベンジル亜鉛誘導体 と臭化またはヨウ化アリールとの交差カップリングが、ホモカップリングしたビ アリールの量が5%以下の、非対称ビアリールおよびジアリールメタンについて の一般的、かつ非常に化学的および位置選択的な合成経路を提供することを開示 した。J.W.Tilley、J.W.Clader、S.Zawoiski、M.Wirkus、R.A.LeMahieu 、M.O'Donnell、H.CrowleyおよびA.F.Welton(J.Med.Chem.,32,1814(19 89))は、1816頁の式IIおよび1818頁の第2欄、実験の部においてNegis hiの例を示している。その第2の例では、2−ブロモ−3',4'−ジメトキシ− 1,1'−ビフェニル−4−カルボン酸メチルエステルが製造されている。この例 では、3,4−ジメトキシフェニル亜鉛反応体を、ブチルリチウムを3,4−ジメ トキシブロモベンゼンと反応させ、ついで塩化亜鉛と金属交換反応させて製造し ている。交差カップリング触媒は、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム ジクロライドである。A.S.Bell、D.A.RobertsおよびK.S.Ruddock(Synteh sis,843(1987))は、塩化ピリジニル亜鉛と、ハロキノリノンとのパラジウム触 媒交差カップリングによる6−ピリジニル−2(1H)−キノリノン類の直接合 成を報告している。この塩化ピリジニル亜鉛試薬は、ハロゲン化ピリジニルリチ ウムまたはピリジニルマグネシウムと、塩化亜鉛を金属交換反応させて得られる 。 上記の文献は、アリール亜鉛誘導体の製造と、それらをハロゲン化アリールと パラジウム触媒交差カップリングさせてビフェニル化合物を得ることを記載して いる。しかしながら、これらの文献のいずれも、交差カップリング反応における アリールテトラゾール類の使用や、ビフェニルテトラゾール類の製造を記載する ものではない。 米国特許5,039,814号(メルク・アンド・カンパニー)は、 [R1は水素、t−ブチル、フェノキシ、R2は水素またはtrityl] の構造の、オルト−リチオ化したアリールテトラゾール類の製造を開示している 。このオルト−リチオ化テトラゾールは、親電子物質またはハロゲン化金属M( L)n(Mは、Zn、Mg、Cu、B、AlまたはCd)で処理され、金属交換化合物 を与える。ついで、後者を触媒(パラジウムまたはニッケル)の存在下でハロゲ ン化アリールで処理して、 [R1は水素、t−ブチル、フェノキシ、R2は水素またはtityyl、R3はアルキ ル、CH2OH] の構造のビフェニル化合物を得る。 これとは異なり、本明細書に開示の方法は、該オルト−リチオ化反応体Aを使 用し、ついで、塩化亜鉛と金属交換するよりも、例えば、1−(t−ブチル)− 3−(2−ブロモフェニル)テトラゾールとのグリニャール反応を利用して、臭 化t−ブチルフェニルテトラゾール−2−マグネシウム・グリニャール試薬を製 造するものである。したがって、本明細書に記載の方法は、自燃性のブチルリチ ウムの使用を避けるものである。 米国特許5,149,699号(アメリカン・ホーム・プロダクツ。コーポレイ ション)の実施例3の工程3、4および5は、つぎの式: による主題の中間体{2,4−ジメチル−5,6,8−トリヒドロ−8−[[2'− (1−tert−ブチル−1H−テトラゾール−5−イル)[1,1−ジフェニル] −4−イル]メチル]−7H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オンとし ても知られる}の製造を開示している。上記の式から明らかなごとく、2−t− ブチル−5−ブロモフェニル−2H−テトラゾール(以下、「t−ブチルブロモ テトラゾール」と称する)(1)を、マグネシウムと反応させて対応するグリニ ャール試薬を製造し、ついで、さらに反応させホウ素含有酸(2)を得る。これ らの工程全体の収率は48%である。ホウ素含有酸(2)と8−[(4−ブロモ フェニル)メチル]−5,8−ジヒドロ−2,4−ジメチル−ピリド[2,3−d ]ピリミジン−7(6H)−オン(以下、「ブロモベンジルラクタム」と称する )(3)とのパラジウム触媒交差カップリングにより、主題の中間体が66%の 収率で得 られる。本発明の方法は、驚くべきことに、より良好な収率を与え、 ホウ素含有酸(2)の単離を必要としない。 欧州特許EP0550313A1(シンテラボ)は、以下の順序によるビフェ ニル生成物(5)の製造を記載している。 [Rは水素またはOMe、R1はt−ブチル、trityl] 臭化アリール(4)を有機亜鉛に変え、それを交差カップリング反応に使用し て、60〜80%の範囲の収率でビフェニル生成物(5)を得る。本明細書に記 載の方法では、該アリールテトラゾールからグリニャール試薬を調製する。これ は、テトラゾールを含有しないハロゲン化アリールを十分に機能的にすることが できるので、有利である。 以下に示すEP0497150A1(アメリカン・ホーム・プロダクツ・コー ポレイション)の式IXは、5−(2−M−フェニル)−1−(トリフェニルメチ ル)−1H−テトラゾール(108)と3−[4−(R40−フェニル)メチル] キナゾリノン(109)のパラジウムまたはニッケル触媒カップリングを示して いる。式中、Mは−MgBr、−Sn(炭素数1〜4の低級アルキルまたはフェニ ル)、Liまたは−Zn複合体から選択され、R40はI、BrまたはOSO2CF3 から選択される。この反応の唯一の具体的な説明が実施例90にある。そこでは 、Mが、−MgBr、R40が臭素であり、すなわち、該テトラゾール反応体が、5 −(2−ブロモフェニル)−1−(トリフェニルメチル)−1H−テトラゾール であり、キナゾリノン反応体が、3−[(4−ブロモフェニル)メチル]−2− ブ チル−6−(1−メトキシ−1−メチルエチル)−4(3H)−キナゾリノンで ある。 式IX(EP0497150A1) 発明の詳細な説明 本発明によれば、式II: [式中、R1〜R5、m、nおよびpは以下に記載するとおり、R6は、クロロ、 ブロモ、ヨードまたはトリフルオロメタンスルホニルオキシを意味する。] で示される化合物またはその塩と、式III: [式中、Xは保護基、R7は、亜鉛または錫基(ZnCl、ZnBr、Sn(C1-6ア ルキル)3のような)を意味する。] で示される化合物またはその塩と、パラジウムまたはニッケル触媒の存在下で反 応させる式I: [式中、Xは保護基、R1、R2、R3およびR4は、各々、独立して、水素、C1- 6 アルキルまたはC1-6パーフルオロアルキル、R5は水素または、nが1のとき 、R5はR3と共に二重結合を形成してもよい。mは1、2または3、nは0また は1、pは0、1または2を意味する。] で示される化合物またはその塩の製造方法が提供される。 本明細書で使用する「保護基」なる語は、反応(グリニャール形成、金属交換 および/またはカップリング)を実施する間、その位置に留まるが、その後、例 えば、酸または塩基加水分解によるような、容易に除去できる基を意味する。保 護基の通常の例としては、t−ブチル、C1-4アルコキシメチル、メチルチオメ チル、フェニルC1-4アルコキシメチル、p−メトキシベンジル、2,4,6−ト リメチルベンジル、ベンジルオキシメチル、2−(トリメチルシリル)エチル、 テトラヒドロピラニルおよびピペラニルが挙げられる。保護基のさらなる例は、 Greene & WutzによるProtecting Groups in Organic Synthesis,2nd ed.(John Wiley & Sons,Inc.,1991 発行(ISBN 0-471-62301-6))に記載されており、本 明細書に参考として取り入れる。 好ましいXは、C1-6アルキル基またはフェニルもしくはベンジル基であり、 いずれの場合も、所望により、C1-6アルキル(例、メチル、エチル、プロピル 、イソプロピル、ブチル、イソブチル、ペンチルおよびヘキシル)、C1-6アル コキシ(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ)、ニトロ、アミノ、 C1-6アルキルアミノ、ジC1-6アルキルアミノ、チオ(C1-6)アルキルまたは フェニル置換基から選ばれる1つ以上の基で置換さていてもよく、あるいは所望 により、フェニル環がC1-6アルキル(例、メチル、エチル、プロピル、イソプ ロピル、ブチル、イソブチル、ペンチルおよびヘキシル)またはC1-6アルコキ シ(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ)から選ばれる1つ以上の 基で置換さていてもよいベンジルオキシメチル基である。好ましいXは、所望に より、C1-6アルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ)、 ニトロ、アミノ、C1-6アルキルアミノ、ジC1-6アルキルアミノまたはチオ(C1-6 )アルキルから選ばれる1つ以上の基で置換されていてもよいC1-6アルキル 基である。好ましいXは、t−ブチルのような、分岐アルキル基である。 好ましくは、この方法において、mは1、nは0、R1およびR2は、各々、メ チル、R3およびR4は、各々、水素である。 好ましくは、R6はブロモである。 好ましくは、R8はMgBrである。 好ましくは、R9はブロモである。 好ましくは、パラジウムまたはニッケル触媒は、パラジウムまたはニッケル塩 、還元剤およびリガンドあるいはパラジウムまたはニッケル塩および還元剤/リ ガンド両方の機能を有する種あるいはパラジウムまたはニッケル複合体およびリ ガンドから生じさせる。 好ましくは、触媒は、Pd(OAc)2またはPdCl2(PPh32NiCl2(dp pe)、NiCl2(PPh3)、Ni(acac)2またはPd2(dba)3およびP Ph3、P(o−トリル)3、P(t−ブチル)3、P(2−フリル)3、P(OiP r)3、CuI、CuBr、AsPh3、N24およびジイソブチルアルミニウム ハイ ドライド(DIBAL)1,3−(ジフェニルホスフィノ)プロパン(DPPP )またはビス(1,4−ジフェニルホスフィノ)ブタン(DPPB)からなる群 から選ばれる1つ以上の還元剤/リガンドから生じさせる。 適当には、触媒は、式IIおよびIIIの化合物の反応を行う反応容器中、in situ で生じさせる。 好ましくは、化合物IIおよびIIIの化合物の反応は、実質的に水と非混和性の 、適当には炭化水素溶媒、好ましくは、トルエンまたはキシレンのような芳香族 炭化水素溶媒である溶媒種の存在下で行う。 好ましくは、化合物IIおよびIIIの反応は、実質的に水と非混和性の溶媒種お よびエーテルの形の溶媒種を含む溶媒種の混合物の存在下で行う。好ましくは、 実質的に水と非混和性の溶媒種の、エーテル形態の溶媒種に対する比率は、5: 1〜1:5である。エーテルの形の溶媒種は、好ましくは、テトラヒドロフラン (THF)である。 好ましくは、式IIIの化合物は、式IV: [式中、Xは保護基、R8はMgBrまたはMgIを意味する。] で示される化合物またはその塩と、塩化亜鉛、臭化亜鉛、塩化トリ(C1-6アル キル)錫または臭化トリ(C1-6アルキル)錫から選択される金属交換試薬との 金属交換によって製造される。好ましくは、金属交換試薬として、塩化亜鉛が使 用される。 好ましくは、式IVの化合物と金属交換試薬との反応は、炭化水素、好ましくは トルエンまたはキシレンのような芳香族炭化水素溶媒のような実質的に水と非混 和性の溶媒種の存在下で行われる。典型的には、実質的に水と非混和性の溶媒は 低極性を有し、実質的に無極性であってもよい。 好ましくは、式IVの化合物と金属交換試薬との反応は、実質的に水と非混和性 の溶媒種と、テトラヒドロフラン(THF)のようなエーテルの形の溶媒種を含 む溶媒種の混合物の存在下に実施する。好ましくは、実質的に水と非混和性の溶 媒種の、エーテルの形の溶媒種に対する容量比は、5:1〜1:5、好ましくは 5:1〜1:1である。 好ましくは、式IVの化合物の反応と、パラジウムまたはニッケル触媒のin sit u発生は同じ反応容器内で同時に行われる。好ましくは、式II、IIIおよびIVの化 合物の反応およびパラジウムまたはニッケル触媒のin situ発生は、同じ反応容 器内で同時に行われる。 好ましくは、式IVの化合物は、式V: [式中、Xは保護基およびR9はBrまたはIを意味する。] で示される化合物またはその塩と、マグネシウムを反応させて製造される。 好ましくは、式Vの化合物とマグネシウムとの反応は、THF、ジメトキシエ タン(DME)、ジエチルエーテルまたは1,4−ジオキサン、好ましくはTH Fのようなエーテル形の溶媒の存在下で行う。 適当には、式Vの化合物とマグネシウムの反応間に存在させたエーテル形溶媒 の、少なくとも一部を、式Vの化合物と金属交換試薬との反応の間保持し、また 、適当には、式Vの化合物とマグネシウムの反応間に存在させたエーテル形溶媒 の、少なくとも一部を式IIおよびIIIの化合物の反応の間保持する。 適当には、この方法は、さらに、式Iの化合物を脱保護し、式VI: [式中、R1、R2、R3およびR4は、各々独立して水素、C1-6アルキルまたは C1-6パーフルオロアルキル、R5は水素または、nが1のとき、R5はR3と一緒 になって二重結合を形成してもよい。mは1、2または3、nは0または1、p は0、1または2を意味する] で示される化合物またはその塩を得る工程を含む。 本発明の好ましい形においては、8−[2'−(2(1)−tert−ブチル−2 H−テトラゾール−5−イル)−ビフェニル−4−イル−メチル]−2,4−ジ メチル−5,8−ジヒドロ−6H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オン( または、該tert−ブチル基の代わりにベンジルまたはp−メトキシベンジル基が 存在するこのような化合物)またはその塩の製造方法を提供する。該方法は、 (A)2−tert−ブチル−5−(2−ブロモまたはヨードフェニル)−2H− テトラゾールをマグネシウムと反応させてブロモまたはヨード[2−[2−(te rt−ブチル)−2H−テトラゾール−5−イル]フェニル]−マグネシウムグリ ニャール試薬を生じさせ、 (B)該グリニャール試薬と、塩化亜鉛、臭化亜鉛または塩化トリブチル錫と の金属交換を行い、 (C)金属交換生成物を、パラジウムまたはニッケル触媒の存在下で8−[( 4−ブロモ−、ヨード−またはトリフルオロメタンスルホニルオキシフェニル) −メチル]−5,8−ジヒドロ−2,4−ジメチル−ピリド[2,3−d]−ピリ ミ ジン−7(6H)−オンと反応させて該生成物を得ること(この方法全体を通し て、tert−ブチル基の代わりにベンジルまたはp−メトキシベンジル基が存在し てもよい)を特徴とする。 好ましくは、2−tert−ブチル−5−(2−ブロモフェニル)−2H−テトラ ゾールを工程Aで使用する。 好ましくは、塩化亜鉛を金属交換試薬として工程Cで使用する。 好ましくは、8−[(4−ブロモフェニル)−メチル]−5,8−ジヒドロ− 2,4−ジメチル−ピリド[2,3−d]−ピリミジン−7(6H)−オンをクロ ロまたはブロモ[2−[2−(tert−ブチル)−2H−テトラゾール−5−イル ]フェニル]亜鉛と工程Cで反応させる。好ましくは、2−tert−ブチル−5− (2−ブロモフェニル)−2H−テトラゾールとマグネシウムを反応させてグリ ニャール試薬を調製する。 好ましくは、パラジウム触媒を工程Cで使用する。 好ましくは、パラジウム触媒は、PdCl2、Pd(OAc)2、Pd2(dba)3 またはPdCl2(PPh32と、PPh3、P(o−トリル)3、P(2−フリル)3 、P(t−ブチル)3、P(OiPr)3、CuI、CuBr、AsPh3、DPPP、D PPBおよびDIBALからなる群から選択される添加剤から生じさせる。 好ましくは、パラジウム触媒は、クロロまたはブロモ[2−[2−(tert−ブ チル)−2H−テトラゾール−5−イル]フェニル]亜鉛を入れた反応容器中で 生じさせる。 好ましくは、工程BおよびCの反応およびパラジウムまたはニッケル触媒の発 生は、同じ反応容器内で行う。 本発明のさらなる好ましい具体例においては、8−[2'−(2(1)−tert −ブチル−2H−テトラゾール−5−イル)−ビフェニル−4−イル−メチル] −2,4−ジメチル−5,8−ジヒドロ−6H−ピリド[2,3−d]ピリミジン −7−オン(または、該tert−ブチル基の代わりにベンジルまたはp−メトキシ ベンジル基が存在するこのような化合物)またはその塩の製造方法を提供する。 該方法は、 (B)ブロモ[2−[2−(tert−ブチル)−2H−テトラゾール−5−イル ]フェニル]−マグネシウムグリニャール試薬該グリニャール試薬と、塩化亜鉛 との金属交換を行い、 (C)金属交換生成物を、パラジウム触媒の存在下で8−[(4−ブロモフェ ニル)−メチル]−5,8−ジヒドロ−2,4−ジメチル−ピリド[2,3−d] −ピリミジン−7(6H)−オンと反応させて該生成物を得ること(この方法全 体を通して、tert−ブチル基の代わりにベンジルまたはp−メトキシベンジル基 が存在してもよい)を特徴とする。 好ましくは、この方法は、さらに、生成物を脱保護して、8−[2'−(1H −テトラゾール−5−イル)−ビフェニル−4−イル−メチル]−2,4−ジメ チル−5,8−ジヒドロ−6H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オンまた はその塩を得る工程を含む。 さらなる態様において、本発明は、式VII: [式中、R10はC1-6アルキル基、R11はZnClまたはZnBrのような亜鉛基部 分を意味する] で示される化合物またはその塩を提供する。 好ましくは、R10は、tert−ブチルのような分枝鎖アルキルである。 本発明の中間体、8−[2'−(2(1)−tert−ブチル−2H−テトラゾー ル−5−イル)−ビフェニル−4−イル−メチル]−2,4−ジメチル−5,8− ジヒドロ−6H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オンの、好ましい製造 方法を、つぎの反応式に示す。 t−ブチルブロモテトラゾール(1)をマグネシウムと反応させて対応するグ リニャール試薬(1a)を製造し、これを塩化亜鉛で処理して有機亜鉛(2)を 得る。後者を単離せずに、触媒量のパラジウムまたはニッケル触媒の存在下ブロ モベンジルラクタム(3)で処理して所望の中間体(4)を得る。公知の方法に より脱保護し(例えば、酸触媒加水分解、例えば、2N塩酸を使用)、必要によ り、さらに結晶化して所望の医薬物質生成物(5)を得る。脱保護の適当な手段 はEllingboeらの米国特許5,149,699(例えば、実施例3、工程6参照、 参照として本明細書に組み込む)およびJ.W.Ellingboe et al.,J.Med.Chem. ,1994,37,542-550に記載されている。例えば、保護化合物を、トルエン中、 約10モル過剰のメタンスルホン酸を混合し、約18時間加熱還流させることが できる。ついで、混合物を濃縮し、水および1N KOHを加えてpH8の溶液 を得る。得られた混合物を酢酸エチルで抽出して未反応の出発物質を除去し、水 相を1N KOHでpH5の酸性にすることができる。その後、生成物を酢酸エ チルで抽出し、MgSO4上で乾燥し、濃縮し、要すれば、トリチュレートして( 例えば、アセトン/エーテル)、脱保護生成物を固体として得る。 特に好ましくは、8−[2'−(2(1)−tert−ブチル−2H−テトラゾー ル−5−イル)−ビフェニル−4−イル−メチル]−2,4−ジメチル−5,8− ジヒドロ−6H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オンまたはその塩の製 造方法である。該方法は、 (A)2−tert−ブチル−5−(2−ブロモフェニル)−2H−テトラゾール をマグネシウムと反応させてブロモ[2−[2−(tert−ブチル)−2H−テト ラゾール−5−イル]フェニル]−マグネシウムグリニャール試薬を生じさせ、 (B)該グリニャール試薬と、塩化亜鉛との金属交換を行い、ブロモ[2−[ 2−(tert−ブチル)−2H−テトラゾール−5−イル]フェニル]亜鉛を得、 ついで (C)クロロ[2−[2−(tert−ブチル)−2H−テトラゾール−5−イル ]フェニル]亜鉛を、パラジウム触媒の存在下で8−[(4−ブロモフェニル) −メチル]−5,8−ジヒドロ−2,4−ジメチル−ピリド[2,3−d]−ピリ ミジン−7(6H)−オンと反応させて8−[2'−(2(1)−tert−ブチル −2H−テトラゾール−5−イル)−ビフェニル−4−イル−メチル]−2,4 −ジメチル−5,8−ジヒドロ−6H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オ ンまたはその塩を得ることを特徴とする。 上記の反応において、t−ブチルブロモテトラゾール(1)[または式IIIの 他の化合物]は、ブロモベンジルラクタム(3)[または式IIの他の化合物]の 1〜2:1、好ましくは1.1〜1.4:1、最も好ましくは1.2〜1.3: 1の過剰モルで調製、使用されることが好ましい。金属交換試薬は、好ましくは 、t−ブチルブロモテトラゾール(1)[または式IIIの他の化合物]の量に対 して、モル比1〜3:1、好ましくは1.5〜3:1、最も好ましくは2〜2. 5:1で使用する。パラジウムまたはニッケル触媒は、好ましくは、ブロモベン ジルラクタム(3)[または式IIの他の化合物]に対して、モル比0.005〜 0.05:1、好ましくは0.01〜0.03:1、最も好ましくは0.015 〜0.030:1で使用する。 工程Aで(または、より一般的には、式Vの化合物の反応において)使用する 溶媒は、テトラヒドロフラン(THF)、ジメトキシエタン(DME)、ジエチ ルエーテルまたはジオキサンのようなエーテルであり、これは、工程BおよびC で(または、より一般的には、式II、IIIおよびIVの化合物の反応において)使 用できる。工程Aで(または、より一般的には、式Vの化合物の反応において) 使用する好ましい溶媒はTHFである。好ましくは、さらなる溶媒(主溶媒に加 えて)を工程Bに(または、より一般的には、式IVの化合物の反応において)添 加する。このさらなる溶媒は、好ましくは水非混和性溶媒である。好ましくは、 さらなる溶媒は、主溶媒に対する容量比0.1〜5:1、好ましくは0.3〜4 :1、最も好ましくは1〜2:1で存在する。該さらなる容量は、好ましくは炭 化水素であり、より好ましくは、芳香族炭化水素溶媒が望ましい。トルエンまた はキシレンのような置換フェニルまたはベンジル溶媒が特に好ましい。 好ましくは、金属交換工程B(または、より一般的には、式IVの化合物の反応 )においては、温度は、溶媒と金属交換試薬との反応を防ぐため低く、かつ、試 薬が溶液中に残ることを保証するに十分な程度に高く保つ。適当な温度範囲は、 30〜50℃、好ましくは、30〜40℃である。交差カップリング工程Cの好 ましい温度は50〜70℃、より好ましくは約60〜65℃である。 工程BおよびC(または、より一般的には、式II、IIIおよびIVの化合物の反 応)は、好ましくは、工程Bの金属交換生成物(または、より一般的には、式II Iの化合物)を単離せずに、1つの反応容器で行う。好ましくは、触媒の発生も 、工程BおよびC(または、より一般的には、式II、IIIおよびIVの化合物の反 応)に使用した同じ反応容器内で行う。 好ましくは、パラジウムまたはニッケル触媒において、パラジウムまたはニッ ケルは、0酸化状態である。パラジウムまたはニッケル触媒は、予め生成させた 状態でも、in situで生じさせてもよい。工程C用の適当な予め生成させたパラ ジウムまたはニッケル触媒にはPd2dba3、Ni(PPh34およびPd−(PP h34が包含される。別法として、触媒は、Pd(OAc)2、PdCl2、PdCl2( PPh32、NiCl2(dppe)、NiCl2(PPh32、Ni(aca c)2またはPd2dba3を、添加剤として、PPh3、P(o−トリル)3、P( t−ブチル)3、P(2−フリル)3、P(OiPr)3、CuI、CuBr、AsPh3 、DIBAL、dpppまたはdppbのような1種以上のリガンド/還元剤と 混合してin situで生じさせることができる。[acac:アセトニルアセトン ;dba:ジベンジリデンアセトン;DIBAL:ジイソブチルアルミニウムハ イドライド;dppp:1,3−(ジフェニルホスフィノ)プロパン;およびd ppb:ビス(1,4−ジフェニルホスフィノ)ブタン] つぎの実施例により本発明の実施をさらに説明する。 実施例1 8−[2'−(2(1)−tert−ブチル−2H−テトラゾール−5−イル)− ビフェニル−4−イル−メチル]−2,4−ジメチル-5,8−ジヒドロ−6H− ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オンの調製 (i)有機亜鉛の調製:クロロ[2−[2−(tert−ブチル)−2H−テトラ ゾール−5−イル]フェニル]亜鉛 t−ブチルブロモテトラゾール(1)640gをTHF1080gに溶解した 。このt−ブチルブロモテトラゾール溶液の10%を、THF1080g中マグ ネシウム75.6g(1.37当量)の撹拌懸濁液に40℃にて添加した。1, 2−ジブロモエタン10.9gを添加し、反応混合物を40℃で1時間撹拌した 。残りのt−ブチルブロモテトラゾール溶液を5時間に亙り、一定の速度でこの マグネシウム懸濁液に添加し、この間、1時間毎に1,2−ジブロモエタン10 .9gを10回加えた。ついで反応混合物を40℃にて20時間撹拌した。得ら れたグリニャール試薬に、温度を25〜35℃に維持しながら、THF2020 g中、塩化亜鉛424g(1.37当量)を加えた。得られた懸濁液を30℃で 1時間撹拌した。 (ii)触媒の調製:25%DIBALトルエン溶液54.1gを、THF6 20g中ビス塩化(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)30.6gの懸 濁液に30℃にて添加した。得られた黒色溶液を30℃にて1時間撹拌した。 (iii)交差カップリング:8−[2'−(2(1)−tert−ブチル−2H −テトラゾール−5−イル)−ビフェニル−4−イル−メチル]−2,4−ジメ チル−5,8−ジヒドロ−6H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オン ブロモベンジルラクタム(3)603.4g((1)の0.77当量)を有機 亜鉛懸濁液に添加し、ついで触媒溶液を加えた。得られた懸濁反応混合液を64 ℃で20時間加熱した。その後、反応混合物を0℃に冷却し、これに、温度を0 〜10℃に維持しながら、HCl 2.1リットルおよびトルエン1214gを 加えた。得られた混合物を30分間撹拌し、層を分離させた。有機層を1N H Cl 350mlで洗浄した。層を分離させ、温度を0〜10℃に維持しながら 、濃水酸化アンモニウム765gをこれに加えた。得られた層を分離し、トルエ ン1821gを有機層に加え、ついで2N HCl 2.1リットルを加えた。 得られた混合物を5℃で30分間撹拌した。得られた層を分離し、有機層を2N HCl 0.7リットルで3回洗浄した。2N HCl層の全てを合わせ、トル エン303gを加えた。層を分離させ、水性層にトルエン2428gを加え、つ いで、温度を0〜10℃に維持しながら、濃水酸化アンモニウム2.8リットル を有機層に加えた。層を分離させ、水性層をトルエン607gで洗浄した。2つ の有機層を合し、水350mlで2回洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾 燥し、油状に濃縮し、収量637g、収率78%の粗生成物を得た。 実施例2 8−[2'−(2(1)−tert−ブチル−2H−テトラゾール−5−イル)− ビフェニル−4−イル−メチル]−2,4−ジメチル−5,8−ジヒドロ−6H− ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オンの調製 (i)有機亜鉛の調製:クロロ[2−[2−(tert−ブチル)−2H−テトラ ゾール−5−イル]フェニル]亜鉛 t−ブチルブロモテトラゾール(1)40gをTHF35.6gに溶解した。 この溶液の10%を、THF35.6g中マグネシウム4.8gの撹拌懸濁液に 50℃にて添加した。1,2−ジブロモエタン2.4gを添加し、反応混合物を 50℃で30分間撹拌した。残りのブチルブロモテトラゾール溶液を4時間に亙 り、一定の速度でこのマグネシウム懸濁液に添加し、50℃でさらに5時間撹拌 した。得られたグリニャール試薬の半分を、THF43g中、塩化亜鉛10.2 gの溶液を入れたフラスコに移し、全溶液を35℃で1.5時間撹拌した。 (ii)触媒の調製:25%DIBALトルエン溶液2.5mlを、THF2 lg中トリフェニルホスフィン0.476gおよびビス塩化(トリフェニルホス フィン)パラジウム(II)1.27gの懸濁液に30℃にて添加し、25℃にて 1.5時間撹拌した。 (iii)交差カップリング:8−[2'−(2(1)−tert−ブチル−2H −テトラゾール−5−イル)−ビフェニル−4−イル−メチル]−2,4−ジメ チル−5,8−ジヒドロ−6H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オン ブロモベンジルラクタム(3)20.9gを有機亜鉛懸濁液に添加し、ついで 触媒溶液を加えた。得られた混合物を70℃で2.5時間加熱し、ついで、0〜 5℃に冷却した。13%水性酢酸60mlおよびトルエン28gを加えた。得ら れた混合物を撹拌し、層を分離させた。有機層にトルエン34.7gおよび13 %水性酢酸10mlを加え、混合物を撹拌した。層を分離させ、有機層を13% 水性酢酸10mlで洗浄した。層を再び分離させ、濃水酸化アンモニウム36m lを加えた。層を撹拌し、再び分離させた。有機層にトルエン17gおよび2N HCl 60mlを加えた。得られた混合物を10℃で30分間撹拌した。得 られた層を分離し、有機層を2N HCl 20mlで2回洗浄した。2N H Cl層を合わせ、トルエン9gで洗浄した。層を分離させ、水性層にトルエン6 9.4gを加え、ついで、温度を0〜10℃に維持しながら、NH4OH30m lを加えた。層を分離させ、水性層をトルエン17gで洗浄した。2つの有機層 を合し、水10mlで2回洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮した。イソ プロパノール10gを加え、得られた混合物を50℃に加熱した。ヘプタン17 .8gを加え、得られた混合物を25℃に冷却し、25℃で16時間、ついで0 ℃で2時間撹拌した。得られた混合物を濾過し、結晶を2/1ヘプタン/イソプ ロパノール混合液15mlで2回洗浄し、結晶生成物19.9gを得た。(3) に基づく収率70%。 実施例3 8−[2'−(2(1)−tert−ブチル−2H−テトラゾール−5−イル)− ビフェニル−4−イル−メチル]−2,4−ジメチル−5,8−ジヒドロ−6H− ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オンの調製 (i)グリニャール試薬の調製:ブロモ[2−[2−(tert−ブチル)−2H −テトラゾール−5−イル]フェニル]マグネシウム t−ブチルブロモテトラゾール(1)600gをTHF640gに溶解した。 このt−ブチルブロモテトラゾール溶液の10%を、THF320g中マグネシ ウム72.6gの撹拌懸濁液に50℃にて添加した。1,2−ジブロモエタン3 .27gをこの溶液に添加し、ついで、50℃で30分間撹拌した。残りのt− ブチルブロモテトラゾール溶液を6時間に亙り、一定の速度でこのマグネシウム 懸濁液に添加し、50℃でさらに2時間撹拌した。1,2−ジブロモエタン3. 27gをさらにこの溶液に加え、50℃でさらに5時間撹拌し、25℃に冷却し た。 (ii)触媒の調製:トリフェニルホスフィン38.61gをTHF291g に溶解した。酢酸パラジウム11.01gをこの溶液に加え、得られた懸濁液を 60℃で3時間加熱し、ついで25℃で冷却した。 (iii)有機亜鉛の調製(in situ)および交差カップリング:8−[2'− (2(1)−tert−ブチル−2H−テトラゾール−5−イル)−ビフェニル−4 −イル−メチル]−2,4−ジメチル−5,8−ジヒドロ−6H−ピリド[2,3 −d]ピリミジン−7−オン 塩化亜鉛(2)565.2gおよびブロモベンジルラクタム(3)567.3 gをTHF1640gに溶解した。触媒を加え、得られた混合物を60℃で加熱 した。ついで、温度を60℃に維持しながら、8時間に亙ってグリニャール試薬 をこの混合物に加えた。添加が完了したら、反応混合物を60℃でさらに4時間 維持し、ついで、25℃に冷却した。冷却した反応混合物を10%水性酢酸18 00gおよびトルエン520gに注いだ。層を分離し、有機層にトルエン104 0gおよび水300gを加えた。層を分離させ、有機層を、順次、水300g、 水酸化アンモニウム675gおよび水300gで洗浄した。有機層にトルエン5 20gおよび2N水性塩酸1800mlを加え、ついで、10℃で1時間撹拌し た。層を分離し、有機層を2N水性塩酸600mlで2回抽出した。2N水性塩 酸抽出液を合わせ、トルエン260gで洗浄した。トルエン2081gをこの酸 性水性混合物に加え、ついで、水酸化アンモニウム648gを加えた。層を分離 させ、有機層を水300gで2回洗浄した。得られた有機層を油状に濃縮し、こ れにイソプロパノール312gを加え、得られた混合物を50℃に加熱した。ヘ プタン548gをこの混合物に加え、ついで、0℃に冷却し、濾過した。結晶生 成物581gを得た。(3)に基づく収率76%。 実施例4 8−[2'−(2(1)−tert−ブチル−2H−テトラゾール−5−イル)− ビフェニル−4−イル−メチル]−2,4−ジメチル−5,8−ジヒドロ−6H− ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オンの調製 t−ブチルブロモテトラゾール(1)600gをTHF640gに溶解した。 このt−ブチルブロモテトラゾール溶液の10%を、THF320g中マグネシ ウム72.6gの撹拌懸濁液に50℃にて添加した。1,2−ジブロモエタン3 .27gをこの混合物に添加し、ついで、混合物を50℃で30分間撹拌した。 残りのt−ブチルブロモテトラゾール溶液を6時間に亙り、一定の速度でこのマ グネシウム懸濁液に添加した。得られた混合物を50℃で2時間撹拌し、1,2 −ジブロモエタン3.27gを加え、50℃でさらに5時間撹拌を続けた。得ら れたグリニャール試薬混合物を25℃に冷却した。ついで、塩化亜鉛527.2 gをトルエン844gおよびTHF844gの混合液に溶解した。グリニャール 試薬を塩化亜鉛溶液に加え。得られた懸濁液を25℃で15分間撹拌し、有機亜 鉛混合物を得た。 ブロモベンジルラクタム(3)527.2g、酢酸パラジウム10.13gお よびトリフェニルホスフィン23.7gを、順次、有機亜鉛混合物に加えた。得 られた反応混合物を60℃で12時間加熱した。その後、混合物を25℃に冷却 し、水733gを加え、層を分離した。水性層をトルエン200gで洗浄し、得 られた有機層を最初の有機層と合した。得られた混合物を水733gで3回、水 酸化アンモニウム232gおよび水533gで洗浄した。有機層を油状に濃縮し 、 これにイソプロパノール1433gを加え、得られた混合物を50℃に加熱した 。混合物を−10℃に冷却し、濾過した。結晶生成物491gを得た。(3)に 基づく収率69%。 実施例5〜8 8−[2'−(2(1)−tert−ブチル−2H−テトラゾール−5−イル)− ビフェニル−4−イル−メチル]−2,4−ジメチル−5,8−ジヒドロ−6H− ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オンの調製 (i)グリニャール試薬の調製:t−ブチルブロモテトラゾール3.4g(0 .01モル)および1,2−ジブロモエタン0.4g(0.002モル)の溶液 を、25℃にて、マグネシウム5.5g(0.23モル)およびTHF26ml の撹拌混合物に加え、温度を約55℃まで上昇させた。混合物を撹拌下、55℃ で30分間保持し、ついでTHF40mlを加えた。第2のt−ブチルブロモテ トラゾール30.4g(0.1モル)を4.5時間を要して滴下した。添加の終 わりに、混合物を55℃に17時間保持した。 (ii)金属交換反応:グリニャール溶液を滴下漏斗に移し、塩化亜鉛30g (0.22モル)およびトルエン117mlの混合物に25℃で15分間を要し て添加した。この間、反応混合物の温度を45℃以下に保持した。添加の終わり に、混合物を30分間撹拌した。 (iii)触媒の調製(in situ)および交差カップリング(in situ):該有 機亜鉛混合物に、ブロモベンジルラクタム30g(0.086モル)およびPd (OAc)20.29g(0.0013モル)を順次添加した。反応混合物を60 ℃に加温し、Ph3P0.34gを加えた。5分後、ホスフィン(表1)を加え た。混合物を60℃で21時間維持した。 混合物を25〜30℃に冷却し、水40gおよび酢酸4.1gを加えた。有機 相に水10gおよび30%水酸化アンモニウム9.3gを加え、相を分離させた 後、有機相に、水30gおよび酢酸をpH5まで(約1.66g)加えた。有機 相を分離し、外部標準い対してHPLCで分析した(表1)。 1dppp:1,3−(ジフェニルホスフィノ)プロパン 2dppb:ビス(1,4−ジフェニルホスフィノ)ブタン 実施例9 8−[2'−(2(1)−tert−ブチル−2H−テトラゾール−5−イル)− ビフェニル−4−イル−メチル]−2,4−ジメチル−5,8−ジヒドロ−6H− ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オンの調製 (i)グリニャール試薬の調製:t−ブチルブロモテトラゾール(1)3.4 g(0.011モル)および1,2−ジブロモエタン0.4g(0.002モル )の溶液を、25℃にて、マグネシウム3.9g(0.16モル)およびTHF 26mlの撹拌混合物に加え、温度を約55℃まで上昇させた。混合物を撹拌下 、55℃で30分間保持し、ついでTHF40mlを加えた。第2のt−ブチル ブロモテトラゾール(1)30.4g(0.1モル)を4.5時間を要して滴下 した。添加の終わりに、混合物を55℃に17時間保持した。 (ii)金属交換反応:グリニャール溶液を滴下漏斗に移し、塩化亜鉛30g (0.22モル)およびトルエン117mlの混合物に25℃で15分間を要し て添加した。この間、反応混合物の温度を45℃以下に保持した。添加の終わり に、混合物を345〜50℃で1時間撹拌した。 (iii)触媒の調製(in situ)および交差カップリング(in situ):該有 機亜鉛混合物に、ブロモベンジルラクタム(3)30g(0.086モル)およ びPd(OAc)20.29g(0.0013モル)を順次添加した。反応混合物 を60℃に加温し、Ph3P1.02g(0.039モル)を加えた。混合物を 60℃で20時間維持した。 混合物を25〜30℃に冷却し、水40gおよび酢酸4.2gを加えた。有機 相を分離し、水40gで洗浄した。有機相に水10gおよび30%水酸化アンモ ニウム9.3gを加え、有機相を分離し、再び水30gおよび酢酸をpH5まで (1.7g)加えた。有機相を分離し、真空下、60℃で蒸発させ、得られた残 渣を50℃でイソプロピルアルコール85gに溶解した。この溶液を−10℃ま で冷却して結晶化させ、この温度で一夜保持した。生成物を濾取し、イソプロピ ルアルコールで洗浄し、真空下で60℃で乾燥し、精製生成物30gを得た。化 合物(3)に基づく収率74.6%。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07F 3/02 C07F 3/02 B 7/22 7/22 T (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AU,BB,BG ,BR,CA,CN,CZ,EE,FI,GE,HU, IL,IS,JP,KG,KP,KR,LK,LR,L T,LV,MD,MG,MK,MN,MX,NO,NZ ,PL,RO,SG,SI,SK,TR,TT,UA, UZ,VN (72)発明者 イエラ,シルビオ カナダ、エイチ2ビー・2ピー4、ケベッ ク、モントリオール、ランコート・ストリ ート 615、10番 (72)発明者 ベルナッシェ,ミシェル カナダ、エイチ4シー・2ピー8、ケベッ ク、モントリオール、リュ・アニェス830 −ベ番 (72)発明者 バレッカ,ジュゼッペ イタリア、イ−20161ミラノ,ヴィア・ヴ ィンチェンツォ・ダ・セレニョ46/6番 (72)発明者 カスタルディ,グラツィアーノ イタリア、イ−28072ブリオナ、ヴィア・ リヴィア・ガリーナ5番 (72)発明者 カンナータ,ヴィンチェンツォ イタリア、イ−40037サッソ・マルコニ、 ヴィア・アンニバレ・クロ12番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式II: [式中、R1〜R5、m、nおよびpは以下に記載するとおり、R6は、クロロ、 ブロモ、ヨードまたはトリフルオロメタンスルホニルオキシを意味する。] で示される化合物またはその塩と、式III: [式中、Xは保護基、R7は、亜鉛または錫基(ZnCl、ZnBr、Sn(C1-6ア ルキル)3のような)を意味する。] で示される化合物またはその塩と、パラジウムまたはニッケル触媒の存在下で反 応させる式I: [式中、Xは保護基、R1、R2、R3およびR4は、各々、独立して、水素、C1- 6 アルキルまたはC1-6パーフルオロアルキル、R5は水素または、nが1のとき 、R5はR3と共に二重結合を形成してもよい。mは1、2または3、nは0また は1、pは0、1または2を意味する。] で示される化合物またはその塩の製造方法。 2.パラジウムまたはニッケル触媒を、パラジウムまたはニッケル塩、還元剤 およびリガンドから発生させるか、パラジウムまたはニッケル塩および還元剤/ リガンド両機能を有する種から形成する請求項1記載の方法。 3.パラジウムまたはニッケル触媒を、Pd(OAc)2またはPdCl2(PPh3 2、NiCl2(dppe)、NiCl2(PPh32、Ni(acac)2またはPd2 dba3と、PPh3、P(o−トリル)3、P(t−ブチル)3、P(2−フリル )3、P(OiPr)3、CuI、CuBr、AsPh3と、ジイソブチルアルミニウムハ イドライド(DIBAL)、1,3−ジフェニルホスフィン−プロパン(DPP P)または1,3−ビス−ジフェニルホスフィン−ブタン(DPPB)とから発 生させる請求項2記載の方法。 4.触媒を、式IIおよびIIIの化合物の反応を行う反応容器内で、in situで発 生させる請求項1〜3いずれか1項記載の方法。 5.実質的に水非混和性の溶媒種の存在下で、式IIおよびIIIの化合物の反応 を行う上記請求項のいずれか1項記載の方法。 6.実質的に水非混和性の溶媒種が、炭化水素溶媒である請求項5記載の方法 。 7.炭化水素溶媒が芳香族炭化水素溶媒である請求項6記載の方法。 8.芳香族炭化水素溶媒がトルエンまたはキシレンである請求項7記載の方法 。 9.実質的に水非混和性の溶媒種と、エーテル形の溶媒種を含む溶媒種の混合 物の存在下で式IIおよびIIIの化合物の反応を行う上記請求項のいずれか1項記 載の方法。 10.エーテル形の溶媒種に対する実質的に水非混和性の溶媒種の比率が5: 1〜1:5である請求項9記載の方法。 11.エーテル形の溶媒種がテトラヒドロフラン(THF)である請求項9ま たは10記載の方法。 12.式IV: [式中、Xは保護基、R8はMgBrまたはMgIを意味する。] で示される化合物またはその塩と、塩化亜鉛、臭化亜鉛、塩化トリ(C1-6アル キル)錫または臭化トリ(C1-6アルキル)錫から選択される金属交換試薬との 金属交換によって式IIIの化合物を製造する上記請求項のいずれが1項記載の方 法。 13.金属交換試薬として塩化亜鉛を使用する請求項12記載の方法。 14.実質的に水非混和性の溶媒種の存在下で式IVの化合物を金属交換試薬と の反応を行う請求項12または13記載の方法。 15.実質的に水非混和性の溶媒種が、炭化水素溶媒である請求項14記載の 方法。 16.炭化水素溶媒が芳香族炭化水素溶媒である請求項15記載の方法。 17.芳香族炭化水素溶媒がトルエンまたはキシレンである請求項16記載の 方法。 18.実質的に水非混和性の溶媒種と、エーテル形の溶媒種を含む溶媒種の混 合物の存在下で式IVI化合物と金属交換試薬との反応を行う請求項14〜17い ずれか1項記載の方法。 19.エーテル形の溶媒種に対する実質的に水非混和性の溶媒種の比率が5: 1〜1:5、好ましくは、5:1〜1:1である請求項18記載の方法。 20.エーテル形の溶媒種がテトラヒドロフラン(THF)である請求項18 または19記載の方法。 21.式V: [式中、Xは保護基およびR9はBrまたはIを意味する。] で示される化合物またはその塩と、マグネシウムを反応させて式IVの化合物を製 造する請求項12〜20いずれか1項記載の方法。 22.式Vの化合物とマグネシウムとの反応を、エーテル形の溶媒の存在下で 行う請求項21記載の方法。 23.式Vの化合物とマグネシウムとの反応の間に存在するエーテル溶媒の少 なくとも一部を、式IVの化合物と金属交換試薬との反応の間保持する請求項22 記載の方法。 24.式Vの化合物とマグネシウムとの反応の間に存在するエーテル溶媒の少 なくとも一部を、式IIおよびIIIの化合物の反応の間保持する請求項23記載の 方法。 25.式IVおよびVの化合物の反応と、パラジウムまたはニッケル触媒のin si tu発生を実質的の同じ反応容器で行う請求項21〜24記載の方法。 26.式II、III、IVおよびVの化合物の反応と、パラジウムまたはニッケル触 媒のin situ発生を実質的の同じ反応容器で行う請求項25記載の方法。 27.さらに、式Iの化合物を脱保護し、式VI: [式中、R1、R2、R3およびR4は、各々独立して水素、C1-6アルキルまたは C1-6パーフルオロアルキル、R5は水素または、nが1のとき、R5はR3と一緒 になって二重結合を形成てもよい。mは1、2または3、nは0または1、pは 0、1または2を意味する] で示される化合物またはその塩を得る工程を含む上記請求項のいずれか1項記載 の方法。 28.mが1、nが0、pが1、R1およびR2が各々メチル、R3およびR4が 、各々水素である上記請求項のいずれか1項記載の方法。 29.XがC1-6アルキル基またはフェニルもしくはベンジル基で、各々、所 望によりC1-6アルキル、C1-6アルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、プロポキ シ、ブトキシ)、ニトロ、アミノ、(C1-6)アルキルアミノ、ジ(C1-6)アル キルアミノ、チオ(C1-6)アルキルまたはフェニル置換基から選択される1つ 以上の置換基で置換されていてもよい上記請求項のいずれか1項記載の方法。 30.XがC1-6アルキル基で、所望によりC1-6アルキル、C1-6アルコキシ (例、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ)、ニトロ、アミノ、(C1- 6 )アルキルアミノ、ジ(C1-6)アルキルアミノまたはチオ(C1-6)アルキル から選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよい請求項29記載の方法 。 31.Xがtert−ブチルである請求項30記載の方法。 32.R6がブロモである上記請求項のいずれか1項に記載の方法。 33.R8がMgBrである上記請求項のいずれか1項に記載の方法。 34.R9がブロモである上記請求項のいずれか1項に記載の方法。 35.(A)2−tert−ブチル−5−(2−ブロモまたはヨードフェニル)− 2H−テトラゾールをマグネシウムと反応させてブロモまたはヨード[2−[2 −(tert−ブチル)−2H−テトラゾール−5−イル]フェニル]−マグネシウ ムグリニャール試薬を生じさせ、 (B)該グリニャール試薬と、塩化亜鉛、臭化亜鉛または塩化トリブチル錫と の金属交換を行い、 (C)金属交換生成物を、パラジウムまたはニッケル触媒の存在下で8−[( 4−ブロモ−、ヨード−またはトリフルオロメタンスルホニルオキシフェニル) −メチル]−5,8−ジヒドロ−2,4−ジメチル−ピリド[2,3−d]−ピリ ミジン−7(6H)−オンと反応させて該生成物を得ること(この方法全体を通 して、tert−ブチル基の代わりにベンジルまたはp−メトキシベンジル基が存在 してもよい)を特徴とする8−[2'−(2(1)−tert−ブチル−2H−テト ラゾール−5−イル)−ビフェニル−4−イル−メチル]−2,4−ジメチル− 5,8−ジヒドロ−6H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オン(または、 該tert−ブチル基の代わりにベンジルまたはp−メトキシベンジル基が存在する このような化合物)またはその塩の製造方法。 36.tert−ブチルを使用する請求項35記載の方法。 37.2−tert−ブチル−5−(2−ブロモフェニル)−2H−テトラゾール を工程Aで使用する請求項36記載の方法。 38.塩化亜鉛を金属交換試薬として工程Cで使用する請求項35記載の方法 。 39.8−[(4−ブロモフェニル)−メチル]−5,8−ジヒドロ−2,4− ジメチル−ピリド[2,3−d]−ピリミジン−7(6H)−オンをクロロまた はブロモ[2−[2−(tert−ブチル)−2H−テトラゾール−5−イル]フェ ニル]亜鉛と工程Cで反応させる請求項35記載の方法。 40.パラジウム触媒を工程Cで使用する請求項35きの方法。 41.パラジウム触媒を、Pd(OAc)2またはPdCl2(PPh32と、PPh3 、P(o−トリル)3、P(t−ブチル)3、P(2−フリル)3、P(OiPr)3 、CuI、CuBr、AsPh3およびDIBALから選ばれる添加剤とから発生さ せる請求項40記載の方法。 42.ホスフィン化パラジウム触媒を、クロロまたはブロモ[2−[2−(te rt−ブチル)−2H−テトラゾール−5−イル]フェニル]亜鉛を入れた反応容 器中で生じさせる請求項39記載の方法。 43.工程BおよびCの反応および、添加剤を用いるまたは用いないパラジウ ムまたはニッケル触媒の発生を、同じ反応容器内で行う請求項35記載の方法。 44.(B)ブロモ[2−[2−(tert−ブチル)−2H−テトラゾール−5 −イル]フェニル]−マグネシウムグリニャール試薬該グリニャール試薬と、塩 化亜鉛との金属交換を行い、 (C)金属交換生成物を、パラジウム触媒の存在下で8−[(4−ブロモフェ ニル)−メチル]−5,8−ジヒドロ−2,4−ジメチル−ピリド[2,3−d] −ピリミジン−7(6H)−オンと反応させて該生成物を得ること(この方法全 体を通して、tert−ブチル基の代わりにベンジルまたはp−メトキシベンジル基 が存在してもよい)を特徴とする8−[2'−(2(1)−tert−ブチル−2H −テトラゾール−5−イル)−ビフェニル−4−イル−メチル]−2,4−ジメ チル−5,8−ジヒドロ−6H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オン(ま たは、該tert−ブチル基の代わりにベンジルまたはp−メトキシベンジル基が存 在するこのような化合物)またはその塩の製造方法。 45.さらに、生成物を脱保護して、8−[2'−(1H−テトラゾール−5 −イル)−ビフェニル−4−イル−メチル]−2,4−ジメチル−5,8−ジヒド ロ−6H−ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オンまたはその塩を得る工程 を含む請求項35〜44いずれか1項記載の方法。 46.式VII: [式中、R10はC1-6アルキル基、R11はZnClまたはZnBrのような亜鉛基部 分を意味する] で示される化合物またはその塩。 47.R10が、tert−ブチルである請求項46の化合物。
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