JPH11507602A - 射出成形機用型締ユニット - Google Patents

射出成形機用型締ユニット

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JPH11507602A
JPH11507602A JP9502612A JP50261297A JPH11507602A JP H11507602 A JPH11507602 A JP H11507602A JP 9502612 A JP9502612 A JP 9502612A JP 50261297 A JP50261297 A JP 50261297A JP H11507602 A JPH11507602 A JP H11507602A
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マイエ、ピエール
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パウル ウルス ソシエテアノニム
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/64Mould opening, closing or clamping devices
    • B29C45/67Mould opening, closing or clamping devices hydraulic
    • B29C45/6707Mould opening, closing or clamping devices hydraulic without relative movement between the piston and the cylinder of the clamping device during the mould opening or closing movement

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 射出成形機用の型締ユニットは、可動の閉鎖ダイ(20)と、固定された対向ダイ(14)とを備え、この両ダイは射出成形金型用の取付けダイとして形成されている。型締ユニットは更に、閉鎖力を発生するための、固定された対向ダイ(14)に設けられた複数の油圧式パワーシリンダ(26)を備えている。アクチュータ(70)は、引き棒(22)をその縦軸線回りに第1の角度位置および第2の角度位置まで回転させる。引き捧(22)の第1の区間Aに沿って引き棒上に設けられた第1のロック手段(38)は、可動の閉鎖ダイ(20)に設けられた第2のロック手段(36)と協働する。引き棒(22)の第1の角度位置で、ロック手段(38,36)は引き棒(22)と相対的に可動の閉鎖ダイ(20)を軸方向に摺動させることができ、引き棒(22)の第2の角度位置で、必要な閉鎖力を伝達する。

Description

【発明の詳細な説明】 射出成形機用型締ユニット 本発明は射出成形機用型締ユニットに関する。 射出成形機の型締ユニットは射出成形金型を収容している。型締ユニットは射 出成形金型を開閉するために必要な動きをし、射出成形金型を締付けるために必 要な力または分離するために必要な力を発生する。各型締ユニットの主構成部品 は可動の閉鎖ダイ、固定された対向ダイおよび締付け装置である。この対向ダイ は通常、射出側に配置されているので、射出ダイとも呼ばれる。射出成形金型の 一部は固定された対向ダイに取付けられ、射出成形金型の相補的な部分は可動の 閉鎖ダイに取付けられている。締付け装置とは、射出時および閉鎖保持時に射出 成形金型を締付けるために必要な閉鎖力を発生する装置であると理解される。 レバー機構を備えた機械式締付け装置と、流体シリンダによるロックを行う油 圧式締付け装置が知られている。 本発明は油圧で締付けを行う型締ユニットに関する。ハンドブック“Dr.-ing. Friederich Johannaber著、1992年ミュンヘン ウィーンのCarl Hanser出版社発 行の合成樹脂機械ガイドブック(Kunststoff-Maschinen-Fuehrer)第3版”には、 油圧で締付けを行ういろいろな種類の型締ユニットが記載されている。油圧で締 付けを行うほとんどの型締ユニットの場合、パワーシリンダが押圧クッションと して形成され、可動の閉鎖ダイの背後の支持板に設けられている。上記のハンド ブックの第110頁の図56から、固定された対向ダイに流体シリンダを設けた 型締ユニットが知られている。この流体シリンダのピストンは引き棒を介して可 動の閉鎖ダイに固定連結されている。4個の流体シリンダは必要な閉鎖力を発生 するが同時に、可動の閉鎖ダイの開閉運動を行わなければならない。4個の流体 シリンダが締付け機能とスライド機能を同時に発揮するので、流体シリンダは大 きな横断面積と大きなストロークを有していなければならず、従って比較的に広 いスペースを必要とする。比較的に大きな4個の流体シリンダは、射出ユニット へのアクセスの邪魔になり、油の消費が多い。型締ユニットの構造長さは、対 向ダイと閉鎖ダイの間の最大間隔よりもはるかに大きい。上記ハンドブックの大 108頁の図53Bには、固定された対向ダイに設けた同様に全部で4個の流体 シリンダを備えたコンパクトな型締ユニットが知られている。4本の引き棒は爪 を介してその端部でそれぞれの流体シリンダに取外し可能に連結されている。引 き棒の連結解除時に、開閉運動は側方に取付けられた急速動作シリンダによって 生じる。この構造の場合、4個の流体シリンダのストロークは最大の射出成形金 型と最小の射出成形金型の長さの差に一致する。この構造は、使用されるすべて の射出成形金型が多少同じ長さを有する場合に有利である。しかし、異なる長さ の射出成形金型を備えた型締ユニットを使用するときには、流体シリンダのスト ロークは比較的に大きくなければならず、図53Bの型締ユニットは図56の前 述の型締ユニットとほぼ同じ欠点がある。 本発明の根底をなす課題は、異なる長さの射出成形金型に非常に適している、 コンパクトな型締ユニットを提供することである。この課題は請求項1記載の型 締ユニットによって解決される。 本発明による型締ユニットは公知のごとく、可動の閉鎖ダイと固定された対向 ダイを備え、この両ダイは例えば射出形成金型用取付けダイを形成している。可 動の閉鎖ダイのためのスライド装置は開閉運動をもたらし、固定された対向ダイ と相対的に可動の閉鎖ダイを位置決めすることができる。複数の油圧式パワーシ リンダ、特に4個のパワーシリンダは固定された対向ダイに設けられ、閉鎖力を 発生する。この閉鎖力は、それぞれパワーシリンダのピストンに機械的に連結さ れた引き棒を介して、可動の閉鎖ダイに伝達される。本発明による型締ユニット は上記の公知の型締ユニットに対して主として次の点が異なっている。すなわち 、引き棒がその縦軸線回りに第1と第2の角度位置に回転可能であり、第1のロ ック手段が引き棒の区間Aに沿って引き棒上に設けられ、第2のロック手段が可 動の閉鎖ダイに設けられ、この第1と第2のロック手段が相補的に形成され、引 き棒の第1の角度位置で引き棒と相対的に可動の閉鎖ダイを軸方向に摺動させる ことができ、引き棒の第2の角度位置で、引き棒の区間Aに設けた第1のロック 手段が、必要な閉鎖力を伝達するように、可動の閉鎖ダイに設けた第2のロック 手段と協働する点が異なっている。 本発明による型締ユニットはきわめてコンパクトで、省スペース的な構造であ る。パワーシリンダの必要なストローク、ひいてはパワーシリンダの外形寸法は 最小である。本発明による型締ユニットは公知の型締ユニットと比較して、構造 長さが非常に短いという利点がある。型締ユニットの構造長さは実際に、対向ダ イと閉鎖ダイの間の最大間隔よりも大幅に大きくする必要はない。パワーシリン ダのための油圧接続部材と、閉鎖ダイのスライド装置は、固定された対向ダイに 設けることができる。従って、可撓性の油圧接続部材は不要である。それにもか かわらず、型締ユニットは、異なる長さの射出成形金型を収容するために非常に 適している。この場合、射出成形金型の長さ範囲はもっぱら、第1のロック手段 を備えた引き棒区間Aの長さだけによって制限される。 第1のロック手段が引き棒上に外歯を備え、第2のロック手段が可動の閉鎖ダ イに相対回転しないように固定された、内歯を有するロックブッシュを備えてい ると有利である。この場合、内歯と外歯は縦方向溝によって少なくとも2つの歯 列に分割れている。第1の角度位置において、外歯の歯列は内歯の縦方向溝を軸 方向に通過可能であり、内歯の歯列は外歯の縦方向溝を軸方向に通過可能であり 、それによって引き棒と相対的に可動の閉鎖ダイを軸方向にスライドさせること ができる。これに対して、第2の角度位置では、外歯の歯が引張り力を伝達する ように内歯の歯に背後から係合可能である。 内歯と外歯の歯はリング状またはらせん状に配置可能である。外歯を内歯に完 全に係合させるために、内歯と外歯の間に、充分な軸方向歯面遊びが形成されて いる。しかし、大きな歯面遊びは不利である。例えば、パワーシリンダの作動ス トローク、ひいては型締ユニットのエネルギーが増大することになる。パワーシ リンダを通過する流量が非常に多くなるので、型締ユニットの油圧装置も同様に 大きく設計しなければならない。更に、大きな歯面遊びを克服する際に、ロック 解除された引き棒が比較的に強く加速されるので、外歯の歯が大きな力で内歯の 歯に衝突する。 しかし、本発明の範囲内では、軸方向の大きな歯面遊びの欠点を残らず除去す る、きわめて簡単で低コストの解決策が提案される。この解決策は実質的に、油 圧式パワーシリンダのピストンが回転ねじを介して引き棒にきわめて簡単に連結 され、ピストンが回転しないように保持されていることにある。引き棒を第1の 角度位置から第2の角度位置に角度γだけ回転させることにより、引き棒は固定 されたピストンと相対的に送りXだけ送られる。回転ねじのピッチは、第1の角 度位置から第2の角度位置に引き棒を回転させることにより、内歯と外歯の間に 存在する歯面遊びSが片側に分配されて、力を伝達する歯面の間に歯面遊びがほ とんど存在しなくなるように設計される。この場合、引き棒を回転させるための アクチュエータが、引き棒を左に回転させることによっておよび右に回転させる ことによって引き棒を第2の角度位置に調節することができるように設計されて いると、内歯と外歯の間の歯面遊びSは回転方向に応じてあるときは左側にある ときは右側に分配される。従って、歯は第1の回転方向において、閉鎖力を閉鎖 ダイに伝達するように自動的に遊びがなくなり、第2の回転方向において開放力 を閉鎖ダイに伝達するように自動的に遊びがなくなる。 可動の閉鎖ダイは好ましくは引き棒のための半径方向のガイドとして、回転可 能に支承されたスライドシューを備えている。外歯内の縦方向溝はこのスライド シューのための案内面を形成する。この案内面は引き棒区間Aを越えて延ひてい る。スライドシューは引き棒と共に回転可能である。 次の詳細な記載には、特に、アクチュエータのきわめて有利な実施形と、同様 にきわめて有利な型締ユニトの油圧制御装置が記述されている。 添付の図に基づいて、本発明の実施の形態、他の特徴および効果を詳しく説明 する。 ・図1は本発明による型締ユニットを示す図、 ・図2は図1の型締ユニットの縦断面図、 ・図3と図4は図1の型締ユニットの引き棒とロックブッシュの横断面図、 ・図5は引き棒の横断面図、 ・図6はロックブッシュの横断面図、 ・図7は図3のA−A線に沿った断面図、 ・図8は図4のB−B線に沿った断面図、 ・図9は図2の縦断面の拡大図、 ・図10は2本の引き棒のためのアクチュエータの断面図、 ・図11〜14は引き棒のいろいろな実施形の横断面図、 ・図15〜20は引き棒とロックブッシュの歯の180°にわたる展開図、 ・図21は型締ユニットの油圧制御装置の概略図である。 本発明による型締ユニット10の全体的な構造を、図1,2に基づいて説明す る。中央の射出穴16を備えた射出ダイ14が台座12に動かぬように取付けら れている。台座は可動の閉鎖ダイ20のための案内床18を形成している。射出 ダイ14と閉鎖ダイ20にはそれぞれ、射出成形金型(図示していない)の相補 的な半部が固定される。可動の閉鎖ダイ20は、例えば側方に設けられた2個の スライドシリンダ25を備えた操作装置を介して、射出ダイ14と端板24の間 でスライド可能である。この場合、閉鎖ダイは台座12に沿って案内される。従 って、スライドシリンダ25は、射出ダイ14と相対的に閉鎖ダイ20をスライ ドさせることにより、射出成形金型の相補的な半部を開閉する。スライドシリン ダ25のケーシングがそれぞれ、固定された射出ダイ14に固定されているので 、両スライドシリンダ25は固定された油圧接続部材を、固定された射出ダイ1 4上に有することができる。 4本の引き棒22は固定された射出ダイ14から可動の閉鎖ダイ20を通って 端板24まで延びている。この端板は同様に、台座12に動かぬよう取付けられ ている。引き棒22は端板24のガイドブッシュ32内を軸方向にスライド可能 に案内されている。固定された射出ダイ14上において、各々の引き棒22にパ ワーシリンダ26が付設されている。このパワーシリンダのケーシングは射出ダ イ14に固定連結されている。 図2から判るように、このパワーシリンダ26はそれぞれリング状のピストン 28を備え、このピストンは引き棒22に機械的に連結されている。端面側の第 1の圧力室30は軸方向において射出ダイ14とピストン28によって画成され ている。この第1の圧力室30に圧力が加えられると、ピストン28は軸方向の 引張り力を引き棒22に加える。この場合、反力は固定された射出ダイ14によ って受け止められる。この第1の圧力室30は、射出成形金型を締付けるために 必要な閉鎖力を発生する。第2の圧力室31内でピストン28は小さな圧力面を ショルダー面として形成している。この第2の圧力室31に圧力が加えられ、第 1の圧力室の圧力付勢が解除されると、ピストン28は上記の閉鎖力と反対向き の軸方向の押圧力を引き棒22に加える。この押圧力は射出成形後射出成形金型 を開放するために役立つ。 可動の閉鎖ダイ内で、各々の引き棒22は第1のロック手段36を備えたロッ クブッシュ34を通過している。第1のロック手段に対して相補的な第2のロッ ク手段38が、引き棒22の区間Aに沿って設けられている。この第1と第2の ロック手段36,38は次のように形成されている。すなわち、引き棒22の第 1の角度位置で引き棒がロックブッシュ34を軸方向に通過可能であり、引き棒 22を回転させることによって第2のロック手段を第2の角度位置にもたらすこ とができ、この第2の角度位置で第2のロック手段が引き棒の区間A内で、必要 な閉鎖力を伝達するために第1のロック手段と協働するように形成されている。 スライドシリンダ25を用いて可動の閉鎖ダイ29をスライドさせることによ って射出成形金型を閉鎖するときに、第2のロック手段38は第1の角度位置に ある。この第1の角度位置では、閉鎖ダイ20をスライドさせると、引き棒22 はロックブッシュ34を通って軸方向にスライドする。続いて、引き棒22は、 第1の角度位置から第2の角度位置に回転させることにより、可動の閉鎖ダイ2 0のロックブッシュ34内でロックされる。今や、4個のパワーシリンダ26が 引き棒22を介して必要な閉鎖力を閉鎖ダイ20に伝達する。すなわち、閉鎖ダ イ20は射出ダイ14の方に移動する。 図2〜8に基づいてロック手段の有利な実施形を詳しく説明する。引き棒22 上のロック手段は外歯40を備えている(図2,5参照)。この外歯は縦方向溝 42によって軸方向の3つの歯列401,402,403に分割されている。この 歯列内に、外歯の歯がそれぞれ一様にかつ互いに平行に配置されている。ロック ブッシュ34(図2,6参照)は相補的な内歯を備えている。この内歯は同様に 、縦方向溝441,442,443によって軸方向の3つの歯列461,462,4 63に分割されている。この列内に、内歯の歯がそれぞれ一様にかつ互いに平行 に配置されている。引き棒22の外歯の縦方向溝421はロックブッシュ34の 歯461よりも幅が幾分広く、ロックブッシュ34の内歯の縦方向溝441は引き 棒22の歯401よりも幅が幾分広くなっている。 図3に示す引き棒の第1の角度位置では、引き棒22の外歯の歯46iがロッ クブッシュ34の縦方向溝44i内にある。この角度位置では引き棒22はロッ クブッシュ34を通ってスライド可能である。この場合、外歯の歯40iは内歯 の縦方向溝44iを通って案内され、内歯の歯46iは外歯の縦方向溝42iを通 って案内される。図7は外歯の縦方向溝内にある内歯の歯の、図3のA−A線に 沿った断面を示している。 引き棒22を角度γ=180°/n(n=縦方向溝または歯列の数)だけ回転 させた後の、図4に示す第2の角度位置では、引き棒22の歯40iが軸方向に おいてロックブッシュ34の歯46iの間に位置する。すなわち、この第2の角 度位置では、外歯の歯列が、必要な閉鎖力を伝達するために内歯の歯列に係合す る。 図8は図4のB−B切断線に沿った断面を示している。外歯と内歯の歯は台形 の横断面を有する。外歯と内歯はねじ状に形成可能である。すなわち、歯はらせ んに沿って配置され、従って外歯と内歯はピッチPを有するねじを形成する。更 に、外歯と内歯はリング状に形成可能である。すなわち、歯は平行なリングを形 成し、このリングはそれぞれ、互いに間隔P(これもピッチPと呼ぶ)をおいて 配置されている。 引き棒22を回転させる際に外歯が内歯に係合できるようにするためには勿論 、引き棒22の第1の角度位置で、外歯の歯40iは軸方向において内歯の歯4 6iの間にあるべきである。可動の閉鎖ダイの小さな位置決め誤差が内歯への外 歯の係合を阻止しないようにするために、内歯と外歯の間の軸方向の歯面遊びを 比較的に大きくすることが望まれる。 図8から判るように、P=2D+Sである。 ここで、P=ピッチ D=歯の中間幅 S=軸方向の歯面遊び 実際には、S=0.5D、すなわちP=2.5Dが有利であることが判った。 きわめて大きな閉鎖力が4本の引き棒22からロックブッシュ34を介して可 動の閉鎖ダイ20に伝達される。更に、開閉の周波数は実際には非常に高い。換 言すると、材料は高い周波数の大きな応力変化にさらされる。これにより、変形 が残り、ロック装置の機能が損なわれることになる。ロック機能に対するこのよ うな残留変形の悪影響を低減するために、次の対策を講じると有利である。 a)ロック手段は、閉鎖力の伝達時に引張り応力を受けるように、可動の閉鎖ダ イに固定すべきである。これにより、引き棒22とロックブッシュ34は同じ方 向に回転する。すなわち、同じように変形する。 b)ロックブッシュ34と引き棒22の横断面は、閉鎖力の伝達時にほぼ同じ大 きさの引張り応力を受けるように形成すべきである。 c)歯のジオメトリーが同じであるときに、外歯の歯の基部を内歯の歯の基部と ほぼ同じにすべきである。それによって、この重要な個所の最大応力がほぼ同じ 大きさになる。これは例えば、ピッチ円に沿って測定した外歯の歯の長さが内歯 の歯の長さよりも大きいことを意味する。 d)外歯の歯は内歯の歯よりも硬さを大きくすべきである。この場合、外歯の歯 の歯面は内歯の歯の歯面よりも大きくすべきである。それによって、内歯の軟ら かい歯に対する外歯の歯の痕跡が回避される。 e)引き棒22の弾性限界をロックブッシュ34の弾性限界よりも約20%だけ 大きくすべきである。それによって、手段b),c)と組み合わさって、過負荷 の際の塑性変形が特にロックブッシュ34で発生し、引き棒22での塑性変形は 小さくなる。引き棒22での塑性変形ははるかに邪魔になる。なぜなら、この引 き棒の塑性変形は局所的に制限され、従って引き棒区間Aの外歯の軸方向の均質 性を壊すからである。これは、異なる大きさの金型が使用されるときに、閉鎖ダ イの位置決めを不正確にする。更に、引き棒22の交換はロックブッシュ34の 交換よりもはるかに高くつく。 上記の対策a),b),c)は同様に、普通の弾性変形の際に引張り力の分布 に対して有利に作用する。ロックブッシュの弾性変形と引き棒の弾性変形はこの 対策によって同じ方向に向きかつ同じオーダーであるので、伝達すべき引張り力 は、外歯と内歯の互いにかみ合うすべての歯に分配される。 図8の説明の際に次の点を指摘する。スライドシリンダ25によって閉鎖ダイ 20を位置決めする際に、大きな歯面遊びは、小さな誤差があってもロックブッ シュ34の内歯に対する引き棒の外歯のかみ合いを妨げることがないという利点 がある。しかし、軸方向の大きな歯面遊びは重要な欠点がある。先ず第1に、ピ ストン28のストロークが歯面遊びSと共に増大する。それによって、閉鎖シリ ンダの油の消費とエネルギー消費が増大する。第2に、パワーシリンダの圧力付 勢時に引き棒22が最初に大きな加速を受けるので、外歯の歯は内歯の歯に対し て激しく衝突する。この理由から、力伝達方向の歯面遊びを減少するかまたは除 去する装置を設けると有利である。 この装置のきわめて有利な実施形を図9に基づいて説明する。引き棒22はね じ50(以下、回転ねじと呼ぶ)を介して環状ピストン28に連結されている。 この環状ピストンは例えばキー52によってキー溝内に保持されている。従って 、引き棒22を或る角度γだけ回転させると、引き棒は環状ピストン28内で次 式で表される送りを受ける。 X=(γ/360°)P′ ここで、P′は回転ねじ50のピッチである。 引き棒22の回転はパワーシリンダ26の延長部に配置された回転駆動装置5 4を介して行われる。この回転駆動装置54はケーシング56を含んでいる。こ のケーシングは例えばパワーシリンダ26のケーシングにフランジ止めされてい る。ケーシング56内で、歯付きブッシュ58が2個の玉軸受60,62で回転 可能に軸受されている。歯付きブッシュ58は引き棒22の端部に嵌め込まれ、 トルクを伝達しかつ歯付きブッシュ58内で引き棒22を軸方向に摺動できるよ うに、歯付き軸継手またはスプライン軸継手を介して引き棒のこの端部に連結さ れている。歯付きブッシュ58の角度位置、ひいては引き棒22の角度位置は歯 付きブッシュ58の外歯64にかみ合うアクチュエータ70(図10参照)を介 して調節可能である。引き棒22にはトルクだけが伝達される。歯付きブッシュ 58に作用する半径方向のすべての力は、2個の玉軸受60,62を介してケー シング56に直接伝達される。これにより、回転ねじ50が操作力によって応力 を受けることがない。 図10は各々2個の歯付きブッシュ58′,58″のためのアクチュエータ7 0の有利な実施形を示している。このアクチュエータ70はラック72を取り囲 んでいる。このラックはその歯74′が歯付きブッシュ58′に、そして歯74 ″が歯付きブッシュ58″にかみ合い可能である。ラック72はケーシング管7 3内に収容されている。ラック72の各々の端部にはシリンダ穴76′,76″ が形成されている。このシリンダ穴76′,76″内でそれぞれ1個のピストン 78′,78″が軸方向にシールされて案内されている。このピストンは好まし くはプランジャとして形成されている。ピストン78′,78″は軸方向におい てケーシング管73の両端部にフランジ止めされている。ラック72は両ピスト ン78′,78″の間においてケーシング管73内で軸方向に往復摺動可能であ る。図10には、左側のピストン78′に当接したラックが示してある。矢印8 0は右側のピストン78″の方へのラック72のストロークを意味している。 同様にラック72のための案内機能を有する両ピストン78′,78″は、圧 力媒体のための軸方向の接続通路82′,82″を備えている。この接続通路8 2′,82″を経てシリンダ穴76′,76″がピストン78′78″の背後か ら圧力媒体で選択的に付勢可能であるので、反対向きに作用する2個の圧力シリ ンダがラック72をスライドさせるように形成される。この両圧力シリンダは歯 付きブッシュ58′,58″の直ぐ上に配置されている。それによって、アクチ ュエータの構造長さを最小にすることができる。アクチュエータは、引き棒22 がそれぞれ第1の角度位置から角度γだけ右側および左側に回転可能であるよう に形成されている。 図2,9から判るように、引き棒22の可動の閉鎖ダイ20には軸方向の案内 装置90が設けられている。この案内装置90は可動の閉鎖ダイ20に固定連結 されたケーシング92を有する。このケーシング内で、リング94が回転可能に 支承されている。このリング94は3個のスライドシュー96のためのホルダー としての働きをする。図2から判るように、3つの案内溝42が引き棒22に、 このスライドシュー96の案内面として形成され、引き棒区間Aを越えて端区間 24まで延びている。従って、引き棒22は常にロックブッシュ34内でセンタ リングされる。引き棒22がロックのためにその軸線回りに回転させられると、 リング94はスライドシュー96と共に回転する。 図11〜14は引き棒22の異なる実施形、スライドシュー96の異なる配置 構造およびスライドシュー96のための案内面の異なる形状を示している。図1 1の実施の形態に相応して、引き棒22は2つの縦方向溝421,422を備えて いる。この縦方向溝は外歯を二つの歯列401,402に分割している。スライド シュー961,962は縦方向溝421,422内の案内通路内で案内されている。 図12の実施の形態に相応して、引き棒は3つの縦方向溝421,422,423 を有する。この縦方向溝は外歯を3つの歯列401,402,403に分割してい る。スライドシュー961,962,963のための案内面は互いに120°の角 度をなす平らな面として形成されている。図13の実施の形態は、引き棒22が 互いに90°の角度をなす4つの案内面421,422,423,424を有する点 が図12の実施の形態と異なっている。図14では、外歯は6つの縦方向溝によ って6つの歯列に分割されている。しかし、一つおきの縦方向溝がスライドシュ ー961,962,963のための案内面として形成されている。勿論、大きな型 締ユニットは小型の型締ユニットよりも多くの歯列とスライドシューを必要とす る。 図15〜20に基づいて、軸方向の歯面遊びSを受け入れるためのねじ50の ピッチの設計について詳しく説明する。これらの図はそれぞれ、図3,4の外歯 と内歯の180°の展開図である。ロックブッシュの内歯の3つの歯列の2つと 、引き棒の外歯の3つの歯列の1つが見える。外歯の歯はハッチングで示してあ る。図において次の記号が用いられている。 P:引き棒22の外歯またはロックブッシュ34の内歯のピッチ D:中間の歯幅 S:内歯と外歯の間の軸方向の歯面遊び P′:引き棒22とピストン28の間の回転ねじ50のピッチ 図15,17,19はそれぞれ、引き棒を左側に60°回転させる前と後の外 歯の位置を示している。60°回転させる前には、外歯の歯は内歯の歯列の間の 縦方向溝内で第1の角度位置にある。右側に60°回転させた後では、外歯の歯 は第2の角度位置にあり、その右側の歯面は内歯の歯に接触し、遊びなしに引き 棒からロックブッシュに左側へ力を伝達する。図16,18,20はそれぞれ、 引き棒を右側に60°回転させる前と後の外歯の位置を示している。60°回転 させる前に、外歯の歯は内歯の歯列の間の縦方向溝内で第1の角度位置にある。 右側に60°回転させた後では、外歯の歯は第2の角度位置にあり、その右側の 歯面は内歯の歯に接触し、遊びなしに引き棒からロックブッシュに右側へ力を伝 達する。軸方向の歯面遊びSを受け入れるようにねじ50のピッチを形成するた めには、引き棒の回転前の出発位置で、外歯の歯列がそれぞれ正確な角度で内歯 の歯列の間の中央にあり、内歯と外歯の間の軸方向の歯面遊びSが両側に同じよ うに分配されることから出発する。 一般的に、回転ねじのピッチは、第1の角度位置から第2の角度位置に引き棒 を回転させることにより、内歯と外歯の間の既存の歯面遊びSが片側に分配され るようにかつ力を伝達する歯面の間に歯面遊びがほとんど存在しないように設計 される。 図15,16は環状の歯に関する。回転ねじ50のピッチは、第1の角度位置 から第2の角度位置に引き棒22を回転させることにより、引き棒の送りXが内 歯と外歯の歯面遊びSのほぼ半分に一致するように設計されている。すなわち、 P′/6=0.5S または P′=3S であり、 S=0.5D、すなわちS=P/5の特殊な場合については、 P′=0.6P である。 図17,18はらせん状の歯に関する。この歯は引き棒の回転方向にかつ伝達 すべき力の方向に上り勾配となっている。回転ねじのピッチP′が同様に引き棒 の回転方向にかつ伝達すべき力の方向に上り勾配となっていることから出発する と、引き棒の送りXは、内歯と外歯の間の歯面遊びSのほぼ半分と、歯のピッチ Pの6分の1とを加えた寸法に一致する。すなわち、 P′/6=0.5S+P/6 または P′=3S+P であり、S=P/5、すなわちS=0.5Dの特殊な場合については、 P′=1.6P である。 図19,20はらせん状の歯に関する。この歯は引き棒の回転方向にかつ伝達 すべき力の方向に下り勾配となっている。図19,20では更に、歯が2条に形 成されている。すなわち、S=0.5P−2Dである。回転ねじのピッチP′が 上り勾配となっていることから出発すると、引き棒の送りXは、内歯と外歯の間 の歯面遊びSのほぼ半分から歯のピッチPの6分の1を差し引いた寸法に一致す る。すなわち、 P′/6=0.5S−P/6 または P′=3S−P であり、S=P/10、すなわちD=P/5の特殊な場合については、 P′=0.7P である。 この場合、マイナス符号は、回転ねじ50が同様に下り勾配となっていること を意味する。 図21は型締ユニット10の油圧式制御装置のブロック線図である。4/3ポ ート−比例弁100の第1の作動出口Aは2/2ポート−切換え弁1021,1 022を介して、4個のパワーシリンダ28の各々の第1の圧力室30に接続さ れている。コントローラ103によって制御される4/3ポート−比例弁100 は、閉鎖過程で、その出口Aを介して4個のパワーシリンダ26の第1の圧力室 30内の閉鎖圧力を、閉鎖力設定値104によって制御する。4/3ポート−比 例弁100の出口Bは4個のパワーシリンダ26の各々の第2の圧力室31に直 接接続されている。 閉鎖ダイ20は位置センサ105を備えている。この位置センサは軸コントロ ーラ106に接続されている。各々のパワーシリンダ26のピストン28には位 置センサ108が付設されている。この位置センサ108の出力信号S1,S2 ,S3,S4は同様に、軸コントローラ106の入力量である。参照数字110 は射出成形金型の長さ“1”、すなわち閉鎖ダイ20と射出ダイ14の間の軸方 向間隔のための入力ユニットである。この長さ“1”は軸コントローラ106の 出力112が2個のスライドシリンダ25を制御することにより、出力112を 介して軸コントローラ106によって調節される。 第1の角度位置から第2の角度位置に引き棒22を回転させる前に、外歯の歯 は軸方向においてロックスリーブ34の内歯の歯の間に正確に位置決めされる。 それによって、引き棒22を第2の角度位置に回転させる際に、外歯が内歯に正 しくかみ合うことができる。調節された長さ“1”と関係なくこの歯の軸方向の 位置決めを可能にするために、ピストン28の静止位置は調節された長さ“1” によって、設定された基準位置に対して或る間隔(−0.5P;+0.5P)で 油圧的に固定される。換言すると、引き棒22は量y(この場合、−0.5P< y<+0.5P)だけ基準点と相対的にスライドさせられる。4個のピストン2 8のすべての実際位置は軸コントローラ106内で、演算された目標位置と比較 される。軸コントローラ106は出力部V11,V12,V13,V14を介し て2/2ポート切換え弁を制御する。ピストン28の測定された実際位置が設定 された目標位置に一致すると、2/2ポート弁102が作動する。この制御は少 ないコストで、内歯と外歯のピッチとは関係なく、長さ“1”の連続的な調節を 可能にする。更に、前記の制御のために比例弁は1個だけでよい。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.可動の閉鎖ダイ(20)と、固定された対向ダイ(14)とを備え、この両 ダイが射出成形金型用の取付けダイとして形成され、更に、可動の閉鎖ダイ(2 0)のためのスライド装置と、閉鎖力を発生するための、固定された対向ダイ( 14)に設けられた複数の油圧式パワーシリンダ(26)とを備え、各パワーシ リンダ(26)のピストンが閉鎖力を可動の閉鎖ダイ(20)に伝達するための 引き棒(22)に機械的に連結されている、射出成形機の型締ユニットにおいて 、 引き棒(22)をその縦軸線回りに第1の角度位置から第2の角度位置に回 転させるためのアクチュータ(70)と、 引き棒(22)の区間Aに沿って設けられた第1のロック手段(38)と、 可動の閉鎖ダイ(20)に設けられた第2のロック手段(36)とを備え、 この第1と第2のロック手段(36,38)が相補的に形成され、引き棒(22 )の第1の角度位置で引き棒(22)と相対的に可動の閉鎖ダイ(20)を軸方 向に摺動させることができ、 引き棒(22)の第2の角度位置で、引き棒(22)の区間Aに設けた第1 のロック手段(38)が、必要な閉鎖力を伝達するように、可動の閉鎖ダイ(2 0)に設けた第2のロック手段(36)と協働することを特徴とする型締ユニッ ト。 2.第1のロック手段が引き棒に設けられた外歯(38)を備え、第2のロック 手段が可動の閉鎖ダイ(20)に相対回転しないように固定された、内歯(36 )を有するロックブッシュ(34)を備え、 内歯(36)と外歯(38)が縦方向溝によって少なくとも2つの歯列に分 割され、第1の角度位置で外歯(38)の歯列が内歯(36)の縦方向溝を軸方 向に通過可能であり、かつ内歯(36)の歯列が外歯(38)の縦方向溝を軸方 向に通過可能であり、それによって引き棒(22)と相対的に可動の閉鎖ダイ( 20)を軸方向にスライドさせることができ、第2の角度位置で外歯(38)の 歯が引張り力を伝達するよう内歯(36)の歯に背後から係合可能で あることを特徴とする請求項1記載の型締ユニット。 3.外歯(38)と内歯(36)の間に軸方向の歯面遊びSがあり、この歯面遊 びが歯の中間の幅のほぼ半分に等しいことを特徴とする請求項2記載の型締ユニ ット。 4.内歯(36)の歯と外歯(38)の歯がりング状に配置されていることを特 徴とする請求項2または3記載の型締ユニット。 5.内歯(36)の歯と外歯(38)の歯がらせん状に配置されていることを特 徴とする請求項2または3記載の型締ユニット。 6.内歯(36)の歯と外歯(38)の歯が台形の横断面を有することを特徴と する請求項2〜5のいずれか一つに記載の型締ユニット。 7.油圧式パワーシリンダ(26)のピストン(28)が回転ねじ(50)を介 して引き棒(22)に連結され、この場合ピストン(28)が回転しないように 保持され、引き棒(22)を第1の角度位置から第2の角度位置に角度γだけ回 転させることにより、引き棒(22)が固定されたピストン(28)と相対的に 送りXだけ送られることを特徴とする請求項2〜6のいずれか一つに記載の型締 ユニット。 8.アクチュエータ(70)が第1の角度位置に対して両側に角度γだけ引き棒 (22)を回転させるように形成され、引き棒(22)が送り+Xまたは−Xだ けピストン(28)と相対的に送られることを特徴とする請求項7記載の型締ユ ニット。 9.第1の角度位置から第2の角度位置に引き棒(22)を回転させることによ り、内歯(36)と外歯(38)の間に存在する歯面遊びSが片側に分配されて 、力を伝達する歯面の間に歯面遊びがほとんど存在しなくなるように、回転ねじ (50)のピッチが設計されていることを特徴とする請求項7または8記載の型 締ユニット。 10.引き棒(22)を第1の角度位置から第2の角度位置に回転させることによ り、引き棒(22)の送りXが内歯(36)と外歯(38)の間の歯面遊びSの 約半分になるように、回転ねじ(50)のピッチが設計されていることを特徴と する、内歯(36)と外歯(38)の歯がリング状に配置されている、請 求項7,8または9記載の型締ユニット。 11.引き棒(22)を第1の角度位置から第2の角度位置に角度γだけ回転させ ることにより、引き棒(22)の送りXが内歯(36)と外歯(38)の間の歯 面遊びSの約半分と(γ/360°)Pを加算した寸法になるように、回転ねじ (50)のピッチが設計されていることを特徴とする、内歯(36)と外歯(3 8)の歯がピッチPを有するねじを形成し、このねじが伝達すべき力の方への回 転方向で上り勾配である、請求項7,8または9記載の型締ユニット。 12.引き棒(22)を第1の角度位置から第2の角度位置に回転させることによ り、引き棒(22)の送りXが内歯(36)と外歯(38)の間の歯面遊びSの 約半分から(γ/360°)Pを引算した寸法になるように、回転ねじ(50) のピッチが設計されていることを特徴とする、内歯(36)と外歯(38)の歯 がピッチPを有するねじを形成し、このねじが伝達すべき力の方への回転方向で 下り勾配である、請求項7,8または9記載の型締ユニット。 13.内歯(36)と外歯(38)の歯によって形成されたねじが2条ねじである ことを特徴とする請求項12記載の型締ユニット。 14.ロックブッシュ(34)が、閉鎖力を伝達する際に引張り応力を受けるよう に、可動の対向ダイ(14)に取付けられていることを特徴とする請求項1〜1 3のいずれか一つに記載の型締ユニット。 15.引き棒(22)がロックブッシュ(34)よりも約20%だけ大きな弾性限 界を有し、閉鎖力を伝達する際に平均の引張り応力がほぼ等しくなるように、引 き棒(22)とロックブッシュ(34)が形成されていることを特徴とする請求 項14記載の型締ユニット。 16.内歯(36)の歯の基部の長さが、外歯(38)の歯の基部の長さに等しい ことを特徴とする請求項14または15記載の型締ユニット。 17.内歯(36)の歯が外歯(38)の歯よりも小さな歯面を有し、外歯(38 )の歯の硬さが内歯(36)の歯よりも硬いことを特徴とする請求項14,15 または16記載の型締ユニット。 18.固定された端板を備え、この端板に、引き棒(22)が回転可能にかつ軸方 向にスライド可能に支承されていることを特徴とする請求項1〜17のいずれか 一つに記載の型締ユニット。 19.可動の閉鎖ダイ(20)が引き棒(22)のための半径方向のガイドとして 、回転可能に支承されたスライドシュー(96)を備え、外歯(38)の縦方向 溝がこのスライドシュー(96)のための案内面を形成し、この案内面が引き棒 の区間Aにわたって延び、スライドシュー(96)が引き棒(22)と共に回転 可能であることを特徴とする請求項2〜18のいずれか一つに記載の型締ユニッ ト。 20.アクチュエータ(70)がそれぞれ、2本ずつの引き棒(22)のための共 通の1本のラック(72)を備えていることを特徴とする請求項1〜19のいず れか一つに記載の型締ユニット。 21.ラック(72)が各々の端部にシリンダ穴(76′,76″)を備え、 各々1個の固定されたピストン(78′,78″)が2つのシリンダ穴に密 封挿入され、ラック(72)が固定された両ピストンの間で軸方向にスライド可 能であり、 両シリンダ穴(76′,76″)がピストン(78′,78″)の背後を圧 力媒体で付勢可能であり、それによって反対向きに作用する2個の圧力シリンダ がラック(72)をスライドさせるように形成されていることを特徴とする請求 項20記載の型締ユニット。 22.各々のピストン(78′,78″)が圧力液体のための軸方向の接続通路( 82′,82″)を備えていることを特徴とする請求項21記載の型締ユニット 。 23.外歯を有する駆動ブッシュ(58′,58″)を備え、この外歯がラック( 72)の歯に係合し、駆動ブッシュ(58′,58″)がケーシング(56′, 56″)に回転可能に支承され、かつ引き棒(22)を軸方向に挿入するための 開口を備え、 駆動ブッシュ(58′,58″)から駆動ブッシュ内に挿入された引き棒に トルクを伝達するための連結手段を備え、この連結手段が、駆動ブッシュ(58 ′,58″)内での引き棒(22)の軸方向のスライドを可能にするように 形成されていることを特徴とする請求項20,21または22記載の型締ユニッ ト。 24.連結手段がスプライン軸継手として形成されていることを特徴とする請求項 23記載の型締ユニット。 25.パワーシリンダ(26)が複動式の環状圧力シリンダとして形成され、射出 成形金型を締付けるためのその第1の圧力室(30)と、射出成形金型を開放す るための第2の圧力室(31)を備えていることを特徴とする請求項1〜24の いずれか一つに記載の型締ユニット。 26.第1と第2の出口を有する4/3ポート−比例弁(100)を備え、第1の 出口が2/2ポート−弁(102)を介してすべてのパワーシリンダ(26)の 第1の圧力室(30)に接続され、第2の出口がすべてのパワーシリンダ(26 )の第2の圧力室(31)に接続されていることを特徴とする請求項26記載の 型締ユニット。 27.各々のパワーシリンダ(26)のピストン(28)の実際位置のための位置 センサ(108)と、 各々のパワーシリンダ(26)のための2/2ポート弁(102)と、 ピストン(28)の実際位置が予め定めた目標位置に一致するときに、2/ 2ポート弁(102)を閉じる制御ユニット(106)を備えていることを特徴 とする請求項2〜27のいずれか一つに記載の型締ユニット。 28.静止位置でパワーシリンダ(26)のピストン(28)を軸方向に位置決め するための制御ユニット(106)を備え、第1の角度位置から第2の角度位置 に引き棒(22)を回転させる際に、外歯(38)の歯が軸方向において内歯( 36)の歯の間に位置するように、静止位置が演算されることを特徴とする請求 項2〜28のいずれか一つに記載の型締ユニット。 29.閉鎖ダイ(20)のための位置センサと、 各々のパワーシリンダ(26)のピストン(28)の実際位置のための位置 センサと、 測定された閉鎖ダイ(20)の位置に基づいてピストン(28)の静止位置 を演算するための演算ユニットとを備え、引き棒(22)の外歯(38)がロ ックブッシュ(34)の内歯(36)に係合する前に、外歯(38)の歯が軸方 向において内歯(36)の歯の間にあり、 更に、ピストン(28)の位置センサ(108)の測定値を入力信号として用 いる、演算された静止位置にピストン(28)を位置決めするための制御ユニッ ト(106)を備えていることを特徴とする請求項2〜29のいずれか一つに記 載の型締ユニット。
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