JPH115068A - 脱塩残渣からの有効成分の回収方法 - Google Patents

脱塩残渣からの有効成分の回収方法

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JPH115068A
JPH115068A JP9160773A JP16077397A JPH115068A JP H115068 A JPH115068 A JP H115068A JP 9160773 A JP9160773 A JP 9160773A JP 16077397 A JP16077397 A JP 16077397A JP H115068 A JPH115068 A JP H115068A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃棄物等の燃焼排ガスの乾式処理による脱塩
残渣を有効利用し、廃棄物処理系内でのリサイクル可能
な脱塩残渣の有効成分の回収方法を提供する。 【解決手段】 脱塩残渣処理手段30により、ガス浄化
装置13から排出される脱塩残渣31を処理して有効成
分を回収する。脱塩残渣31は混合槽32で水38を加
えて混合したのち、薬剤を加えて重金属を固定し、脱水
機33で脱水濾過し、無害化ケーキ34として取り出す
とともに、濾過水を乾燥機35で蒸発乾固し、固体の塩
化合物36と蒸発水分37とに分離する。こうして蒸発
乾固して取り出した塩化合物36は、融雪剤や吸湿剤な
どに有効に再利用される。従来、脱塩残渣は吸湿性が高
く取扱性が悪いので、セメントで固化するなどして系外
に廃棄処分にした。本発明は脱塩残渣の塩濃度と吸湿性
の高さに着目し、その有効利用の幅を拡げたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は脱塩残渣からの有効
成分の回収方法に係り、特に、廃棄物(家庭やオフィス
などから出される都市ごみなどの一般廃棄物、廃プラス
チック、カーシュレッダー・ダスト、廃オフィス機器、
電子機器、化成品等の産業廃棄物など、可燃物を含むも
の)を熱分解して発生する排ガスの脱塩残渣の処理に好
適な、脱塩残渣からの有効成分の回収方法に関する。
【0002】
【従来の技術】都市ごみなどの一般廃棄物や、廃プラス
チックなどの産業廃棄物等、燃焼性物を含む廃棄物の処
理装置の一つとして、廃棄物を熱分解反応器に入れて低
酸素雰囲気で加熱し、熱分解によって、熱分解ガスと主
として不揮発性成分からなる熱分解残渣とを生成し、さ
らに、この熱分解残渣を冷却した後、分離装置に導き、
この分離装置において灰分を含む細粒の燃焼性成分と、
例えば金属や陶器、砂利、コンクリート片等の瓦礫など
の粗粒の不燃焼性成分とに分離し、燃焼性成分を粉砕
し、この粉砕された燃焼性成分と前記した熱分解ガスと
を、燃焼溶融炉に導き、燃焼性成分をこの燃焼溶融炉で
燃焼させて、燃焼性成分に含まれていた灰分を溶融スラ
グとなし、この溶融スラグを排出して冷却し固化させる
とともに、また、燃焼溶融炉の排ガスを廃熱蒸気発生装
置に供給して廃熱を回収するようにした廃棄物処理装置
が知られている(例えば、特公平6−56253号公報
参照)。
【0003】この種の廃棄物処理装置に用いられる燃焼
溶融炉からの排ガスは、上記公報に開示されているよう
に、廃熱蒸気発生装置で熱回収されたのち、第1の排ガ
ス処理手段(集塵装置)でダスト(ばい塵)を除去し、
さらに、第2の排ガス処理手段(ガス浄化装置)で、脱
塩・脱硫処理により反応生成物を脱塩残渣として除去
し、クリーンな煙道ガスとして大気中に放出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術において、ガス浄化装置から排出される脱塩残渣
は、僅かではあるが、排ガスから除去した重金属(Pb
O、PbCl2等)や微量のダイオキシンを含むため、
多量のセメントで固化して埋め立てたり廃棄されるのが
通常であった。しかも、通常行われている方法では、脱
塩・脱硫のために加える水酸化カルシウム(Ca(O
H)2)と、排ガス中の塩化水素(HCl)等とが反応
して塩化カルシウム(CaCl2)を生成し、このCa
Cl2が吸湿性の高いものであるため、乾式での取り扱
いが難しいという問題があった。また、排ガスを湿式で
洗煙処理し、不純物を含む排水を薬剤処理して放流する
方法は、環境上の問題もあり、放流の範囲も限定されて
いる。
【0005】本発明の目的は、排ガスの乾式処理によっ
て排出される脱塩残渣を有効利用できるとともに、いた
ずらに系外に廃棄処分するのではなく、廃棄物処理系内
でのリサイクルを可能にする脱塩残渣からの有効成分の
回収方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題は以下のように
して解決される。請求項1記載発明は、廃棄物等の燃焼
性物が燃焼して発生する排ガスを、乾式により脱塩・脱
硫処理して脱塩残渣を排出させ、この脱塩残渣に水を加
えて混合したのち、その混合液を蒸発乾固して有効成分
を回収することを特徴とする。そのため、脱塩残渣に含
まれる有効成分を容易に回収でき、かつ、脱塩残渣を固
めるために従来用いた多量のセメントを省略できる。ま
た、請求項2記載発明は、廃棄物等の燃焼性物を燃焼さ
せ、溶融スラグとして排出する燃焼溶融炉からの排ガス
を、第1の排ガス処理手段によってダストを除去し、次
いで、乾式で脱塩・脱硫処理を行う第2の排ガス処理手
段によって脱塩残渣を排出させ、この脱塩残渣に水を加
えて混合したのち、薬剤を加えて濾過することにより、
前記脱塩残渣に含まれる重金属を除去するとともに、濾
過水を蒸発乾固して有効成分を回収することを特徴とす
る。そのため、脱塩残渣に僅かではあるが含まれる可能
性のある、排ガスから除去した重金属(PbO、PbC
2等)を、薬剤で固定して無害化し、残渣とともにケ
ーキ化して山元へ還元したり、埋立処分できる。さらに
濾過水を蒸発乾固することにより、有害物質を含まない
塩等の有効物質を回収できる。また、請求項3記載発明
は、前記脱塩残渣に加える水には、前記燃焼性物を燃焼
溶融させて発生する溶融スラグの冷却水を用いることを
特徴とする。そのため、新たに大量の水を使用すること
なく、廃棄物の燃焼装置の系内での水を再利用するの
で、コストも低くなる。また、請求項4記載発明は、廃
棄物を熱分解して熱分解ガスと主として不揮発性成分か
らなる熱分解残留物とを生成する熱分解反応器と、前記
熱分解残留物を燃焼性成分と不燃焼性成分とに分離した
後に、前記熱分解ガスと前記燃焼性成分とを供給し燃焼
させて溶融スラグおよび排ガスを排出する燃焼溶融炉と
を備え、前記排ガスを脱塩・脱硫処理して脱塩残渣を排
出するガス浄化手段の設けられている乾式の廃棄物処理
装置において、請求項1、2または3に記載の回収方法
によって、前記脱塩残渣から有効成分を回収する脱塩残
渣処理手段を設けたことを特徴とするものである。その
ため、脱塩残渣を単に系外に廃棄処分するのではなく、
脱塩残渣処理手段により蒸発乾固して塩等の有効成分を
回収し、融雪剤や吸湿剤等に再利用できる。また、廃棄
物処理系内でのリサイクルが可能になる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、図面
を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態を説
明するための構成図である。本実施形態では、脱塩残渣
処理手段30により、ガス浄化装置(第2の排ガス処理
手段)13から排出される脱塩残渣31を処理して有効
成分を回収するようになっている。図1に示すように、
第1の排ガス流路10の前段側に設置された燃焼溶融炉
や、燃焼溶融炉の排ガスから熱回収して蒸気を発生させ
る廃熱ボイラに、集塵装置(第1の排ガス処理手段)1
1が接続され、ダストを除去された排ガスは、第2の排
ガス流路12を介して、ガス浄化装置(第2の排ガス処
理手段)13により脱塩・脱硫処理される。第2の排ガ
ス流路12には、脱塩・脱硫のために加える消石灰15
や助剤16の供給路17が接続されている。
【0008】ガス浄化装置13では、浄化された排ガス
と脱塩残渣31とが生成する。脱塩残渣31は、混合槽
32で水38を加えて混合したのち、重金属(PbO、
PbCl2等)が含まれている場合は、薬剤を加えて重
金属を固定し、脱水機33で脱水濾過し、無害化ケーキ
34として取り出すとともに、濾過水を乾燥機35で蒸
発乾固し、固体の塩化合物36と蒸発水分37とに分離
する。こうして、脱塩残渣を蒸発乾固して取り出した塩
化合物36は、融雪剤、吸湿剤などに有効に再利用され
る。また、蒸発水分37は大気へ解放してもよいし、系
内で再利用してもよい。また、脱水による無害化ケーキ
34は、山元へ還元してもよいし、固化して埋立て処分
にすることもできる。なお、ガス浄化装置13で浄化さ
れた排ガスは、誘引送風機18により誘引され、白煙防
止器19で白煙防止用予熱空気により再加熱されて、ク
リーンな煙道ガスとなって煙突21から排出される。
【0009】上記例では、集塵装置でダストを除去し、
次いで、ガス浄化装置で排ガス中の塩化水素や酸性ガス
を除去しているが、バグフィルタで集塵をしながら、な
おかつバグフィルタの前段に消石灰(Ca(OH)2)を
入れて、塩化水素等の酸性ガス、あるいはダイオキシン
や重金属を取り除こうとする場合でも、本発明は有効で
ある。いずれにしても、排出される脱塩残渣は塩濃度が
きわめて高い(ほとんどCaCl2)。従来は、この脱
塩残渣は吸湿性が高く、取扱性が悪いので、セメントで
固化するなどして、系外に廃棄処分にしていた。本発明
者らは、脱塩残渣が塩濃度および吸湿性の高いことに着
目し、単に系外に廃棄するのではなく、その性質を利用
してスラリー化させ、有効成分を回収する方法を創案し
た。これにより、脱塩残渣の有効利用の幅を拡げ、融雪
剤、吸湿剤等に再利用できるようにした。
【0010】次に、本発明になる脱塩残渣処理手段を備
えた廃棄物処理装置の一実施形態を説明する。図2は、
本発明に係る廃棄物処理装置50の系統図である。廃棄
物処理装置50において、破砕機52は受入れヤードに
配置された、例えば二軸剪断式の破砕機で、都市ごみ等
の廃棄物aは第1のコンベア51により、この破砕機5
2に供給され、ここで例えば150mm角以下に破砕さ
れる。この破砕された廃棄物aは第2のコンベア53に
より投入され、スクリューフィーダ54を経て熱分解反
応器55に供給される。この熱分解反応器55は例えば
横型回転ドラムが用いられ、図示しないシール機構によ
りその内部は低酸素雰囲気に保持されると共に、燃焼器
である燃焼溶融炉63の後流側に配置された熱交換器6
8により加熱された加熱空気がラインL1から供給され
る。
【0011】この加熱空気により熱分解反応器55内に
供給された廃棄物aは、300〜600℃に、通常は4
50℃程度に加熱される。これによって、この廃棄物a
は熱分解され、熱分解ガスG1と、主として不揮発性の
熱分解残留物bとを生成する。そして、この熱分解反応
器55内で生成された熱分解ガスG1と熱分解残留物b
とは排出装置56により分離され、熱分解ガスG1は、
熱分解ガス配管であるラインL2を経て燃焼溶融炉63
のバーナ62に供給される。
【0012】熱分解残留物bは、廃棄物aの種類によっ
て種々異なるが、日本国内の都市ごみの場合、本発明者
等の知見によれば、 大部分が比較的細粒の可燃分 10〜60% 比較的細粒の灰分 5〜40% 粗粒金属成分 7〜50% 粗粒瓦礫、陶器、コンクリート等 10〜60% より構成されていることが判明した。
【0013】このような成分を有する熱分解残留物b
は、450℃程度の比較的高温で排出されるため、冷却
装置57により80℃程度に冷却され、分離装置58に
導かれ、ここで燃焼性成分cと不燃焼性成分dに分離さ
れる。分離装置58は、例えば磁選式、遠心式又は風力
選別式の公知の分別機が使用される。このように不燃焼
性成分dが分離、除去された燃焼性成分cは、粉砕機6
0に供給される。粉砕機60はロール式、チューブミル
式、ロッドミル式、ボールミル式等が適当で、被処理廃
棄物の性状により適宜選択される。
【0014】そして、この粉砕機60において燃焼性成
分cは、好ましくは全て1mm以下に粉砕され、この粉
砕された燃焼性成分cは、ラインL3を経て燃焼溶融炉
63のバーナ62に供給される。一方、送風機61によ
りラインL4から供給された燃焼用空気及び熱分解ガス
1と燃焼性成分cとは燃焼溶融炉63内で1300℃
程度の高温域で燃焼され、この燃焼により燃焼性成分c
の比較的細粒の灰分より発生した燃焼灰は溶融し溶融ス
ラグfを生成する。
【0015】不燃焼性成分dはコンテナ59に貯留され
る。不燃焼性廃棄物eはラインL5を介して燃焼溶融炉
63のなるべく下の方に供給される。この際、不燃焼性
廃棄物eは、燃焼及び溶融効率を向上させるために1m
m以下の微粉粒体とされ、且つ加熱されるのが好まし
い。そのため、ラインL5中に設けられた破砕機、粉砕
機64及び加熱器65を設けて破砕、粉砕及び加熱等の
処理をされて燃焼溶融炉63に供給されるのがよい。そ
のため、燃焼溶融炉63の後流側に配置された熱交換器
68により加熱された加熱空気が、ラインL8を介して
加熱器65へ供給されるようになっている。
【0016】さらに、不燃焼性廃棄物eは、燃焼溶融炉
63内で溶融されてスラグgとなって燃焼灰による溶融
スラグfと混合され、スラグ排出口66から水槽67中
に落下し水砕スラグとされる。水砕スラグは図示してい
ない装置により所定の形状にブロック化されるか又は粒
状に形成され、建材又は舗装材等として再利用すること
が出来る。この場合において不燃焼性廃棄物eは必要に
応じて溶融させることなく溶融スラグf中に混入させて
もよい。
【0017】このような廃棄物処理装置の燃焼溶融炉6
3で発生した燃焼排ガスG2は、熱交換器68で熱回収
され、さらに、ラインL6から廃熱ボイラ69により熱
回収された後、第1の排ガス処理器71によりダスト7
2を除去し、脱塩脱硫剤78を加えて、第2の排ガス処
理器73で脱塩・脱硫され、脱塩残渣74を排出した
後、低温のクリーンな排ガスG3となり、誘引送風機7
5を経て煙突76から大気へ放出される。また、排ガス
3の一部は、送風機77によりラインL7を介して冷却
装置57に供給される。第1の排ガス処理器71で補集
されたダスト72は、ラインL9により燃焼溶融炉63
へ戻され、溶融してスラグ内に混入される。なお、廃熱
ボイラ69で発生させた蒸気は、発電機70の蒸気ター
ビンへ送られて仕事をし、また、一部はラインL6によ
り加熱器65へ送られる。
【0018】このような廃棄物処理装置において、第2
の排ガス処理器73から排出される脱塩残渣74から、
有効成分を回収するための脱塩残渣処理手段80が設け
られている。脱塩残渣処理手段80は、図1に示したも
のと同様に構成され、本例では、脱塩残渣74をスラリ
ー化する水81に、スラグ冷却水槽67の循環水を再利
用している。脱塩残渣処理手段80における脱水処理で
無害化ケーキ82が取り出され、濾過水を蒸発乾固して
有効な塩化合物83が回収される。また、蒸発水分84
は、ここでは、凝縮してスラグ冷却水槽67へリサイク
ルしている。
【0019】このようにして回収した塩化合物は、融雪
剤、吸湿剤等に再利用され、産業上有効に活用できる。
また、本例では、重金属やダイオキシンなどの有害物質
は、第2の排ガス処理器までの排ガス処理で処理され、
脱塩残渣に含まれる量は少ない。したがって、重金属固
定用の薬剤を減少させることも可能である。なお、脱塩
残渣に加える水や、蒸発乾固によって生じる蒸発水分
を、スラグ冷却水槽と循環させることによってコストが
低下し、廃棄物処理系内で完結するリサイクルの一助と
なっているが、本発明はこれに限定されるものではな
い。また、燃焼溶融炉からの排ガスに限らず、廃棄物等
の燃焼性物の燃焼によって発生する排ガスに適用できる
ことはもちろんである。
【0020】
【発明の効果】上述のとおり本発明によれば、廃棄物等
の燃焼によって発生する排ガスから、乾式のガス浄化処
理によって排出される脱塩残渣を有効利用できるととも
に、いたずらに系外に廃棄処分するのではなく、廃棄物
処理系内でのリサイクルが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を説明するための構成図で
ある。
【図2】本発明を適用した廃棄物処理装置の一実施形態
を示す系統図である。
【符号の説明】
10 第1の排ガス流路 11 第1の排ガス処理手段 12 第2の排ガス流路 13 第2の排ガス処理手段 15 消石灰 16 助剤 17 供給路 18 誘引送風機 19 白煙防止器 21 煙突 30 脱塩残渣処理手段 31 脱塩残渣 32 混合槽 33 脱水機 34 無害化ケーキ 35 乾燥機 36 固体塩化合物 37 蒸発水分 38 水 50 廃棄物処理装置 51 第1のコンベア 52 破砕機 53 第2のコンベア 54 スクリューフィーダ 55 熱分解反応器 56 排出装置 57 冷却装置 58 分離装置 59 コンテナ 60 粉砕機 61 送風機 62 バーナ 63 燃焼溶融炉 64 破砕・粉砕機 65 加熱器 66 スラグ排出口 67 水槽 68 熱交換器 69 廃熱ボイラ 70 発電機 71 第1の排ガス処理器 72 ダスト 73 第2の排ガス処理器 74 脱塩残渣 75 誘引送風機 76 煙突 77 送風機 78 脱塩脱硫剤 80 脱塩残渣処理手段 81 水 82 無害化ケーキ 83 固体塩化合物 84 蒸発水分 a 廃棄物 b 熱分解残留物 c 燃焼性成分 d 不燃焼性成分 e 不燃焼性廃棄物 f 溶融スラグ g スラグ G1 熱分解ガス G2 燃焼排ガス G3 排ガス L1 加熱空気ライン L2 熱分解ガスライン L3 燃焼性成分供給ライン L4 燃焼用空気供給ライン L5 不燃焼性廃棄物供給ライン L6 排ガスライン L7 排出ガス再循環ライン L8 加熱空気供給ライン L9 ダスト循環ライン L10 ばい塵供給ライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F23G 5/00 115 B01D 53/34 123A F23J 1/00 134A F23J 15/00 Z 15/00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃棄物等の燃焼性物が燃焼して発生する
    排ガスを、乾式により脱塩・脱硫処理して脱塩残渣を排
    出させ、この脱塩残渣に水を加えて混合したのち、その
    混合液を蒸発乾固して有効成分を回収することを特徴と
    する脱塩残渣からの有効成分の回収方法。
  2. 【請求項2】 廃棄物等の燃焼性物を燃焼させ、溶融ス
    ラグとして排出する燃焼溶融炉からの排ガスを、第1の
    排ガス処理手段によってダストを除去し、次いで、乾式
    で脱塩・脱硫処理を行う第2の排ガス処理手段によって
    脱塩残渣を排出させ、この脱塩残渣に水を加えて混合し
    たのち、薬剤を加えて濾過することにより、前記脱塩残
    渣に含まれる重金属を除去するとともに、濾過水を蒸発
    乾固して有効成分を回収することを特徴とする脱塩残渣
    からの有効成分の回収方法。
  3. 【請求項3】 前記脱塩残渣に加える水には、前記燃焼
    性物を燃焼溶融させて発生する溶融スラグの冷却水を用
    いることを特徴とする請求項1または2に記載の有効成
    分の回収方法。
  4. 【請求項4】 廃棄物を熱分解して熱分解ガスと主とし
    て不揮発性成分からなる熱分解残留物とを生成する熱分
    解反応器と、前記熱分解残留物を燃焼性成分と不燃焼性
    成分とに分離した後に、前記熱分解ガスと前記燃焼性成
    分とを供給し燃焼させて溶融スラグおよび排ガスを排出
    する燃焼溶融炉とを備え、前記排ガスを脱塩・脱硫処理
    して脱塩残渣を排出するガス浄化手段の設けられている
    乾式の廃棄物処理装置において、請求項1、2または3
    に記載の回収方法によって、前記脱塩残渣から有効成分
    を回収する脱塩残渣処理手段を設けたことを特徴とする
    廃棄物処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107321755A (zh) * 2017-06-30 2017-11-07 江苏省环境科学研究院 一种废盐资源化工艺及其专用装置
CN111434398A (zh) * 2019-01-14 2020-07-21 光大绿色环保管理(深圳)有限公司 一种工业废盐处理装置和方法

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