JPH1150656A - 足場や支保工などの部材連結用の楔 - Google Patents
足場や支保工などの部材連結用の楔Info
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- JPH1150656A JPH1150656A JP21461697A JP21461697A JPH1150656A JP H1150656 A JPH1150656 A JP H1150656A JP 21461697 A JP21461697 A JP 21461697A JP 21461697 A JP21461697 A JP 21461697A JP H1150656 A JPH1150656 A JP H1150656A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】従来の足場や支保工などの部材連結用の楔は、
せり合い部が一カ所しかなかったので、横ステーを支柱
の同じ高さ位置にしか固定できなかったという点を改善
する。また、足場や支保工を組み立てた状態で移動させ
ると、楔が緩むという問題点を改善する。 【解決手段】一方の側面の中程に、上側が内方に凹んだ
段部9aを設けると共に、この段部9aの上下に、それ
ぞれ上側が外方に傾斜した平行なテーパ面9b,9cを
設けた。また、他方の側面には、中程に凹陥部9gを設
け、この凹陥部9gの上下に、それぞれ上下方向に連続
した垂直面9e,9fを設けた。このことで、楔9の所
定位置への挿入が妨げられないようにして、上下に二カ
所のせり合い部を有する楔9を実現した。
せり合い部が一カ所しかなかったので、横ステーを支柱
の同じ高さ位置にしか固定できなかったという点を改善
する。また、足場や支保工を組み立てた状態で移動させ
ると、楔が緩むという問題点を改善する。 【解決手段】一方の側面の中程に、上側が内方に凹んだ
段部9aを設けると共に、この段部9aの上下に、それ
ぞれ上側が外方に傾斜した平行なテーパ面9b,9cを
設けた。また、他方の側面には、中程に凹陥部9gを設
け、この凹陥部9gの上下に、それぞれ上下方向に連続
した垂直面9e,9fを設けた。このことで、楔9の所
定位置への挿入が妨げられないようにして、上下に二カ
所のせり合い部を有する楔9を実現した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築時に仮設され
る足場や支保工などにおいて、鉛直に立設される支柱に
水平な横ステーを連結するのに利用される部材連結用の
楔に関する。
る足場や支保工などにおいて、鉛直に立設される支柱に
水平な横ステーを連結するのに利用される部材連結用の
楔に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の楔としては、実公平7−
51558号公報や実用新案登録第2516812号公
報に示されるものがあった。
51558号公報や実用新案登録第2516812号公
報に示されるものがあった。
【0003】上記実公平7−51558号は、図8に示
したように、鉛直に立設される支柱11の外周に、複数
の通孔13aを設けたフランジ部材13を取り付け、横
ステー12の端部には、側面視略コ字形で上下の突出片
14a,14bに縦孔15a,15bを設けた連結部材
14を取り付け、フランジ部材13を上下から挟み込む
ように、支柱11の側方から横ステー12の連結部材1
4を差し込み、上側の縦孔15aからフランジ部材13
の通孔13aを貫通して下側の縦孔15bに楔16を打
ち込むことにより、楔16の外側面と、通孔13aの内
側面とのせりあいにより、横ステー12を支柱11側に
押し付け、両者を緊密に連結するようにしたものであ
る。
したように、鉛直に立設される支柱11の外周に、複数
の通孔13aを設けたフランジ部材13を取り付け、横
ステー12の端部には、側面視略コ字形で上下の突出片
14a,14bに縦孔15a,15bを設けた連結部材
14を取り付け、フランジ部材13を上下から挟み込む
ように、支柱11の側方から横ステー12の連結部材1
4を差し込み、上側の縦孔15aからフランジ部材13
の通孔13aを貫通して下側の縦孔15bに楔16を打
ち込むことにより、楔16の外側面と、通孔13aの内
側面とのせりあいにより、横ステー12を支柱11側に
押し付け、両者を緊密に連結するようにしたものであ
る。
【0004】また、実用新案登録第2516812号
は、図9に示したように、横ステー22の端部に取り付
けられる連結部材16を、一枚の金属板を折曲して箱状
に形成し、その左右両側にフランジ部材の差込み溝1
7,18を形成すると共に、上下に楔の差込み孔19,
20を形成したものであり、図示していないが、これも
上記のものと全く同様に、支柱に取り付けられたフラン
ジ部材を上下から挟み込むように、その一側から連結部
材16をフランジ部材に差し込み、上側の差込み孔19
からフランジ部材に形成された通孔を貫通するように、
楔21を打ち込むことにより、楔21の外側面と通孔の
内側面とのせりあいにより、横ステー22を支柱(図示
せず)側に押し付け、両者を緊密に連結するようにした
ものである。
は、図9に示したように、横ステー22の端部に取り付
けられる連結部材16を、一枚の金属板を折曲して箱状
に形成し、その左右両側にフランジ部材の差込み溝1
7,18を形成すると共に、上下に楔の差込み孔19,
20を形成したものであり、図示していないが、これも
上記のものと全く同様に、支柱に取り付けられたフラン
ジ部材を上下から挟み込むように、その一側から連結部
材16をフランジ部材に差し込み、上側の差込み孔19
からフランジ部材に形成された通孔を貫通するように、
楔21を打ち込むことにより、楔21の外側面と通孔の
内側面とのせりあいにより、横ステー22を支柱(図示
せず)側に押し付け、両者を緊密に連結するようにした
ものである。
【0005】ここにおいて、上記に示された楔16,2
1は、いずれも上方に向かって幅広となるテーパ状に形
成されている。
1は、いずれも上方に向かって幅広となるテーパ状に形
成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の足場や
支保工などの部材を連結するために用いられる楔は、い
ずれも上方に向かって幅広となるテーパ状に形成され、
テーパ面の決まった個所でフランジ部材の通孔とせりあ
って、連結部材を支柱側に押圧するようになっている。
支保工などの部材を連結するために用いられる楔は、い
ずれも上方に向かって幅広となるテーパ状に形成され、
テーパ面の決まった個所でフランジ部材の通孔とせりあ
って、連結部材を支柱側に押圧するようになっている。
【0007】従って、横ステーは、常に支柱の決まった
位置に連結され、その高さを変更することはできなかっ
た。このことから、この楔を用いて組まれた足場では、
その隅角部分において、一方の横ステーにつかみ金具
(図7に符号3aで示す)を掛けて足場板を取り付ける
と、この横ステーと直交する方向に配された他方の横ス
テーに、交差した方向に配される足場板のつかみ金具を
掛けることができなかった。そのため、一方の足場板
は、固定されずに他方の足場板上に載置されただけであ
り、足場が不安定で思わぬ事故を招く虞れがあるという
問題点があった。
位置に連結され、その高さを変更することはできなかっ
た。このことから、この楔を用いて組まれた足場では、
その隅角部分において、一方の横ステーにつかみ金具
(図7に符号3aで示す)を掛けて足場板を取り付ける
と、この横ステーと直交する方向に配された他方の横ス
テーに、交差した方向に配される足場板のつかみ金具を
掛けることができなかった。そのため、一方の足場板
は、固定されずに他方の足場板上に載置されただけであ
り、足場が不安定で思わぬ事故を招く虞れがあるという
問題点があった。
【0008】また、この種の足場では、支柱間のスパン
が異なるものがあるが、その場合、スパンより長い足場
板は、交差した方向に設置された横ステーが邪魔とな
り、取り付けられないという問題点があった。
が異なるものがあるが、その場合、スパンより長い足場
板は、交差した方向に設置された横ステーが邪魔とな
り、取り付けられないという問題点があった。
【0009】また、支保工においては、位置ずれの修正
や作業能率の面からしばしば、組み立てた状態のままク
レーンなどで吊り下げ、移動させることも行われるが、
その際、上述した従来のものでは、楔が緩んで構造物と
しての強度が損なわれたり、あるいは一部の個所に荷重
が集中して連結個所を破損してしまうという虞れがあっ
た。また、移動後には、楔の緩みを点検するために、一
々全ての楔を再度打ち込まなくてはならず、多くの人手
を要すると共に、作業の遅れも招くという問題点を有し
ていた。
や作業能率の面からしばしば、組み立てた状態のままク
レーンなどで吊り下げ、移動させることも行われるが、
その際、上述した従来のものでは、楔が緩んで構造物と
しての強度が損なわれたり、あるいは一部の個所に荷重
が集中して連結個所を破損してしまうという虞れがあっ
た。また、移動後には、楔の緩みを点検するために、一
々全ての楔を再度打ち込まなくてはならず、多くの人手
を要すると共に、作業の遅れも招くという問題点を有し
ていた。
【0010】本発明は、上記従来の足場や支保工などの
部材連結用の楔が有していた問題点の解決を課題とす
る。
部材連結用の楔が有していた問題点の解決を課題とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、足場や支保工を構成する部材をせり合
いにより緊密に連結するようにした足場や支保工などの
部材連結用楔において、上記楔を、一方の側面の中程に
上側が内方に凹んだ段部を設けると共に、この段部の上
下にそれぞれ上側が外方に傾斜した平行なテーパ面を設
け、他方の側面には、中程に凹陥部を設けると共に、凹
陥部の上下にそれぞれ上下方向に連続した垂直面を設け
たものとし、テーパ面と垂直面との間で形成されるせり
合い部を上下に二カ所設けたことを特徴とする。
めに、本発明は、足場や支保工を構成する部材をせり合
いにより緊密に連結するようにした足場や支保工などの
部材連結用楔において、上記楔を、一方の側面の中程に
上側が内方に凹んだ段部を設けると共に、この段部の上
下にそれぞれ上側が外方に傾斜した平行なテーパ面を設
け、他方の側面には、中程に凹陥部を設けると共に、凹
陥部の上下にそれぞれ上下方向に連続した垂直面を設け
たものとし、テーパ面と垂直面との間で形成されるせり
合い部を上下に二カ所設けたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示した実施の形
態に基づき詳細に説明する。
態に基づき詳細に説明する。
【0013】図1は、本発明の足場や支保工などの部材
連結用の楔9の側面図である。図示したように、この楔
9は、一方の側面(図1において右側)の中程に、上側
が内方に凹んだ段部9aを設けると共に、段部9aの上
下に、それぞれ上側が外方に傾斜した平行なテーパ面9
b,9cを設けたものであり、他方の側面(図1におい
て左側)には、中程に凹陥部9gを設け、この凹陥部9
gの上下に、それぞれ上下方向に連続した垂直面9e,
9fを設けている。このことで、楔9は、中程が狭幅に
絞られ、上下に上方漸拡状の二カ所のせり合い部(テー
パ面9bと垂直面9eとの間及びテーパ面9cと垂直面
9fとの間)が形成されている。
連結用の楔9の側面図である。図示したように、この楔
9は、一方の側面(図1において右側)の中程に、上側
が内方に凹んだ段部9aを設けると共に、段部9aの上
下に、それぞれ上側が外方に傾斜した平行なテーパ面9
b,9cを設けたものであり、他方の側面(図1におい
て左側)には、中程に凹陥部9gを設け、この凹陥部9
gの上下に、それぞれ上下方向に連続した垂直面9e,
9fを設けている。このことで、楔9は、中程が狭幅に
絞られ、上下に上方漸拡状の二カ所のせり合い部(テー
パ面9bと垂直面9eとの間及びテーパ面9cと垂直面
9fとの間)が形成されている。
【0014】なお、図1において符号9dは、楔9の下
端に取り付けられた抜け止めピンを示す。
端に取り付けられた抜け止めピンを示す。
【0015】ここにおいて、本発明の楔9が、連結する
対象とする一方の部材である横ステー2は、図2に示す
ように上面4aと下面4bにそれぞれ楔の差込み孔5
a,5bを設け、左右両側面4c,4dにフランジ部材
の差込み口となる水平開口部6,7を、上下に二段設け
た形状の連結部材4を端部に取り付けたものである。
対象とする一方の部材である横ステー2は、図2に示す
ように上面4aと下面4bにそれぞれ楔の差込み孔5
a,5bを設け、左右両側面4c,4dにフランジ部材
の差込み口となる水平開口部6,7を、上下に二段設け
た形状の連結部材4を端部に取り付けたものである。
【0016】なお、この連結部材4は、裏面4eを溶接
などの手段で横ステー2の端部に連結したものであり、
上下の水平開口部6,7を区切った左右の側面4c,4
dには、それぞれ抜け止め部材(図示せず)を横方向に
挿入するための通孔8,8を設けている。
などの手段で横ステー2の端部に連結したものであり、
上下の水平開口部6,7を区切った左右の側面4c,4
dには、それぞれ抜け止め部材(図示せず)を横方向に
挿入するための通孔8,8を設けている。
【0017】また、この楔9を用いて連結されるもう一
方の部材である支柱1は、従来のものと同様に、複数の
通孔10aを有するフランジ部材10を、外周の所定高
さ位置に取り付けたものである。
方の部材である支柱1は、従来のものと同様に、複数の
通孔10aを有するフランジ部材10を、外周の所定高
さ位置に取り付けたものである。
【0018】上記の足場や支保工を構成する部材は、従
来のものと同様に、横ステー2の端部に取り付けられた
連結部材4を、支柱1のフランジ部材10に差し込み、
連結部材4の上側の差込み孔5aから楔9を挿入するこ
とにより、両者の連結をはかるものである。
来のものと同様に、横ステー2の端部に取り付けられた
連結部材4を、支柱1のフランジ部材10に差し込み、
連結部材4の上側の差込み孔5aから楔9を挿入するこ
とにより、両者の連結をはかるものである。
【0019】図4は、このようにして組み立てられた足
場や支保工の一例を示す斜視図である。図示したよう
に、この種の足場や支保工は、必要に応じて所望の個所
に足場板(布板)3を取り付け、使用されるようになっ
ている。この足場板3は、図5に示すように端部に取り
付けられたつかみ金具3aを、横ステー2に掛けること
により、取り付けられるようになっている。
場や支保工の一例を示す斜視図である。図示したよう
に、この種の足場や支保工は、必要に応じて所望の個所
に足場板(布板)3を取り付け、使用されるようになっ
ている。この足場板3は、図5に示すように端部に取り
付けられたつかみ金具3aを、横ステー2に掛けること
により、取り付けられるようになっている。
【0020】ここにおいて、本発明の楔9が挿入される
連結部材4には、上述したように上下に二つの水平開口
部6,7が設けられているので、図3の右側に示したも
ののように、下側の水平開口部7にフランジ部材10を
差し込み、横ステー2を高い位置に取り付けたり、ある
いは図3の左側に示したもののように、上側の水平開口
部6にフランジ部材10を差し込み、横ステー2を低い
位置に取り付けたりすることができる。
連結部材4には、上述したように上下に二つの水平開口
部6,7が設けられているので、図3の右側に示したも
ののように、下側の水平開口部7にフランジ部材10を
差し込み、横ステー2を高い位置に取り付けたり、ある
いは図3の左側に示したもののように、上側の水平開口
部6にフランジ部材10を差し込み、横ステー2を低い
位置に取り付けたりすることができる。
【0021】そして、高い位置に取り付けられた連結部
材4では、この連結部材4を上下に貫通するように挿入
された楔9は、その上端をハンマーなどで叩くと、下側
のテーパ面9cが、図3の断面図に示すように、フラン
ジ部材10の通孔10aの内側面とせりあって、左側へ
と移動しようとするが、楔9の上下の垂直面9e,9f
が、それぞれ連結部材4に設けられた上下の差込み口5
a,5bの内側面に接しているので、結果として連結部
材4を支柱1側に押し付けることとなり、両者を緊密に
連結するものである。
材4では、この連結部材4を上下に貫通するように挿入
された楔9は、その上端をハンマーなどで叩くと、下側
のテーパ面9cが、図3の断面図に示すように、フラン
ジ部材10の通孔10aの内側面とせりあって、左側へ
と移動しようとするが、楔9の上下の垂直面9e,9f
が、それぞれ連結部材4に設けられた上下の差込み口5
a,5bの内側面に接しているので、結果として連結部
材4を支柱1側に押し付けることとなり、両者を緊密に
連結するものである。
【0022】また、低い位置に取り付けられた連結部材
4では、図2並びに図3に示すように、この連結部材4
を上下に貫通するように挿入された楔9は、その上端を
ハンマーなどで叩くと、上側のテーパ面9bが、フラン
ジ部材10の通孔10aの内側面とせりあって、右側へ
と移動しようとするが、この時も楔9の上下の垂直面9
e,9fが、連結部材4に設けられた上下の差込み口5
a,5bの内側面に接しているので、上記の場合と同様
に、連結部材4を支柱1側に押し付け、両者を緊密に連
結する。なお、この位置へ楔9を挿入する際、楔9の支
柱1に面した側に設けられた凹陥部9gが、連結部材4
の上側の差込み口5aとのせり合いを回避するように作
用するので、楔9の挿入が妨げられることはない。
4では、図2並びに図3に示すように、この連結部材4
を上下に貫通するように挿入された楔9は、その上端を
ハンマーなどで叩くと、上側のテーパ面9bが、フラン
ジ部材10の通孔10aの内側面とせりあって、右側へ
と移動しようとするが、この時も楔9の上下の垂直面9
e,9fが、連結部材4に設けられた上下の差込み口5
a,5bの内側面に接しているので、上記の場合と同様
に、連結部材4を支柱1側に押し付け、両者を緊密に連
結する。なお、この位置へ楔9を挿入する際、楔9の支
柱1に面した側に設けられた凹陥部9gが、連結部材4
の上側の差込み口5aとのせり合いを回避するように作
用するので、楔9の挿入が妨げられることはない。
【0023】なお、図3において符号91〜94は、楔
9がせり合った際のそれぞれの力の作用点を示す。
9がせり合った際のそれぞれの力の作用点を示す。
【0024】このように本発明の部材連結用の楔9で
は、横ステー2が支柱1の高低いずれの位置に取り付け
られた場合も、楔9がフランジ部材10の通孔10aの
内側面とせりあって、連結部材4を支柱1側に押し付
け、支柱1と横ステー2を緊密に連結するものである。
よって、図7に示すように、足場の隅角部分において、
交差する方向に配される横ステー2,2の取り付け高さ
を変えて連結することができ、このようにすれば、交差
した足場板3,3先端のつかみ金具3a(図5参照)
を、それぞれその先端方向に位置した横ステー2,2に
掛けて、この足場板3,3を確実に保持することができ
る。
は、横ステー2が支柱1の高低いずれの位置に取り付け
られた場合も、楔9がフランジ部材10の通孔10aの
内側面とせりあって、連結部材4を支柱1側に押し付
け、支柱1と横ステー2を緊密に連結するものである。
よって、図7に示すように、足場の隅角部分において、
交差する方向に配される横ステー2,2の取り付け高さ
を変えて連結することができ、このようにすれば、交差
した足場板3,3先端のつかみ金具3a(図5参照)
を、それぞれその先端方向に位置した横ステー2,2に
掛けて、この足場板3,3を確実に保持することができ
る。
【0025】また、図6に示すように支柱1,1間のス
パンが短い足場において、このスパンより長い足場板3
を設置する場合は、つかみ金具3aを掛ける横ステー2
を高い位置で支柱1に連結固定すると共に、足場板3を
横切る方向に設置される横ステー2を低い位置で支柱1
に連結固定することにより、この足場板3を取り付ける
ことができる。この場合は、足場板3の下方に位置した
横ステー2を、足場板3の途中の支持部材として利用す
ることもでき、足場板3の耐荷重力が向上すると共に、
足場板3の不慮の落下事故も防止されることとなる。
パンが短い足場において、このスパンより長い足場板3
を設置する場合は、つかみ金具3aを掛ける横ステー2
を高い位置で支柱1に連結固定すると共に、足場板3を
横切る方向に設置される横ステー2を低い位置で支柱1
に連結固定することにより、この足場板3を取り付ける
ことができる。この場合は、足場板3の下方に位置した
横ステー2を、足場板3の途中の支持部材として利用す
ることもでき、足場板3の耐荷重力が向上すると共に、
足場板3の不慮の落下事故も防止されることとなる。
【0026】なお、図6において、符号11は支柱1の
スパン間に設けられた補助ステーを示す。
スパン間に設けられた補助ステーを示す。
【0027】また、本発明の足場や支保工などの部材連
結用楔では、楔9を打ち込んだ後、連結部材4の側面4
c,4dに形成された通孔8,8を利用して楔9の抜け
止め部材(図示せず)を横方向に挿着し、この抜け止め
部材で楔9の段部9aを係止することもでき、このよう
にすれば、楔9が容易に緩んだり抜けたりすることがな
いので、支柱1と横ステー2を連結して組んだ足場や支
保工をそのままクレーンなどを用いて吊り下げ、移動さ
せることもできる。
結用楔では、楔9を打ち込んだ後、連結部材4の側面4
c,4dに形成された通孔8,8を利用して楔9の抜け
止め部材(図示せず)を横方向に挿着し、この抜け止め
部材で楔9の段部9aを係止することもでき、このよう
にすれば、楔9が容易に緩んだり抜けたりすることがな
いので、支柱1と横ステー2を連結して組んだ足場や支
保工をそのままクレーンなどを用いて吊り下げ、移動さ
せることもできる。
【0028】このようにして組み立てられた足場や支保
工を分解するには、上記と全く反対に、楔9の下端をハ
ンマーなどを用いて上方に叩き、そのせりあいを解除し
た後、楔9を上方に引き上げれば良く、このことで、連
結部材4とフランジ部材10の係合が解除されるので、
連結部材4が取り付けられた横ステー2を、フランジ部
材10が取り付けられた支柱1から取り外すことができ
る。なお、その際、抜け止め部材は、予め引き抜いてお
く。
工を分解するには、上記と全く反対に、楔9の下端をハ
ンマーなどを用いて上方に叩き、そのせりあいを解除し
た後、楔9を上方に引き上げれば良く、このことで、連
結部材4とフランジ部材10の係合が解除されるので、
連結部材4が取り付けられた横ステー2を、フランジ部
材10が取り付けられた支柱1から取り外すことができ
る。なお、その際、抜け止め部材は、予め引き抜いてお
く。
【0029】なお、この分解の際、楔9はその下端の抜
け止めピン9dが、上側の差込み孔5aの端縁に掛か
り、連結部材4から抜け落ちないようになっている。
け止めピン9dが、上側の差込み孔5aの端縁に掛か
り、連結部材4から抜け落ちないようになっている。
【0030】以上のようにして本発明の足場や支保工な
どの部材連結用の楔は、使用されるものである。
どの部材連結用の楔は、使用されるものである。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の足場や支
保工などの部材連結用の楔は、段部の上下に二カ所のせ
り合い部を設けているので、上下二段のフランジ部材の
差込み口を有する連結部材を用いて、横ステーを支柱の
異なる高さ位置に連結できる。よって、横ステーが交差
した個所における足場板の固定が確実となり、足場板が
ぐらついたり、あるいは外れることによる不慮の事故が
防止される。また、支柱間のスパンが狭い足場におい
て、長いスパン用に形成された長尺の足場板の取り付け
が可能となり、足場板を異なるスパンの足場に共通して
使用することができるようになる。
保工などの部材連結用の楔は、段部の上下に二カ所のせ
り合い部を設けているので、上下二段のフランジ部材の
差込み口を有する連結部材を用いて、横ステーを支柱の
異なる高さ位置に連結できる。よって、横ステーが交差
した個所における足場板の固定が確実となり、足場板が
ぐらついたり、あるいは外れることによる不慮の事故が
防止される。また、支柱間のスパンが狭い足場におい
て、長いスパン用に形成された長尺の足場板の取り付け
が可能となり、足場板を異なるスパンの足場に共通して
使用することができるようになる。
【0032】また、抜け止め部材で楔の段部を係止した
場合は、足場や支保工を組み立てた状態のまま移動させ
ることができ、しかもその際、楔の緩みが生じないの
で、作業能率が向上すると共に、楔の緩みに起因する不
慮の事故も未然防止されるという効果が得られる。
場合は、足場や支保工を組み立てた状態のまま移動させ
ることができ、しかもその際、楔の緩みが生じないの
で、作業能率が向上すると共に、楔の緩みに起因する不
慮の事故も未然防止されるという効果が得られる。
【図1】本発明の実施形態による楔の側面図である。
【図2】本発明の楔の使用状態側面図である。
【図3】図2の縦断面図である。
【図4】足場や支保工の組立例を示した斜視図である。
【図5】足場板の要部斜視図である。
【図6】足場板の取付例を示す足場の簡略側面図であ
る。
る。
【図7】足場板の取付例を示す足場の簡略平面図であ
る。
る。
【図8】従来例の分解斜視図である。
【図9】他の従来例の斜視図である。
1 支柱 2 横ステー 4 連結部材 5a,5b 差込み孔 6,7 水平開口部 8 通孔 9 楔 9a 段部 9b,9c テーパ面 9d 抜け止めピン 9e,9f 垂直面 9g 凹陥部 10 フランジ部材 10a 通孔
Claims (1)
- 【請求項1】 足場や支保工を構成する部材をせり合い
により緊密に連結するようにした足場や支保工などの部
材連結用の楔において、 上記楔は、一方の側面の中程に上側が内方に凹んだ段部
が設けられると共に、段部の上下にそれぞれ上側が外方
に傾斜した平行なテーパ面が設けられ、他方の側面に
は、中程に凹陥部が設けられると共に、凹陥部の上下に
それぞれ上下方向に連続した垂直面が設けられ、テーパ
面と垂直面との間で形成されるせり合い部が上下に二カ
所設けられたことを特徴とする足場や支保工などの部材
連結用の楔。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21461697A JPH1150656A (ja) | 1997-08-08 | 1997-08-08 | 足場や支保工などの部材連結用の楔 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21461697A JPH1150656A (ja) | 1997-08-08 | 1997-08-08 | 足場や支保工などの部材連結用の楔 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1150656A true JPH1150656A (ja) | 1999-02-23 |
Family
ID=16658681
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21461697A Pending JPH1150656A (ja) | 1997-08-08 | 1997-08-08 | 足場や支保工などの部材連結用の楔 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1150656A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101942901A (zh) * | 2010-09-10 | 2011-01-12 | 刘辉 | 一种支撑架或脚手架及其施工方法 |
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US9109370B2 (en) | 2011-04-05 | 2015-08-18 | Wilhelm Layher Verwaltungs-Gmbh | Scaffolding post |
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-
1997
- 1997-08-08 JP JP21461697A patent/JPH1150656A/ja active Pending
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US9080335B2 (en) | 2011-06-01 | 2015-07-14 | Wilhelm Layher Verwaltungs-Gmbh | Scaffolding component with at least one connection head and method for fastening a scaffolding component having at least one connection head to a vertical scaffolding element |
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