JPH11506392A - 板金パネル製造方法及び製造機械 - Google Patents
板金パネル製造方法及び製造機械Info
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Abstract
(57)【要約】
パネル(P)の縁を曲げるために、ブレード(66)及び相手ブレード(70)の長さ(L)が形成される曲げ部の長さより小さいブレード(66)及び相手ブレード(70)が使用される。曲げライン(A)に沿って、一連のステップで、ブレード及び相手ブレードとパネルとの間に相対運動を与えることにより曲げ部が形成される。
Description
【発明の詳細な説明】
板金パネル製造方法及び製造機械
本発明は、1対の対向素材ホルダ及び協働して曲げラインを形成する少なくと
も1つのブレード及び1つの相手ブレードを少なくともツールとして有する曲げ
ユニットにより1つまたは複数の曲げ部がパネル内に形成され、曲げられるべき
パネルがユニットに対して設けられたマニピュレータの一部を形成するグリップ
手段により掴まれかつ移動され、及び曲げ部を形成するために、パネル内に1つ
または複数のプログラミングされた曲げ部を形成するように同期させてツール及
びグリップ手段の相対運動が与えられる、少なくとも1つの曲げられた縁を設け
た板金パネル製造方法及び製造機械に関するものである。
この種の方法及び機械はきわめて多くの先行する資料により知られている。引
用される資料の例は、スイス特許公開第216009号、米国特許第27345
52号、米国特許第3058512号、米国特許第4242898号、欧州特許
公開第0027122号、欧州特許公開第0077314号及び欧州特許公開第
0298056号を含む。
これらのすべての資料においては曲げはプレス上で行われ、プレスにおいて、
ブレード及び相手ブレードはプ
レスが曲げようとする縁の最大長さより長くなっている。これは、大部分の時間
プレスは能力以下で使用されることを意味し、たとえばその最長辺が1mよりは
るかに短い板金の縁を曲げるために2m長さの曲げブレード及び相手ブレードを
有するプレスが使用されることが普通である。
一方、パネルメーカーは、パネルの1辺の長さがパネルメーカーのプレスのブ
レード及び相手ブレードの長さより長い曲げられた縁を設けたパネルを製造する
ことが必要な場合がある。これは、このような作業がたとえ稀ではあっても、メ
ーカーが通常の製造のために使用するプレスよりはるかに能力の大きいプレスを
設備したり、またはこのような作業を断ったりしなければならないことを意味す
る。
低コストで小型の単一機器上で、たとえば数cmから2mにわたる不定長さの
曲げられた縁を設けたパネルを、好ましくはパネルの曲げ及びハンドリング作業
全体を数値制御により製造することを可能にする上記のタイプの方法及び機械を
提供することが本発明の主な目的である。
本発明により、この目的は請求項に記載の方法及び機械により達成される。
本発明の本質は、長さの短い、たとえば数cmの少なくとも1つのブレード及
び1つの相手ブレードを有する曲げユニットを使用すること、及びたとえばパネ
ルをステップごとに曲げユニットに沿って移動させることによ
り、またはその代わりにパネルを固定してユニットを曲げラインに沿ってステッ
プごとに移動させることにより連続ステップまたは線分ごとに曲げ部を形成する
ことにある。ツールと金属パネルグリップ手段との相対運動はすべて数値制御に
より行われ、これは、きわめて多様性のある全自動マシンサイクルが達成可能で
あることを意味する。
本発明の好ましい実施態様においては、曲げユニットは、まず1つのパンチ及
びそのダイを、一方が可動で一方が固定の2つの対向ツールホルダブロックと単
に交換し、1つまたは複数のパネル掴みクランプを有するマニピュレータの形状
のパネルグリップ及び移動手段をプレスと組み合わせて用いることにより、選択
的に制御される複数のパンチを含むパンチプレス内に装着することができる。
本発明は、限定されることのない例として与えられた付属図面に関する以下の
説明からさらに明確に理解されよう。ここで、
図1は本発明による曲げられた縁を設けた板金パネルの製造用機械の略斜視図
であり、
図2は図1における面II−IIによる機械の縦断面図であり、
図3は図1における水平面III−IIIによる部分断面平面図であり、
図4は図1ないし3に示した機械の部分断面部分詳細
略斜視図であり、
図5及び6は、図5においては中立状態にありまた図6においては作業状態に
ある、機械の一部を形成する曲げユニットの一実施例の部分断面立面図であり、
図7は図5及び6のユニットに使用されるブレードの部分斜視図であり、
図8及び9は板金パネルの1つの縁を曲げるサイクルにおける2つの異なるス
テップを示した略斜視図であり、
図10ないし13は矩形パネルの縁を曲げるサイクルの一実施例を示した略平
面図であり、及び
図14ないし35はスロット入りパネルの外部縁及び内部縁を曲げるサイクル
の他の実施形態を示した略平面図である。
添付図面は本発明による曲げを行うために改造されたパンチプレスを使用する
機械及び方法を示しているが、本発明は曲げユニット及びこのユニットに結合さ
れたマニピュレータを含む他の機械に適用可能であることは明らかである。
同様に、これらの図面は、パネルが移動し曲げユニットが固定したままである
実施態様を示しているが、本発明は同様に、パネルと曲げユニットとの間の種々
の相対運動に対して適用可能である。
図面及びそれに関する説明は、パネルが水平でありかつ機械が垂直運動により
パネルを加工するケースについてのみ行われているが、本発明は可動部品の向き
及びそ
れらが空間で移動する方向には無関係に適用可能である。
図1ないし3を参照すると、機械は相互に一体にかつ相互に間隔を有して対向
配置された2つの部品を備えた頑強でほぼC形状の固定フレーム10を含む。こ
れらの部分の一方はより大きい下部アーム12であり、他方はより小さい上部ア
ーム14である。
下部アーム12は概して16で示したマニピュレータ用ベースとして働く。
マニピュレータ16はたとえば既知のボールタイプの水平テーブル18を含む
。テーブル18は、ローディング及びアンローディング作業の間に、ならびに機
械それ自身における曲げ作業の間に図1ないし3には示されていない板金パネル
を支持するためのものである。
ベッド12に沿って、テーブル18の両側に1対の縦方向案内路20が伸長し
、案内路20に沿ってテーブル18の上方にブリッジの形状に配置されたクロス
部材の形状の第1の往復台22が移動可能である。
往復台22は、図1及び3において二重矢印Xで示すように、上部アーム14
の方向及び上部アーム14から離れる方向に移動可能である。
第2の往復台24は、二重矢印Y(図1及び3)で示すように、方向Xに直角
に、第1の往復台22を構成するクロス部材に沿って前後に移動可能である。
方向X及びYの向きは後に詳細に説明する。
2つの往復台22及び24は各々それぞれに固有のね
じ及びナット形動力駆動装置により移動され、駆動装置のねじにはそれぞれ符号
26及び28がつけられている。各ねじ26及び28はそれ自身の数値制御モー
タ30,32により回転可能である。
第2の往復台24は1対のクランプ34を支持している。
クランプ34は制御開閉式の周知のタイプであり、以下の説明からよくわかる
ように、クランプ34はパネルを掴みかつすぐ後で説明する曲げユニットに対し
て移動させるための手段として働く。
さらに図1ないし3を参照すると、フレーム10の下部部分10及び上部部分
14は各々それぞれのタレット36,38を支持している。2つのタレット36
,38は相互に間隔をなして配置されかつ共通の垂直軸Z1の周りに一体に回転
可能であり、前記共通垂直軸Z1はテーブル18及び2つの方向X及びYにより
形成される水平面に対し直角であり、したがって曲げを受けるパネルの全面に直
角である。
これらの結合回転のために、2つのタレット36及び38はそれらの運動をそ
れぞれのタイミングベルト42を介して共通の駆動軸40から受け取る。軸40
はその運動を好ましくはステッピングタイプのモータ44から受け取る。
2つのタレット36及び38はマルチパンチプレスで使用される普通のタイプ
である。
既知のように、タレット36、38の各々はシートリングを有し、シートリン
グは各々回転軸Z1と同軸の円C(図3)内で他方のタレットのシートと芯出し
される。芯出しされた1対のシートにおいて、またはこれらの対の少なくともい
くつかにおいて、一方のシートは下部ダイ46を含み、他方のシートは協働する
上部パンチ48を含む。
既知のように、パンチ48を含む上部タレット38を支持するフレーム10の
上部部分14はラム50を支持している。ラム50は油圧または空圧シリンダ5
4のピストン52により、軸Z1に平行な軸Z2に沿って移動可能である。
ラム50はテーブル18に最も近い位置にあり、既知のように、タレット36
及び38のインデックス(割出し)回転によりラムの下側位置に移動されたパン
チ48に作用する。
本発明により、2つのタレット36及び38上の芯出しされた1対のシート内
に、全体符号54を有する曲げユニットが装着されている。
ここで、ユニット54を図4ないし6によりさらに詳細に説明する。
2つのタレット36及び38により形成される構造物は2つの対向ツールホル
ダブロック、すなわち下部ブロック56及び上部ブロック58を支持している。
ブロック56はカップ形状シート60内に固定され、
一方カップ形状シート60は下部タレット36内で回転可能である。
上部ブロック58はスリーブ62の形状のシート内に装着され、一方スリーブ
62は上部タレット38内で回転可能である。
下部ブロック56内に下部素材ホルダ64及び曲げブレード66が組み込まれ
ている。
上部ブロック58はその下側にブーツに似た突起部68を有し、突起部68は
素材ホルダとして働き、かつ相手ブレードとして作用する突起部70を有してい
る。
上部ブロック58がラム50の下側にきたとき、ラム50の下方方向運動がブ
ロック58をそのシート62内で下降させるように配置がなされている。
ブロック58が下降することは、図5及び6に示すように、パネルPを2つの
素材ホルダ68及び64の間に挟み付ける効果を有する。上部素材ホルダ68が
下降を続けることは下部素材ホルダ64を下方に駆動し、下部素材ホルダ64は
下部ブロック56内に組み込まれているレバー72を介してブレード66を上昇
させ、これにより図6に示すように曲げ部を形成させる。上部ブロック58、下
部素材ホルダ64及びブレード66の運動はばね74により抵抗され、ばね74
の機能は、ラム50が上部ブロック58への作用を停止したとき、装置を図6の
状態から図5の状態に戻すことである。
図6はブレード66がパネルP内に直角曲げ部を形成
した終局位置を示すが、上部ツールホルダブロック58の下降を、プログラミン
グされた方法たとえば数値制御により制御することにより、任意の角度の曲げ部
、とくに後に説明するように次第に近づけられた角度の曲げ部を形成することが
可能である。
図4ないし6に示した2つのブロック56及び58のツーリング装置は単なる
一例にすぎない。特殊ツーリング装置は同じ日付で同じ出願人により出願された
2つの特許出願内に開示されかつ説明され、これらの両方の特許出願は「金属シ
ート用曲げ装置」というタイトルを有している。
既に記載したように、2つのブロック56及び58はそれらのそれぞれのタレ
ット36及び38内で回転可能である。これらの回転のために、2つのブロック
56、58はモータ駆動されかつ軸Z1に平行な、したがって図4からわかるよ
うな曲げられるべきパネルPの面に直角な垂直軸Z2の周りに一体としてインデ
ックス(割出し)回転される。ブロック56,58の回転駆動のために、各ブロ
ックはそれ自身の数値制御ステップモータ76,78に結合され、ステップモー
タ76,78はそれに対応するブロックをそれぞれのタイミングベルト80,8
2を介して回転させる。
後の説明からさらによくわかるように、X及びYに平行なライン上で、または
これらの軸と平行ではない曲げラインに沿って曲げ部を形成するために、2つの
モータ
76,78は2つのブロック56,58を一体として軸Z2の周りにインデック
ス回転させる。
図7に示す好ましい特徴は、ブレード66の能動エッジ84の各端部86にベ
ベルが設けられていることである。これらのベベルを設けた端部86の目的は、
後に図8及び9の説明において記載する。
図8において、Bはブレード66及び相手ブレード70の能動エッジにより形
成される直線曲げラインを示す。
本発明により、ブレード66及び相手ブレード70はラインAに沿って形成さ
れるべき1つまたは複数の曲げ部の長さより小さい長さLを有している。たとえ
ば長さLは10cmであり、一方Aに沿った曲げ部の長さ、すなわちパネルPの
1辺の長さは1m以上であってもよい。
曲げ部を形成するために、ブレードの運動及びユニット54及びマニピュレー
タ16のグリップ手段34(クランプ等)の相対運動は、曲げサイクルを行うた
めに数値制御装置等により同期される。
このサイクルの好ましい実施態様を図8及び9により説明する。
ブレード66及び相手ブレード70は最初図8の右側限界位置にあり、パネル
Pの縁の第1の部分S1の曲げ部を形成する。
部分S1曲げられた後、素材ホルダ64,70の分離運動に続いてクランプ3
4がパネルPを1ステップだけ矢印Y1の方向に移動させ、その後素材ホルダが
再び閉じ
てパネルPを掴み、ブレード66は相手ブレード70と協働して第2の部分S2
の曲げ部を形成する。
次に、曲げは図8における左側端部まで連続部分S3Sn上で連続的に行われる
。
1つの部分S1,S2...から次の部分への移動は、ツール66,70とパネル
Pとの相対運動の方向に対して前方側に設けられている対応ベベル86により容
易となる。
図8に示す工程により形成される曲げ部の角度は希望する角度より小さいかも
しれない。
ツール66,70が図8の左側のそれらの相対移動の終端に到達したとき、図
9における矢印Y2で示すような反対方向に、ツールがこの図の右側端部上に位
置する相対位置に戻るまでパネルPをクランプ34により移動させることにより
、前進ステップにおいて行われた曲げと同じ工程を反対方向に行ってもよい。
この点において、希望の角度を有する曲げ部が完成されよう。
図9のケースにおいて曲げ部の一部分から次の部分に移動することは、ツール
66,70とパネルPとの相対運動に対して前方側に設けられている他のベベル
86により容易となる。
図8及び9に示した作業は、最終曲げ角度を達成するために必要な回数だけ反
復される。
ここで、矩形パネルの4辺を曲げるための1つの可能な方法を図10ないし1
3により説明する。
図10ないし13において、既に説明しかつはじめの図面に示した部分が同じ
符号で示されている。
図10ないし13において、Sは、金属シートの輪郭の内側に、曲げられるべ
き2つのパネルP1及びP2が存在する板金を示す。
前の図に示した機械とは異なる機械上で、金属シートSの輪郭の内側に、曲げ
られるべきパネルP1及びP2の形状に対応する形状を有する切断原型を形成する
ために、シートSにまず切断作業が行われる。この切断作業において、シートS
の輪郭をコーナーまたは少なくともいくつかのこれらのコーナーに結合する金属
ブリッジBが残される。
ここで曲げサイクルを説明するために図10ないし13を参照するが、サイク
ルに使用されるツールに関しては図5及び6もまた参照される。
I − 図10に示した状態に到達する前に、素材ホルダ64,68が相互に間
隔をなして保持されかつブレード66及び相手ブレード70が作動していない状
態でシートSがクランプ34により保持され、パネルP1の第1の縁E1がツール
の間に位置する図10に示す位置に移動される。このようにして、形成されるべ
き曲げ部のラインは上記曲げラインA(図8)に対応し、ツールは縁E1の開始
部分のいずれかのサイド上に位置決めされる。
II − この点において、パネルP1が2つの素材ホルダ64,68間に挟み付
けられ、ブレード66及び相手ブ
レード70は曲げ部の第1の部分を形成し、この間パネルP1はユニット54に
対して固定されている。
III − 曲げ部の第1の部分が形成された後、2つの素材ホルダ64,70が
相互に引き離され、クランプ34は、ブレード及び相手ブレードの長さL(図8
)に等しいかまたは僅かに小さい距離だけシートSをパネルP1と共に図10に
おける右方向に移動する。
IV − 第2の部分(S2−図8)に対応する位置に到達したとき、パネルP1が
2つの素材ホルダ64,68間に挟み付けられ、S2に対応する次の曲げ部部分
がブレード66及び相手ブレード70により形成される。
V − 縁E1の最終端部(図10における右側)まで曲げ部を連続形成するた
めに必要な回数だけステップIII及びIVが反復される。
このあと、上記のようにして形成された曲げ部がまだ完成されていない場合、
たとえば90°の希望の二面角に到達しなかった場合、上記の開始部分(図10
に示した状態)まで反対方向にシートS及びそのパネルP1に相対運動を与えて
類似ステップが実行される。それでもまだ希望の角度が達成されなかった場合、
希望の最終角度を達成するのに必要な回数だけ、図1,3及び4において二重矢
印Yで示すように一方向または他方向に複数回のステップが実行される。
縁E1が完全に曲げられたとき、素材ホルダ64及び68が解放された後、ユ
ニット54を図11に示す位置に
導くようにクランプ34がシートSを移動し、その間に上記と同じ方法で縁E2
の曲げを行うために90°だけ回転する。
縁E2の曲げの間、シートSはクランプ34により図1,3及び4のX方向に
ステップごとに移動される。
図11に示すように第2の縁E2が曲げられたとき、ユニット54が第3の縁
E3上に来るようにシートSは再びクランプ34により移動される。次に、図1
,3及び4の二重矢印Yに沿ってシートSを前後にステップごとに移動させるこ
とにより縁E3の曲げが上記のように行われる。
次に、図13に示す位置までシートSが移動され、それに続いて図1,3及び
4の二重矢印Xの方向にシートSを前後にステップごとに移動させることにより
、上記と類似の工程により第4の縁E4が曲げられる。
パネルP1の4つの縁E1,E2,E3,E4のすべての曲げが完成されたとき、
クランプ34はシートSを移動して第2のパネルP2を図10におけるパネルP1
の位置に対応する位置に置く。次に、第2のパネルP2の4つの縁の曲げが上記
のように行われる。
2つのパネルP1及びP2の、シートSの残り部分からの分離は、後にブリッジ
Bを破断または除去することにより行われる。
Sのようなシートは2つより多い予備切断パネルを含んでもよいことは明らか
である。同様に、パネルは図1
0ないし13に示した矩形形状とは異なる多角形形状を有してもよい。その場合
、方向X及びYの中間の所定の成分に沿って、すべてねじ26及び27により同
期駆動されて行われる(図1ないし3)。
たとえばドアまたは窓フレームとして設計されたスロット入りパネルP3の外
部及び内部の縁の曲げのために、本発明による機械上で行うことが可能な他の方
法を説明するために、ここで図14ないし35を参照する。
図14ないし35において、クランプは同様に符号34で示され、往復台は同
様に符号24で示され、曲げユニットは同様に符号54で示されている。
矩形形状のパネルP3は曲げられるべき4つの外部縁F1,F2,F3,F4及び
同様に曲げることが必要な4つの内部縁G1,G2,G3,G4を有している。
図14ないし35の場合も全く同様に、縁G1,G2,G3,G4により囲まれた
中央スロットを形成するために、パネルP3には予備切断作業が行われている。
図から明らかなように、図に示すケースにおいてはクランプ34は最初縁F3
を掴んでいる。
前に図10ないし13により説明したのと全く同様に、クランプ34が縁F3
を掴んだままユニット54により次に示す曲げ部が連続して形成される。
図14及び15:外部縁F1が曲げられ;
図16及び17:内部縁G3が曲げられ;
図18:ユニット54が180°回転され;
図19及び20:内部縁G1が曲げられ;
図21:ユニット54が90°回転され;
図22及び23:内部縁G2が曲げられ;
図24及び25:外部縁F4が曲げられ;
図26:ユニット54が180°回転され;
図27及び28:内部縁G4が曲げられ;
図29及び30:外部縁F2が曲げられ;
図31:ユニット54が90°回転され、ユニット54は、2つの素材ホルダ
64,68(図4ないし6)が既に曲げられた縁F1及びG1の間の中央でパネル
P3を掴む位置に戻され;
図32:既に曲げられた縁F1をクランプ34に挿入するようにユニット54
及びパネルP3が180°回転され;
図33:クランプ34が縁F1を掴み、素材ホルダ64,68が解放され;
図34:ユニット54を最後に曲げられる縁F3の上方に置くようにパネルP3
が移動され;及び
図35:前記の工程により縁F4が徐々に曲げられる。
図からわかるように、図31,32及び33に示した作業において、2つの素
材ホルダ64,68(図4ないし6)はクランプ34で示したメイングリップ手
段の代わりをする補助グリップ手段として作用する。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.1対の対向素材ホルダ(64,68)及び協働して曲げラインを形成する 少なくとも1つのブレード(66)及び1つの相手ブレード(70)を少なくと もツールとして有する曲げユニット(54)により1つまたは複数の曲げ部がパ ネル内に形成され、 曲げられるべきパネル(P,P1,P3)がユニット(54)に対して設けられ たマニピュレータ(16)の一部を形成するグリップ手段(34)により掴まれ かつ移動され、及び 曲げ部を形成するために、パネル内に1つまたは複数のプログラミングされた 曲げ部を形成するように同期させてツール(64,66,68,70)及びグリ ップ手段(34)の相対運動が与えられる、 少なくとも1つの曲げられた縁を設けた板金パネル製造方法において、 曲げユニット(54)が、ブレード(66)及び相手ブレード(70)の曲げ ライン方向の長さ(L)が形成されるべき1つまたは複数の曲げ部の長さより小 さい前記ブレード(66)及び相手ブレード(70)を使用することと、及び 曲げ部を形成するために、ツール(64,66,68,70)の運動及びユニ ット(54)及びマニピュレータ(16)のグリップ手段(34)の相対運動が 、次の連 続作業サイクル、すなわち I − 素材ホルダ(64,68)が相互に間隔をなして保持されかつブレード (66)及び相手ブレード(70)が作動していない状態でパネル(P,P1, P3)がグリップ手段(34)により保持され、次に、パネルがツール(64, 66,68,70)の間に位置し、形成されるべき曲げ部のラインが上記曲げラ インに対応し、ツールが曲げられるべき縁の開始部分(S1)のいずれかのサイ ド上に位置する相対位置に導くようにパネルと曲げユニット(54)との間に相 対運動が与えられるステップと、 II − パネル(P,P1,P3)が2つの素材ホルダ(64,68)間に挟み付 けられ、パネルと曲げユニット(54)との間に相対運動を与えることなくブレ ード(66)及び相手ブレード(70)により曲げ部の第1の部分が形成される ステップと、 III − 2つの素材ホルダ(64,68)が引き離され、ブレード(66)及 び相手ブレード(70)の曲げライン方向の上記長さ(L)にほぼ等しいかまた はそれより僅かに小さい距離だけパネル(P,P1,P3)と曲げユニット(54 )との間に相対運動が与えられるステップと、 IV − パネル(P,P1,P3)が2つの素材ホルダ(64,68)間に挟みつ けられ、曲げ部の次の部分(S2,S3,...Sn)がブレード(66)及び相 手ブ レード(70)により形成されるステップと、 V − 曲げが行われている縁の最終端部まで曲げ部を連続形成するために必要 な回数だけステップIII及びIVが反復されるステップと、 VI − 2つの素材ホルダ(64,68)が引き離され、パネルを取り除くかま たは同じパネル上の他の曲げ部に対してステップIを開始するために、パネル( P,P1,P3)と曲げユニット(54)との間に相対運動が与えられるステップ と、 を実行するように同期させて与えられることを特徴とする少なくとも1つの曲げ られた縁を設けた板金パネル製造方法。 2.ステップIII及びIVにおいて、及びそれらのステップの反復において、そ の二面角が希望の最終二面角より小さい部分曲げ部が形成され、ステップIII及 びIVの反復が終了してこの部分曲げ部が完成されたとき、曲げ部の二面角を増大 するために、可能ならば希望の最終二面角を達成するために、反対方向(Y2) に上記ステップIの開始部分(S1)までパネル(P,P1,P3)と曲げユニッ ト(54)との間に相対運動が与えられながら類似ステップが実行されることと 、及び 希望の最終角度が達成されなかった場合、希望の最終角度を達成するために、 一方向(Y1)及び他方向(Y2)に、必要回数の類似ステップが実行されること と、 を特徴とする請求項1の方法。 3.板金シート(S)またはパネル(P1,P3)の周辺の内部に位置する少な くとも1つの縁の曲げを行うために、シート(S)またはパネル(P)に対しこ の内部縁(E1,E2,E3,E4;G1,G2,G3,G4)を形成するための予備切 断作業がシートまたはパネルに対して行われることと、及び ステップI,III及びIVの間に、及びそれらのステップの反復の間にグリップ 手段(34)が、曲げられるべき内部縁と干渉しない1つまたは複数の位置にお いてパネルを保持することと、 を特徴とする請求項1または2の方法。 4.シート(S)の周辺の内部に位置する同一線上にない少なくとも2つの連 続する縁(E1,E2,E3,E4)の曲げを行うために、シート(S)に対してこ れらの内部縁を形成するために予備切断作業が行われ、これらの縁の隣接する端 部間の各点においてメタルブリッジ(B)が残され、その後に請求項1または2 のステップにより各縁が曲げられ、1つの縁の曲げステップと次の縁の曲げステ ップとの間の移行が、上記内部縁間の角度に等しい角度だけシート(S)と曲げ ユニット(54)との間に相対回転が与えられる中間ステップを含み、すべての 曲げ部が形成された後に上記ブリッジ(B)が破断または除去されることを特徴 とする請求項3の方法。 5.多角形の少なくとも1辺に曲げられた縁(E1,E2,E3,E4)を設けた 多角形輪郭を有するパネル(P1, P2)を製造するために、 シートの輪郭の内部に、製造されるべきパネルの多角形形状に対応する多角形 形状の切断形状を形成するために予備切断作業が行われ、多角形形状の少なくと もあるコーナーに対してシート(S)の輪郭を接続する金属ブリッジを残し、そ の後に曲げられるべき1つまたは複数の縁(E1,E2,E3,E4)が請求項1ま たは2のステップにより曲げられ、一方グリップ手段(54)は多角形形状の輪 郭の外部でシート(S)の1つまたは複数の点を保持し、1つの縁の曲げステッ プと次の縁のオプションの曲げステップとの間の移行が、上記内部縁間の角度に 等しい角度だけシート(S)と曲げユニット(54)との間に相対運動が与えら れる中間ステップを含み、最後に上記ブリッジ(B)が破断または除去されるこ とを特徴とする請求項1または2の方法。 6.多角形形状の複数の連続パネル(P1,P2)が上記の方法で金属シート( S)から形成されることを特徴とする請求項5の方法。 7.上記のステップI,II及びIVにおいて、ユニット(54)が固定されかつ パネル(P1,P2)またはシート(S)が直線上を移動され、同一線上にない2 つの連続する曲げ部が形成される場合、これらの2つの曲げ部により形成される 角度だけユニットが回転されることを特徴とする前記請求項のうちのいずれか1 項記載の方法。 8.メイングリップ手段が外部縁(F3)に沿ってパネ ル(P3)を保持する1つまたは複数のクランプ(34)からなり、この外部縁 を曲げるために、曲げユニット(54)の素材ホルダ(64,68)が、次の連 続ステップ、すなわち − 素材ホルダ(58,64)によりパネル(P3)を掴み、パネル(P3)を 1つまたは複数のクランプ(34)から解放するステップと、 − 曲げユニット(54)と1つまたは複数のクランプ(34)とに対してパ ネルに直角な軸の周りの相対回転を与え、パネル(P3)の他方の縁(F1)を1 つまたは複数のクランプ(34)の間に置くようにそれらに相対運動を与えるス テップと、及び − 前記外部縁(F1)に沿って1つまたは複数のクランプ(34)によりパネ ル(P3)を掴み、パネル(P3)を素材ホルダ(58,64)から解放するステ ップと、 を実行するように補助グリップ手段として使用されることと、及び この縁を折り曲げるために次に請求項1または2のステップが実行されること と、 を特徴とする請求項7の方法。 9.ツール(64,66,68,70)及びグリップ手段(34)の相対運動 が数値制御装置により同期されることを特徴とする前記請求項のうちのいずれか 1項記載の方法。 10.1対の対向素材ホルダ(64,68)及び協働 して曲げラインを形成する少なくとも1つのブレード(66)及び1つの相手ブ レード(70)を少なくともツールとして有する曲げユニット(54)と、 − ユニット(54)に対して設けられ、かつパネル(P,P1,P3)がそれ から製造されるべき板金を掴むための手段(34)を有するマニピュレータ(1 6)と、及び − パネルの少なくとも1つの縁に沿って1つまたは複数のプログラミングさ れた曲げ部を形成するように、ツール(64,66,68,70)及びグリップ 手段(34)の相対運動を同期させるための手段と、 を含む少なくとも1つの曲げられた縁を設けた板金パネル製造機械において、 − 曲げられるべきパネル(P,P1,P3)の面内に含まれる少なくとも2つ の軸(X,Y)の一方が曲げラインに平行な前記少なくとも2つの軸(X,Y) に沿って、駆動手段により、曲げユニット(54)及びグリップ手段(34)が 相互に相対的に移動されることと、及び − ブレード(66)及び相手ブレード(70)が曲げラインの方向にこのよ うな長さ(L)を有し、同期される駆動手段が、次の連続作業サイクル、すなわ ち I − 素材ホルダ(64,68)が相互に間隔をなして保持されかつブレード (66)及び相手ブレード(70)が作動していない状態でパネル(P,P1, P3)がグリップ手段(34)により保持され、次に、パネル (P,P1,P3)がツール(64,66,68,70)の間に位置し、形成され るべき曲げ部のラインが上記曲げラインに対応し、ツールが曲げられるべき縁の 開始部分(S1)のいずれかのサイド上に位置する相対位置に導ようにパネル( P,P1,P3)と曲げユニット(54)との間に相対運動が与えられるステップ と、 II − パネル(P,P1,P3)が2つの素材ホルダ(64,68)間に挟みつ けられ、パネルと曲げユニット(54)との間に相対運動を与えることなくブレ ード(66)及び相手ブレード(70)により曲げ部の第1の部分が形成される ステップと、 III − 2つの素材ホルダ(64,68)が引き離され、ブレード及び相手ブ レードの曲げライン方向の上記長さ(L)にほぼ等しいかまたはそれより僅かに 小さい距離だけパネル(P,P1,P3)と曲げユニット(54)との間に相対運 動が与えられるステップと、 IV − パネルが2つの素材ホルダ間に挟みつけられ、曲げ部の次の部分がブレ ード(66)及び相手ブレード(70)により形成されるステップと、 V − 曲げが行われている縁の最終端部まで曲げ部を連続形成するために必要 な回数だけステップIII及びIVが反復されるステップと、 VI − 2つの素材ホルダ(64,68)が引き離され、パネルを取り除くかま たは同じパネル上の他の曲げ部に対してステップIを開始するために、パネル( P,P1, P3)と曲げユニット(54)との間に相対運動が与えられるステップと、 を実行するように設けられていることと、 を特徴とする少なくとも1つの曲げられた縁を設けた板金パネル製造機械。 11.ブレード(66)または各ブレードが能動エッジ(84)を有し、既に 形成された曲げ部の部分とこれから曲げられる曲げ部の部分とを平滑に接続する ために、前記能動エッジ(84)の少なくとも1つの開始端部(86)にベベル が設けられていることを特徴とする請求項10の機械。 12.ステップIII及びIVにおいて、及びそれらのステップの反復において、 その二面角が希望の最終二面角より小さい部分曲げ部を形成し、ステップIII及 びIVの反復が終了してこの部分曲げ部が完成されたとき、曲げ部の二面角を増大 するために、可能ならば希望の最終二面角を達成するために、反対方向(Y2) に上記ステップIの開始部分(S1)までパネル(P,P1,P3)と曲げユニッ ト(54)との間に相対運動を与えながら類似ステップを実行し、及び希望の最 終角度を達成するために、一方向(Y1)及び他方向(Y2)に、必要回数の類似 ステップを実行するように、上記の同期される駆動手段が設けられていることを 特徴とする請求項11の機械。 13.前記ブレード(66)または各ブレードが能動エッジ(84)を有し、 既に形成された曲げ部の部分と これから曲げられる曲げ部の部分とを平滑に接続するために、前記能動エッジ( 84)の少なくとも1つの開始端部(86)にベベルが設けられていることを特 徴とする請求項12の機械。 14.前記曲げユニット(54)が固定され、グリップ手段(34)が少なく とも曲げラインに平行な方向(Y)及びこのラインに直角な方向(X)に移動可 能であることを特徴とする請求項10ないし13のいずれかの方法。 15.前記グリップ手段(34)が、 − 固定ベッド(10)と、 − ベッド上で曲げユニット(54)に向かう方向及び曲げユニット(54) から離れる方向に移動可能に設けられた第1の被駆動往復台(22)と、 − 第1の往復台(22)上で第1の往復台の運動方向に対し直角に移動可能 に設けられた第2の被駆動往復台(24)と、及び − 第2の往復台(24)上に装着されたパネル(P,P1,P3)を掴むため の少なくとも1つの掴みクランプ(34)と、 を含むマニピュレータ(16)の一部であることを特徴とする請求項14の機械 。 16.2つの往復台(22,24)がそれぞれのねじ及びナット形動力駆動装 置(26,28)により移動されることを特徴とする請求項15の機械。 17.機械が2つの対向ツールホルダブロック(56,58)を支持する構造 物を含み、前記ツールホルダブロック(56,58)の間にパネル(P,P1, P3)が挿入され、前記ツールホルダブロック(56,58)は同期された駆動 手段の制御下で相互に向かう方向及び相互に離れる方向のそれぞれに移動可能で あり、各々が素材ホルダ(64,68)の一方及び少なくとも1つのブレード( 66)または1つの相手ブレード(70)を含むことを特徴とする前記請求項の うちのいずれか1項記載の機械。 18.ブロック(56,58)の各々は、その上記の構造物内において、曲げ られるべきパネル(P,P1,P3)の面に直角な軸(Z2)の周りに回転可能で あること、及び 同一線上になくかつ相互に平行でない縁を曲げるために、2つのブロックは同 期された駆動手段により駆動され、一体としてこの垂直軸(Z2)の周りに位置 決めされることと、 を特徴とする請求項17の機械。 19.機械は相互に一体にかつ相互に間隔を有して対向配置された2つの部分 (12,14)を備えたほぼC形状の固定フレーム(10)を含むことと、 フレーム部分はそれぞれのタレット(36,38)を支持し、2つのタレット は相互に間隔配置されかつフレームの2つの部分(12,14)の間に挿入され たパ ネル(P,P1,P3)の面に直角な共通軸(Z1)の周りに回転可能であること と、 タレット(36,38)の各々はシートリングを有し、各シートリングはタレ ットの回転軸(Z1)と同軸の円(C)内で他方のタレットのシートと芯合せさ れることと、 芯合せされた少なくとも1対のシートにおいて、一方のシートが固定ツールホ ルダブロック(56)を含み、他方のシートが可動ツールホルダブロック(58 )を含み、前記ブロックの一方が素材ホルダ(64,68)の一方を含み、他方 が少なくとも1つのブレード(66)または相手ブレード(70)を含むことと 、 芯合せされた他の対のシートの少なくともいくつかにおいて、一方のシートは ダイ(46)を含み、他方のシートは協働するパンチ(48)を含み、1つまた は複数のダイ(46)は固定ツールホルダブロック(56)を含むタレット(3 6)内に配置され、一方、1つまたは複数のパンチ(48)は可動ツールホルダ ブロック(58)を含むタレット(36)内に配置されていることと、 1つまたは複数のパンチ(48)及び可動ツールホルダブロック(58)は各 々タレットの回転軸(Z1)と平行なそれぞれ固有の軸に沿って移動可能である ことと、及び 1つまたは複数のパンチ(48)及び可能ツールホルダブロック(58)を含 むタレット(38)を支持する フレーム部分(14)はラム(50)を支持し、ラム(50)は、1つまたは複 数のパンチ(48)または可動ツールホルダブロック(58)が、タレットの回 転軸(Z1)の周りのタレット(36,38)の対応位置を占めているラム(5 0)と芯合せされたとき、前記1つまたは複数のパンチ(48)または前記可動 ツールホルダブロック(58)に選択的に作用するように選択的に制御されるこ とと、 を特徴とする請求項17の機械。 20.2つのツールホルダブロック(56,58)が可動ブロック(58)の 運動軸と一致する共通軸(Z2)の周りのそれらのシート内で回転可能であり、 2つのタレット(36,38)の間に挿入されたパネル(P,P1,P3)内の、 相互に同一線上になくかつ相互に平行でない縁を曲げるために、ブロック(56 ,58)を一体としてそれらの軸(Z2)の周りに回転させるための手段(76 ,78)が各タレット(36,38)に設けられていることを特徴とする請求項 19の機械。
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