JPH11505861A - 2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン誘導体、それらの調製法およびそれらの用途 - Google Patents

2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン誘導体、それらの調製法およびそれらの用途

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Abstract

(57)【要約】 一般式(I)もしくは(I')の新規の1Rもしくは1S 2-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン誘導体、ならびにその調製法および用途。式中、Rは水素原子またはそれぞれ式(II)もしくは(II')の基であり、ここでR1は1〜4個の炭素原子を含有するアルキル基でありそしてArは場合によっては置換されるフェニル基またはα-もしくはβ-ナフチル基である。一般式(I)の新規生成物はアデノシン作動薬を調製するのにとりわけ有用である。

Description

【発明の詳細な説明】 2-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン誘導体、それらの調製法およびそれらの用 途 本発明は、一般式 の新規の1Rもしくは2S 2-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン誘導体、それ らの調製法およびそれらの用途に関する。 一般式(I)および(I')において、Rは水素原子基、もしくはそれぞれ一 般式 の基を表す。式中、R1は1ないし4個の炭素原子を含有するアルキル基を表し 、そして、Arは、ハロゲン原子および1ないし4個の炭素原子を含有するアル キル基、1ないし4個の炭素原子を含有するアルコキシ基、もしくはニトロ基か ら選ばれた1個もしくはそれ以上の同一のもしくは異なる原子もしくは基により 場合によっては置換されるフェニル基またはα-もしくはβ-ナフチル基を表す。 好ましくは、R1はメチル基もしくはエチル基を表し、そして、Arは、1個 もしくはそれ以上のメチル基もしくはメトキシ基により場合に よっては置換されるフェニル基を表す。 さらにより具体的には、R1はメチル基を表し、そして、Arはフェニル基を 表す。 本発明により、Rがそれぞれ一般式(II)もしくは(II')の基を表す一般式 (I)もしくは(I')の生成物は、一般式 式中、R1およびArは上のように定義される、 の生成物のビスヒドロキシル化により得られることができる。 ビスヒドロキシル化は、一般に、ファンリーネン(V.VanRheenen)ら、Tetrahe dron Letters、23、1973-1976(1976)により記述される条件下で作業することに より実施される。より具体的には、酸化は、過マンガン酸カリウムもしくは四酸 化オスミウムにより実施され得、この反応はN-メチルモルホリンオキシドのも しくはトリエチルアミンオキシドのまたはフェリシアン化カリウム(K3FeC N6)の存在下に実施される。当該反応は一般に、水/tert-ブタノールもしくは 水/アセトンの混合物のような水/有機媒体中で実施される。 酸化剤は、一般に、エキソの形態の5,6-ジヒドロキシ誘導体のみが形成され るように選ばれるべきである。 一般式(III)もしくは(III')の生成物は、塩の形態の一般式 式中、R1およびArは上のように定義される、 のホモキラルなアミンと、好ましくは塩酸のような無機酸、ホルムアルデヒドお よびシクロペンタジエンとの間のディールス・アルダー反応により得られること ができ、当該反応はラーセン(S.D.Larsen)とグリエコ(P.A.Grieco)、J.Amer .Chem.Soc.、107、1768-1769(1985)により記述される条件下で実施される。 RもしくはSの形態のホモキラルなアミンからの当該過程の遂行は、2-ジア ステレオマーの混合物をもたらし、その後のビスヒドロキシル化段階において同 じ方法で反応するこれは必ずしも分離されるべきではない。 本発明により、Rが水素原子を表す一般式(I)もしくは(I')の生成物は 、Rが一般式(II)もしくは(II')の基を表す一般式(I)もしくは(I')の 生成物の、炭素上パラジウムのような触媒の存在下での水素による水素化分解に より得られることができ、当該反応はアルコール例えばメタノールのような有機 溶媒中で実施される。 Rが一般式(II)の基を表す一般式(I)の1R異性体は、適切な有機溶媒中 の光学的に活性な有機酸でのジアステレオマー選択的結晶化により、一般式(I )および(I')の生成物の混合物から単離され得る。イソプロパノールのよう な脂肪族アルコール中でL-ジメトキシコハク酸を使用することがとりわけ有利 である。 一般式(I)の新規生成物は、米国特許第5,364,862号の主題を形成しかつ高 血圧および心筋虚血のような心血管系疾患の治療において活性である作用物質で ある生成物の調製にとりわけ有用である。 式: の[1-S[1α,2β,3β,4α(S*)]]-4-[7-[[2-(3-クロロ-2-チエニル)- 1-エチルエチル]アミノ]-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-3-イル]-N-エチ ル-2,3-ジヒドロキシシクロペンタンカルボキシアミドが非常にとりわけ有利 である。 一般式(I)の生成物は、一般式 のカルボ糖の調製にとりわけ有用である。式中、R2はカルボキシル基、アルキ ル部分が1ないし4個の炭素原子を含有するアルコキシカルボニル基、アルキル 部分が1ないし4個の炭素原子を含有するN-アルキルアミノカルボニル基また はヒドロキシメチル基もしくはアルコキシメチル基を表し、そして、R'および R"は同一もしくは異なり、水素原子、アセチル基もしくはプロピオニル基のよ うな2ないし4個の炭素原子を含有する脂肪族有機酸残基またはベンゾイル残基 のような芳香族酸残基を表すか、そうでなければ、R'およびR"は一緒になって 、5もしくは 6個の炭素原子を含有する脂環式基を一緒なってに形成し得る1ないし4個の炭 素原子を含有するアルキル基もしくはフェニル基から選ばれる1個もしくはそれ 以上の同一もしくは異なる基により場合によっては炭素原子が置換されるメチレ ン基を形成し、そしてG1は水素原子もしくはアミノ官能基の保護基G2を表す。 より具体的には、R2はエチルアミノカルボニル基もしくはヒドロキシメチル基 を表し、そして、R'およびR"は一緒になってイソプロピリデン基を形成する。 一般式(V)のカルボ糖は米国特許第5,364,862号に特許請求される生成物の 構造の成分のひとつを構成する。 一般式(V)のカルボ糖は以下の方法で一般式(I)の生成物から調製され得 る。 Rが水素原子もしくは一般式(II)の基を表す一般式(I)の生成物のヒドロ キシル官能基は、一般式 の生成物を生じるために、エステルもしくはアセタールの形態で保護され得る。 式中、Rは水素原子もしくは一般式(II)の基を表し、そして、R'1およびR"1 は同一もしくは異なり、アセチル基もしくはプロピオニル基のような2ないし4 個の炭素原子を含有する脂肪族有機酸残基またはベンゾイル残基のような芳香族 酸残基を表すか、そうでなければ、R'1およびR"1は一緒になって、5もしくは 6個の炭素原子を含有する脂環式基を一緒になって形成し得る1ないし4個の炭 素原子を含有するアルキル基またはフェニル基から選ばれる1個もしくはそれ以 上の同一の もしくは異なる基により場合によっては炭素原子が置換されるメチレン基を形成 する。 ヒドロキシル基の保護は、一般に、通常のエステル化もしくはアセタール化の 条件下で、例えば、芳香族炭化水素例えばベンゼンもしくはトルエンのような有 機溶媒中p−トルエンスルホン酸の存在下に酢酸もしくはプロピオン酸と反応さ せることにより実施され、水がそれが形成される際に分離されるか、または、50 ℃と反応混合物の還流温度との間の温度で、芳香族炭化水素例えばベンゼンもし くはトルエンのような有機溶媒中トリフルオロ酢酸のような酸の存在下に、場合 によってはアセタールの形態のアルデヒドともしくはケトンと反応させることに より実施される。 Rが一般式(II)の基を表す一般式(VI)の生成物は、水素化分解により、R が水素原子を表す一般式(VI)の生成物に変換され得る。 水素化分解は、一般に、0と50℃との間の温度で、アルコール例えばメタノー ル、エタノールもしくはイソプロパノールのような有機溶媒中、炭素上パラジウ ムのような触媒の存在下、場合によっては加圧下に水素により実施される。 新規生成物である一般式(VI)の生成物は本発明の別の主題を構成する。 Rが水素原子を表す一般式(VI)の生成物は、保護基の選択的導入を可能にす る適する試薬との反応により、一般式 式中、R'1およびR"1は上のように定義されそしてG2はアミノ官能基の保護基 を表す、 の生成物に変換され得る。 保護基は後に選択的に除去され得るものから選ばれる。言及は、とりわけ良好 に適する保護基のなかで、以下の基、すなわちクロロアセチル、メトキシメチル 、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル、t-ブチル、ベンジル、p-ニトロベ ンジル、p-メトキシベンジル、ジフェニルメチル、トリアリキルシリル、アリル オキシカルボニル、そのフェニル環が、ハロゲン原子により、1ないし4個の炭 素原子を含有するアルキル基により、もしくは1ないし4個の炭素原子を含有す るアルキルオキシ基により場合によっては置換されるベンジルオキシカルボニル 、またはt-ブトキシカルボニルからなされうる。言及は、とりわけ良好に適する 他の保護基のなかで、グリーン(T.W. Greene)とウィス(P.G.M.Wuis)、"Protect ing Groups in Organic Synthesis"、第7章、第2版、John Wiley & Sons(1991 )により記述されるものからなされうる。 t-ブトキシカルボニル基が非常にとりわけ有利である。 G2がt-ブトキシカルボニル基を表す一般式(VII)の生成物は、同時の水素化 分解およびtert-ブトキシカルボニル化により、Rが一般式(II)の基を表す一 般式(VI)の生成物から直接得られることができる。 この反応は、一般に、水素を、炭素上パラジウムのような触媒および二炭酸ジ t-ブチルの存在下に、一般式(VI)の生成物と同時に反応させることにより実施 され、この反応は、0と50℃との間の温度で、アルコール例えばメタノール、エ タノールもしくはイソプロパノールのような有機溶媒中で実施される。 一般式(VII)の生成物は本発明の別の主題を構成する新規生成物である。 一般式(VII)の生成物は、その後、一般式 式中、R'1、R"1およびG2は上のように定義される、 の生成物に酸化される。 この酸化は、一般に、過ヨウ素酸ナトリウムのような過ヨウ素酸塩、次亜塩素 酸ナトリウムのような次亜塩素酸塩もしくは次亜臭素酸塩、または臭素酸ナトリ ウムのような臭素酸塩、あるいはN-メチルモルホリンオキシドもしくはトリエ チルアミンオキシドのような有機三級アミンオキシドから選ばれた酸化剤の存在 下、RuO2もしくはRuCl3のような前駆体からその場で場合によっては発生 され得る酸化ルテニウム(RuO4)により実施され、この反応は、水中または 均一なもしくは水/酢酸エチル混合物のような不均一な水/有機媒体中で実施さ れる。 酸化はまた、次亜塩素酸ナトリウム、過酸化水素水溶液もしくはアルキル過酸 化物のような酸化剤の存在下に、次亜塩素酸ナトリウムのみ(漂白剤)により、 または過マンガン酸カリウムによりもしくはタングステン酸ナトリウムによって も実施され得る。 一般式(VIII)の生成物はまた、上に記述された条件下でのRが水素原子を表 す一般式(VI)の生成物の酸化、その後の、上に定義されるような保護基による 、一般式 式中、R'1およびR"1は上のように定義される、 の得られるラクタムの窒素原子の保護によっても得られることができる。 一般式(VIII)の生成物は本発明の別の主題を構成する新規生成物である。 一般式(VIII)の生成物は、導入されなくてはならないR2置換基の性質に適 切な条件下に一般式(V)の生成物に変換され得る。 R2がカルボキシル基を表す一般式(V)の生成物は、一般式(VIII)の生成 物との水酸化ナトリウムのような無機塩基の反応、その後の水素原子による保護 基G2のならびに場合によっては水素原子によるR'1およびR"1の基の置換によ り得られることができる。 R2がカルボキシル基を表す一般式(V)の生成物は、一般式(VIII)の生成 物の保護基G2の水素原子による置換、その後の水酸化ナトリウムのような無機 塩基との反応により、ならびに場合によっては水素原子によるR'1およびR"1の 基の置換により得られることができる。 R2が、アルキル部分が1ないし4個の炭素原子を含有するアルコキシカルボ ニル基を表す、一般式(V)の生成物は、一般式(VIII)の生成物とのアルカリ 金属アルコキシドの反応、その後の水素原子による保護基G2のならびに場合に よっては水素原子によるR'1およびR"1の基の置換により得られることができる 。 R2が、アルキル部分が1ないし4個の炭素原子を含有するアルコキ シカルボニル基を表す、一般式(V)の生成物は、一般式(VIII)の生成物の保 護基G2の水素原子による置換、その後のアルカリ金属アルコキシドとの反応に より、ならびに場合によっては水素原子によるR'1およびR"1の基の置換により 得られることができる。 R2が、アルキル部分が1ないし4個の炭素原子を含有するN-アルキルアミノ カルボニル基を表す、一般式(V)の生成物は、一般式(VIII)の生成物とのア ルキルアミンの反応、その後の[脱落]水素原子による保護基G2の置換により 、ならびに場合によっては水素原子によるR'1およびR"1の基の置換により得ら れることができる。 R2が、アルキル部分が1ないし4個の炭素原子を含有するN-アルキルアミノ カルボニル基を表す、一般式(V)の生成物は、一般式(VIII)の生成物の保護 基G2の水素原子による置換、その後のアルキルアミンとの反応により、ならび に場合によっては水素原子によるR'1およびR"1の基の置換により得られること ができる。 R2がヒドロキシメチル基を表す一般式(V)の生成物は、一般式(VIII)の 生成物とのホウ化水素例えばテトラヒドロホウ酸ナトリウムもしくはカリウムの ような還元剤の反応、その後の水素原子による保護基G2のならびに場合によっ ては水素原子によるR'1およびR"1の基の置換により得られることができる。 R2がヒドロキシメチル基を表す一般式(V)の生成物は、一般式(VIII)の 生成物の保護基G2の水素原子による置換、その後のホウ化水素例えばテトラヒ ドロホウ酸ナトリウムもしくはカリウムのような還元剤との反応により、ならび に水素原子によるR'1およびR"1の基の任意の(optional)置換により得られるこ とができる。 一般式(V)の生成物は、治療的に活性な生成物を産生するために、米国特許 第5,364,862号に記述される条件下に使用され得る。 以下の実施例が本発明を例証する。 実施例1 pHが17cm3の36%(w/v)塩酸の添加により6.10に調整される、60cm3の水 中の20gのα-S-メチルベンジルアミン(165mmol)の溶液を、アルゴン雰囲気下 に、還流冷却器および攪拌システムを装備された250cm3の三ツ口丸底フラスコに 導入する。5℃に冷却した後、20cm3の37%(w/v)ホルムアルデヒド水溶液 を添加する。この混合物を5℃で5分間攪拌し、そしてその後、21.8gのシクロ ペンタジエン(330mmol)を添加する。この混合物を−5と0℃との間で16時間 攪拌する。静置により水相を分離し、そしてその後50cm3のペンタンで洗浄する 。濃水酸化ナトリウム溶液の添加によりpH=8.0への中和を実施する。抽出を その後、2度の70cm3の酢酸エチルで実施する。水相を、濃水酸化ナトリウム溶 液の添加によりpH=11とし、そしてその後2度の70cm3の酢酸エチルで抽出す る。有機相を合わせ、その後、2度の50cm3の水で洗浄し、そしてその後硫酸ナ トリウムで乾燥する。濾過し、そして減圧下に乾固まで濃縮した後、33.10gの2 -(α-S-メチルベンジル)-2-アザビシクロ[2.2.1]ヘプト-5-エンを、わず かに黄色の油状物の形態で得る。 32cm3の水中の12gのN-メチルモルホリンオキシド、およびその後、ゆっくり と、6.3cm3のt-ブタノール中四酸化オスミウム(OsO4)の2.5%(W/V)溶 液を、およそ25℃の温度で、還流冷却器および攪拌システムを装備され、かつ、 220cm3のtert-ブタノール中20gの2-(α-S- メチルベンジル)-2-アザビシクロ[2.2.1]ヘプト-5-エン(75.34mmol)の溶 液を含有する500cm3の三ツ口丸底フラスコ中に添加する。この混合物を、およそ 20℃の温度で2時間、およびその後65℃で3時間攪拌する。減圧下のtert-ブタ ノールの蒸発の後、残渣を350cm3のイソプロパノールに溶解する。減圧下に乾固 まで濃縮した後、24gのcis-5,6-ジヒドロキシ-2-(α-S-メチルベンジル)-2 -アザビシクロ[2.2.1]ヘプタンを油状物の形態で得る。シクロヘキサンから の結晶化により、14gの5R,6S-ジヒドロキシ-2-(α-S-メチルベンジル)-2 -アザビシクロ[2.2.1]ヘプタンを、95%より大きな異性体純度をもって得る 。 重水素クロロホルム中で測定されたNMRスペクトルは以下のケミカルシフト (δ)を示す。すなわち1.21(3H、d)、1.38(1H、d)、1.59(1H、d )、2.22(2H、m)、2.45(1H、dd)、2.95(1H、s)、3.39(1H、 q)、3.78(1H、d)、3.90(1H、d)、7.28(5H、m)。 実施例2 31.7gの2,2-ジメトキシプロパン(304mmol)、およびその後、ゆっくりと、 13gのトリフルオロ酢酸(114mmol)を、還流冷却器および攪拌システムを装備され 、130cm3のトルエン中18.4gの5R,6S-ジヒドロキシ-2-(α-S-メチルベンジ ル)-2-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン(76mmol)の溶液を含有する、500cm3 の三ツ口丸底フラスコ中に添加する。この混合物を65℃で4時間10分加熱する。 30℃に冷却し、そしてトルエン、過剰の2,2-ジメトキシプロパンおよび若干の トリフルオロ酢酸を除去するためのロータリーエバポレーターで濃縮した後、反 応混合物をジクロロメタンに溶解し、そしてその後、100cm3の2N水酸化ナト リウム溶液の添加により中和する。静置により分離し、有機相の硫酸ナトリウム で乾燥し、濾過し、ジクロロメタンの還流で30分間脱色炭(30g)で処理し、ク ラルセル(clarcel)を通して濾過し、そして減圧下に乾固まで濃縮した後、18.8g の5R,6S-イソプロピリデンジオキシ-2-(α-S-メチルベンジル)-2-アザビ シクロ[2.2.1]ヘプタンを得、その構造は、以下のケミカルシフト(δ)すな わち1.22(3H、d);1.23(6H、s)、1.31(1H、Nd)、1.57(1H、 d)、2.08(1H、d)、2.34(1H、ブロードs)、2.45(1H、dd)、3. 06(1H、s)、3.40(1H、q)、4.09(1H、d)、4.19(1H、d)、7. 26(5H、m)を示す、重水素クロロホルム中で測定されたプロトンNMRスペ クトルにより確認される。 0.5gの5重量%炭素上パラジウム、5gの5R,6S-イソプロピリデンジオキ シ-2-(α-S-メチルベンジル)-2-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン、3.98gの 二炭酸ジtert-ブチルおよび36cm3のメタノールを、攪拌システムを装備された25 0cm3の三ツ口丸底フラスコに導入する。この装置をアルゴンでそしてその後水素 でパージし、そしてその後水素雰囲気下25℃に置く。反応を5時間継続し、水素 でのパージを、形成された二酸化炭素ガスを除去するために1/4時間ごとに実施 する。 クラルセルを通して濾過しそして減圧下に乾固まで濃縮した後、4.84gの5R, 6S-イソプロピリデンジオキシ-2-(tert-ブトキシカルボニル)-2-アザビシク ロ[2.2.1]ヘプタンを得、その構造は以下のケミカルシフト(δ)すなわち1. 16(s、3H)、1.28(s、3H)、1.32(s、1H)、1.34(s、3H)、1. 65(d、1H)、2.38(m、1H)、2.65(d、1H)、2.99(m、1H)、3. 84(m、1H)、3.94(d、 1H)、4.16(d、1H)を示す、d6-ジメチルスルホキシド中で測定されたN MRスペクトルにより確認される。 270mgの5R,6S-イソプロピリデンジオキシ-2-(tert-ブトキシカルボニル) -2-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン(1mmol)および40mgのRuO2・H2O( 0.3等量)を30cm3の管に導入する。10cm3の酢酸エチルおよび720mgの水(40等量 )を添加する。2.14gの過ヨウ素酸ナトリウム(10等量)をその後添加し、そし て管を密封して封じる。この管を50℃で16時間激しく揺り動かす。反応混合物を クラルセルを通して濾過し、そしてその後抽出を2度の20cm3の酢酸エチルで実 施する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥する。濾過しそして減圧下に乾固まで濃 縮した後、245mgの固形物を得、この固形物は68%の5R,6S-イソプロピリデ ンジオキシ-2-(tert-ブトキシカルボニル)-2-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタ ン-3-オンおよび32%の出発材料を含有する。得られた生成物の構造は、以下の ケミカルシフト(δ)すなわち1.38(9H、s)、1.23(3H、s)、1.33(3 H、s)、1.85(1H、d)、1.93(1H、d)、2.69(1H、s)、4.24(1 H、s)、4.41(1H、d)、4.51(1H、d)を示す、d6-ジメチルスルホオ キシド中で測定されたNMRスペクトルにより確認される。 実施例3 10cm3の無水トルエン中の溶液中の1.47gの5R,6S-イソプロピリデンジオキ シ-2-(tert-ブトキシカルボニル)-2-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-3-オ ン、そしてその後およそ0.7cm3のエチルアミンを、マグネチック攪拌を装備され た25cm3の圧力釜に導入する。圧力釜を閉じ、そして90と100℃との間の温度で21 時間加熱する。冷却した後、トルエ ンを蒸発させ、そして残渣を10cm3のジクロロメタンおよび10cm3の水に溶解する 。静置により分離した後、有機相を10cm3の水で洗浄する。合わせた水層を10cm3 のジクロロメタンで洗浄する。合わせた有機相を10cm3の飽和塩化ナトリウム溶 液で洗浄し、そしてその後硫酸ナトリウムで乾燥する。濾過しそして減圧下に乾 固まで濃縮した後、1.58gの生成物を得、この生成物は95%の2R,3S-イソプ ロピリデンジオキシ-4R-tert-ブトキシカルボニルアミノ-1S-エチルアミノ カルボニルシクロペンタンを含有し、その構造は、以下のケミカルシフトすなわ ち0.95(t、3H)、1.14(s、3H)、1.31(s、12H)、1.55(m、1H) 、2.11(m、1H)、2.64(m、1H)、3.00(qi、2H)、3.77(m、1H )、4.23(m、1H)、4.54(m、1H)、7.07(d、1H)、8.12(t、1H )を示す、d6-ジメチルスルホキシド中で測定されたNMRスペクトルにより確 認される。 1.22gの2R,3S-イソプロピリデンジオキシ-4R-tert-ブトキシカルボニル アミノ-1S-エチルアミノカルボニルシクロペンタンおよび10cm3のジクロロメ タンを25cm3の丸底フラスコに導入する。0.85gのトリフルオロ酢酸を、マグネチ ック攪拌しながら、およそ25℃の温度で添加する。6時間攪拌しそして乾固まで 濃縮した後、1.16gの2R,3S-イソプロピリデンジオキシ-4R-アミノ-1S- エチルアミノカルボニルシクロペンタントリフルオロ酢酸塩を得、その構造は以 下のケミカルシフトすなわち0.79(t、3H)、1.03(s、3H)、1.19(s、 3H)、1.42(m、1H)、2.05(m、1H)、2.52(m、1H)、2.89(qi 、2H)、3.04(m、1H)、4.16(m、1H)を示す、d6-ジメチルスルホキ シド中で測定されたNMRスペクトルにより確認される。 実施例4 1cm3のイソプロパノール中の、5R,6S-ジヒドロキシ-2-(α-S-メチルベ ンジル)-2-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタンおよび5S,6R-ジヒドロキシ-2 -(α-S-メチルベンジル)-2-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタンの混合物(モル 数で78/22)0.5mmol、ならびに0.5mmolのL-ジメトキシコハク酸の溶液を、始 めの25℃から5℃まで変動する温度で24時間攪拌する。得られた結晶を濾過によ り分離しそして乾燥する。110mgの5R,6S-ジヒドロキシ-2-(α-S-メチルベ ンジル)-2-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタンを、かように、97%の鏡像異性過 剰で得る。 5R,6S-ジヒドロキシ-2-(α-S-メチルベンジル)-2-アザビシクロ[2.2 .1]ヘプタンおよび5S,6R-ジヒドロキシ-2-(α-s-メチルベンジル)-2-ア ザビシクロ[2.2.1]ヘプタンの混合物(モル数で78/22)は以下の方法で得ら れることができる。すなわち、 11cm3の水中の4.12gのN-メチルモルホリンオキシド、およびその後、ゆっく りと、360μlのtert-ブタノール中四酸化オスミウム(OsO4)の2.5%(w/ v)溶液を、還流冷却器および攪拌システムを装備され、70cm3のtert-ブタノー ル中の7gの2-(α-S-メチルベンジル)-2-アザビシクロ[2.2.1]ヘプト-5- エン(35mmol)の溶液を含有する250cm3の三ツ口丸底フラスコに、およそ25℃の 温度で添加する。この混合物を、およそ20℃の温度で1時間、そしてその後65℃ で4時間攪拌する。減圧下にtert-ブタノールを蒸発させた後、残渣を150cm3の イソプロパノールに溶解する。減圧下に乾固まで濃縮した後、8.27gの生成物を 得、そのプロトンNMRスペクトルは、それが5R,6S-ジヒドロキシ-2-(α- S-メチルベンジル)-2-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタンおよび5S, 6R-ジヒドロキシ-2-(α-S-メチルベンジル)-2-アザビシクロ[2.2.1]ヘ プタンの混合物(モル数で78/22)から成ることを示す。 実施例5 568mgの5R,6S-イソプロピリデンジオキシ-2-(tert-ブトキシカルボニル) -2-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-3-オン、および、10cm3の70%(重量) エチルアミン水溶液を「ベルグホフ(Berghoff)」管に導入する。この管を動揺さ せながら60℃で4時間加熱する。冷却した後、過剰のトリエチルアミンおよび水 を減圧下に除去する。減圧下に乾燥した後、650mgの2R,3S-イソプロピリデ ンジオキシ-4R-tert-ブトキシカルボニルアミノ-1-S-エチルアミノカルボニ ルシクロペンタンをかように98%の収率で得、その構造は、プロトンNMRスペ クトルおよび[a]20 D=15.0(c=1、メタノール)である旋光度により確認さ れる。 275μlのトリフルオロ酢酸を、1.6cm3の無水ジクロロメタン中の200mgの2R, 3S-イソプロピリデンジオキシ-4R-tert-ブトキシカルボニルアミノ-1S-エ チルアミノカルボニルシクロペンタンの溶液に添加する。この混合物をおよそ− 5℃の温度で一夜攪拌する。反応混合物を、4cm3の2.5Nの水酸化ナトリウム水溶 液に注ぐ。有機層を減圧下に25℃より低い温度で濃縮する。125mgの生成物をか ように得、この生成物を0.5cm3のテトラヒドロフランに溶解する。70mgの安息香 酸をこの溶液に添加する。得られた溶液をおよそ0℃の温度で冷却した後、得ら れた結晶を濾過により分離しそしてペンタンで洗浄する。138mgの2R,3S-イ ソプロピリデンジオキシ-4R-アミノ-1S-エチルアミノカルボニルシクロペン タン安息香酸塩をかように得る。 実施例6 90μlのトリフルオロ酢酸を、0℃に冷却された1cm3のジクロロメタン中の16 7mgの5R,6S-イソプロピリデンジオキシ-2-(tert-ブトキシカルボニル)-2- アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-3-オンの溶液に添加する。温度を40分にわた って23℃に戻らせ、そしてその後、混合物をこの温度で22時間攪拌する。90μl のトリフルオロ酢酸を再度添加し、そしてその後、この混合物を23℃の温度でさ らに1時間攪拌する。減圧下に蒸発させた後、123mgの5R,6S-イソプロピリ デンジオキシ-2-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-3-オンを得、高速液体クロ マトグラフィーにより決定されるその純度はおよそ92%であり、かつ、その構造 はプロトンNMRスペクトルにより確認される。 100cm3の70%(重量)トリエチルアミン水溶液中の10gの5R,6S-イソプロ ピリデンジオキシ-2-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-3-オンの溶液を自生の 圧下に110℃で20時間加熱する。冷却した後、過剰のトリエチルアミンを減圧下 に除去し、そしてその後、洗浄を未反応の出発材料を除去するためにジクロロメ タンで実施する。水層をその後濃縮しそして乾燥する。10.54gの2R,3S-イソ プロピリデンジオキシ-4R-アミノ-1S-エチルアミノカルボニルシクロペンタ ンをかように得る。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.一般式 (式中、Rは水素原子もしくはそれぞれ式 式中、R1は1ないし4個の炭素原子を含有するアルキル基を表し、そしてAr は、ハロゲン原子および1ないし4個の炭素原子を含有するアルキル基、1ない し4個の炭素原子を含有するアルコキシ基もしくはニトロ基から選ばれた1個も しくはそれ以上の同一もしくは異なる原子もしくは基により場合によっては置換 されるフェニル基またはα-もしくはβ-ナフチル基を表す、 の基を表す) の新規1Rもしくは1S 2-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン誘導体。 2.R1がメチル基もしくはエチル基を表し、そして、Arが1個もしくはそれ 以上のメチル基もしくはメトキシ基により場合によっては置換されるフェニル基 を表す、請求の範囲1の新規2-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン誘導体。 3.R1がメチル基を表し、そしてArがフェニル基を表す、請求の範囲1の新 規2-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン誘導体。 4.ビスヒドロキシル化が、一般式 式中、R1およびArは請求の範囲1、2もしくは3のひとつで定義される、 の化合物で実施されることを特徴とする、Rが一般式(II)もしくは(II')の 基を表す請求の範囲1、2もしくは3のひとつの生成物の調製方法。 5.ビスヒドロキシル化が過マンガン酸カリウムもしくは四酸化オスミウムによ り実施され、この反応がN-メチルモルホリンオキシドもしくはトリエチルアミ ンオキシドまたはフェリシアン化カリウム(K3FeCN6)の存在下で実施され ることを特徴とする、請求の範囲4の方法。 6.請求の範囲1、2もしくは3のひとつの生成物がキャリヤー上のパラジウム のような触媒の存在下に水素で処理され、この反応が1ないし3個の炭素原子を 含有する脂肪族アルコールから選ばれる有機溶媒中で実施されることを特徴とす る、Rが水素原子を表す請求の範囲1の生成物の調製方法。 7.Rが一般式(II)の基を表す一般式(I)の生成物のジアステレオマー選択 的結晶化が、L-ジメトキシコハク酸のような光学的に活性の酸で実施され、こ の結晶化が1ないし3個の炭素原子を含有する脂肪族アルコールから選ばれる有 機溶媒中で実施されることを特徴とする、 R記号がそれぞれ一般式(II)もしくは(II')の基を表す一般式(I) の生成物および(I')の生成物の混合物からの、Rが一般式(II)の基を表す 一般式(I)の請求の範囲1の生成物の調製方法。 8.一般式 (式中、R'1およびR"1は同一もしくは異なり、アセチル基もしくはプロピオニ ル基のような2ないし4個の炭素原子を含有する脂肪族有機酸残基またはベンゾ イル残基のような芳香族酸残基を表すか、そうでなければ、R'1およびR"1が一 緒になって、5もしくは6個の炭素原子を含有する脂環式基を一緒になって形成 し得る1ないし4個の炭素原子を含有するアルキル基またはフェニル基から選ば れる1個もしくはそれ以上の同一もしくは異なる基により場合によっては炭素原 子が置換されるメチレン基を形成し、そしてG2がアミノ基の保護基を表す) の生成物の調製方法であって、 a)請求の範囲1、2もしくは3のひとつの生成物のヒドロキシル官能基が、一 般式 式中、R'1およびR"1は上のように定義されそしてRが請求の範囲1、2もしく は3のひとつで定義される、 の生成物を得るために、通常のエステル化もしくはアセタール化の条件下に保護 され、 b)式(VI)の生成物が、 i)Rが一般式(II)の基を表す一般式(VI)の生成物の水素化分解、および、 窒素原子の保護基が導入されることを可能にする試薬との反応であって、水素化 分解および窒素原子の保護が同時に実施されることが可能である、そうでなけれ ば ii)Rが水素原子を表す一般式(VI)の生成物の、窒素原子の保護基が導入され ることを可能にする試薬との反応、 のいずれかにより、一般式 式中、R'1およびR"1は上のように定義されそしてG2が窒素原子の保護基を表 す、 の生成物に変換され、その後 c)一般式(VII)の生成物が一般式(VIII)の生成物に酸化される、ことを特 徴とする方法。 9.請求の範囲1、2もしくは3のひとつの生成物のヒドロキシル官能基の保護 が、50℃と反応混合物の還流温度との間の温度で、不活性有機溶媒中、酸の存在 下に、2ないし4個の炭素原子を含有する脂肪族酸または場合によってはアセタ ールの形態にあるアルデヒドもしくはケトンにより実施されることを特徴とする 、請求の範囲8の方法。 10.水素化分解が、炭素上パラジウムのような触媒の存在下に水素により実施 され、かつ、窒素原子の保護が、保護基の性質に依存して保護の通常の条件下で 実施されることを特徴とする、請求の範囲8の方法。 11.G2がtert-ブトキシカルボニル基を表す場合に、同時の水素化分解および 保護が、0と50℃との間の温度で、1ないし3個の炭素原子を含有する脂肪族ア ルコール中炭素上パラジウムのような触媒および二炭酸ジtert-ブチルの存在下 、水素を同時に反応させることにより実施されることを特徴とする、請求の範囲 8の方法。 12.一般式(VII)の生成物の酸化が、酸化剤の存在下にその場で場合によっ ては発生される酸化ルテニウム(RuO4)により実施されることを特徴とする 、請求の範囲8の方法。 13.一般式 式中、R'1およびR"1は請求の範囲8で定義されそしてRが水素原子を表す、 の生成物が、請求の範囲11の条件下に酸化され、そしてその後、得られたラク タムの窒素原子が、請求の範囲10の条件下に保護されることを特徴とする、一 般式 式中、R'1およびR"1ならびにG2は請求の範囲8で定義される、 の生成物の調製方法。 14.一般式 (式中、R'1およびR"1は同一もしくは異なり、アセチル基もしくはプロピオニ ル基のような2ないし4個の炭素原子を含有する脂肪族有機酸残基またはベンゾ イル残基のような芳香族酸残基を表すか、そうでなければ、R'1およびR"1が一 緒になって、5もしくは6個の炭素原子を含有する脂環式基を一緒になって形成 し得る1ないし4個の炭素原子を含有するアルキル基またはフェニル基から選ば れる1個もしくはそれ以上の同一もしくは異なる基により場合によっては炭素原 子が置換されるメチレン基を形成し、そしてG2はアミノ基の保護基を表す) の化合物。 15.一般式 (式中、Rは水素原子または請求の範囲1、2もしくは3のひとつで定義される ような一般式(II)の基を表し、そして、R'1およびR"1は同一もしくは異なり 、アセチル基もしくはプロピオニル基のような2ないし4個の炭素原子を含有す る脂肪族有機酸残基またはベンゾイル残基の ような芳香族酸残基を表すか、そうでなければ、R'1およびR"1が一緒になって 、5もしくは6個の炭素原子を含有する脂環式基を一緒になって形成し得る1な いし4個の炭素原子を含有するアルキル基またはフェニル基から選ばれる1個も しくはそれ以上の同一もしくは異なる基により場合によっては炭素原子が置換さ れるメチレン基を形成する) の化合物。 16.一般式 (式中、R'1およびR"1は同一もしくは異なり、アセチル基もしくはプロピオニ ル基のような2ないし4個の炭素原子を含有する脂肪族有機酸残基またはベンゾ イル残基のような芳香族酸残基を表すか、そうでなければ、R'1およびR"1が一 緒になって、5もしくは6個の炭素原子を含有する脂環式基を一緒になって形成 し得る1ないし4個の炭素原子を含有するアルキル基またはフェニル基から選ば れる1個もしくはそれ以上の同一もしくは異なる基により場合によっては炭素原 子が置換されるメチレン基を形成し、そしてG2はアミノ官能基の保護基を表す ) の化合物。 17.得ることが所望されるR2の基の性質に依存して、無機塩基、アルカリ金 属アルコキシド、アルキルアミンもしくはアルカリ金属ホウ化水素が、一般式 式中、R'1、R"1およびG2は上のように定義される、 の生成物と反応され、そしてその後、場合によっては、R'1およびR"1の基なら びに保護基G2が水素原子により置換されることを特徴とする、一般式 (式中、R2はカルボキシル基、アルキル部分が1ないし4個の炭素原子を含有 するアルコキシカルボニル基、アルキル部分が1ないし4個の炭素原子を含有す るN-アルキルアミノカルボニル基、またはヒドロキシメチル基もしくはアルコ キシメチル基を表し、そして、R'およびR"は同一もしくは異なり、水素原子あ るいはアセチル基もしくはプロピオニル基のような2ないし4個の炭素原子を含 有する脂肪族有機酸残基またはベンゾイル残基のような芳香族酸残基を表すか、 そうでなければ、R'およびR"が一緒になって、5もしくは6個の炭素原子を含 有する脂環式基を一緒になって形成し得る1ないし4個の炭素原子を含有するア ルキル基またはフェニル基から選ばれる1個もしくはそれ以上の同一もしくは異 なる基により場合によっては炭素原子が置換されるメチレン基を形成し、そして G1は水素原子もしくはアミノ官能基の保護基G2を表す) の生成物の調製方法。 18.一般式 式中、R'1、R"1およびG2は上のように定義される、 の生成物の保護基G2が水素により置換され、得られた生成物がその後、得るこ とを所望されるR2の基の性質に依存して、無機塩基、アルカリ金属アルコキシ ド、アルキルアミンもしくはアルカリ金属ホウ化水素と反応され、そしてその後 R'1およびR"1の基が水素原子により場合によっては置換されることを特徴とす る、一般式 (式中、R2はカルボキシル基、アルキル部分が1ないし4個の炭素原子を含有 するアルコキシカルボニル基、アルキル部分が1ないし4個の炭素原子を含有す るN-アルキルアミノカルボニル基またはヒドロキシメチル基もしくはアルコキ シメチル基を表し、そして、R'およびR"は同一もしくは異なり、水素原子ある いはアセチル基もしくはプロピオニル基のような2ないし4個の炭素原子を含有 する脂肪族有機酸残基またはベンゾイル残基のような芳香族酸残基を表すか、そ うでなければ、R'およびR"が一緒になって、5もしくは6個の炭素原子を含有 する脂環 式基を一緒になって形成し得る1ないし4個の炭素原子を含有するアルキル基ま たはフェニル基から選ばれる1個もしくはそれ以上の同一もしくは異なる基によ り場合によっては炭素原子が置換されるメチレン基を形成し、そしてG1は水素 原子もしくはアミノ官能基の保護基G2を表す)の生成物の調製方法。
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